小数と分数のかけ算
このレッスンでできるようになること
- 小数のかけ算を、整数のかけ算に直してから小数点を打ち直して計算できる
- 分数のかけ算で、かける前に約分してから分子どうし・分母どうしをかけられる
- 小数と分数が混じった式を、分数にそろえて計算できる
前のレッスンの確認
- 符号 … 数が正か負かを表す \(+\) と \(-\) のしるし。\(+\) は省略できるが、\(-\) は省略できない
- 絶対値 … ある数を表す点と原点との距離
- 積 … かけ算の答えのこと
- 乗法 … かけ算のこと
- 同じ符号どうしなら積は正、ちがう符号どうしなら積は負になります。
- 符号が先、絶対値があと … ①符号を先に決める(同じ符号どうしなら \(+\)、ちがう符号どうしなら \(-\)) ②絶対値どうしをかける
- どんな数に \(0\) をかけても、積は \(0\) です。
- \(-1\) をかけると、その数の反対の数になります。
- 負の数が偶数個なら積は正、奇数個なら積は負になります。
- 乗法の交換法則 … かける順番を入れかえても、積は変わらない
- 乗法の結合法則 … どこからかけても、積は変わらない
絶対値は記号でも書きます。\(|-0.4|\) は \(0.4\) です。\(|-2.5|\) は \(2.5\) です。
変わるのは、絶対値の計算だけです
セクション5では、ずっと整数のかけ算をあつかってきました。今日は小数と分数です。
符号の決め方は、整数のときと何も変わりません。
符号が先、絶対値があと は、そのまま使えます。変わるのは手順②の中身だけです。
| 手順 | 整数のとき | 小数・分数のとき |
|---|---|---|
| ①符号を先に決める | \(2\) 数の符号を見る | まったく同じ |
| ②絶対値どうしをかける | 整数のかけ算 | 小数・分数のかけ算 |
小数のかけ算は、整数に直して、小数点を打つ
\((-0.4)\times(+1.6)\) を計算します。手順①から、積の符号は \(-\) です。
残っているのは絶対値です。\(|-0.4|\) は \(0.4\)、\(|+1.6|\) は \(1.6\) なので、\(0.4\times 1.6\) を計算します。
小数点をとって、あとで打ち直す
小数のままでは、九九が使えません。そこで、いったん整数に直します。
\(0.4\) の小数点をとると \(4\)、\(1.6\) の小数点をとると \(16\) です。\(4\times 16=64\) となります。
\(64\) のままでは大きすぎます。とった小数点を、打ち直します。
どこに打つかは、小数点より右にある数字の個数で決まります。
\(0.4\) も \(1.6\) も右に \(1\) つで、合わせて \(2\) つです。
だから \(64\) の小数点を左へ \(2\) つもどして、\(0.64\) とします。
このやり方を、整数に直して、小数点を打つ と呼びます。
- 小数点をとって、整数のかけ算にする
- 小数点より右にあった数字の個数だけ、小数点を左へもどす
答えは \(-0.64\) です。小数点の位置は、かけ算のあとで決めます。
位置は見当でも確かめられます。\(1\) より小さい \(0.4\) をかけたので、積は \(1.6\) より小さいはずです。
なお、答えが \(4.00\) のように右はしに \(0\) が続くときは、書かずに \(4\) とします。
分数のかけ算は、分子どうし・分母どうし
次は分数です。\(\left(-\dfrac{3}{8}\right)\times\left(+\dfrac{5}{6}\right)\) を計算します。
\(2\) 数の符号はちがうので、積の符号は \(-\) です。絶対値は \(\dfrac{3}{8}\) と \(\dfrac{5}{6}\) です。
小学校で習ったとおり、分子どうし・分母どうしをかけます。
\(\dfrac{3}{8}\times\dfrac{5}{6}=\dfrac{3\times 5}{8\times 6}=\dfrac{15}{48}\)
\(\dfrac{15}{48}\) は \(3\) で約分できて \(\dfrac{5}{16}\) です。答えは \(-\dfrac{5}{16}\) になります。
約分は、かける前にしておくと楽
