LESSON 01

数の集合と素数

自然数・整数・数の広がり

自然数と整数を確定定義し、数の仲間が入れ子になっていることを図で確かめる。仲間を決めるのは見た目ではなく、その書き方が表している数であること、「すべての〜」は反例を一つ挙げればくずれることをあつかう。

自然数・整数・数の広がり

このレッスンでできるようになること

  • 自然数と整数を、決まった言い方で説明できる
  • 数の仲間が入れ子になっていることを、図で示せる
  • 「すべての〜」という文を、反例を一つ挙げてくずせる

前のレッスンの確認

  • 正の数 … 0より大きい数
  • 負の数 … 0より小さい数
  • 0 … 正の数でも負の数でもない、境目の数
  • 絶対値 … ある数を表す点と原点との距離
  • 答えが出せないのなら、答えが出せるように数の範囲を広げてしまう。(セクション1のレッスン1「引けない引き算があった」)

絶対値は記号でも書きます。\(|-9|\)\(9\) です。

ここからは、計算のしかたではなく、数そのものを見ます。

ここまでに出てきた数を、ならべてみる

セクション1からセクション7まで、いろいろな数が出てきました。いちど、ならべてみます。

\(5,\quad -3,\quad 0,\quad 0.4,\quad -\dfrac{2}{3},\quad -7\)

見た目はばらばらです。それでも、似たものどうしがあります。

\(5\)\(-3\)\(0\)\(-7\) には、小数点も分数の形も出てきません。\(0.4\)\(-\dfrac{2}{3}\) には出てきます。

ここまでに出てきた数をならべた図 大きな枠の中に、これまでのセクションで出てきた六つの数がならんでいる。枠の下には、同じ仲間どうしに分けたい、と書かれている。 ここまでに 出てきた 数 5 −3 0 −7 0.4 2 3 同じ 仲間 どうしに 分けたい

このレッスンでは、数を仲間に分けます。分けたあとで、仲間どうしのつながりを見ます。

自然数

まず、ものの個数を数えるときの数から始めます。りんごが \(1\) 個、\(2\) 個、\(3\) 個、というときの数です。

小学校では、\(0\)\(1\)\(2\)\(3\)、… をまとめて整数と呼びました。この中から \(0\) をのぞいたものに、新しい名前をつけます。

\(1\)\(2\)\(3\)、… のような正の整数を、自然数といいます。

\(1\) から始まって、いくらでも大きくなります。終わりはありません。

0 は自然数に入りません

つまずきやすいのは、\(0\) のあつかいです。

自然数は正の整数です。\(0\) は正の数でも負の数でもない、境目の数でした。

\(0\) は自然数ではありません。

\(0\) が整数であることは、中学でも変わりません。変わったのは、\(1\) から始まる仲間に自然数という名前がついたことです。

小学校で「整数」と言っていたものとは、そっくり同じではありません。

整数

セクション1で、数を \(0\) より小さい側へ広げました。広げた先にも、小数点や分数の形をもたない数がならんでいます。

\(-1\)\(-2\)\(-3\)、… のような数を、負の整数といいます。

これで三つの部分がそろいました。自然数と、\(0\) と、負の整数です。

自然数と \(0\) と負の整数を合わせたものを、整数といいます。

整数をならべると、次のようになります。

\(\dots,\quad -3,\quad -2,\quad -1,\quad 0,\quad 1,\quad 2,\quad 3,\quad \dots\)

左にも右にも、終わりがありません。小学校の整数には、左半分がありませんでした。

数の仲間は、入れ子になっている

自然数は、ぜんぶ整数です。その整数も、小数や分数もふくめた数の全体の中にあります。

\(0.4\)\(-\dfrac{2}{3}\) は、いちばん外がわだけにある数です。三つの仲間を、箱で表してみます。

数の仲間を入れ子の箱で表した図 いちばん外に、小数や分数もふくめた数の全体の箱がある。その中に整数の箱があり、さらにその中に自然数の箱がある。内がわの箱の数は、外がわの箱にも入っている。 小数や分数も ふくめた 数の 全体 −1.5 0.4 整数 −3 0 自然数 1、2、3、… 内がわの 箱の 数は 外がわの 箱にも 入る

