自然数・整数・数の広がり
このレッスンでできるようになること
- 自然数と整数を、決まった言い方で説明できる
- 数の仲間が入れ子になっていることを、図で示せる
- 「すべての〜」という文を、反例を一つ挙げてくずせる
前のレッスンの確認
- 正の数 … 0より大きい数
- 負の数 … 0より小さい数
- 0 … 正の数でも負の数でもない、境目の数
- 絶対値 … ある数を表す点と原点との距離
- 答えが出せないのなら、答えが出せるように数の範囲を広げてしまう。(セクション1のレッスン1「引けない引き算があった」)
絶対値は記号でも書きます。\(|-9|\) は \(9\) です。
ここからは、計算のしかたではなく、数そのものを見ます。
ここまでに出てきた数を、ならべてみる
セクション1からセクション7まで、いろいろな数が出てきました。いちど、ならべてみます。
\(5,\quad -3,\quad 0,\quad 0.4,\quad -\dfrac{2}{3},\quad -7\)
見た目はばらばらです。それでも、似たものどうしがあります。
\(5\) と \(-3\) と \(0\) と \(-7\) には、小数点も分数の形も出てきません。\(0.4\) と \(-\dfrac{2}{3}\) には出てきます。
このレッスンでは、数を仲間に分けます。分けたあとで、仲間どうしのつながりを見ます。
自然数
まず、ものの個数を数えるときの数から始めます。りんごが \(1\) 個、\(2\) 個、\(3\) 個、というときの数です。
小学校では、\(0\)、\(1\)、\(2\)、\(3\)、… をまとめて整数と呼びました。この中から \(0\) をのぞいたものに、新しい名前をつけます。
\(1\)、\(2\)、\(3\)、… のような正の整数を、自然数といいます。
\(1\) から始まって、いくらでも大きくなります。終わりはありません。
0 は自然数に入りません
つまずきやすいのは、\(0\) のあつかいです。
自然数は正の整数です。\(0\) は正の数でも負の数でもない、境目の数でした。
\(0\) は自然数ではありません。
\(0\) が整数であることは、中学でも変わりません。変わったのは、\(1\) から始まる仲間に自然数という名前がついたことです。
小学校で「整数」と言っていたものとは、そっくり同じではありません。
整数
セクション1で、数を \(0\) より小さい側へ広げました。広げた先にも、小数点や分数の形をもたない数がならんでいます。
\(-1\)、\(-2\)、\(-3\)、… のような数を、負の整数といいます。
これで三つの部分がそろいました。自然数と、\(0\) と、負の整数です。
自然数と \(0\) と負の整数を合わせたものを、整数といいます。
整数をならべると、次のようになります。
\(\dots,\quad -3,\quad -2,\quad -1,\quad 0,\quad 1,\quad 2,\quad 3,\quad \dots\)
左にも右にも、終わりがありません。小学校の整数には、左半分がありませんでした。
数の仲間は、入れ子になっている
自然数は、ぜんぶ整数です。その整数も、小数や分数もふくめた数の全体の中にあります。
\(0.4\) や \(-\dfrac{2}{3}\) は、いちばん外がわだけにある数です。三つの仲間を、箱で表してみます。
図から、大事なことが読み取れます。
内がわの箱に入っている数は、外がわの箱にも入っています。
だから \(7\) は、自然数であり、整数でもあります。仲間は一つとは限りません。
いっぽう、外がわの箱の数が内がわに入るとは限りません。\(-3\) は整数の箱にはありますが、自然数の箱にはありません。
同じ数が、いくつもの顔を持つ
ここからが、いちばん間違えやすいところです。書き方と、その書き方が表している数は、別のものです。
| 書き方 | 表している数 | 入る仲間 |
|---|---|---|
| \(-6\) | \(-6\) | 整数。自然数ではない |
| \(\dfrac{8}{4}\) | \(2\) | 自然数であり、整数 |
| \(3.0\) | \(3\) | 自然数であり、整数 |
\(\dfrac{8}{4}\) は、たしかに分数の形をしています。けれども \(8\div 4\) は \(2\) です。
表しているのは \(2\) なので、整数の箱にも自然数の箱にも入ります。\(3.0\) も同じで、表しているのは \(3\) です。
仲間を決めるのは、見た目ではありません。その書き方が、どの数を表しているかです。
\(-6\) のほうは、見た目のとおり整数です。ただし \(0\) より小さいので、自然数の箱には入りません。
「すべての〜」と「一部の〜」
入れ子の図が読めると、数についての文が正しいかどうかを決められます。次の二つを見てください。
