LESSON 01

負の数との出会い

符号と計算記号を読み分ける

−3 のマイナスと 5−3 のマイナスは、同じ形でも役割がちがう。符号としての読み方と計算記号としての読み方を区別し、かっこが必要になる場面を確かめる。

符号と計算記号を読み分ける

このレッスンでできるようになること

  • 式の中の \(+\)\(-\) が、符号なのか計算記号なのかを見分けられる
  • \((+3)\)\(3\) が同じ数であることを説明し、\(-(-3)\) の形を正しく読める
  • 計算記号の直後に符号つきの数を置くとき、かっこが必要になる理由を言える

前のレッスンの確認

  • 正の数 … 0より大きい数/負の数 … 0より小さい数/0 … 正の数でも負の数でもない、境目の数
  • 符号 … 数が正か負かを表す \(+\)\(-\) のしるし。\(+\) は省略できるが、\(-\) は省略できない
  • 反対の向きをもつ量 … 基準の0と正の向きを決めれば、符号つきの数で表せる

ここまで \(+\)\(-\) は、その数が0のどちら側にあるかを知らせるしるしでした。ところが \(+\)\(-\) には、小学校からずっと使ってきたもう一つの仕事があります。たし算と引き算の記号としての仕事です。

同じ形の記号が、二つの仕事をしている

前のレッスンの終わりで予告したとおり、次の二つを見くらべます。

読み方 この \(-\) がしていること
\(-4\) マイナス4 4という数が負の数だと知らせている
\(9-4\) 9引く4 9から4を引け、と命令している

紙の上の形は同じですが、していることはまるでちがいます。まず、命令する側に名前をつけます。

計算記号 … たし算・引き算・かけ算・わり算のどれをするかを命令する記号。\(+\)\(-\)\(\times\)\(\div\) の4つ

そのうえで \(-\) の二つの役割を分けます。

符号としての \(-\) … その数が負の数だと表すしるし。\(-4\)\(-\) がこれで、\(-4\) の2文字で一つの数を表す

計算記号としての \(-\) … 「引く」という命令を表す記号。\(9-4\)\(-\) がこれで、9と4のあいだに立つ

ちがいはこう言えます。符号は数の一部ですが、計算記号は数の一部ではありません。 \(-4\) から \(-\) を取ると \(4\) という別の数になります。\(9-4\) から \(-\) を取ると \(9\)\(4\) が残るだけで、それをどうするのかが分からなくなります。

一つの式の中に、二つの役割が同時に出ることもあります。

一つの式の中にある二つのマイナス 九からかっこつきのマイナス四を引く式が中央にならんでいる。前のマイナスには引くという命令だという矢印がつき、かっこの中のマイナスには四が負の数だというしるしだという矢印がついている。 同じ形の − が、一つの式の中で二つの仕事をしている 9 ( 4 ) 計算記号 「引く」という命令 符号 4 が負の数だというしるし

この式は「9から、マイナス4を、引く」と読みます。前の \(-\) が命令を、うしろの \(-\) が数のしるしを受け持ちます。

見分け方は、すぐ左を見るだけ

役割を決めるのは記号の形ではなく、式のどこに置かれているかです。見るところは一か所で済みます。

\(+\)\(-\) の役割は、そのすぐ左にあるものを見て決める。

  • すぐ左に閉じかっこ \()\) があれば … 計算記号
  • すぐ左に何もない(式のはじめ)か、開きかっこ \((\) があれば … 符号

計算記号は二つの数のあいだに立つ記号でした。だから左には、命令される相手の数が必ずいます。

見ている記号 すぐ左にあるもの 役割
\(-11\) \(-\) 何もない(式のはじめ) 符号
\(25-11\) \(-\) 数の \(25\) 計算記号
\((-11)+25\) \(-\) 開きかっこ \((\) 符号
\((-11)+25\) \(+\) 閉じかっこ \()\) 計算記号
\(25+(-11)\) \(+\) 数の \(25\) 計算記号
\(25+(-11)\) \(-\) 開きかっこ \((\) 符号

閉じかっこを数と同じあつかいにするのは、\((-11)\) がまとめて一つの数を表すからです。数が書き終わった直後の記号は、次の数への命令になります。

プラスとマイナスの役割を見分ける手順 記号のすぐ左に何があるかを見て、数か右かっこなら計算記号、何もないか左かっこなら符号だと分かれていく図。 + と − の役割を見分ける すぐ左に何があるか見る 数 や ) が ある 何もない か ( がある 計算記号 符号 見るのは記号の形ではなく、すぐ左にあるもの

