LESSON 01

正負の数の減法と項

項という見方

式を $+$ と $-$ で区切ったひとかたまりを項と呼ぶ。符号は項に含まれることを確かめ、引き算のまじった式を「項の和」として読めるようにする。

項という見方

このレッスンでできるようになること

  • 式を \(+\)\(-\) で区切って、項を書き出せる
  • 符号をふくめて項を読み、正の項と負の項に分けられる
  • 引き算のまじった式を、たし算だけの式として読める

前のレッスンの確認

  • かっこを外す4つの形 … 二つの記号が同じなら \(+\)、ちがえば \(-\)
  • 先頭の符号\(+\) は省略できるが、\(-\) は省略できない
  • 反対の数 … 符号だけを変えた数のこと
  • ある数を引くことは、その数の反対の数をたすこと

絶対値は記号でも書きます。\(|-23|\)\(23\) です。\(|+34|\)\(34\) です。

このレッスンでも、符号と絶対値は切りはなしません。

「ひとかたまり」に名前を付ける

前のレッスンの終わりに、\(5-3+2\) という式を見ました。

ここには \(+5\)\(-3\)\(+2\) が並んでいました。

符号と数で、ひとかたまりでした。まだ名前がありませんでした。

このかたまりのことを、項といいます。 今日は、この見方を確定させます。

項とは何か

新しい言葉です。次の一文で覚えてください。

… 式を \(+\)\(-\) で区切った、ひとかたまりのこと(符号は項に含まれる)

\(-3+5-8\) で確かめます。区切るのは \(+\)\(-\) のところです。

区切り線は、符号のに入れます。符号は、うしろの数といっしょに残ります。

式を項に分ける図 マイナス三たす五引く八という式が、たてのしきり線で三つに区切られている。区切られたものは下の四角に、マイナス三、プラス五、マイナス八として書き出されている。 式を + と − のところで区切る −3 +5 −8 区切り線は 符号の前に入れる −3 +5 −8 1つめの項 2つめの項 3つめの項 負の項 正の項 負の項 符号は 項の一部 いっしょに動く

左から書き出すと、\(-3\)\(+5\)\(-8\) になります。

項は3つです。項の数は、区切ってできたかたまりの数です。

符号は項に含まれる

大事なのは、符号がどちらに付くかです。

\(-3+5-8\) の3つめの項は \(-8\) で、\(8\) ではありません。

\(8\) と書いてしまうと、正の数になります。

2つめも同じです。\(5\) ではなく、\(+5\) が項です。

\(-23+36\) の項は \(-23\)\(+36\) の2つです。あとで項を動かすときも同じです。

動かす単位は \(36\) ではなく \(+36\) になります。

符号は、いつも数といっしょに動きます。

正の項と負の項

項は、符号で2種類に分かれます。

正の項 … 符号が \(+\) である項

負の項 … 符号が \(-\) である項

\(-3+5-8\) なら、正の項は \(+5\) だけです。負の項は \(-3\)\(-8\) の2つです。

見分けるのは符号だけで、数の大きさは関係ありません。

\(-32+29\) では、\(|-32|\)\(32\)\(|+29|\)\(29\) です。

絶対値は \(-32\) のほうが大きい数です。それでも負の項は \(-32\)、正の項は \(+29\) です。

先頭の項の符号

\(5-3+2\) には、目に見える符号が2つしかありません。それでも項は3つです。

先頭の \(5\) には、\(+\) がかくれているからです。

セクション1で決めたとおりです。\(+\) は省略できますが、\(-\) は省略できません。

だから \(5-3+2\) の先頭の項は、\(+5\) と読みます。

先頭の項にかくれたプラスを書き出す図 三十四引く二十七という式が、たてのしきり線で二つに区切られている。左の三十四はプラス三十四として書き出され、右の二十七はマイナス二十七として書き出されている。 先頭の項には + がかくれている 34 − 27 +34 −27 かくれた + を書いた − は 見えている 正の項 負の項 先頭の + だけ省ける − は省けない

