かっこがつくときとつかないとき
このレッスンでできるようになること
- \((-4)^{2}\) と \(-4^{2}\) を読み分けて、それぞれの値を求められる
- 指数がどこまでにかかっているかを、かっこを見て決められる
- 負の数を累乗するとき、自分の式にはかっこをつけて書ける
前のレッスンの確認
- 累乗 … 同じ数をいくつかかけたもの
- 底 … 累乗で、繰り返しかける数
- 指数 … 累乗で右上に書く、かける個数を表す数
- 指数は、かける回数です。
- 底が負の数のときは、指数が偶数なら正、指数が奇数なら負になります。
- 負の数が偶数個なら積は正、奇数個なら積は負になります。
- 反対の数 … 符号だけを変えた数のこと
- 約分は、かける前に … 分子どうし・分母どうしをかける
- 整数に直して、小数点を打つ … ①小数点をとって、整数のかけ算にする ②小数点より右にあった数字の個数だけ、小数点を左へもどす
絶対値は記号でも書きます。\(|-4|\) は \(4\) です。
前のレッスンでは、負の数の累乗をすべてかっこつきで書きました。今回は、かっこのない形をならべます。
同じ数字なのに、値がちがう
二つの式を見くらべます。\((-4)^{2}\) と \(-4^{2}\) です。
出てくる数字は同じです。ちがいは、かっこがあるかないかだけです。
まず \((-4)^{2}\) を計算します。底は \(-4\) で、指数は \(2\) です。
\((-4)^{2}=(-4)\times(-4)\)
負の数が偶数個なら積は正、奇数個なら積は負になります。 負の数は \(2\) 個なので符号は \(+\) です。
絶対値は \(|-4|\) が \(4\) で、\(4\times 4=16\) です。
だから \((-4)^{2}=16\) になります。
次に \(-4^{2}\) です。こちらの底は \(4\) で、前についた \(-\) は底に入りません。
\(-4^{2}=-(4\times 4)\)
\(4\times 4=16\) なので、その反対の数で \(-4^{2}=-16\) になります。
| 式 | 底 | かけ算の形 | 値 |
|---|---|---|---|
| \((-4)^{2}\) | \(-4\) | \((-4)\times(-4)\) | \(16\) |
| \(-4^{2}\) | \(4\) | \(-(4\times 4)\) | \(-16\) |
\((-4)^{2}\) と \(-4^{2}\) は、別の数です。
指数は、どこにかかっているか
なぜ、こんなことが起きるのでしょうか。指数は、かける回数です。 何をかけるかがちがうのです。
指数は、すぐ左にあるものだけにかかります。
\(-4^{2}\) で、指数のすぐ左にあるのは \(4\) です。だから \(4\) だけが底になります。
かっこがなければ、底は数の部分だけです。
前についた \(-\) は累乗の外にいて、累乗のあとで反対の数にする役目です。
かっこがあると、話が変わります。
かっこがあれば、かっこの中ぜんぶが底になります。
\((-4)^{2}\) で、指数のすぐ左にあるのは、かっこのまとまりです。中の \(-4\) が丸ごと底になります。
読み方をことばにすると、次のようになります。
| 式 | ことばでの読み方 |
|---|---|
| \((-4)^{2}\) | \(-4\) を \(2\) 個かける |
| \(-4^{2}\) | \(4\) を \(2\) 個かけて、その反対の数をとる |
たまたま同じ値になることがあります
いつも値がちがうわけではありません。\((-2)^{3}\) と \(-2^{3}\) をならべます。
底が負の数のときは、指数が偶数なら正、指数が奇数なら負になります。
\((-2)^{3}\) の指数は \(3\) で奇数なので、符号は \(-\) です。絶対値は \(2\times 2\times 2=8\) です。
だから \((-2)^{3}=-8\) になります。
\(-2^{3}\) は \(-(2\times 2\times 2)\) です。\(2\times 2\times 2=8\) なので、その反対の数で \(-8\) です。
どちらも \(-8\) になりました。
なぜ一致するのか
指数が \(3\) で奇数のとき、\((-2)^{3}\) の符号は \(-\) で、絶対値は \(2^{3}\) です。
\(-2^{3}\) のほうは \(2^{3}\) の反対の数です。符号は \(-\) で、絶対値はやはり \(2^{3}\) です。
符号も絶対値も同じなので、値がそろいます。
値が同じでも、意味は別です。\((-2)^{3}\) は「\(-2\) を \(3\) 個かける」式です。