図から、大事なことが読み取れます。

内がわの箱に入っている数は、外がわの箱にも入っています。

だから \(7\) は、自然数であり、整数でもあります。仲間は一つとは限りません。

いっぽう、外がわの箱の数が内がわに入るとは限りません。\(-3\) は整数の箱にはありますが、自然数の箱にはありません。

同じ数が、いくつもの顔を持つ

ここからが、いちばん間違えやすいところです。書き方と、その書き方が表している数は、別のものです。

書き方 表している数 入る仲間
\(-6\) \(-6\) 整数。自然数ではない
\(\dfrac{8}{4}\) \(2\) 自然数であり、整数
\(3.0\) \(3\) 自然数であり、整数

\(\dfrac{8}{4}\) は、たしかに分数の形をしています。けれども \(8\div 4\)\(2\) です。

表しているのは \(2\) なので、整数の箱にも自然数の箱にも入ります。\(3.0\) も同じで、表しているのは \(3\) です。

仲間を決めるのは、見た目ではありません。その書き方が、どの数を表しているかです。

\(-6\) のほうは、見た目のとおり整数です。ただし \(0\) より小さいので、自然数の箱には入りません。

「すべての〜」と「一部の〜」

入れ子の図が読めると、数についての文が正しいかどうかを決められます。次の二つを見てください。

  • すべての自然数は整数である
  • すべての整数は自然数である

よく似ています。それでも、正しいのは上の文だけです。

下の文をくずすには、整数であって、自然数ではない数を一つ見つければ足ります。\(-3\) がそうです。

あてはまらない例のことを、反例といいます。

「すべての〜」は、反例を一つ挙げればくずれます。

反例で「すべて」の文がくずれることを示した図 左の枠に、すべての整数は自然数である、という文がある。右の枠に、さがすのはあてはまらない例、と書かれている。下では、マイナス3が整数であって自然数ではないことを確かめ、だからこの文は正しくない、と結んでいる。 反例が 一つ あれば 「すべて」は くずれる 「すべての 整数は 自然数である」 さがすのは あてはまらない 例 −3 は どうか 整数である 自然数では ない だから この文は 正しくない

上の文には、反例がありません。自然数の箱がまるごと整数の箱の中にあり、はみ出す数が一つもないからです。

例をいくつ挙げても、「すべて」は示せません

正しいことを示すときは、例を挙げるだけでは足りません。

\(1\)\(2\)\(3\) も整数だ、と確かめても、\(1000\) については何も言えていません。

自然数はいくらでもあるので、調べ終わる日は来ません。示すときは、図に戻って理由を書きます。

くずすときは反例を一つ、示すときは理由を一つ。

「一部の〜」は、逆になります。

「一部の〜」は、あてはまる例を一つ挙げれば示せます。

「一部の整数は自然数である」なら、\(5\) を一つ挙げれば足ります。

どこまで広げてきたのか

セクション1のレッスン1「引けない引き算があった」は、\(3-5\) から出発しました。自然数の中には、この答えがなかったのです。

答えが出せないのなら、答えが出せるように数の範囲を広げてしまう。

この考え方で、数は外へ外へと広がりました。今日の三つの箱が、その道すじです。

数の範囲 入っている数
自然数 \(1\)\(2\)\(3\)、…
整数 自然数と \(0\) と負の整数
小数や分数もふくめた数の全体 整数と、\(0.4\)\(-\dfrac{2}{3}\) のような数

外へ行くほど、入っている数がふえます。ふえたぶんだけ、書ける答えもふえました。

では、どこまで広げれば足りるのでしょうか。それぞれの範囲の中で、四つの計算がいつでもできるかを調べれば分かります。

調べるのは次のレッスンです。今日は、広げてきた道すじをおさえてください。

例題1 自然数と整数に分ける

次の数を、自然数・整数・整数ではない数に分けなさい。

\(-8,\quad 4,\quad 0,\quad -2.4,\quad \dfrac{6}{7}\)

