入試実戦の計算
このレッスンでできるようになること
- 入試で出る計算の式を見て、どの道具が要るかを先に見立てられる
- 累乗・分数・かっこの入れ子・くふうの混じった式を、最後まで解ききれる
- 一行に一つのことだけを書いて、ミスの出やすいところに気をつけられる
前のレッスンの確認
- かっこの中 → 累乗 → 乗除 → 加減 同じ優先順位のものは、左から順に。
- 内側のかっこは、ひとかたまりです。
- かっこがあれば、かっこの中ぜんぶが底になります。
- かっこがなければ、底は数の部分だけです。
- \((-4)^{2}\) と \(-4^{2}\) は、別の数です。
- 前についた \(-\) は、累乗を計算したあとにかかります。
- 底が負の数のときは、指数が偶数なら正、指数が奇数なら負になります。
- 一行に一つのことだけをする。 等号を縦にそろえる。 途中式を飛ばさない。
- わる数を逆数にして、かけ算に直す。
- 逆数にするのは、わる数だけです。わられる数は、そのまま置いておきます。
- 同じ符号どうしなら商は正、ちがう符号どうしなら商は負になります。
- 配り残しがあってはいけません。
- くくり出し … 同じ数が二か所にかけられているとき、その数をかっこの外へ出すこと
- この決まった形を、くふうの型と呼びます。
- 順番を変えてよいのは、この三つのどれかが根拠になるときです。
- くふうできないことは、失敗ではありません。 順序どおりに計算すればよいのです。
- ミスの四つの種類 … 符号のミス/かっこの外し方のミス/計算の順序のミス/問われたものを答えないミス
- ミスの見つけ方 … 答えのどこがちがうかを見て、種類を決める見分け方
絶対値は記号でも書きます。\(|-24|\) は \(24\) です。\(\left|-\dfrac{5}{8}\right|\) は \(\dfrac{5}{8}\) です。
新しい道具は、一つも出てきません
入試の計算問題は、長くて手ごわそうに見えます。
けれども、使われている道具はもう全部そろっています。累乗も、入れ子も、分数のわり算も、くふうもです。
難しく見えるのは、道具が多く重なっているからです。一つずつはずせば、見覚えのある計算になります。
新しく覚えることはありません。やることは二つだけです。
- 式を見て、どの道具が要るかを先に決める
- 決めた順に、一行ずつ書いて解ききる
解く前の見立て
いきなり左から手をつけると、途中で道に迷います。
式を見て、どの道具が要るかを先に決めることを、解く前の見立てといいます。見るのは次の四つです。
| 見るところ | 当てはまったら使う道具 |
|---|---|
| 累乗はあるか | かっこがあるかないかで、底を読み分ける |
| かっこの入れ子はあるか | いちばん内側から、順にほどく |
| 分数はあるか | わる数を逆数にして、かけ算に直す |
| くふうの型はあるか | 根拠があるときだけ、式を書きかえる |
見立てをしても、順序は動きません。かっこの中 → 累乗 → 乗除 → 加減、同じ優先順位のものは、左から順に。 です。
見立てが決めるのは、どの道具を手元に置くかだけです。
累乗のかっこを、いちばん先に見る
累乗を見つけたら、かっこがあるかないかを必ず見ます。
\((-4)^{2}\) と \(-4^{2}\) は、別の数です。 大きい数でも同じです。
かっこがあれば、かっこの中ぜんぶが底になります。 \((-24)^{2}\) の底は \(-24\) で、指数が偶数なので \(576\) です。
かっこがなければ、底は数の部分だけです。 \(-24^{2}\) の底は \(24\) で、\(24^{2}=576\) に前の \(-\) がかかって \(-576\) です。
\(576\) と \(-576\) では、あとの計算がまるごと変わります。ここは符号のミスが出やすいところです。
一行に一つのことだけを書く
書き方も点になります。セクション7のレッスン4「四則の混じった計算の順序」の三つです。
- 一行に一つのことだけをする。
- 等号を縦にそろえる。
- 途中式を飛ばさない。
\((-24)^{2}\div 36+7\) で、二通りの書き方をくらべます。
答えはどちらも \(23\) です。まとめて書くと、どちらで外したのかが分かりません。
ミスが出やすいところは、決まっています
セクション10のレッスン2「ミスの四つの種類」の四つを、そのまま使います。
見立てが書く前に見る四つなら、こちらは答えが出たあとに見る四つです。
これから解く式にも、出やすいミスの種類を書きそえます。
例題1 累乗と四則の混じった式
次の計算をしなさい。
(1)\((-30)^{2}\div 45-31\) (2)\(-24^{2}\div 32+18\)