\(-2^{3}\) は「\(2\) を \(3\) 個かけて、その反対の数をとる」式です。道すじがちがいます。
| 指数 | かっこのある形 | かっこのない形 | そろうか |
|---|---|---|---|
| 奇数 | \((-2)^{3}\) は \(-8\) | \(-2^{3}\) は \(-8\) | そろう |
| 偶数 | \((-4)^{2}\) は \(16\) | \(-4^{2}\) は \(-16\) | そろわない |
二つの形の値がそろうのは、指数が奇数のときだけです。
前についた符号の役目
もう二つ、形を見ておきます。\((-5)^{2}\) と \(-5^{2}\) です。
\((-5)^{2}\) は \((-5)\times(-5)\) で、負の数が \(2\) 個なので値は \(25\) です。
\(-5^{2}\) の底は \(5\) です。\(5\times 5=25\) で、その反対の数だから \(-25\) になります。
次は、かっこと \(-\) が両方ならぶ形です。\(-(-3)^{2}\) を見てください。
\(-\) が二つあり、役目がちがいます。かっこの中の \(-\) は底の符号で、\(-3\) が底になります。
前の \(-\) は累乗の外で、累乗を計算したあとで反対の数にします。
\((-3)^{2}\) は \(9\) なので、\(-(-3)^{2}=-9\) です。
| 式 | 底 | 累乗の値 | 最後の値 |
|---|---|---|---|
| \((-5)^{2}\) | \(-5\) | \(25\) | \(25\) |
| \(-5^{2}\) | \(5\) | \(25\) | \(-25\) |
| \(-(-3)^{2}\) | \(-3\) | \(9\) | \(-9\) |
前についた \(-\) は、累乗を計算したあとにかかります。
分数のときも、見るところは同じ
分数を累乗するときも、かっこが同じ役目をします。
\(\left(-\dfrac{3}{4}\right)^{2}\) の底は \(-\dfrac{3}{4}\) です。分母までが、かっこの中に入っています。
負の数が \(2\) 個なので符号は \(+\) です。約分は、かける前に を使いますが、ここでは約分できません。
分子どうし・分母どうしをかけて、\(\dfrac{9}{16}\) になります。
かっこがないと、どうなるでしょうか。\(-\dfrac{3^{2}}{4}\) を見てください。
指数の \(2\) は、すぐ左の \(3\) にだけかかります。分母の \(4\) にはかかりません。
\(3^{2}=9\) なので \(\dfrac{9}{4}\) です。前の \(-\) をつけて \(-\dfrac{9}{4}\) になります。
\(\dfrac{9}{16}\) と \(-\dfrac{9}{4}\) で、まるでちがう数になりました。
書くときのきまりと、読むときの読み分け
では、自分で式を書くときはどうすればよいでしょうか。
自分で式を書くときは、負の数を累乗するなら、かっこをつけます。
前のレッスンで決めたとおりです。負の数を、かっこで囲んで書きます。
かっこをつけておけば、読む人が迷いません。自分の見まちがいも減ります。
かっこのない形は、書きまちがいでしょうか。そうではありません。
\(-4^{2}\) は、\(-(4^{2})\) という意味を正しく表した式です。底が \(4\) であるだけです。
かっこのない形は、読むときに正しく読み分けられればよい形です。
入試では、かっこのない形で出題されることもあります。 読めるようにしておいてください。
| 場面 | すること |
|---|---|
| 自分で式を書くとき | 負の数を累乗するなら、かっこをつける |
| 人の書いた式を読むとき | 指数のすぐ左を見て、底を決める |
例題1 かっこのある形とない形をならべる
次の累乗の値を求めなさい。
(1)\((-8)^{2}\) (2)\(-8^{2}\) (3)\((-3)^{3}\) (4)\(-3^{3}\)
まず底を決めます。(1)の底は \(-8\) で、かける絶対値は \(|-8|\) の \(8\) です。
| 式 | 底 | かけ算の形 | 値 |
|---|---|---|---|
| (1) | \(-8\) | \((-8)\times(-8)\) | \(64\) |
| (2) | \(8\) | \(-(8\times 8)\) | \(-64\) |
| (3) | \(-3\) | \((-3)\times(-3)\times(-3)\) | \(-27\) |
| (4) | \(3\) | \(-(3\times 3\times 3)\) | \(-27\) |
確かめ