一つずつ、どの数を表しているかを見ます。分けたら、外がわの箱にも書いてください。

\(-8\) の絶対値は \(|-8|\)\(8\) です。\(8\) は自然数ですが、いま分けるのは \(-8\) のほうです。

この行でしたこと
\(-8\) 小数点も分数の形もない。負の整数
\(4\) 正の整数なので自然数。整数の箱にも入る
\(0\) 整数だが、\(0\) は自然数ではない
\(-2.4\) 小数点より下が \(0\) ではない
\(\dfrac{6}{7}\) \(6\div 7\) は割り切れない

確かめ

分けた数 = 自然数 1 個 + 自然数でない整数 2 個 + 整数でない数 2 個 = 5 個
もとの数も 5 個なので、もれもダブりもない
自然数に入れた 4 は、整数にも書いてある

答えの吟味

自然数に入れた数は、整数にも入っていなければなりません。入れ子だからです。

答え 自然数 … \(4\) 整数 … \(-8\)\(4\)\(0\) 整数ではない数 … \(-2.4\)\(\dfrac{6}{7}\)

例題2 見た目にまどわされない

次の数は整数ですか。整数であるものは、自然数かどうかも答えなさい。

(1)\(\dfrac{20}{5}\) (2)\(-\dfrac{9}{2}\) (3)\(-2.0\) (4)\(\dfrac{0}{6}\)

形ではなく、その書き方がどの数を表しているかを先に求めます。

表している数 整数か 自然数か
(1) \(4\) 整数 自然数
(2) \(-4.5\) 整数ではない
(3) \(-2\) 整数 自然数ではない
(4) \(0\) 整数 自然数ではない

確かめ

(1)20 ÷ 5 = 4  (2)9 ÷ 2 = 4.5 なので −4.5  (3)−2.0 は −2  (4)0 ÷ 6 = 0

答えの吟味

(1)と(4)は、どちらも分数の形です。それでも答えが分かれました。

答え (1)整数であり自然数 (2)整数ではない (3)整数だが自然数ではない (4)整数だが自然数ではない

例題3 文が正しいかどうかを決める

次の文が正しいかどうかを答えなさい。正しくないものは、反例を一つ挙げなさい。

  • (1)すべての自然数は \(0\) より大きい
  • (2)すべての整数は \(0\) より大きい
  • (3)一部の整数は \(0\) より小さい
  • (4)すべての負の整数は整数である

「すべての〜」は反例をさがし、「一部の〜」はあてはまる例をさがします。

さがしたもの 見つかったか 正しいか
(1) 反例 ない 正しい
(2) 反例 \(-4\) 正しくない
(3) あてはまる例 \(-2\) 正しい
(4) 反例 ない 正しい

確かめ

(1)自然数は 1 から始まる 。1 より小さい自然数はない
(2)−4 は整数である 。−4 は 0 より大きくない → 反例になっている
(3)−2 は整数である 。−2 は 0 より小さい → 例になっている
(4)負の整数は、整数の一部として決めた 。外にはみ出す数はない

答えの吟味

(2)の反例は、整数であって、しかも \(0\) より大きくない数です。片方だけでは足りません。

答え (1)正しい (2)正しくない。反例は \(-4\) (3)正しい (4)正しい

例題4 反例をつくる

次の文はまちがっています。反例を一つずつ挙げて、まちがっていることを示しなさい。

  • (1)小数点をつけて書かれた数は、すべて整数ではない
  • (2)分数の形で書かれた数は、すべて整数ではない
  • (3)自然数は、すべて \(10\) より小さい

反例は自分で作ってかまいません。文の言うとおりにならない数を用意します。

用意した数 表している数 どこであてはまらないか
(1) \(7.0\) \(7\) 小数点つきなのに整数
(2) \(\dfrac{18}{9}\) \(2\) 分数の形なのに整数
(3) \(23\) \(23\) 自然数なのに \(10\) より大きい

確かめ

(1)7.0 は 7 。7 は整数である
(2)18 ÷ 9 = 2 。2 は整数である
(3)23 は正の整数なので自然数 。23 は 10 より大きい

答えの吟味

どの反例も、文の話題に入っている数です。\(7.0\) は小数点つき、\(23\) は自然数です。

答え (1)\(7.0\) (2)\(\dfrac{18}{9}\) (3)\(23\)

