LESSON 01

数直線と絶対値

数直線でとらえる

セクション2のまとめ。数直線上の2点間の距離を新しく扱い、位置・距離・大小を一枚の図の上で結びつける。

数直線でとらえる

このレッスンでできるようになること

  • 数直線上の2点間の距離を、原点をまたぐかどうかで求め分けられる
  • 位置・距離・大小の三つの見方を、一枚の数直線の上で結びつけられる
  • セクション2の道具を、問題に合わせて選んで使える

前のレッスンの確認

  • 数直線 … 直線上に基準の点と目盛りをとり、数を点で表したもの
  • 原点 … 数直線で0を表す点
  • 数直線の三つの確認 … ①0の位置 ②正の向き ③1目盛りの大きさ
  • 絶対値 … ある数を表す点と原点との距離。いつも0か正の数
  • 絶対値の記号 … 数の両側を縦線1本ずつではさんで書く。\(|-5| = 5\)\(|0| = 0\)
  • 不等号 … 二つの数の大小を表す記号 \(<\)\(>\)。開いた側が大きい数を向く
  • 大小の原理 … 二つの数をくらべたとき、数直線で右にあるほうが大きい
  • 以上・以下・未満・より大きい … 以上・以下はその数を入れる。未満・より大きいはその数を入れない
  • ちょうどの数\(0\) と、\(1\)\(2\)\(3\)、… と、それらと反対の向きの \(-1\)\(-2\)\(-3\)、…

一本の線が、三つのことを言っている

セクション2では、ずっと同じ一本の線を見てきました。変わっていたのは見方だけです。

  • 位置 … その数が線のどこにあるか。数直線に置く、点から読む
  • 距離 … その点が原点からどれだけ離れているか。絶対値
  • 大小 … どちらの点が右にあるか。不等号

三つは別々の話ではありません。同じ一つの点について、何を見ているかがちがうだけです。今日はこの三つを一枚の図に重ねます。その前に、足りない道具を一つ足します。これまで測ってきた距離は、いつでも原点からの距離でした。原点でない点から見た距離は、まだ測れません。

原点でない点から見た距離

\(-3\)\(+5\) を、1目盛りが1の数直線に置きます。この二つの点は、どれだけ離れているでしょうか。

原点をまたぐ2点間の距離 1目盛りが1の数直線。原点の左に一つ、右に一つ点が打たれている。二つの点の間にわたした線が、原点のところで二つに区切られている。 −3 と +5 の距離 ぜんぶで 8 3 5 −8 −7 −6 −5 −4 −3 −2 −1 0 +1 +2 +3 +4 +5 +6 +7 +8 原点をまたぐので、左の 3 と右の 5 をたす

目盛りを一つずつ数えると、\(-3\) から \(+5\) まででぜんぶで8つでした。1目盛りが1なので、\(-3\)\(+5\)\(8\) だけ離れています。

数えなくてもすむように、図を見直します。二つの点の間には、ちょうど原点があります。原点で区切ると、線は二つに分かれました。

  • 原点から \(-3\) までが \(3\)。これは \(|-3| = 3\) のこと
  • 原点から \(+5\) までが \(5\)。これは \(|+5| = 5\) のこと

つなぎ直せばもとの長さに戻るので、\(3 + 5 = 8\) です。

原点をまたぐときは、左側の絶対値と右側の絶対値をたす。 二つの距離が原点でつながって、一本になるからです。

同じ側にあるとき

こんどは、二つの点が原点から見て同じ側にある場合です。\(-16\)\(-10\) の離れぐあいを考えます。1目盛りが2の数直線で見ます。

原点から同じ側にある2点間の距離 1目盛りが2の数直線。原点から左へのびる長い矢印と短い矢印があり、二本の矢印の先の間にはみ出した部分が示されている。 1目盛りが2の数直線 |−16| = 16 |−10| = 10 距離は 6 −20 −16 −12 −8 −4 0 +4 +8 同じ側なので、16 から 10 を引く

原点から左へのびる矢印が2本あります。長いほうが \(|-16| = 16\)、短いほうが \(|-10| = 10\) です。

さっきとちがって、二つの距離は重なっています。短いほうの矢印は長いほうの中にすっぽり入っているので、たすと同じところを二度数えてしまいます。求めたいのは、長いほうがはみ出した分です。

