LESSON 01

正負の数の除法

わり算は、かけ算の逆

12÷3を「3に何をかけたら12になるか」と読みかえ、乗法の道具だけで正負の数のわり算を解く。符号の決まりが乗法とそろう理由をたしかめ、「符号が先、絶対値があと」をそのまま使う。除法と商を定義し、わりきれないときは分数で書けることにもふれる。

わり算は、かけ算の逆

このレッスンでできるようになること

  • \(12\div 3\) を「\(3\) に何をかけたら \(12\) になるか」と読みかえられる
  • 正の数・負の数のわり算の商を、符号と絶対値に分けて求められる
  • 求めた商を、かけ算に戻して確かめられる

前のレッスンの確認

  • 符号 … 数が正か負かを表す \(+\)\(-\) のしるし。\(+\) は省略できるが、\(-\) は省略できない
  • 絶対値 … ある数を表す点と原点との距離
  • … かけ算の答えのこと
  • 乗法 … かけ算のこと
  • 同じ符号どうしなら積は正、ちがう符号どうしなら積は負になります。
  • 符号が先、絶対値があと … ①符号を先に決める(同じ符号どうしなら \(+\)、ちがう符号どうしなら \(-\)) ②絶対値どうしをかける
  • 乗法の交換法則 … かける順番を入れかえても、積は変わらない

絶対値は記号でも書きます。\(|-12|\)\(12\) です。\(|+3|\)\(3\) です。

セクション6では、わり算をあつかいます。新しい道具は、ほとんど作りません。セクション5の道具を、そのまま持ちこみます。

小学校のわり算を、読み直す

はじめに、負の数の出てこないわり算を見ます。

みかんが \(12\) 個あります。\(1\) 人に \(3\) 個ずつ配ると、何人に配れるでしょうか。

式は \(12\div 3\) で、答えは \(4\) 人です。

では、なぜ \(4\) だと分かったのでしょうか。

\(1\) 人に \(3\) 個ずつ、\(4\) 人に配ります。配った数は \(3\times 4=12\) 個です。

はじめの \(12\) 個に、ぴったり戻りました。だから \(4\) でよいのです。

つまり \(12\div 3\) は、\(3\) に何をかけたら \(12\) になるかを探すことです。

この読み方を わり算は、かけ算の逆 と呼びます。

わり算の答えのことを といいます。かけ算の答えを積といったのと同じです。

この読み方なら、負の数のわり算も解ける

負の数の入ったわり算は、まだ一度も計算していません。

けれども、いま決めた読み方を使えば、その場で答えが出せます。

\((-12)\div 3\) を見ます。「\(3\) に何をかけたら \(-12\) になるか」と読みかえます。

セクション5で \(3\times(-4)=-12\) を計算しました。だから商は \(-4\) です。

わり算をかけ算の逆として読む図 上の段では、左の三の箱から右の十二の箱へ矢印がのび、矢印には四をかけると書いてある。下の段では、左の三の箱から右のマイナス十二の箱へ矢印がのび、矢印にはマイナス四をかけると書いてある。 わり算は、かけ算の逆 12 ÷ 3 は 3 に何をかけたら 12 になるか 3 × 4 12 3 に 4 をかけると 12 だから 商は 4 (−12) ÷ 3 は 3 に何をかけたら −12 になるか 3 × (−4) −12 3 に (−4) をかけると −12 だから 商は −4 商は かけたら元にもどる数