いまの計算では、とちゅうで \(\dfrac{15}{48}\) が出てきました。\(48\) は大きい数です。
じつは、約分はかけ算の前にもできます。
\(\dfrac{3}{8}\times\dfrac{5}{6}\) の \(3\) と \(6\) は、\(3\) で約分できて \(1\) と \(2\) になります。
あとは \(\dfrac{1\times 5}{8\times 2}=\dfrac{5}{16}\) です。同じ答えで、大きい数が出てきません。
このやり方を 約分は、かける前に と呼びます。
約分する相手は、分子と分母です。分子と分子では約分できません。
ななめの分子と分母どうしでも約分できます。分子は全部が分子、分母は全部が分母だからです。
約分をしても、積の符号は変わりません。
整数や帯分数が混じるとき
\(\left(-\dfrac{9}{4}\right)\times(+6)\) を見ます。符号はちがうので、積の符号は \(-\) です。
整数の \(6\) は \(\dfrac{6}{1}\) と書けます。整数は、分母が \(1\) の分数と見ます。
かける前に約分します。\(6\) と \(4\) は \(2\) で約分できて、\(3\) と \(2\) になります。
\(\dfrac{9}{4}\times\dfrac{6}{1}=\dfrac{9\times 3}{2\times 1}=\dfrac{27}{2}\)
答えは \(-\dfrac{27}{2}\) です。
帯分数が出てきたときは、先に仮分数に直します。\(2\dfrac{1}{4}\) なら \(\dfrac{9}{4}\) です。
帯分数のままでは、分子どうし・分母どうしがどこにあるか分かりません。
小数と分数が混じったら、分数にそろえる
\((-0.4)\times\left(+\dfrac{5}{6}\right)\) のように、小数と分数が混じることがあります。
このままでは、どちらのやり方も使えません。混じった式は、分数にそろえてください。
\(0.4\) は \(\dfrac{4}{10}\) で、約分して \(\dfrac{2}{5}\) です。\(\dfrac{2}{5}\times\dfrac{5}{6}\) なら約分もできます。
\(\dfrac{2}{5}\times\dfrac{5}{6}=\dfrac{1\times 1}{1\times 3}=\dfrac{1}{3}\)
積の符号は \(-\) なので、答えは \(-\dfrac{1}{3}\) です。
小数を分数に直す書き方
小数点より右に数字が \(1\) つなら分母は \(10\)、\(2\) つなら分母は \(100\) です。約分もしておきます。
| 小数 | 分母をつけた形 | 約分した形 |
|---|---|---|
| \(0.4\) | \(\dfrac{4}{10}\) | \(\dfrac{2}{5}\) |
| \(1.6\) | \(\dfrac{16}{10}\) | \(\dfrac{8}{5}\) |
| \(2.5\) | \(\dfrac{25}{10}\) | \(\dfrac{5}{2}\) |
例題1 小数のかけ算
次の計算をしなさい。
(1)\((-0.3)\times(+1.8)\) (2)\((+2.5)\times(-1.6)\) (3)\((-2.5)\times(+12)\)
まず符号を決め、そのあとで整数に直して小数点を打ちます。手順②でかけるのは絶対値で、(1)なら \(|-0.3|\) は \(0.3\)、\(|+1.8|\) は \(1.8\) です。
整数には小数点より右の数字がありません。だから(3)で数える個数は、\(2.5\) の \(1\) つだけです。
| 式 | 符号(手順①) | 整数のかけ算 | 右にあった数字 | 積 |
|---|---|---|---|---|
| (1)\((-0.3)\times(+1.8)\) | \(-\) | \(3\times 18=54\) | \(2\) つ | \(-0.54\) |
| (2)\((+2.5)\times(-1.6)\) | \(-\) | \(25\times 16=400\) | \(2\) つ | \(-4\) |
| (3)\((-2.5)\times(+12)\) | \(-\) | \(25\times 12=300\) | \(1\) つ | \(-30\) |
確かめ