先頭が負のときは、\(-\) が見えています。\(-27+34\) の先頭の項は \(-27\) です。

この \(-\) は、\(27\) に付いた符号です。引き算の記号ではありません。

0 をふくむ式

\(0\) には符号を付けません。\(0\) は、正の項でも負の項でもありません。

セクション1のとおり、\(0\) は正の数でも負の数でもない境目の数でした。

式の中の \(0\) は、\(0\) のまま項として数えます。

書き出した項を、つなぎ直して確かめる

項を書き出したら、必ず確かめてください。

項を書き出したあとの確かめ

  1. 書き出した項を、左から順に \(+\) でつなぎ直す
  2. かっこを外して、先頭の \(+\) を省く
  3. 元の式と同じになっているか見る

\(36-32+29\) でやってみます。項は \(+36\)\(-32\)\(+29\) です。

(+36) + (−32) + (+29)
かっこを外すと 36 − 32 + 29
元の式と同じ

同じ式に戻ったので、書き出し方は合っています。

戻らなければ、符号をどこかで落としています。

なぜ、この見方が役に立つのか

では、項を書き出すと何がうれしいのでしょうか。

\(36-32+29\) には引き算がまじっています。ところが項に分けると変わります。

\(+36\)\(-32\)\(+29\)になり、たし算だけの式になりました。

\(32\) を引くことは、\(-32\) をたすことだったからです。

引き算のまじった式を項の和として読む図 上にマイナス三たす五引く八という式があり、下向きの矢印の先に、マイナス三とプラス五とマイナス八の和と書かれた四角がある。いちばん下に、たし算だけなら順番を入れかえてよいと書かれている。 引き算がまじった式も たし算だけの式として読める −3 + 5 − 8 引き算がまじっている −3 と +5 と −8 の 和 たし算だけの式として読める たし算だけなら たす順番を入れかえてよい

たし算だけの式になると、セクション3の道具が使えます。

  • 加法の交換法則 … たす順番を入れかえても、和は変わらない
  • 加法の結合法則 … どこからたしても、和は変わらない

この二つは、たし算にしか使えません。

でも項の和として読めば、たし算だけです。だから項を並べかえてよいことになります。

並べかえる練習は次のレッスンです。今日は、正しく書き出せるようになってください。

例題1 式の項を書き出す

次の式の項を、左から順に書き出しなさい。

(1)\(34-27\) (2)\(-23+29\) (3)\(36-32+29\)

まず \(+\)\(-\) の前に、区切り線を入れます。

この行でしたこと
(1)\(34-27\) 元の式。\(-\) の前で区切る
(1)\(+34\)\(-27\) 先頭の \(34\)\(+34\) と読んだ
(2)\(-23+29\) 元の式。\(+\) の前で区切る
(2)\(-23\)\(+29\) 先頭の \(-\) は符号なので残した
(3)\(36-32+29\) 元の式。\(-\)\(+\) の前で区切る
(3)\(+36\)\(-32\)\(+29\) 3つのかたまりに分かれた

確かめ

(1)(+34) + (−27) は 34 − 27
(2)(−23) + (+29) は −23 + 29
(3)(+36) + (−32) + (+29) は 36 − 32 + 29
どれも元の式と同じ

答えの吟味

項の数は、区切り線の数より1つ多くなります。(3)は線が2本で、項は3つでした。

答え (1)\(+34\)\(-27\) (2)\(-23\)\(+29\) (3)\(+36\)\(-32\)\(+29\)

例題2 先頭が負の式

次の式の項を書き出しなさい。

(1)\(-27+34-23\) (2)\(-32-29\)

先頭の \(-\) は符号です。そのまま項に付けます。

この行でしたこと
(1)\(-27+34-23\) 元の式。区切り線は2本
(1)\(-27\)\(+34\)\(-23\) 先頭の \(-\)\(27\) に付けた
(2)\(-32-29\) 元の式。区切り線は1本
(2)\(-32\)\(-29\) 2つとも負の項になった

(2)の \(-\) は2つあります。1つめは符号、2つめは区切りの位置です。

確かめ

(1)(−27) + (+34) + (−23) は −27 + 34 − 23 。元の式と同じ
(2)(−32) + (−29) は −32 − 29 。元の式と同じ

答えの吟味

(2)は負の項ばかりです。正の項が1つもない式もあります。

答え (1)\(-27\)\(+34\)\(-23\) (2)\(-32\)\(-29\)

例題3 かっこを外してから項に分ける

次の式の項を書き出しなさい。

(1)\((+29)-(-34)+(-23)\) (2)\((-36)+(-27)-(+32)\)