矢印の上に入る数が、そのまま商です。

次は \(12\div(-4)\) です。「\(-4\) に何をかけたら \(12\) になるか」と読みます。

\((-4)\times(-3)=12\) でした。負の数どうしの積は正の数です。だから商は \(-3\) です。

もう一つ、\((-15)\div(-5)\) です。「\(-5\) に何をかけたら \(-15\) になるか」と読みます。

\((-5)\times 3=-15\) です。だから商は \(3\) です。

新しい計算をひとつも習わずに、\(3\) つとも答えが出ました。 乗法の道具だけで足りました。

等分する場面でも、同じ答えになる

\((-12)\div 3\) を、分ける場面としても見ておきます。\(-12\) を、同じ大きさの \(3\) つ分に分けます。

数直線の \(0\) から \(-12\) までを、\(3\) 等分してみます。

マイナス十二を三等分する数直線 数直線のゼロから左へ四ずつ三回もどる矢印がならんでいる。着く点は順にマイナス四、マイナス八、マイナス十二である。 (−12) ÷ 3 は −12 を 3 つに分けた 1 つ分 −4 −4 −4 −12 −8 −4 0 同じ大きさの 3 つ分に分けた 1 つ分は −4 たしかめ 3 × (−4) = −12

\(1\) つ分は \(-4\) で、読みかえて出した商と同じです。分ける場面から見ても、答えは変わりません。

3つ並べると、符号の決まりが見えてくる

さきほどの \(3\) つを、表にならべます。かけ算に戻した式も、いっしょに書きます。

わり算の式 かけ算に戻した式
\((-12)\div 3\) \(3\times(-4)=-12\) \(-4\)
\(12\div(-4)\) \((-4)\times(-3)=12\) \(-3\)
\((-15)\div(-5)\) \((-5)\times 3=-15\) \(3\)

商が正になったのは、\(3\) 行目だけです。\(-15\)\(-5\) は、同じ符号どうしでした。

\(1\) 行目と \(2\) 行目は、ちがう符号どうしです。もう \(2\) つ足して、たしかめます。

わり算の式 わる \(2\) 数の符号 かけ算に戻した式
\((-24)\div 6\) ちがう符号どうし \(6\times(-4)=-24\) \(-4\)
\((-24)\div(-6)\) 同じ符号どうし \((-6)\times 4=-24\) \(4\)

わられる数はどちらも \(-24\) で、ちがうのはわる数の符号だけです。それだけで、商の符号が入れかわりました。

まとめると、\(2\) 行になります。

わる \(2\) 数の符号 商の符号
同じ符号どうし \(+\)
ちがう符号どうし \(-\)

同じ符号どうしなら商は正、ちがう符号どうしなら商は負になります。

この \(2\) 行を、乗法の決まりとならべてみてください。

同じ符号どうしなら積は正、ちがう符号どうしなら積は負になります。

ちがうのは「積」が「商」になったところだけです。あとは一字も変わりません。

乗法と除法で符号の決まりが同じであることを示す図 左の箱に乗法の符号の決まりと例、右の箱に除法の符号の決まりと例がならんでいる。どちらも、同じ符号どうしなら正、ちがう符号どうしなら負と書いてある。 符号の決まりは 乗法も除法も同じ 乗法(かけ算) 除法(わり算) 同じ符号どうし 積は 正 同じ符号どうし 商は 正 3 × 4 = 12 12 ÷ 4 = 3 (−3) × (−4) = 12 (−12) ÷ (−4) = 3 ちがう符号どうし 積は 負 ちがう符号どうし 商は 負 (−3) × 4 = −12 (−12) ÷ 4 = −3 符号が先、絶対値があと は わり算にもそのまま使えます

あの道具は、わり算にもそのまま使えます

符号の決まりが同じなら、計算のしかたも同じでよいはずです。

セクション5の道具を、そのまま持ってきます。符号が先、絶対値があと です。

  1. 符号を先に決める(同じ符号どうしなら \(+\)、ちがう符号どうしなら \(-\)
  2. 絶対値どうしを割る

手順①は、乗法のときと一字も変わりません。手順②だけ、かけるところが割るに変わります。

新しい名前は作りません。あの道具は、わり算にもそのまま使えます。

\((-24)\div 6\) で、書き方を見せます。

この行でしたこと
\((-24)\div 6\) 元の式
符号は \(-\) 手順① ちがう符号どうし
絶対値は \(24\div 6=4\) 手順②
\(-4\) 二つを合わせた
\(6\times(-4)=-24\) かけ算に戻して確かめた