見立てをします。どちらも累乗だけで、入れ子も分数もくふうの型もありません。
見るのは、累乗にかっこが付いているかです。ここは符号のミスが出やすいところです。
| 式 | 底 | 累乗 | 乗除 | 加減 | 答え |
|---|---|---|---|---|---|
| (1) | \(-30\) | \((-30)^{2}=900\) | \(900\div 45=20\) | \(20-31\) | \(-11\) |
| (2) | \(24\) | \(-24^{2}=-576\) | \(-576\div 32=-18\) | \(-18+18\) | \(0\) |
(1)は \(|-30|\) が \(30\) で、指数が偶数なので符号は \(+\) です。
(2)は底が \(24\) です。前についた \(-\) は、累乗を計算したあとにかかります。
確かめ
(1)(−30) の 2 乗 = 900 900 ÷ 45 = 20 20 − 31 = −11
(2)24 の 2 乗 = 576 前の − がかかって −576 −576 ÷ 32 = −18
答えの吟味
(2)は \(-18\) と \(+18\) が反対の数どうしなので、たして \(0\) になります。
答え (1)\(-11\) (2)\(0\)
例題2 かっこの入れ子
次の計算をしなさい。
(1)\(\{-25+(18-37)\}\div(-11)\) (2)\(56-\{13-(9-24)\}\times 2\)
見立てをします。どちらも入れ子だけで、累乗も分数もありません。
内側のかっこは、ひとかたまりです。 いちばん内側から順にほどきます。
| 式 | 内側 | 外側 | 乗除 | 加減 | 答え |
|---|---|---|---|---|---|
| (1) | \(18-37=-19\) | \(-25+(-19)=-44\) | \(-44\div(-11)=4\) | なし | \(4\) |
| (2) | \(9-24=-15\) | \(13-(-15)=28\) | \(28\times 2=56\) | \(56-56\) | \(0\) |
(2)の外側では、\(13\) から \(-15\) を引きます。ここは符号のミスが出やすいところです。
確かめ
(1)−44 ÷ (−11) = 4 (−11) × 4 = −44 もどった
(2)13 − (−15) = 13 + 15 = 28 28 × 2 = 56 56 − 56 = 0
答えの吟味
(1)は同じ符号どうしのわり算なので、商は正の数になりました。
答え (1)\(4\) (2)\(0\)
例題3 分数と累乗が同居する式
次の計算をしなさい。
(1)\(\left(-\dfrac{2}{9}\right)^{2}\div\left(-\dfrac{4}{27}\right)\)
(2)\(\dfrac{3}{4}-\left(-\dfrac{4}{5}\right)^{2}\div\dfrac{8}{5}\)
見立てをします。累乗と分数のわり算が同居しています。
累乗が先で、かっこがあるので底は分数ぜんぶです。
\(\left|-\dfrac{2}{9}\right|\) は \(\dfrac{2}{9}\) なので、\(\left(-\dfrac{2}{9}\right)^{2}=\dfrac{4}{81}\) です。
そのあとで わる数を逆数にして、かけ算に直す。 を使います。
逆数にするのは、わる数だけです。わられる数は、そのまま置いておきます。
| 式 | 累乗 | 符号 | かけ算に直した形 | 答え |
|---|---|---|---|---|
| (1) | \(\dfrac{4}{81}\) | \(-\) | \(\dfrac{4}{81}\times\dfrac{27}{4}\) | \(-\dfrac{1}{3}\) |
| (2) | \(\dfrac{16}{25}\) | \(+\) | \(\dfrac{16}{25}\times\dfrac{5}{8}\) | \(\dfrac{7}{20}\) |
(2)はわり算の答えが \(\dfrac{2}{5}\) です。最後に \(\dfrac{3}{4}-\dfrac{2}{5}\) を計算します。
確かめ
(1)81 分の 4 × 4 分の 27 = 3 分の 1 符号は − で −3 分の 1
(−27 分の 4) × (−3 分の 1) = 81 分の 4 もどった
(2)25 分の 16 × 8 分の 5 = 5 分の 2 20 分の 15 − 20 分の 8 = 20 分の 7
答えの吟味
(1)は、ぱっと見ると負の数どうしのわり算です。
けれども、わられる数の \(\left(-\dfrac{2}{9}\right)^{2}\) は正の数です。だから商は負になります。
