符号と計算記号を読み分ける
このレッスンでできるようになること
- 式の中の \(+\) と \(-\) が、符号なのか計算記号なのかを見分けられる
- \((+3)\) と \(3\) が同じ数であることを説明し、\(-(-3)\) の形を正しく読める
- 計算記号の直後に符号つきの数を置くとき、かっこが必要になる理由を言える
前のレッスンの確認
- 正の数 … 0より大きい数/負の数 … 0より小さい数/0 … 正の数でも負の数でもない、境目の数
- 符号 … 数が正か負かを表す \(+\) と \(-\) のしるし。\(+\) は省略できるが、\(-\) は省略できない
- 反対の向きをもつ量 … 基準の0と正の向きを決めれば、符号つきの数で表せる
ここまで \(+\) と \(-\) は、その数が0のどちら側にあるかを知らせるしるしでした。ところが \(+\) と \(-\) には、小学校からずっと使ってきたもう一つの仕事があります。たし算と引き算の記号としての仕事です。
同じ形の記号が、二つの仕事をしている
前のレッスンの終わりで予告したとおり、次の二つを見くらべます。
| 式 | 読み方 | この \(-\) がしていること |
|---|---|---|
| \(-4\) | マイナス4 | 4という数が負の数だと知らせている |
| \(9-4\) | 9引く4 | 9から4を引け、と命令している |
紙の上の形は同じですが、していることはまるでちがいます。まず、命令する側に名前をつけます。
計算記号 … たし算・引き算・かけ算・わり算のどれをするかを命令する記号。\(+\)、\(-\)、\(\times\)、\(\div\) の4つ
そのうえで \(-\) の二つの役割を分けます。
符号としての \(-\) … その数が負の数だと表すしるし。\(-4\) の \(-\) がこれで、\(-4\) の2文字で一つの数を表す
計算記号としての \(-\) … 「引く」という命令を表す記号。\(9-4\) の \(-\) がこれで、9と4のあいだに立つ
ちがいはこう言えます。符号は数の一部ですが、計算記号は数の一部ではありません。 \(-4\) から \(-\) を取ると \(4\) という別の数になります。\(9-4\) から \(-\) を取ると \(9\) と \(4\) が残るだけで、それをどうするのかが分からなくなります。
一つの式の中に、二つの役割が同時に出ることもあります。
この式は「9から、マイナス4を、引く」と読みます。前の \(-\) が命令を、うしろの \(-\) が数のしるしを受け持ちます。
見分け方は、すぐ左を見るだけ
役割を決めるのは記号の形ではなく、式のどこに置かれているかです。見るところは一か所で済みます。
\(+\) や \(-\) の役割は、そのすぐ左にあるものを見て決める。
- すぐ左に数か閉じかっこ \()\) があれば … 計算記号
- すぐ左に何もない(式のはじめ)か、開きかっこ \((\) があれば … 符号
計算記号は二つの数のあいだに立つ記号でした。だから左には、命令される相手の数が必ずいます。
| 式 | 見ている記号 | すぐ左にあるもの | 役割 |
|---|---|---|---|
| \(-11\) | \(-\) | 何もない(式のはじめ) | 符号 |
| \(25-11\) | \(-\) | 数の \(25\) | 計算記号 |
| \((-11)+25\) | \(-\) | 開きかっこ \((\) | 符号 |
| \((-11)+25\) | \(+\) | 閉じかっこ \()\) | 計算記号 |
| \(25+(-11)\) | \(+\) | 数の \(25\) | 計算記号 |
| \(25+(-11)\) | \(-\) | 開きかっこ \((\) | 符号 |
閉じかっこを数と同じあつかいにするのは、\((-11)\) がまとめて一つの数を表すからです。数が書き終わった直後の記号は、次の数への命令になります。
かっこをつけた正の数は、もとの数と同じ
かっこは、ここまでで一つの数だと示すだけで、中身を書き変えたりはしません。\((+3)\) を順にほどきます。
| 書き方 | この行でしたこと |
|---|---|
| \((+3)\) | かっこで囲んだ形 |
| \(+3\) | かっこを外した。中身は符号つきの数の \(+3\) |
| \(3\) | 符号の \(+\) を省略した |