いちばん下の行を、書きぐせにしてください。商が出たら、わる数にかけて、わられる数に戻るかを見る。

なお、\(0\) がからむわり算だけは、この道具が使えません。\(0\) は正の数でも負の数でもないので、手順①で符号が決められないからです。

\(0\) のあつかいは、次のレッスン「\(0\) のあつかいと、\(0\) で割れない理由」でくわしく調べます。

わり算のことを、除法という

わり算のことを 除法 といいます。\(12\div 3\)\((-15)\div(-5)\) も除法の式です。

かけ算を乗法というのと同じ言い方です。問題文では、わり算のかわりに除法と書かれることがあります。

わりきれないときは、分数で書く

\((-7)\div 2\) を見ます。「\(2\) に何をかけたら \(-7\) になるか」です。

整数の中をさがしても、見つかりません。\(2\times(-3)=-6\)\(2\times(-4)=-8\) だからです。

そこで分数を使います。\(2\times\left(-\dfrac{7}{2}\right)=-7\) です。

だから \((-7)\div 2=-\dfrac{7}{2}\) となります。

わりきれないことは、まちがいのしるしではありません。整数の中に商がないだけです。

分数で書けば、商はちゃんと出せます。分数どうしのわり算は、レッスン4「分数のわり算」であつかいます。

例題1 商の符号だけを決める

次の商の符号だけを答えなさい。絶対値は計算しなくてかまいません。

(1)\((-48)\div 12\) (2)\(70\div(-7)\) (3)\((-90)\div(-15)\) (4)\(75\div 15\)

手順①だけを使います。わる \(2\) 数の符号が、同じかちがうかを見ます。

符号の組み合わせ 商の符号
(1)\((-48)\div 12\) 負と正 \(-\)
(2)\(70\div(-7)\) 正と負 \(-\)
(3)\((-90)\div(-15)\) 負と負 \(+\)
(4)\(75\div 15\) 正と正 \(+\)

確かめ

(1)ちがう符号どうし → −
(2)ちがう符号どうし → −
(3)同じ符号どうし → +
(4)同じ符号どうし → +

答えの吟味

(3)は負の数どうしです。負が二つあっても、商は正になります。

答え (1)\(-\) (2)\(-\) (3)\(+\) (4)\(+\)

例題2 符号と絶対値に分けて計算する

次の計算をしなさい。

(1)\((-56)\div 14\) (2)\((-81)\div(-9)\) (3)\(64\div(-16)\) (4)\((-112)\div(-7)\)

符号を決めてから、絶対値どうしを割ります。(1)で割る絶対値は、\(|-56|\)\(56\)\(|14|\)\(14\) です。

符号(手順①) 絶対値(手順②)
(1)\((-56)\div 14\) ちがう符号どうしで \(-\) \(56\div 14=4\) \(-4\)
(2)\((-81)\div(-9)\) 同じ符号どうしで \(+\) \(81\div 9=9\) \(9\)
(3)\(64\div(-16)\) ちがう符号どうしで \(-\) \(64\div 16=4\) \(-4\)
(4)\((-112)\div(-7)\) 同じ符号どうしで \(+\) \(112\div 7=16\) \(16\)

確かめ

(1)14 × (−4) = −56  元にもどった
(2)(−9) × 9 = −81  元にもどった
(3)(−16) × (−4) = 64  元にもどった
(4)(−7) × 16 = −112  元にもどった

答えの吟味

同じ符号どうしは(2)と(4)です。この二つだけ、商が正の数になりました。

答え (1)\(-4\) (2)\(9\) (3)\(-4\) (4)\(16\)

例題3 わりきれない除法

次の計算をしなさい。

(1)\((-17)\div 4\) (2)\(22\div(-4)\)

