LESSON 01

正負の数の利用

基準との差

基準を決めて、実際の値を基準との差で表す。差から実際の値へ戻して確かめ、答えに基準と単位を添えて書けるようにする。

基準との差

このレッスンでできるようになること

  • 基準を決めて、実際の値を基準との差で表せる
  • 差から実際の値へ、実際の値から差へ、行き来できる
  • 答えに基準と単位を添えて書ける

前のレッスンの確認

  • 絶対値 … ある数を表す点と原点との距離
  • 引かれる数 … 最初に書かれている数のこと
  • 引く数 … 引き算の記号のあとに書かれている数のこと
  • 変えるのは二つだけ … ①引く記号を「たす」に変える ②引く数を反対の数に変える。最初の数は変えない
  • 異なる符号の数をたす三つの段階 … ①二つの絶対値をくらべる ②絶対値が大きいほうの符号を、答えの符号にする ③大きい絶対値から小さい絶対値を引く
  • 引く数と引かれる数を入れかえると、答えが変わる
  • 基準と向きを決める四つの手順 … 1. 何を0とするか決める 2. どちら側を正の向きにするか決める 3. 量の大きさを数で表す 4. 正の向きと同じなら \(+\)、反対なら \(-\) を付ける

絶対値は記号でも書きます。\(|-3|\)\(3\) です。\(|+5|\)\(5\) です。

数の話から、場面へもどる

セクション8では、数そのものを見てきました。素数や約数は、場面のない話でした。

ここからは、正負の数を場面にもどして使います。新しい計算は出てきません。変わるのは、式の読み方です。

ならべても、見くらべにくい

ある農家が、米のふくろを出荷します。ふくろは \(50\) kg 入りで作りますが、ぴったりにはなりません。

はかった重さは、\(53\) kg、\(47\) kg、\(50\) kg、\(46\) kg、\(55\) kg でした。

この五つを見て、どれが重いかすぐに言えるでしょうか。ちがいはどれもわずかです。

それなのに、二けたの数を読まされています。

基準を決めると、ずれが見える

そこで、\(50\) kg を基準にします。基準とは、そこを \(0\) とみる、もとになる値のことです。

\(53\) kg は基準より \(3\) kg 重いので \(+3\) kg と書きます。\(47\) kg は \(3\) kg 軽いので \(-3\) kg です。

50キログラムを基準にしたふくろの重さの図 よこに引いた基準の線から、重いふくろは上へ、軽いふくろは下へ棒がのびている。線からの高さが、基準とのずれの大きさを表している。 50 kg を 基準に した ふくろの 重さ 53 kg 47 kg 50 kg 46 kg 55 kg 50 kg 基準 +3 kg −3 kg 0 kg −4 kg +5 kg 線からの 高さが 基準との 差の 大きさ

書きかえた五つをならべます。\(+3\)\(-3\)\(0\)\(-4\)\(+5\) です。

一けたの数になりました。どれが重いかも、符号を見ればすぐ分かります。

これが基準を決める理由です。基準を決めると、数が小さくなって見くらべやすくなります。

差を求める式

いま、頭の中でしていた計算を式に直します。\(53\) kg のふくろでは \(53-50=3\)\(47\) kg のふくろでは \(47-50=-3\) です。

どちらも、実際の値から基準値を引いています。

差 = 実際の値 − 基準値

この差を、基準との差といいます。

この単元では、「差」という言葉を別の意味でも使ってきました。異なる符号の数をたすときの「大きい絶対値から小さい絶対値を引く」も、差と呼びました。

このレッスンでいう差は、基準値を引いて出した、符号つきの数です。 二つを混ぜないでください。

実際の値にもどす式

差だけが書かれた記録を渡されることもあります。そのときは、逆にたどります。

基準が \(50\) kg で差が \(-4\) kg なら、\(50+(-4)=46\) です。実際の重さは \(46\) kg でした。

実際の値 = 基準値 + 差

実際の値と基準との差を行き来する図 左の箱に実際の値、右の箱に基準との差がある。左から右へは基準値を引く矢印、右から左へは基準値をたす矢印がのびている。 実際の値 と 差 は 行き来 できる 実際の値 基準との差 基準値を 引く 基準値を たす 差 = 実際の値 − 基準値 実際の値 = 基準値 + 差