かっこが付いたままでは区切れません。先に外します。

この行でしたこと
(1)\((+29)-(-34)+(-23)\) 元の式
(1)\(29+34-23\) 前のレッスンの形4と形2で外した
(1)\(+29\)\(+34\)\(-23\) 区切って書き出した
(2)\((-36)+(-27)-(+32)\) 元の式
(2)\(-36-27-32\) 形2と形3で外した
(2)\(-36\)\(-27\)\(-32\) 区切って書き出した

確かめ

(1)(+29) + (+34) + (−23) は 29 + 34 − 23 。外した式と同じ
(2)(−36) + (−27) + (−32) は −36 − 27 − 32 。外した式と同じ

答えの吟味

(1)の2つめは \(-(-34)\) でした。外すと \(+34\) で、正の項になります。

答え (1)\(+29\)\(+34\)\(-23\) (2)\(-36\)\(-27\)\(-32\)

例題4 小数と分数の項

次の式の項を書き出しなさい。

(1)\(-4.6+0.9\) (2)\(\dfrac{2}{11}-\dfrac{5}{7}\)

小数でも分数でも、区切り方は変わりません。

この行でしたこと
(1)\(-4.6+0.9\) 元の式。\(+\) の前で区切る
(1)\(-4.6\)\(+0.9\) 先頭の \(-\) をそのまま付けた
(2)\(\dfrac{2}{11}-\dfrac{5}{7}\) 元の式。\(-\) の前で区切る
(2)\(+\dfrac{2}{11}\)\(-\dfrac{5}{7}\) 先頭にかくれた \(+\) を書いた

分数のときも、符号は分数の前に書きます。分子だけに付けるのではありません。

確かめ

(1)(−4.6) + (+0.9) は −4.6 + 0.9 。元の式と同じ
(2)11 分の 2 に 7 分の −5 をたす形。元の式と同じ

答えの吟味

(2)は \(\dfrac{5}{7}\) のほうが大きい数です。それでも正の項は \(+\dfrac{2}{11}\) です。

答え (1)\(-4.6\)\(+0.9\) (2)\(+\dfrac{2}{11}\)\(-\dfrac{5}{7}\)

例題5 項が多い式と、0 をふくむ式

次の式の項を書き出し、項の数も答えなさい。

(1)\(29-23+36-32-27\) (2)\(34-29+0-23\)

項が増えても、左から順に区切るだけです。

この行でしたこと
(1)\(29-23+36-32-27\) 元の式。区切り線は4本
(1)\(+29\)\(-23\)\(+36\)\(-32\)\(-27\) 5つの項に分かれた
(2)\(34-29+0-23\) 元の式。区切り線は3本
(2)\(+34\)\(-29\)\(0\)\(-23\) 4つの項に分かれた

(2)の \(0\) には符号を付けません。\(+0\) とは書きません。

確かめ

(1)(+29) + (−23) + (+36) + (−32) + (−27) は 29 − 23 + 36 − 32 − 27
(2)(+34) + (−29) + 0 + (−23) は 34 − 29 + 0 − 23
どちらも元の式と同じ

答えの吟味

(1)の正の項は2つ、負の項は3つです。合わせて5つになります。

答え (1)\(+29\)\(-23\)\(+36\)\(-32\)\(-27\) の5つ (2)\(+34\)\(-29\)\(0\)\(-23\) の4つ

例題6 正の項と負の項に分ける

\(-23+36-27+34\) の項を書き出し、正の項と負の項に分けなさい。

まず全部の項を書き出し、そのあとで分けます。

番目 正の項か負の項か
1つめ \(-23\) 負の項
2つめ \(+36\) 正の項
3つめ \(-27\) 負の項
4つめ \(+34\) 正の項

正の項は \(+36\)\(+34\)、負の項は \(-23\)\(-27\) です。

確かめ

(−23) + (+36) + (−27) + (+34) は −23 + 36 − 27 + 34 。元の式と同じ
正の項 2 つと 負の項 2 つで 4 つ。項の数と合っている

答えの吟味

書き出した順番は、元の式のままです。まだ並べかえてはいません。

答え 正の項は \(+36\)\(+34\)、負の項は \(-23\)\(-27\)

