LESSON 01

正負の数の減法と項

引き算をたし算に直す

ある数を引くことは、その数の反対の数をたすことと同じになる。負の数を引くと元より大きくなる理由を数直線で確かめ、引き算をすべてたし算に直せるようにする。

引き算をたし算に直す

このレッスンでできるようになること

  • 引き算を、反対の数をたす形に直せる
  • 負の数を引くと元より大きくなる理由を、数直線で説明できる
  • \(0\) を引く場合と、\(0\) から引く場合のちがいを言える

前のレッスンの確認

  • 反対の数 … 符号だけを変えた数のこと
  • 絶対値 … ある数を表す点と原点との距離
  • たし算の役割分担 … 最初の数が出発点。たす数の符号が向きを決め、たす数の絶対値が距離を決める。
  • 同じ符号の数をたす二つの段階 … ①共通の符号を、そのまま答えの符号にする ②二つの絶対値をたす
  • 異なる符号の数をたす三つの段階 … ①二つの絶対値をくらべる ②絶対値が大きいほうの符号を、答えの符号にする ③大きい絶対値から小さい絶対値を引く
  • \(0\) をたしても位置は変わらない

絶対値は記号でも書きます。\(|-9|\)\(9\) です。\(|+4|\)\(4\) です。

このレッスンでも、進む距離を決めるのは絶対値です。

ここまでは、たし算だけだった

セクション3では、ずっとたし算を見てきました。\(-\) が出てきたのは符号としてだけです。

ここからは、計算記号としての \(-\) が入ります。つまり引き算です。

引き算が入ると、セクション3の道具は使えなくなるのでしょうか。

引き算をたし算に直せば、道具はそのまま使えます。 直し方をこのレッスンで確定させます。

引き算のことを、減法という

引き算のことを 減法 といいます。\((+22)-(+9)\)\((-9)-(-28)\) も減法の式です。

たし算を加法というのと同じ言い方です。問題文では、引き算のかわりに減法と書かれることがあります。

小学校の引き算を、数直線で見直す

小学校でやっていた引き算を思い出します。\(28-11\) を数直線で考えます。

引き算は、戻る計算でした。\(28\) から左へ \(11\) 戻ると、\(17\) に着きます。

ここで、たし算の役割分担と見くらべてください。

出発点 進む向き 進む距離 着く点
\(28-11\) \(28\) 左(戻る) \(11\) \(17\)
\(28+(-11)\) \(28\) 左(符号が \(-\) \(11\) \(17\)

着く場所が同じです。 どちらも \(17\) です。

\(28+(-11)\) で距離を決めているのは絶対値です。\(|-11|\)\(11\) なので、\(11\) だけ進みます。

つまり \(11\) を引くことと \(-11\) をたすことは、同じ移動を表しています。\(-11\)\(11\) の反対の数です。

小学校の引き算は、はじめからこの形でした。引く数を反対の数にして、たす。 これが土台になります。

負の数を引くと、どうなるか

ここからは負の数も引きます。\((+28)-(-4)\) を考えます。

答えを当てる前に、引き算の意味に戻ります。

引き算は、たし算の逆です。\((+28)-(-4)\) は「\(-4\) をたすと \(+28\) になる数はどれか」という問いです。

\(-4\) をたすのは、左へ \(4\) 進むことでした。左へ \(4\) 進んで \(+28\) に着いたのです。

では、進む前はどこにいたのでしょうか。\(+28\) より右へ \(4\) の場所、つまり \(+32\) です。

だから \((+28)-(-4)=+32\) になります。負の数を引くと、元の数より大きくなりました。

上下の数直線で見くらべる

同じ \(+28\) から、\(+4\) を引く場合と \(-4\) を引く場合を並べます。

プラス4を引く移動と、マイナス4を引く移動の比べ図 上下に二本の数直線がある。上の数直線では二十八から左へ四進んで二十四に着き、下の数直線では二十八から右へ四進んで三十二に着く。 28 から +4 を引く と 28 から −4 を引く 左へ 4 20 22 24 26 28 30 32 34 36 (+28) − (+4) = +24 右へ 4 20 22 24 26 28 30 32 34 36 (+28) − (−4) = +32 引く数の符号がちがうと 進む向きが反対になる

