LESSON 01

正負の数の除法

逆数

かけて1になる2数の、一方をもう一方の逆数ということを学ぶ。分数・整数・小数の逆数を、符号を変えずに求められるようにする。0に逆数がない理由も、かけ算に戻して説明できるようにする。

逆数

このレッスンでできるようになること

  • かけて \(1\) になる \(2\) 数の関係を、逆数という言葉で言い表せる
  • 分数・整数・小数の逆数を、符号を変えずに求められる
  • \(0\) に逆数がない理由を、かけ算に戻して説明できる

前のレッスンの確認

  • … かけ算の答えのこと
  • 反対の数 … 符号だけを変えた数のこと
  • 絶対値 … ある数を表す点と原点との距離
  • 同じ符号どうしなら積は正、ちがう符号どうしなら積は負になります。
  • どんな数に \(0\) をかけても、積は \(0\) です。
  • \(1\) をかけると、数は変わりません。
  • \(-1\) をかけると、その数の反対の数になります。
  • 約分は、かける前に … 分子どうし・分母どうしをかける。約分はかけ算の前にしておくと、大きい数が出てこない
  • 整数は、分母が \(1\) の分数と見ます
  • 混じった式は、分数にそろえてください。(小数と分数が混じったとき)

絶対値は記号でも書きます。\(|-4|\)\(4\) です。\(\left|-\dfrac{2}{3}\right|\)\(\dfrac{2}{3}\) です。

かけて 1 になる相手をさがす

セクション6では、ずっとわり算を見てきました。今日はいったん、かけ算に戻ります。

次の計算をしてみてください。

\(\dfrac{2}{3}\times\dfrac{3}{2}\)

分子は \(2\times 3=6\)、分母は \(3\times 2=6\) です。\(\dfrac{6}{6}\)\(1\) になりました。

\(\dfrac{2}{3}\) には、かけると \(1\) になる相手がいたわけです。

こういう \(2\) 数に、名前を付けます。

かけて \(1\) になる \(2\) 数の、一方をもう一方の逆数といいます。

\(\dfrac{2}{3}\) の逆数は \(\dfrac{3}{2}\) で、\(\dfrac{3}{2}\) の逆数は \(\dfrac{2}{3}\) です。

\(2\) 数はおたがいに相手の逆数です。

逆数かどうかは、かけて確かめる

逆数を書いたあとは、かならず一度かけてみてください。

逆数を書いたら、かけて \(1\) になるかを見る。 これを書きぐせにします。\(1\) にならなかったら、逆数ではありません。

分数の逆数は、分子と分母を入れかえる

\(\dfrac{2}{3}\)\(\dfrac{3}{2}\) は、上と下がそっくり入れかわっています。

分数の逆数は、分子と分母を入れかえたものです。

分数の分子と分母を入れかえて逆数を作る図 左の箱にもとの数として三分の二があり、右の箱に逆数として二分の三がある。二本の矢印が交差して、分子と分母が入れかわることを示している。下には、二つをかけると一になることが書いてある。 分数の逆数は 分子と分母を入れかえる もとの数 2 3 逆数 3 2 入れかえる たしかめ 3 分の 2 × 2 分の 3 分子は 2 × 3 = 6 分母は 3 × 2 = 6 6 分の 6 = 1 だから 逆数

\(\dfrac{7}{5}\) の逆数も見ます。入れかえて \(\dfrac{5}{7}\) です。

約分は、かける前に を使うと、\(7\)\(7\)\(5\)\(5\) が約分できます。

\(\dfrac{7}{5}\times\dfrac{5}{7}=\dfrac{1\times 1}{1\times 1}=1\)

入れかえた形なら、分子と分母に同じ数の組がそろいます。だから、かならず \(1\) になります。

符号は、そのまま残ります

ここがいちばん取りちがえの多いところです。

\(-\dfrac{2}{3}\) の逆数は、入れかえた \(\dfrac{3}{2}\) でよいのでしょうか。

確かめてみます。逆数を書いたら、かけて \(1\) になるかを見る。 でした。

(−3 分の 2) × (2 分の 3) ちがう符号どうし → −1
(−3 分の 2) × (−2 分の 3) 同じ符号どうし → 1
どちらも 絶対値の積は 3 分の 2 × 2 分の 3 = 1

