LESSON 01

数直線と絶対値

正負の数の大小を比べる

数直線で右にあるほど大きい、という一つの原理から、正と負・負と0・負どうしの大小をすべて導く。不等号を定義し、三つ以上の数を並べかえられるようにする。

正負の数の大小を比べる

このレッスンでできるようになること

  • 「数直線で右にあるほど大きい」という一つの原理から、正と負・負と0・負どうしの大小を決められる
  • 不等号を、開いた側が大きい数を向くように書ける
  • 小数や分数がまじった数を、小さい順に並べられる

前のレッスンの確認

  • 数直線 … 直線上に基準の点と目盛りをとり、数を点で表したもの
  • 原点 … 数直線で0を表す点
  • 数直線の三つの確認 … ①0の位置 ②正の向き ③1目盛りの大きさ
  • 絶対値 … ある数を表す点と原点との距離。\(|-9| = 9\)\(|0| = 0\)。いつも0か正の数
  • 正の数 … 0より大きい数/負の数 … 0より小さい数/0 … 正の数でも負の数でもない、境目の数
  • ちょうどの数 … 前のレッスンで、\(0\) と、\(1\)\(2\)\(3\)、… と、それらと反対の向きの \(-1\)\(-2\)\(-3\)、… をまとめてこう呼びました。この言い方を続けます

くらべ方を四つ覚える必要はない

正の数と負の数がそろったので、くらべる組み合わせが増えました。正と正、正と負、負と0、負と負。四通りあります。覚えることも四つに増えるのでしょうか。

増えません。大小を決める原理は一つだけで、四通りはそこから出てくる結果にすぎないからです。四つを別々に暗記すると、どれを使う場面か分からなくなったときに、確かめようがなくなります。

まず、その一つを決めます。

数直線で右にあるほど大きい

前のレッスンで、数直線は右へ1目盛り進むごとに1ずつ大きい数になり、左へ1目盛り進むごとに1ずつ小さい数になる、と確かめました。ここから言えることは一つです。

二つの数をくらべたとき、数直線で右にあるほうが大きい。

これを大小の原理と呼ぶことにします。このレッスンで使うただ一つの原理です。このあとの大小の話は、全部ここから出てきます。

右にあるほど大きいことを示した数直線 1目盛りが1の数直線。原点の左に二つ、右に二つ、合わせて四つの点と原点に丸い印がついている。線の上には右向きの矢印があり、右へ行くほど大きい数になることを表している。 1目盛りが1の数直線 右へ行くほど大きい −9 −8 −7 −6 −5 −4 −3 −2 −1 0 +1 +2 +3 +4 +5 +6 +7 +8 +9 左から順に −9 、−4 、0 、+2 、+8

図の印を左から読むと \(-9\)\(-4\)\(0\)\(+2\)\(+8\) の順です。右へ行くほど大きい数なので、この並びがそのまま小さい順になります。

大事なのは、どちらが右にあるかだけを見ることです。符号がそろっているかも、絶対値がいくつかも、いったん考えません。

不等号

大小を言葉で書くと長くなります。記号を決めておきます。

不等号とは、二つの数の大小を表す記号 \(<\)\(>\) のことです。

\(-9 < -4\) は「\(-9\)\(-4\) より小さい」と読みます。\(-4 > -9\) は「\(-4\)\(-9\) より大きい」と読みます。

書き方の決まりは一つだけです。開いた側が大きい数を向く。 とがった側は、小さい数を向きます。

不等号の開いた側と、とがった側 左に、開いた側が右を向いた不等号があり、右側の数が大きいことを示している。右には、開いた側が左を向いた不等号があり、左側の数が大きいことを示している。 開いた側が大きい数を向く −9 −4 小さいほう 大きいほう −9 は −4 より小さい −4 −9 大きいほう 小さいほう −4 は −9 より大きい

\(-9 < -4\)\(-4 > -9\) は同じことを言っています。左右の置き方を変えれば、記号の向きも変わります。数直線と同じ並びで書きたいときは、小さいほうを左に置いて \(<\) を使えば、図と式の見た目がそろいます。

三つ以上ならんだときは、\(-9 < -4 < 0 < +2 < +8\) のように不等号でつないで書けます。このときは向きを全部そろえます。 途中で向きが変わると、どこまでが大きくなる並びなのか読めなくなるからです。