出発点はどちらも \(+28\) です。ちがうのは引く数の符号だけです。

符号がちがうだけで、進む向きが反対になりました。

進む距離はどちらも \(4\) です。距離を決めるのは絶対値で、\(|+4|\)\(|-4|\)\(4\) だからです。

変えるのは二つだけ

式のどこを変えるのかを、はっきりさせます。

引き算をたし算に直すときに変える二か所 上の行に元の引き算の式、下の行に直したたし算の式がならんでいる。引く記号と引く数の二か所がかこまれ、矢印で下の行につながっている。最初の数はかこまれていない。 変えるのは 二つだけ (+4) (−9) 最初の数は変えない (+4) + (+9) ① 引く記号を「たす」に変える ② 引く数を反対の数に変える

言葉にすると、次の一行になります。

ある数を引くことは、その数の反対の数をたすこと

手を入れるのは、二か所だけです。

  1. 引く記号を「たす」に変える
  2. 引く数を反対の数に変える

この二つだけを変えることを、変えるのは二つだけと呼びます。

最初の数は変えません。 最初の数は出発点だからです。

いくつか並べてみます。

元の式 直した式 変えたところ
\((+22)-(+9)\) \((+22)+(-9)\) 記号と、\(+9\)\(-9\)
\((+4)-(-16)\) \((+4)+(+16)\) 記号と、\(-16\)\(+16\)
\((-9)-(-28)\) \((-9)+(+28)\) 記号と、\(-28\)\(+28\)

なぜ、反対の数をたしてよいのか

理由を二つの見方で確かめます。

見方1 引く移動を、取り消している

\(-4\) をたすのは、左へ \(4\) 進むことです。\(-4\) を引くのは、その移動を打ち消すことです。

打ち消すには、動いた分を戻します。戻る動きは右へ \(4\)、つまり \(+4\) をたす動きです。

引くとは、その移動を反対向きにやり直すことです。 向きが反対になるので、符号が反対の数になります。

見方2 たし戻すと、元に戻る

引き算の答えに、引いた数をたし戻すと、元の数に戻るはずです。\((+28)-(-4)=+32\) で試します。

出た答えは +32
引いた数は −4 なので、これをたし戻す
(+32) + (−4) = +28
元の数 +28 に戻った

戻りました。だから \(+32\) で合っています。

もし答えを \(+24\) としたら、どうなるでしょうか。

(+24) + (−4) = +20
元の数 +28 に戻らない
だから +24 はまちがい

このたし戻しは、これから何度も使います。答えが合っているか自分で確かめられる道具です。

0 がからむ引き算

\(0\) がまじると手が止まりやすくなります。二つの形を分けて見ます。

0 を引くとき

\((+11)-0\) を直します。\(0\) の反対の数は \(0\) でした。だから \((+11)-0=(+11)+0=+11\) です。

\(0\) をたしても位置は変わりません。\(0\) を引いても、その数のままです。

0 から引くとき

今度は \(0-(+9)\) です。最初の数が \(0\) になりました。

二か所を変えます。記号を「たす」に変え、\(+9\)\(-9\) にします。すると \(0-(+9)=0+(-9)=-9\) です。

同じように \(0-(-9)=0+(+9)=+9\) になります。

0から引くと反対の数になることを示す数直線 数直線の原点から左へ九進んでマイナス九に着く矢印と、原点から右へ九進んでプラス九に着く矢印がならんでいる。 0 から引くと 反対の数になる 左へ 9 右へ 9 −12 −9 −6 −3 0 +3 +6 +9 +12 0 − (+9) = −9 0 − (−9) = +9 出発点が 0 なので 着く点は 反対の数そのもの

\(0\) からある数を引くと、その数の反対の数になります。

例題1 引き算をたし算に直して計算する

次の計算をしなさい。

(1)\((+22)-(+9)\) (2)\((+11)-(-9)\)

二か所を変えてたし算の形にし、セクション3の道具を使います。

この行でしたこと
(1)\((+22)-(+9)\) 元の式
(1)\((+22)+(-9)\) 記号を \(+\) に、\(+9\)\(-9\) に変えた
(1)\((+22)+(-9)=+13\) 異なる符号の三つの段階
(2)\((+11)-(-9)\) 元の式
(2)\((+11)+(+9)\) 記号を \(+\) に、\(-9\)\(+9\) に変えた
(2)\((+11)+(+9)=+20\) 同じ符号の二つの段階