- すべての自然数は整数である
- すべての整数は自然数である
よく似ています。それでも、正しいのは上の文だけです。
下の文をくずすには、整数であって、自然数ではない数を一つ見つければ足ります。\(-3\) がそうです。
あてはまらない例のことを、反例といいます。
「すべての〜」は、反例を一つ挙げればくずれます。
上の文には、反例がありません。自然数の箱がまるごと整数の箱の中にあり、はみ出す数が一つもないからです。
例をいくつ挙げても、「すべて」は示せません
正しいことを示すときは、例を挙げるだけでは足りません。
\(1\) も \(2\) も \(3\) も整数だ、と確かめても、\(1000\) については何も言えていません。
自然数はいくらでもあるので、調べ終わる日は来ません。示すときは、図に戻って理由を書きます。
くずすときは反例を一つ、示すときは理由を一つ。
「一部の〜」は、逆になります。
「一部の〜」は、あてはまる例を一つ挙げれば示せます。
「一部の整数は自然数である」なら、\(5\) を一つ挙げれば足ります。
どこまで広げてきたのか
セクション1のレッスン1「引けない引き算があった」は、\(3-5\) から出発しました。自然数の中には、この答えがなかったのです。
答えが出せないのなら、答えが出せるように数の範囲を広げてしまう。
この考え方で、数は外へ外へと広がりました。今日の三つの箱が、その道すじです。
| 数の範囲 | 入っている数 |
|---|---|
| 自然数 | \(1\)、\(2\)、\(3\)、… |
| 整数 | 自然数と \(0\) と負の整数 |
| 小数や分数もふくめた数の全体 | 整数と、\(0.4\) や \(-\dfrac{2}{3}\) のような数 |
外へ行くほど、入っている数がふえます。ふえたぶんだけ、書ける答えもふえました。
では、どこまで広げれば足りるのでしょうか。それぞれの範囲の中で、四つの計算がいつでもできるかを調べれば分かります。
調べるのは次のレッスンです。今日は、広げてきた道すじをおさえてください。
例題1 自然数と整数に分ける
次の数を、自然数・整数・整数ではない数に分けなさい。
\(-8,\quad 4,\quad 0,\quad -2.4,\quad \dfrac{6}{7}\)
一つずつ、どの数を表しているかを見ます。分けたら、外がわの箱にも書いてください。
\(-8\) の絶対値は \(|-8|\) で \(8\) です。\(8\) は自然数ですが、いま分けるのは \(-8\) のほうです。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(-8\) | 小数点も分数の形もない。負の整数 |
| \(4\) | 正の整数なので自然数。整数の箱にも入る |
| \(0\) | 整数だが、\(0\) は自然数ではない |
| \(-2.4\) | 小数点より下が \(0\) ではない |
| \(\dfrac{6}{7}\) | \(6\div 7\) は割り切れない |
確かめ
分けた数 = 自然数 1 個 + 自然数でない整数 2 個 + 整数でない数 2 個 = 5 個
もとの数も 5 個なので、もれもダブりもない
自然数に入れた 4 は、整数にも書いてある
答えの吟味
自然数に入れた数は、整数にも入っていなければなりません。入れ子だからです。
答え 自然数 … \(4\) 整数 … \(-8\)、\(4\)、\(0\) 整数ではない数 … \(-2.4\)、\(\dfrac{6}{7}\)
例題2 見た目にまどわされない
次の数は整数ですか。整数であるものは、自然数かどうかも答えなさい。
(1)\(\dfrac{20}{5}\) (2)\(-\dfrac{9}{2}\) (3)\(-2.0\) (4)\(\dfrac{0}{6}\)
形ではなく、その書き方がどの数を表しているかを先に求めます。
| 式 | 表している数 | 整数か | 自然数か |
|---|---|---|---|
| (1) | \(4\) | 整数 | 自然数 |
| (2) | \(-4.5\) | 整数ではない | — |
| (3) | \(-2\) | 整数 | 自然数ではない |
| (4) | \(0\) | 整数 | 自然数ではない |
確かめ
(1)20 ÷ 5 = 4 (2)9 ÷ 2 = 4.5 なので −4.5 (3)−2.0 は −2 (4)0 ÷ 6 = 0
答えの吟味
(1)と(4)は、どちらも分数の形です。それでも答えが分かれました。
答え (1)整数であり自然数 (2)整数ではない (3)整数だが自然数ではない (4)整数だが自然数ではない
例題3 文が正しいかどうかを決める
次の文が正しいかどうかを答えなさい。正しくないものは、反例を一つ挙げなさい。
- (1)すべての自然数は \(0\) より大きい