例題5 計算の答えは、どの仲間に入るか

次の計算の答えは、どの仲間に入りますか。

(1)\(11-6\) (2)\(6-11\) (3)\(5\div 2\) (4)\(-28\div 7\)

先に計算してから、答えを箱にあてはめます。

答え 入る仲間
(1) \(5\) 自然数であり、整数
(2) \(-5\) 整数。自然数ではない
(3) \(2.5\) 整数ではない
(4) \(-4\) 整数。自然数ではない

確かめ

(1)5 + 6 = 11  もどった
(2)−5 + 11 = 6  もどった
(3)2.5 × 2 = 5  もどった
(4)7 × (−4) = −28  もどった

答えの吟味

(1)だけが自然数です。同じ二つの数でも、引く向きで仲間が変わります。

答え (1)自然数であり整数 (2)整数 (3)整数ではない (4)整数

今日の問い

「すべての整数は自然数である」が正しくないことを、人に示すには何を書けばよいのでしょうか。

書くのは一つだけです。\(-3\) は整数で、しかも自然数ではありません。反例が一つあれば、文はくずれます。

反対に、「すべての自然数は整数である」が正しいことは、例をいくつ挙げても示せません。

そこで入れ子の図に戻ります。自然数の箱がまるごと整数の箱の中にあり、はみ出す数は一つもありません。

くずすときは反例を一つ、示すときは理由を一つ。

この書き分けは、入試の記述でもそのまま使います。

よくある間違い

まちがい1:0 を自然数に入れてしまう

自然数を書き出す問題です。

✗ 自然数 … 0、1、2、3、…

小学校の整数のならびを、そのまま書いた形です。定義にあてはめて確かめます。

自然数 … 1、2、3、… のような正の整数
0 は正の数か → 0 は正の数でも負の数でもない、境目の数
正の数ではないので、自然数には入らない
○ 自然数 … 1、2、3、…

\(0\) は自然数ではありません。 ただし整数ではあります。落とさないでください。

まちがい2:絶対値が自然数だから、その数も自然数だと思う

\(-12\) が自然数かどうかを答える問題です。

✗ 12 は自然数だから、−12 も自然数

見ているのは \(-12\) ではなく、その絶対値です。\(|-12|\)\(12\) ですが、\(12\)\(-12\) は別の数でした。

○ −12 は 0 より小さい
○ 正の整数ではないので、自然数ではない
○ −12 は負の整数なので、整数ではある

絶対値が自然数でも、もとの数が自然数とは限りません。

まちがい3:反例を、話題の外から持ってくる

「すべての整数は自然数である」をくずす問題です。

✗ 反例は 0.5
✗ 0.5 は自然数ではないから

\(0.5\) は、たしかに自然数ではありません。ところが、そもそも整数でもありません。

この文の話題は整数です。整数でない数を持ってきても、文には届きません。

○ 反例は −3
○ −3 は整数である
○ −3 は自然数ではない

反例は、話題に入っていて、しかもあてはまらない数です。

自分で確かめよう

紙に書いてから、答えを開いてください。分ける問題では、その書き方がどの数を表しているかを先に書くこと。

  1. 次の数を、自然数・整数・整数ではない数に分けなさい。

\(-13,\quad 7,\quad 0,\quad -0.5,\quad \dfrac{3}{4},\quad -\dfrac{10}{2}\)

  1. 次の数は整数ですか。整数であるものは、自然数かどうかも答えなさい。 (1)\(\dfrac{24}{8}\) (2)\(-6.0\) (3)\(\dfrac{7}{3}\) (4)\(\dfrac{0}{9}\)

  2. 次の文が正しいかどうかを答えなさい。正しくないものは、反例を一つ挙げなさい。

  • (1)整数ではない数は、すべて負の数である
  • (2)すべての負の整数は、\(0\) より小さい
  • (3)一部の自然数は、\(100\) より大きい
  • (4)すべての整数は、自然数か負の整数のどちらかである
  1. \(\dfrac{9}{3}\) は自然数ですか。理由を書きなさい。