原理から三つを導く

原理が一つに決まりました。ここから、よく使う形を導いておきます。覚える必要はなく、導き方をたどれれば十分です。

正の数はどれも0より大きい。 正の数を表す点は原点より右にあります。右にあるほうが大きいので、\(+2 > 0\)\(+8 > 0\) です。

負の数はどれも0より小さい。 負の数を表す点は原点より左にあります。だから \(-1 < 0\)\(-9 < 0\) です。

どんな正の数も、どんな負の数より大きい。 あいだに原点があるので、正の数の点は必ず負の数の点より右です。だから \(+2 > -9\) になります。

三つめは、絶対値をくらべたくなるところです。\(|-9| = 9\)\(|+2| = 2\) ですから絶対値なら \(-9\) のほうが大きい。それでも \(+2 > -9\) です。絶対値は原点からの距離であって、位置ではありません。

負の数どうしは、絶対値が大きいほど小さい

残るのは負と負です。ここがいちばん引っかかるところです。

\(-9\)\(-4\) をくらべます。絶対値は \(|-9| = 9\)\(|-4| = 4\) で、\(9\) のほうが大きい。では \(-9\) のほうが大きいのでしょうか。原理に戻って、どちらが右にあるかだけを見ます。

絶対値が大きいほど左へ遠いことを示した図 1目盛りが1の数直線。原点から左へ9目盛りの点と、左へ4目盛りの点に丸い印がついている。原点からそれぞれの点へ向かう二本の矢印があり、長い矢印のほうが遠くまでのびている。 絶対値が大きいほど、原点から左へ遠い 絶対値は 9 絶対値は 4 −9 −8 −7 −6 −5 −4 −3 −2 −1 0 +1 +2 +3 +4 +5 +6 +7 +8 +9 左へ遠いほうが、より左にある だから −9 のほうが小さい

絶対値は原点からの距離でした。負の数の点は原点よりにあるので、距離が大きいことは左へ遠いことを意味します。左へ遠くなった点は、右へは動いていません。

|−9| = 9 なので、−9 は原点から左へ 9 だけ離れている
|−4| = 4 なので、−4 は原点から左へ 4 だけ離れている
9 のほうが遠いので、−9 は −4 より左にある
右にあるほうが大きいので、−4 > −9

正の数のときと見くらべます。

数の種類 原点から見た向き 絶対値が大きくなると 大小は
正の数 右へ遠くなる 大きくなる
負の数 左へ遠くなる 小さくなる

絶対値の効き方が、原点をはさんで反対になっています。 決まりが二つあるのではありません。原理は一つのままで、原点の右側と左側とでは、原点から離れていく向きが反対だ、というだけです。

負の数どうしは、次の二つの段階で通します。

負の数どうしをくらべる二つの段階

  1. 二つの絶対値をくらべる
  2. 絶対値が大きいほうを、小さいと答える

段階2を飛ばすと、絶対値の大小をそのまま答えてしまいます。

四通りが一つの原理から出ている

はじめに数えた四通りが、これでそろいました。

くらべる組 結果として言えること
正と正 絶対値が大きいほうが大きい \(+2 < +8\)
正と負 正の数のほうが大きい \(-9 < +2\)
負と0 0のほうが大きい \(-9 < 0\)
負と負 絶対値が大きいほうが小さい \(-9 < -4\)

四行ありますが、新しく決めたことは一つもありません。 どの行も「数直線で右にあるほうが大きい」から出てきた結果です。

例題1 ちょうどの数の大小

次の二つの数の大小を、不等号を使って表しなさい。

(1)\(+2\)\(-6\) (2)\(-1\)\(0\) (3)\(-9\)\(-6\)

この行でしたこと
\(+2\) は原点より右、\(-6\) は原点より左 (1)二つの点の位置を見た
\(+2 > -6\) (1)右にあるほうが大きい
\(-1\) は原点より左、\(0\) は原点そのもの (2)二つの点の位置を見た
\(-1 < 0\) (2)原点より左なので0より小さい
\(-9\) の絶対値は9、\(-6\) の絶対値は6 (3)段階1。二つの絶対値をくらべた
\(-9 < -6\) (3)段階2。絶対値が大きいほうを小さいと答えた