例題7 バスの乗り降りを項で読む

始発のバスの乗り降りを、停留所の順に記録しました。はじめの乗客は \(0\) 人です。

\(34\) 人が乗り、\(27\) 人が降り、\(29\) 人が乗り、\(23\) 人が降りました。

乗り降りを式にして項を書き出し、乗った分と降りた分に分けなさい。

乗った分はたし、降りた分は引きます。かっこは外した形で書きます。

この行でしたこと
\(0+34-27+29-23\) 記録の順に式にした
\(0\)\(+34\)\(-27\)\(+29\)\(-23\) 区切って書き出した
正の項は \(+34\)\(+29\) 乗った分にあたる
負の項は \(-27\)\(-23\) 降りた分にあたる

はじめの \(0\) 人も、項の一つとして数えます。項は全部で5つです。

確かめ

0 + (+34) + (−27) + (+29) + (−23) は 0 + 34 − 27 + 29 − 23 。元の式と同じ
乗った分は 34 と 29 、降りた分は 27 と 23 。正の項と負の項に合っている

答えの吟味

乗る人が正の項、降りる人が負の項になりました。

\(|+34|\)\(34\)\(|-27|\)\(27\) です。符号が向きを、絶対値が人数を表します。

答え 項は \(0\)\(+34\)\(-27\)\(+29\)\(-23\)。乗った分は \(+34\)\(+29\)、降りた分は \(-27\)\(-23\)

今日の問い

\(-3+5-8\) には、引き算の記号が入っています。

それなのに、この式を「\(-3\)\(+5\)\(-8\)」と読みました。

引き算がまじっているのに、なぜ「和」と言えるのでしょうか。

理由は、前のレッスンの一行にあります。

ある数を引くことは、その数の反対の数をたすことでした。

\(8\) を引くことは \(-8\) をたすことです。だから、たし算に読み替えられます。

元の式の見え方 読み替えたあと
\(-3\) から始まる \(-3\) をたす
\(5\) をたす \(+5\) をたす
\(8\) を引く \(-8\) をたす

三つとも「たす」になりました。式全体が、たし算だけになっています。

たし算だけなら、交換法則と結合法則が使えます。これが、項という見方の値打ちです。

よくある間違い

まちがい1:符号を置き去りにする

\(29-32+34\) の項を書き出す問題です。

✗ 29 − 32 + 34 の項は
✗ +29 と 32 と +34

2つめの符号が落ちています。式には \(-\) があるのに、項には付いていません。

\(-32\)\(32\) は、ちがう数です。負の項と正の項に分かれます。

\(|-32|\)\(|+32|\)\(32\) です。絶対値が同じでも、符号がちがえば別の項です。

○ 29 − 32 + 34 の項は
○ +29 と −32 と +34

つなぎ直して確かめます。

誤答の項をつなぐと (+29) + (+32) + (+34) で 29 + 32 + 34
元の式は 29 − 32 + 34 。2 つめがちがうので、まちがい