かっこをつけた正の数は、もとの数と同じ

かっこは、ここまでで一つの数だと示すだけで、中身を書き変えたりはしません。\((+3)\) を順にほどきます。

書き方 この行でしたこと
\((+3)\) かっこで囲んだ形
\(+3\) かっこを外した。中身は符号つきの数の \(+3\)
\(3\) 符号の \(+\) を省略した

三つとも同じ数です。では \((-3)\) はどうでしょうか。

書き方 この行でしたこと
\((-3)\) かっこで囲んだ形
\(-3\) かっこを外した。中身は符号つきの数の \(-3\)

ここで止まります。\(-\) は省略できないからです。\((-3)\)\(3\) と書くと、0より3小さい数が0より3大きい数に変わります。かっこを外すことと、符号を省略することは別のことがらです。

なお、かっこを外してよいかは、その数が式のどこにいるかで決まります。理由はすぐあとで確かめます。

マイナスが二つ続く形をどう読むか

\(-\) が二つ続く \(-(-3)\) という形は、前に数がある式の中に出てきます。\(18-(-6)\) を例にします。

見ている記号 すぐ左にあるもの 役割
\(18\) のすぐ右の \(-\) 数の \(18\) 計算記号「引く」
かっこの中の \(-\) 開きかっこ \((\) 符号

読み方は「18から、マイナス6を、引く」の一通りです。まちがった読み方を二つ確かめます。

一つめは「18、引く、引く、6」です。命令が二つ並びますが、引かれる相手の数は \(6\) 一つしかありません。二つめの \(-\) のすぐ左は開きかっこなので、符号です。

二つめは「18、マイナス、マイナス6」です。一つめの \(-\) まで符号として読んだ形ですが、そのすぐ左には数の \(18\) がいます。これでは、\(18\)\(-6\) をどうするのかを言う記号が消えてしまいます。

大事な約束です。この式の答えは、ここでは求めません。 負の数を引く計算はセクション4であつかいます。

かっこが必要になるのはどんなときか

\(7\)\(-5\) をたしたいとします。そのまま並べて \(7+-5\) と書くと、何が起きるでしょうか。

7 + −5   … 命令の + と、数のしるしの − がとなり合ってしまった
どこまでが命令で、どこからが一つの数なのかが目で追えない
読みまちがいのもとになるので、数学ではこの書き方をしない

記号が二つ続くと、どこまでが命令でどこからが数かが見えません。そこで、記号を二つ続けて書かないという約束にします。数のほうをかっこで囲めば、記号はとなり合いません。

7 + (−5)  … かっこが「ここまでで一つの数」と示している
+ のすぐ左は数の 7 なので計算記号、− のすぐ左は ( なので符号
記号はとなり合わないので「7 に マイナス5 を たす」と読める
かっこが一つの数のはんいを示す図 上の段では七たすマイナス五が記号を二つならべて書かれていて、区切りが目で追えない。下の段では同じ式のマイナス五がかっこで囲まれ、そこまでで一つの数だと示されている。 かっこは「ここまでで一つの数」というしるし 書けない形 7 + 5 + と − がとなり合い、区切りが目で追えない 正しい形 7 + ( 5 ) ここまでで一つの数

これで書き方の決まりが言えます。

計算記号の直後に符号つきの数を置くときは、その数をかっこで囲む。

\(7\)\(5\) で並べてみます。

言いたいこと 記号で書くと かっこは
\(7\)\(5\) をたす \(7+5\) いらない
\(7\)\(-5\) をたす \(7+(-5)\) いる
\(7\) から \(5\) を引く \(7-5\) いらない
\(7\) から \(-5\) を引く \(7-(-5)\) いる
\(7\)\(+5\) をたす(符号を書いたまま) \(7+(+5)\) いる

かっこがいらないのは、符号を省略した正の数のとき(\(7+5\))と、式のいちばん前にある符号つきの数のとき(\(-5+7\))です。あとのほうは \((-5)+7\) と書いてもかまいません。