\(16 - 10 = 6\)

\(-16\)\(-10\) は、\(6\) だけ離れています。 図でも目盛り3つ分で、1目盛りが2なので \(2 \times 3 = 6\)。合っています。

同じ側にあるときは、大きい絶対値から小さい絶対値を引く。 二つの距離が重なっているので、はみ出した分だけが残るからです。

2点間の距離を求める三つの手順

まとめます。

2点間の距離を求める三つの手順

  1. 二つの数が、原点をはさんで反対側にあるか、同じ側にあるかを見る
  2. 反対側なら二つの絶対値をたす。同じ側なら大きい絶対値から小さい絶対値を引く
  3. 数直線で目盛りを数えて確かめる

手順1でつまずくと、たし算と引き算がまるごと入れかわります。両方に \(-\) が付いているか、両方に \(+\) が付いているか、それとも別々かを、先に声に出してください。

距離はいつも0か正の数です。絶対値と同じで、離れぐあいには向きがありません。

負の数のひき算ができるようになれば、一度のひき算でまとめて求められるようになりますが、それはもう少し先の話です。

例題1 原点をまたぐ2点間の距離

\(-10\)\(+6\) の距離を求めなさい。1目盛りが1の数直線で確かめなさい。

この行でしたこと
\(-10\) は原点より左、\(+6\) は原点より右 手順1。原点をはさんで反対側にある
\(-10\) の絶対値は \(10\)\(+6\) の絶対値は \(6\) 手順2。左側と右側の絶対値を出した
\(10 + 6 = 16\) 手順2。反対側なので二つをたした

確かめ

1 目盛りが 1 の数直線で、−10 から 0 まで目盛りを数えると 10 個
0 から +6 まで数えると 6 個。合わせて 16 個
1 目盛りは 1 なので、離れぐあいは 1 × 16 = 16 。合っている

答えの吟味

答えの \(16\) は、二つの絶対値 \(10\)\(6\) のどちらよりも大きくなりました。原点をまたぐと二つの距離がつながるので、片方より短くなることはありません。

答え \(16\)

例題2 同じ側にある2点間の距離

(1)\(-17\)\(-2\) の距離を求めなさい。 (2)\(+11\)\(+20\) の距離を求めなさい。

この行でしたこと
\(-17\)\(-2\) も原点より左 (1)手順1。同じ側にある
絶対値は \(17\)\(2\) で、\(17 - 2 = 15\) (1)手順2。大きいほうから小さいほうを引いた
\(+11\)\(+20\) も原点より右 (2)手順1。同じ側にある
絶対値は \(11\)\(20\) で、\(20 - 11 = 9\) (2)手順2。大きいほうから小さいほうを引いた

確かめ

(1)1 目盛りが 1 の数直線で、−17 から −2 まで 1 つずつ数えると 15 個
   どちらも原点より左にあり、−2 のほうが原点に近い。合っている
(2)+11 から +20 まで 1 つずつ数えると 9 個
   どちらも原点より右にあり、+11 のほうが原点に近い。合っている

答えの吟味

(1)と(2)は符号がまるごと反対の組ですが、やり方は同じでした。同じ側かどうかだけを見ればよく、その側が右か左かは関係ありません。

答え (1)\(15\) (2)\(9\)

位置・距離・大小を一枚の図の上で

はじめに挙げた三つの見方を、一枚の数直線の上に重ねます。

一枚の数直線から読み取れる三つのこと 1目盛りが1の数直線に点アと点イが打たれている。上には二つの点の間をわたした線と、原点から各点へ向かう二本の矢印があり、下には右向きの矢印がある。 一枚の数直線から読み取れる三つのこと 距離は 13 |−6| = 6 |+7| = 7 −8 −7 −6 −5 −4 −3 −2 −1 0 +1 +2 +3 +4 +5 +6 +7 +8 右にあるほど大きい アはイより左にあるので ア < イ

点アは \(-6\)、点イは \(+7\) です。この一枚から、三つのことが読めます。

見方 読み取ること この図では
位置 その数が線のどこにあるか アは原点から左へ6目盛り、イは右へ7目盛り
距離 原点から、または他の点からの離れぐあい アの絶対値は \(6\)、イの絶対値は \(7\)、アとイは \(13\) 離れている
大小 どちらの点が右にあるか アはイより左なので \(-6 < +7\)

