LESSON 01

正負の数の加法

たし算は数直線上の移動

正負の数のたし算を、数直線の上の移動として考える。最初の数が出発点、たす数が向きと距離を決めることを確かめ、どんな組み合わせも同じ見方で扱えるようにする。

たし算は数直線上の移動

このレッスンでできるようになること

  • 最初の数を出発点、たす数を向きと距離として読める
  • 正と正・正と負・負と正・負と負の四つの組み合わせを、同じ見方で計算できる
  • 0をたしても位置が変わらない理由を説明できる

前のレッスンの確認

  • 正の数 … 0より大きい数/負の数 … 0より小さい数
  • 符号 … 数が正か負かを表す \(+\)\(-\) のしるし
  • 数直線 … 直線上に基準の点と目盛りをとり、数を点で表したもの
  • 原点 … 数直線で0を表す点
  • 数直線の三つの確認 … ①0の位置 ②正の向き ③1目盛りの大きさ
  • 絶対値 … ある数を表す点と原点との距離。いつも0か正の数。記号は \(|-8| = 8\) のように書く
  • 大小の原理 … 二つの数をくらべたとき、数直線で右にあるほうが大きい
  • 2点間の距離を求める三つの手順 … ①反対側か同じ側かを見る ②反対側なら絶対値をたし、同じ側なら大きい絶対値から小さい絶対値を引く

線の上を動きはじめる

セクション2では、数直線を場所の道具として使いました。数を点で置き、原点からの距離を測り、左右で大小を決めました。点は置かれたまま動きませんでした。

このセクションでは、その同じ線の上を動きます。たし算が、動きを表す式になるからです。

小学校でも、たし算は動きでした。数直線の \(3\) のところから右へ \(2\) 進めば \(5\) に着きます。

このとき \(3\) は出発する場所、\(2\) は進むぶんでした。新しいのは、進む向きが二つあることです。右にも左にも行けます。

どちらへ行くかは、たす数の符号が決めます。東西の道で考えます。東を正の向きとします。

ある地点から東へ \(3\) m進み、そのあと西へ \(8\) m進んだとします。着いた場所は、出発した地点より西です。西へ動いたぶんも、符号を付ければ一本の式で書けます。

たし算のことを、加法という

たし算のことを 加法 といいます。\((+3) + (+5)\)\((-2) + (-4)\) も加法の式です。

問題文では、たし算のかわりに加法と書かれることがあります。

たし算の役割分担

たし算の式には、二つの数が出てきます。二つは同じはたらきをしていません。

式の部分 数直線での役割
最初の数 出発点。どこから動きはじめるか
たす数の符号 向き。\(+\) なら右へ、\(-\) なら左へ
たす数の絶対値 距離。何目盛り進むか

この読み分けをたし算の役割分担と呼びます。たす数だけが、二つの仕事をしています。符号で向きを決め、絶対値で距離を決めます。

\((+3) + (+5)\) を見ます。1目盛りが \(1\) の数直線を使います。

正の数に正の数をたす移動 1目盛りが1の数直線。原点より右の点から出発して、右向きの矢印が5目盛りぶんのびている。矢印の先はさらに右の点に着いている。 たす数が正のとき 右へ動く +5 をたす 右へ 5 目盛り −1 0 +1 +2 +3 +4 +5 +6 +7 +8 +9 +10 出発 +3 着いた +8 出発点は +3 、向きは右、距離は 5

出発点は \(+3\) です。たす数 \(+5\) の符号は \(+\) なので、向きは右です。

\(+5\) の絶対値は \(5\) なので、距離は \(5\) 目盛りです。着いた点は \(+8\) でした。

\((+3) + (+5) = +8\)

数直線でたし算をする三つの手順

やることは、いつでも同じ三つです。

数直線でたし算をする三つの手順

  1. 最初の数を数直線に置く。ここが出発点
  2. たす数の符号を見て、進む向きを決める。\(+\) なら右、\(-\) なら左
  3. たす数の絶対値だけ目盛りを進み、着いた点を読む

