LESSON 01

累乗と四則の混合計算

かっこがつくときとつかないとき

かっこが累乗の底の範囲を決めることを理解する。よく似た式のちがいを、順序を追って計算し比べる。

かっこがつくときとつかないとき

このレッスンでできるようになること

  • \((-4)^{2}\)\(-4^{2}\) を読み分けて、それぞれの値を求められる
  • 指数がどこまでにかかっているかを、かっこを見て決められる
  • 負の数を累乗するとき、自分の式にはかっこをつけて書ける

前のレッスンの確認

  • 累乗 … 同じ数をいくつかかけたもの
  • … 累乗で、繰り返しかける数
  • 指数 … 累乗で右上に書く、かける個数を表す数
  • 指数は、かける回数です。
  • 底が負の数のときは、指数が偶数なら正、指数が奇数なら負になります。
  • 負の数が偶数個なら積は正、奇数個なら積は負になります。
  • 反対の数 … 符号だけを変えた数のこと
  • 約分は、かける前に … 分子どうし・分母どうしをかける
  • 整数に直して、小数点を打つ … ①小数点をとって、整数のかけ算にする小数点より右にあった数字の個数だけ、小数点を左へもどす

絶対値は記号でも書きます。\(|-4|\)\(4\) です。

前のレッスンでは、負の数の累乗をすべてかっこつきで書きました。今回は、かっこのない形をならべます。

同じ数字なのに、値がちがう

二つの式を見くらべます。\((-4)^{2}\)\(-4^{2}\) です。

出てくる数字は同じです。ちがいは、かっこがあるかないかだけです。

まず \((-4)^{2}\) を計算します。底は \(-4\) で、指数は \(2\) です。

\((-4)^{2}=(-4)\times(-4)\)

負の数が偶数個なら積は正、奇数個なら積は負になります。 負の数は \(2\) 個なので符号は \(+\) です。

絶対値は \(|-4|\)\(4\) で、\(4\times 4=16\) です。

だから \((-4)^{2}=16\) になります。

次に \(-4^{2}\) です。こちらの底は \(4\) で、前についた \(-\) は底に入りません。

\(-4^{2}=-(4\times 4)\)

\(4\times 4=16\) なので、その反対の数で \(-4^{2}=-16\) になります。

かけ算の形
\((-4)^{2}\) \(-4\) \((-4)\times(-4)\) \(16\)
\(-4^{2}\) \(4\) \(-(4\times 4)\) \(-16\)

\((-4)^{2}\)\(-4^{2}\) は、別の数です。

指数は、どこにかかっているか

なぜ、こんなことが起きるのでしょうか。指数は、かける回数です。 何をかけるかがちがうのです。

指数は、すぐ左にあるものだけにかかります。

\(-4^{2}\) で、指数のすぐ左にあるのは \(4\) です。だから \(4\) だけが底になります。

かっこがなければ、底は数の部分だけです。

前についた \(-\) は累乗の外にいて、累乗のあとで反対の数にする役目です。

かっこがあると、話が変わります。

かっこがあれば、かっこの中ぜんぶが底になります。

\((-4)^{2}\) で、指数のすぐ左にあるのは、かっこのまとまりです。中の \(-4\) が丸ごと底になります。

かっこのある形とない形で指数がかかる範囲をくらべた図 左にかっこのある累乗があり、かっこ全体が四角で囲まれて底だと示されている。右にかっこのない累乗があり、右上の数のすぐ左にある数だけが四角で囲まれ、前のしるしは外にあると示されている。それぞれの下に、かけ算の形と値がならんでいる。 かっこが あるかないかで どこまでが 底か が 変わる かっこが ある形 (−4) 2 かっこの中ぜんぶが 底 (−4) × (−4) = 16 負の数が 2 個 だから 正 かっこが ない形 外にある − 4 2 すぐ左の 4 だけが 底 前の − は 底に 入らない −(4 × 4) = −16 4 を 2 個かけて 反対の数 指数は すぐ左に あるものだけに かかる