例題1 式の中のマイナスを読み分ける

次の式に出てくる \(-\) が、符号か計算記号かを答えなさい。

(1)\(-27\) (2)\(32-27\) (3)\((-27)+32\) (4)\(32+(-27)\)

この行でしたこと
\(-27\) (1)\(-\) のすぐ左には何もない。式のはじめなので符号
\(32-27\) (2)\(-\) のすぐ左は数の \(32\) なので計算記号「引く」
\((-27)+32\) (3)\(-\) のすぐ左は開きかっこなので符号
\(32+(-27)\) (4)\(-\) のすぐ左は開きかっこなので符号

確かめ

判定した − は 4 個。式の − も 4 個なので、見落としはない
計算記号と判定したのは、すぐ左が 数 だったもの
符号と判定したのは、すぐ左が 何もない か ( だったもの

答えの吟味

判定した個数と、式にある記号の個数が合うかを見ます。どちらも4個で、見落としはありません。

並べ方が変わっても、かっこの中の \(-\) が計算記号になることはありません。

答え (1)符号 (2)計算記号 (3)符号 (4)符号

例題2 プラスを読み分け、省略できる形に直す

次の式に出てくる \(+\)\(-\) が、符号か計算記号かを答えなさい。また、(1)の数を、符号を省略した形で書き直しなさい。

(1)\(+16\) (2)\(41+16\) (3)\((+16)-41\)

この行でしたこと
\(+16\) (1)\(+\) のすぐ左には何もない。式のはじめなので符号
\(16\) (1)符号の \(+\) は省略できるので、こう書ける
\(41+16\) (2)\(+\) のすぐ左は数の \(41\) なので計算記号「たす」
\((+16)-41\) (3)\(+\) のすぐ左は開きかっこなので符号
\((+16)-41\) (3)\(-\) のすぐ左は閉じかっこなので計算記号「引く」

確かめ

判定した記号は (1) 1 個、(2) 1 個、(3) 2 個 で 合わせて 4 個
式の + と − も 4 個なので、見落としはない
計算記号と判定したのは、すぐ左が 数 か ) だったもの

答えの吟味

(2)と(3)は計算記号が1個ずつで、数が二つに命令が一つ。数が合っています。(1)は数が一つだけなので命令はありません。

(3)は \(+\) を省略すると \(16-41\) になります。符号を省略しても、計算記号は消えません。

答え (1)符号。省略した形は \(16\) (2)計算記号 (3)\(+\) は符号、\(-\) は計算記号

例題3 言葉で言われたことを、記号の式に直す

次を式に表しなさい。計算はしなくてかまいません。

(1)\(36\)\(-14\) をたす (2)\(36\) から \(-14\) を引く (3)\(-36\)\(14\) をたす

この行でしたこと
\(36+\) (1)「たす」なので、計算記号の \(+\) を書いた
\(36+(-14)\) (1)計算記号の直後に符号つきの数が来るので、かっこで囲んだ
\(36-\) (2)「引く」なので、計算記号の \(-\) を書いた
\(36-(-14)\) (2)計算記号の直後に符号つきの数が来るので、かっこで囲んだ
\(-36+\) (3)\(-36\) は式のいちばん前なので、かっこはいらない
\(-36+14\) (3)たす数は符号を省略した正の数なので、かっこはいらない

確かめ

左から読むと、順に「36 に マイナス14 を たす」
「36 から マイナス14 を 引く」「マイナス36 に 14 を たす」
どれも問題文の言い方に戻ったので合っている

答えの吟味

(1)と(2)はかっこの中身が同じ \(-14\) で、ちがうのはかっこの前の計算記号だけです。そこが「たす」か「引く」かを引き受けています。

答え (1)\(36+(-14)\) (2)\(36-(-14)\) (3)\(-36+14\)

例題4 式を、言葉で読む

次の式を言葉で読みなさい。計算はしなくてかまいません。

(1)\(-45+20\) (2)\(-45-(-20)\) (3)\(24-(+30)\)

この行でしたこと
\(-45+20\) (1)はじめの \(-\) はすぐ左に何もないので符号。「マイナス45」
\(-45+20\) (1)\(+\) はすぐ左が数の \(45\) なので計算記号。「20をたす」
\(-45-(-20)\) (2)はじめの \(-\) は符号。まん中の \(-\) はすぐ左が数なので計算記号
\(-45-(-20)\) (2)かっこの中の \(-\) はすぐ左が開きかっこなので符号
\(24-(+30)\) (3)\(-\) はすぐ左が数の \(24\) なので計算記号
\(24-(+30)\) (3)\(+\) はすぐ左が開きかっこなので符号