(1)(−8) × (−8) = 64 負が 2 個で 偶数個 だから 正
(2)8 × 8 = 64 その反対の数だから −64
(3)(−3) × (−3) = 9 、9 × (−3) = −27
(4)3 × 3 = 9 、9 × 3 = 27 その反対の数だから −27
答えの吟味
(1)と(2)は指数が偶数なので値が分かれ、(3)と(4)は奇数なのでそろいました。
答え (1)\(64\) (2)\(-64\) (3)\(-27\) (4)\(-27\)
例題2 かっこの前にも符号がある形
次の式の値を求めなさい。
(1)\(-(-9)^{3}\) (2)\(-(-12)^{2}\)
先に累乗を計算し、そのあとで前の \(-\) をかけて反対の数にします。
| 式 | 累乗の部分 | 累乗の値 | 値 |
|---|---|---|---|
| (1) | \((-9)^{3}\) | \(-729\) | \(729\) |
| (2) | \((-12)^{2}\) | \(144\) | \(-144\) |
確かめ
(1)(−9) × (−9) = 81 、81 × (−9) = −729 その反対の数だから 729
(2)(−12) × (−12) = 144 その反対の数だから −144
答えの吟味
(1)は累乗の値が負でした。反対の数をとったので、答えは正です。
答え (1)\(729\) (2)\(-144\)
例題3 分数と小数
次の式の値を求めなさい。
(1)\(\left(-\dfrac{2}{7}\right)^{2}\) (2)\(-\dfrac{2^{2}}{7}\) (3)\((-0.3)^{2}\)
(1)でかける絶対値は \(\left|-\dfrac{2}{7}\right|\) で、\(\dfrac{2}{7}\) です。(2)の指数は分子だけにかかります。
(3)は 整数に直して、小数点を打つ で計算します。
| 式 | 指数がかかるところ | 計算 | 値 |
|---|---|---|---|
| (1) | 分数ぜんぶ | 分子は \(2\times 2=4\)、分母は \(7\times 7=49\) | \(\dfrac{4}{49}\) |
| (2) | 分子の \(2\) だけ | 分子が \(4\) になり、前に \(-\) | \(-\dfrac{4}{7}\) |
| (3) | \(-0.3\) ぜんぶ | \(3\times 3=9\) で小数点を左へ \(2\) つ | \(0.09\) |
確かめ
(1)7 分の 2 を 2 個かけて 49 分の 4 負が 2 個だから +
(2)分母の 7 は そのまま 。分子だけ 2 × 2 = 4 前の − がついて 7 分の 4 の反対の数
(3)(−0.3) × (−0.3) 3 × 3 = 9 、右にあった数字は 合わせて 2 つ → 0.09
答えの吟味
(1)と(2)は分母が \(49\) と \(7\) でちがいます。指数のかかる範囲がちがうからです。
答え (1)\(\dfrac{4}{49}\) (2)\(-\dfrac{4}{7}\) (3)\(0.09\)
例題4 ことばから式を作る
次の数を累乗を使った式で書き、値を求めなさい。
(1)\(-6\) を \(4\) 個かけた数 (2)\(6\) を \(4\) 個かけて、その反対の数をとった数
ならべる数を先に決めます。負の数をならべるなら、かっこをつけます。
| 問題 | ならべる数 | 式 | 値 |
|---|---|---|---|
| (1) | \(-6\) | \((-6)^{4}\) | \(1296\) |
| (2) | \(6\) | \(-6^{4}\) | \(-1296\) |
確かめ
(1)(−6) × (−6) = 36 、36 × (−6) = −216 、(−216) × (−6) = 1296
(2)6 × 6 = 36 、36 × 6 = 216 、216 × 6 = 1296 その反対の数だから −1296
答えの吟味
(1)は負の数が \(4\) 個で偶数個なので正、(2)はその反対の数なので負です。
答え (1)\((-6)^{4}=1296\) (2)\(-6^{4}=-1296\)
例題5 累乗をふくむかけ算
次の式を計算しなさい。
(1)\((-4)^{2}\times(-20)^{2}\) (2)\(-4^{2}\times(-20)^{2}\)
累乗をそれぞれ先に計算します。そのあとで、二つの数をかけます。
| 式 | 左の累乗 | 右の累乗 | かけ算 | 値 |
|---|---|---|---|---|
| (1) | \(16\) | \(400\) | \(16\times 400\) | \(6400\) |
| (2) | \(-16\) | \(400\) | \((-16)\times 400\) | \(-6400\) |