三つとも同じ数です。では \((-3)\) はどうでしょうか。
| 書き方 | この行でしたこと |
|---|---|
| \((-3)\) | かっこで囲んだ形 |
| \(-3\) | かっこを外した。中身は符号つきの数の \(-3\) |
ここで止まります。\(-\) は省略できないからです。\((-3)\) を \(3\) と書くと、0より3小さい数が0より3大きい数に変わります。かっこを外すことと、符号を省略することは別のことがらです。
なお、かっこを外してよいかは、その数が式のどこにいるかで決まります。理由はすぐあとで確かめます。
マイナスが二つ続く形をどう読むか
\(-\) が二つ続く \(-(-3)\) という形は、前に数がある式の中に出てきます。\(18-(-6)\) を例にします。
| 見ている記号 | すぐ左にあるもの | 役割 |
|---|---|---|
| \(18\) のすぐ右の \(-\) | 数の \(18\) | 計算記号「引く」 |
| かっこの中の \(-\) | 開きかっこ \((\) | 符号 |
読み方は「18から、マイナス6を、引く」の一通りです。まちがった読み方を二つ確かめます。
一つめは「18、引く、引く、6」です。命令が二つ並びますが、引かれる相手の数は \(6\) 一つしかありません。二つめの \(-\) のすぐ左は開きかっこなので、符号です。
二つめは「18、マイナス、マイナス6」です。一つめの \(-\) まで符号として読んだ形ですが、そのすぐ左には数の \(18\) がいます。これでは、\(18\) と \(-6\) をどうするのかを言う記号が消えてしまいます。
大事な約束です。この式の答えは、ここでは求めません。 負の数を引く計算はセクション4であつかいます。
かっこが必要になるのはどんなときか
\(7\) に \(-5\) をたしたいとします。そのまま並べて \(7+-5\) と書くと、何が起きるでしょうか。
7 + −5 … 命令の + と、数のしるしの − がとなり合ってしまった
どこまでが命令で、どこからが一つの数なのかが目で追えない
読みまちがいのもとになるので、数学ではこの書き方をしない
記号が二つ続くと、どこまでが命令でどこからが数かが見えません。そこで、記号を二つ続けて書かないという約束にします。数のほうをかっこで囲めば、記号はとなり合いません。
7 + (−5) … かっこが「ここまでで一つの数」と示している
+ のすぐ左は数の 7 なので計算記号、− のすぐ左は ( なので符号
記号はとなり合わないので「7 に マイナス5 を たす」と読める
これで書き方の決まりが言えます。
計算記号の直後に符号つきの数を置くときは、その数をかっこで囲む。
\(7\) と \(5\) で並べてみます。
| 言いたいこと | 記号で書くと | かっこは |
|---|---|---|
| \(7\) に \(5\) をたす | \(7+5\) | いらない |
| \(7\) に \(-5\) をたす | \(7+(-5)\) | いる |
| \(7\) から \(5\) を引く | \(7-5\) | いらない |
| \(7\) から \(-5\) を引く | \(7-(-5)\) | いる |
| \(7\) に \(+5\) をたす(符号を書いたまま) | \(7+(+5)\) | いる |
かっこがいらないのは、符号を省略した正の数のとき(\(7+5\))と、式のいちばん前にある符号つきの数のとき(\(-5+7\))です。あとのほうは \((-5)+7\) と書いてもかまいません。
例題1 式の中のマイナスを読み分ける
次の式に出てくる \(-\) が、符号か計算記号かを答えなさい。
(1)\(-27\) (2)\(32-27\) (3)\((-27)+32\) (4)\(32+(-27)\)
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(-27\) | (1)\(-\) のすぐ左には何もない。式のはじめなので符号 |
| \(32-27\) | (2)\(-\) のすぐ左は数の \(32\) なので計算記号「引く」 |
| \((-27)+32\) | (3)\(-\) のすぐ左は開きかっこなので符号 |
| \(32+(-27)\) | (4)\(-\) のすぐ左は開きかっこなので符号 |
確かめ
判定した − は 4 個。式の − も 4 個なので、見落としはない
計算記号と判定したのは、すぐ左が 数 だったもの