  2. 自然数のうち、いちばん小さい数は何ですか。また、整数のうち、いちばん小さい数はありますか。

  3. \(-16\) の絶対値は自然数ですか。また、\(-16\) そのものは自然数ですか。

  4. \(0\) が自然数に入らないのは、なぜですか。

  5. 小学校で「整数」と言っていたものと、このレッスンの整数は、どこがちがいますか。

  6. \(6-14\) の答えは、どの仲間に入りますか。

  7. \(4\div 5\) の答えは、どの仲間に入りますか。

  8. 次の答えはまちがっています。どこがまちがっているかを説明し、正しく直しなさい。

7 分の 21 は 分数の形だから 整数ではない
  1. 「すべての自然数は整数である」が正しいことを、図を使って説明しなさい。例をたくさん挙げるだけでは示せない理由も書きなさい。
答えと考え方

1. \(-\dfrac{10}{2}\) に気をつけます。分数の形ですが、表しているのは整数です。

この行でしたこと
\(-13\) 負の整数。自然数ではない
\(7\) 正の整数なので自然数。整数の箱にも入る
\(0\) 整数だが、\(0\) は自然数ではない
\(-0.5\) 小数点より下が \(0\) ではない
\(\dfrac{3}{4}\) \(3\div 4\) は割り切れない
\(-\dfrac{10}{2}\) \(10\div 2\)\(5\)。表しているのは \(-5\) で整数

確かめ

分けた数 = 自然数 1 個 + 自然数でない整数 3 個 + 整数でない数 2 個 = 6 個
もとの数も 6 個なので、もれもダブりもない

答えの吟味

自然数に入れた \(7\) は、整数にも書いてあります。入れ子になっているからです。

答え 自然数 … \(7\) 整数 … \(-13\)\(7\)\(0\)\(-\dfrac{10}{2}\) 整数ではない数 … \(-0.5\)\(\dfrac{3}{4}\)

2. 形ではなく、表している数を求めます。

表している数 整数か 自然数か
(1) \(3\) 整数 自然数
(2) \(-6\) 整数 自然数ではない
(3) 割り切れない 整数ではない
(4) \(0\) 整数 自然数ではない

確かめ

(1)24 ÷ 8 = 3  (2)−6.0 は −6  (3)7 ÷ 3 は割り切れない  (4)0 ÷ 9 = 0

答えの吟味

(1)(3)(4)は分数の形です。それでも三つとも答えがちがいました。

答え (1)整数であり自然数 (2)整数だが自然数ではない (3)整数ではない (4)整数だが自然数ではない

3. 「すべての〜」は反例を、「一部の〜」はあてはまる例をさがします。

確かめ

(1)0.3 は整数ではない 。0.3 は負の数ではない → 反例になっている
(2)負の整数は 0 より小さい数として決めた 。はみ出す数はない
(3)150 は正の整数なので自然数 。150 は 100 より大きい → 例になっている
(4)0 は整数である 。0 は自然数でも負の整数でもない → 反例になっている

答えの吟味

(4)の \(0\) は、整数の中で自然数にも負の整数にも入らない、ただ一つの数です。

答え (1)正しくない。反例は \(0.3\) (2)正しい (3)正しい (4)正しくない。反例は \(0\)

4. 定義にあてはめて答えます。\(\dfrac{9}{3}\) が表しているのは \(3\) です。

確かめ

9 ÷ 3 = 3  3 は正の整数 → 自然数
3 × 3 = 9  もどった

答えの吟味

分数の形にまどわされないかを見る問題です。求めるのは、表している数です。

答え 自然数である(表しているのが \(3\) で、正の整数だから)

5.・6. ならびの端と、絶対値のあつかいを見ます。

自然数は \(1\) から始まります。整数は左にも終わりがありません。\(-16\) の絶対値は \(|-16|\)\(16\) です。

確かめ

1 より小さい自然数は 0 になるが、0 は自然数ではない → いちばん小さいのは 1
どんな整数にも、それより 1 小さい整数がある → いちばん小さい整数はない
−16 の絶対値は 16  16 は自然数  −16 は 0 より小さい → 自然数ではない