読み方をことばにすると、次のようになります。

ことばでの読み方
\((-4)^{2}\) \(-4\)\(2\) 個かける
\(-4^{2}\) \(4\)\(2\) 個かけて、その反対の数をとる

たまたま同じ値になることがあります

いつも値がちがうわけではありません。\((-2)^{3}\)\(-2^{3}\) をならべます。

底が負の数のときは、指数が偶数なら正、指数が奇数なら負になります。

\((-2)^{3}\) の指数は \(3\) で奇数なので、符号は \(-\) です。絶対値は \(2\times 2\times 2=8\) です。

だから \((-2)^{3}=-8\) になります。

\(-2^{3}\)\(-(2\times 2\times 2)\) です。\(2\times 2\times 2=8\) なので、その反対の数で \(-8\) です。

どちらも \(-8\) になりました。

なぜ一致するのか

指数が \(3\) で奇数のとき、\((-2)^{3}\) の符号は \(-\) で、絶対値は \(2^{3}\) です。

\(-2^{3}\) のほうは \(2^{3}\) の反対の数です。符号は \(-\) で、絶対値はやはり \(2^{3}\) です。

符号も絶対値も同じなので、値がそろいます。

指数が奇数のときに二つの形の値がそろうことを示した図 上半分に、かっこのある形とない形をかけ算に書き出した二行がならび、どちらも同じ値になっている。下半分には、指数が偶数のときの例が二つならび、値がそろわないことが示されている。 指数が 奇数のとき どちらも 同じ値になる (−2) の 3 乗 (−2) × (−2) × (−2) = −8 −2 の 3 乗 −(2 × 2 × 2) = −8 負の数が 3 個 奇数個だから 符号は − どちらも 2 を 3 個かけた 8 の 反対の数 指数が 偶数 のときは そろわない (−4) の 2 乗 = 16 −4 の 2 乗 = −16 偶数個なら 符号は + だから ちがう数

値が同じでも、意味は別です。\((-2)^{3}\) は「\(-2\)\(3\) 個かける」式です。

\(-2^{3}\) は「\(2\)\(3\) 個かけて、その反対の数をとる」式です。道すじがちがいます。

指数 かっこのある形 かっこのない形 そろうか
奇数 \((-2)^{3}\)\(-8\) \(-2^{3}\)\(-8\) そろう
偶数 \((-4)^{2}\)\(16\) \(-4^{2}\)\(-16\) そろわない

二つの形の値がそろうのは、指数が奇数のときだけです。

前についた符号の役目

もう二つ、形を見ておきます。\((-5)^{2}\)\(-5^{2}\) です。

\((-5)^{2}\)\((-5)\times(-5)\) で、負の数が \(2\) 個なので値は \(25\) です。

\(-5^{2}\) の底は \(5\) です。\(5\times 5=25\) で、その反対の数だから \(-25\) になります。

次は、かっこと \(-\) が両方ならぶ形です。\(-(-3)^{2}\) を見てください。

\(-\) が二つあり、役目がちがいます。かっこの中の \(-\) は底の符号で、\(-3\) が底になります。

前の \(-\) は累乗の外で、累乗を計算したあとで反対の数にします。

\((-3)^{2}\)\(9\) なので、\(-(-3)^{2}=-9\) です。

累乗の値 最後の値
\((-5)^{2}\) \(-5\) \(25\) \(25\)
\(-5^{2}\) \(5\) \(25\) \(-25\)
\(-(-3)^{2}\) \(-3\) \(9\) \(-9\)

前についた \(-\) は、累乗を計算したあとにかかります。

三つの形について底と計算の順番をならべた図 三つの枠がならび、それぞれに累乗の読み方、底、かけ算の形、値が書かれている。前にしるしがある形では、累乗を先に計算してからしるしがかかることが示されている。 前に − があるときは 累乗を 先に 計算する (−5) の 2 乗 底は −5 (−5) × (−5) = 25 負が 2 個 だから 正 −5 の 2 乗 底は 5 前に − −(5 × 5) = −25 先に 25 あとで 反対の数 −(−3) の 2 乗 底は −3 前に − (−3) × (−3) = 9 = −9 先に 9 あとで 反対の数 自分で 書くときは 負の数の累乗に かっこを つける かっこの ない形も 読めるように しておく