確かめ

数直線に置くと、左から −9 、−6 、−1 、0 、+2 の順にならぶ
(1)+2 は −6 より右にある。だから +2 > −6 。合っている
(2)−1 は 0 より左にある。だから −1 < 0 。合っている
(3)−9 は −6 より左にある。だから −9 < −6 。合っている

答えの吟味

(3)は \(9\) のほうが \(6\) より大きいのに、\(-9\) のほうが小さくなりました。(1)も、絶対値は \(-6\) のほうが大きいのに、答えは \(+2\) のほうが大きくなりました。絶対値の大小は、そのままでは数の大小になりません。

答え (1)\(+2 > -6\) (2)\(-1 < 0\) (3)\(-9 < -6\)

例題2 小数と分数の大小

次の二つの数の大小を、不等号を使って表しなさい。

(1)\(-0.6\)\(-0.2\) (2)\(-\dfrac{1}{2}\)\(-\dfrac{3}{5}\)

小数でも分数でも、やることは変わりません。分母がちがう分数は、分母をそろえてからくらべます。

この行でしたこと
\(-0.6\) の絶対値は \(0.6\)\(-0.2\) の絶対値は \(0.2\) (1)段階1。くらべる相手を用意した
\(0.6\) のほうが大きい (1)段階1。絶対値は0か正の数なので、小学校のくらべ方でよい
\(-0.6 < -0.2\) (1)段階2。絶対値が大きいほうを小さいと答えた
\(-\dfrac{1}{2}\) の絶対値は \(\dfrac{1}{2}\)\(-\dfrac{3}{5}\) の絶対値は \(\dfrac{3}{5}\) (2)段階1。くらべる相手を用意した
\(\dfrac{1}{2} = \dfrac{5}{10}\)\(\dfrac{3}{5} = \dfrac{6}{10}\) (2)段階1。分母を10にそろえた
\(-\dfrac{3}{5} < -\dfrac{1}{2}\) (2)段階2。絶対値が大きいほうを小さいと答えた

確かめ

(1)1 目盛りが 0.1 の数直線で、−0.6 は左へ 6 目盛り、−0.2 は左へ 2 目盛り
   6 目盛りのほうが左へ遠いので、−0.6 のほうが左にある。合っている
(2)1 目盛りが 10 分の 1 の数直線で、−2 分の 1 は左へ 5 目盛り
   −5 分の 3 は 10 分の 6 なので左へ 6 目盛り
   6 目盛りのほうが左へ遠いので、−5 分の 3 のほうが左にある。合っている

答えの吟味

そろえたのは絶対値どうしで、符号を付けたまま通分してはいません。そろえるのは絶対値、向きを決めるのは最後。

答え (1)\(-0.6 < -0.2\) (2)\(-\dfrac{3}{5} < -\dfrac{1}{2}\)

小数と分数がまじったとき

くらべているのが絶対値どうしなら、小数と分数がまじっていても困りません。どちらかにそろえるだけです。\(-0.3\)\(-\dfrac{1}{2}\) なら、絶対値は \(0.3\)\(\dfrac{1}{2}\) です。\(\dfrac{1}{2}\)\(0.5\) なので、大きいのは \(\dfrac{1}{2}\) のほう。段階2で向きをひっくり返して、\(-\dfrac{1}{2} < -0.3\) となります。分数を小数に直しても、小数を分数に直しても答えは同じです。直しやすいほうにそろえてください。

三つ以上の数を並べる

二つならべられれば、三つ以上も並べられます。全部の組をくらべなくても、数直線に置けば左から読むだけで順番が出ます。

小さい順に並べる三つの手順

  1. 負の数・0・正の数に分ける(負の数が左、0がまん中、正の数が右)
  2. 負の数どうしは、絶対値が大きいものから先に書く
  3. 正の数どうしは、絶対値が小さいものから先に書く