上の行は \(-1\) です。\(1\) ではないので、\(\dfrac{3}{2}\) は逆数ではありません。

下の行が \(1\) になりました。\(-\dfrac{2}{3}\) の逆数は \(-\dfrac{3}{2}\) です。

逆数にしても、符号は変わりません。

負の数の逆数が、いつも負になる理由

逆数の相手は、かけて \(1\) になる数でした。\(1\) は正の数です。

セクション5の決まりを思い出してください。同じ符号どうしなら積は正、ちがう符号どうしなら積は負になります。

積が正になるのは、\(2\) 数が同じ符号のときだけです。だから、負の数の相手も負の数です。

負の数の逆数は、負の数です。 正の数の逆数は、正の数です。

入れかえるのは分子と分母だけです。符号には手をつけません。

整数の逆数

\(-4\) の逆数を考えます。分子も分母も見あたりません。

こういうときのために、セクション5で決めてありました。整数は、分母が \(1\) の分数と見ます

\(-4\)\(-\dfrac{4}{1}\) です。ここまで来れば、あとは入れかえるだけです。

\(-\dfrac{4}{1}\) の分子と分母を入れかえると、\(-\dfrac{1}{4}\) です。符号はそのままにします。

確かめ

(−4) × (−4 分の 1) 同じ符号どうし → +
絶対値は 4 × 4 分の 1 = 1  答えは 1

\(8\) の逆数も同じです。\(8\)\(\dfrac{8}{1}\) と見て、入れかえて \(\dfrac{1}{8}\) です。

整数の逆数は、分子が \(1\) の分数になります。

小数の逆数

\(0.6\) の逆数を考えます。小数のままでは、分子も分母もありません。

セクション5では、小数と分数が混じったときに 混じった式は、分数にそろえてください。 と決めました。

小数の逆数でも、同じように分数へそろえます。\(0.6\)\(\dfrac{6}{10}\) で、約分して \(\dfrac{3}{5}\) です。

分数になったら、入れかえます。\(\dfrac{3}{5}\) の逆数は \(\dfrac{5}{3}\) です。

確かめ

5 分の 3 × 3 分の 5 = 1

先に分数に直し、そのあとで入れかえます。 小数のままでは、分子と分母がないからです。

0 に逆数はありません

\(0\) の逆数もさがしてみます。読みかえると「\(0\) にかけて \(1\) になる数はどれか」です。

前のレッスンと同じやり方で、表に書き出します。

かけた式 \(1\) になったか
\(0\times 5\) \(0\) なっていない
\(0\times(-5)\) \(0\) なっていない
\(0\times\dfrac{1}{2}\) \(0\) なっていない
\(0\times 0\) \(0\) なっていない