確かめ

読んだ言葉を記号に戻すと、順に −45 + 20 、−45 − (−20) 、24 − (+30)
どれももとの式に戻ったので、読み方は合っている

答えの吟味

読んだ言葉を記号に戻すと、三つとももとの式に一致しました。読みちがいはありません。

(3)は \(24-30\) と書き直せます。(2)の \((-20)\) は、外すと記号がとなり合うので外せません。

答え (1)マイナス45に20をたす (2)マイナス45からマイナス20を引く (3)24からプラス30を引く

今日の問い

\(5-3\)\(-\)\(-3\)\(-\) は、紙の上ではまったく同じ形です。それなのに役割がちがうと、どうして言い切れるのでしょうか。

理由は、引き算のしくみそのものにあります。引き算は、二つの数がそろってはじめてできる計算です。\(5-3\) には \(5\)\(3\) がそろっているので、\(-\) は「引け」という命令として立てます。

ところが \(-3\) には、\(-\) の左に数がありません。引かれる相手がいないので、命令は立てられません。この \(-\) にできるのは、右にある \(3\) が0よりどちら側の数かを知らせることだけです。

5 − 3   … − の左に 5 がいる → 引かれる相手がいる → 計算記号
  − 3   … − の左に何もない → 引かれる相手がいない → 符号にしかなれない

「すぐ左を見る」は、思いつきの覚え方ではありません。引き算には二つの数が必要だという当たり前のことを、見分け方にしただけです。

よくある間違い

まちがい1:マイナスをすべて「引く」と読んでしまう

✗ −28 + 13 を「28 を 引いて、13 を たす」と読む

\(-\) を見たらいつも「引く」と読む、という思いこみから起きます。この読み方では、何から28を引くのかが言えません。引かれる数がどこにもないからです。

○ −28 + 13 を「マイナス28 に 13 を たす」と読む

はじめの \(-\) のすぐ左には何もありません。式のはじめの \(-\) は符号で、\(-28\) の2文字で一つの数を表します。誤った読み方を式に戻すと、はっきりします。

「28 を 引いて 13 を たす」を式に戻すと (何かの数)− 28 + 13
数が三つの式になってしまうが、もとの式の数は −28 と 13 の 二つだけ
数の個数が合わないので、この読み方はまちがい

まちがい2:かっこを省いて書いてしまう

\(26\)\(-15\) をたすことを、こう書いてしまう間違いです。

✗ 26 + −15

言いたいことは分かりますが、この形は使えません。

26 + −15  … 命令の + と、数のしるしの − がとなり合っている
どこまでが一つの数か目で追えず、読みまちがいのもとになる
数学では、記号を二つ続けて書かない約束になっている
○ 26 + (−15)

かっこが「ここまでで一つの数」と示すので、記号はとなり合わず区切りもはっきりします。計算記号の直後に符号つきの数を置くときは、かっこで囲む。

まちがい3:かっこを外すときにマイナスまで消してしまう

\((+12)\)\(12\) と書けたのだから \((-12)\)\(12\) だろう、と考える間違いです。

✗ (−12) を 12 と書く

省略できるのは \(+\) だけでした。実際に省いてみます。

(+12) の中身は +12 、+ を省いて 12 。0 より 12 大きい数のまま
(−12) の中身は −12 、− を省くと 12 。0 より 12 小さい数が、大きい数に変わる
○ (−12) は −12 と書く(かっこは外せるが、− は残る)

かっこを外しても、中身の符号はそのまま残ります。

まちがい4:置かれている場所を見ずに決めてしまう

「まん中あたりにあるから計算記号」と、だいたいの位置で決める間違いです。

✗ 38 + (−21) の − は、式のまん中にあるから計算記号

この読み方では、数が \(38\)\(21\) の二つなのに命令が二つあることになります。

○ 38 + (−21) の − は、すぐ左が ( なので符号
○ 計算記号はこの式に一つだけ。数の 38 のすぐ右にある + がそれ

見るのはすぐ左の一文字です。開きかっこの直後にある記号は、いつでも符号です。

自分で確かめよう

紙に書いてから、答えを開いてください。すぐ左に何があったかを必ず書き残すこと。

  1. 次の式に出てくる \(+\)\(-\) を一つずつ取り上げ、符号か計算記号かを答えなさい。

(1)\(34+29\) (2)\(34-29\) (3)\(-34+29\) (4)\(34-(-29)\) (5)\((+34)-29\)

