累乗(底と指数)
このレッスンでできるようになること
- 同じ数を何回もかける式を、累乗の形に短く書ける
- 底と指数を読み分けて、累乗をかけ算の形に戻せる
- かっこをつけた負の数や、分数・小数の累乗を計算できる
前のレッスンの確認
- 積 … かけ算の答えのこと
- 絶対値 … ある数を表す点と原点との距離
- 負の数が偶数個なら積は正、奇数個なら積は負になります。
- \(0\) が \(1\) つでもあれば、積は \(0\) です。
- \(-1\) をかけると、その数の反対の数になります。
- 符号が先、絶対値があと … ①符号を先に決める(負の数の個数が偶数なら \(+\)、奇数なら \(-\)) ②絶対値どうしをかける
- 約分は、かける前に … 分子どうし・分母どうしをかける
- 整数に直して、小数点を打つ … ①小数点をとって、整数のかけ算にする ②小数点より右にあった数字の個数だけ、小数点を左へもどす
絶対値は記号でも書きます。\(|-3|\) は \(3\) です。\(\left|-\dfrac{2}{3}\right|\) は \(\dfrac{2}{3}\) です。
セクション7の最初の回です。新しい書き方を、ひとつ覚えます。
同じ数を何回もかける式を、短く書く
前のセクションの終わりに、宿題をひとつ残しました。
\(3\times 3\times 3\times 3\)
同じ \(3\) が \(4\) 個ならんでいます。書くのも読むのも、手間がかかります。
もし \(3\) が \(20\) 個ならんだら、書き写すだけでひと苦労です。
そこで、同じ数がならぶときは、ならんだ個数を右上に小さく書くと決めます。
\(3\times 3\times 3\times 3=3^{4}\)
\(3^{4}\) の値は、もとのかけ算をすればわかります。
\(3\times 3=9\)、\(9\times 3=27\)、\(27\times 3=81\) となります。
だから \(3^{4}=81\) です。書き方が短くなっただけで、中身は前と同じかけ算です。
底と指数に、名前をつける
この書き方には、名前がついています。
同じ数をいくつかかけたものを、累乗といいます。
累乗で、繰り返しかける数を底といいます。 \(3^{4}\) の底は \(3\) です。
累乗で右上に書く、かける個数を表す数を指数といいます。 \(3^{4}\) の指数は \(4\) です。
底と指数は、置く場所も役目もちがいます。大きく書くほうが底です。
読み方を決めます
\(3^{4}\) は「\(3\) の \(4\) 乗」と読みます。底を先に読み、指数をあとに読みます。
指数が \(2\) のときと \(3\) のときには、別の言い方もあります。
| 累乗 | 読み方 | もうひとつの読み方 |
|---|---|---|
| \(7^{2}\) | \(7\) の \(2\) 乗 | \(7\) の平方 |
| \(2^{3}\) | \(2\) の \(3\) 乗 | \(2\) の立方 |
| \(3^{4}\) | \(3\) の \(4\) 乗 | なし |
\(2\) 乗を平方、\(3\) 乗を立方といいます。\(4\) 乗から先には、別の言い方はありません。
平方は正方形から、立方は立方体から来た言い方です。
指数は、かける回数です
ここが、いちばんつまずくところです。指数は、かける回数を表します。
指数は、かけ算の記号の数ではありません。
\(3^{4}\) を書き出すと \(3\times 3\times 3\times 3\) です。\(3\) は \(4\) 個ならびます。
ところが \(\times\) は、数と数のあいだにしか入りません。だから \(\times\) は \(3\) つです。
| 累乗 | ならぶ数の個数 | \(\times\) の個数 |
|---|---|---|
| \(7^{2}\) | \(2\) 個 | \(1\) つ |
| \(2^{3}\) | \(3\) 個 | \(2\) つ |
| \(3^{4}\) | \(4\) 個 | \(3\) つ |
| \(10^{3}\) | \(3\) 個 | \(2\) つ |
\(\times\) の個数は、いつも指数より \(1\) 小さくなります。数えるのは、数のほうです。
