LESSON 01

空気中の水蒸気

水の減り方と湿った空気を条件をそろえて観察しよう

「空気中の水蒸気」第2段階。水量・温度・風・水面の広さを整理し、条件を一つだけ変えて蒸発量を観察する。

水の減り方と湿った空気を条件をそろえて観察しよう

まず知る

このレッスンの役割と目標

このレッスンは「空気中の水蒸気」6レッスンの2番目です。前回、見えない水蒸気と見える水滴を区別しました。今回は、水面から液体の水が水蒸気となって空気中へ移る蒸発を、比較実験から確かめます。

中心技能は、温度・風・水面の広さのうち一つだけを変え、ほかの条件をそろえることです。水が減った量を測り、「消えた」のではなく空気中へ移ったと説明します。

理解する

水面の広さだけを変える実験

水面の広さと蒸発量を比べる実験同じ30グラムの水を、細い容器Aと広い皿Bに入れ、同じ場所と時間に置く。Bは水面が広く、24時間後に減った水の質量が大きい。A 細い容器B 広い皿水面が狭い水面が広い初め30.0 g、同じ温度・風・時間。変えるのは水面の広さだけ

例えば24時間後、Aが29.2 g、Bが27.5 gなら、Aは0.8 g、Bは2.5 g減りました。Bのほうが水面が広いため、多くの水分子が表面から空気中へ出られたと考えられます。

蒸発は沸騰していなくても起こります。ぬれた洗濯物が常温で乾くのが証拠です。風があると水面近くの湿った空気が運ばれ、蒸発が続きやすくなります。

使う

公平な比較を選ぶ

比較 判定 理由
同じ皿で風だけ変える 適切 風の影響を調べられる
広い皿を日なた、細い容器を日陰 不適切 表面積と温度を同時に変える
水30 gと水50 gを比べる 不適切 初めの水量がそろわない
同じ条件で複数回行う 適切 偶然や測定誤差を確認できる

減った水は消滅したのではありません。液体から見えない気体へ状態を変え、周囲の空気へ広がりました。密閉容器なら、容器全体の質量はほぼ変わらず、ふたや壁に水滴ができることがあります。

転用する

まとめと次へのつながり

洗濯物の乾き方を比べるときも、布の種類、水の量、干す時間をそろえ、風や温度を一つずつ変えます。複数条件を同時に変えた結果から、原因を一つに決めないようにします。

次は蒸発と、その逆に水蒸気が水滴へ戻る凝結を、同じ水分子の状態変化としてつなぎます。

理解チェック

確認1:水面の広さの影響を調べるとき、何をそろえますか。初めの水量、容器以外の条件、温度、風、置く場所、時間、測り方をそろえ、水面の広さだけを変えます。
確認2:皿の水が減ったことを「水がなくなった」と説明してよいですか。水は消滅していません。液体の水が気体の水蒸気となり、空気中へ移ったと説明します。
確認3:広い皿を日なた、細い容器を日陰に置いた実験の問題は何ですか。水面の広さと温度条件を同時に変えているため、どちらが蒸発量の差を生んだか分けられません。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。