分数のときも、見るところは同じ

分数を累乗するときも、かっこが同じ役目をします。

\(\left(-\dfrac{3}{4}\right)^{2}\) の底は \(-\dfrac{3}{4}\) です。分母までが、かっこの中に入っています。

負の数が \(2\) 個なので符号は \(+\) です。約分は、かける前に を使いますが、ここでは約分できません。

分子どうし・分母どうしをかけて、\(\dfrac{9}{16}\) になります。

かっこがないと、どうなるでしょうか。\(-\dfrac{3^{2}}{4}\) を見てください。

指数の \(2\) は、すぐ左の \(3\) にだけかかります。分母の \(4\) にはかかりません。

\(3^{2}=9\) なので \(\dfrac{9}{4}\) です。前の \(-\) をつけて \(-\dfrac{9}{4}\) になります。

\(\dfrac{9}{16}\)\(-\dfrac{9}{4}\) で、まるでちがう数になりました。

書くときのきまりと、読むときの読み分け

では、自分で式を書くときはどうすればよいでしょうか。

自分で式を書くときは、負の数を累乗するなら、かっこをつけます。

前のレッスンで決めたとおりです。負の数を、かっこで囲んで書きます。

かっこをつけておけば、読む人が迷いません。自分の見まちがいも減ります。

かっこのない形は、書きまちがいでしょうか。そうではありません。

\(-4^{2}\) は、\(-(4^{2})\) という意味を正しく表した式です。底が \(4\) であるだけです。

かっこのない形は、読むときに正しく読み分けられればよい形です。

入試では、かっこのない形で出題されることもあります。 読めるようにしておいてください。

場面 すること
自分で式を書くとき 負の数を累乗するなら、かっこをつける
人の書いた式を読むとき 指数のすぐ左を見て、底を決める

例題1 かっこのある形とない形をならべる

次の累乗の値を求めなさい。

(1)\((-8)^{2}\) (2)\(-8^{2}\) (3)\((-3)^{3}\) (4)\(-3^{3}\)

まず底を決めます。(1)の底は \(-8\) で、かける絶対値は \(|-8|\)\(8\) です。

かけ算の形
(1) \(-8\) \((-8)\times(-8)\) \(64\)
(2) \(8\) \(-(8\times 8)\) \(-64\)
(3) \(-3\) \((-3)\times(-3)\times(-3)\) \(-27\)
(4) \(3\) \(-(3\times 3\times 3)\) \(-27\)

確かめ

(1)(−8) × (−8) = 64  負が 2 個で 偶数個 だから 正
(2)8 × 8 = 64  その反対の数だから −64
(3)(−3) × (−3) = 9 、9 × (−3) = −27
(4)3 × 3 = 9 、9 × 3 = 27  その反対の数だから −27

答えの吟味

(1)と(2)は指数が偶数なので値が分かれ、(3)と(4)は奇数なのでそろいました。

答え (1)\(64\) (2)\(-64\) (3)\(-27\) (4)\(-27\)

例題2 かっこの前にも符号がある形

次の式の値を求めなさい。

(1)\(-(-9)^{3}\) (2)\(-(-12)^{2}\)

先に累乗を計算し、そのあとで前の \(-\) をかけて反対の数にします。

累乗の部分 累乗の値
(1) \((-9)^{3}\) \(-729\) \(729\)
(2) \((-12)^{2}\) \(144\) \(-144\)

確かめ

(1)(−9) × (−9) = 81 、81 × (−9) = −729  その反対の数だから 729
(2)(−12) × (−12) = 144  その反対の数だから −144

答えの吟味

(1)は累乗の値が負でした。反対の数をとったので、答えは正です。

答え (1)\(729\) (2)\(-144\)