もうひとつ、まちがえやすい読み方があります。\(3^{4}\) は \(3\times 4\) ではありません。
\(3\times 4\) は \(12\) ですが、\(3^{4}\) は \(81\) です。値がまるでちがいます。
指数は、底にかける数ではありません。底をならべる個数です。
この道具に、名前をつけておきます。
指数は、かける回数です。
指数が 1 のとき
\(5^{1}\) は、\(5\) を \(1\) 個ならべた形です。ならぶ数がひとつなので、\(\times\) は \(0\) 個です。
\(5^{1}=5\)
指数が \(1\) のときは、ふつう \(1\) を書かず、\(5\) とだけ書きます。
つまり、いままで書いてきた数は、すべて指数が \(1\) の累乗だったことになります。
ただし、問題で「累乗の形で書きなさい」と言われたら、\(5^{1}\) と書きます。
正方形の面積と、立方体の体積
平方と立方という言い方が、どこから来たのかを見ます。
一辺が \(7\) cm の正方形の面積は、\(7\times 7\) で \(49\) 平方センチメートルです。
たてと横が同じ長さなので、同じ数を \(2\) 個かけることになります。これが \(7^{2}\) です。
一辺が \(2\) cm の立方体の体積は、\(2\times 2\times 2\) で \(8\) 立方センチメートルです。
たて・横・高さが同じ長さなので、同じ数を \(3\) 個かけます。これが \(2^{3}\) です。
正方形は \(2\) つの辺、立方体は \(3\) つの辺の長さをかけます。指数と、そろえた辺の数が同じです。
底が負の数のとき
底は、正の数だけとはかぎりません。負の数も底になれます。
そのときは、負の数を、かっこで囲んで書きます。
\((-2)^{3}=(-2)\times(-2)\times(-2)\)
かっこは、どこまでが底かを示すしるしです。\(-2\) 全体が底だと、かっこが教えています。
値を求めます。符号が先、絶対値があと をそのまま使います。
負の数は \(3\) 個で奇数個なので、符号は \(-\) です。絶対値は \(|-2|\) が \(2\) で、\(2\times 2\times 2=8\) です。
だから \((-2)^{3}=-8\) です。
指数を \(1\) ふやすと、どうなるでしょうか。
\((-2)^{4}=(-2)\times(-2)\times(-2)\times(-2)\)
負の数は \(4\) 個で偶数個なので、符号は \(+\) です。絶対値は \(2\times 2\times 2\times 2=16\) です。
だから \((-2)^{4}=16\) になります。
指数の偶数と奇数で、符号が決まる
なぜ符号が入れかわるのでしょうか。セクション5で決めたことを思い出してください。
負の数が偶数個なら積は正、奇数個なら積は負になります。
底が負の数のとき、ならぶ負の数の個数は、指数そのものです。
だから 底が負の数のときは、指数が偶数なら正、指数が奇数なら負になります。
このレッスンであつかう形
このレッスンで出てくる負の数の累乗は、すべてかっこをつけた形です。
かっこをつけない書き方もあります。ただし意味が変わるので、ここではあつかいません。
かっこをつけるときと、つけないときのちがいは、次のレッスンで調べます。
分数や小数も、底になれます
整数のほかに、分数や小数も底にできます。
分数を底にするときも、かっこで囲んで書きます。
\(\left(-\dfrac{2}{3}\right)^{2}=\left(-\dfrac{2}{3}\right)\times\left(-\dfrac{2}{3}\right)\)
かっこがないと、分母までが底かどうかが分かりません。
計算のしかたは、いままでと同じです。負の数は \(2\) 個で偶数個なので、符号は \(+\) です。
絶対値は \(\dfrac{2}{3}\times\dfrac{2}{3}\) です。約分は、かける前に を使いますが、ここでは約分できません。
分子どうし・分母どうしをかけて \(\dfrac{4}{9}\) です。だから答えは \(\dfrac{4}{9}\) になります。
小数を底にするとき
小数のときも、かっこで囲んでおくと読みまちがえません。