この二つの式は対になっています。 片方が分かれば、いつでももう片方へ行けます。

引くのは基準値、たすのも基準値です。動かないのは基準値のほうだと覚えてください。

引く順番をまちがえると、符号が反対になる

セクション4のレッスン2「4つの型の減法を計算する」を思い出してください。引く数と引かれる数を入れかえると、答えが変わることを確かめました。ここでも、そのまま効いてきます。

\(47\) kg のふくろで、順番を入れかえてみます。

引く順番を入れかえた二つの式をくらべる図 上の枠には実際の値を先に書いた式、下の枠には基準値を先に書いた式がある。下の式は符号が反対になり、場面と合わなくなる。 引く 順番 を まちがえると 符号 が 反対 に なる ○ 実際の値 を 先に 書く 47 − 50 = −3 47 kg は 基準より 3 kg 軽い 場面と 合う ✗ 基準値 を 先に 書く 50 − 47 = +3 47 kg が 基準より 重い こと に なり 合わない

\(50-47\) の答えは \(+3\) です。\(47\) kg のふくろが、基準より重いことになってしまいました。

数の大きさは合っていて、符号が反対です。だから気づきにくいのです。

順番は、場面の言葉で覚えてください。聞かれているのは「そのふくろが基準よりどれだけ重いか」です。

主語は実際の値のほうです。だから、実際の値を先に書きます。

出た差を、たし戻して確かめる

順番のまちがいは、自分で見つけられます。セクション6のレッスン1「わり算は、かけ算の逆」の確かめ方が、そのまま使えるからです。

差が出たら、基準値にたして、実際の値に戻るかを見る。

\(47\) kg のふくろで、二つの答えを試します。

出た差を −3 とした場合
50 + (−3) = 47 。実際の重さに戻った

出た差を +3 とした場合
50 + (+3) = 53 。実際の重さ 47 kg に戻らない

戻らないほうが、まちがいです。差を出したら、必ずこの一行を書いてください。

基準と単位を必ず添える

ここまでで \(+3\) という数が出ました。しかし、この数だけを紙に書いても、意味は決まりません。

基準が \(50\) kg なら \(53\) kg ですが、基準が \(70\) kg なら \(73\) kg だからです。

答えるときは、基準と単位を言葉で添えてください。\(50\) kg を基準にして \(+3\) kg」と書いて、はじめて意味が決まります。

これは、基準と向きを決める四つの手順が「何を0とするか決める」を先に置いたのと同じ理由です。

入試の記述では、ここで点が引かれます。計算が合っていても、基準と単位が抜けていれば伝わらないからです。

基準は、自分で決めてよい

基準は、問題文で決められていることもあれば、自分で決めてよいこともあります。

米のふくろでは \(50\) kg が自然でしたが、\(45\) kg を基準にしてもかまいません。

そのときは差がぜんぶ変わり、\(53\) kg は \(+8\) kg になります。ただし、変わらないものもあります。

基準を取り替えても、値どうしのちがいは変わりません。 \(53\) kg と \(47\) kg のちがいは、いつでも \(6\) kg です。

このことは、表を作り直すレッスンでくわしく調べます。ここでは、そういう性質があるとだけ覚えておいてください。

例題1 ふくろの重さを差で表す

\(50\) kg を基準とします。ふくろPの重さは \(58\) kg、ふくろQの重さは \(44\) kg でした。それぞれを基準との差で表しなさい。

実際の値から基準値を引きます。実際の値が先です。

この行でしたこと
\(58-50=+8\) Pの実際の値から基準値を引いた
\(44-50\) Qの実際の値から基準値を引いた
\(44+(-50)\) 引く記号と引く数を変えて書きかえた
\(44+(-50)=-6\) 異なる符号の三つの段階。\(50-44=6\)

