LESSON 01

総仕上げとマスターチェック

入試実戦の計算

入試で出る計算の式を、解く前の見立てで読みほどく。累乗・かっこの入れ子・分数のわり算・くふうの型の四つをたしかめてから、一行に一つのことだけを書いて一問ずつ解ききる。新しい道具は出てこない。

入試実戦の計算

このレッスンでできるようになること

  • 入試で出る計算の式を見て、どの道具が要るかを先に見立てられる
  • 累乗・分数・かっこの入れ子・くふうの混じった式を、最後まで解ききれる
  • 一行に一つのことだけを書いて、ミスの出やすいところに気をつけられる

前のレッスンの確認

  • かっこの中 → 累乗 → 乗除 → 加減 同じ優先順位のものは、左から順に。
  • 内側のかっこは、ひとかたまりです。
  • かっこがあれば、かっこの中ぜんぶが底になります。
  • かっこがなければ、底は数の部分だけです。
  • \((-4)^{2}\)\(-4^{2}\) は、別の数です。
  • 前についた \(-\) は、累乗を計算したあとにかかります。
  • 底が負の数のときは、指数が偶数なら正、指数が奇数なら負になります。
  • 一行に一つのことだけをする。 等号を縦にそろえる。 途中式を飛ばさない。
  • わる数を逆数にして、かけ算に直す。
  • 逆数にするのは、わる数だけです。わられる数は、そのまま置いておきます。
  • 同じ符号どうしなら商は正、ちがう符号どうしなら商は負になります。
  • 配り残しがあってはいけません。
  • くくり出し … 同じ数が二か所にかけられているとき、その数をかっこの外へ出すこと
  • この決まった形を、くふうの型と呼びます。
  • 順番を変えてよいのは、この三つのどれかが根拠になるときです。
  • くふうできないことは、失敗ではありません。 順序どおりに計算すればよいのです。
  • ミスの四つの種類 … 符号のミス/かっこの外し方のミス/計算の順序のミス/問われたものを答えないミス
  • ミスの見つけ方 … 答えのどこがちがうかを見て、種類を決める見分け方

絶対値は記号でも書きます。\(|-24|\)\(24\) です。\(\left|-\dfrac{5}{8}\right|\)\(\dfrac{5}{8}\) です。

新しい道具は、一つも出てきません

入試の計算問題は、長くて手ごわそうに見えます。

けれども、使われている道具はもう全部そろっています。累乗も、入れ子も、分数のわり算も、くふうもです。

難しく見えるのは、道具が多く重なっているからです。一つずつはずせば、見覚えのある計算になります。

新しく覚えることはありません。やることは二つだけです。

  • 式を見て、どの道具が要るかを先に決める
  • 決めた順に、一行ずつ書いて解ききる

解く前の見立て

いきなり左から手をつけると、途中で道に迷います。

式を見て、どの道具が要るかを先に決めることを、解く前の見立てといいます。見るのは次の四つです。

見るところ 当てはまったら使う道具
累乗はあるか かっこがあるかないかで、底を読み分ける
かっこの入れ子はあるか いちばん内側から、順にほどく
分数はあるか わる数を逆数にして、かけ算に直す
くふうの型はあるか 根拠があるときだけ、式を書きかえる
式を見たときに先にたしかめる四つをならべた図 四つの問いかけが上から下へならんでいる。それぞれの右に、当てはまったときに使う道具が書かれている。いちばん下に、四つとも見てから書きはじめると書かれている。 式を 見たら 先に 四つを たしかめる 累乗は あるか かっこの有無を 見る かっこの 入れ子は あるか 内側から ほどく 分数は あるか わる数を 逆数にする くふうの型は あるか 根拠が あれば 書きかえる 四つとも 見てから 書きはじめる