- (2)すべての整数は \(0\) より大きい
- (3)一部の整数は \(0\) より小さい
- (4)すべての負の整数は整数である
「すべての〜」は反例をさがし、「一部の〜」はあてはまる例をさがします。
| 文 | さがしたもの | 見つかったか | 正しいか |
|---|---|---|---|
| (1) | 反例 | ない | 正しい |
| (2) | 反例 | \(-4\) | 正しくない |
| (3) | あてはまる例 | \(-2\) | 正しい |
| (4) | 反例 | ない | 正しい |
確かめ
(1)自然数は 1 から始まる 。1 より小さい自然数はない
(2)−4 は整数である 。−4 は 0 より大きくない → 反例になっている
(3)−2 は整数である 。−2 は 0 より小さい → 例になっている
(4)負の整数は、整数の一部として決めた 。外にはみ出す数はない
答えの吟味
(2)の反例は、整数であって、しかも \(0\) より大きくない数です。片方だけでは足りません。
答え (1)正しい (2)正しくない。反例は \(-4\) (3)正しい (4)正しい
例題4 反例をつくる
次の文はまちがっています。反例を一つずつ挙げて、まちがっていることを示しなさい。
- (1)小数点をつけて書かれた数は、すべて整数ではない
- (2)分数の形で書かれた数は、すべて整数ではない
- (3)自然数は、すべて \(10\) より小さい
反例は自分で作ってかまいません。文の言うとおりにならない数を用意します。
| 文 | 用意した数 | 表している数 | どこであてはまらないか |
|---|---|---|---|
| (1) | \(7.0\) | \(7\) | 小数点つきなのに整数 |
| (2) | \(\dfrac{18}{9}\) | \(2\) | 分数の形なのに整数 |
| (3) | \(23\) | \(23\) | 自然数なのに \(10\) より大きい |
確かめ
(1)7.0 は 7 。7 は整数である
(2)18 ÷ 9 = 2 。2 は整数である
(3)23 は正の整数なので自然数 。23 は 10 より大きい
答えの吟味
どの反例も、文の話題に入っている数です。\(7.0\) は小数点つき、\(23\) は自然数です。
答え (1)\(7.0\) (2)\(\dfrac{18}{9}\) (3)\(23\)
例題5 計算の答えは、どの仲間に入るか
次の計算の答えは、どの仲間に入りますか。
(1)\(11-6\) (2)\(6-11\) (3)\(5\div 2\) (4)\(-28\div 7\)
先に計算してから、答えを箱にあてはめます。
| 式 | 答え | 入る仲間 |
|---|---|---|
| (1) | \(5\) | 自然数であり、整数 |
| (2) | \(-5\) | 整数。自然数ではない |
| (3) | \(2.5\) | 整数ではない |
| (4) | \(-4\) | 整数。自然数ではない |
確かめ
(1)5 + 6 = 11 もどった
(2)−5 + 11 = 6 もどった
(3)2.5 × 2 = 5 もどった
(4)7 × (−4) = −28 もどった
答えの吟味
(1)だけが自然数です。同じ二つの数でも、引く向きで仲間が変わります。
答え (1)自然数であり整数 (2)整数 (3)整数ではない (4)整数
今日の問い
「すべての整数は自然数である」が正しくないことを、人に示すには何を書けばよいのでしょうか。
書くのは一つだけです。\(-3\) は整数で、しかも自然数ではありません。反例が一つあれば、文はくずれます。
反対に、「すべての自然数は整数である」が正しいことは、例をいくつ挙げても示せません。
そこで入れ子の図に戻ります。自然数の箱がまるごと整数の箱の中にあり、はみ出す数は一つもありません。
くずすときは反例を一つ、示すときは理由を一つ。
この書き分けは、入試の記述でもそのまま使います。
よくある間違い
まちがい1:0 を自然数に入れてしまう
自然数を書き出す問題です。
✗ 自然数 … 0、1、2、3、…
小学校の整数のならびを、そのまま書いた形です。定義にあてはめて確かめます。
自然数 … 1、2、3、… のような正の整数
0 は正の数か → 0 は正の数でも負の数でもない、境目の数
正の数ではないので、自然数には入らない
○ 自然数 … 1、2、3、…
\(0\) は自然数ではありません。 ただし整数ではあります。落とさないでください。
まちがい2:絶対値が自然数だから、その数も自然数だと思う
\(-12\) が自然数かどうかを答える問題です。
✗ 12 は自然数だから、−12 も自然数
見ているのは \(-12\) ではなく、その絶対値です。\(|-12|\) は \(12\) ですが、\(12\) と \(-12\) は別の数でした。