三つとも、線を書きかえてはいません。同じ図を、ちがう目で見ているだけです。問題文が何をたずねているのかさえ決まれば、答えは同じ図から取り出せます。

例題3 三つの見方を通す

\(-13\)\(+16\)\(-6.5\)\(+4.5\) の四つの数について答えなさい。

(1)小さい順に並べなさい。 (2)絶対値がいちばん大きい数はどれですか。 (3)\(-13\)\(+16\) の距離を求めなさい。

この行でしたこと
負の数は \(-13\)\(-6.5\)、正の数は \(+16\)\(+4.5\) (1)小さい順に並べる三つの手順1
負の数の絶対値は \(13\)\(6.5\) (1)手順2。絶対値を出した
大きいほうから \(-13\)\(-6.5\) (1)手順2。負の数は絶対値が大きいものが先
正の数の絶対値は \(16\)\(4.5\) (1)手順3。絶対値を出した
小さいほうから \(+4.5\)\(+16\) (1)手順3。正の数は絶対値が小さいものが先
\(13\)\(16\)\(6.5\)\(4.5\) をくらべる (2)四つの絶対値をならべた
いちばん大きいのは \(16\) (2)絶対値どうしは0か正の数なのでそのままくらべられる
\(-13\) は左、\(+16\) は右 (3)距離の手順1。反対側にある
\(13 + 16 = 29\) (3)距離の手順2。反対側なのでたした

確かめ

(1)数直線に置くと、左から −13 、−6.5 、+4.5 、+16 の順にならぶ
   となりどうしで −13 < −6.5 、−6.5 < +4.5 、+4.5 < +16 。合っている
(2)+16 は原点から右へ 16 。ほかのどの点よりも原点から遠い。合っている
(3)−13 から 0 まで 13 、0 から +16 まで 16 。合わせて 29 。合っている

答えの吟味

いちばん大きい数 \(+16\) は絶対値もいちばん大きいのに、いちばん小さい数 \(-13\) の絶対値 \(13\) は二番目です。絶対値の順と数の大小の順は、同じにはなりません。

答え (1)\(-13\)\(-6.5\)\(+4.5\)\(+16\) (2)\(+16\) (3)\(29\)

例題4 時計のずれを数直線で見る

時計アは正しい時刻より \(6\) 分遅れ、時計イは \(4\) 分進んでいます。正しい時刻を原点、進んでいるほうを正の向きとして、次の問いに答えなさい。

(1)二つのずれを符号つきの数で表しなさい。 (2)ずれの大きさが大きいのはどちらですか。 (3)アの指す時刻とイの指す時刻は何分ちがいますか。

数直線を使うので、先に三つの確認をそろえます。原点は正しい時刻の点、正の向きは進んでいるほう、1目盛りは1分です。(3)が聞いているのは二つの時計がさす時刻の離れぐあいで、原点からの距離ではなく、二つの点の間の距離になります。

この行でしたこと
原点は正しい時刻、右が正の向き、1目盛りは1分 数直線の三つの確認をそろえた
アは6分遅れなので \(-6\) (1)正の向きと反対なので符号は \(-\)
イは4分進みなので \(+4\) (1)正の向きと同じなので符号は \(+\)
絶対値は \(6\)\(4\) で、\(6\) のほうが大きい (2)ずれの大きさは、向きを外した値
原点をはさんで反対側なので \(6 + 4 = 10\) (3)距離の手順1と2。反対側なのでたした

確かめ

1 目盛りが 1 分の数直線で、−6 から 0 まで数えると 6 目盛り
0 から +4 まで数えると 4 目盛り。合わせて 10 目盛り
1 目盛りが 1 分なので、離れぐあいは 10 分。合っている
アは 6 分遅れ、イは 4 分進みなので、アはイより 10 分うしろの時刻をさしている

答えの吟味

(2)はそれぞれの点が原点からどれだけ離れているか、(3)は二つの点がたがいにどれだけ離れているかで、聞かれていることがちがいます。同じ数直線を、原点から見るか、点どうしで見るかのちがいでした。