見立てをしても、順序は動きません。かっこの中 → 累乗 → 乗除 → 加減同じ優先順位のものは、左から順に。 です。

見立てが決めるのは、どの道具を手元に置くかだけです。

累乗のかっこを、いちばん先に見る

累乗を見つけたら、かっこがあるかないかを必ず見ます。

\((-4)^{2}\)\(-4^{2}\) は、別の数です。 大きい数でも同じです。

かっこがあれば、かっこの中ぜんぶが底になります。 \((-24)^{2}\) の底は \(-24\) で、指数が偶数なので \(576\) です。

かっこがなければ、底は数の部分だけです。 \(-24^{2}\) の底は \(24\) で、\(24^{2}=576\) に前の \(-\) がかかって \(-576\) です。

\(576\)\(-576\) では、あとの計算がまるごと変わります。ここは符号のミスが出やすいところです。

一行に一つのことだけを書く

書き方も点になります。セクション7のレッスン4「四則の混じった計算の順序」の三つです。

  • 一行に一つのことだけをする。
  • 等号を縦にそろえる。
  • 途中式を飛ばさない。

\((-24)^{2}\div 36+7\) で、二通りの書き方をくらべます。

まとめて書いた計算と一行に一つずつ書いた計算をくらべた図 上にもとの式がある。左側は二つの計算をまとめて書いたもので、行が少ない。右側は一行に一つずつ書いたもので、行が一つ多い。下に書き方のきまりが書かれている。 同じ 計算を 二通りの 書き方で (−24) の 2 乗 ÷ 36 + 7 まとめて 書いた = 16 + 7 = 23 累乗と わり算を 同時に した どこで 外したか 分からない 一行に 一つずつ = 576 ÷ 36 + 7 = 16 + 7 = 23 変わったところが 一か所ずつ 等号を 縦に そろえる 途中式を 飛ばさない

答えはどちらも \(23\) です。まとめて書くと、どちらで外したのかが分かりません。

ミスが出やすいところは、決まっています

セクション10のレッスン2「ミスの四つの種類」の四つを、そのまま使います。

見立てが書く前に見る四つなら、こちらは答えが出たあとに見る四つです。

式の中でミスが出やすい場所とミスの種類を対応させた図 四つの枠が上から下へならんでいる。左に式の中の場所が書かれ、右にそこで出やすいミスの種類が書かれている。いちばん下に、答えが出たあとの見直し方が書かれている。 式の どこで どの ミスが 出るか 累乗の かっこ 符号のミス 前が − の かっこ かっこの外し方のミス わり算と かけ算が ならぶ ところ 計算の順序のミス 答えを 書くところ 問われたものを答えないミス 書く前に 気をつける 出たあとは ミスの見つけ方

これから解く式にも、出やすいミスの種類を書きそえます。

例題1 累乗と四則の混じった式

次の計算をしなさい。

(1)\((-30)^{2}\div 45-31\) (2)\(-24^{2}\div 32+18\)

見立てをします。どちらも累乗だけで、入れ子も分数もくふうの型もありません。

見るのは、累乗にかっこが付いているかです。ここは符号のミスが出やすいところです。

累乗 乗除 加減 答え
(1) \(-30\) \((-30)^{2}=900\) \(900\div 45=20\) \(20-31\) \(-11\)
(2) \(24\) \(-24^{2}=-576\) \(-576\div 32=-18\) \(-18+18\) \(0\)

(1)は \(|-30|\)\(30\) で、指数が偶数なので符号は \(+\) です。

(2)は底が \(24\) です。前についた \(-\) は、累乗を計算したあとにかかります。

確かめ

(1)(−30) の 2 乗 = 900  900 ÷ 45 = 20  20 − 31 = −11
(2)24 の 2 乗 = 576  前の − がかかって −576  −576 ÷ 32 = −18

答えの吟味

(2)は \(-18\)\(+18\) が反対の数どうしなので、たして \(0\) になります。

答え (1)\(-11\) (2)\(0\)

例題2 かっこの入れ子

次の計算をしなさい。

(1)\(\{-25+(18-37)\}\div(-11)\) (2)\(56-\{13-(9-24)\}\times 2\)