手順2でつまずくと、答えが反対側に行ってしまいます。向きを決めるのは、たす数の符号だけです。 最初の数の符号は、出発点を決めるのに使い終わっています。

手順3では、たす数の絶対値を使います。距離に \(+\)\(-\) は付きません。距離はいつも0か正の数だからです。

たす数が負のとき

\((+3) + (-8)\) を計算します。出発点は \(+3\) で、さっきと同じです。

たす数 \(-8\) の符号は \(-\) なので、向きは左になります。絶対値は \(8\) なので、距離は \(8\) 目盛りです。

正の数に負の数をたす移動 1目盛りが1の数直線。原点より右の点から出発して、左向きの矢印が8目盛りぶんのびている。矢印の先は原点より左の点に着いている。 たす数が負のとき 左へ動く −8 をたす 左へ 8 目盛り −7 −6 −5 −4 −3 −2 −1 0 +1 +2 +3 +4 +5 出発 +3 着いた −5 出発点は +3 、向きは左、距離は 8

矢印は原点を通りこして、左側まで行きました。着いた点は \(-5\) です。

\((+3) + (-8) = -5\)

たし算なのに、答えが出発点より小さくなりました。小学校のたし算では起きなかったことです。左へ動くたし算があるからです。

出発点が負のとき

こんどは出発点を負の数にします。\((-6) + (+7)\) を計算します。

出発点は \(-6\) です。たす数 \(+7\) の符号は \(+\) なので、向きは右です。距離は \(7\) 目盛りです。

負の数に正の数をたす移動 1目盛りが1の数直線。原点より左の点から出発して、右向きの矢印が7目盛りぶんのびている。矢印の先は原点より右の点に着いている。 出発点が負でも 向きはたす数が決める +7 をたす 右へ 7 目盛り −8 −7 −6 −5 −4 −3 −2 −1 0 +1 +2 +3 +4 出発 −6 着いた +1 出発点は −6 、向きは右、距離は 7

\((-6) + (+7) = +1\)

式のなかに負の数があるので、左へ動きたくなるかもしれません。でも \(-6\) は出発点を決める数です。向きを決める仕事は、\(-6\) にはありません。

両方が負のとき

\((-2) + (-4)\) を計算します。出発点は \(-2\) で、原点より左です。

たす数 \(-4\) の符号は \(-\) なので、向きも左です。距離は \(4\) 目盛りです。

負の数に負の数をたす移動 1目盛りが1の数直線。原点より左の点から出発して、さらに左向きの矢印が4目盛りぶんのびている。矢印の先は原点からもっと遠い点に着いている。 左から出て さらに左へ動く −4 をたす 左へ 4 目盛り −8 −7 −6 −5 −4 −3 −2 −1 0 +1 +2 +3 +4 出発 −2 着いた −6 出発点は −2 、向きは左、距離は 4

\((-2) + (-4) = -6\)

原点をまたぎませんでした。左からさらに左へ動いたので、原点からはもっと遠ざかりました。

四つの組み合わせを一枚にする

ここまでで四つの組み合わせがそろいました。並べて見ます。

四つの組み合わせの移動 目盛りのそろった四本の数直線が縦にならんでいる。それぞれの線の上に、右向きか左向きの矢印が一本ずつのびている。 四つの組み合わせ どれも 出発点・向き・距離で読める (+3)+(+5) = +8 右へ 5 0 (+3)+(−8) = −5 左へ 8 0 (−6)+(+7) = +1 右へ 7 0 (−2)+(−4) = −6 左へ 4 0

四本とも、1目盛りが \(1\) で、まん中に原点があります。矢印の向きと長さだけがちがいます。

組み合わせ 向き 距離 答え
正と正 \((+3) + (+5)\) \(5\) \(+8\)
正と負 \((+3) + (-8)\) \(8\) \(-5\)
負と正 \((-6) + (+7)\) \(7\) \(+1\)
負と負 \((-2) + (-4)\) \(4\) \(-6\)