(3)の \(10\) 分が \(6\) 分よりも \(4\) 分よりも大きいのは、二つの時計が原点をはさんで反対側にあるからです。もし両方とも遅れていたら、ちがいは \(6\) 分より小さくなります。

答え (1)ア \(-6\) 分、イ \(+4\) 分 (2)時計ア (3)\(10\)

セクション2の道具の地図

セクション2で手に入れた道具を、一枚にまとめます。

セクション2の道具の地図 いちばん上の箱から線が三つに分かれて、位置の箱、距離の箱、大小の箱につながっている。三つの箱からの線はふたたび集まって、いちばん下の箱につながっている。 セクション2の道具の地図 数直線と原点 三つの確認 位置 点で表す 1目盛りの大きさ 置く・読む 距離 絶対値 いつも0以上 2点間の距離 大小 右ほど大きい 不等号 以上・以下 未満・より大きい 一枚の数直線の上で 三つを使い分ける

言葉のほうも、一覧にしておきます。

道具 意味 確定したレッスン
数直線 直線上に基準の点と目盛りをとり、数を点で表したもの 数直線に正負の数を置く
原点 数直線で0を表す点 数直線に正負の数を置く
数直線の三つの確認 ①0の位置 ②正の向き ③1目盛りの大きさ 数直線に正負の数を置く
絶対値 ある数を表す点と原点との距離 絶対値は0からの距離
絶対値の記号 数の両側を縦線1本ずつではさんで書く。答えの側に縦線は残さない 絶対値は0からの距離
以上 その数を入れて、それより大きい範囲 絶対値から数を求める
以下 その数を入れて、それより小さい範囲 絶対値から数を求める
未満 その数を入れずに、それより小さい範囲 絶対値から数を求める
より大きい その数を入れずに、それより大きい範囲 絶対値から数を求める
ちょうどの数 \(0\) と、\(1\)\(2\)\(3\)、… と、それらと反対の向きの \(-1\)\(-2\)\(-3\)、… 絶対値から数を求める
不等号 二つの数の大小を表す記号 \(<\)\(>\) 正負の数の大小を比べる
大小の原理 二つの数をくらべたとき、数直線で右にあるほうが大きい 正負の数の大小を比べる
2点間の距離 数直線上の二つの点が、どれだけ離れているか このレッスン

手順も四つそろいました。

手順の名前 中身 確定したレッスン
絶対値の数え上げ四つの手順 ①絶対値がどこからどこまでかを読み取る(その数を入れるか入れないかも決める) ②絶対値になれる値を、小さい順に書き出す ③値ごとに、正のものと負のものを両方書く(値が0のときだけ一つ) ④数直線に印をつけ、小さい順に並べて数える 絶対値から数を求める
負の数どうしをくらべる二つの段階 ①二つの絶対値をくらべる ②絶対値が大きいほうを、小さいと答える 正負の数の大小を比べる
小さい順に並べる三つの手順 ①負の数・0・正の数に分ける(負の数が左、0がまん中、正の数が右) ②負の数どうしは、絶対値が大きいものから先に書く ③正の数どうしは、絶対値が小さいものから先に書く 正負の数の大小を比べる
2点間の距離を求める三つの手順 ①二つの数が、原点をはさんで反対側にあるか、同じ側にあるかを見る ②反対側なら二つの絶対値をたす。同じ側なら大きい絶対値から小さい絶対値を引く ③数直線で目盛りを数えて確かめる このレッスン

今日の問い

原点をまたぐときはたし算、同じ側なら引き算でした。同じ「距離を求める」なのに、なぜ反対の計算になるのでしょうか。

分かれ目は、二つの距離が重なっているかどうかです。絶対値はどれも「原点からの距離」なので、二本の矢印はどちらも原点から出ています。反対向きなら重なりようがなく、原点でつながって一本になるのでたします。同じ向きなら短いほうが長いほうの中に入るので、そのままたすと重なった分を二度数えてしまいます。だから、はみ出した分だけを取り出すために引きます。

反対側 原点から左へ 3 と 原点から右へ 5  重なりなし つないで 3 + 5 = 8
同じ側 原点から左へ 16 と 原点から左へ 10  重なりあり はみ出しは 16 − 10 = 6

