項という見方
このレッスンでできるようになること
- 式を \(+\) と \(-\) で区切って、項を書き出せる
- 符号をふくめて項を読み、正の項と負の項に分けられる
- 引き算のまじった式を、たし算だけの式として読める
前のレッスンの確認
- かっこを外す4つの形 … 二つの記号が同じなら \(+\)、ちがえば \(-\)
- 先頭の符号 … \(+\) は省略できるが、\(-\) は省略できない
- 反対の数 … 符号だけを変えた数のこと
- ある数を引くことは、その数の反対の数をたすこと
絶対値は記号でも書きます。\(|-23|\) は \(23\) です。\(|+34|\) は \(34\) です。
このレッスンでも、符号と絶対値は切りはなしません。
「ひとかたまり」に名前を付ける
前のレッスンの終わりに、\(5-3+2\) という式を見ました。
ここには \(+5\) と \(-3\) と \(+2\) が並んでいました。
符号と数で、ひとかたまりでした。まだ名前がありませんでした。
このかたまりのことを、項といいます。 今日は、この見方を確定させます。
項とは何か
新しい言葉です。次の一文で覚えてください。
項 … 式を \(+\) と \(-\) で区切った、ひとかたまりのこと(符号は項に含まれる)
\(-3+5-8\) で確かめます。区切るのは \(+\) と \(-\) のところです。
区切り線は、符号の前に入れます。符号は、うしろの数といっしょに残ります。
左から書き出すと、\(-3\) と \(+5\) と \(-8\) になります。
項は3つです。項の数は、区切ってできたかたまりの数です。
符号は項に含まれる
大事なのは、符号がどちらに付くかです。
\(-3+5-8\) の3つめの項は \(-8\) で、\(8\) ではありません。
\(8\) と書いてしまうと、正の数になります。
2つめも同じです。\(5\) ではなく、\(+5\) が項です。
\(-23+36\) の項は \(-23\) と \(+36\) の2つです。あとで項を動かすときも同じです。
動かす単位は \(36\) ではなく \(+36\) になります。
符号は、いつも数といっしょに動きます。
正の項と負の項
項は、符号で2種類に分かれます。
正の項 … 符号が \(+\) である項
負の項 … 符号が \(-\) である項
\(-3+5-8\) なら、正の項は \(+5\) だけです。負の項は \(-3\) と \(-8\) の2つです。
見分けるのは符号だけで、数の大きさは関係ありません。
\(-32+29\) では、\(|-32|\) は \(32\)、\(|+29|\) は \(29\) です。
絶対値は \(-32\) のほうが大きい数です。それでも負の項は \(-32\)、正の項は \(+29\) です。
先頭の項の符号
\(5-3+2\) には、目に見える符号が2つしかありません。それでも項は3つです。
先頭の \(5\) には、\(+\) がかくれているからです。
セクション1で決めたとおりです。\(+\) は省略できますが、\(-\) は省略できません。
だから \(5-3+2\) の先頭の項は、\(+5\) と読みます。
先頭が負のときは、\(-\) が見えています。\(-27+34\) の先頭の項は \(-27\) です。
この \(-\) は、\(27\) に付いた符号です。引き算の記号ではありません。
0 をふくむ式
\(0\) には符号を付けません。\(0\) は、正の項でも負の項でもありません。
セクション1のとおり、\(0\) は正の数でも負の数でもない境目の数でした。
式の中の \(0\) は、\(0\) のまま項として数えます。
書き出した項を、つなぎ直して確かめる
項を書き出したら、必ず確かめてください。
項を書き出したあとの確かめ
- 書き出した項を、左から順に \(+\) でつなぎ直す
- かっこを外して、先頭の \(+\) を省く
- 元の式と同じになっているか見る
\(36-32+29\) でやってみます。項は \(+36\) と \(-32\) と \(+29\) です。
(+36) + (−32) + (+29)
かっこを外すと 36 − 32 + 29
元の式と同じ
同じ式に戻ったので、書き出し方は合っています。
戻らなければ、符号をどこかで落としています。
なぜ、この見方が役に立つのか
では、項を書き出すと何がうれしいのでしょうか。
\(36-32+29\) には引き算がまじっています。ところが項に分けると変わります。
\(+36\) と \(-32\) と \(+29\) の和になり、たし算だけの式になりました。