手順2と手順3が反対向きなのは、原点をはさんで絶対値の効き方が反対だからです。ここでも新しい決まりは増えていません。

例題3 小数を小さい順に並べる

\(-1.2\)\(+0.5\)\(-0.7\)\(-0.3\) を小さい順に並べなさい。

四つの小数を置いた数直線 1目盛りが0.1の数直線。原点の左に三つ、右に一つ、合わせて四つの点に丸い印がついている。線の上には左向きの矢印があり、左へ行くほど小さい数になることを表している。 1目盛りが0.1の数直線 左にあるほど小さい −1.2 −1 −0.7 −0.3 0 +0.5 左から −1.2 、−0.7 、−0.3 、+0.5
この行でしたこと
負の数は \(-1.2\)\(-0.7\)\(-0.3\) の三つ、正の数は \(+0.5\) の一つ 手順1。分けた
絶対値は \(1.2\)\(0.7\)\(0.3\) 手順2。負の数の絶対値を出した
大きいものから \(1.2\)\(0.7\)\(0.3\) 手順2。この順に書けばよい
\(-1.2\)\(-0.7\)\(-0.3\) 手順2。負の数の並びが決まった
そのあとに \(+0.5\) 手順3。正の数は一つだけ

確かめ

1 目盛りが 0.1 の数直線で、−1.2 は左へ 12 目盛り、−0.7 は左へ 7 目盛り
−0.3 は左へ 3 目盛り、+0.5 は右へ 5 目盛り
左から読むと −1.2 、−0.7 、−0.3 、+0.5
となりどうしをくらべても −1.2 < −0.7 、−0.7 < −0.3 、−0.3 < +0.5 で合っている

答えの吟味

負の数のところだけ、絶対値が \(1.2\)\(0.7\)\(0.3\) と小さくなる向きに並びました。0を境に並べ方が反対になっています。

答え \(-1.2\)\(-0.7\)\(-0.3\)\(+0.5\)

今日の問い

\(-9\)\(-4\) では、絶対値が大きいのは \(-9\) なのに、大きい数は \(-4\) でした。\(+8\)\(+2\) なら、絶対値が大きい \(+8\) のほうが大きい数です。同じ「絶対値が大きい」なのに答えが反対になります。決まりが二つあるのでしょうか。

決まりは一つ、大小の原理(右にあるほど大きい)だけです。変わっているのは、絶対値が大きくなったときに点がどちらへ動くか、です。

正の数 絶対値が大きい = 原点から右へ遠い = より右にある = 大きい
負の数 絶対値が大きい = 原点から左へ遠い = より左にある = 小さい

絶対値は距離であって、向きを持っていませんでした。向きを受け持っているのは符号です。符号を見て、どちらへ遠いのかを決めてからでなければ、絶対値は大小に結びつきません。迷ったら点を数直線に置いてください。原理は一つしかないので、置きさえすれば必ず決まります。

よくある間違い

まちがい1:絶対値が大きいほうを、大きいと答える

\(-8\)\(-3\) の大小を、不等号を使って表す問題です。

✗ |−8| = 8 、|−3| = 3 で 8 のほうが大きいので、−8 > −3

数直線に戻して確かめます。

−8 は原点から左へ 8 、−3 は原点から左へ 3 だけ離れている
左へ 8 のほうが遠いので、−8 は −3 より左にある
「−8 > −3」は、左にある点のほうが大きいと言っていることになり、合わない
○ −8 < −3

絶対値をくらべるところまでは合っています。足りないのは段階2です。

まちがい2:不等号の向きを逆に書く

\(+8\)\(-9\) の大小を、不等号を使って表す問題です。

✗ +8 は −9 より大きいので、+8 < −9

大小の見立てのほうは合っています。\(+8\) は原点より右、\(-9\) は原点より左だからです。ところが、書いた式が反対のことを言っています。

「+8 < −9」の開いた側は右で、右に置いてあるのは −9
つまりこの式は「−9 のほうが大きい」と言っている
数直線では +8 が原点の右、−9 が原点の左で、+8 のほうが右にある
言いたかったことと、書いた式が合わない
○ +8 > −9

書いたあとに、開いた側の数を指さして「こちらが大きい」と読み直すと、その場で気づけます。

まちがい3:0がいちばん小さいと思う

\(0\)\(-4\) の大小を、不等号を使って表す問題です。

✗ 0 は何もない数だからいちばん小さい。だから 0 < −4

小学校では0より小さい数がありませんでした。その感じが残っていると、この形になります。数直線で確かめます。

−4 を表す点は原点から左へ 4 、0 を表す点は原点そのもの
原点は、その左にある −4 より右にある
右にあるほうが大きいので、0 のほうが大きい
「0 < −4」は、−4 のほうが右にあると言っていることになり、合わない
○ 0 > −4