見立てをします。どちらも入れ子だけで、累乗も分数もありません。

内側のかっこは、ひとかたまりです。 いちばん内側から順にほどきます。

内側 外側 乗除 加減 答え
(1) \(18-37=-19\) \(-25+(-19)=-44\) \(-44\div(-11)=4\) なし \(4\)
(2) \(9-24=-15\) \(13-(-15)=28\) \(28\times 2=56\) \(56-56\) \(0\)

(2)の外側では、\(13\) から \(-15\) を引きます。ここは符号のミスが出やすいところです。

確かめ

(1)−44 ÷ (−11) = 4  (−11) × 4 = −44  もどった
(2)13 − (−15) = 13 + 15 = 28  28 × 2 = 56  56 − 56 = 0

答えの吟味

(1)は同じ符号どうしのわり算なので、商は正の数になりました。

答え (1)\(4\) (2)\(0\)

例題3 分数と累乗が同居する式

次の計算をしなさい。

(1)\(\left(-\dfrac{2}{9}\right)^{2}\div\left(-\dfrac{4}{27}\right)\)

(2)\(\dfrac{3}{4}-\left(-\dfrac{4}{5}\right)^{2}\div\dfrac{8}{5}\)

見立てをします。累乗と分数のわり算が同居しています。

累乗が先で、かっこがあるので底は分数ぜんぶです。

\(\left|-\dfrac{2}{9}\right|\)\(\dfrac{2}{9}\) なので、\(\left(-\dfrac{2}{9}\right)^{2}=\dfrac{4}{81}\) です。

そのあとで わる数を逆数にして、かけ算に直す。 を使います。

逆数にするのは、わる数だけです。わられる数は、そのまま置いておきます。

累乗 符号 かけ算に直した形 答え
(1) \(\dfrac{4}{81}\) \(-\) \(\dfrac{4}{81}\times\dfrac{27}{4}\) \(-\dfrac{1}{3}\)
(2) \(\dfrac{16}{25}\) \(+\) \(\dfrac{16}{25}\times\dfrac{5}{8}\) \(\dfrac{7}{20}\)

(2)はわり算の答えが \(\dfrac{2}{5}\) です。最後に \(\dfrac{3}{4}-\dfrac{2}{5}\) を計算します。

確かめ

(1)81 分の 4 × 4 分の 27 = 3 分の 1  符号は − で −3 分の 1
   (−27 分の 4) × (−3 分の 1) = 81 分の 4  もどった
(2)25 分の 16 × 8 分の 5 = 5 分の 2  20 分の 15 − 20 分の 8 = 20 分の 7

答えの吟味

(1)は、ぱっと見ると負の数どうしのわり算です。

けれども、わられる数の \(\left(-\dfrac{2}{9}\right)^{2}\) は正の数です。だから商は負になります。

答え (1)\(-\dfrac{1}{3}\) (2)\(\dfrac{7}{20}\)

例題4 くふうが効く式

次の計算をしなさい。

(1)\((-43)\times 68+(-43)\times 32\)

(2)\(\left(-\dfrac{5}{9}\right)\times 61\times\dfrac{9}{5}\)

見立てをします。(1)は \(-43\) が二か所にあるので、くくり出しが使えます。

(2)は \(\dfrac{5}{9}\)\(\dfrac{9}{5}\)\(1\) になります。かける順番を変える型です。

順番を変えてよいのは、この三つのどれかが根拠になるときです。 根拠を書きそえます。

くふうの型 書きかえた形 根拠 答え
(1) くくり出し \((-43)\times(68+32)\) 分配法則 \(-4300\)
(2) かける順番を変える \(\left(-\dfrac{5}{9}\times\dfrac{9}{5}\right)\times 61\) 乗法の交換法則・結合法則 \(-61\)

(1)は \(-43\) を符号ごと外へ出します。置いていくと符号のミスになります。

確かめ

(1)くくらない道 (−43) × 68 = −2924 、(−43) × 32 = −1376
   −2924 + (−1376) = −4300
(1)くくり出した道 68 + 32 = 100 、(−43) × 100 = −4300
(2)くふうした道 (−9 分の 5) × 5 分の 9 = −1 、(−1) × 61 = −61