\(32\) を引くことは、\(-32\) をたすことだったからです。
たし算だけの式になると、セクション3の道具が使えます。
- 加法の交換法則 … たす順番を入れかえても、和は変わらない
- 加法の結合法則 … どこからたしても、和は変わらない
この二つは、たし算にしか使えません。
でも項の和として読めば、たし算だけです。だから項を並べかえてよいことになります。
並べかえる練習は次のレッスンです。今日は、正しく書き出せるようになってください。
例題1 式の項を書き出す
次の式の項を、左から順に書き出しなさい。
(1)\(34-27\) (2)\(-23+29\) (3)\(36-32+29\)
まず \(+\) と \(-\) の前に、区切り線を入れます。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| (1)\(34-27\) | 元の式。\(-\) の前で区切る |
| (1)\(+34\)、\(-27\) | 先頭の \(34\) を \(+34\) と読んだ |
| (2)\(-23+29\) | 元の式。\(+\) の前で区切る |
| (2)\(-23\)、\(+29\) | 先頭の \(-\) は符号なので残した |
| (3)\(36-32+29\) | 元の式。\(-\) と \(+\) の前で区切る |
| (3)\(+36\)、\(-32\)、\(+29\) | 3つのかたまりに分かれた |
確かめ
(1)(+34) + (−27) は 34 − 27
(2)(−23) + (+29) は −23 + 29
(3)(+36) + (−32) + (+29) は 36 − 32 + 29
どれも元の式と同じ
答えの吟味
項の数は、区切り線の数より1つ多くなります。(3)は線が2本で、項は3つでした。
答え (1)\(+34\)、\(-27\) (2)\(-23\)、\(+29\) (3)\(+36\)、\(-32\)、\(+29\)
例題2 先頭が負の式
次の式の項を書き出しなさい。
(1)\(-27+34-23\) (2)\(-32-29\)
先頭の \(-\) は符号です。そのまま項に付けます。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| (1)\(-27+34-23\) | 元の式。区切り線は2本 |
| (1)\(-27\)、\(+34\)、\(-23\) | 先頭の \(-\) を \(27\) に付けた |
| (2)\(-32-29\) | 元の式。区切り線は1本 |
| (2)\(-32\)、\(-29\) | 2つとも負の項になった |
(2)の \(-\) は2つあります。1つめは符号、2つめは区切りの位置です。
確かめ
(1)(−27) + (+34) + (−23) は −27 + 34 − 23 。元の式と同じ
(2)(−32) + (−29) は −32 − 29 。元の式と同じ
答えの吟味
(2)は負の項ばかりです。正の項が1つもない式もあります。
答え (1)\(-27\)、\(+34\)、\(-23\) (2)\(-32\)、\(-29\)
例題3 かっこを外してから項に分ける
次の式の項を書き出しなさい。
(1)\((+29)-(-34)+(-23)\) (2)\((-36)+(-27)-(+32)\)
かっこが付いたままでは区切れません。先に外します。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| (1)\((+29)-(-34)+(-23)\) | 元の式 |
| (1)\(29+34-23\) | 前のレッスンの形4と形2で外した |
| (1)\(+29\)、\(+34\)、\(-23\) | 区切って書き出した |
| (2)\((-36)+(-27)-(+32)\) | 元の式 |
| (2)\(-36-27-32\) | 形2と形3で外した |
| (2)\(-36\)、\(-27\)、\(-32\) | 区切って書き出した |
確かめ
(1)(+29) + (+34) + (−23) は 29 + 34 − 23 。外した式と同じ
(2)(−36) + (−27) + (−32) は −36 − 27 − 32 。外した式と同じ
答えの吟味
(1)の2つめは \(-(-34)\) でした。外すと \(+34\) で、正の項になります。
答え (1)\(+29\)、\(+34\)、\(-23\) (2)\(-36\)、\(-27\)、\(-32\)