(1)0.3 は 1 より小さいので、積は 1.8 より小さいはず
(3)2.5 の 4 倍が 10 、12 倍は 30
答えの吟味
三つとも符号がちがう \(2\) 数の積なので、答えはすべて負の数です。
答え (1)\(-0.54\) (2)\(-4\) (3)\(-30\)
例題2 分数どうしのかけ算
次の計算をしなさい。
(1)\(\left(-\dfrac{5}{18}\right)\times\left(+\dfrac{6}{7}\right)\) (2)\(\left(+\dfrac{7}{10}\right)\times\left(-\dfrac{5}{14}\right)\)
どちらも、かける前に約分できます。(1)でかける絶対値は \(\left|-\dfrac{5}{18}\right|\) と \(\left|+\dfrac{6}{7}\right|\) です。約分してから分子どうし・分母どうしをかけます。
| 式 | 符号(手順①) | かける前の約分 | 分子と分母 | 積 |
|---|---|---|---|---|
| (1) | \(-\) | \(6\) と \(18\) を \(6\) で約分 | \(5\times 1\)、\(3\times 7\) | \(-\dfrac{5}{21}\) |
| (2) | \(-\) | \(7\) と \(14\)、\(5\) と \(10\) を約分 | \(1\times 1\)、\(2\times 2\) | \(-\dfrac{1}{4}\) |
確かめ
(2)約分せずにかけると 140 分の 35 、35 で約分して 4 分の 1
答えの吟味
(2)は約分が \(2\) 組ありました。ななめの分子と分母どうしでも約分できます。
答え (1)\(-\dfrac{5}{21}\) (2)\(-\dfrac{1}{4}\)
例題3 整数や帯分数とのかけ算
次の計算をしなさい。
(1)\(\left(-\dfrac{11}{6}\right)\times(+9)\) (2)\(\left(+2\dfrac{1}{6}\right)\times\left(-\dfrac{4}{13}\right)\)
(1)は整数を分母 \(1\) の分数に、(2)は帯分数を仮分数に直します。
| 式 | 符号(手順①) | 分数に直す | かける前の約分 | 積 |
|---|---|---|---|---|
| (1) | \(-\) | \(9\) を \(\dfrac{9}{1}\) に | \(9\) と \(6\) を \(3\) で約分 | \(-\dfrac{33}{2}\) |
| (2) | \(-\) | \(2\dfrac{1}{6}\) を \(\dfrac{13}{6}\) に | \(13\) と \(13\)、\(4\) と \(6\) | \(-\dfrac{2}{3}\) |
確かめ
(1)約分せずにかけると 6 分の 99 、3 で約分して 2 分の 33
(2)約分せずにかけると 78 分の 52 、26 で約分して 3 分の 2
答えの吟味
(1)の \(-\dfrac{33}{2}\) は \(-16.5\) です。\(-\dfrac{11}{6}\) の \(9\) 倍として合っています。
答え (1)\(-\dfrac{33}{2}\) (2)\(-\dfrac{2}{3}\)
例題4 小数と分数の混じったかけ算
次の計算をしなさい。
(1)\((-0.7)\times\left(+\dfrac{4}{21}\right)\) (2)\(\left(-\dfrac{9}{4}\right)\times(-1.2)\)
小数を分数に直してから、かける前に約分します。
| 式 | 符号(手順①) | 小数を分数に | かける前の約分 | 積 |
|---|---|---|---|---|
| (1) | \(-\) | \(0.7\) を \(\dfrac{7}{10}\) に | \(7\) と \(21\)、\(4\) と \(10\) | \(-\dfrac{2}{15}\) |
| (2) | \(+\) | \(1.2\) を \(\dfrac{6}{5}\) に | \(6\) と \(4\) を \(2\) で約分 | \(\dfrac{27}{10}\) |
確かめ
(1)約分せずにかけると 210 分の 28 、14 で約分して 15 分の 2