四つとも、やったことはまったく同じです。 出発点に立ち、たす数の符号で向きを決め、たす数の絶対値だけ進みました。組み合わせごとに別のやり方を覚える必要はありません。

たしかに、答えの符号がどうなるかには決まりがあります。でも、その決まりは次の二つのレッスンで作ります。 ここでは数直線に戻って、目盛りを数えて答えを出してください。

0をたす、0にたす

\((+3) + 0\) を考えます。出発点は \(+3\) です。

たす数は \(0\) で、絶対値は \(0\) です。距離が \(0\) なので、一歩も進みません。

\((+3) + 0 = +3\)

こんどは \(0 + (-6)\) です。最初の数が \(0\) なので、出発点は原点です。たす数 \(-6\) の符号は \(-\) なので左へ、絶対値は \(6\) なので \(6\) 目盛り進みます。

\(0 + (-6) = -6\)

原点から左へ \(6\) 進んだ点は \(-6\) です。どんな数に \(0\) をたしても、その数のままです。

例題1 出発点・向き・距離を書き出す

\((-8) + (+5)\) を計算しなさい。出発点・向き・距離をそれぞれ書いてから答えなさい。

まず、たす数を符号と絶対値に切り分けてから、三つの手順を通します。

この行でしたこと
出発点は \(-8\) 手順1。最初の数を数直線に置いた
\(+5\) の符号は \(+\) なので、向きは右 手順2。たす数の符号だけを見た
\(+5\) の絶対値は \(5\) なので、距離は \(5\) 手順3。進む目盛りの数を決めた
\(-8\) から右へ \(5\) 進むと \(-3\) 手順3。着いた点を読んだ

確かめ

1 目盛りが 1 の数直線で、−8 から右へ 1 つずつ数える
−7 、−6 、−5 、−4 、−3 で 5 個。着いた点は −3
−8 と −3 は同じ側にあり、距離は 8 − 3 = 5 。合っている

答えの吟味

右へ動いたので、答えは出発点の \(-8\) より大きくなるはずです。\(-3\)\(-8\) より右にあるので、大小の原理に合っています。

原点までは \(8\) 目盛りありましたが、進んだのは \(5\) 目盛りだけです。だから原点には届かず、答えは負のままでした。

答え \(-3\)

例題2 四つの組み合わせを続けて計算する

次の計算をしなさい。

(1)\((-4) + (+7)\) (2)\((+5) + (-6)\) (3)\((-2) + (-6)\) (4)\((+3) + (+7)\)

四問とも、組み合わせがちがいます。それでも通す手順は同じです。

この行でしたこと
出発点 \(-4\)、向きは右、距離は \(7\) (1)手順1から3
\(-4\) から右へ \(7\)\(+3\) (1)原点まで \(4\) 進み、さらに \(3\) 進んだ
出発点 \(+5\)、向きは左、距離は \(6\) (2)手順1から3
\(+5\) から左へ \(6\)\(-1\) (2)原点まで \(5\) 戻り、さらに \(1\) 進んだ
出発点 \(-2\)、向きは左、距離は \(6\) (3)手順1から3
\(-2\) から左へ \(6\)\(-8\) (3)原点から遠ざかった
出発点 \(+3\)、向きは右、距離は \(7\) (4)手順1から3
\(+3\) から右へ \(7\)\(+10\) (4)原点から遠ざかった

確かめ

(1)−4 と +3 は反対側。離れぐあいは 4 + 3 = 7 。進んだ距離と同じ
(2)+5 と −1 は反対側。離れぐあいは 5 + 1 = 6 。進んだ距離と同じ
(3)−2 と −8 は同じ側。離れぐあいは 8 − 2 = 6 。進んだ距離と同じ
(4)+3 と +10 は同じ側。離れぐあいは 10 − 3 = 7 。進んだ距離と同じ