例題3 分数と小数

次の式の値を求めなさい。

(1)\(\left(-\dfrac{2}{7}\right)^{2}\) (2)\(-\dfrac{2^{2}}{7}\) (3)\((-0.3)^{2}\)

(1)でかける絶対値は \(\left|-\dfrac{2}{7}\right|\) で、\(\dfrac{2}{7}\) です。(2)の指数は分子だけにかかります。

(3)は 整数に直して、小数点を打つ で計算します。

指数がかかるところ 計算
(1) 分数ぜんぶ 分子は \(2\times 2=4\)、分母は \(7\times 7=49\) \(\dfrac{4}{49}\)
(2) 分子の \(2\) だけ 分子が \(4\) になり、前に \(-\) \(-\dfrac{4}{7}\)
(3) \(-0.3\) ぜんぶ \(3\times 3=9\) で小数点を左へ \(2\) \(0.09\)

確かめ

(1)7 分の 2 を 2 個かけて 49 分の 4  負が 2 個だから +
(2)分母の 7 は そのまま 。分子だけ 2 × 2 = 4  前の − がついて 7 分の 4 の反対の数
(3)(−0.3) × (−0.3)  3 × 3 = 9 、右にあった数字は 合わせて 2 つ → 0.09

答えの吟味

(1)と(2)は分母が \(49\)\(7\) でちがいます。指数のかかる範囲がちがうからです。

答え (1)\(\dfrac{4}{49}\) (2)\(-\dfrac{4}{7}\) (3)\(0.09\)

例題4 ことばから式を作る

次の数を累乗を使った式で書き、値を求めなさい。

(1)\(-6\)\(4\) 個かけた数 (2)\(6\)\(4\) 個かけて、その反対の数をとった数

ならべる数を先に決めます。負の数をならべるなら、かっこをつけます。

問題 ならべる数
(1) \(-6\) \((-6)^{4}\) \(1296\)
(2) \(6\) \(-6^{4}\) \(-1296\)

確かめ

(1)(−6) × (−6) = 36 、36 × (−6) = −216 、(−216) × (−6) = 1296
(2)6 × 6 = 36 、36 × 6 = 216 、216 × 6 = 1296  その反対の数だから −1296

答えの吟味

(1)は負の数が \(4\) 個で偶数個なので正、(2)はその反対の数なので負です。

答え (1)\((-6)^{4}=1296\) (2)\(-6^{4}=-1296\)

例題5 累乗をふくむかけ算

次の式を計算しなさい。

(1)\((-4)^{2}\times(-20)^{2}\) (2)\(-4^{2}\times(-20)^{2}\)

累乗をそれぞれ先に計算します。そのあとで、二つの数をかけます。

左の累乗 右の累乗 かけ算
(1) \(16\) \(400\) \(16\times 400\) \(6400\)
(2) \(-16\) \(400\) \((-16)\times 400\) \(-6400\)

確かめ

(1)(−4) × (−4) = 16  (−20) × (−20) = 400  負が 2 個だから +
(1)16 × 400 = 6400  負がないので +
(2)−(4 × 4) = −16  (−16) × 400  負が 1 個で 奇数個 だから − 、16 × 400 = 6400

答えの吟味

左のかっこがあるかないかだけで、答えが \(6400\)\(-6400\) に分かれました。

答え (1)\(6400\) (2)\(-6400\)