符号は項の一部です。 数だけを取り出して書くことはできません。

まちがい2:先頭の項の符号をまちがえる

先頭では、二通りのまちがいが起きます。

まず、\(-36+23-29\) の項を書き出す問題です。

✗ −36 + 23 − 29 の項は
✗ +36 と +23 と −29

先頭の \(-\) が落ちて、\(+36\) になっています。\(-\) は省略できない符号でした。

○ −36 + 23 − 29 の項は
○ −36 と +23 と −29

つなぎ直して確かめます。

誤答の項をつなぐと (+36) + (+23) + (−29) で 36 + 23 − 29
元の式は −36 + 23 − 29 。先頭がちがうので、まちがい

反対に、余計な \(-\) を付けてしまうこともあります。\(27-34\) の項を書き出す問題です。

✗ 27 − 34 の項は
✗ −27 と −34

うしろの \(-\) につられて、先頭にも \(-\) を付けています。

式の先頭には、何も書かれていません。書かれていなければ、正の数でした。

○ 27 − 34 の項は
○ +27 と −34

つなぎ直して確かめます。

誤答の項をつなぐと (−27) + (−34) で −27 − 34
元の式は 27 − 34 。先頭がちがうので、まちがい

先頭に符号がなければ \(+\)\(-\) があればそのまま残す。 この二つだけです。

まちがい3:引き算の記号と負の符号を取りちがえる

\(29-36\) について、こんな読み方をする人がいます。

✗ 29 − 36 の − は引き算の記号だから、36 の符号ではない
✗ だから項は +29 と +36 の 2 つ
✗ この式は和ではなく、差である

セクション1で、\(-\) には符号と計算記号の二つの役目があると習いました。

項に分けるときは、引き算の記号を負の符号として読み直します

読み直せるのは、\(36\) を引くことが \(-36\) をたすことだからです。

○ 29 − 36 の項は
○ +29 と −36
○ この式は +29 と −36 の和として読める

つなぎ直して確かめます。

誤答の項をつなぐと (+29) + (+36) で 29 + 36
元の式は 29 − 36 。2 つめがちがうので、まちがい

引き算の記号は、うしろの数の符号になります。 だから、和の形になります。

自分で確かめよう

紙に書いてから、答えを開いてください。書き出した項を、毎回つなぎ直して確かめること。

  1. 次の式の項を書き出しなさい。 (1)\(34-29\) (2)\(-27+32\) (3)\(23-36+27\)

  2. 次の式の項を書き出し、正の項と負の項に分けなさい。 (1)\(-34+27-29+36\) (2)\(32-36-23\)

  3. 次の式のかっこを外してから、項を書き出しなさい。 (1)\((-29)-(+23)+(-34)\) (2)\((+27)+(-36)-(-32)\)

  4. 次の式の項を書き出しなさい。 (1)\(4.6-0.9\)

(2)\(-\dfrac{5}{7}+\dfrac{2}{11}\)

  1. 次の式の項を書き出し、項の数も答えなさい。 (1)\(-23+29-36+34-27\) (2)\(27-34+0+29\)

  2. 次の書き出しはまちがっています。どこがまちがっているかを書き、正しく直しなさい。

−32 + 29 − 23 の項は
32 と 29 と 23 の 3 つ
  1. \(32-23\) を、たし算だけの式として読み直しなさい。そう読める理由も書きなさい。
答えと考え方

1. \(+\)\(-\) の前で区切ります。先頭に符号がなければ \(+\) を補います。

この行でしたこと
(1)\(34-29\) \(+34\)\(-29\) 先頭にかくれた \(+\) を書いた
(2)\(-27+32\) \(-27\)\(+32\) 先頭の \(-\) を残した
(3)\(23-36+27\) \(+23\)\(-36\)\(+27\) 区切り線2本で3つに分かれた

確かめ

(1)(+34) + (−29) は 34 − 29
(2)(−27) + (+32) は −27 + 32
(3)(+23) + (−36) + (+27) は 23 − 36 + 27
どれも元の式と同じ

答えの吟味

(2)だけ、先頭が負の項になっています。

答え (1)\(+34\)\(-29\) (2)\(-27\)\(+32\) (3)\(+23\)\(-36\)\(+27\)

2. 先に全部の項を書き出し、そのあとで分けます。

正の項 負の項
(1)\(-34+27-29+36\) \(-34\)\(+27\)\(-29\)\(+36\) \(+27\)\(+36\) \(-34\)\(-29\)
(2)\(32-36-23\) \(+32\)\(-36\)\(-23\) \(+32\) \(-36\)\(-23\)

確かめ

(1)(−34) + (+27) + (−29) + (+36) は −34 + 27 − 29 + 36 。元の式と同じ
(2)(+32) + (−36) + (−23) は 32 − 36 − 23 。元の式と同じ
どちらも 正の項と負の項の数を合わせると、項の数と合っている

答えの吟味

(2)は \(32\) がいちばん小さい数です。それでも正の項は \(+32\) です。

答え (1)正の項は \(+27\)\(+36\)、負の項は \(-34\)\(-29\) (2)正の項は \(+32\)、負の項は \(-36\)\(-23\)

3. かっこを外してから区切ります。前の記号と中の符号を二つとも見ます。

この行でしたこと
(1)\((-29)-(+23)+(-34)\) 元の式
(1)\(-29-23-34\) 形3と形2で外した
(1)\(-29\)\(-23\)\(-34\) 区切って書き出した
(2)\((+27)+(-36)-(-32)\) 元の式
(2)\(27-36+32\) 形2と形4で外した
(2)\(+27\)\(-36\)\(+32\) 区切って書き出した

確かめ

(1)(−29) + (−23) + (−34) は −29 − 23 − 34 。外した式と同じ
(2)(+27) + (−36) + (+32) は 27 − 36 + 32 。外した式と同じ

答えの吟味

(1)は3つとも負の項です。(2)の3つめは \(-(-32)\) で、外すと正の項になります。

答え (1)\(-29\)\(-23\)\(-34\) (2)\(+27\)\(-36\)\(+32\)