確かめ

50 + (+8) = 58 。Pの重さに戻った
50 + (−6) = 44 。Qの重さに戻った

答えの吟味

Pは基準より重いので \(+\)、Qは基準より軽いので \(-\) になりました。

答え \(50\) kg を基準にして、P \(+8\) kg、Q \(-6\) kg

例題2 差から実際の重さにもどす

\(50\) kg を基準とします。差が \(+7\) kg のふくろと、差が \(-9\) kg のふくろがあります。それぞれの重さを求めなさい。

今度は基準値に差をたします。

この行でしたこと
\(50+(+7)=57\) 基準値に差をたした
\(50+(-9)=41\) 基準値に差をたした。異なる符号の三つの段階

確かめ

57 − 50 = +7 。記録の差に戻った
41 − 50 = −9 。記録の差に戻った

答えの吟味

差が正のふくろは重く、負のふくろは軽くなりました。

答え \(+7\) kg のふくろは \(57\) kg、\(-9\) kg のふくろは \(41\) kg

例題3 どちらが基準から遠いか

例題1の二つのふくろのうち、基準から遠いのはどちらですか。

遠さを見るので、符号ではなく絶対値をくらべます。

Pの差の絶対値は \(|+8|\)\(8\)、Qの差の絶対値は \(|-6|\)\(6\) です。大きいのは \(8\) のほうです。

確かめ

P は 50 kg から 58 kg まで、はなれは 8
Q は 50 kg から 44 kg まで、はなれは 6
8 のほうが大きい

答えの吟味

\(-6\)\(-\) は、基準より軽い側だという意味です。遠さとは別のことです。

答え \(50\) kg を基準にして、Pのほうが \(2\) kg 遠い

例題4 得点を差で表す

\(70\) 点を基準とします。Aさんは \(83\) 点、Bさんは \(62\) 点でした。それぞれを基準との差で表しなさい。

重さでも得点でも、式は変わりません。

この行でしたこと
\(83-70=+13\) Aさんの実際の値から基準値を引いた
\(62-70\) Bさんの実際の値から基準値を引いた
\(62+(-70)=-8\) 書きかえてから、異なる符号の三つの段階

確かめ

70 + (+13) = 83 。Aさんの得点に戻った
70 + (−8) = 62 。Bさんの得点に戻った

答えの吟味

Aさんは基準より上、Bさんは基準より下です。符号が合っています。

答え \(70\) 点を基準にして、Aさん \(+13\) 点、Bさん \(-8\)

例題5 基準を取り替える

例題4と同じ得点で、基準を \(80\) 点に取り替えます。二人の差はどうなりますか。また、二人の得点のちがいは変わりますか。

得点は動いていません。動かしたのは基準だけです。

この行でしたこと
\(83-80=+3\) Aさんの差を求め直した
\(62-80=-18\) Bさんの差を求め直した
\(83-62=21\) 二人の得点のちがい

確かめ

80 + (+3) = 83 。Aさんの得点に戻った
80 + (−18) = 62 。Bさんの得点に戻った
基準が 70 点のとき、二人の差は +13 と −8
13 − (−8) = 21 。ちがいは 21 点
基準が 80 点のとき、二人の差は +3 と −18
3 − (−18) = 21 。ちがいは 21 点で同じ

答えの吟味

基準を \(10\) 点上げたので、二つの差はそろって \(10\) 小さくなりました。

答え \(80\) 点を基準にして、Aさん \(+3\) 点、Bさん \(-18\) 点。二人の得点のちがいは \(21\) 点で変わらない

例題6 差の記録から得点にもどす

\(70\) 点を基準とします。差の記録が \(+15\) 点、\(-12\) 点、\(0\) 点の三人がいます。三人の得点を求めなさい。

基準値に差をたします。

この行でしたこと
\(70+(+15)=85\) 基準値に差をたした
\(70+(-12)=58\) 基準値に差をたした
\(70+0=70\) \(0\) をたしても変わらない

確かめ

85 − 70 = +15 。記録の差に戻った
58 − 70 = −12 。記録の差に戻った
70 − 70 = 0 。記録の差に戻った

答えの吟味

差が \(0\) 点の人は、基準と同じ得点でした。

答え \(85\) 点、\(58\) 点、\(70\)