答えの吟味

どちらも負の数は \(1\) つで奇数個です。だから答えは負になります。

答え (1)\(-4300\) (2)\(-61\)

例題5 見立てて、くふうがなければ順序どおり

\(\{(-28)^{2}-64\}\div 30-11\) を計算しなさい。

見立てをします。累乗はありますが、入れ子も分数もありません。

くふうの型を上からさがしても、\(0\) をかける組も反対の数の組も、二か所にある同じ数もありません。

くふうできないことは、失敗ではありません。 順序どおりに計算すればよいのです。

この行でしたこと
\(\{(-28)^{2}-64\}\div 30-11\) もとの式
\((784-64)\div 30-11\) 累乗を計算した
\(720\div 30-11\) かっこの中を計算した
\(24-11\) わり算を計算した
\(13\) 引き算をした

\(|-28|\)\(28\) で、指数が偶数なので \((-28)^{2}=784\) です。

確かめ

(−28) の 2 乗 = 784  784 − 64 = 720
720 ÷ 30 = 24  30 × 24 = 720  もどった  24 − 11 = 13

答えの吟味

かっこの中の \(720\) は、\(30\) で割り切れました。

答え \(13\)

例題6 累乗・入れ子・分数が、いちどに出てくる式

\(\left\{\left(-\dfrac{1}{6}\right)^{2}-\dfrac{5}{9}\right\}\div\left(-\dfrac{1}{36}\right)+\{17-(9+33)\}\) を計算しなさい。

見立てをします。累乗も入れ子も分数のわり算もあり、くふうの型だけがありません。

三つとも使う式ですが、やることは変わりません。

この行でしたこと
\(\left\{\left(-\dfrac{1}{6}\right)^{2}-\dfrac{5}{9}\right\}\div\left(-\dfrac{1}{36}\right)+\{17-(9+33)\}\) もとの式
\(\left(\dfrac{1}{36}-\dfrac{5}{9}\right)\div\left(-\dfrac{1}{36}\right)+\{17-(9+33)\}\) 左の内側の累乗を計算した
\(\left(-\dfrac{19}{36}\right)\div\left(-\dfrac{1}{36}\right)+\{17-(9+33)\}\) 左の波かっこの中を計算した
\(\left(-\dfrac{19}{36}\right)\div\left(-\dfrac{1}{36}\right)+(17-42)\) 右の内側のかっこを計算した
\(\left(-\dfrac{19}{36}\right)\div\left(-\dfrac{1}{36}\right)+(-25)\) 右の波かっこの中を計算した
\(19+(-25)\) わり算を計算した
\(-6\) たし算をした

わり算のところは、わる数を逆数にして、かけ算に直す。 です。同じ符号どうしなので、商は正になります。

確かめ

6 分の 1 を 2 個かけて 36 分の 1  36 分の 1 − 36 分の 20 = −36 分の 19
(−36 分の 1) × 19 = −36 分の 19  もどった
9 + 33 = 42  17 − 42 = −25  19 + (−25) = −6

答えの吟味

わる数の絶対値が \(1\) より小さいので、商の絶対値は大きくなりました。

答え \(-6\)

今日の問い

入試の計算問題は、新しい道具を使うのでしょうか。

例題6の式で数えてみます。使った道具は次のとおりです。

使った道具 決めたレッスン
累乗と、かっこが決める底 かっこがつくときとつかないとき
内側のかっこから、順にほどく 四則の混じった計算の順序
わる数を逆数にして、かけ算に直す 分数のわり算