4. 小数も分数も、区切り方は同じです。符号を数の前に付けます。

この行でしたこと
(1)\(4.6-0.9\) \(+4.6\)\(-0.9\) 先頭にかくれた \(+\) を書いた
(2)\(-\dfrac{5}{7}+\dfrac{2}{11}\) \(-\dfrac{5}{7}\)\(+\dfrac{2}{11}\) 先頭の \(-\) を残した

確かめ

(1)(+4.6) + (−0.9) は 4.6 − 0.9 。元の式と同じ
(2)7 分の −5 に 11 分の 2 をたす形。元の式と同じ

答えの吟味

(2)の符号は、分子だけでなく分数全体に付いています。

答え (1)\(+4.6\)\(-0.9\) (2)\(-\dfrac{5}{7}\)\(+\dfrac{2}{11}\)

5. 項が増えても、左から順に区切るだけです。

項の数
(1)\(-23+29-36+34-27\) \(-23\)\(+29\)\(-36\)\(+34\)\(-27\) 5つ
(2)\(27-34+0+29\) \(+27\)\(-34\)\(0\)\(+29\) 4つ

(2)の \(0\) は、正の項でも負の項でもない項です。

確かめ

(1)(−23) + (+29) + (−36) + (+34) + (−27) は −23 + 29 − 36 + 34 − 27
(2)(+27) + (−34) + 0 + (+29) は 27 − 34 + 0 + 29
どちらも元の式と同じ

答えの吟味

(1)は区切り線が4本で、項は5つです。(2)は \(0\) をふくめて4つです。

答え (1)\(-23\)\(+29\)\(-36\)\(+34\)\(-27\) の5つ (2)\(+27\)\(-34\)\(0\)\(+29\) の4つ

6. まちがっているのは、符号を書いていないところです。

項の数は3つで合っています。落ちているのは符号です。

先頭の \(-\) も、まん中の \(+\) も、うしろの \(-\) も、すべて項に付けます。

○ −32 + 29 − 23 の項は
○ −32 と +29 と −23 の 3 つ

確かめ

誤答の項をつなぐと (+32) + (+29) + (+23) で 32 + 29 + 23
元の式は −32 + 29 − 23 。1 つめと 3 つめがちがうので、まちがい
正しい項をつなぐと (−32) + (+29) + (−23) で −32 + 29 − 23 。元の式と同じ

答えの吟味

誤答では3つとも正の項です。元の式には \(-\) が2つあるので、合いません。

答え 符号が落ちている。正しくは \(-32\)\(+29\)\(-23\)

7. まず項を書き出します。\(32-23\) の項は \(+32\)\(-23\) です。

\(23\) を引くことは、\(-23\) をたすことでした。だから、たし算に読み替えられます。

読み替えると、この式は \(+32\)\(-23\) の和になります。

確かめ

(+32) + (−23) は 32 − 23 。元の式と同じ

答えの吟味

読み替えても、式の表す数は変わりません。

答え \(+32\)\(-23\) の和。ある数を引くことは、その数の反対の数をたすことだから

次のレッスンへ

式を \(+\)\(-\) で区切ると、項が見えるようになりました。符号は、いつも項の一部です。

書き出したら、\(+\) でつなぎ直して元の式に戻るか確かめてください。

項に分ければ、引き算のまじった式も、たし算だけの式として読めます。

たし算だけなら、たす順番を入れかえてよいのでした。ここが次への入り口です。

次のレッスンは「項を並べかえて計算する」です。計算しやすい順に並べかえて、答えを出す手順を確定させます。

次のレッスンへ 項を並べかえて計算する →

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。

UNDERSTANDING CHECK

理解チェック:項という見方

70% 合格ライン
  1. 設問 0
    項とは何ですか。あてはまるものを選んでください。
  2. 設問 1
    引き算がまじった式 $16-9+4$ を、たし算だけの式として読めるのはなぜですか。
  3. 設問 2
    $-26+41-13$ の項を、左から順に書き出したものはどれですか。
  4. 設問 3
    $(-18)-(+7)-(-26)$ のかっこを外して項に分けると、正の項と負の項はどうなりますか。
  5. 設問 4
    $31-19-14$ の項を、$+31$、$+19$、$-14$ と書き出した人がいます。この書き出しについて、正しく述べているものはどれですか。

まずは自分で選んでみましょう。採点・学習履歴への記録は、回答APIとの連携時に追加します。