答えの吟味

(1)と(4)は右へ動いたので、答えは出発点より大きくなりました。(2)と(3)は左へ動いたので、出発点より小さくなりました。

動いた向きと、答えの大小は必ずそろいます。 ここが合わなければ、どこかで向きをまちがえています。

答え (1)\(+3\) (2)\(-1\) (3)\(-8\) (4)\(+10\)

例題3 0がある式

次の計算をしなさい。

(1)\((-8) + 0\) (2)\(0 + (+5)\) (3)\(0 + 0\)

\(0\) が出てくる場所によって、出発点になるか、移動になるかが変わります。

この行でしたこと
出発点は \(-8\)、たす数は \(0\) (1)手順1
距離が \(0\) なので進まず、\(-8\) のまま (1)手順3
出発点は原点、向きは右、距離は \(5\) (2)手順1から3
原点から右へ \(5\)\(+5\) (2)手順3
出発点は原点、距離は \(0\) (3)原点にいたまま動かない

確かめ

(1)−8 と答えの −8 は同じ点なので、離れぐあいは 0 。進んだ距離 0 と合っている
(2)原点と +5 の離れぐあいは 5 。進んだ距離 5 と合っている
(3)原点にいて動かないので、答えは 0

答えの吟味

(1)は \(0\) がたす数で、(2)は \(0\) が最初の数です。役割はちがいますが、どちらも答えは相手の数のままでした。\(0\) は「動かない」ことと「動きはじめの場所」の両方を表せます。

答え (1)\(-8\) (2)\(+5\) (3)\(0\)

例題4 小数と分数

\((+1.5) + (-2.5)\) を計算しなさい。

小数でも、やることは変わりません。ただし1目盛りの大きさを決めてから数えます。ここでは1目盛りを \(0.5\) にします。

この行でしたこと
1目盛りは \(0.5\) とする 数直線の三つの確認のうち、③を決めた
出発点は \(+1.5\) で、原点から右へ3目盛り 手順1
\(-2.5\) の符号は \(-\) なので、向きは左 手順2
\(-2.5\) の絶対値は \(2.5\) で、\(2.5 \div 0.5 = 5\) 目盛り 手順3。距離を目盛りの数に直した
右へ3目盛りの点から左へ5目盛りで、原点の左へ2目盛り 手順3
左へ2目盛りは \(0.5 \times 2 = 1\) なので \(-1\) 手順3。目盛りの数を数に直した

確かめ

+1.5 から左へ 1.5 進むと原点に着く
残りは 2.5 − 1.5 = 1 なので、原点からさらに左へ 1
原点から左へ 1 の点は −1 。合っている

答えの吟味

進んだ距離 \(2.5\) は、出発点の絶対値 \(1.5\) より大きい数です。だから原点を通りこして、答えは負になりました。原点に届くかどうかが、答えの符号の分かれ目です。

答え \(-1\)

今日の問い

組み合わせは四つもありました。それなのに、覚えることが一つで足りるのはなぜでしょうか。

答えは、読み取る中身がいつも同じ三つだからです。出発点・向き・距離の三つです。

読み取るもの どこから読むか
出発点 最初の数
向き たす数の符号
距離 たす数の絶対値

読み取り先が組み合わせによって入れかわることはありません。

だから、四つの組み合わせは「四つの別の計算」ではありません。同じ一つの動作を、ちがう場所で、ちがう向きにやっているだけです。

よくある間違い

まちがい1:最初の数の符号で向きを決めてしまう

\((-8) + (+3)\) を計算する問題です。

✗ −8 は負の数だから、左へ 3 進んで −11

数直線で数えて確かめます。

1 目盛りが 1 の数直線で、−8 から左へ 3 進むと −11 に着く
−11 は −8 より左なので、−8 より小さい
ところが、たした数 +3 は正の数で、右へ進むはずだった