答え (1)\(-\dfrac{1}{3}\) (2)\(\dfrac{7}{20}\)
例題4 くふうが効く式
次の計算をしなさい。
(1)\((-43)\times 68+(-43)\times 32\)
(2)\(\left(-\dfrac{5}{9}\right)\times 61\times\dfrac{9}{5}\)
見立てをします。(1)は \(-43\) が二か所にあるので、くくり出しが使えます。
(2)は \(\dfrac{5}{9}\) と \(\dfrac{9}{5}\) で \(1\) になります。かける順番を変える型です。
順番を変えてよいのは、この三つのどれかが根拠になるときです。 根拠を書きそえます。
| 式 | くふうの型 | 書きかえた形 | 根拠 | 答え |
|---|---|---|---|---|
| (1) | くくり出し | \((-43)\times(68+32)\) | 分配法則 | \(-4300\) |
| (2) | かける順番を変える | \(\left(-\dfrac{5}{9}\times\dfrac{9}{5}\right)\times 61\) | 乗法の交換法則・結合法則 | \(-61\) |
(1)は \(-43\) を符号ごと外へ出します。置いていくと符号のミスになります。
確かめ
(1)くくらない道 (−43) × 68 = −2924 、(−43) × 32 = −1376
−2924 + (−1376) = −4300
(1)くくり出した道 68 + 32 = 100 、(−43) × 100 = −4300
(2)くふうした道 (−9 分の 5) × 5 分の 9 = −1 、(−1) × 61 = −61
答えの吟味
どちらも負の数は \(1\) つで奇数個です。だから答えは負になります。
答え (1)\(-4300\) (2)\(-61\)
例題5 見立てて、くふうがなければ順序どおり
\(\{(-28)^{2}-64\}\div 30-11\) を計算しなさい。
見立てをします。累乗はありますが、入れ子も分数もありません。
くふうの型を上からさがしても、\(0\) をかける組も反対の数の組も、二か所にある同じ数もありません。
くふうできないことは、失敗ではありません。 順序どおりに計算すればよいのです。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(\{(-28)^{2}-64\}\div 30-11\) | もとの式 |
| \((784-64)\div 30-11\) | 累乗を計算した |
| \(720\div 30-11\) | かっこの中を計算した |
| \(24-11\) | わり算を計算した |
| \(13\) | 引き算をした |
\(|-28|\) は \(28\) で、指数が偶数なので \((-28)^{2}=784\) です。
確かめ
(−28) の 2 乗 = 784 784 − 64 = 720
720 ÷ 30 = 24 30 × 24 = 720 もどった 24 − 11 = 13
答えの吟味
かっこの中の \(720\) は、\(30\) で割り切れました。
答え \(13\)
例題6 累乗・入れ子・分数が、いちどに出てくる式
\(\left\{\left(-\dfrac{1}{6}\right)^{2}-\dfrac{5}{9}\right\}\div\left(-\dfrac{1}{36}\right)+\{17-(9+33)\}\) を計算しなさい。
見立てをします。累乗も入れ子も分数のわり算もあり、くふうの型だけがありません。
三つとも使う式ですが、やることは変わりません。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(\left\{\left(-\dfrac{1}{6}\right)^{2}-\dfrac{5}{9}\right\}\div\left(-\dfrac{1}{36}\right)+\{17-(9+33)\}\) | もとの式 |
| \(\left(\dfrac{1}{36}-\dfrac{5}{9}\right)\div\left(-\dfrac{1}{36}\right)+\{17-(9+33)\}\) | 左の内側の累乗を計算した |
| \(\left(-\dfrac{19}{36}\right)\div\left(-\dfrac{1}{36}\right)+\{17-(9+33)\}\) | 左の波かっこの中を計算した |
| \(\left(-\dfrac{19}{36}\right)\div\left(-\dfrac{1}{36}\right)+(17-42)\) | 右の内側のかっこを計算した |