(2)約分せずにかけると 20 分の 54 、2 で約分して 10 分の 27
答えの吟味
(2)は同じ符号どうしなので、積は正の数です。\(\dfrac{27}{10}\) は \(2.7\) で、\(\dfrac{9}{4}\) の \(1.2\) 倍として合っています。
答え (1)\(-\dfrac{2}{15}\) (2)\(\dfrac{27}{10}\)
例題5 3 つの数の積
\(\left(-\dfrac{3}{8}\right)\times(+1.6)\times(-2.5)\) を計算しなさい。
数が \(3\) つでも、やることは同じです。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| 符号は \(+\) | 負の数は \(2\) つで偶数個 |
| \(1.6\) を \(\dfrac{8}{5}\)、\(2.5\) を \(\dfrac{5}{2}\) | 小数を分数に直した |
| \(\dfrac{3}{8}\times\dfrac{8}{5}\times\dfrac{5}{2}\) | 絶対値どうしのかけ算にした |
| \(8\) と \(8\)、\(5\) と \(5\) を約分 | かける前に約分した |
| \(\dfrac{3\times 1\times 1}{1\times 1\times 2}=\dfrac{3}{2}\) | 分子どうし・分母どうしをかけた |
確かめ
乗法の交換法則と結合法則で 1.6 × 2.5 を先に計算すると 4
8 分の 3 の 4 倍は 8 分の 12 、約分して 2 分の 3 。同じ
答えの吟味
負の数は \(2\) つで偶数個なので、積は正の数です。\(\dfrac{3}{2}\) は \(1.5\) です。
答え \(\dfrac{3}{2}\)
例題6 積もった雪が減っていく
積もった雪が、\(1\) 時間に \(1.2\) cm ずつ浅くなっていきます。
深くなる変化を正の数、浅くなる変化を負の数で表します。
\(\dfrac{5}{6}\) 時間で、深さはどれだけ変わりますか。
まず \(1\) 時間あたりの変化を、符号付きの数にします。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(-1.2\) | \(1\) 時間あたりの変化を数にした |
| \((-1.2)\times\dfrac{5}{6}\) | \(\dfrac{5}{6}\) 時間ぶんにした |
| 符号は \(-\) | 手順① ちがう符号どうし |
| \(1.2\) を \(\dfrac{6}{5}\) にして \(6\) と \(6\)、\(5\) と \(5\) を約分 | 分数にそろえて約分した |
| \(-1\) | 符号と合わせた |
確かめ
6 分の 5 時間は 50 分
1 時間で −1.2 だから、その 6 分の 5 で −1
答えの吟味
雪は浅くなっているので、変化は負の数になるはずです。答えと合っています。
答え \(-1\) cm
セクション5で作った道具
\(5\) 回で作った道具を、\(1\) 枚にまとめます。
| レッスン | 作った道具 |
|---|---|
| 1 負の数をかけるとはどういうことか | かけ算は、同じ数を何回かたすこと(前の数が1回分の大きさ、後ろの数が回数)。どんな数に \(0\) をかけても、積は \(0\) です。 |
| 2 負×負が正になる理由 | きまりを切らさない(表の規則を切らさずに延ばす)と 場面と合う(「◯分前」を負の時間として読んでも、場面と食いちがわない)の二つの理由 |
| 3 乗法の計算:符号と絶対値 | 符号が先、絶対値があと … ①符号を先に決める ②絶対値どうしをかける。同じ符号どうしなら積は正、ちがう符号どうしなら積は負になります。 |
| 4 3つ以上の積と、かける順番 | 負の数が偶数個なら積は正、奇数個なら積は負になります。 乗法の交換法則(かける順番を入れかえても、積は変わらない)と乗法の結合法則(どこからかけても、積は変わらない) |
| 5 小数と分数のかけ算 | 整数に直して、小数点を打つ と 約分は、かける前に。混じった式は分数にそろえる |
符号の決め方は、上から下までひとつづきです。
今日の問い
小数と分数が混じったら、分数にそろえると決めました。