確かめ
(1)(−4) × (−4) = 16 (−20) × (−20) = 400 負が 2 個だから +
(1)16 × 400 = 6400 負がないので +
(2)−(4 × 4) = −16 (−16) × 400 負が 1 個で 奇数個 だから − 、16 × 400 = 6400
答えの吟味
左のかっこがあるかないかだけで、答えが \(6400\) と \(-6400\) に分かれました。
答え (1)\(6400\) (2)\(-6400\)
今日の問い
\((-2)^{3}\) と \(-2^{3}\) は同じ値で、\((-4)^{2}\) と \(-4^{2}\) はちがいました。
分かれ目は、指数が偶数か奇数かです。
指数が奇数のときは符号も絶対値もそろい、偶数のときは符号が分かれます。
| 指数 | かっこのある形の符号 | かっこのない形の符号 | 値 |
|---|---|---|---|
| 奇数 | \(-\) | \(-\) | 同じになる |
| 偶数 | \(+\) | \(-\) | ちがう |
同じ値になっても、意味は別です。 読むときは、いつも指数のすぐ左を見てください。
よくある間違い
まちがい1:かっこがないのに、符号まで底にしてしまう
\(-19^{2}\) の値を求める問題です。
✗ 底は −19 だから
✗ (−19) × (−19) = 361
かっこがないので、\(-\) は底に入りません。底は \(19\) です。
○ 指数の すぐ左は 19 だから 底は 19
○ 19 × 19 = 361 その反対の数で 答えは −361
誤答の \(361\) が、どの式の値かを見てみます。
361 は (−19) × (−19) なので (−19) の 2 乗 の値
誤答は 361 。正しい答え −361 と符号がちがうので、まちがい
かっこがなければ、底は数の部分だけです。
まちがい2:前の符号を、先にかっこの中へ入れてしまう
\(-(-25)^{2}\) の値を求める問題です。
✗ − と − で + になるから
✗ 25 × 25 = 625
前の \(-\) は累乗の外にいます。中の \(-\) とかけ合わせることはできません。
○ 先に (−25) × (−25) = 625
○ そのあとで 前の − がかかって 答えは −625
誤答の \(625\) が、どの式の値かを見てみます。
625 は (−25) × (−25) なので (−25) の 2 乗 の値
前の − を まだ 使っていない
誤答は 625 。正しい答え −625 と符号がちがうので、まちがい
前の \(-\) は、累乗を計算したあとにかかります。
まちがい3:一度そろったから、いつもそろうと決めてしまう
\(-7^{4}\) の値を求める問題です。
✗ (−2) の 3 乗 と −2 の 3 乗 は 同じ値だった
✗ だから (−7) の 4 乗 と −7 の 4 乗 も 同じ
✗ 答えは 2401
そろったのは、指数が奇数だったからです。\(4\) は偶数なのでそろいません。
○ (−7) の 4 乗 は 負が 4 個で 偶数個 だから 正で 2401
○ −7 の 4 乗 は 7 × 7 × 7 × 7 = 2401 の反対の数で −2401
誤答の \(2401\) が、どの式の値かを見てみます。
7 × 7 = 49 、49 × 7 = 343 、343 × 7 = 2401
2401 は (−7) の 4 乗 の値 。−7 の 4 乗 は この反対の数
誤答は 2401 。正しい答え −2401 と符号がちがうので、まちがい
二つの形の値がそろうのは、指数が奇数のときだけです。
自分で確かめよう
紙に書いてから、答えを開いてください。まず底を決めることから始めます。
次の式の値を求めなさい。 (1)\((-16)^{2}\) (2)\(-16^{2}\)
次の式の値を求めなさい。 (1)\((-11)^{3}\) (2)\(-11^{3}\)
\(-(-14)^{2}\) の値を求めなさい。
\(-(-1)^{12}\) の値を求めなさい。
次の式の値を求めなさい。 (1)\(\left(-\dfrac{5}{6}\right)^{2}\) (2)\(-\dfrac{5^{2}}{6}\)
次の式の値を求めなさい。 (1)\((-0.1)^{3}\) (2)\(-0.1^{3}\)
\(-13^{2}\) について、底と指数を答えなさい。値も求めなさい。
次の三つの式のうち、値が等しいのはどれとどれですか。 ア \((-12)^{3}\) イ \(-12^{3}\) ウ \(-(-12)^{3}\)
次の式を計算しなさい。 (1)\((-1)^{8}\times(-17)^{2}\) (2)\(-1^{8}\times(-17)^{2}\)