| \(\left(-\dfrac{19}{36}\right)\div\left(-\dfrac{1}{36}\right)+(-25)\) | 右の波かっこの中を計算した |
| \(19+(-25)\) | わり算を計算した |
| \(-6\) | たし算をした |
わり算のところは、わる数を逆数にして、かけ算に直す。 です。同じ符号どうしなので、商は正になります。
確かめ
6 分の 1 を 2 個かけて 36 分の 1 36 分の 1 − 36 分の 20 = −36 分の 19
(−36 分の 1) × 19 = −36 分の 19 もどった
9 + 33 = 42 17 − 42 = −25 19 + (−25) = −6
答えの吟味
わる数の絶対値が \(1\) より小さいので、商の絶対値は大きくなりました。
答え \(-6\)
今日の問い
入試の計算問題は、新しい道具を使うのでしょうか。
例題6の式で数えてみます。使った道具は次のとおりです。
| 使った道具 | 決めたレッスン |
|---|---|
| 累乗と、かっこが決める底 | かっこがつくときとつかないとき |
| 内側のかっこから、順にほどく | 四則の混じった計算の順序 |
| わる数を逆数にして、かけ算に直す | 分数のわり算 |
新しい道具は \(0\) 個でした。全部、セクション6とセクション7で作ったものです。
入試の式が難しく見えるのは、一つの式に、何本もの道具が重なっているからです。
だから、見立てで「どれとどれが要るか」を先に決めます。決めてしまえば、知っている計算だけが残ります。
よくある間違い
まちがい1:分数がまじると、わり算より先に引き算をする
\(\dfrac{3}{4}-\dfrac{1}{2}\div\dfrac{5}{8}\) を計算する問題です。
✗ 4 分の 3 − 2 分の 1 = 4 分の 1
✗ 4 分の 1 ÷ 8 分の 5 = 4 分の 1 × 5 分の 8 = 5 分の 2
分数が出てくると、前から順に読みたくなります。けれども順序は動きません。
かっこの中 → 累乗 → 乗除 → 加減 で、わり算が先です。
○ 2 分の 1 ÷ 8 分の 5 = 2 分の 1 × 5 分の 8 = 5 分の 4
○ 4 分の 3 − 5 分の 4 = 20 分の 15 − 20 分の 16
○ = −20 分の 1
誤答をもとの式に戻して確かめます。
誤答 5 分の 2 は (4 分の 3 − 2 分の 1)÷ 8 分の 5 の値
かっこは ないので、そう読めない 。正しい答えは −20 分の 1
これは計算の順序のミスです。
まちがい2:かっこの前に引く記号があるのに、中の一部にしか配らない
\(-\{18-(6-20)\}+9\) を計算する問題です。
✗ −18 − (6 − 20) + 9
✗ = −18 + 14 + 9
✗ = 5
波かっこの前の \(-\) を、\(18\) にだけ配っています。配り残しがあってはいけません。
○ 6 − 20 = −14
○ 18 − (−14) = 32
○ −32 + 9 = −23
誤答をもとの式に戻して確かめます。
誤答 5 は −18 − (6 − 20) + 9 の値
波かっこの中は 32 なので −32 。正しい答えは −23
これはかっこの外し方のミスです。
まちがい3:内側を計算したあとに、引き算の符号を落とす
\(\{16-(5-19)\}\div(-6)\) を計算する問題です。
✗ 5 − 19 = −14
✗ 16 − 14 = 2
✗ 2 ÷ (−6) = −3 分の 1
内側は正しく \(-14\) になりました。\(16\) から引くのは \(-14\) です。
負の数を引くので、たし算になります。
○ 16 − (−14) = 16 + 14 = 30
○ 30 ÷ (−6) = −5
誤答をもとの式に戻して確かめます。
誤答 −3 分の 1 は (16 − 14)÷ (−6) の値
引く数は −14 なので、16 − 14 とは書けない 。正しい答えは −5
これは符号のミスです。内側の答えが負のときに、よく出ます。
自分で確かめよう
紙に書いてから、答えを開いてください。まず、解く前の見立てを書くこと。
- 次の式に要る道具を書きなさい。計算はしなくてかまいません。 (1)\(-28^{2}\div 56+13\) (2)\(\{9-(14-27)\}\times\dfrac{3}{11}\) (3)\((-17)\times 38+(-17)\times 62\)
2 から 13 までを計算しなさい。使えるくふうがあれば、使ってください。
\((-36)^{2}\div 81-25\)
\(-34^{2}\div 68+29\)
\(\{-50+(26-48)\}\div(-4)\)