(1)では \(|+22|\)\(22\)\(|-9|\)\(9\) です。大きいのは \(22\) なので符号は \(+\) になり、\(22-9=13\) です。

確かめ

(1)出た答え +13 に、引いた +9 をたし戻す
(+13) + (+9) = +22 。元の数に戻った
(2)出た答え +20 に、引いた −9 をたし戻す
(+20) + (−9) = +11 。元の数に戻った

答えの吟味

(1)は正の数を引いたので、元の \(+22\) より小さくなりました。左へ動いたからです。

(2)は負の数を引いたので、元の \(+11\) より大きくなりました。右へ動いたからです。

答え (1)\(+13\) (2)\(+20\)

例題2 負の数から負の数を引く

\((-9)-(-28)\) を計算しなさい。

最初の数も引く数も負です。それでもやることは変わりません。

この行でしたこと
\((-9)-(-28)\) 元の式
\((-9)+(+28)\) 記号を \(+\) に、\(-28\)\(+28\) に変えた
\((-9)+(+28)=+19\) 異なる符号の三つの段階

\(|-9|\)\(9\)\(|+28|\)\(28\) です。大きいのは \(28\) なので符号は \(+\) になります。

確かめ

出た答え +19 に、引いた −28 をたし戻す
(+19) + (−28) = −9 。元の数に戻った

答えの吟味

負の数どうしの引き算なのに、答えは正の数になりました。

\(-9\) から出発して、右へ \(28\) 進んだからです。\(28\)\(9\) より大きい数なので、\(0\) を通りこします。

答え \(+19\)

例題3 0 がからむ引き算

次の計算をしなさい。

(1)\((+22)-0\) (2)\(0-(+22)\) (3)\(0-(-16)\)

どれも同じように直します。

この行でしたこと
(1)\((+22)-0=(+22)+0=+22\) \(0\) の反対の数は \(0\)\(0\) をたしても位置は変わらない
(2)\(0-(+22)=0+(-22)=-22\) 二か所を変えた。\(0\) から左へ \(22\) 進んだ
(3)\(0-(-16)=0+(+16)=+16\) 二か所を変えた。\(0\) から右へ \(16\) 進んだ

確かめ

(1)(+22) + 0 = +22 。元の数に戻った
(2)(−22) + (+22) = 0 。元の数に戻った
(3)(+16) + (−16) = 0 。元の数に戻った

答えの吟味

(1)と(2)は形が似ていますが、答えの符号が反対になりました。

\(0\) を引くときは動きません。\(0\) から引くときは \(0\) から動きます。どちらが出発点かで、結果が変わります。

答え (1)\(+22\) (2)\(-22\) (3)\(+16\)

例題4 小数と分数

次の計算をしなさい。

(1)\((+2.6)-(-1.4)\) (2)\(\left(-\dfrac{2}{9}\right)-\left(-\dfrac{3}{7}\right)\)

小数でも分数でも、直し方は同じです。

この行でしたこと
(1)\((+2.6)+(+1.4)\) 記号を \(+\) に、\(-1.4\)\(+1.4\) に変えた
(1)\((+2.6)+(+1.4)=+4\) 同じ符号の二つの段階。\(2.6+1.4=4\)
(2)\(\left(-\dfrac{2}{9}\right)+\left(+\dfrac{3}{7}\right)\) 記号を \(+\) に、\(-\dfrac{3}{7}\)\(+\dfrac{3}{7}\) に変えた
(2)\(-\dfrac{14}{63}\)\(+\dfrac{27}{63}\) にそろえる 分母を \(63\) にそろえた
(2)\(\left(-\dfrac{14}{63}\right)+\left(+\dfrac{27}{63}\right)=+\dfrac{13}{63}\) 異なる符号の三つの段階

(2)は \(\dfrac{14}{63}\) より \(\dfrac{27}{63}\) のほうが大きい数です。だから符号は \(+\) になります。

確かめ

(1)(+4) + (−1.4) = +2.6 。元の数に戻った
(2)63 分の 13 に、引いた 7 分の −3 をたし戻す
7 分の −3 は 63 分の −27
63 分の 13 と 63 分の −27 の和は 63 分の −14
63 分の −14 は 9 分の −2 。元の数に戻った

