LESSON 01

国際社会へ復帰する日本

沖縄返還は日本の主権をどこまで回復したのか

1972年の沖縄返還を、施政権の返還と基地負担の継続から考えます。

このレッスンの役割

このコースではすでに、沖縄が戦後もアメリカの統治下に置かれたことを学びました。ここでは視点を外交に移し、1972年の沖縄返還が「何を取り戻し、何を残したか」を考えます。

今日の問い

沖縄返還で日本の主権は回復しました。それでも「課題が残った」と言われるのはなぜでしょうか。

返還までの流れ

年 出来事 注目点
1945年 沖縄戦の後、アメリカ軍が占領 住民に大きな犠牲
1952年 日本が主権を回復 沖縄は引き続きアメリカの施政権下
1969年 佐藤栄作首相とニクソン大統領が返還で合意 日米交渉が進む
1972年 沖縄が日本へ返還 日本の施政権が回復

「施政権」とは、その地域を実際に統治する権限です。返還により、日本の法律や行政制度が沖縄に適用されることになりました。

返還後も基地は残った

沖縄返還後も、日米安全保障体制のもとで多くのアメリカ軍基地が沖縄に置かれ続けました。返還は「アメリカ軍基地がすべてなくなること」ではありません。

沖縄返還で変わったことと残ったこと 1972年の沖縄返還により日本の施政権が回復した一方、米軍基地の集中という課題が残ったことを示す。 1972年沖縄返還 日本の施政権を回復日本の行政・法律へ 米軍基地が多く残る負担と安全保障の課題

二つの尺度で評価しよう

  1. 主権・統治の尺度:日本へ施政権が返還された
  2. 住民生活・安全保障の尺度:基地負担や事故・騒音への不安が続いた

歴史を評価するときは、国家の外交的成果だけでなく、地域住民の生活からも考えます。

よくある誤解

「沖縄返還=沖縄が初めて日本の領土になった」ではありません。また、「返還=基地の全面撤去」でもありません。返還されたのは施政権であり、日米安全保障条約にもとづく基地は残りました。

自分で説明してみよう

「1952年」と「1972年」に日本で何が回復したかを区別し、沖縄返還後にも残った課題を一つ答えましょう。

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