\((0.4)^{2}\) は \(0.4\times 0.4\) です。整数に直して、小数点を打つ で計算します。
小数点をとると \(4\) と \(4\) で、\(4\times 4=16\) です。
小数点より右にあった数字は、両方合わせて \(2\) つです。\(16\) の小数点を左へ \(2\) つもどします。
だから \((0.4)^{2}=0.16\) です。
0 と 1 の累乗
底が \(0\) や \(1\) のときは、答えが決まりきっています。
\(0^{3}\) は \(0\times 0\times 0\) です。\(0\) が \(1\) つでもあれば、積は \(0\) です。 答えは \(0\) です。
\(0\) は何乗しても \(0\) です。
\(1^{4}\) は \(1\times 1\times 1\times 1\) です。\(1\) をかけても数は変わらないので、答えは \(1\) です。
\(1\) は何乗しても \(1\) です。
−1 の累乗は、行ったり来たりします
\(-1\) が底のときは、少しおもしろいことが起きます。
\(-1\) をかけると、その数の反対の数になります。 かけるたびに、符号だけが入れかわります。
| 累乗 | かけ算の形 | 値 |
|---|---|---|
| \((-1)^{2}\) | \((-1)\times(-1)\) | \(1\) |
| \((-1)^{3}\) | \((-1)\times(-1)\times(-1)\) | \(-1\) |
| \((-1)^{4}\) | \((-1)\times(-1)\times(-1)\times(-1)\) | \(1\) |
| \((-1)^{5}\) | \((-1)\) を \(5\) 個かける | \(-1\) |
指数が偶数なら \(1\)、奇数なら \(-1\) です。\(1\) と \(-1\) を行き来しています。
例題1 かけ算の形に戻して計算する
次の累乗の値を求めなさい。
(1)\(4^{3}\) (2)\(11^{2}\) (3)\(10^{4}\) (4)\(3^{5}\)
指数の数だけ底をならべてから、前から順にかけます。
| 累乗 | かけ算の形 | 値 |
|---|---|---|
| (1) | \(4\times 4\times 4\) | \(64\) |
| (2) | \(11\times 11\) | \(121\) |
| (3) | \(10\times 10\times 10\times 10\) | \(10000\) |
| (4) | \(3\times 3\times 3\times 3\times 3\) | \(243\) |
確かめ
(1)4 × 4 = 16 、16 × 4 = 64
(2)11 × 11 = 121
(3)10 が 4 個なので 0 が 4 つならぶ
(4)3 × 3 = 9 、9 × 3 = 27 、27 × 3 = 81 、81 × 3 = 243
答えの吟味
(1)を \(4\times 3\) と読むと \(12\) です。\(64\) とはまるでちがいます。
答え (1)\(64\) (2)\(121\) (3)\(10000\) (4)\(243\)
例題2 底が負の数の累乗
次の累乗の値を求めなさい。
(1)\((-6)^{3}\) (2)\((-10)^{2}\) (3)\((-4)^{4}\) (4)\((-1)^{7}\)
指数が負の数の個数です。先に符号を決めてから、絶対値を計算します。
(1)でかける絶対値は、\(|-6|\) が \(6\) です。同じように(3)は \(|-4|\) が \(4\) です。
| 累乗 | 負の数の個数 | 符号 | 絶対値の計算 | 値 |
|---|---|---|---|---|
| (1) | \(3\) 個 | \(-\) | \(6\times 6\times 6=216\) | \(-216\) |
| (2) | \(2\) 個 | \(+\) | \(10\times 10=100\) | \(100\) |
| (3) | \(4\) 個 | \(+\) | \(4\times 4\times 4\times 4=256\) | \(256\) |