○ −12 は 0 より小さい
○ 正の整数ではないので、自然数ではない
○ −12 は負の整数なので、整数ではある
絶対値が自然数でも、もとの数が自然数とは限りません。
まちがい3:反例を、話題の外から持ってくる
「すべての整数は自然数である」をくずす問題です。
✗ 反例は 0.5
✗ 0.5 は自然数ではないから
\(0.5\) は、たしかに自然数ではありません。ところが、そもそも整数でもありません。
この文の話題は整数です。整数でない数を持ってきても、文には届きません。
○ 反例は −3
○ −3 は整数である
○ −3 は自然数ではない
反例は、話題に入っていて、しかもあてはまらない数です。
自分で確かめよう
紙に書いてから、答えを開いてください。分ける問題では、その書き方がどの数を表しているかを先に書くこと。
- 次の数を、自然数・整数・整数ではない数に分けなさい。
\(-13,\quad 7,\quad 0,\quad -0.5,\quad \dfrac{3}{4},\quad -\dfrac{10}{2}\)
次の数は整数ですか。整数であるものは、自然数かどうかも答えなさい。 (1)\(\dfrac{24}{8}\) (2)\(-6.0\) (3)\(\dfrac{7}{3}\) (4)\(\dfrac{0}{9}\)
次の文が正しいかどうかを答えなさい。正しくないものは、反例を一つ挙げなさい。
- (1)整数ではない数は、すべて負の数である
- (2)すべての負の整数は、\(0\) より小さい
- (3)一部の自然数は、\(100\) より大きい
- (4)すべての整数は、自然数か負の整数のどちらかである
\(\dfrac{9}{3}\) は自然数ですか。理由を書きなさい。
自然数のうち、いちばん小さい数は何ですか。また、整数のうち、いちばん小さい数はありますか。
\(-16\) の絶対値は自然数ですか。また、\(-16\) そのものは自然数ですか。
\(0\) が自然数に入らないのは、なぜですか。
小学校で「整数」と言っていたものと、このレッスンの整数は、どこがちがいますか。
\(6-14\) の答えは、どの仲間に入りますか。
\(4\div 5\) の答えは、どの仲間に入りますか。
次の答えはまちがっています。どこがまちがっているかを説明し、正しく直しなさい。
7 分の 21 は 分数の形だから 整数ではない
- 「すべての自然数は整数である」が正しいことを、図を使って説明しなさい。例をたくさん挙げるだけでは示せない理由も書きなさい。
答えと考え方
1. \(-\dfrac{10}{2}\) に気をつけます。分数の形ですが、表しているのは整数です。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(-13\) | 負の整数。自然数ではない |
| \(7\) | 正の整数なので自然数。整数の箱にも入る |
| \(0\) | 整数だが、\(0\) は自然数ではない |
| \(-0.5\) | 小数点より下が \(0\) ではない |
| \(\dfrac{3}{4}\) | \(3\div 4\) は割り切れない |
| \(-\dfrac{10}{2}\) | \(10\div 2\) は \(5\)。表しているのは \(-5\) で整数 |
確かめ
分けた数 = 自然数 1 個 + 自然数でない整数 3 個 + 整数でない数 2 個 = 6 個
もとの数も 6 個なので、もれもダブりもない
答えの吟味
自然数に入れた \(7\) は、整数にも書いてあります。入れ子になっているからです。
答え 自然数 … \(7\) 整数 … \(-13\)、\(7\)、\(0\)、\(-\dfrac{10}{2}\) 整数ではない数 … \(-0.5\)、\(\dfrac{3}{4}\)
2. 形ではなく、表している数を求めます。
| 式 | 表している数 | 整数か | 自然数か |
|---|---|---|---|
| (1) | \(3\) | 整数 | 自然数 |
| (2) | \(-6\) | 整数 | 自然数ではない |
| (3) | 割り切れない | 整数ではない | — |
| (4) | \(0\) | 整数 | 自然数ではない |
確かめ
(1)24 ÷ 8 = 3 (2)−6.0 は −6 (3)7 ÷ 3 は割り切れない (4)0 ÷ 9 = 0
答えの吟味
(1)(3)(4)は分数の形です。それでも三つとも答えがちがいました。
答え (1)整数であり自然数 (2)整数だが自然数ではない (3)整数ではない (4)整数だが自然数ではない
3. 「すべての〜」は反例を、「一部の〜」はあてはまる例をさがします。
確かめ
(1)0.3 は整数ではない 。0.3 は負の数ではない → 反例になっている
(2)負の整数は 0 より小さい数として決めた 。はみ出す数はない