答えの吟味

(1)は負の数を引いたので、\(2.6\) より大きくなりました。

(2)も負の数を引いたので、\(0\) を通りこして正の数になりました。

答え (1)\(+4\) (2)\(+\dfrac{13}{63}\)

例題5 標高の差を求める

海面の高さを \(0\) とします。地点Aの高さは \(+22\) m です。

地点Bの高さは \(-16\) m で、海面より下にあります。

地点Aは地点Bより何m高いですか。

高さのちがいを求めるので、高いほうから低いほうを引きます。

この行でしたこと
\((+22)-(-16)\) 地点Aの高さから、地点Bの高さを引いた
\((+22)+(+16)\) 記号を \(+\) に、\(-16\)\(+16\) に変えた
\((+22)+(+16)=+38\) 同じ符号の二つの段階

確かめ

海面を原点とした数直線で見る
地点 B の −16 から海面まで、上へ 16
海面から地点 A の +22 まで、上へ 22
16 + 22 = 38

答えの吟味

地点Bは海面より下、地点Aは海面より上にあります。

だから高さのちがいは \(22\) m だけでは足りません。\(38\) m は \(22\) より大きい数なので合っています。

答え \(38\) m

今日の問い

\(-\) は引き算の記号です。それなのに、答えが元の数より大きくなることがありました。

引き算なのに増える。これはおかしくないでしょうか。

おかしくありません。「引く」は「減る」という意味ではないからです。

引き算がすることは、決まった向きへ動くことです。どちらへ動くかは、引く数の符号が決めます。

引く数 直したあとの数 進む向き 元の数とくらべると
正の数 負の数 小さくなる
\(0\) \(0\) 動かない 変わらない
負の数 正の数 大きくなる

小学校では正の数しか引かなかったので、引き算はいつも左へ動きました。

負の数を引けるようになると、右へ動く引き算も出てきます。減るのは、引き算の一部でしかなかったのです。

よくある間違い

まちがい1:最初の数の符号まで変えてしまう

\((-28)-(+9)\) を計算する問題です。

✗ (−28) − (+9)
✗ (+28) + (−9)      ← 最初の −28 まで +28 に変えた
✗ = +19

最初の \(-28\) は出発点なので、そのまま残します。

○ (−28) − (+9)
○ (−28) + (−9)
○ = −37

たし戻して確かめます。

誤答 +19 に、引いた +9 をたし戻す
(+19) + (+9) = +28
元の数は −28 なので、戻っていない

書きかえる場所は、引く記号から後ろだけです。 最初の数に手を出したら、別の式になります。

まちがい2:記号だけ変えて、引く数はそのままにする

\((+22)-(-11)\) を計算する問題です。

✗ (+22) − (−11)
✗ (+22) + (−11)      ← 記号だけ変えて、−11 を残した
✗ = +11

記号だけでは半分しか済んでいません。\(-11\)\(+11\) にする必要があります。

○ (+22) − (−11)
○ (+22) + (+11)
○ = +33

たし戻して確かめます。

誤答 +11 に、引いた −11 をたし戻す
(+11) + (−11) = 0
元の数は +22 なので、戻っていない

記号と数は、二つで一組です。 どちらか片方だけを変えると、向きが反対になってしまいます。

まちがい3:引く数だけ変えて、引く記号を残す

\((+4)-(-16)\) を計算する問題です。

✗ (+4) − (−16)
✗ (+4) − (+16)      ← 数だけ変えて、記号を − のまま残した
✗ = −12

まちがい2と反対の残し方です。引き算のままでは、たし算の道具が使えません。

○ (+4) − (−16)
○ (+4) + (+16)
○ = +20

たし戻して確かめます。

誤答 −12 に、引いた −16 をたし戻す
(−12) + (−16) = −28
元の数は +4 なので、戻っていない

二か所に印を付けてから書き直してください。

まちがい4:0 を引くのと 0 から引くのを取りちがえる

\(0-(+16)\) を計算する問題です。

✗ 0 − (+16)
✗ = +16              ← 0 を引いても変わらない、と考えてしまった

\(0\) を引いたのではありません。\(0\) から引いています。

○ 0 − (+16)
○ 0 + (−16)
○ = −16

たし戻して確かめます。

誤答 +16 に、引いた +16 をたし戻す
(+16) + (+16) = +32
元の数は 0 なので、戻っていない

\(0\) がどちら側にあるかを、先に見てください。 最初の数が \(0\) なら、答えは引く数の反対の数になります。

自分で確かめよう

紙に書いてから、答えを開いてください。二か所とも変えたか、最初の数を残したかを、毎回見なおすこと。

  1. 次の引き算を、たし算に直しなさい。計算はしなくてかまいません。 (1)\((+4)-(+28)\) (2)\((-16)-(+11)\) (3)\((-22)-(-4)\)