新しい道具は \(0\) 個でした。全部、セクション6とセクション7で作ったものです。

入試の式が難しく見えるのは、一つの式に、何本もの道具が重なっているからです。

だから、見立てで「どれとどれが要るか」を先に決めます。決めてしまえば、知っている計算だけが残ります。

よくある間違い

まちがい1:分数がまじると、わり算より先に引き算をする

\(\dfrac{3}{4}-\dfrac{1}{2}\div\dfrac{5}{8}\) を計算する問題です。

✗ 4 分の 3 − 2 分の 1 = 4 分の 1
✗ 4 分の 1 ÷ 8 分の 5 = 4 分の 1 × 5 分の 8 = 5 分の 2

分数が出てくると、前から順に読みたくなります。けれども順序は動きません。

かっこの中 → 累乗 → 乗除 → 加減 で、わり算が先です。

○ 2 分の 1 ÷ 8 分の 5 = 2 分の 1 × 5 分の 8 = 5 分の 4
○ 4 分の 3 − 5 分の 4 = 20 分の 15 − 20 分の 16
○ = −20 分の 1

誤答をもとの式に戻して確かめます。

誤答 5 分の 2 は (4 分の 3 − 2 分の 1)÷ 8 分の 5 の値
かっこは ないので、そう読めない 。正しい答えは −20 分の 1

これは計算の順序のミスです。

まちがい2:かっこの前に引く記号があるのに、中の一部にしか配らない

\(-\{18-(6-20)\}+9\) を計算する問題です。

✗ −18 − (6 − 20) + 9
✗ = −18 + 14 + 9
✗ = 5

波かっこの前の \(-\) を、\(18\) にだけ配っています。配り残しがあってはいけません。

○ 6 − 20 = −14
○ 18 − (−14) = 32
○ −32 + 9 = −23

誤答をもとの式に戻して確かめます。

誤答 5 は −18 − (6 − 20) + 9 の値
波かっこの中は 32 なので −32 。正しい答えは −23

これはかっこの外し方のミスです。

まちがい3:内側を計算したあとに、引き算の符号を落とす

\(\{16-(5-19)\}\div(-6)\) を計算する問題です。

✗ 5 − 19 = −14
✗ 16 − 14 = 2
✗ 2 ÷ (−6) = −3 分の 1

内側は正しく \(-14\) になりました。\(16\) から引くのは \(-14\) です。

負の数を引くので、たし算になります。

○ 16 − (−14) = 16 + 14 = 30
○ 30 ÷ (−6) = −5

誤答をもとの式に戻して確かめます。

誤答 −3 分の 1 は (16 − 14)÷ (−6) の値
引く数は −14 なので、16 − 14 とは書けない 。正しい答えは −5

これは符号のミスです。内側の答えが負のときに、よく出ます。

自分で確かめよう

紙に書いてから、答えを開いてください。まず、解く前の見立てを書くこと。

  1. 次の式に要る道具を書きなさい。計算はしなくてかまいません。 (1)\(-28^{2}\div 56+13\) (2)\(\{9-(14-27)\}\times\dfrac{3}{11}\) (3)\((-17)\times 38+(-17)\times 62\)

2 から 13 までを計算しなさい。使えるくふうがあれば、使ってください。

  1. \((-36)^{2}\div 81-25\)

  2. \(-34^{2}\div 68+29\)

  3. \(\{-50+(26-48)\}\div(-4)\)

  4. \(19-\{27-(12-33)\}\div 16\)

  5. \(\left(-\dfrac{1}{3}\right)^{3}\times 54+2\)

  6. \(\dfrac{5}{6}-\left(-\dfrac{5}{8}\right)^{2}\div\dfrac{15}{16}\)

  7. \(\left(-\dfrac{7}{6}\right)^{2}\div\left(-\dfrac{7}{18}\right)\)

  8. \(\dfrac{7}{8}\times 53-\dfrac{7}{8}\times 45\)

  9. \(\left(-\dfrac{4}{3}\right)\times 71\times\dfrac{3}{4}\)

  10. \(\{(-32)^{2}\div 64-(11-26)\}\times 3\)

  11. \(\left\{\left(-\dfrac{5}{9}\right)^{2}-\dfrac{7}{81}\right\}\div\left(-\dfrac{2}{9}\right)\)

  12. \(-\{23-(8-29)\}\div 22+16\)