例題4 小数と分数の項
次の式の項を書き出しなさい。
(1)\(-4.6+0.9\) (2)\(\dfrac{2}{11}-\dfrac{5}{7}\)
小数でも分数でも、区切り方は変わりません。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| (1)\(-4.6+0.9\) | 元の式。\(+\) の前で区切る |
| (1)\(-4.6\)、\(+0.9\) | 先頭の \(-\) をそのまま付けた |
| (2)\(\dfrac{2}{11}-\dfrac{5}{7}\) | 元の式。\(-\) の前で区切る |
| (2)\(+\dfrac{2}{11}\)、\(-\dfrac{5}{7}\) | 先頭にかくれた \(+\) を書いた |
分数のときも、符号は分数の前に書きます。分子だけに付けるのではありません。
確かめ
(1)(−4.6) + (+0.9) は −4.6 + 0.9 。元の式と同じ
(2)11 分の 2 に 7 分の −5 をたす形。元の式と同じ
答えの吟味
(2)は \(\dfrac{5}{7}\) のほうが大きい数です。それでも正の項は \(+\dfrac{2}{11}\) です。
答え (1)\(-4.6\)、\(+0.9\) (2)\(+\dfrac{2}{11}\)、\(-\dfrac{5}{7}\)
例題5 項が多い式と、0 をふくむ式
次の式の項を書き出し、項の数も答えなさい。
(1)\(29-23+36-32-27\) (2)\(34-29+0-23\)
項が増えても、左から順に区切るだけです。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| (1)\(29-23+36-32-27\) | 元の式。区切り線は4本 |
| (1)\(+29\)、\(-23\)、\(+36\)、\(-32\)、\(-27\) | 5つの項に分かれた |
| (2)\(34-29+0-23\) | 元の式。区切り線は3本 |
| (2)\(+34\)、\(-29\)、\(0\)、\(-23\) | 4つの項に分かれた |
(2)の \(0\) には符号を付けません。\(+0\) とは書きません。
確かめ
(1)(+29) + (−23) + (+36) + (−32) + (−27) は 29 − 23 + 36 − 32 − 27
(2)(+34) + (−29) + 0 + (−23) は 34 − 29 + 0 − 23
どちらも元の式と同じ
答えの吟味
(1)の正の項は2つ、負の項は3つです。合わせて5つになります。
答え (1)\(+29\)、\(-23\)、\(+36\)、\(-32\)、\(-27\) の5つ (2)\(+34\)、\(-29\)、\(0\)、\(-23\) の4つ
例題6 正の項と負の項に分ける
\(-23+36-27+34\) の項を書き出し、正の項と負の項に分けなさい。
まず全部の項を書き出し、そのあとで分けます。
| 番目 | 項 | 正の項か負の項か |
|---|---|---|
| 1つめ | \(-23\) | 負の項 |
| 2つめ | \(+36\) | 正の項 |
| 3つめ | \(-27\) | 負の項 |
| 4つめ | \(+34\) | 正の項 |
正の項は \(+36\) と \(+34\)、負の項は \(-23\) と \(-27\) です。
確かめ
(−23) + (+36) + (−27) + (+34) は −23 + 36 − 27 + 34 。元の式と同じ
正の項 2 つと 負の項 2 つで 4 つ。項の数と合っている
答えの吟味
書き出した順番は、元の式のままです。まだ並べかえてはいません。
答え 正の項は \(+36\) と \(+34\)、負の項は \(-23\) と \(-27\)
例題7 バスの乗り降りを項で読む
始発のバスの乗り降りを、停留所の順に記録しました。はじめの乗客は \(0\) 人です。
\(34\) 人が乗り、\(27\) 人が降り、\(29\) 人が乗り、\(23\) 人が降りました。
乗り降りを式にして項を書き出し、乗った分と降りた分に分けなさい。
乗った分はたし、降りた分は引きます。かっこは外した形で書きます。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(0+34-27+29-23\) | 記録の順に式にした |
| \(0\)、\(+34\)、\(-27\)、\(+29\)、\(-23\) | 区切って書き出した |