  1. 次の数について、かっこを外し、省略できる符号は省略した形で書きなさい。省略できないものは、その理由も書きなさい。

(1)\((+43)\) (2)\((-43)\) (3)\((+0.8)\)

  1. 次を式に表しなさい。計算はしなくてかまいません。

(1)\(47\)\(-33\) をたす (2)\(47\) から \(-33\) を引く (3)\(-47\) から \(33\) を引く

  1. 次の式を言葉で読みなさい。

(1)\(-52+19\) (2)\(52-(+19)\) (3)\(-52-(-19)\)

  1. \(31\)\(-8\) をたすことを、なぜ \(31+-8\) と書かず、\(31+(-8)\) と書くのですか。理由を説明しなさい。

  2. 次の読み方はまちがっています。まちがいを説明し、正しく読み直しなさい。

40 − (−17) は、− が二つあるから
40 から 17 を 二回 引く、と読む
答えと考え方

1. どの記号も、すぐ左だけを見ます。

この行でしたこと
\(34+29\) (1)\(+\) のすぐ左は数の \(34\) なので計算記号
\(34-29\) (2)\(-\) のすぐ左は数の \(34\) なので計算記号
\(-34+29\) (3)\(-\) のすぐ左には何もないので符号
\(-34+29\) (3)\(+\) のすぐ左は数の \(34\) なので計算記号
\(34-(-29)\) (4)はじめの \(-\) のすぐ左は数の \(34\) なので計算記号
\(34-(-29)\) (4)かっこの中の \(-\) のすぐ左は開きかっこなので符号
\((+34)-29\) (5)\(+\) のすぐ左は開きかっこなので符号
\((+34)-29\) (5)\(-\) のすぐ左は閉じかっこなので計算記号

確かめ

判定した記号は 1 + 1 + 2 + 2 + 2 = 8 個。式の + と − も 8 個
どの式も計算記号は 1 個。数が二つに命令が一つで数が合っている

答え (1)\(+\) は計算記号 (2)\(-\) は計算記号 (3)\(-\) は符号、\(+\) は計算記号 (4)はじめの \(-\) は計算記号、かっこの中の \(-\) は符号 (5)\(+\) は符号、\(-\) は計算記号

2. かっこを外すことと、符号を省略することを分けて考えます。

書き方 この行でしたこと
\((+43)\) (1)かっこを外すと \(+43\)\(+\) は省略できるので \(43\)
\((-43)\) (2)かっこを外すと \(-43\)\(-\) は省略できないのでここまで
\((+0.8)\) (3)かっこを外すと \(+0.8\)\(+\) は省略できるので \(0.8\)

確かめ

−43 の − を省くと 43 になり、0 をはさんで反対側の数になる
省略できるかは、符号が + か − かだけで決まる

答え (1)\(43\) (2)\(-43\)\(-\) を省略すると0より大きい数に変わってしまうので、\(-\) は残す (3)\(0.8\)

3. 計算記号を先に書き、そのあとにたす数・引く数を書きます。

この行でしたこと
\(47+\) (1)「たす」なので計算記号の \(+\) を書いた
\(47+(-33)\) (1)計算記号の直後に \(-33\) が来るので、かっこで囲んだ
\(47-\) (2)「引く」なので計算記号の \(-\) を書いた
\(47-(-33)\) (2)計算記号の直後に \(-33\) が来るので、かっこで囲んだ
\(-47-\) (3)\(-47\) は式のいちばん前なので、かっこはいらない
\(-47-33\) (3)引く数は符号を省略した正の数なので、かっこはいらない

確かめ

左から読むと、順に「47 に マイナス33 を たす」
「47 から マイナス33 を 引く」「マイナス47 から 33 を 引く」
どれも問題文の言い方に戻ったので合っている

(3)は一つの式で役割が分かれます。はじめの \(-\) は左に何もないので符号、二つめは左に \(47\) がいるので計算記号。

答え (1)\(47+(-33)\) (2)\(47-(-33)\) (3)\(-47-33\)