0は正の数でも負の数でもない、境目の数でした。いちばん小さい数ではありません。

自分で確かめよう

紙に書いてから、答えを開いてください。どの問題でも、どちらの点が左にあるかを書き出してから答えること。

  1. 次の各組の大小を、不等号を使って表しなさい。(1)\(-4\)\(+8\) (2)\(-1\)\(-4\) (3)\(0\)\(-6\)

  2. \(-2.4\)\(-\dfrac{7}{2}\) の大小を、不等号を使って表しなさい。

  3. \(+\dfrac{4}{3}\)\(-5\)\(0\)\(-0.4\)\(+3\) を小さい順に並べなさい。

  4. \(-\dfrac{2}{3}\)\(-0.5\)\(+\dfrac{1}{4}\) を小さい順に並べなさい。

  5. 次の答えはまちがっています。どこがまちがっているかを説明し、正しく直しなさい。

−6 と −1 の大小をくらべる。
|−6| = 6 、|−1| = 1 で 6 のほうが大きいので、−6 > −1
答えと考え方

1. (1)と(3)は符号がちがう組、(2)は負の数どうしです。

この行でしたこと
\(-4\) は原点より左、\(+8\) は原点より右 (1)二つの点の位置を見た
\(-4 < +8\) (1)右にあるほうが大きい
\(-1\) の絶対値は1、\(-4\) の絶対値は4 (2)段階1。二つの絶対値をくらべた
\(-4 < -1\) (2)段階2。絶対値が大きいほうを小さいと答えた
\(-6\) は原点より左、\(0\) は原点そのもの (3)二つの点の位置を見た
\(0 > -6\) (3)原点は、その左にある点より右にある

確かめ

数直線に置くと、左から −6 、−4 、−1 、0 、+8 の順にならぶ
(1)+8 は −4 より右にある。だから −4 < +8 。合っている
(2)−4 は −1 より左にある。だから −4 < −1 。合っている
(3)0 は −6 より右にある。だから 0 > −6 。合っている

答えの吟味

(2)だけ、絶対値の大小と答えの向きが反対です。

答え (1)\(-4 < +8\) (2)\(-4 < -1\) (3)\(0 > -6\)

2. 小数と分数がまじっているので、絶対値をどちらかにそろえます。

この行でしたこと
\(-2.4\) の絶対値は \(2.4\)\(-\dfrac{7}{2}\) の絶対値は \(\dfrac{7}{2}\) 段階1。くらべる相手を用意した
\(\dfrac{7}{2} = 3.5\) 段階1。小数にそろえた
\(3.5\) のほうが大きい 段階1。小数どうしでくらべた
\(-\dfrac{7}{2} < -2.4\) 段階2。絶対値が大きいほうを小さいと答えた

確かめ

1 目盛りが 0.1 の数直線で、−2.4 は左へ 24 目盛り
2 分の 7 は 3.5 なので、−2 分の 7 は左へ 35 目盛り
35 目盛りのほうが左へ遠いので、−2 分の 7 のほうが左にある
右にあるほうが大きいので、−2.4 のほうが大きい。合っている

答えの吟味

\(2.4\)\(\dfrac{24}{10}\)\(\dfrac{7}{2}\)\(\dfrac{35}{10}\) に直してくらべても同じ答えです。

答え \(-\dfrac{7}{2} < -2.4\)

3. 小さい順に並べる三つの手順を通します。

この行でしたこと
負の数は \(-5\)\(-0.4\)、0は \(0\)、正の数は \(+\dfrac{4}{3}\)\(+3\) 手順1。三つに分けた
負の数の絶対値は \(5\)\(0.4\) 手順2。絶対値を出した
大きいほうから \(-5\)\(-0.4\) 手順2。絶対値が大きいものが先
正の数の絶対値は \(\dfrac{4}{3}\)\(3\) 手順3。絶対値を出した
\(\dfrac{4}{3}\)\(1\)\(\dfrac{1}{3}\) なので \(3\) より小さい 手順3。大きさをくらべた
小さいほうから \(+\dfrac{4}{3}\)\(+3\) 手順3。正の数は絶対値が小さいものが先