| 正の項は \(+34\) と \(+29\) | 乗った分にあたる |
| 負の項は \(-27\) と \(-23\) | 降りた分にあたる |
はじめの \(0\) 人も、項の一つとして数えます。項は全部で5つです。
確かめ
0 + (+34) + (−27) + (+29) + (−23) は 0 + 34 − 27 + 29 − 23 。元の式と同じ
乗った分は 34 と 29 、降りた分は 27 と 23 。正の項と負の項に合っている
答えの吟味
乗る人が正の項、降りる人が負の項になりました。
\(|+34|\) は \(34\)、\(|-27|\) は \(27\) です。符号が向きを、絶対値が人数を表します。
答え 項は \(0\)、\(+34\)、\(-27\)、\(+29\)、\(-23\)。乗った分は \(+34\) と \(+29\)、降りた分は \(-27\) と \(-23\)
今日の問い
\(-3+5-8\) には、引き算の記号が入っています。
それなのに、この式を「\(-3\) と \(+5\) と \(-8\) の和」と読みました。
引き算がまじっているのに、なぜ「和」と言えるのでしょうか。
理由は、前のレッスンの一行にあります。
ある数を引くことは、その数の反対の数をたすことでした。
\(8\) を引くことは \(-8\) をたすことです。だから、たし算に読み替えられます。
| 元の式の見え方 | 読み替えたあと |
|---|---|
| \(-3\) から始まる | \(-3\) をたす |
| \(5\) をたす | \(+5\) をたす |
| \(8\) を引く | \(-8\) をたす |
三つとも「たす」になりました。式全体が、たし算だけになっています。
たし算だけなら、交換法則と結合法則が使えます。これが、項という見方の値打ちです。
よくある間違い
まちがい1:符号を置き去りにする
\(29-32+34\) の項を書き出す問題です。
✗ 29 − 32 + 34 の項は
✗ +29 と 32 と +34
2つめの符号が落ちています。式には \(-\) があるのに、項には付いていません。
\(-32\) と \(32\) は、ちがう数です。負の項と正の項に分かれます。
\(|-32|\) も \(|+32|\) も \(32\) です。絶対値が同じでも、符号がちがえば別の項です。
○ 29 − 32 + 34 の項は
○ +29 と −32 と +34
つなぎ直して確かめます。
誤答の項をつなぐと (+29) + (+32) + (+34) で 29 + 32 + 34
元の式は 29 − 32 + 34 。2 つめがちがうので、まちがい
符号は項の一部です。 数だけを取り出して書くことはできません。
まちがい2:先頭の項の符号をまちがえる
先頭では、二通りのまちがいが起きます。
まず、\(-36+23-29\) の項を書き出す問題です。
✗ −36 + 23 − 29 の項は
✗ +36 と +23 と −29
先頭の \(-\) が落ちて、\(+36\) になっています。\(-\) は省略できない符号でした。
○ −36 + 23 − 29 の項は
○ −36 と +23 と −29
つなぎ直して確かめます。
誤答の項をつなぐと (+36) + (+23) + (−29) で 36 + 23 − 29
元の式は −36 + 23 − 29 。先頭がちがうので、まちがい
反対に、余計な \(-\) を付けてしまうこともあります。\(27-34\) の項を書き出す問題です。
✗ 27 − 34 の項は
✗ −27 と −34
うしろの \(-\) につられて、先頭にも \(-\) を付けています。
式の先頭には、何も書かれていません。書かれていなければ、正の数でした。
○ 27 − 34 の項は
○ +27 と −34
つなぎ直して確かめます。
誤答の項をつなぐと (−27) + (−34) で −27 − 34
元の式は 27 − 34 。先頭がちがうので、まちがい
先頭に符号がなければ \(+\)、\(-\) があればそのまま残す。 この二つだけです。
まちがい3:引き算の記号と負の符号を取りちがえる
\(29-36\) について、こんな読み方をする人がいます。
✗ 29 − 36 の − は引き算の記号だから、36 の符号ではない
✗ だから項は +29 と +36 の 2 つ
✗ この式は和ではなく、差である
セクション1で、\(-\) には符号と計算記号の二つの役目があると習いました。
項に分けるときは、引き算の記号を負の符号として読み直します。