\(-8\) の仕事は、出発点を決めることだけです。向きを決める仕事はたす数がします。

○ −8 から右へ 3 進んで −5

負の数が式にあるかどうかではなく、たす数の符号だけを見てください。

まちがい2:出発点を1つ目と数えてしまう

\((+5) + (-4)\) を計算する問題です。

✗ +5 を 1 つ目として、+5 、+4 、+3 、+2 と 4 つ数えて +2

出発点を数に入れてしまいました。数えるのは、点ではなく進んだ目盛りの数です。

+5 から +4 へ進んで 1 目盛り
+4 から +3 へ進んで 2 目盛り
+3 から +2 へ進んで 3 目盛り
+2 から +1 へ進んで 4 目盛り。着いた点は +1
○ +5 から左へ 4 進んで +1

誤答の \(+2\) で確かめます。\(+5\)\(+2\) は同じ側にあるので、離れぐあいは \(5 - 2 = 3\) です。進むはずだった距離は \(4\) なので、\(1\) だけ足りません。

出発点は0歩目です。動いてはじめて1目盛りになります。

まちがい3:0をたすと0になると思う

\((-4) + 0\) を計算する問題です。

✗ 0 をたしたから、答えは 0

たす数の \(0\) は、距離が \(0\) という意味です。行き先が原点だという意味ではありません。

出発点は −4 。たす数 0 の絶対値は 0 なので、進む距離は 0
一歩も動かないので、いる場所は −4 のまま
○ (−4) + 0 = −4

誤答の \(0\) で確かめます。\(-4\) から \(0\) まで動くには、右へ \(4\) 目盛り進まなければなりません。たす数が \(0\) なのに \(4\) 進むのは、おかしいと分かります。

\(0\) をたすのは「動かない」ことです。「\(0\) になる」ことではありません。

自分で確かめよう

紙に書いてから、答えを開いてください。計算のたびに、出発点・向き・距離の三つを書き出すこと。

  1. 出発点・向き・距離を書き出してから、答えを求めなさい。 (1)\((+3) + (-6)\) (2)\((-2) + (+5)\)

  2. 次の計算をしなさい。 (1)\((+7) + (+5)\) (2)\((-6) + (-2)\) (3)\((-8) + (+7)\) (4)\((+3) + (-4)\)

  3. 次の計算をしなさい。 (1)\((+5) + 0\) (2)\(0 + (-2)\)

  4. \(\left(+\dfrac{1}{2}\right) + \left(-\dfrac{3}{4}\right)\) を計算しなさい。1目盛りを \(\dfrac{1}{4}\) とした数直線で考えなさい。

  5. 東を正の向きとします。ある人が地点Oから東へ \(7\) m進み、そのあと西へ \(2\) m進みました。着いた場所は地点Oからどちら向きに何mのところですか。式も書きなさい。

  6. 水そうの水位が \(6\) cm下がり、そのあと \(3\) cm上がりました。上がるほうを正の向きとして、はじめの水位からの変わり方を式で表し、答えを場面の言葉で書きなさい。

  7. 次の答えはまちがっています。どこがまちがっているかを説明し、正しく直しなさい。

(−2) + (+3) を求める。
−2 から出発して、左へ 3 進むので −5 。
答えと考え方

1. どちらも、たす数を符号と絶対値に切り分けてから動きます。

この行でしたこと
出発点は \(+3\)、向きは左、距離は \(6\) (1)手順1から3
\(+3\) から左へ \(6\) 進んで \(-3\) (1)原点まで \(3\) 戻り、さらに \(3\) 進んだ
出発点は \(-2\)、向きは右、距離は \(5\) (2)手順1から3
\(-2\) から右へ \(5\) 進んで \(+3\) (2)原点まで \(2\) 進み、さらに \(3\) 進んだ

確かめ

(1)+3 と −3 は原点をはさんで反対側。離れぐあいは 3 + 3 = 6 で、進んだ距離と同じ
(2)−2 と +3 は原点をはさんで反対側。離れぐあいは 2 + 3 = 5 で、進んだ距離と同じ

答えの吟味

(1)は左、(2)は右へ動きました。向きと答えの大小がそろっています。

答え (1)\(-3\) (2)\(+3\)