(3)150 は正の整数なので自然数 。150 は 100 より大きい → 例になっている
(4)0 は整数である 。0 は自然数でも負の整数でもない → 反例になっている
答えの吟味
(4)の \(0\) は、整数の中で自然数にも負の整数にも入らない、ただ一つの数です。
答え (1)正しくない。反例は \(0.3\) (2)正しい (3)正しい (4)正しくない。反例は \(0\)
4. 定義にあてはめて答えます。\(\dfrac{9}{3}\) が表しているのは \(3\) です。
確かめ
9 ÷ 3 = 3 3 は正の整数 → 自然数
3 × 3 = 9 もどった
答えの吟味
分数の形にまどわされないかを見る問題です。求めるのは、表している数です。
答え 自然数である(表しているのが \(3\) で、正の整数だから)
5.・6. ならびの端と、絶対値のあつかいを見ます。
自然数は \(1\) から始まります。整数は左にも終わりがありません。\(-16\) の絶対値は \(|-16|\) で \(16\) です。
確かめ
1 より小さい自然数は 0 になるが、0 は自然数ではない → いちばん小さいのは 1
どんな整数にも、それより 1 小さい整数がある → いちばん小さい整数はない
−16 の絶対値は 16 16 は自然数 −16 は 0 より小さい → 自然数ではない
答えの吟味
絶対値は距離なので、もとの数とは別の数になることがあります。
答え 5. いちばん小さい自然数は \(1\)。いちばん小さい整数はない 6. 絶対値は自然数。\(-16\) 自身は自然数ではない
7.・8. 言葉の意味にさかのぼって答えます。
自然数は正の整数で、\(0\) は正の数ではありません。小学校の整数には、負の整数が入っていませんでした。
確かめ
0 は正の数か → ちがう 0 は自然数か → ちがう 0 は整数か → そのとおり
小学校の整数 … 0、1、2、3、…
このレッスンの整数 … …、−3、−2、−1、0、1、2、3、…
答えの吟味
\(0\) は、自然数からは外れますが、整数からは外れません。
答え 7. 自然数は正の整数で、\(0\) は正の数ではないから 8. 負の整数が入っているかどうか
9.・10. 先に計算してから、箱にあてはめます。
確かめ
6 − 14 = −8 −8 + 14 = 6 もどった
4 ÷ 5 = 0.8 0.8 × 5 = 4 もどった
−8 は小数点も分数の形もない → 整数 0 より小さい → 自然数ではない
0.8 は小数点より下が 0 ではない → 整数ではない
答えの吟味
引き算の答えは整数の箱におさまりました。わり算の答えは、外の箱まで出ています。
答え 9. 整数(自然数ではない) 10. 整数ではない
11. まちがっているのは、形だけを見て決めたところです。
\(\dfrac{21}{7}\) が表している数を、先に求めます。\(21\div 7\) は \(3\) です。\(3\) は正の整数です。
確かめ
3 × 7 = 21 もどった
3 は整数の箱の中にある
だから「整数ではない」は合っていない
答えの吟味
分数の形をしていても、割り切れれば整数になります。
答え 形だけを見たのがまちがい。\(\dfrac{21}{7}\) が表すのは \(3\) で、自然数であり整数である
12. 図の読み方を、そのまま書きます。
自然数の箱は、まるごと整数の箱の中にあります。はみ出している自然数は一つもありません。例をたくさん挙げても示せないのは、自然数がいくらでもあるからです。
確かめ
くずすとき … 反例を一つ挙げればよい
この文の反例は「自然数であって、整数ではない数」
そのような数は 自然数の箱にありながら 整数の箱の外にある数
→ 反例がないので、この文はくずれない
答えの吟味
くずすときは反例を一つ、示すときは理由を一つ。 この問いは、示すほうでした。
答え 自然数の箱がまるごと整数の箱の中にあり、はみ出す自然数が一つもないから。例をいくつ挙げても、調べていない自然数が残るから
次のレッスンへ
数に名前がつきました。\(1\)、\(2\)、\(3\)、… のような正の整数を、自然数といいます。 自然数と \(0\) と負の整数を合わせたものを、整数といいます。
そして、内がわの箱に入っている数は、外がわの箱にも入っています。
仲間を決めるのは見た目ではありませんでした。文の正しさを決める道具も手に入りました。「すべての〜」は、反例を一つ挙げればくずれます。
ただし、答えていない問いが残っています。数はどこまで広げれば足りるのでしょうか。
次のレッスン「その範囲でいつでも計算できるか」では、それぞれの箱の中で四つの計算をやってみます。セクション1のレッスン1で立てた問いが、そこで回収されます。
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