  13. 次の計算はまちがっています。ミスの種類を答え、正しく計算しなさい。

(−18) ÷ 7 分の 6 × 2
= (−18) ÷ 7 分の 12
= −2 分の 21
答えと考え方

1. 見立てだけをします。当てはまるものを、四つの中からえらびます。

要る道具
(1) 累乗(かっこがないので底は \(28\)
(2) かっこの入れ子と、分数のかけ算
(3) くくり出し(同じ数が二か所にかけられている)

確かめ

(1)底は 28  (2)内側は 14 − 27  (3)二か所に あるのは −17

答えの吟味

見立てるだけなら、計算はいりません。

答え (1)累乗(かっこの有無を見る) (2)かっこの入れ子と分数 (3)くくり出し

2.〜5. 累乗と入れ子の問題です。累乗が先、入れ子は内側が先です。

問題 累乗・内側 次の行 乗除 加減 答え
2. \((-36)^{2}=1296\) なし \(1296\div 81=16\) \(16-25\) \(-9\)
3. \(-34^{2}=-1156\) なし \(-1156\div 68=-17\) \(-17+29\) \(12\)
4. \(26-48=-22\) \(-50+(-22)=-72\) \(-72\div(-4)=18\) なし \(18\)
5. \(12-33=-21\) \(27-(-21)=48\) \(48\div 16=3\) \(19-3\) \(16\)

確かめ

2. 1296 ÷ 81 = 16  81 × 16 = 1296  もどった  16 − 25 = −9
3. 34 の 2 乗 = 1156  前の − がかかって −1156  −1156 ÷ 68 = −17
4. −72 ÷ (−4) = 18  (−4) × 18 = −72  もどった
5. 27 − (−21) = 27 + 21 = 48  48 ÷ 16 = 3  19 − 3 = 16

答えの吟味

5 は \(27\) から \(-21\) を引くので、\(27\) より大きくなります。

答え 2. \(-9\) 3. \(12\) 4. \(18\) 5. \(16\)

6.〜8. 分数と累乗の問題です。累乗を先に計算し、わり算は逆数のかけ算に直します。

問題 累乗 符号 かけ算に直した形 答え
6. \(\left(-\dfrac{1}{3}\right)^{3}=-\dfrac{1}{27}\) \(-\) \(\dfrac{1}{27}\times 54=2\) \(0\)
7. \(\left(-\dfrac{5}{8}\right)^{2}=\dfrac{25}{64}\) \(+\) \(\dfrac{25}{64}\times\dfrac{16}{15}\) \(\dfrac{5}{12}\)
8. \(\left(-\dfrac{7}{6}\right)^{2}=\dfrac{49}{36}\) \(-\) \(\dfrac{49}{36}\times\dfrac{18}{7}\) \(-\dfrac{7}{2}\)

6 は指数が奇数なので、累乗が負の数になります。7 はわり算の答えが \(\dfrac{5}{12}\) です。

確かめ

6. 3 分の 1 を 3 個かけて 27 分の 1  指数が 奇数 なので −27 分の 1
  (−27 分の 1) × 54 = −2  −2 + 2 = 0
7. 64 分の 25 × 15 分の 16 = 12 分の 5  12 分の 10 − 12 分の 5 = 12 分の 5
8. 36 分の 49 × 7 分の 18 = 2 分の 7  (−18 分の 7) × (−2 分の 7) = 36 分の 49  もどった

答えの吟味

8 はわられる数が正、わる数が負なので、商は負になりました。

答え 6. \(0\) 7. \(\dfrac{5}{12}\) 8. \(-\dfrac{7}{2}\)

9.〜10. くふうの型が使えます。根拠もいっしょに書きます。

問題 くふうの型 書きかえた形 根拠 答え
9. くくり出し \(\dfrac{7}{8}\times(53-45)\) 分配法則 \(7\)
10. かける順番を変える \(\left(-\dfrac{4}{3}\times\dfrac{3}{4}\right)\times 71\) 乗法の交換法則・結合法則 \(-71\)