積の列が、\(0\) でうまってしまいました。理由は前のレッスンで見たとおりです。

どんな数に \(0\) をかけても、積は \(0\) です。 \(1\) には、どうやっても届きません。

\(0\) にかけて \(1\) になる数は、一つもありません。 だから \(0\) に逆数はありません。

「0 は計算に使えない」という意味ではありません

いま言っているのは、逆数の話だけです。

\(0\) をたすことも、引くことも、かけることもできます。\(0\div(-7)\) の商が \(0\) になることも、前のレッスンで確かめました。

逆数がないのは \(0\) だけです。 ほかの数には、正でも負でも、かならず逆数があります。

1 と −1 の逆数は、自分自身

\(1\) の逆数をさがします。「\(1\) にかけて \(1\) になる数はどれか」です。

\(1\) をかけると、数は変わりません。 だから \(1\times 1=1\) で、\(1\) の逆数は \(1\) です。

\(-1\) も見ます。\(-1\) をかけると、その数の反対の数になります。 \(-1\) の反対の数は \(1\) です。

つまり \((-1)\times(-1)=1\) です。\(-1\) の逆数は \(-1\) です。

分数の見方でも合います。\(1\)\(\dfrac{1}{1}\)\(-1\)\(-\dfrac{1}{1}\) です。

入れかえても \(\dfrac{1}{1}\) のままで、動きようがありません。

逆数が自分自身になる数は、\(1\)\(-1\) の二つだけです。

逆数の作り方を、一枚にまとめる

分数でも整数でも小数でも、やることは同じです。分数の形にしてから、入れかえます。

分数と整数と小数とゼロで逆数の作り方をならべた図 四つの行がある。上から順に、分数はそのまま入れかえる、整数は分母が一の分数と見てから入れかえる、小数は分数にそろえてから入れかえる、ゼロは相手が一つもないので逆数がない、と書いてある。 どの数でも 分数の形にしてから入れかえる もとの数 すること 逆数 5 分の 7 そのまま 分子と分母を入れかえる 7 分の 5 −4 分母が 1 の分数と見て 入れかえる −4 分の 1 0.6 分数にそろえてから 入れかえる 3 分の 5 0 かけて 1 になる数が 一つもない 逆数なし どの行でも かけて 1 になるかで たしかめる

図の \(2\) 行目の逆数は \(-\dfrac{1}{4}\) で、もとの \(-4\) と符号がそろっています。

例題1 分数の逆数

次の数の逆数を求めなさい。

(1)\(\dfrac{4}{9}\) (2)\(-\dfrac{9}{2}\) (3)\(-\dfrac{12}{5}\)

符号はそのままにして、絶対値の分子と分母を入れかえます。(2)の絶対値は \(\left|-\dfrac{9}{2}\right|\)\(\dfrac{9}{2}\) です。

もとの数 符号 入れかえた絶対値 逆数
(1)\(\dfrac{4}{9}\) \(+\) のまま \(\dfrac{9}{4}\) \(\dfrac{9}{4}\)
(2)\(-\dfrac{9}{2}\) \(-\) のまま \(\dfrac{2}{9}\) \(-\dfrac{2}{9}\)
(3)\(-\dfrac{12}{5}\) \(-\) のまま \(\dfrac{5}{12}\) \(-\dfrac{5}{12}\)

確かめ

(1)9 分の 4 × 4 分の 9 = 1
(2)(−2 分の 9) × (−9 分の 2) = 1
(3)(−5 分の 12) × (−12 分の 5) = 1

答えの吟味

(2)と(3)は負の数です。逆数も負なので、同じ符号どうしで積が \(1\) になります。

答え (1)\(\dfrac{9}{4}\) (2)\(-\dfrac{2}{9}\) (3)\(-\dfrac{5}{12}\)

例題2 整数の逆数

次の数の逆数を求めなさい。

(1)\(7\) (2)\(-6\) (3)\(-15\)

整数は、分母が \(1\) の分数と見ます。分母 \(1\) の形に直してから入れかえます。

もとの数 分数と見た形 逆数
(1)\(7\) \(\dfrac{7}{1}\) \(\dfrac{1}{7}\)
(2)\(-6\) \(-\dfrac{6}{1}\) \(-\dfrac{1}{6}\)
(3)\(-15\) \(-\dfrac{15}{1}\) \(-\dfrac{1}{15}\)

確かめ

(1)7 × 7 分の 1 = 1
(2)(−6) × (−6 分の 1) = 1
(3)(−15) × (−15 分の 1) = 1

答えの吟味

逆数はどれも分子が \(1\) の分数で、絶対値は \(1\) より小さくなりました。

答え (1)\(\dfrac{1}{7}\) (2)\(-\dfrac{1}{6}\) (3)\(-\dfrac{1}{15}\)

例題3 小数の逆数

次の数の逆数を求めなさい。

(1)\(1.25\) (2)\(-0.35\) (3)\(0.2\)

小数のままでは入れかえられません。先に分数に直します。小数点より右に数字が \(1\) つなら分母は \(10\)\(2\) つなら分母は \(100\) です。

もとの数 分母を付けた形 約分した形 逆数
(1)\(1.25\) \(\dfrac{125}{100}\) \(\dfrac{5}{4}\) \(\dfrac{4}{5}\)
(2)\(-0.35\) \(-\dfrac{35}{100}\) \(-\dfrac{7}{20}\) \(-\dfrac{20}{7}\)
(3)\(0.2\) \(\dfrac{2}{10}\) \(\dfrac{1}{5}\) \(5\)