今日の問い

\(53\) kg と \(47\) kg は、どちらも \(50\) kg から \(3\) kg はなれています。

はなれ方が同じなのに、書き表すと \(+3\) kg と \(-3\) kg でちがいます。何がちがうのでしょうか。

ちがうのは、基準のどちら側にあるかです。\(|+3|\)\(|-3|\)\(3\) で、はなれの大きさは同じです。

はなれの大きさは絶対値が受け持ち、どちら側かは符号が受け持ちます。二つそろって、重さが一つに決まります。

だから、符号を落としてはいけません。\(3\) kg とだけ書くと、\(53\) kg か \(47\) kg かが決まらなくなります。

よくある間違い

まちがい1:基準値を先に書いてしまう

\(50\) kg を基準として、\(39\) kg のふくろの差を求める問題です。

✗ 50 − 39 = 11
✗ 答え +11 kg

大きいほうから小さいほうを引く、という小学校のくせが残っています。

○ 39 − 50 = −11
○ 答え 50 kg を基準にして −11 kg

たし戻して確かめます。

誤答の +11 で戻すと 50 + (+11) = 61
実際の重さは 39 kg なので、戻っていない
正しい −11 で戻すと 50 + (−11) = 39 。戻った

引かれる数になるのは、いつも実際の値です。 大きいか小さいかで順番を決めてはいけません。

まちがい2:実際の値にもどすときに、引いてしまう

\(50\) kg を基準として、差が \(-13\) kg のふくろの重さを求める問題です。

✗ 50 − (−13) = 50 + (+13) = 63
✗ 答え 63 kg

差を求めるときに引いたので、もどすときも引くと考えてしまったのです。

○ 50 + (−13) = 37
○ 答え 37 kg

出た値から差を求め直して確かめます。

誤答の 63 kg で確かめると 63 − 50 = +13
記録の差は −13 kg なので、合わない
正しい 37 kg で確かめると 37 − 50 = −13 。合った

引くのは差を出すとき、たすのはもどすときです。 図の矢印の向きを、その場で思い出してください。

まちがい3:答えに基準と単位を書かない

計算は合っているのに、書き方だけで伝わらなくなる間違いです。

✗ 答え +3

この \(+3\) が何を表すのかは、読む人に分かりません。

基準が 50 kg なら 50 + (+3) = 53 kg
基準が 70 kg なら 70 + (+3) = 73 kg

同じ \(+3\) が、\(53\) kg にも \(73\) kg にもなりました。単位がなければ、重さか得点かも決まりません。

○ 答え 50 kg を基準にして +3 kg

基準と単位を添えて、はじめて答えになります。

自分で確かめよう

紙に書いてから、答えを開いてください。差を出したら、たし戻して実際の値に戻るかを毎回確かめること。

  1. \(60\) kg を基準とします。次のふくろの重さを、基準との差で表しなさい。 (1)\(64\) kg (2)\(53\) kg (3)\(60\) kg

  2. \(60\) kg を基準とします。差が次のようなふくろの重さを求めなさい。 (1)\(+9\) kg (2)\(-11\) kg (3)\(-2\) kg

  3. \(75\) 点を基準とします。次の得点を、基準との差で表しなさい。 (1)\(87\) 点 (2)\(61\)

  4. \(75\) 点を基準とします。差が次のような人の得点を求めなさい。 (1)\(+6\) 点 (2)\(-19\)

  5. 問1の(1)と(2)のふくろでは、どちらが基準から遠いですか。絶対値を使って説明しなさい。

  6. 次の答えはまちがっています。どこがまちがっているかを書き、正しく直しなさい。

60 kg を基準とする。
51 kg のふくろの差を、60 − 51 = 9 として +9 kg と答えた。
  1. あるクラスでは、目標の点数を基準にして、得点を基準との差で記録しています。Cさんの得点は \(67\) 点で、記録された差は \(-23\) 点でした。目標の点数は何点ですか。

  2. \(75\) 点を基準として、Aさんは \(87\) 点、Bさんは \(61\) 点でした。基準を \(80\) 点に取り替えると、二人の差はそれぞれどうなりますか。また、二人の得点のちがいは変わりますか。

  3. 次の答えはまちがっています。どこがまちがっているかを書き、正しく直しなさい。

60 kg を基準とする。
差が −5 kg のふくろの重さを、60 − (−5) = 65 として 65 kg と答えた。
  1. \(70\) kg を基準とします。差が \(+6\) kg のふくろの重さを求め、その重さから差を求め直して \(+6\) kg に戻ることを確かめなさい。