| (4) | \(7\) 個 | \(-\) | \(1\) を \(7\) 個かけて \(1\) | \(-1\) |
確かめ
(1)(−6) × (−6) = 36 、36 × (−6) = −216
(2)(−10) × (−10) = 100
(3)(−4) × (−4) = 16 、16 × (−4) = −64 、(−64) × (−4) = 256
(4)1 と −1 を行き来して 7 個目は −1
答えの吟味
(1)と(4)は指数が奇数で、値は負の数です。(2)と(3)は指数が偶数で、値は正の数です。
答え (1)\(-216\) (2)\(100\) (3)\(256\) (4)\(-1\)
例題3 分数と小数の累乗
次の累乗の値を求めなさい。
(1)\(\left(-\dfrac{1}{2}\right)^{3}\) (2)\(\left(\dfrac{3}{5}\right)^{2}\) (3)\((-0.2)^{3}\)
分数は分子どうし・分母どうし、小数は整数に直してから小数点を打ちます。
(1)でかける絶対値は \(\left|-\dfrac{1}{2}\right|\) で、\(\dfrac{1}{2}\) です。
| 累乗 | 負の数の個数 | 符号 | 絶対値の計算 | 値 |
|---|---|---|---|---|
| (1) | \(3\) 個 | \(-\) | 分子は \(1\)、分母は \(2\times 2\times 2=8\) | \(-\dfrac{1}{8}\) |
| (2) | \(0\) 個 | \(+\) | 分子は \(3\times 3=9\)、分母は \(5\times 5=25\) | \(\dfrac{9}{25}\) |
| (3) | \(3\) 個 | \(-\) | \(2\times 2\times 2=8\) で小数点を左へ \(3\) つ | \(-0.008\) |
確かめ
(1)2 分の 1 を 3 個かけると 8 分の 1 符号は −
(2)分子も分母も 2 個ずつかけた
(3)0.2 は右に 1 つ、3 個で合わせて 3 つ → 0.008
答えの吟味
(2)は底が正の数なので、負の数は \(0\) 個です。\(0\) 個も偶数個なので、値は正の数です。
答え (1)\(-\dfrac{1}{8}\) (2)\(\dfrac{9}{25}\) (3)\(-0.008\)
例題4 正方形の面積と立方体の体積
次の大きさを求めなさい。
(1)一辺が \(9\) cm の正方形の面積 (2)一辺が \(5\) cm の立方体の体積
同じ長さを何個かけるかを、先に決めます。
| 問題 | かける個数 | 累乗の形 | かけ算 | 答え |
|---|---|---|---|---|
| (1) | たてと横で \(2\) 個 | \(9^{2}\) | \(9\times 9=81\) | \(81\) |
| (2) | たて・横・高さで \(3\) 個 | \(5^{3}\) | \(25\times 5=125\) | \(125\) |
確かめ
(1)9 × 9 = 81 1 辺 1 の正方形が 9 列 9 段
(2)5 × 5 = 25 、25 × 5 = 125 1 辺 1 の立方体が 25 個の層で 5 段
答えの吟味
面積は \(2\) 乗、体積は \(3\) 乗です。指数が、そろえた辺の数と同じになっています。
答え (1)\(81\) 平方センチメートル (2)\(125\) 立方センチメートル
例題5 紙を折ると、重なりが 2 倍ずつふえる
\(1\) 枚の紙を、半分に折っていきます。\(1\) 回折るごとに、重なりの枚数が \(2\) 倍になります。
\(6\) 回折ったとき、重なりは何枚になりますか。
\(1\) 枚から始めて、\(2\) 倍が \(6\) 回続きます。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(2\times 2\times 2\times 2\times 2\times 2\) | \(2\) 倍を \(6\) 回くり返す式にした |
| \(2^{6}\) | 累乗の形に短く書いた |
| \(32\times 2=64\) | 前から順にかけて \(64\) になった |
確かめ
1 回で 2 枚、2 回で 4 枚、3 回で 8 枚