では反対に、分数を小数に直してそろえてはいけないのでしょうか。
\((-2.5)\times\left(+\dfrac{5}{6}\right)\) で試します。\(\dfrac{5}{6}\) を小数に直してみてください。
\(\dfrac{5}{6}\) は \(0.8333\cdots\) となって、書ききれません。
| そろえ方 | いつでもできるか |
|---|---|
| 分数にそろえる | できる(小数は分母が \(10\) や \(100\) の分数で書ける) |
| 小数にそろえる | できないことがある(\(\dfrac{5}{6}\) は書ききれない) |
いつでもできるのは、片方だけです。だから、まず分数にそろえると決めておきます。
よくある間違い
まちがい1:小数点をもどす個数をまちがえる
\((-1.2)\times(+0.15)\) を計算する問題です。
✗ 12 × 15 = 180
✗ 小数点を左へ 2 つもどして
✗ = −1.8
\(1.2\) は右に \(1\) つ、\(0.15\) は右に \(2\) つで、合わせて \(3\) つです。誤答は \(1\) つ足りません。
○ 小数点を左へ 3 つもどして 0.180 、つまり 0.18
○ 答えは −0.18
見当で確かめます。
0.15 は 1 より小さいので、積は 1.2 より小さいはず
誤答は −1.8 で、0 からの距離が 1.2 より大きい。だから まちがい
もどす個数は、両方の数について数えてください。
まちがい2:分数のかけ算で、通分してから分子だけをかける
\(\left(+\dfrac{2}{3}\right)\times\left(-\dfrac{5}{9}\right)\) を計算する問題です。
✗ 通分して 27 分の 18 と 27 分の 15
✗ 分母は 27 のままで、分子だけかけて 27 分の 270
✗ = −10
通分して分母をそろえるのは、たし算と引き算のやり方です。
かけ算では通分せず、分子どうし・分母どうしを、そのままかけます。
○ 分子は 2 × 5 = 10 、分母は 3 × 9 = 27 で 27 分の −10
大きさで確かめます。
3 分の 2 も 9 分の 5 も 1 より小さいので、積は 3 分の 2 より小さいはず
誤答は −10 で、0 からの距離が 10 。だから まちがい
通分するのは、たし算と引き算のときだけです。
まちがい3:整数を、分母にもかけてしまう
\(\left(-\dfrac{5}{6}\right)\times(+4)\) を計算する問題です。
✗ 分子にも分母にも 4 をかけて
✗ 24 分の 20
✗ = −6 分の 5
整数は \(\dfrac{4}{1}\) です。分母は \(1\) なので、分母にかかるのは \(1\) だけです。
○ 4 と 6 を 2 で約分して 2 と 3
○ 分子は 5 × 2 = 10 、分母は 3 × 1 = 3 で 3 分の −10
元の数とくらべます。
誤答は −6 分の 5 で、元の数とまったく同じ
4 倍したのに変わらないのは おかしい。だから まちがい
分子と分母の両方にかけると、大きさは変わりません。
自分で確かめよう
紙に書いてから、答えを開いてください。符号を先に決めてから、絶対値を計算すること。
次の計算をしなさい。 (1)\((-0.6)\times(+0.7)\) (2)\((+1.2)\times(-0.5)\) (3)\((-0.4)\times(-2.5)\)
次の計算をしなさい。 (1)\((-0.25)\times(+8)\) (2)\((+4.5)\times(-6)\) (3)\((-0.06)\times(-50)\)
かける前に約分してから計算しなさい。 (1)\(\left(-\dfrac{4}{9}\right)\times\left(+\dfrac{3}{8}\right)\) (2)\(\left(-\dfrac{5}{6}\right)\times\left(-\dfrac{9}{20}\right)\) (3)\(\left(+\dfrac{10}{21}\right)\times\left(-\dfrac{14}{15}\right)\)