  2. \(57\) kg のふくろを、基準との差で表しなさい。基準は自分で決めてよいものとします。

  3. 実際の重さをそのまま書きならべるより、基準との差で書くほうが見くらべやすくなります。その理由を説明しなさい。

答えと考え方

1. 実際の値から基準値を引きます。実際の値が先です。

この行でしたこと
(1)\(64-60=+4\) 実際の値から基準値を引いた
(2)\(53-60=53+(-60)=-7\) 書きかえてから、異なる符号の三つの段階
(3)\(60-60=0\) 基準そのものなので差は \(0\)

確かめ

(1)60 + (+4) = 64 。実際の重さに戻った
(2)60 + (−7) = 53 。実際の重さに戻った
(3)60 + 0 = 60 。実際の重さに戻った

答えの吟味

基準より重いものが \(+\)、軽いものが \(-\)、基準そのものが \(0\) です。

答え \(60\) kg を基準にして(1)\(+4\) kg (2)\(-7\) kg (3)\(0\) kg

2. 基準値に差をたします。

この行でしたこと
(1)\(60+(+9)=69\) 基準値に差をたした
(2)\(60+(-11)=49\) 異なる符号の三つの段階
(3)\(60+(-2)=58\) 異なる符号の三つの段階

確かめ

(1)69 − 60 = +9 。記録の差に戻った
(2)49 − 60 = −11 。記録の差に戻った
(3)58 − 60 = −2 。記録の差に戻った

答えの吟味

差が負の二つは、\(60\) kg より軽くなりました。

答え (1)\(69\) kg (2)\(49\) kg (3)\(58\) kg

3.〜4. 得点でも式は変わりません。差を出すときは引き、もどすときはたします。

この行でしたこと
3(1)\(87-75=+12\) 実際の値から基準値を引いた
3(2)\(61-75=61+(-75)=-14\) 書きかえてから、異なる符号の三つの段階
4(1)\(75+(+6)=81\) 基準値に差をたした
4(2)\(75+(-19)=56\) 基準値に差をたした

確かめ

3(1)75 + (+12) = 87 。実際の得点に戻った
3(2)75 + (−14) = 61 。実際の得点に戻った
4(1)81 − 75 = +6 。記録の差に戻った
4(2)56 − 75 = −19 。記録の差に戻った

答えの吟味

\(61\) 点は基準より下なので、符号が \(-\) になりました。

答え 3(1)\(+12\) 点 3(2)\(-14\) 点 4(1)\(81\) 点 4(2)\(56\)

5. 遠さを見るので、符号ではなく絶対値をくらべます。

\(|+4|\)\(4\)\(|-7|\)\(7\) です。大きいのは \(7\) のほうです。

確かめ

64 kg は 60 kg から 4 だけはなれている
53 kg は 60 kg から 7 だけはなれている
7 のほうが大きい

答えの吟味

\(-7\)\(-\) は、基準より軽い側だという意味です。遠さとは別のことです。

答え \(60\) kg を基準にして、\(53\) kg のふくろのほうが \(3\) kg 遠い

6. 引く順番が反対になっているのが、まちがいです。

基準値を先に書いています。実際の値を先に書かなければなりません。

誤答の +9 で戻すと 60 + (+9) = 69
実際の重さは 51 kg なので、戻っていない

正しく計算し直します。

この行でしたこと
\(51-60\) 実際の値から基準値を引いた
\(51+(-60)=-9\) 書きかえてから、異なる符号の三つの段階

確かめ

60 + (−9) = 51 。実際の重さに戻った

答えの吟味

\(51\) kg は \(60\) kg より軽いので、差は負の数でなければおかしいはずです。

答え \(60\) kg を基準にして \(-9\) kg

7. 分かっていないのは基準です。差が \(-23\) 点なので、Cさんは目標より \(23\) 点低い得点です。

目標は、\(67\) 点より \(23\) 点高いことになります。

この行でしたこと
\(67+23=90\) 得点に、低かった分をたし戻した

確かめ

67 − 90 = −23 。記録の差に戻った
90 + (−23) = 67 。Cさんの得点に戻った

答えの吟味

差が負なので、目標は得点より高いはずです。\(90\) 点は \(67\) 点より高いので、合っています。

答え 目標の点数は \(90\)