次のうち、値が正の数になるものをすべて選びなさい。 ア \((-2)^{10}\) イ \(-2^{10}\) ウ \(-(-2)^{10}\) エ \((-2)^{9}\)
\((-15)^{3}\) と \(-15^{3}\) は、どちらも \(-3375\) になります。値が同じなのに、式の意味がちがう理由を書きなさい。
次の数を累乗を使った式で書き、値を求めなさい。 (1)\(-18\) を \(2\) 個かけた数 (2)\(18\) を \(2\) 個かけて、その反対の数をとった数
答えと考え方
1.〜2. かっこがあれば中ぜんぶが底、なければ数の部分だけが底です。
問題 \(1\) でかける絶対値は \(|-16|\) で、\(16\) です。問題 \(2\) では \(|-11|\) が \(11\) です。
| 問題 | 底 | かけ算の形 | 値 |
|---|---|---|---|
| 1(1) | \(-16\) | \((-16)\times(-16)\) | \(256\) |
| 1(2) | \(16\) | \(-(16\times 16)\) | \(-256\) |
| 2(1) | \(-11\) | \((-11)\times(-11)\times(-11)\) | \(-1331\) |
| 2(2) | \(11\) | \(-(11\times 11\times 11)\) | \(-1331\) |
確かめ
1(1)(−16) × (−16) = 256 負が 2 個で 偶数個 だから 正
1(2)16 × 16 = 256 その反対の数だから −256
2(1)(−11) × (−11) = 121 、121 × (−11) = −1331
2(2)11 × 11 = 121 、121 × 11 = 1331 その反対の数だから −1331
答えの吟味
問題 \(1\) は指数が偶数なので値が分かれ、問題 \(2\) は奇数なのでそろいました。
答え 1(1)\(256\) 1(2)\(-256\) 2(1)\(-1331\) 2(2)\(-1331\)
3.〜4. 先に累乗を計算し、そのあとで反対の数にします。
| 問題 | 累乗の部分 | 累乗の値 | 値 |
|---|---|---|---|
| 3. | \((-14)^{2}\) | \(196\) | \(-196\) |
| 4. | \((-1)^{12}\) | \(1\) | \(-1\) |
確かめ
3 (−14) × (−14) = 196 その反対の数だから −196
4 (−1) を 12 個かける 。偶数個なので 1 その反対の数だから −1
答えの吟味
問題 \(4\) の累乗の値は \(1\) で、前の \(-\) があるので \(-1\) になります。
答え 3. \(-196\) 4. \(-1\)
5.〜6. 分数も小数も、かっこがあれば中ぜんぶが底です。小数は 整数に直して、小数点を打つ で計算します。
問題 \(5\)(1)でかける絶対値は \(\left|-\dfrac{5}{6}\right|\) で、\(\dfrac{5}{6}\) です。
| 問題 | 指数がかかるところ | 計算 | 値 |
|---|---|---|---|
| 5(1) | 分数ぜんぶ | 分子は \(5\times 5=25\)、分母は \(6\times 6=36\) | \(\dfrac{25}{36}\) |
| 5(2) | 分子の \(5\) だけ | 分子が \(25\) になり、前に \(-\) | \(-\dfrac{25}{6}\) |
| 6(1) | \(-0.1\) ぜんぶ | \(1\times 1\times 1=1\) で小数点を左へ \(3\) つ | \(-0.001\) |
| 6(2) | \(0.1\) だけ | \(0.001\) の反対の数 | \(-0.001\) |
確かめ
5(1)6 分の 5 を 2 個かけて 36 分の 25 負が 2 個だから +
5(2)分母の 6 は そのまま 。分子だけ 5 × 5 = 25 その反対の数
6(1)(−0.1) を 3 個かける 。奇数個だから − 、絶対値は 0.001
6(2)0.1 × 0.1 × 0.1 = 0.001 その反対の数だから −0.001
答えの吟味
問題 \(6\) は指数が奇数なので、二つの形の値がそろいました。
答え 5(1)\(\dfrac{25}{36}\) 5(2)\(-\dfrac{25}{6}\) 6(1)\(-0.001\) 6(2)\(-0.001\)
7.〜8. どちらも、指数のすぐ左を見て底を決めます。
問題 \(8\) のアとウは底が \(-12\)、イは底が \(12\) です。