整数の中に商がないときは、分数の形で書きます。約分できるときは約分します。

符号(手順①) 絶対値(手順②)
(1)\((-17)\div 4\) ちがう符号どうしで \(-\) \(17\div 4=\dfrac{17}{4}\) \(-\dfrac{17}{4}\)
(2)\(22\div(-4)\) ちがう符号どうしで \(-\) \(22\div 4=\dfrac{11}{2}\) \(-\dfrac{11}{2}\)

(2)は \(\dfrac{22}{4}\)\(2\) で約分して \(\dfrac{11}{2}\) にしました。

確かめ

(1)4 × (−4 分の 17) = −17  元にもどった
(2)(−4) × (−2 分の 11) = 22  元にもどった

答えの吟味

二つともわりきれませんでした。それでも分数で書けば、商は出せます。

答え (1)\(-\dfrac{17}{4}\) (2)\(-\dfrac{11}{2}\)

例題4 かけ算の式から、もとの数を求める

(1)ある数に \(12\) をかけると \(-156\) になりました。ある数を求めなさい。

(2)\(-9\) にある数をかけると \(-153\) になりました。ある数を求めなさい。

かけ算の場面ですが、分からないのは片方だけです。わり算で見つけられます。

問題 わり算の式 符号(手順①) 絶対値(手順②) 答え
(1) \((-156)\div 12\) ちがう符号どうしで \(-\) \(156\div 12=13\) \(-13\)
(2) \((-153)\div(-9)\) 同じ符号どうしで \(+\) \(153\div 9=17\) \(17\)

確かめ

(1)(−13) × 12 = −156  元の式が成り立つ
(2)(−9) × 17 = −153  元の式が成り立つ

答えの吟味

(1)は正の数にかけて負になったので、ある数は負の数です。

(2)は負の数にかけて負になったので、ある数は正の数です。

答え (1)\(-13\) (2)\(17\)

例題5 1時間あたりの変化を求める

駅前の駐輪場で、\(4\) 時間のあいだに自転車が \(68\) 台へりました。

台数がへった変化なので、\(4\) 時間ぶんの変化は \(-68\) 台です。

へりかたが毎時間同じだったとすると、\(1\) 時間あたりの変化はいくつですか。

\(4\) 時間ぶんの変化を、\(4\) つに等分します。

この行でしたこと
\(-68\) \(4\) 時間ぶんの変化を数にした
\((-68)\div 4\) \(4\) つに等分する式にした
符号は \(-\) 手順① ちがう符号どうし
絶対値は \(68\div 4=17\) 手順②
\(-17\) 二つを合わせた

確かめ

4 × (−17) = −68  元にもどった
1 時間で −17 、2 時間で −34 、3 時間で −51 、4 時間で −68

答えの吟味

自転車はへっています。だから \(1\) 時間あたりの変化も負の数になるはずです。

答えは \(-17\) 台で、場面と合っています。

答え \(-17\) 台(\(1\) 時間に \(17\) 台へる)

今日の問い

かけ算では、かける順番を入れかえてよいのでした。乗法の交換法則です。

では、わり算でも入れかえてよいのでしょうか。

\(12\div 3\)\(3\div 12\) で、たしかめます。前の商は \(4\) でした。

\(3\div 12\) は「\(12\) に何をかけたら \(3\) になるか」です。\(12\times\dfrac{1}{4}=3\) なので、商は \(\dfrac{1}{4}\) です。

\(4\)\(\dfrac{1}{4}\) は、まったくちがう数です。入れかえてはいけません。

くらべるところ \(12\div 3\) \(3\div 12\)
読み方 \(3\) に何をかけたら \(12\) \(12\) に何をかけたら \(3\)
\(4\) \(\dfrac{1}{4}\)