「たすか引くか」を覚えるのではありません。二本の矢印を思いうかべて、重なっているかどうかを見る。 そうすれば、どちらの計算かはその場で決まります。

よくある間違い

まちがい1:原点をまたぐのに、絶対値を引く

\(-9\)\(+2\) の距離を求める問題です。

✗ |−9| = 9 、|+2| = 2 で 9 − 2 = 7 だから、距離は 7

目盛りを数えて確かめます。

1 目盛りが 1 の数直線で、−9 から 0 まで数えると 9 個
0 から +2 まで数えると 2 個。合わせて 11 個
数えて出てきたのは 11 で、7 ではない

\(-9\) は左、\(+2\) は右で、二本の矢印は反対向きです。重なっていないものから引くと、あるはずの長さが消えてしまいます。

○ 9 + 2 = 11 だから、距離は 11

符号がちがう二つなら、たす。 手順1を飛ばすと、この形になります。

まちがい2:同じ側なのに、絶対値をたす

\(-12\)\(-5\) の距離を求める問題です。

✗ |−12| = 12 、|−5| = 5 で 12 + 5 = 17 だから、距離は 17

数えて確かめます。

1 目盛りが 1 の数直線で、−12 から −5 まで 1 つずつ数えると 7 個
もし 17 が正しいなら、−12 から 17 だけ離れた点は +5 のあたり
さがしている相手は −5 なので、行きすぎている

どちらも原点より左で、短いほうの矢印は長いほうの中に入っています。

○ 12 − 5 = 7 だから、距離は 7

符号がそろっている二つなら、引く。 二つの符号を先に見くらべてください。

自分で確かめよう

紙に書いてから、答えを開いてください。距離の問題では、反対側か同じ側かを書き出してから計算すること。

  1. 次の2点間の距離を求めなさい。 (1)\(-8\)\(+12\) (2)\(-23\)\(-6\)

  2. 1目盛りが \(0.2\) の数直線があります。点アは原点から左へ8目盛り、点イは原点から右へ7目盛りの点です。アとイが表す数をそれぞれ答え、アとイの距離も求めなさい。

  3. \(-\dfrac{5}{6}\)\(-0.9\) の大小を、不等号を使って表しなさい。

  4. 絶対値が \(7\) 以下のちょうどの数は何個ありますか。また、そのうち \(-5\) より小さいものをすべて答えなさい。

  5. 絶対値が \(3\) 以上 \(6\) 未満のちょうどの数をすべて答えなさい。

  6. ある数直線で、点アが表す数は \(-15\)、点イが表す数は \(+9\)、点ウが表す数は \(-2\) です。 (1)三つの数を小さい順に並べなさい。 (2)絶対値がいちばん大きいのはどの点ですか。 (3)アとイの距離を求めなさい。 (4)アとウの距離を求めなさい。 (5)イとウの距離を求めなさい。

  7. 次の答えはまちがっています。どこがまちがっているかを説明し、正しく直しなさい。

−14 と +8 の距離を求める。
|−14| = 14 、|+8| = 8 なので 14 − 8 = 6 。距離は 6 。
答えと考え方

1. どれも、先に「反対側か同じ側か」を決めます。

この行でしたこと
\(-8\) は左、\(+12\) は右 (1)手順1。反対側にある
\(8 + 12 = 20\) (1)手順2。反対側なのでたした
\(-23\)\(-6\) も左 (2)手順1。同じ側にある
\(23 - 6 = 17\) (2)手順2。大きい絶対値から引いた

確かめ

(1)−8 から 0 まで 8 個、0 から +12 まで 12 個。合わせて 20 個
(2)−23 から −6 まで 1 つずつ数えると 17 個

答えの吟味

(1)は答えが二つの絶対値のどちらよりも大きく、(2)は大きいほうの絶対値より小さくなりました。またぐときはつながり、同じ側なら重なるからです。

答え (1)\(20\) (2)\(17\)