次の計算をしなさい。 (1)\(\left(-\dfrac{5}{6}\right)\times(+15)\) (2)\(\left(-1\dfrac{1}{5}\right)\times\left(-\dfrac{10}{9}\right)\) (3)\(\left(+3\dfrac{1}{3}\right)\times\left(-\dfrac{6}{25}\right)\)
分数にそろえて計算しなさい。 (1)\((+0.45)\times\left(-\dfrac{4}{9}\right)\) (2)\((-1.6)\times\left(-\dfrac{15}{8}\right)\)
\((-0.4)\times\left(-\dfrac{5}{8}\right)\times(-2)\) を計算しなさい。
タブレットの電池の残量が、\(1\) 分ごとに \(\dfrac{3}{8}\) % ずつ減ります。増える変化を正の数、減る変化を負の数で表します。\(20\) 分間で残量はどれだけ変わりますか。
次の計算はまちがっています。どこがまちがっているかを書き、正しく計算しなさい。
(−0.5) × (−0.24)
5 × 24 = 120
小数点を左へ 2 つもどして
= 1.2
- 次の計算はまちがっています。どこがまちがっているかを書き、正しく計算しなさい。
(−0.4) × (−1.5)
符号は −
4 × 15 = 60 、小数点を左へ 2 つもどして 0.6
= −0.6
\(\left(-\dfrac{9}{4}\right)\times\left(+\dfrac{5}{6}\right)\) の積について、符号と絶対値をそれぞれ書きなさい。
次の小数を分数に直しなさい。約分できるものは約分しなさい。 (1)\(0.35\) (2)\(1.25\) (3)\(0.04\)
次の計算をしなさい。 (1)\(\left(-\dfrac{3}{8}\right)\times 0\) (2)\(\left(+\dfrac{7}{9}\right)\times(-1)\)
\(\left(-\dfrac{8}{15}\right)\times\left(+\dfrac{25}{12}\right)\) を、かけてから約分するやり方と、かける前に約分するやり方の両方で計算しなさい。
小数と分数が混じった式は、分数にそろえて計算します。その理由を書きなさい。
小数や分数のかけ算では、積の符号の決め方は変わりますか。理由もつけて書きなさい。
答えと考え方
1.〜2. 符号を決めてから、整数に直して小数点を打ちます。
| 問題 | 符号 | 整数のかけ算 | もどす個数 | 積 |
|---|---|---|---|---|
| 1(1) | \(-\) | \(6\times 7=42\) | \(2\) つ | \(-0.42\) |
| 1(2) | \(-\) | \(12\times 5=60\) | \(2\) つ | \(-0.6\) |
| 1(3) | \(+\) | \(4\times 25=100\) | \(2\) つ | \(1\) |
| 2(1) | \(-\) | \(25\times 8=200\) | \(2\) つ | \(-2\) |
| 2(2) | \(-\) | \(45\times 6=270\) | \(1\) つ | \(-27\) |
| 2(3) | \(+\) | \(6\times 50=300\) | \(2\) つ | \(3\) |
確かめ
1(3)1.00 の右はしの 0 を書かずに 1
2(3)0.06 の 100 倍が 6 だから、50 倍は 3
答えの吟味
同じ符号どうしは 1(3)と 2(3)で、この二つだけ積が正の数です。
答え 1(1)\(-0.42\) 1(2)\(-0.6\) 1(3)\(1\) 2(1)\(-2\) 2(2)\(-27\) 2(3)\(3\)
3.〜4. 整数は分母 \(1\) の分数、帯分数は仮分数に直してから約分します。
| 問題 | 符号 | かける前の約分 | 分子と分母 | 積 |
|---|---|---|---|---|
| 3(1) | \(-\) | \(4\) と \(8\)、\(3\) と \(9\) | \(1\times 1\)、\(3\times 2\) | \(-\dfrac{1}{6}\) |
| 3(2) | \(+\) | \(5\) と \(20\)、\(9\) と \(6\) | \(1\times 3\)、\(2\times 4\) | \(\dfrac{3}{8}\) |