読み直せるのは、\(36\) を引くことが \(-36\) をたすことだからです。
○ 29 − 36 の項は
○ +29 と −36
○ この式は +29 と −36 の和として読める
つなぎ直して確かめます。
誤答の項をつなぐと (+29) + (+36) で 29 + 36
元の式は 29 − 36 。2 つめがちがうので、まちがい
引き算の記号は、うしろの数の符号になります。 だから、和の形になります。
自分で確かめよう
紙に書いてから、答えを開いてください。書き出した項を、毎回つなぎ直して確かめること。
次の式の項を書き出しなさい。 (1)\(34-29\) (2)\(-27+32\) (3)\(23-36+27\)
次の式の項を書き出し、正の項と負の項に分けなさい。 (1)\(-34+27-29+36\) (2)\(32-36-23\)
次の式のかっこを外してから、項を書き出しなさい。 (1)\((-29)-(+23)+(-34)\) (2)\((+27)+(-36)-(-32)\)
次の式の項を書き出しなさい。 (1)\(4.6-0.9\)
(2)\(-\dfrac{5}{7}+\dfrac{2}{11}\)
次の式の項を書き出し、項の数も答えなさい。 (1)\(-23+29-36+34-27\) (2)\(27-34+0+29\)
次の書き出しはまちがっています。どこがまちがっているかを書き、正しく直しなさい。
−32 + 29 − 23 の項は
32 と 29 と 23 の 3 つ
- \(32-23\) を、たし算だけの式として読み直しなさい。そう読める理由も書きなさい。
答えと考え方
1. \(+\) と \(-\) の前で区切ります。先頭に符号がなければ \(+\) を補います。
| 式 | 項 | この行でしたこと |
|---|---|---|
| (1)\(34-29\) | \(+34\)、\(-29\) | 先頭にかくれた \(+\) を書いた |
| (2)\(-27+32\) | \(-27\)、\(+32\) | 先頭の \(-\) を残した |
| (3)\(23-36+27\) | \(+23\)、\(-36\)、\(+27\) | 区切り線2本で3つに分かれた |
確かめ
(1)(+34) + (−29) は 34 − 29
(2)(−27) + (+32) は −27 + 32
(3)(+23) + (−36) + (+27) は 23 − 36 + 27
どれも元の式と同じ
答えの吟味
(2)だけ、先頭が負の項になっています。
答え (1)\(+34\)、\(-29\) (2)\(-27\)、\(+32\) (3)\(+23\)、\(-36\)、\(+27\)
2. 先に全部の項を書き出し、そのあとで分けます。
| 式 | 項 | 正の項 | 負の項 |
|---|---|---|---|
| (1)\(-34+27-29+36\) | \(-34\)、\(+27\)、\(-29\)、\(+36\) | \(+27\)、\(+36\) | \(-34\)、\(-29\) |
| (2)\(32-36-23\) | \(+32\)、\(-36\)、\(-23\) | \(+32\) | \(-36\)、\(-23\) |
確かめ
(1)(−34) + (+27) + (−29) + (+36) は −34 + 27 − 29 + 36 。元の式と同じ
(2)(+32) + (−36) + (−23) は 32 − 36 − 23 。元の式と同じ
どちらも 正の項と負の項の数を合わせると、項の数と合っている
答えの吟味
(2)は \(32\) がいちばん小さい数です。それでも正の項は \(+32\) です。
答え (1)正の項は \(+27\) と \(+36\)、負の項は \(-34\) と \(-29\) (2)正の項は \(+32\)、負の項は \(-36\) と \(-23\)
3. かっこを外してから区切ります。前の記号と中の符号を二つとも見ます。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| (1)\((-29)-(+23)+(-34)\) | 元の式 |
| (1)\(-29-23-34\) | 形3と形2で外した |
| (1)\(-29\)、\(-23\)、\(-34\) | 区切って書き出した |
| (2)\((+27)+(-36)-(-32)\) | 元の式 |
| (2)\(27-36+32\) | 形2と形4で外した |
| (2)\(+27\)、\(-36\)、\(+32\) | 区切って書き出した |
確かめ