\(19-\{27-(12-33)\}\div 16\)
\(\left(-\dfrac{1}{3}\right)^{3}\times 54+2\)
\(\dfrac{5}{6}-\left(-\dfrac{5}{8}\right)^{2}\div\dfrac{15}{16}\)
\(\left(-\dfrac{7}{6}\right)^{2}\div\left(-\dfrac{7}{18}\right)\)
\(\dfrac{7}{8}\times 53-\dfrac{7}{8}\times 45\)
\(\left(-\dfrac{4}{3}\right)\times 71\times\dfrac{3}{4}\)
\(\{(-32)^{2}\div 64-(11-26)\}\times 3\)
\(\left\{\left(-\dfrac{5}{9}\right)^{2}-\dfrac{7}{81}\right\}\div\left(-\dfrac{2}{9}\right)\)
\(-\{23-(8-29)\}\div 22+16\)
次の計算はまちがっています。ミスの種類を答え、正しく計算しなさい。
(−18) ÷ 7 分の 6 × 2
= (−18) ÷ 7 分の 12
= −2 分の 21
答えと考え方
1. 見立てだけをします。当てはまるものを、四つの中からえらびます。
| 式 | 要る道具 |
|---|---|
| (1) | 累乗(かっこがないので底は \(28\)) |
| (2) | かっこの入れ子と、分数のかけ算 |
| (3) | くくり出し(同じ数が二か所にかけられている) |
確かめ
(1)底は 28 (2)内側は 14 − 27 (3)二か所に あるのは −17
答えの吟味
見立てるだけなら、計算はいりません。
答え (1)累乗(かっこの有無を見る) (2)かっこの入れ子と分数 (3)くくり出し
2.〜5. 累乗と入れ子の問題です。累乗が先、入れ子は内側が先です。
| 問題 | 累乗・内側 | 次の行 | 乗除 | 加減 | 答え |
|---|---|---|---|---|---|
| 2. | \((-36)^{2}=1296\) | なし | \(1296\div 81=16\) | \(16-25\) | \(-9\) |
| 3. | \(-34^{2}=-1156\) | なし | \(-1156\div 68=-17\) | \(-17+29\) | \(12\) |
| 4. | \(26-48=-22\) | \(-50+(-22)=-72\) | \(-72\div(-4)=18\) | なし | \(18\) |
| 5. | \(12-33=-21\) | \(27-(-21)=48\) | \(48\div 16=3\) | \(19-3\) | \(16\) |
確かめ
2. 1296 ÷ 81 = 16 81 × 16 = 1296 もどった 16 − 25 = −9
3. 34 の 2 乗 = 1156 前の − がかかって −1156 −1156 ÷ 68 = −17
4. −72 ÷ (−4) = 18 (−4) × 18 = −72 もどった
5. 27 − (−21) = 27 + 21 = 48 48 ÷ 16 = 3 19 − 3 = 16
答えの吟味
5 は \(27\) から \(-21\) を引くので、\(27\) より大きくなります。
答え 2. \(-9\) 3. \(12\) 4. \(18\) 5. \(16\)
6.〜8. 分数と累乗の問題です。累乗を先に計算し、わり算は逆数のかけ算に直します。
| 問題 | 累乗 | 符号 | かけ算に直した形 | 答え |
|---|---|---|---|---|
| 6. | \(\left(-\dfrac{1}{3}\right)^{3}=-\dfrac{1}{27}\) | \(-\) | \(\dfrac{1}{27}\times 54=2\) | \(0\) |
| 7. | \(\left(-\dfrac{5}{8}\right)^{2}=\dfrac{25}{64}\) | \(+\) | \(\dfrac{25}{64}\times\dfrac{16}{15}\) | \(\dfrac{5}{12}\) |
| 8. | \(\left(-\dfrac{7}{6}\right)^{2}=\dfrac{49}{36}\) | \(-\) | \(\dfrac{49}{36}\times\dfrac{18}{7}\) | \(-\dfrac{7}{2}\) |
6 は指数が奇数なので、累乗が負の数になります。7 はわり算の答えが \(\dfrac{5}{12}\) です。
確かめ
6. 3 分の 1 を 3 個かけて 27 分の 1 指数が 奇数 なので −27 分の 1