| 3(3) | \(-\) | \(10\) と \(15\)、\(14\) と \(21\) | \(2\times 2\)、\(3\times 3\) | \(-\dfrac{4}{9}\) |
| 4(1) | \(-\) | \(15\) と \(6\) | \(5\times 5\)、\(2\times 1\) | \(-\dfrac{25}{2}\) |
| 4(2) | \(+\) | \(\dfrac{6}{5}\) にして \(10\) と \(5\)、\(6\) と \(9\) | \(2\times 2\)、\(1\times 3\) | \(\dfrac{4}{3}\) |
| 4(3) | \(-\) | \(\dfrac{10}{3}\) にして \(6\) と \(3\)、\(10\) と \(25\) | \(2\times 2\)、\(1\times 5\) | \(-\dfrac{4}{5}\) |
確かめ
3(3)約分せずにかけると 315 分の 140 、35 で約分して 9 分の 4
4(3)約分せずにかけると 75 分の 60 、15 で約分して 5 分の 4
答えの吟味
同じ符号どうしは 3(2)と 4(2)で、この二つだけ積が正の数です。
答え 3(1)\(-\dfrac{1}{6}\) 3(2)\(\dfrac{3}{8}\) 3(3)\(-\dfrac{4}{9}\) 4(1)\(-\dfrac{25}{2}\) 4(2)\(\dfrac{4}{3}\) 4(3)\(-\dfrac{4}{5}\)
5.〜6. 小数を分数に直してから約分します。
| 問題 | 符号 | 分数にそろえた形 | 積 |
|---|---|---|---|
| 5(1) | \(-\) | \(\dfrac{9}{20}\times\dfrac{4}{9}\) | \(-\dfrac{1}{5}\) |
| 5(2) | \(+\) | \(\dfrac{8}{5}\times\dfrac{15}{8}\) | \(3\) |
| 6 | \(-\) | \(\dfrac{2}{5}\times\dfrac{5}{8}\times\dfrac{2}{1}\) | \(-\dfrac{1}{2}\) |
確かめ
5(2)8 と 8 、15 と 5 を約分して 3 。整数になった
6 負の数は 3 つで奇数個なので積は負
答えの吟味
6 は約分が続けてでき、\(\dfrac{1}{2}\) になりました。
答え 5(1)\(-\dfrac{1}{5}\) 5(2)\(3\) 6 \(-\dfrac{1}{2}\)
7. \(1\) 分ごとの変化を符号付きの数にしてから、\(20\) 分ぶんにします。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(\left(-\dfrac{3}{8}\right)\times 20\) | \(1\) 分ごとの変化の \(20\) 分ぶん |
| 符号は \(-\) | 手順① ちがう符号どうし |
| \(20\) と \(8\) を \(4\) で約分して \(5\) と \(2\) | かける前に約分した |
| \(-\dfrac{15}{2}\) | 符号と合わせた |
確かめ
8 分で 3 % 減るので、20 分で 7.5 %
答えの吟味
残量は減っているので、変化は負の数になります。
答え \(-\dfrac{15}{2}\) %(\(7.5\) % 減る)
8. まちがっているのは、小数点をもどす個数です。
\(0.5\) は右に \(1\) つ、\(0.24\) は右に \(2\) つで、合わせて \(3\) つです。
○ 5 × 24 = 120 、小数点を左へ 3 つもどして 0.120
○ 答えは 0.12
9. まちがっているのは、手順①の符号です。
\(-0.4\) と \(-1.5\) は、どちらも負の数です。同じ符号どうしなので、積は正の数です。
○ 4 × 15 = 60 、小数点を左へ 2 つもどして 0.60
○ 答えは 0.6
確かめ
8 … 0.24 は 1 より小さいので、積は 0.5 より小さいはず
8 … 誤答は 1.2 で 0.5 より大きい。だから まちがい
9 … 誤答は −0.6 。正しい答え 0.6 と符号がちがうので、まちがい
答えの吟味