符号と判定したのは、すぐ左が 何もない か ( だったもの
答えの吟味
判定した個数と、式にある記号の個数が合うかを見ます。どちらも4個で、見落としはありません。
並べ方が変わっても、かっこの中の \(-\) が計算記号になることはありません。
答え (1)符号 (2)計算記号 (3)符号 (4)符号
例題2 プラスを読み分け、省略できる形に直す
次の式に出てくる \(+\) と \(-\) が、符号か計算記号かを答えなさい。また、(1)の数を、符号を省略した形で書き直しなさい。
(1)\(+16\) (2)\(41+16\) (3)\((+16)-41\)
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(+16\) | (1)\(+\) のすぐ左には何もない。式のはじめなので符号 |
| \(16\) | (1)符号の \(+\) は省略できるので、こう書ける |
| \(41+16\) | (2)\(+\) のすぐ左は数の \(41\) なので計算記号「たす」 |
| \((+16)-41\) | (3)\(+\) のすぐ左は開きかっこなので符号 |
| \((+16)-41\) | (3)\(-\) のすぐ左は閉じかっこなので計算記号「引く」 |
確かめ
判定した記号は (1) 1 個、(2) 1 個、(3) 2 個 で 合わせて 4 個
式の + と − も 4 個なので、見落としはない
計算記号と判定したのは、すぐ左が 数 か ) だったもの
答えの吟味
(2)と(3)は計算記号が1個ずつで、数が二つに命令が一つ。数が合っています。(1)は数が一つだけなので命令はありません。
(3)は \(+\) を省略すると \(16-41\) になります。符号を省略しても、計算記号は消えません。
答え (1)符号。省略した形は \(16\) (2)計算記号 (3)\(+\) は符号、\(-\) は計算記号
例題3 言葉で言われたことを、記号の式に直す
次を式に表しなさい。計算はしなくてかまいません。
(1)\(36\) に \(-14\) をたす (2)\(36\) から \(-14\) を引く (3)\(-36\) に \(14\) をたす
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(36+\) | (1)「たす」なので、計算記号の \(+\) を書いた |
| \(36+(-14)\) | (1)計算記号の直後に符号つきの数が来るので、かっこで囲んだ |
| \(36-\) | (2)「引く」なので、計算記号の \(-\) を書いた |
| \(36-(-14)\) | (2)計算記号の直後に符号つきの数が来るので、かっこで囲んだ |
| \(-36+\) | (3)\(-36\) は式のいちばん前なので、かっこはいらない |
| \(-36+14\) | (3)たす数は符号を省略した正の数なので、かっこはいらない |
確かめ
左から読むと、順に「36 に マイナス14 を たす」
「36 から マイナス14 を 引く」「マイナス36 に 14 を たす」
どれも問題文の言い方に戻ったので合っている
答えの吟味
(1)と(2)はかっこの中身が同じ \(-14\) で、ちがうのはかっこの前の計算記号だけです。そこが「たす」か「引く」かを引き受けています。
答え (1)\(36+(-14)\) (2)\(36-(-14)\) (3)\(-36+14\)
例題4 式を、言葉で読む
次の式を言葉で読みなさい。計算はしなくてかまいません。
(1)\(-45+20\) (2)\(-45-(-20)\) (3)\(24-(+30)\)
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(-45+20\) | (1)はじめの \(-\) はすぐ左に何もないので符号。「マイナス45」 |
| \(-45+20\) | (1)\(+\) はすぐ左が数の \(45\) なので計算記号。「20をたす」 |
| \(-45-(-20)\) | (2)はじめの \(-\) は符号。まん中の \(-\) はすぐ左が数なので計算記号 |
| \(-45-(-20)\) | (2)かっこの中の \(-\) はすぐ左が開きかっこなので符号 |
| \(24-(+30)\) | (3)\(-\) はすぐ左が数の \(24\) なので計算記号 |