| 問題 | 底 | 累乗の値 | 前の \(-\) | 値 |
|---|---|---|---|---|
| 7. | \(13\) | \(169\) | あり | \(-169\) |
| 8 ア | \(-12\) | \(-1728\) | なし | \(-1728\) |
| 8 イ | \(12\) | \(1728\) | あり | \(-1728\) |
| 8 ウ | \(-12\) | \(-1728\) | あり | \(1728\) |
確かめ
7 13 × 13 = 169 その反対の数だから −169
8 ア (−12) × (−12) = 144 、144 × (−12) = −1728
8 イ 12 × 12 = 144 、144 × 12 = 1728 その反対の数だから −1728
8 ウ アの値 −1728 の反対の数だから 1728
答えの吟味
問題 \(7\) の底を \(-13\) と読むと \(169\) になり、符号がちがってしまいます。
答え 7. 底は \(13\)、指数は \(2\)、値は \(-169\) 8. アとイ(どちらも \(-1728\))
9.〜10. 累乗を先に計算します。問題 \(10\) は符号だけを見ます。
\((-1)^{8}\) は \(1\)、\(-1^{8}\) は \(1^{8}=1\) の反対の数で \(-1\) です。
| 問題 | 底 | 累乗の符号 | 前の \(-\) | 値 |
|---|---|---|---|---|
| 9(1) | \(-1\) と \(-17\) | どちらも \(+\) | なし | \(289\) |
| 9(2) | \(1\) と \(-17\) | どちらも \(+\) | 左にあり | \(-289\) |
| 10 ア | \(-2\) | \(+\) | なし | 正 |
| 10 イ | \(2\) | \(+\) | あり | 負 |
| 10 ウ | \(-2\) | \(+\) | あり | 負 |
| 10 エ | \(-2\) | \(-\) | なし | 負 |
確かめ
9 (−17) × (−17) = 289 1 × 289 = 289 、(−1) × 289 = −289
10 ア 指数 10 は偶数 。底が負でも 偶数個なら 正
10 イ 底は 2 で 正 。その反対の数だから 負 。ウ も アの反対で 負
10 エ 指数 9 は奇数 。底が負で 奇数個だから 負
答えの吟味
正になったのはアだけです。前に \(-\) がつくと、符号がひっくり返ります。
答え 9(1)\(289\) 9(2)\(-289\) 10. ア
11.〜12. 値が同じでも、ならべる数がちがえば別の式です。
\((-15)^{3}\) は \(-15\) を \(3\) 個かけた数、\(-15^{3}\) は \(15\) を \(3\) 個かけた数の反対の数です。
問題 \(12\)(1)でならべる数は \(-18\) です。負の数なので、かっこをつけて書きます。
| 問題 | ならべる数 | 式 | 値 |
|---|---|---|---|
| 12(1) | \(-18\) | \((-18)^{2}\) | \(324\) |
| 12(2) | \(18\) | \(-18^{2}\) | \(-324\) |
確かめ
11 (−15) × (−15) = 225 、225 × (−15) = −3375
11 15 × 15 = 225 、225 × 15 = 3375 その反対の数だから −3375
12(1)(−18) × (−18) = 324 偶数個だから 正
12(2)18 × 18 = 324 その反対の数だから −324
答えの吟味
問題 \(12\)(1)でかっこを忘れると、(2)と同じ式になります。
答え 11. \((-15)^{3}\) は底が \(-15\)、\(-15^{3}\) は底が \(15\)。指数が奇数なので、たまたま値がそろっただけ 12(1)\((-18)^{2}=324\) 12(2)\(-18^{2}=-324\)
次のレッスンへ
かっこがあるかないかで、指数のかかる範囲が変わることが分かりました。
指数は、すぐ左にあるものだけにかかります。 かっこがあれば、かっこの中ぜんぶが底になります。
だから \((-4)^{2}\) と \(-4^{2}\) は、別の数です。 \(16\) と \(-16\) でした。
指数が奇数のときは値がそろいます。それでも意味は別です。
自分で書くときはかっこをつけ、読むときは両方を読み分けます。
次のレッスンは「分配法則」です。
かっこの中を先に計算する道と、それぞれにかける道をくらべます。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。