確かめ

9. くくらない道 8 分の 371 − 8 分の 315 = 8 分の 56 = 7
9. くくり出した道 53 − 45 = 8 、8 分の 7 × 8 = 7
10. くふうした道 (−3 分の 4) × 4 分の 3 = −1 、(−1) × 71 = −71
10. 順序どおりの道 (−3 分の 4) × 71 = −3 分の 284

答えの吟味

根拠があるので、どちらの道を通っても答えがそろいました。

答え 9. \(7\) 10. \(-71\)

11.〜13. 累乗・入れ子・分数が重なります。一行に一つずつ書きます。

問題 累乗・内側 波かっこの中 乗除 加減 答え
11. \((-32)^{2}=1024\)\(11-26=-15\) \(16-(-15)=31\) \(31\times 3=93\) なし \(93\)
12. \(\left(-\dfrac{5}{9}\right)^{2}=\dfrac{25}{81}\) \(\dfrac{25}{81}-\dfrac{7}{81}=\dfrac{18}{81}\) \(\dfrac{2}{9}\div\left(-\dfrac{2}{9}\right)\) なし \(-1\)
13. \(8-29=-21\) \(23-(-21)=44\) \(-44\div 22=-2\) \(-2+16\) \(14\)

13 は波かっこの中を \(44\) にしてから、符号ごと \(-44\) にします。

確かめ

11. 1024 ÷ 64 = 16  16 − (−15) = 31  31 × 3 = 93
12. 81 分の 18 = 9 分の 2  9 分の 2 × (−2 分の 9) = −1  もどった
13. 23 − (−21) = 44  −44 ÷ 22 = −2  −2 + 16 = 14

答えの吟味

12 は同じ数を、その反対の数で割ったので、商は \(-1\) です。

答え 11. \(93\) 12. \(-1\) 13. \(14\)

14. まちがっているのは、\(1\) 行目です。 わり算より先に、うしろのかけ算をしています。

同じ優先順位のものは、左から順に。 なので、わり算が先です。

○ (−18) ÷ 7 分の 6 = (−18) × 6 分の 7 = −21
○ (−21) × 2 = −42

確かめ

誤答 −2 分の 21 は (−18) ÷ (7 分の 6 × 2) の値
もとの式に かっこは ないので、そう読めない

答えの吟味

この式にかっこはありません。だから左のわり算が先です。

答え 計算の順序のミス。正しくは \(-42\)

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入試の計算問題を、\(6\) 題の例題と \(14\) 題の演習で確かめました。

新しい道具は一つも出てきませんでした。

大事なのは 解く前の見立て です。累乗・入れ子・分数・くふうの型を、書く前にたしかめてください。

書き方も守ってください。一行に一つのことだけをする。

等号を縦にそろえる。 そして 途中式を飛ばさない。

型が見つからなくても、心配はいりません。くふうできないことは、失敗ではありません。 順序どおりに計算すればよいのです。

次のレッスンでは、入試で出る文章題をあつかいます。

基準をどこに置くか、どちらの向きを正にするか。それを自分で決めるところから始めます。

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クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。

UNDERSTANDING CHECK

理解チェック:入試実戦の計算

70% 合格ライン
  1. 設問 0
    解く前の見立てで、式を見てたしかめる四つはどれですか。
  2. 設問 1
    計算を、一行に一つのことだけ書くのは、なぜですか。
  3. 設問 2
    $-14^{2}\div 4+9$ を計算するとどうなりますか。
  4. 設問 3
    $\left(-\dfrac{3}{4}\right)^{2}\div\left(-\dfrac{9}{8}\right)$ を計算するとどうなりますか。
  5. 設問 4
    $\{25-(9-24)\}\div(-5)$ を、$9-24=-15$、$25-15=10$、$10\div(-5)=-2$ と計算した人がいます。どこがちがいますか。

まずは自分で選んでみましょう。採点・学習履歴への記録は、回答APIとの連携時に追加します。