答えの吟味

絶対値は距離なので、もとの数とは別の数になることがあります。

答え 5. いちばん小さい自然数は \(1\)。いちばん小さい整数はない 6. 絶対値は自然数。\(-16\) 自身は自然数ではない

7.・8. 言葉の意味にさかのぼって答えます。

自然数は正の整数で、\(0\) は正の数ではありません。小学校の整数には、負の整数が入っていませんでした。

確かめ

0 は正の数か → ちがう  0 は自然数か → ちがう  0 は整数か → そのとおり
小学校の整数 … 0、1、2、3、…
このレッスンの整数 … …、−3、−2、−1、0、1、2、3、…

答えの吟味

\(0\) は、自然数からは外れますが、整数からは外れません。

答え 7. 自然数は正の整数で、\(0\) は正の数ではないから 8. 負の整数が入っているかどうか

9.・10. 先に計算してから、箱にあてはめます。

確かめ

6 − 14 = −8  −8 + 14 = 6  もどった
4 ÷ 5 = 0.8  0.8 × 5 = 4  もどった
−8 は小数点も分数の形もない → 整数  0 より小さい → 自然数ではない
0.8 は小数点より下が 0 ではない → 整数ではない

答えの吟味

引き算の答えは整数の箱におさまりました。わり算の答えは、外の箱まで出ています。

答え 9. 整数(自然数ではない) 10. 整数ではない

11. まちがっているのは、形だけを見て決めたところです。

\(\dfrac{21}{7}\) が表している数を、先に求めます。\(21\div 7\)\(3\) です。\(3\) は正の整数です。

確かめ

3 × 7 = 21  もどった
3 は整数の箱の中にある
だから「整数ではない」は合っていない

答えの吟味

分数の形をしていても、割り切れれば整数になります。

答え 形だけを見たのがまちがい。\(\dfrac{21}{7}\) が表すのは \(3\) で、自然数であり整数である

12. 図の読み方を、そのまま書きます。

自然数の箱は、まるごと整数の箱の中にあります。はみ出している自然数は一つもありません。例をたくさん挙げても示せないのは、自然数がいくらでもあるからです。

確かめ

くずすとき … 反例を一つ挙げればよい
この文の反例は「自然数であって、整数ではない数」
そのような数は 自然数の箱にありながら 整数の箱の外にある数
→ 反例がないので、この文はくずれない

答えの吟味

くずすときは反例を一つ、示すときは理由を一つ。 この問いは、示すほうでした。

答え 自然数の箱がまるごと整数の箱の中にあり、はみ出す自然数が一つもないから。例をいくつ挙げても、調べていない自然数が残るから

次のレッスンへ

数に名前がつきました。\(1\)\(2\)\(3\)、… のような正の整数を、自然数といいます。 自然数と \(0\) と負の整数を合わせたものを、整数といいます。

そして、内がわの箱に入っている数は、外がわの箱にも入っています。

仲間を決めるのは見た目ではありませんでした。文の正しさを決める道具も手に入りました。「すべての〜」は、反例を一つ挙げればくずれます。

ただし、答えていない問いが残っています。数はどこまで広げれば足りるのでしょうか。

次のレッスン「その範囲でいつでも計算できるか」では、それぞれの箱の中で四つの計算をやってみます。セクション1のレッスン1で立てた問いが、そこで回収されます。

次のレッスンへ その範囲でいつでも計算できるか →

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。

UNDERSTANDING CHECK

理解チェック:自然数・整数・数の広がり

70% 合格ライン
  1. 設問 0
    整数とは、どのような数を合わせたものですか。
  2. 設問 1
    $0$ が自然数に入らないのはなぜですか。
  3. 設問 2
    $-\dfrac{18}{6}$ は、どの仲間に入りますか。
  4. 設問 3
    「すべての整数は、$0$ より大きい」という文をくずします。反例としてふさわしいのはどれですか。
  5. 設問 4
    $-24$ が自然数かどうかを問われて、「$24$ は自然数だから $-24$ も自然数だ」と答えました。まちがいの原因はどれですか。

まずは自分で選んでみましょう。採点・学習履歴への記録は、回答APIとの連携時に追加します。