2. まず三つの確認をします。①原点は0の点 ②右が正の向き ③1目盛りは \(0.2\) です。

この行でしたこと
アは左へ8目盛りで \(0.2 \times 8 = 1.6\) 目盛りの数に、1目盛りの大きさをかけた
アが表す数は \(-1.6\) 原点より左なので符号は \(-\)
イは右へ7目盛りで \(0.2 \times 7 = 1.4\) 目盛りの数に、1目盛りの大きさをかけた
イが表す数は \(+1.4\) 原点より右なので符号は \(+\)
アは左、イは右なので \(1.6 + 1.4 = 3\) 距離の手順1と2。反対側なのでたした

確かめ

アからイまで目盛りを数えると、8 + 7 = 15 個
1 目盛りは 0.2 なので 0.2 × 15 = 3 。合っている

答えの吟味

目盛りの数は、そのままでは距離になりません。 1目盛りの大きさをかけてはじめて距離になります。

答え アは \(-1.6\)、イは \(+1.4\)、距離は \(3\)

3. 負の数どうしをくらべる二つの段階を通します。

この行でしたこと
絶対値は \(\dfrac{5}{6}\)\(0.9\) 段階1。くらべる相手を用意した
\(\dfrac{5}{6} = \dfrac{25}{30}\)\(0.9 = \dfrac{9}{10} = \dfrac{27}{30}\) 段階1。分母を30にそろえた
\(\dfrac{27}{30}\) が大きいので \(-0.9 < -\dfrac{5}{6}\) 段階2。絶対値が大きいほうを小さいと答えた

確かめ

30 分の 25 と 30 分の 27 では、30 分の 27 のほうが大きい
だから原点から左へ遠いのは −0.9 のほう
左にあるほうが小さいので、−0.9 のほうが小さい。合っている

答えの吟味

\(\dfrac{5}{6}\) をおよそ \(0.83\) と見て、\(0.9\) とくらべても同じ答えになります。そろえるのは絶対値、向きを決めるのは最後でした。

答え \(-0.9 < -\dfrac{5}{6}\)

4. 絶対値の数え上げ四つの手順を通し、そのあと大小で選び直します。

この行でしたこと
「7以下」なので \(7\) も入る 手順1。「以」が付いている
絶対値になれる値は \(0\) から \(7\) まで 手順2。小さい順に書き出した
\(0\) は1個、\(1\) から \(7\) は2個ずつで \(1 + 2 \times 7 = 15\) 手順3と4。0は相棒を持たず、対が7組
\(-5\) より小さいのは \(-7\)\(-6\) 大小の原理。\(-5\) より左にあるものを選んだ

確かめ

小さい順に並べると
−7 、−6 、−5 、−4 、−3 、−2 、−1 、0 、+1 、+2 、+3 、+4 、+5 、+6 、+7
数えると 15 個。0 が入っているので奇数
−5 より左にあるのは −7 と −6 の二つ。−5 自身は「より小さい」に入らない

答えの吟味

負の数のところでは絶対値が大きいほど小さい数なので、左のはしの \(-7\)\(-6\) が選ばれます。

答え \(15\) 個。\(-5\) より小さいものは \(-7\)\(-6\)

5. 下の端と上の端を、別々に読み取ります。

この行でしたこと
下の端は \(3\) で、\(3\) は入る 手順1。「3以上」は「以」が付いている
上の端は \(6\) で、\(6\) は入らない 手順1。「6未満」は「以」が付いていない
絶対値になれる値は \(3\)\(4\)\(5\) 手順2。\(0\)\(1\)\(2\)\(6\) が外れた
\(3\)\(4\)\(5\) から、それぞれ2個ずつ 手順3。対が3組
\(2 \times 3 = 6\) 手順4。0の分はない

確かめ

小さい順に並べると −5 、−4 、−3 、+3 、+4 、+5
絶対値は 5 、4 、3 、3 、4 、5 で、どれも 3 以上 6 未満
|0| = 0 で、0 は 3 以上ではないので入らない
|+6| = 6 で、6 は 6 未満ではないので入らない。数えると 6 個