(−27 分の 1) × 54 = −2 −2 + 2 = 0
7. 64 分の 25 × 15 分の 16 = 12 分の 5 12 分の 10 − 12 分の 5 = 12 分の 5
8. 36 分の 49 × 7 分の 18 = 2 分の 7 (−18 分の 7) × (−2 分の 7) = 36 分の 49 もどった
答えの吟味
8 はわられる数が正、わる数が負なので、商は負になりました。
答え 6. \(0\) 7. \(\dfrac{5}{12}\) 8. \(-\dfrac{7}{2}\)
9.〜10. くふうの型が使えます。根拠もいっしょに書きます。
| 問題 | くふうの型 | 書きかえた形 | 根拠 | 答え |
|---|---|---|---|---|
| 9. | くくり出し | \(\dfrac{7}{8}\times(53-45)\) | 分配法則 | \(7\) |
| 10. | かける順番を変える | \(\left(-\dfrac{4}{3}\times\dfrac{3}{4}\right)\times 71\) | 乗法の交換法則・結合法則 | \(-71\) |
確かめ
9. くくらない道 8 分の 371 − 8 分の 315 = 8 分の 56 = 7
9. くくり出した道 53 − 45 = 8 、8 分の 7 × 8 = 7
10. くふうした道 (−3 分の 4) × 4 分の 3 = −1 、(−1) × 71 = −71
10. 順序どおりの道 (−3 分の 4) × 71 = −3 分の 284
答えの吟味
根拠があるので、どちらの道を通っても答えがそろいました。
答え 9. \(7\) 10. \(-71\)
11.〜13. 累乗・入れ子・分数が重なります。一行に一つずつ書きます。
| 問題 | 累乗・内側 | 波かっこの中 | 乗除 | 加減 | 答え |
|---|---|---|---|---|---|
| 11. | \((-32)^{2}=1024\)、\(11-26=-15\) | \(16-(-15)=31\) | \(31\times 3=93\) | なし | \(93\) |
| 12. | \(\left(-\dfrac{5}{9}\right)^{2}=\dfrac{25}{81}\) | \(\dfrac{25}{81}-\dfrac{7}{81}=\dfrac{18}{81}\) | \(\dfrac{2}{9}\div\left(-\dfrac{2}{9}\right)\) | なし | \(-1\) |
| 13. | \(8-29=-21\) | \(23-(-21)=44\) | \(-44\div 22=-2\) | \(-2+16\) | \(14\) |
13 は波かっこの中を \(44\) にしてから、符号ごと \(-44\) にします。
確かめ
11. 1024 ÷ 64 = 16 16 − (−15) = 31 31 × 3 = 93
12. 81 分の 18 = 9 分の 2 9 分の 2 × (−2 分の 9) = −1 もどった
13. 23 − (−21) = 44 −44 ÷ 22 = −2 −2 + 16 = 14
答えの吟味
12 は同じ数を、その反対の数で割ったので、商は \(-1\) です。
答え 11. \(93\) 12. \(-1\) 13. \(14\)
14. まちがっているのは、\(1\) 行目です。 わり算より先に、うしろのかけ算をしています。
同じ優先順位のものは、左から順に。 なので、わり算が先です。
○ (−18) ÷ 7 分の 6 = (−18) × 6 分の 7 = −21
○ (−21) × 2 = −42
確かめ
誤答 −2 分の 21 は (−18) ÷ (7 分の 6 × 2) の値
もとの式に かっこは ないので、そう読めない
答えの吟味
この式にかっこはありません。だから左のわり算が先です。
答え 計算の順序のミス。正しくは \(-42\)
次のレッスンへ
入試の計算問題を、\(6\) 題の例題と \(14\) 題の演習で確かめました。
新しい道具は一つも出てきませんでした。
大事なのは 解く前の見立て です。累乗・入れ子・分数・くふうの型を、書く前にたしかめてください。
書き方も守ってください。一行に一つのことだけをする。
等号を縦にそろえる。 そして 途中式を飛ばさない。
型が見つからなくても、心配はいりません。くふうできないことは、失敗ではありません。 順序どおりに計算すればよいのです。
次のレッスンでは、入試で出る文章題をあつかいます。
基準をどこに置くか、どちらの向きを正にするか。それを自分で決めるところから始めます。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。