| \(24-(+30)\) | (3)\(+\) はすぐ左が開きかっこなので符号 |
確かめ
読んだ言葉を記号に戻すと、順に −45 + 20 、−45 − (−20) 、24 − (+30)
どれももとの式に戻ったので、読み方は合っている
答えの吟味
読んだ言葉を記号に戻すと、三つとももとの式に一致しました。読みちがいはありません。
(3)は \(24-30\) と書き直せます。(2)の \((-20)\) は、外すと記号がとなり合うので外せません。
答え (1)マイナス45に20をたす (2)マイナス45からマイナス20を引く (3)24からプラス30を引く
今日の問い
\(5-3\) の \(-\) と \(-3\) の \(-\) は、紙の上ではまったく同じ形です。それなのに役割がちがうと、どうして言い切れるのでしょうか。
理由は、引き算のしくみそのものにあります。引き算は、二つの数がそろってはじめてできる計算です。\(5-3\) には \(5\) と \(3\) がそろっているので、\(-\) は「引け」という命令として立てます。
ところが \(-3\) には、\(-\) の左に数がありません。引かれる相手がいないので、命令は立てられません。この \(-\) にできるのは、右にある \(3\) が0よりどちら側の数かを知らせることだけです。
5 − 3 … − の左に 5 がいる → 引かれる相手がいる → 計算記号
− 3 … − の左に何もない → 引かれる相手がいない → 符号にしかなれない
「すぐ左を見る」は、思いつきの覚え方ではありません。引き算には二つの数が必要だという当たり前のことを、見分け方にしただけです。
よくある間違い
まちがい1:マイナスをすべて「引く」と読んでしまう
✗ −28 + 13 を「28 を 引いて、13 を たす」と読む
\(-\) を見たらいつも「引く」と読む、という思いこみから起きます。この読み方では、何から28を引くのかが言えません。引かれる数がどこにもないからです。
○ −28 + 13 を「マイナス28 に 13 を たす」と読む
はじめの \(-\) のすぐ左には何もありません。式のはじめの \(-\) は符号で、\(-28\) の2文字で一つの数を表します。誤った読み方を式に戻すと、はっきりします。
「28 を 引いて 13 を たす」を式に戻すと (何かの数)− 28 + 13
数が三つの式になってしまうが、もとの式の数は −28 と 13 の 二つだけ
数の個数が合わないので、この読み方はまちがい
まちがい2:かっこを省いて書いてしまう
\(26\) に \(-15\) をたすことを、こう書いてしまう間違いです。
✗ 26 + −15
言いたいことは分かりますが、この形は使えません。
26 + −15 … 命令の + と、数のしるしの − がとなり合っている
どこまでが一つの数か目で追えず、読みまちがいのもとになる
数学では、記号を二つ続けて書かない約束になっている
○ 26 + (−15)
かっこが「ここまでで一つの数」と示すので、記号はとなり合わず区切りもはっきりします。計算記号の直後に符号つきの数を置くときは、かっこで囲む。
まちがい3:かっこを外すときにマイナスまで消してしまう
\((+12)\) が \(12\) と書けたのだから \((-12)\) も \(12\) だろう、と考える間違いです。
✗ (−12) を 12 と書く
省略できるのは \(+\) だけでした。実際に省いてみます。
(+12) の中身は +12 、+ を省いて 12 。0 より 12 大きい数のまま
(−12) の中身は −12 、− を省くと 12 。0 より 12 小さい数が、大きい数に変わる
○ (−12) は −12 と書く(かっこは外せるが、− は残る)
かっこを外しても、中身の符号はそのまま残ります。
まちがい4:置かれている場所を見ずに決めてしまう
「まん中あたりにあるから計算記号」と、だいたいの位置で決める間違いです。
✗ 38 + (−21) の − は、式のまん中にあるから計算記号
この読み方では、数が \(38\) と \(21\) の二つなのに命令が二つあることになります。
○ 38 + (−21) の − は、すぐ左が ( なので符号
○ 計算記号はこの式に一つだけ。数の 38 のすぐ右にある + がそれ
見るのはすぐ左の一文字です。開きかっこの直後にある記号は、いつでも符号です。
自分で確かめよう
紙に書いてから、答えを開いてください。すぐ左に何があったかを必ず書き残すこと。