2. 通す手順はどれも同じです。

この行でしたこと
出発点 \(+7\)、向きは右、距離は \(5\)\(+12\) (1)原点から遠ざかった
出発点 \(-6\)、向きは左、距離は \(2\)\(-8\) (2)原点から遠ざかった
出発点 \(-8\)、向きは右、距離は \(7\)\(-1\) (3)原点まで \(8\) 必要だが \(7\) しか進まない
出発点 \(+3\)、向きは左、距離は \(4\)\(-1\) (4)原点まで \(3\) 戻り、さらに \(1\) 進んだ

確かめ

(1)+7 と +12 は同じ側。離れぐあいは 12 − 7 = 5 。進んだ距離と同じ
(2)−6 と −8 は同じ側。離れぐあいは 8 − 6 = 2 。進んだ距離と同じ
(3)−8 と −1 は同じ側。離れぐあいは 8 − 1 = 7 。進んだ距離と同じ
(4)+3 と −1 は反対側。離れぐあいは 3 + 1 = 4 。進んだ距離と同じ

答えの吟味

(3)は原点をまたぎませんでした。原点までの距離 \(8\) より、進んだ距離 \(7\) のほうが小さかったからです。

(4)は原点までの距離 \(3\) より進んだ距離 \(4\) が大きいので、またぎました。またぐかどうかは、この二つをくらべれば分かります。

答え (1)\(+12\) (2)\(-8\) (3)\(-1\) (4)\(-1\)

3. \(0\) の場所を先に見ます。

この行でしたこと
出発点は \(+5\)、たす数は \(0\) で距離は \(0\) (1)一歩も動かない
答えは \(+5\) のまま (1)手順3
出発点は原点、向きは左、距離は \(2\) (2)手順1から3
原点から左へ \(2\) 進んで \(-2\) (2)手順3

確かめ

(1)+5 と +5 は同じ点なので、離れぐあいは 0 。進んだ距離 0 と合っている
(2)原点と −2 の離れぐあいは 2 。進んだ距離 2 と合っている

答えの吟味

ここでも、答えは相手の数のままでした。

答え (1)\(+5\) (2)\(-2\)

4. 1目盛りが \(\dfrac{1}{4}\) なので、まず二つの数を目盛りの数に直します。

この行でしたこと
\(\dfrac{1}{2} = \dfrac{2}{4}\) なので、出発点は原点から右へ2目盛り 手順1。分母を \(4\) にそろえた
\(-\dfrac{3}{4}\) の符号は \(-\) なので、向きは左 手順2
絶対値は \(\dfrac{3}{4}\) で、3目盛り 手順3
右へ2目盛りの点から左へ3目盛りで、原点の左へ1目盛り 手順3
左へ1目盛りは \(-\dfrac{1}{4}\) 手順3。目盛りの数を数に直した

確かめ

出発点から原点までは 2 目盛り
進むのは 3 目盛りなので、原点を 1 目盛りだけ通りこす
1 目盛りは 4 分の 1 なので、着いた点は 4 分の 1 だけ原点の左。合っている

答えの吟味

進んだ距離 \(\dfrac{3}{4}\) は、出発点の絶対値 \(\dfrac{1}{2}\) より大きい数です。だから原点を通りこして、答えは負になりました。分数でも、見るところは小数のときと同じでした。

答え \(-\dfrac{1}{4}\)

5. 数直線を使うので、先に三つの確認をそろえます。原点は地点O、正の向きは東、1目盛りは \(1\) mです。

この行でしたこと
東へ \(7\) m進むので \(+7\) 正の向きと同じなので符号は \(+\)
西へ \(2\) m進むので \(-2\) 正の向きと反対なので符号は \(-\)
\((+7) + (-2)\) 出発点が \(+7\)、移動が \(-2\) の式にした
出発点 \(+7\)、向きは左、距離は \(2\)\(+5\) 手順1から3

確かめ

1 目盛りが 1 m の数直線で、地点 O から東へ 7 目盛りの点に立つ
そこから西へ 1 つずつ数えると、+6 、+5 で 2 個。着いた点は +5
+5 は原点より右なので、地点 O より東。合っている