8. 得点は動いていません。動かしたのは基準だけです。

この行でしたこと
\(87-80=+7\) Aさんの差を求め直した
\(61-80=-19\) Bさんの差を求め直した
\(87-61=26\) 二人の得点のちがい

確かめ

80 + (+7) = 87 。Aさんの得点に戻った
80 + (−19) = 61 。Bさんの得点に戻った
基準が 75 点のとき、二つの差は +12 と −14
12 − (−14) = 26 。ちがいは 26 点
基準が 80 点のとき、二つの差は +7 と −19
7 − (−19) = 26 。ちがいは 26 点で同じ

答えの吟味

基準を \(5\) 点上げたので、二つの差はそろって \(5\) 小さくなりました。

答え Aさん \(+7\) 点、Bさん \(-19\) 点。二人の得点のちがいは \(26\) 点で変わらない

9. 差をたさずに、引いてしまったのがまちがいです。

実際の値にもどすときは、基準値に差をたします。

誤答の 65 kg で確かめると 65 − 60 = +5
記録の差は −5 kg なので、合わない

正しく計算し直します。

この行でしたこと
\(60+(-5)=55\) 基準値に差をたした

確かめ

55 − 60 = −5 。記録の差に戻った

答えの吟味

差が負なので、重さは \(60\) kg より軽くなるはずです。\(65\) kg では反対になっています。

答え \(55\) kg

10. 二つの式を、続けて使う問題です。

この行でしたこと
\(70+(+6)=76\) 基準値に差をたして、重さを求めた
\(76-70=+6\) 出た重さから、差を求め直した

確かめ

求め直した差は +6 kg
はじめの記録の +6 kg と同じ。戻った

答えの吟味

引いてからたす、たしてから引く。どちらの向きでも、元の値に戻ります。

答え 重さは \(76\) kg。\(76-70=+6\) となり、記録の \(+6\) kg に戻る

11. 基準は自分で決めます。\(57\) kg に近く、計算しやすい数を選びます。

ここでは \(60\) kg を基準にします。

この行でしたこと
\(57-60\) 実際の値から基準値を引いた
\(57+(-60)=-3\) 書きかえてから、異なる符号の三つの段階

確かめ

60 + (−3) = 57 。実際の重さに戻った

答えの吟味

\(55\) kg を基準にすれば \(+2\) kg になります。基準がちがえば差もちがうので、答えには基準を必ず書きます。

答え \(60\) kg を基準にして \(-3\) kg

12. 実際の値は、けた数が多くなりがちです。近くに基準を置くと、残るのは基準からのずれだけになります。

ずれは小さい数なので、けた数が減ります。符号を見れば、基準より上か下かもすぐに分かります。

答え 基準を近くに置くと、数が小さくなって見くらべやすくなるから

次のレッスンへ

基準を決めて、実際の値を差で表せるようになりました。差から実際の値へも、いつでも戻れます。

差 = 実際の値 − 基準値実際の値 = 基準値 + 差。この二つが、セクション9のすべての土台になります。

次のレッスンでは、この差をもっと働かせます。近い値がいくつもならんだとき、計算しやすい数を基準に置いて、平均を求める方法を作ります。

次のレッスンへ 仮平均で平均を求める →

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。

UNDERSTANDING CHECK

理解チェック:基準との差

70% 合格ライン
  1. 設問 0
    このレッスンでいう「基準との差」とは、どんな数のことですか。
  2. 設問 1
    差を求めるときは、実際の値を先に書いて基準値を引きます。基準値のほうを先に書くと、どうなりますか。
  3. 設問 2
    $350$ mL を基準とします。びんAの内容量は $362$ mL、びんBの内容量は $336$ mL でした。基準との差の組み合わせとして正しいものはどれですか。
  4. 設問 3
    $350$ mL を基準にすると、びんCの差は $+18$ mL、びんDの差は $-6$ mL でした。基準を $360$ mL に取り替えると、二つの差はそれぞれどうなりますか。
  5. 設問 4
    $350$ mL を基準とする問題で、$332$ mL のびんの差を $350-332=18$ として $+18$ mL と答えた人がいます。この答えのどこがちがいますか。

まずは自分で選んでみましょう。採点・学習履歴への記録は、回答APIとの連携時に追加します。