(1)(−29) + (−23) + (−34) は −29 − 23 − 34 。外した式と同じ
(2)(+27) + (−36) + (+32) は 27 − 36 + 32 。外した式と同じ
答えの吟味
(1)は3つとも負の項です。(2)の3つめは \(-(-32)\) で、外すと正の項になります。
答え (1)\(-29\)、\(-23\)、\(-34\) (2)\(+27\)、\(-36\)、\(+32\)
4. 小数も分数も、区切り方は同じです。符号を数の前に付けます。
| 式 | 項 | この行でしたこと |
|---|---|---|
| (1)\(4.6-0.9\) | \(+4.6\)、\(-0.9\) | 先頭にかくれた \(+\) を書いた |
| (2)\(-\dfrac{5}{7}+\dfrac{2}{11}\) | \(-\dfrac{5}{7}\)、\(+\dfrac{2}{11}\) | 先頭の \(-\) を残した |
確かめ
(1)(+4.6) + (−0.9) は 4.6 − 0.9 。元の式と同じ
(2)7 分の −5 に 11 分の 2 をたす形。元の式と同じ
答えの吟味
(2)の符号は、分子だけでなく分数全体に付いています。
答え (1)\(+4.6\)、\(-0.9\) (2)\(-\dfrac{5}{7}\)、\(+\dfrac{2}{11}\)
5. 項が増えても、左から順に区切るだけです。
| 式 | 項 | 項の数 |
|---|---|---|
| (1)\(-23+29-36+34-27\) | \(-23\)、\(+29\)、\(-36\)、\(+34\)、\(-27\) | 5つ |
| (2)\(27-34+0+29\) | \(+27\)、\(-34\)、\(0\)、\(+29\) | 4つ |
(2)の \(0\) は、正の項でも負の項でもない項です。
確かめ
(1)(−23) + (+29) + (−36) + (+34) + (−27) は −23 + 29 − 36 + 34 − 27
(2)(+27) + (−34) + 0 + (+29) は 27 − 34 + 0 + 29
どちらも元の式と同じ
答えの吟味
(1)は区切り線が4本で、項は5つです。(2)は \(0\) をふくめて4つです。
答え (1)\(-23\)、\(+29\)、\(-36\)、\(+34\)、\(-27\) の5つ (2)\(+27\)、\(-34\)、\(0\)、\(+29\) の4つ
6. まちがっているのは、符号を書いていないところです。
項の数は3つで合っています。落ちているのは符号です。
先頭の \(-\) も、まん中の \(+\) も、うしろの \(-\) も、すべて項に付けます。
○ −32 + 29 − 23 の項は
○ −32 と +29 と −23 の 3 つ
確かめ
誤答の項をつなぐと (+32) + (+29) + (+23) で 32 + 29 + 23
元の式は −32 + 29 − 23 。1 つめと 3 つめがちがうので、まちがい
正しい項をつなぐと (−32) + (+29) + (−23) で −32 + 29 − 23 。元の式と同じ
答えの吟味
誤答では3つとも正の項です。元の式には \(-\) が2つあるので、合いません。
答え 符号が落ちている。正しくは \(-32\)、\(+29\)、\(-23\)
7. まず項を書き出します。\(32-23\) の項は \(+32\) と \(-23\) です。
\(23\) を引くことは、\(-23\) をたすことでした。だから、たし算に読み替えられます。
読み替えると、この式は \(+32\) と \(-23\) の和になります。
確かめ
(+32) + (−23) は 32 − 23 。元の式と同じ
答えの吟味
読み替えても、式の表す数は変わりません。
答え \(+32\) と \(-23\) の和。ある数を引くことは、その数の反対の数をたすことだから
次のレッスンへ
式を \(+\) と \(-\) で区切ると、項が見えるようになりました。符号は、いつも項の一部です。
書き出したら、\(+\) でつなぎ直して元の式に戻るか確かめてください。
項に分ければ、引き算のまじった式も、たし算だけの式として読めます。
たし算だけなら、たす順番を入れかえてよいのでした。ここが次への入り口です。
次のレッスンは「項を並べかえて計算する」です。計算しやすい順に並べかえて、答えを出す手順を確定させます。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。