答えの吟味

西へ進んだ \(2\) mより、東へ進んだ \(7\) mのほうが長い道のりです。だから地点Oより東側に残りました。答えの \(+5\) は正の数なので、東を表しています。

答え 式は \((+7) + (-2) = +5\)。地点Oから東へ \(5\) m

6. 上がるほうが正なので、下がる変わり方には \(-\) を付けます。

この行でしたこと
\(6\) cm下がるので \(-6\) 正の向きと反対なので符号は \(-\)
\(3\) cm上がるので \(+3\) 正の向きと同じなので符号は \(+\)
\((-6) + (+3)\) 出発点が \(-6\)、移動が \(+3\) の式にした
出発点 \(-6\)、向きは右、距離は \(3\)\(-3\) 手順1から3

確かめ

1 目盛りが 1 cm の数直線で、はじめの水位を原点とする
−6 から右へ 1 つずつ数えると、−5 、−4 、−3 で 3 個。着いた点は −3
−3 は原点より左なので、はじめより低い。合っている

答えの吟味

上がった \(3\) cmより、下がった \(6\) cmのほうが大きい数です。だから原点には届かず、はじめの水位より低いままでした。

答え 式は \((-6) + (+3) = -3\)。はじめの水位より \(3\) cm低い

7. 向きを最初の数の符号で決めてしまったところがまちがいです。

出発点を \(-2\) にしたところまでは合っています。落ちているのは手順2です。

たす数は +3 で、符号は +
+ なので、進む向きは右
−2 が負の数であることは、向きとは関係がない

確かめ

1 目盛りが 1 の数直線で、−2 から右へ 1 つずつ数える
−1 、0 、+1 で 3 個。着いた点は +1
誤答の −5 は、−2 から左へ 3 進んだ点。たす数が負のときの答え
この行でしたこと
出発点は \(-2\) 手順1。ここは合っていた
\(+3\) の符号は \(+\) なので、向きは右 手順2。落ちていたのはこの行
距離は \(3\) で、\(-2\) から右へ \(3\) 進んで \(+1\) 手順3

答えの吟味

正の数をたしたのに、誤答の \(-5\) は出発点の \(-2\) より小さくなっています。右へ動いたなら大きくなるはずです。向きと大小がそろっているかを見れば、この取りちがえに気づけます。

答え \(+1\)

次のレッスンへ

数直線があれば、どんな組み合わせでも答えが出せるようになりました。出発点に立って、たす数の符号で向きを決め、絶対値だけ進む。やることはこれだけでした。

ただし、いつも数直線をかいて目盛りを数えるのは大変です。けたの大きい数になると、線が長くなりすぎます。

次のレッスン「同じ符号の数をたす」では、まず向きがそろっている場合だけを取り出します。同じ向きへの移動が重なると、動きにはっきりした特徴が出ます。数直線をかかずに答えを出す方法を、そこから作ります。

次のレッスンへ 同じ符号の数をたす →

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。

UNDERSTANDING CHECK

理解チェック:たし算は数直線上の移動

70% 合格ライン
  1. 設問 0
    たし算の役割分担では、数直線上を進む距離を決めるのはどれですか。
  2. 設問 1
    $(-7) + (+4)$ を数直線で計算すると、動く向きは右になります。それはなぜですか。
  3. 設問 2
    1目盛りが $1$ の数直線を使って、$(+2) + (-9)$ を計算しなさい。
  4. 設問 3
    北を正の向きとします。ある人が地点Pから北へ $4$ m進み、そのあと南へ $9$ m進みました。着いた場所は、地点Pからどちら向きに何mのところですか。
  5. 設問 4
    $(-3) + (-9)$ を計算して $-11$ と答えた人がいます。数直線でたし算をする三つの手順のうち、どこでまちがえたのですか。

まずは自分で選んでみましょう。採点・学習履歴への記録は、回答APIとの連携時に追加します。