  2. 次の計算をしなさい。 (1)\((+28)-(+9)\) (2)\((-11)-(-28)\) (3)\((-16)-(+22)\)

  3. 次の計算をしなさい。 (1)\((-28)-0\) (2)\(0-(-4)\) (3)\(0-(+11)\)

  4. 次の計算をしなさい。 (1)\((-1.4)-(+2.6)\) (2)\(\left(+\dfrac{3}{7}\right)-\left(-\dfrac{2}{9}\right)\)

  5. ある人の貯金の残高を記録しています。先月の残高は \(-9\) 千円でした。これは \(9\) 千円借りている状態です。今月の残高は \(+28\) 千円になりました。先月から今月で、残高はいくら増えましたか。

  6. 次の計算はまちがっています。どこがまちがっているかを書き、正しく直しなさい。

(−28) − (−16)
引く数を反対の数にして (−28) + (+16)
符号がちがうので、絶対値をたして 44 。答えは −44 。
  1. 負の数を引くと、元の数より大きくなります。その理由を、数直線の移動の言葉で説明しなさい。
答えと考え方

1. 記号を \(+\) に変え、引く数を反対の数に変えます。最初の数はそのまま残します。

元の式 直した式
(1)\((+4)-(+28)\) \((+4)+(-28)\)
(2)\((-16)-(+11)\) \((-16)+(-11)\)
(3)\((-22)-(-4)\) \((-22)+(+4)\)

答えの吟味

三つとも、最初の数の符号は変わっていません。

答え (1)\((+4)+(-28)\) (2)\((-16)+(-11)\) (3)\((-22)+(+4)\)

2. 直してから、セクション3の道具を使います。

この行でしたこと
(1)\((+28)+(-9)=+19\) 直してから、異なる符号の三つの段階
(2)\((-11)+(+28)=+17\) 直してから、異なる符号の三つの段階
(3)\((-16)+(-22)=-38\) 直してから、同じ符号の二つの段階

(2)で絶対値をくらべます。\(|-11|\)\(11\)\(|+28|\)\(28\) です。大きいのは \(28\) なので符号は \(+\) になり、\(28-11=17\) です。

確かめ

(1)(+19) + (+9) = +28 。元の数に戻った
(2)(+17) + (−28) = −11 。元の数に戻った
(3)(−38) + (+22) = −16 。元の数に戻った

答えの吟味

(1)と(3)は正の数を引いたので、元の数より小さくなりました。(2)は負の数を引いたので大きくなりました。

答え (1)\(+19\) (2)\(+17\) (3)\(-38\)

3. \(0\) がどちら側にあるかを、先に見ます。

この行でしたこと
(1)\((-28)-0=(-28)+0=-28\) \(0\) を引いたので、そのまま
(2)\(0-(-4)=0+(+4)=+4\) \(0\) から引いたので、\(-4\) の反対の数
(3)\(0-(+11)=0+(-11)=-11\) \(0\) から引いたので、\(+11\) の反対の数

確かめ

(1)(−28) + 0 = −28 。元の数に戻った
(2)(+4) + (−4) = 0 。元の数に戻った
(3)(−11) + (+11) = 0 。元の数に戻った

答えの吟味

(1)は引いたのが \(0\) なので、出発点から動きません。

(2)と(3)は最初の数が \(0\) です。動いた先が、そのまま答えになりました。

答え (1)\(-28\) (2)\(+4\) (3)\(-11\)

4. 小数と分数でも、直し方は変わりません。

この行でしたこと
(1)\((-1.4)+(-2.6)\) 記号を \(+\) に、\(+2.6\)\(-2.6\) に変えた
(1)\((-1.4)+(-2.6)=-4\) 同じ符号の二つの段階。\(1.4+2.6=4\)
(2)\(\left(+\dfrac{3}{7}\right)+\left(+\dfrac{2}{9}\right)\) 記号を \(+\) に、\(-\dfrac{2}{9}\)\(+\dfrac{2}{9}\) に変えた
(2)\(+\dfrac{27}{63}\)\(+\dfrac{14}{63}\) にそろえる 分母を \(63\) にそろえた
(2)\(\left(+\dfrac{27}{63}\right)+\left(+\dfrac{14}{63}\right)=+\dfrac{41}{63}\) 同じ符号の二つの段階