確かめ

−5 は原点から左へ 5 、−0.4 は左へ 0.4 、0 は原点
3 分の 4 は 1 と 3 分の 1 なので +3 分の 4 は右へ 1 と少し、+3 は右へ 3
左から読むと −5 、−0.4 、0 、+3 分の 4 、+3

答えの吟味

負の数は絶対値が小さくなる向き、正の数は大きくなる向きに並びました。

答え \(-5\)\(-0.4\)\(0\)\(+\dfrac{4}{3}\)\(+3\)

4. 小数と分数がまじった並べかえです。三つの手順を通します。

この行でしたこと
負の数は \(-\dfrac{2}{3}\)\(-0.5\)、正の数は \(+\dfrac{1}{4}\) 手順1。分けた
負の数の絶対値は \(\dfrac{2}{3}\)\(0.5\) 手順2。絶対値を出した
\(\dfrac{2}{3} = \dfrac{4}{6}\)\(0.5 = \dfrac{1}{2} = \dfrac{3}{6}\) 手順2。分母を6にそろえた
大きいほうから \(-\dfrac{2}{3}\)\(-0.5\) 手順2。絶対値が大きいものが先
そのあとに \(+\dfrac{1}{4}\) 手順3。正の数は一つだけ

確かめ

6 分の 4 は 6 分の 3 より大きいので、−3 分の 2 のほうが原点から左へ遠い
だから −3 分の 2 は −0.5 より左にある
+4 分の 1 は原点より右なので、二つの負の数より右にある
左から読むと −3 分の 2 、−0.5 、+4 分の 1

答えの吟味

小数と分数がまじっていても、そろえたのは絶対値だけでした。\(0.5\) を分数に直しても、\(\dfrac{2}{3}\) を小数に直しても、絶対値が大きいのは \(\dfrac{2}{3}\) のほうです。

答え \(-\dfrac{2}{3}\)\(-0.5\)\(+\dfrac{1}{4}\)

5. 段階2を通していないところがまちがいです。

絶対値を出して \(6\) のほうが大きいと分かったところまでは合っています。ところが、その大小をそのまま数の大小として書いてしまいました。

−6 は原点から左へ 6 、−1 は原点から左へ 1 だけ離れている
左へ 6 のほうが遠いので、−6 は −1 より左にある
「−6 > −1」は、左にある点のほうが大きいと言っていることになり、合わない

確かめ

数直線で −6 は −1 より左にあるので −6 < −1 。合っている

答えの吟味

落ちていたのは段階2の一行だけです。段階1で止まると、必ずこの誤答になります。

答え \(-6 < -1\)

次のレッスンへ

これで、正負の数の大小を決められるようになりました。原理は一つ、数直線で右にあるほうが大きい。不等号は開いた側が大きい数を向く。負の数どうしは、絶対値が大きいほど小さい。

次のレッスン「数直線でとらえる」は、セクション2のまとめです。位置・絶対値・大小という三つの見方を、一枚の数直線の上に重ねます。そこでは新しく、数直線上の二つの点がどれだけ離れているかを扱います。原点からの距離だけでなく、原点でない点から見た距離も測れるようになります。

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クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。

UNDERSTANDING CHECK

理解チェック:正負の数の大小を比べる

70% 合格ライン
  1. 設問 0
    このレッスンで、大小を決めるただ一つのよりどころとしたのはどれですか。
  2. 設問 1
    負の数どうしでは、絶対値が大きいほうが小さい数になります。それはなぜですか。
  3. 設問 2
    次の四つのうち、正しいものはどれですか。
  4. 設問 3
    $-\dfrac{3}{4}$、$+0.2$、$-1.1$、$0$ を小さい順に並べたものはどれですか。
  5. 設問 4
    ある人が「$+6$ は $-14$ より大きい」と考えて、$+6 < -14$ と書きました。この答えのどこがまちがっていますか。

まずは自分で選んでみましょう。採点・学習履歴への記録は、回答APIとの連携時に追加します。