4. 記号を左から順に取り上げ、役割を決めてから言葉にします。

この行でしたこと
\(-52+19\) (1)\(-\) は式のはじめなので符号。「マイナス52」
\(-52+19\) (1)\(+\) のすぐ左は数なので計算記号。「19をたす」
\(52-(+19)\) (2)\(-\) のすぐ左は数なので計算記号。「引く」
\(52-(+19)\) (2)\(+\) のすぐ左は開きかっこなので符号。「プラス19」
\(-52-(-19)\) (3)はじめの \(-\) は符号、まん中の \(-\) は計算記号
\(-52-(-19)\) (3)かっこの中の \(-\) は開きかっこの直後なので符号

確かめ

読んだ言葉を記号に戻すと、順に −52 + 19 、52 − (+19) 、−52 − (−19)
どれももとの式に戻ったので、読み方は合っている

(2)は \(52-19\) と同じ式です。(3)の \((-19)\) は外せません。外すと \(-\) がとなり合うからです。

答え (1)マイナス52に19をたす (2)52からプラス19を引く (3)マイナス52からマイナス19を引く

5. 実際に \(31+-8\) と書いてみると分かります。

31 + −8   … 命令の + と、数のしるしの − がとなり合っている
どこまでが一つの数か目で追えず、読みまちがいのもとになる
数学では、記号を二つ続けて書かない約束になっている

そこで、たす数をかっこで囲み、記号がとなり合わないようにします。

31 + (−8)  … かっこが「ここまでで一つの数」と示している
記号はとなり合わず、「31 に マイナス8 を たす」と読める

答え \(31+-8\) と書くと、命令の \(+\) と数のしるしの \(-\) がとなり合い、どこまでが一つの数か目で追えなくなるから。数学では記号を二つ続けて書かない約束なので、たす数をかっこで囲んで \(31+(-8)\) と書く

6. \(-\) を二つとも計算記号として読んだのがまちがいです。

この行でしたこと
\(40-(-17)\) はじめの \(-\) のすぐ左は数の \(40\) なので計算記号「引く」
\(40-(-17)\) かっこの中の \(-\) のすぐ左は開きかっこなので符号

かっこの中の \(-\) は開きかっこの直後にいて、左に数がいません。引かれる相手がないので命令にはなれず、符号にしかなれません。

確かめ

「40 から 17 を 二回 引く」を式に戻すと 40 − 17 − 17
数が 40 と 17 と 17 の 三つになるが、もとの式は 40 と −17 の 二つ
数の個数が合わないので、この読み方はまちがい

この式の答えは、まだ求めません。ここでできるのは、式を読むことまでです。

答え かっこの中の \(-\) は開きかっこの直後にあるので符号であり、計算記号ではない。正しい読み方は「40からマイナス17を引く」

次のレッスンへ

\(+\)\(-\) が符号なのか計算記号なのかを、すぐ左を見るだけで見分けられるようになりました。次の三つも確かめました。

  • \((+3)\)\(3\) は同じ数であること
  • \((-3)\)\(3\) と書いてはいけないこと
  • 計算記号の直後に符号つきの数を置くなら、かっこで囲むこと

これでセクション1の道具はそろいました。次のレッスン「身のまわりの正負の数」はセクション1のまとめです。気温・建物の階・海面からの高さといった場面を符号つきの数に直し、逆に符号つきの数を場面の言葉へ読みもどす往復を練習します。

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クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。

UNDERSTANDING CHECK

理解チェック:符号と計算記号を読み分ける

70% 合格ライン
  1. 設問 0
    計算記号とは、どのような記号のことですか。
  2. 設問 1
    $+$ や $-$ の役割を、そのすぐ左にあるものを見て決めてよいのはなぜですか。
  3. 設問 2
    $76+(-23)$ に出てくる $+$ と $-$ の役割の組み合わせとして、正しいものはどれですか。
  4. 設問 3
    「$-59$ から $-37$ を引く」を記号の式で表したものはどれですか。
  5. 設問 4
    $-46+39$ を「46を引いて、39をたす」と読むのはまちがいです。その説明として正しいものはどれですか。

まずは自分で選んでみましょう。採点・学習履歴への記録は、回答APIとの連携時に追加します。