今日の問い

\((-2)^{3}\)\(-2^{3}\) は同じ値で、\((-4)^{2}\)\(-4^{2}\) はちがいました。

分かれ目は、指数が偶数か奇数かです。

指数が奇数のときは符号も絶対値もそろい、偶数のときは符号が分かれます。

指数 かっこのある形の符号 かっこのない形の符号
奇数 \(-\) \(-\) 同じになる
偶数 \(+\) \(-\) ちがう

同じ値になっても、意味は別です。 読むときは、いつも指数のすぐ左を見てください。

よくある間違い

まちがい1:かっこがないのに、符号まで底にしてしまう

\(-19^{2}\) の値を求める問題です。

✗ 底は −19 だから
✗ (−19) × (−19) = 361

かっこがないので、\(-\) は底に入りません。底は \(19\) です。

○ 指数の すぐ左は 19 だから 底は 19
○ 19 × 19 = 361  その反対の数で 答えは −361

誤答の \(361\) が、どの式の値かを見てみます。

361 は (−19) × (−19) なので (−19) の 2 乗 の値
誤答は 361 。正しい答え −361 と符号がちがうので、まちがい

かっこがなければ、底は数の部分だけです。

まちがい2:前の符号を、先にかっこの中へ入れてしまう

\(-(-25)^{2}\) の値を求める問題です。

✗ − と − で + になるから
✗ 25 × 25 = 625

前の \(-\) は累乗の外にいます。中の \(-\) とかけ合わせることはできません。

○ 先に (−25) × (−25) = 625
○ そのあとで 前の − がかかって 答えは −625

誤答の \(625\) が、どの式の値かを見てみます。

625 は (−25) × (−25) なので (−25) の 2 乗 の値
前の − を まだ 使っていない
誤答は 625 。正しい答え −625 と符号がちがうので、まちがい

前の \(-\) は、累乗を計算したあとにかかります。

まちがい3:一度そろったから、いつもそろうと決めてしまう

\(-7^{4}\) の値を求める問題です。

✗ (−2) の 3 乗 と −2 の 3 乗 は 同じ値だった
✗ だから (−7) の 4 乗 と −7 の 4 乗 も 同じ
✗ 答えは 2401

そろったのは、指数が奇数だったからです。\(4\) は偶数なのでそろいません。

○ (−7) の 4 乗 は 負が 4 個で 偶数個 だから 正で 2401
○ −7 の 4 乗 は 7 × 7 × 7 × 7 = 2401 の反対の数で −2401

誤答の \(2401\) が、どの式の値かを見てみます。

7 × 7 = 49 、49 × 7 = 343 、343 × 7 = 2401
2401 は (−7) の 4 乗 の値 。−7 の 4 乗 は この反対の数
誤答は 2401 。正しい答え −2401 と符号がちがうので、まちがい

二つの形の値がそろうのは、指数が奇数のときだけです。

自分で確かめよう

紙に書いてから、答えを開いてください。まず底を決めることから始めます。

  1. 次の式の値を求めなさい。 (1)\((-16)^{2}\) (2)\(-16^{2}\)

  2. 次の式の値を求めなさい。 (1)\((-11)^{3}\) (2)\(-11^{3}\)

  3. \(-(-14)^{2}\) の値を求めなさい。

  4. \(-(-1)^{12}\) の値を求めなさい。

  5. 次の式の値を求めなさい。 (1)\(\left(-\dfrac{5}{6}\right)^{2}\) (2)\(-\dfrac{5^{2}}{6}\)

  6. 次の式の値を求めなさい。 (1)\((-0.1)^{3}\) (2)\(-0.1^{3}\)

  7. \(-13^{2}\) について、底と指数を答えなさい。値も求めなさい。

  8. 次の三つの式のうち、値が等しいのはどれとどれですか。 ア \((-12)^{3}\) イ \(-12^{3}\) ウ \(-(-12)^{3}\)

  9. 次の式を計算しなさい。 (1)\((-1)^{8}\times(-17)^{2}\) (2)\(-1^{8}\times(-17)^{2}\)

  10. 次のうち、値が正の数になるものをすべて選びなさい。 ア \((-2)^{10}\) イ \(-2^{10}\) ウ \(-(-2)^{10}\) エ \((-2)^{9}\)

  11. \((-15)^{3}\)\(-15^{3}\) は、どちらも \(-3375\) になります。値が同じなのに、式の意味がちがう理由を書きなさい。

  12. 次の数を累乗を使った式で書き、値を求めなさい。 (1)\(-18\)\(2\) 個かけた数 (2)\(18\)\(2\) 個かけて、その反対の数をとった数