答えの吟味

\(0\) が入らなかったので、個数は偶数の \(6\) 個になりました。絶対値が \(3\) より小さいものが、まるごと抜けているからです。

答え \(-5\)\(-4\)\(-3\)\(+3\)\(+4\)\(+5\) の6個

6. 位置・大小・距離を順に読み取ります。

この行でしたこと
負の数は \(-15\)\(-2\)、正の数は \(+9\) (1)小さい順に並べる三つの手順1
負の数の絶対値は \(15\)\(2\)。大きいほうから \(-15\)\(-2\) (1)手順2。負の数は絶対値が大きいものが先
そのあとに \(+9\) (1)手順3。正の数は一つだけ
絶対値は \(15\)\(9\)\(2\)。いちばん大きいのは \(15\) (2)点アの絶対値
アは左、イは右なので \(15 + 9 = 24\) (3)距離の手順1と2。反対側なのでたした
アもウも左なので \(15 - 2 = 13\) (4)距離の手順1と2。同じ側なので引いた
ウは左、イは右なので \(2 + 9 = 11\) (5)距離の手順1と2。反対側なのでたした

確かめ

数直線に置くと、左から −15 、−2 、0 、+9 の順にならぶ
(3)−15 から 0 まで 15 、0 から +9 まで 9 。合わせて 24
(4)−15 から −2 まで 1 つずつ数えると 13
(5)−2 から 0 まで 2 、0 から +9 まで 9 。合わせて 11
(4)と(5)をたすと 13 + 11 = 24 で、(3)と同じ

答えの吟味

ウはアとイの間にあるので、アとウの距離とウとイの距離をたせば、アとイの距離になるはずです。\(24\) でそろったので、三つの答えはたがいに合っています。

答え (1)\(-15\)\(-2\)\(+9\) (2)点ア (3)\(24\) (4)\(13\) (5)\(11\)

7. 原点をまたいでいるのに、絶対値を引いてしまったところがまちがいです。

絶対値を出したところまでは合っています。ところが手順1を通していません。

−14 は原点より左、+8 は原点より右で、原点をはさんで反対側にある
反対側なので、二本の矢印は重なっていない
重なっていないものから引くと、あるはずの長さが消える

確かめ

1 目盛りが 1 の数直線で、−14 から 0 まで数えると 14 個
0 から +8 まで数えると 8 個。合わせて 22 個
誤答の 6 では、−14 から 6 だけ右の点は −8 。さがしている相手 +8 に届いていない
この行でしたこと
\(-14\) は左、\(+8\) は右 手順1。落ちていたのはこの行
\(14 + 8 = 22\) 手順2。反対側なのでたした

答えの吟味

誤答の \(6\) は、二つとも原点より左にあるときの答えです。符号を見ないと、この取りちがえが起きます。

答え \(22\)

次のレッスンへ

これで、セクション2の道具がそろいました。数直線に数を置き、点から数を読めます。原点からの距離を絶対値として取り出し、二つの点の離れぐあいも求められます。

右にあるほうが大きいという原理で、大小も決められます。すべて一本の線の上でできます。

ただし、計算はまだ一度もしていません。\(-3\)\(+5\)\(8\) だけ離れていることは分かっても、\(-3\) に何かをたした答えは求められないままです。

次のセクション3「正負の数の加法」の最初のレッスンは「たし算は数直線上の移動」です。場所を表すために使ってきた数直線が、こんどは動きを表す道具に変わります。最初の数が出発点、たす数が向きと距離。今日ずっと見ていた矢印が、そのまま移動の矢印になります。

次のセクションへ たし算は数直線上の移動 →

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。

UNDERSTANDING CHECK

理解チェック:数直線でとらえる

70% 合格ライン
  1. 設問 0
    このレッスンで新しく出てきた「2点間の距離」を、正しく説明しているものはどれですか。
  2. 設問 1
    二つの数が原点から見て同じ側にあるとき、2点間の距離は、二つの絶対値をたすのではなく引いて求めます。それはなぜですか。
  3. 設問 2
    1目盛りが $1$ の数直線があります。$-11$ と $+3$ の2点間の距離を求めなさい。
  4. 設問 3
    1目盛りが $0.5$ の数直線があります。点アは原点から左へ6目盛り、点イは原点から右へ5目盛りの点です。アとイの距離を求めなさい。
  5. 設問 4
    次の答えはまちがっています。まちがっているのはどこですか。「$-6$ と $-21$ の距離を求める。二つの絶対値は $6$ と $21$ なので、$6 + 21 = 27$。距離は $27$。」

まずは自分で選んでみましょう。採点・学習履歴への記録は、回答APIとの連携時に追加します。