8 は符号が、9 は絶対値の計算が、それぞれ合っていました。
答え 8 小数点を \(2\) つしかもどさなかったのがまちがい。正しくは \(0.12\)。9 同じ符号どうしなのに \(-\) としたのがまちがい。正しくは \(0.6\)
10. 符号は符号だけ、絶対値は絶対値だけで決めます。
\(-\dfrac{9}{4}\) と \(\dfrac{5}{6}\) は、ちがう符号どうしです。だから積の符号は \(-\) です。
\(9\) と \(6\) を \(3\) で約分すると \(3\) と \(2\) になります。分子は \(3\times 5=15\)、分母は \(4\times 2=8\) です。
確かめ
約分せずにかけると 24 分の 45 、3 で約分して 8 分の 15 。同じ
答えの吟味
ちがう符号どうしなので、積は負の数です。手順①と合っています。
答え 符号は \(-\)、絶対値は \(\dfrac{15}{8}\)(積は \(-\dfrac{15}{8}\))
11.〜12. 右の数字が \(1\) つなら分母は \(10\)、\(2\) つなら分母は \(100\) です。
| 問題 | 直した形 | 答え |
|---|---|---|
| 11(1) | \(\dfrac{35}{100}\) | \(\dfrac{7}{20}\) |
| 11(2) | \(\dfrac{125}{100}\) | \(\dfrac{5}{4}\) |
| 11(3) | \(\dfrac{4}{100}\) | \(\dfrac{1}{25}\) |
| 12(1) | \(0\) をかける形 | \(0\) |
| 12(2) | \(-1\) をかける形 | \(-\dfrac{7}{9}\) |
確かめ
11(1)100 分の 35 は 5 で約分して 20 分の 7
12(1)0 をかけると 0 、12(2)−1 をかけると反対の数
答えの吟味
12(2)は絶対値が変わらず、符号だけが入れかわりました。
答え 11(1)\(\dfrac{7}{20}\) 11(2)\(\dfrac{5}{4}\) 11(3)\(\dfrac{1}{25}\) 12(1)\(0\) 12(2)\(-\dfrac{7}{9}\)
13. 符号はどちらのやり方でも \(-\) です。ちがう符号どうしだからです。
| やり方 | 途中に出る数 | 積 |
|---|---|---|
| かけてから約分 | 分子 \(200\)、分母 \(180\) | \(-\dfrac{10}{9}\) |
| かける前に約分 | \(8\) と \(12\)、\(25\) と \(15\) を先に約分 | \(-\dfrac{10}{9}\) |
確かめ
かけてから約分 … 180 分の 200 を 20 で約分して 9 分の 10
かける前に約分 … 分子 2 × 5 、分母 3 × 3
答えの吟味
答えは同じで、ちがうのは途中に出てくる数の大きさだけです。
答え どちらも \(-\dfrac{10}{9}\)。かける前に約分すると \(200\) や \(180\) が出てこない
14.〜15. そろえ方の理由と、符号の決め方をたずねています。
確かめ
14 … 小数はいつでも分数に直せる。0.35 は 100 分の 35
14 … 分数は小数に直せないことがある。6 分の 5 は 0.8333… と続く
15 … (−0.4) × (+1.6) は − 、(−0.4) × (−2.5) は +
答えの吟味
新しくなったのは、絶対値の計算のやり方だけでした。
答え 14 小数はいつでも分数に直せるが、分数は小数に直せないことがあるから。15 変わらない。同じ符号どうしなら積は正、ちがう符号どうしなら積は負で、整数のときと同じだから
次のレッスンへ
これで、正の数・負の数のかけ算がひととおり終わりました。
小数でも分数でも、符号が先、絶対値があと はそのまま使えました。
小数は 整数に直して、小数点を打つ、分数は 約分は、かける前に です。
次のセクションからは、わり算に入ります。第1回は「わり算は、かけ算の逆」です。
\((-24)\div(-6)\) を「\(-6\) に何をかけると \(-24\) になるか」と読みかえて、符号の決まりを作ります。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。