答えと考え方

1.〜2. かっこがあれば中ぜんぶが底、なければ数の部分だけが底です。

問題 \(1\) でかける絶対値は \(|-16|\) で、\(16\) です。問題 \(2\) では \(|-11|\)\(11\) です。

問題 かけ算の形
1(1) \(-16\) \((-16)\times(-16)\) \(256\)
1(2) \(16\) \(-(16\times 16)\) \(-256\)
2(1) \(-11\) \((-11)\times(-11)\times(-11)\) \(-1331\)
2(2) \(11\) \(-(11\times 11\times 11)\) \(-1331\)

確かめ

1(1)(−16) × (−16) = 256  負が 2 個で 偶数個 だから 正
1(2)16 × 16 = 256  その反対の数だから −256
2(1)(−11) × (−11) = 121 、121 × (−11) = −1331
2(2)11 × 11 = 121 、121 × 11 = 1331  その反対の数だから −1331

答えの吟味

問題 \(1\) は指数が偶数なので値が分かれ、問題 \(2\) は奇数なのでそろいました。

答え 1(1)\(256\) 1(2)\(-256\) 2(1)\(-1331\) 2(2)\(-1331\)

3.〜4. 先に累乗を計算し、そのあとで反対の数にします。

問題 累乗の部分 累乗の値
3. \((-14)^{2}\) \(196\) \(-196\)
4. \((-1)^{12}\) \(1\) \(-1\)

確かめ

3  (−14) × (−14) = 196  その反対の数だから −196
4  (−1) を 12 個かける 。偶数個なので 1  その反対の数だから −1

答えの吟味

問題 \(4\) の累乗の値は \(1\) で、前の \(-\) があるので \(-1\) になります。

答え 3. \(-196\) 4. \(-1\)

5.〜6. 分数も小数も、かっこがあれば中ぜんぶが底です。小数は 整数に直して、小数点を打つ で計算します。

問題 \(5\)(1)でかける絶対値は \(\left|-\dfrac{5}{6}\right|\) で、\(\dfrac{5}{6}\) です。

問題 指数がかかるところ 計算
5(1) 分数ぜんぶ 分子は \(5\times 5=25\)、分母は \(6\times 6=36\) \(\dfrac{25}{36}\)
5(2) 分子の \(5\) だけ 分子が \(25\) になり、前に \(-\) \(-\dfrac{25}{6}\)
6(1) \(-0.1\) ぜんぶ \(1\times 1\times 1=1\) で小数点を左へ \(3\) \(-0.001\)
6(2) \(0.1\) だけ \(0.001\) の反対の数 \(-0.001\)

確かめ

5(1)6 分の 5 を 2 個かけて 36 分の 25  負が 2 個だから +
5(2)分母の 6 は そのまま 。分子だけ 5 × 5 = 25  その反対の数
6(1)(−0.1) を 3 個かける 。奇数個だから − 、絶対値は 0.001
6(2)0.1 × 0.1 × 0.1 = 0.001  その反対の数だから −0.001

答えの吟味

問題 \(6\) は指数が奇数なので、二つの形の値がそろいました。

答え 5(1)\(\dfrac{25}{36}\) 5(2)\(-\dfrac{25}{6}\) 6(1)\(-0.001\) 6(2)\(-0.001\)

7.〜8. どちらも、指数のすぐ左を見て底を決めます。

問題 \(8\) のアとウは底が \(-12\)、イは底が \(12\) です。

問題 累乗の値 前の \(-\)
7. \(13\) \(169\) あり \(-169\)
8 ア \(-12\) \(-1728\) なし \(-1728\)
8 イ \(12\) \(1728\) あり \(-1728\)
8 ウ \(-12\) \(-1728\) あり \(1728\)

確かめ

7  13 × 13 = 169  その反対の数だから −169
8 ア (−12) × (−12) = 144 、144 × (−12) = −1728
8 イ 12 × 12 = 144 、144 × 12 = 1728  その反対の数だから −1728
8 ウ アの値 −1728 の反対の数だから 1728