4 回で 16 枚、5 回で 32 枚、6 回で 64 枚
答えの吟味
折るたびに枚数はふえるので、答えは \(1\) より大きい数になります。場面と合っています。
答え \(64\) 枚
今日の問い
底と指数は、置く場所がちがうだけに見えるかもしれません。
では、入れかえたらどうなるでしょうか。\(2^{5}\) と \(5^{2}\) をくらべます。
\(2^{5}\) は \(2\) を \(5\) 個かけるので、\(2\times 2\times 2\times 2\times 2=32\) です。
\(5^{2}\) は \(5\) を \(2\) 個かけるので、\(5\times 5=25\) です。
| 累乗 | 底 | 指数 | かけ算の形 | 値 |
|---|---|---|---|---|
| \(2^{5}\) | \(2\) | \(5\) | \(2\) を \(5\) 個 | \(32\) |
| \(5^{2}\) | \(5\) | \(2\) | \(5\) を \(2\) 個 | \(25\) |
数字は同じ \(2\) と \(5\) なのに、値は \(32\) と \(25\) でちがいます。
かけ算なら \(2\times 5\) と \(5\times 2\) は同じでした。累乗はちがいます。
底と指数は、役目がちがいます。入れかえてはいけません。
よくある間違い
まちがい1:指数を、底にかけてしまう
\(2^{4}\) の値を求める問題です。
✗ 2 の 4 乗 だから 2 × 4
✗ = 8
指数は、底にかける数ではありません。底をならべる個数です。
○ 2 を 4 個ならべて 2 × 2 × 2 × 2
○ 2 × 2 = 4 、4 × 2 = 8 、8 × 2 = 16
○ 答えは 16
誤答の \(8\) が、どの累乗の値かを見てみます。
8 は 2 × 2 × 2 なので 2 の 3 乗 。ならべる個数が 1 つ足りない
誤答は 8 。正しい答え 16 とちがうので、まちがい
指数は、かける回数です。
まちがい2:かけ算の記号を、指数の数だけ書いてしまう
\(5^{4}\) の値を求める問題です。
✗ × を 4 つ書いて
✗ 5 × 5 × 5 × 5 × 5
✗ = 3125
\(\times\) を \(4\) つ書くと、\(5\) が \(5\) 個ならびます。ならべるのは \(4\) 個です。
○ 5 を 4 個ならべて 5 × 5 × 5 × 5
○ 5 × 5 = 25 、25 × 5 = 125 、125 × 5 = 625
○ 答えは 625
数と記号の個数をくらべて確かめます。
5 が 4 個なら × は 3 つ 。誤答の 3125 は 5 が 5 個
誤答は 3125 。正しい答え 625 とちがうので、まちがい
数えるのは、数のほうです。記号ではありません。
まちがい3:底が負の数なら、答えも負だと決めてしまう
\((-3)^{4}\) の値を求める問題です。
✗ 底が −3 で 負の数だから
✗ 答えも 負で −81
符号は、負の数の個数で決まります。個数を数えていません。
○ (−3) が 4 個 。偶数個なので 符号は +
○ 絶対値は 3 × 3 × 3 × 3 = 81
○ 答えは 81
前から順にかけて確かめます。
(−3) × (−3) = 9 、9 × (−3) = −27 、(−27) × (−3) = 81
誤答は −81 。正しい答え 81 と符号がちがうので、まちがい
底の符号ではなく、指数の偶数と奇数を見てください。
自分で確かめよう
紙に書いてから、答えを開いてください。まずかけ算の形に戻すこと。
次の式を、累乗の形で書きなさい。 (1)\(13\times 13\times 13\times 13\) (2)\((-8)\times(-8)\times(-8)\) (3)\(\dfrac{1}{3}\times\dfrac{1}{3}\) (4)\(15\)
\(6^{2}\) の値を求めなさい。
\((-3)^{5}\) の値を求めなさい。
\((-5)^{3}\) の値を求めなさい。
\((-1)^{10}\) と \((-1)^{11}\) の値を求めなさい。
\(0^{6}\) と \(1^{9}\) の値を求めなさい。