- 次の式に出てくる \(+\) と \(-\) を一つずつ取り上げ、符号か計算記号かを答えなさい。
(1)\(34+29\) (2)\(34-29\) (3)\(-34+29\) (4)\(34-(-29)\) (5)\((+34)-29\)
- 次の数について、かっこを外し、省略できる符号は省略した形で書きなさい。省略できないものは、その理由も書きなさい。
(1)\((+43)\) (2)\((-43)\) (3)\((+0.8)\)
- 次を式に表しなさい。計算はしなくてかまいません。
(1)\(47\) に \(-33\) をたす (2)\(47\) から \(-33\) を引く (3)\(-47\) から \(33\) を引く
- 次の式を言葉で読みなさい。
(1)\(-52+19\) (2)\(52-(+19)\) (3)\(-52-(-19)\)
\(31\) に \(-8\) をたすことを、なぜ \(31+-8\) と書かず、\(31+(-8)\) と書くのですか。理由を説明しなさい。
次の読み方はまちがっています。まちがいを説明し、正しく読み直しなさい。
40 − (−17) は、− が二つあるから
40 から 17 を 二回 引く、と読む
答えと考え方
1. どの記号も、すぐ左だけを見ます。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(34+29\) | (1)\(+\) のすぐ左は数の \(34\) なので計算記号 |
| \(34-29\) | (2)\(-\) のすぐ左は数の \(34\) なので計算記号 |
| \(-34+29\) | (3)\(-\) のすぐ左には何もないので符号 |
| \(-34+29\) | (3)\(+\) のすぐ左は数の \(34\) なので計算記号 |
| \(34-(-29)\) | (4)はじめの \(-\) のすぐ左は数の \(34\) なので計算記号 |
| \(34-(-29)\) | (4)かっこの中の \(-\) のすぐ左は開きかっこなので符号 |
| \((+34)-29\) | (5)\(+\) のすぐ左は開きかっこなので符号 |
| \((+34)-29\) | (5)\(-\) のすぐ左は閉じかっこなので計算記号 |
確かめ
判定した記号は 1 + 1 + 2 + 2 + 2 = 8 個。式の + と − も 8 個
どの式も計算記号は 1 個。数が二つに命令が一つで数が合っている
答え (1)\(+\) は計算記号 (2)\(-\) は計算記号 (3)\(-\) は符号、\(+\) は計算記号 (4)はじめの \(-\) は計算記号、かっこの中の \(-\) は符号 (5)\(+\) は符号、\(-\) は計算記号
2. かっこを外すことと、符号を省略することを分けて考えます。
| 書き方 | この行でしたこと |
|---|---|
| \((+43)\) | (1)かっこを外すと \(+43\)。\(+\) は省略できるので \(43\) |
| \((-43)\) | (2)かっこを外すと \(-43\)。\(-\) は省略できないのでここまで |
| \((+0.8)\) | (3)かっこを外すと \(+0.8\)。\(+\) は省略できるので \(0.8\) |
確かめ
−43 の − を省くと 43 になり、0 をはさんで反対側の数になる
省略できるかは、符号が + か − かだけで決まる
答え (1)\(43\) (2)\(-43\)。\(-\) を省略すると0より大きい数に変わってしまうので、\(-\) は残す (3)\(0.8\)
3. 計算記号を先に書き、そのあとにたす数・引く数を書きます。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(47+\) | (1)「たす」なので計算記号の \(+\) を書いた |
| \(47+(-33)\) | (1)計算記号の直後に \(-33\) が来るので、かっこで囲んだ |
| \(47-\) | (2)「引く」なので計算記号の \(-\) を書いた |
| \(47-(-33)\) | (2)計算記号の直後に \(-33\) が来るので、かっこで囲んだ |
| \(-47-\) | (3)\(-47\) は式のいちばん前なので、かっこはいらない |
| \(-47-33\) | (3)引く数は符号を省略した正の数なので、かっこはいらない |