理由は、わり算がかけ算の逆だからです。逆にたどる向きは、決まっています。

わられる数とわる数は、役わりがちがいます。入れかえてよいのは、かけ算の \(2\) 数だけです。

よくある間違い

まちがい1:負の数が出てくるから、商も負にする

\((-45)\div(-15)\) を計算する問題です。

✗ 負の数が出てくるから、商も負
✗ 符号は −
✗ = −3

手順①で見るのは、わる \(2\) 数の符号の組み合わせです。

\(-45\)\(-15\) も負の数です。同じ符号どうしなので、商は正の数になります。

○ 同じ符号どうしなので 商の符号は +
○ 商の絶対値は 45 ÷ 15 = 3
○ 答えは 3

かけ算に戻して確かめます。

(−15) × (−3) = 45  わられる数 −45 とちがう
(−15) × 3 = −45  わられる数にもどった
誤答は −3 。正しい答え 3 と符号がちがうので、まちがい

負の数の個数ではなく、二つの符号が同じかちがうかを見てください。

まちがい2:大きいほうの数を、小さいほうの数で割る

\((-6)\div 42\) を計算する問題です。

✗ 42 ÷ 6 = 7
✗ 符号は −
✗ = −7

小学校では、大きい数を小さい数で割る計算ばかりでした。そのくせが出た形です。

わられる数は \(-6\)、わる数は \(42\) です。読みかえると「\(42\) に何をかけたら \(-6\) になるか」です。

\(42\) より \(-6\) のほうが \(0\) に近いので、かける数は \(1\) より小さいはずです。

○ 商の符号は −
○ 商の絶対値は 6 ÷ 42 = 7 分の 1
○ 答えは −7 分の 1

かけ算に戻して確かめます。

42 × (−7) = −294  わられる数 −6 とちがう
42 × (−7 分の 1) = −6  わられる数にもどった
誤答は −7 。正しい答え −7 分の 1 と絶対値がちがうので、まちがい

わられる数とわる数は、書かれた順のままにしてください。

まちがい3:わられる数の符号だけを見て、商の符号を決める

\(54\div(-18)\) を計算する問題です。

✗ わられる数 54 は正だから、商も正
✗ 54 ÷ 18 = 3
✗ = 3

手順①で見るのは、\(2\) 数の符号です。片方だけでは決まりません。

\(54\) は正の数、\(-18\) は負の数です。ちがう符号どうしなので、商は負の数です。

○ ちがう符号どうしなので 商の符号は −
○ 商の絶対値は 54 ÷ 18 = 3
○ 答えは −3

かけ算に戻して確かめます。

(−18) × 3 = −54  わられる数 54 とちがう
(−18) × (−3) = 54  わられる数にもどった
誤答は 3 。正しい答え −3 と符号がちがうので、まちがい

符号を決めるときは、いつも \(2\) 数をそろえて見てください。

自分で確かめよう

紙に書いてから、答えを開いてください。符号の行と絶対値の行を、分けて書くこと。

  1. 商の符号だけを答えなさい。絶対値は計算しなくてかまいません。 (1)\((-60)\div 15\) (2)\(90\div(-9)\) (3)\((-98)\div(-14)\) (4)\(128\div 8\)

  2. \((-72)\div 18\) を計算しなさい。

  3. \(96\div(-6)\) を計算しなさい。

  4. \((-135)\div(-9)\) を計算しなさい。

  5. \((-119)\div 7\) を計算しなさい。

  6. \(112\div(-14)\) を計算しなさい。

  7. \((-21)\div 4\) を計算しなさい。

  8. \((-26)\div 6\) を計算しなさい。

  9. ある数に \(-13\) をかけると \(143\) になりました。ある数を求めなさい。

  10. 文化祭の入場券が、毎日同じ枚数ずつへっています。\(1\) 日あたりの変化は \(-17\) 枚です。残り枚数の変化が \(-51\) 枚になるのは、何日後ですか。