答えの吟味

問題 \(7\) の底を \(-13\) と読むと \(169\) になり、符号がちがってしまいます。

答え 7. 底は \(13\)、指数は \(2\)、値は \(-169\) 8. アとイ(どちらも \(-1728\)

9.〜10. 累乗を先に計算します。問題 \(10\) は符号だけを見ます。

\((-1)^{8}\)\(1\)\(-1^{8}\)\(1^{8}=1\) の反対の数で \(-1\) です。

問題 累乗の符号 前の \(-\)
9(1) \(-1\)\(-17\) どちらも \(+\) なし \(289\)
9(2) \(1\)\(-17\) どちらも \(+\) 左にあり \(-289\)
10 ア \(-2\) \(+\) なし
10 イ \(2\) \(+\) あり
10 ウ \(-2\) \(+\) あり
10 エ \(-2\) \(-\) なし

確かめ

9  (−17) × (−17) = 289  1 × 289 = 289 、(−1) × 289 = −289
10 ア 指数 10 は偶数 。底が負でも 偶数個なら 正
10 イ 底は 2 で 正 。その反対の数だから 負 。ウ も アの反対で 負
10 エ 指数 9 は奇数 。底が負で 奇数個だから 負

答えの吟味

正になったのはアだけです。前に \(-\) がつくと、符号がひっくり返ります。

答え 9(1)\(289\) 9(2)\(-289\) 10. ア

11.〜12. 値が同じでも、ならべる数がちがえば別の式です。

\((-15)^{3}\)\(-15\)\(3\) 個かけた数、\(-15^{3}\)\(15\)\(3\) 個かけた数の反対の数です。

問題 \(12\)(1)でならべる数は \(-18\) です。負の数なので、かっこをつけて書きます。

問題 ならべる数
12(1) \(-18\) \((-18)^{2}\) \(324\)
12(2) \(18\) \(-18^{2}\) \(-324\)

確かめ

11  (−15) × (−15) = 225 、225 × (−15) = −3375
11  15 × 15 = 225 、225 × 15 = 3375  その反対の数だから −3375
12(1)(−18) × (−18) = 324  偶数個だから 正
12(2)18 × 18 = 324  その反対の数だから −324

答えの吟味

問題 \(12\)(1)でかっこを忘れると、(2)と同じ式になります。

答え 11. \((-15)^{3}\) は底が \(-15\)\(-15^{3}\) は底が \(15\)。指数が奇数なので、たまたま値がそろっただけ 12(1)\((-18)^{2}=324\) 12(2)\(-18^{2}=-324\)

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かっこがあるかないかで、指数のかかる範囲が変わることが分かりました。

指数は、すぐ左にあるものだけにかかります。 かっこがあれば、かっこの中ぜんぶが底になります。

だから \((-4)^{2}\)\(-4^{2}\) は、別の数です。 \(16\)\(-16\) でした。

指数が奇数のときは値がそろいます。それでも意味は別です。

自分で書くときはかっこをつけ、読むときは両方を読み分けます。

次のレッスンは「分配法則」です。

かっこの中を先に計算する道と、それぞれにかける道をくらべます。

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クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。

UNDERSTANDING CHECK

理解チェック:かっこがつくときとつかないとき

70% 合格ライン
  1. 設問 0
    かっこと指数の関係について、正しく述べているものはどれですか。
  2. 設問 1
    $(-10)^{3}$ と $-10^{3}$ は、どちらも $-1000$ になります。値がそろう理由はどれですか。
  3. 設問 2
    $(-40)^{2}$ と $-40^{2}$ の値の組み合わせとして、正しいものはどれですか。
  4. 設問 3
    次のうち、値が正の数になる式はどれですか。
  5. 設問 4
    ある人が、$(-24)^{3}$ と $-24^{3}$ の値がそろったことから、$(-24)^{4}$ と $-24^{4}$ もそろうと考えました。この考え方の説明として正しいものはどれですか。

まずは自分で選んでみましょう。採点・学習履歴への記録は、回答APIとの連携時に追加します。