確かめ
左から読むと、順に「47 に マイナス33 を たす」
「47 から マイナス33 を 引く」「マイナス47 から 33 を 引く」
どれも問題文の言い方に戻ったので合っている
(3)は一つの式で役割が分かれます。はじめの \(-\) は左に何もないので符号、二つめは左に \(47\) がいるので計算記号。
答え (1)\(47+(-33)\) (2)\(47-(-33)\) (3)\(-47-33\)
4. 記号を左から順に取り上げ、役割を決めてから言葉にします。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(-52+19\) | (1)\(-\) は式のはじめなので符号。「マイナス52」 |
| \(-52+19\) | (1)\(+\) のすぐ左は数なので計算記号。「19をたす」 |
| \(52-(+19)\) | (2)\(-\) のすぐ左は数なので計算記号。「引く」 |
| \(52-(+19)\) | (2)\(+\) のすぐ左は開きかっこなので符号。「プラス19」 |
| \(-52-(-19)\) | (3)はじめの \(-\) は符号、まん中の \(-\) は計算記号 |
| \(-52-(-19)\) | (3)かっこの中の \(-\) は開きかっこの直後なので符号 |
確かめ
読んだ言葉を記号に戻すと、順に −52 + 19 、52 − (+19) 、−52 − (−19)
どれももとの式に戻ったので、読み方は合っている
(2)は \(52-19\) と同じ式です。(3)の \((-19)\) は外せません。外すと \(-\) がとなり合うからです。
答え (1)マイナス52に19をたす (2)52からプラス19を引く (3)マイナス52からマイナス19を引く
5. 実際に \(31+-8\) と書いてみると分かります。
31 + −8 … 命令の + と、数のしるしの − がとなり合っている
どこまでが一つの数か目で追えず、読みまちがいのもとになる
数学では、記号を二つ続けて書かない約束になっている
そこで、たす数をかっこで囲み、記号がとなり合わないようにします。
31 + (−8) … かっこが「ここまでで一つの数」と示している
記号はとなり合わず、「31 に マイナス8 を たす」と読める
答え \(31+-8\) と書くと、命令の \(+\) と数のしるしの \(-\) がとなり合い、どこまでが一つの数か目で追えなくなるから。数学では記号を二つ続けて書かない約束なので、たす数をかっこで囲んで \(31+(-8)\) と書く
6. \(-\) を二つとも計算記号として読んだのがまちがいです。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(40-(-17)\) | はじめの \(-\) のすぐ左は数の \(40\) なので計算記号「引く」 |
| \(40-(-17)\) | かっこの中の \(-\) のすぐ左は開きかっこなので符号 |
かっこの中の \(-\) は開きかっこの直後にいて、左に数がいません。引かれる相手がないので命令にはなれず、符号にしかなれません。
確かめ
「40 から 17 を 二回 引く」を式に戻すと 40 − 17 − 17
数が 40 と 17 と 17 の 三つになるが、もとの式は 40 と −17 の 二つ
数の個数が合わないので、この読み方はまちがい
この式の答えは、まだ求めません。ここでできるのは、式を読むことまでです。
答え かっこの中の \(-\) は開きかっこの直後にあるので符号であり、計算記号ではない。正しい読み方は「40からマイナス17を引く」
次のレッスンへ
\(+\) と \(-\) が符号なのか計算記号なのかを、すぐ左を見るだけで見分けられるようになりました。次の三つも確かめました。
- \((+3)\) と \(3\) は同じ数であること
- \((-3)\) を \(3\) と書いてはいけないこと
- 計算記号の直後に符号つきの数を置くなら、かっこで囲むこと
これでセクション1の道具はそろいました。次のレッスン「身のまわりの正負の数」はセクション1のまとめです。気温・建物の階・海面からの高さといった場面を符号つきの数に直し、逆に符号つきの数を場面の言葉へ読みもどす往復を練習します。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。