  11. 次の計算はまちがっています。どこがまちがっているかを書き、正しく計算しなさい。

(−102) ÷ (−6)
負の数でわるので 商は負
= −17
  1. \((-32)\div 2\) を計算し、かけ算に戻して確かめる式も書きなさい。

  2. わり算の符号の決まりが、かけ算の符号の決まりと同じ形になるのはなぜですか。理由を書きなさい。

答えと考え方

1. 手順①だけを使います。わる \(2\) 数の符号が同じかちがうかを見ます。

符号の組み合わせ 商の符号
(1)\((-60)\div 15\) 負と正 \(-\)
(2)\(90\div(-9)\) 正と負 \(-\)
(3)\((-98)\div(-14)\) 負と負 \(+\)
(4)\(128\div 8\) 正と正 \(+\)

確かめ

(1)ちがう符号どうし → −
(2)ちがう符号どうし → −
(3)同じ符号どうし → +
(4)同じ符号どうし → +

答えの吟味

(3)は負の数どうしです。負が二つあっても、商は正になります。

答え (1)\(-\) (2)\(-\) (3)\(+\) (4)\(+\)

2.〜6. どれも同じやり方です。符号を決めてから、絶対値どうしを割ります。

符号(手順①) 絶対値(手順②)
2. \((-72)\div 18\) ちがう符号どうしで \(-\) \(72\div 18=4\) \(-4\)
3. \(96\div(-6)\) ちがう符号どうしで \(-\) \(96\div 6=16\) \(-16\)
4. \((-135)\div(-9)\) 同じ符号どうしで \(+\) \(135\div 9=15\) \(15\)
5. \((-119)\div 7\) ちがう符号どうしで \(-\) \(119\div 7=17\) \(-17\)
6. \(112\div(-14)\) ちがう符号どうしで \(-\) \(112\div 14=8\) \(-8\)

確かめ

2. 18 × (−4) = −72  元にもどった
3. (−6) × (−16) = 96  元にもどった
4. (−9) × 15 = −135  元にもどった
5. 7 × (−17) = −119  元にもどった
6. (−14) × (−8) = 112  元にもどった

答えの吟味

同じ符号どうしは 4 だけです。だから 4 だけ、商が正の数になりました。

答え 2. \(-4\) 3. \(-16\) 4. \(15\) 5. \(-17\) 6. \(-8\)

7.〜8. わりきれないので、分数の形で書きます。約分できるときは約分します。

符号(手順①) 絶対値(手順②)
7. \((-21)\div 4\) ちがう符号どうしで \(-\) \(21\div 4=\dfrac{21}{4}\) \(-\dfrac{21}{4}\)
8. \((-26)\div 6\) ちがう符号どうしで \(-\) \(26\div 6=\dfrac{13}{3}\) \(-\dfrac{13}{3}\)

8 は \(\dfrac{26}{6}\)\(2\) で約分して \(\dfrac{13}{3}\) にしました。

確かめ

7. 4 × (−4 分の 21) = −21  元にもどった
8. 6 × (−3 分の 13) = −26  元にもどった

答えの吟味

どちらもわりきれませんでした。それでも分数で書けば、商は出せます。

答え 7. \(-\dfrac{21}{4}\) 8. \(-\dfrac{13}{3}\)

9. かけ算の場面ですが、分からないのは片方だけです。わり算で見つけます。

この行でしたこと
\(143\div(-13)\) わり算の式にした
符号は \(-\) 手順① ちがう符号どうし
絶対値は \(143\div 13=11\) 手順②
\(-11\) 二つを合わせた

確かめ

(−11) × (−13) = 143  元の式が成り立つ

答えの吟味

負の数にかけて正の数になりました。だからある数は負の数です。

答え \(-11\)

10. 全体の変化を、\(1\) 日あたりの変化で割ります。何日ぶんかを求める形です。

この行でしたこと
\((-51)\div(-17)\) 全体の変化を \(1\) 日あたりの変化で割った
符号は \(+\) 手順① 同じ符号どうし
絶対値は \(51\div 17=3\) 手順②
\(3\) 二つを合わせた