\(\left(-\dfrac{2}{5}\right)^{2}\) の値を求めなさい。
\(\left(-\dfrac{1}{4}\right)^{3}\) の値を求めなさい。
\((-0.5)^{3}\) の値を求めなさい。
値の符号だけを答えなさい。絶対値は計算しなくてかまいません。 (1)\((-2)^{8}\) (2)\((-6)^{9}\) (3)\((-11)^{4}\) (4)\((-13)^{7}\)
一辺が \(15\) cm の正方形の面積と、一辺が \(7\) cm の立方体の体積を、それぞれ累乗の形で書いてから求めなさい。
\(8^{5}\) をかけ算の形に書くと、\(\times\) はいくつありますか。指数の \(5\) と個数がちがう理由も書きなさい。
答えと考え方
1. ならんでいる数の個数を数えて、それを指数にします。
| 問題 | ならぶ数 | 個数 | 累乗の形 |
|---|---|---|---|
| (1) | \(13\) | \(4\) 個 | \(13^{4}\) |
| (2) | \(-8\) | \(3\) 個 | \((-8)^{3}\) |
| (3) | \(\dfrac{1}{3}\) | \(2\) 個 | \(\left(\dfrac{1}{3}\right)^{2}\) |
| (4) | \(15\) | \(1\) 個 | \(15^{1}\) |
確かめ
(1)13 の 4 乗 → 13 × 13 × 13 × 13 4 個にもどった
(2)(−8) の 3 乗 → (−8) × (−8) × (−8) 3 個にもどった
答えの吟味
(2)と(3)は底が整数でないので、かっこをつけます。(4)はふつう \(15\) と書きます。
答え (1)\(13^{4}\) (2)\((-8)^{3}\) (3)\(\left(\dfrac{1}{3}\right)^{2}\) (4)\(15^{1}\)
2.〜4. かけ算の形に戻し、符号を決めてから絶対値を計算します。
問題 \(3\) でかける絶対値は \(|-3|\) で、\(3\) です。問題 \(4\) では \(|-5|\) が \(5\) です。
| 問題 | かけ算の形 | 個数 | 符号 | 絶対値の計算 | 値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2. | \(6\times 6\) | \(0\) 個 | \(+\) | \(6\times 6=36\) | \(36\) |
| 3. | \((-3)\) を \(5\) 個 | \(5\) 個 | \(-\) | \(81\times 3=243\) | \(-243\) |
| 4. | \((-5)\) を \(3\) 個 | \(3\) 個 | \(-\) | \(25\times 5=125\) | \(-125\) |
確かめ
3. (−3) × (−3) = 9 、9 × (−3) = −27 、(−27) × (−3) = 81 、81 × (−3) = −243
4. (−5) × (−5) = 25 、25 × (−5) = −125
答えの吟味
問題 \(3\) と問題 \(4\) は指数が奇数なので、値が負の数になりました。
答え 2. \(36\) 3. \(-243\) 4. \(-125\)
5.〜6. 底が \(-1\)、\(0\)、\(1\) のときは、指数を見るだけで決まります。
| 問題 | 見ること | 値 |
|---|---|---|
| 5 前 | 指数 \(10\) は偶数 | \(1\) |
| 5 後 | 指数 \(11\) は奇数 | \(-1\) |
| 6 前 | \(0\) は何乗しても \(0\) | \(0\) |
| 6 後 | \(1\) は何乗しても \(1\) | \(1\) |
確かめ
5 (−1) を 10 個かける 。負の数が偶数個なので 1
5 (−1) を 11 個かける 。負の数が奇数個なので −1
6 0 が 1 つでもあれば 積は 0 。1 は何個かけても 1
答えの吟味
\(-1\) の累乗は、\(1\) と \(-1\) を行き来します。絶対値はいつも \(1\) です。
答え 5. \((-1)^{10}\) は \(1\)、\((-1)^{11}\) は \(-1\) 6. \(0^{6}\) は \(0\)、\(1^{9}\) は \(1\)