確かめ

(1)(−4) + (+2.6) = −1.4 。元の数に戻った
(2)63 分の 41 に、引いた 9 分の −2 をたし戻す
   9 分の −2 は 63 分の −14
   63 分の 41 と 63 分の −14 の和は 63 分の 27
   63 分の 27 は 7 分の 3 。元の数に戻った

答えの吟味

(1)は正の数を引いたので、\(-1.4\) より小さくなりました。

(2)は負の数を引いたので、\(\dfrac{3}{7}\) より大きくなりました。

答え (1)\(-4\) (2)\(+\dfrac{41}{63}\)

5. 増えた分を求めるので、今月の残高から先月の残高を引きます。

この行でしたこと
\((+28)-(-9)\) 今月の残高から、先月の残高を引いた
\((+28)+(+9)\) 記号を \(+\) に、\(-9\)\(+9\) に変えた
\((+28)+(+9)=+37\) 同じ符号の二つの段階

確かめ

残高 0 を原点とした数直線で見る
先月の −9 から 0 まで、上へ 9
0 から今月の +28 まで、上へ 28
9 + 28 = 37

答えの吟味

先月は借りている状態で、今月は貯金がある状態です。

\(0\) をまたいだので、増えた分は \(28\) 千円より大きくなります。

答え \(37\) 千円

6. まちがっているのは、最後の行です。

\((-28)+(+16)\) に直したところまでは合っています。

符号がちがうときは、絶対値をたすのではありません。\(|-28|\)\(28\)\(|+16|\)\(16\) です。使うのは異なる符号の三つの段階です。

絶対値をくらべると 28 のほうが大きい
だから答えの符号は −
大きい絶対値から小さい絶対値を引いて 28 − 16 = 12
答えは −12

確かめ

(−12) に、引いた −16 をたし戻す
(−12) + (−16) = −28 。元の数に戻った

答えの吟味

\(-28\) から右へ \(16\) 進みました。\(16\)\(28\) より小さいので、\(0\) までは届きません。

だから答えは負の数のままです。\(-44\) では、\(0\) から遠ざかってしまいます。

答え \(-12\)

7. 負の数をたすことは、数直線を左へ進むことです。ある数を引くことは、その移動を反対向きにやり直すことです。

だから負の数を引くと、進む向きは右になります。右へ動けば、着く点は元の点より大きい数です。

答え 負の数をたすのは左へ進むこと。引くのはその移動を反対向きにすることなので、右へ進むことになり、元の数より大きくなるから

次のレッスンへ

引き算をたし算に直せるようになりました。変えるのは引く記号と引く数の二つだけです。

直したあとは、ただのたし算です。だからセクション3の道具がそのまま使えます。

次のレッスンは「4つの型の減法を計算する」です。引き算には、正から正を引く型、正から負を引く型、負から正を引く型、負から負を引く型があります。

四つの型を表に整理して、どの型が来ても同じ二段階で計算できるようにします。

次のレッスンへ 4つの型の減法を計算する →

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。

UNDERSTANDING CHECK

理解チェック:引き算をたし算に直す

70% 合格ライン
  1. 設問 0
    $(-15)-(+7)$ を、たし算の形に直します。「変えるのは二つだけ」にしたがうとき、手を入れるのはどこですか。
  2. 設問 1
    $(+6)-(-5)$ の答えは、$+6$ より大きくなります。その理由を数直線の移動で正しく言いあらわしているものはどれですか。
  3. 設問 2
    $(-12)-(+14)$ を計算した答えはどれですか。
  4. 設問 3
    $0-(-15)$ と $(-15)-0$ を計算します。二つの答えの組み合わせとして正しいものはどれですか。
  5. 設問 4
    $(+7)-(-6)$ を、$(+7)+(-6)$ に直して、答えを $+1$ としました。この計算のまちがいはどれですか。

まずは自分で選んでみましょう。採点・学習履歴への記録は、回答APIとの連携時に追加します。