確かめ

(−17) × 3 = −51  元にもどった

答えの吟味

日数なので、正の数になるはずです。答えは \(3\) で、場面と合っています。

答え \(3\) 日後

11. まちがっているのは、手順①の符号です。

\(-102\)\(-6\) も負の数です。同じ符号どうしなので、商は正の数になります。

○ 同じ符号どうしなので 商の符号は +
○ 商の絶対値は 102 ÷ 6 = 17
○ 答えは 17

確かめ

(−6) × (−17) = 102  わられる数 −102 とちがう
(−6) × 17 = −102  わられる数にもどった
誤答は −17 。正しい答え 17 と符号がちがうので、まちがい

答えの吟味

わる数が負の数でも、わられる数が負の数なら商は正です。\(|-102|\)\(102\)\(|-6|\)\(6\) です。

答え わる数の符号だけで \(-\) と決めたのがまちがい。正しくは \(17\)

12. 商を出したら、わる数にかけてわられる数に戻るかを見ます。

この行でしたこと
\((-32)\div 2\) 元の式
符号は \(-\) 手順① ちがう符号どうし
絶対値は \(32\div 2=16\) 手順②
\(-16\) 二つを合わせた

確かめ

2 × (−16) = −32  わられる数にもどった

答えの吟味

ちがう符号どうしなので、商は負の数です。手順①と合っています。

答え \(-16\)。確かめの式は \(2\times(-16)=-32\)

13. わり算の答えを、どうやって決めたかを思い出してください。

わり算は、かけ算の逆でした。商は「わる数にかけたら、わられる数になる数」です。

だから商の符号は、かけ算の符号の決まりがそのまま決めています。

確かめ

(−15) ÷ (−5) は 「−5 に何をかけたら −15 か」
負 × 正 = 負 なので 商は正の 3
15 ÷ (−5) は 「−5 に何をかけたら 15 か」
負 × 負 = 正 なので 商は負の −3

答えの吟味

符号の決まりを新しく作ったのではありません。かけ算の決まりを、逆から読んだだけです。

答え わり算はかけ算の逆で、商はわる数にかけてわられる数になる数だから

次のレッスンへ

わり算の読み方が決まりました。わり算は、かけ算の逆 です。

\(12\div 3\) は「\(3\) に何をかけたら \(12\) になるか」でした。この読み方のおかげで、新しい計算を習わずにすみました。

符号の決まりは、乗法とそろっています。同じ符号どうしなら商は正、ちがう符号どうしなら商は負になります。

計算の道具も、そのままでした。符号が先、絶対値があと です。

商が出たら、わる数にかけて、わられる数に戻るかを見てください。

ここまでは、\(0\) の出てこないわり算だけを見てきました。

では \(0\) をわったり、\(0\) でわったりすると、どうなるでしょうか。

次のレッスンは「\(0\) のあつかいと、\(0\) で割れない理由」です。

実際に計算してみて、何が起きるかをたしかめます。

次のレッスンへ 0のあつかいと、0で割れない理由 →

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。

UNDERSTANDING CHECK

理解チェック:わり算は、かけ算の逆

70% 合格ライン
  1. 設問 0
    $20\div 5$ を 「わり算は、かけ算の逆」 の読み方で読むと、どうなりますか。
  2. 設問 1
    商が出たら、わる数にかけて、わられる数に戻るかを見ます。この確かめ方が使えるのは、商をどのような数として決めたからですか。
  3. 設問 2
    $(-84)\div(-12)$ を計算した商はどれですか。
  4. 設問 3
    $-6$ にある数をかけると $57$ になりました。ある数はどれですか。
  5. 設問 4
    $76\div(-19)$ を、ある人は「わられる数の $76$ が正の数だから、商も正の数」と考えて $4$ と答えました。正しい商は $-4$ です。この人がまちがえた原因はどれですか。

まずは自分で選んでみましょう。採点・学習履歴への記録は、回答APIとの連携時に追加します。