7.〜9. 分数は分子どうし・分母どうし、小数は整数に直してから小数点を打ちます。
| 問題 | 個数 | 符号 | 絶対値の計算 | 値 |
|---|---|---|---|---|
| 7. | \(2\) 個 | \(+\) | 分子は \(2\times 2=4\)、分母は \(5\times 5=25\) | \(\dfrac{4}{25}\) |
| 8. | \(3\) 個 | \(-\) | 分子は \(1\)、分母は \(4\times 4\times 4=64\) | \(-\dfrac{1}{64}\) |
| 9. | \(3\) 個 | \(-\) | \(5\times 5\times 5=125\) で小数点を左へ \(3\) つ | \(-0.125\) |
確かめ
7 5 分の 2 を 2 個かけて 25 分の 4 偶数個なので +
8 4 分の 1 を 3 個かけて 64 分の 1 奇数個なので −
9 0.5 × 0.5 = 0.25 、0.25 × 0.5 = 0.125 奇数個なので −
答えの吟味
どれも底の絶対値が \(1\) より小さいので、値は底より \(0\) に近づきました。
答え 7. \(\dfrac{4}{25}\) 8. \(-\dfrac{1}{64}\) 9. \(-0.125\)
10. 底はどれも負の数です。指数が偶数か奇数かだけを見ます。
| 問題 | 指数 | 偶数か奇数か | 符号 |
|---|---|---|---|
| (1) | \(8\) | 偶数 | \(+\) |
| (2) | \(9\) | 奇数 | \(-\) |
| (3) | \(4\) | 偶数 | \(+\) |
| (4) | \(7\) | 奇数 | \(-\) |
確かめ
指数は かける回数 。底が負の数なら 負の数の個数と同じ
偶数個なら 積は正 、奇数個なら 積は負
答えの吟味
底の大きさは、符号に関係しません。見るのは指数だけです。
答え (1)\(+\) (2)\(-\) (3)\(+\) (4)\(-\)
11. 正方形は \(2\) 個、立方体は \(3\) 個の辺の長さをかけます。
| 求めるもの | 累乗の形 | 計算 | 答え |
|---|---|---|---|
| 正方形の面積 | \(15^{2}\) | \(15\times 15=225\) | \(225\) |
| 立方体の体積 | \(7^{3}\) | \(49\times 7=343\) | \(343\) |
確かめ
15 × 15 = 225 7 × 7 = 49 、49 × 7 = 343
答えの吟味
面積は \(2\) 乗、体積は \(3\) 乗です。指数と、そろえた辺の数が同じです。
答え 面積は \(225\) 平方センチメートル、体積は \(343\) 立方センチメートル
12. \(8^{5}\) は、\(8\) を \(5\) 個ならべた形です。
確かめ
8 × 8 × 8 × 8 × 8 8 は 5 個 、× は 4 つ
× は 数と数のあいだにしか入らないから
答えの吟味
\(\times\) の個数は、いつも指数より \(1\) 小さくなります。
答え \(\times\) は \(4\) つ。\(8\) が \(5\) 個ならぶので、あいだの記号は \(1\) つ少なくなるから
次のレッスンへ
同じ数がならぶかけ算を、累乗の形に短く書けるようになりました。
累乗で、繰り返しかける数を底といいます。 累乗で右上に書く、かける個数を表す数を指数といいます。
いちばん大事なのは、指数は、かける回数です。 ということです。\(\times\) の個数でも、底にかける数でもありません。
底が負の数のときは、かっこで囲みました。底が負の数のときは、指数が偶数なら正、指数が奇数なら負になります。
このレッスンでは、負の数の累乗にいつもかっこをつけてきました。つけないで書いたら、どうなるのでしょうか。
次のレッスンは「かっこがつくときとつかないとき」です。
\((-2)^{3}\) のようにかっこがある形と、ない形をならべて、意味のちがいを調べます。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。