確かめ

(1)4 分の 5 × 5 分の 4 = 1
(2)(−20 分の 7) × (−7 分の 20) = 1
(3)5 分の 1 × 5 = 1

答えの吟味

(3)は分子が \(1\) なので、逆数は整数の \(5\) になりました。

答え (1)\(\dfrac{4}{5}\) (2)\(-\dfrac{20}{7}\) (3)\(5\)

例題4 逆数の組かどうかを見分ける

次の \(2\) 数は、たがいに逆数の関係になっていますか。

(1)\(-\dfrac{3}{8}\)\(-\dfrac{8}{3}\) (2)\(\dfrac{4}{11}\)\(-\dfrac{11}{4}\) (3)\(-9\)\(-\dfrac{1}{9}\)

見た目で決めずに、かけてみます。逆数を書いたら、かけて \(1\) になるかを見る。 の出番です。

\(2\) 積の符号 逆数の組か
(1) 同じ符号どうしで \(+\) \(1\) なっている
(2) ちがう符号どうしで \(-\) \(-1\) なっていない
(3) 同じ符号どうしで \(+\) \(1\) なっている

絶対値の積は三つとも \(1\) です。ちがうのは符号です。

確かめ

(1)(−8 分の 3) × (−3 分の 8) = 1  逆数の組
(2)11 分の 4 × (−4 分の 11) = −1  1 ではない
(3)(−9) × (−9 分の 1) = 1  逆数の組

答えの吟味

(2)は片方だけ符号を変えたので、積が \(-1\) になりました。

答え (1)なっている (2)なっていない (3)なっている

例題5 かけて 1 になる相手を求める

ある数に \(-\dfrac{10}{3}\) をかけると \(1\) になりました。ある数を求めなさい。

かけて \(1\) になる相手をさがす問題です。つまり \(-\dfrac{10}{3}\) の逆数を求めます。

この行でしたこと
\(-\dfrac{10}{3}\) かける相手の数
符号は \(-\) のまま 積が正の \(1\) なので、同じ符号どうし
\(\dfrac{3}{10}\) 絶対値の分子と分母を入れかえた
\(-\dfrac{3}{10}\) 二つを合わせた

確かめ

(−10 分の 3) × (−3 分の 10) 同じ符号どうし → +
絶対値は 10 分の 3 × 3 分の 10 = 1  答えは 1

答えの吟味

もし符号を \(+\) にしていたら、積は \(-1\) です。問題文の \(1\) とちがってしまいます。

答え \(-\dfrac{3}{10}\)

今日の問い

逆数にすると、数は大きくなるのでしょうか。それとも小さくなるのでしょうか。

ここまでに出てきた組をならべます。

もとの数 逆数
\(8\) \(\dfrac{1}{8}\)
\(-4\) \(-\dfrac{1}{4}\)
\(\dfrac{2}{3}\) \(\dfrac{3}{2}\)
\(1\) \(1\)
\(-1\) \(-1\)

上の \(2\) 行は、絶対値が小さくなりました。\(|8|\)\(8\) で、逆数の絶対値は \(\dfrac{1}{8}\) です。

\(3\) 行目は反対に、絶対値が \(1\) より小さい数から、\(1\) より大きい数になりました。

境目は \(1\) です。絶対値が \(1\) より大きい数の逆数は、絶対値が \(1\) より小さくなります。

逆数にすると一をまたいで反対がわへ移ることを示す図 左の箱には絶対値が一より小さい数、右の箱には絶対値が一より大きい数が入っている。二本の矢印が左右を行き来している。下には、絶対値が一の数は一とマイナス一だけで、逆数が自分自身であると書いてある。 逆数にすると 1 をまたいで反対がわへ 絶対値が 1 より小さい 絶対値が 1 より大きい 3 分の 2 2 分の 3 8 分の 1 8 0 に近いがわ 0 から遠いがわ 逆数 逆数 絶対値が 1 の数は 1 と −1 だけ この二つは 逆数が自分自身

境目に立つ \(1\)\(-1\) は、どちらへも動かないので逆数が自分自身になります。

答えは「大きくなることも、小さくなることもある」です。見分けるものさしは、絶対値と \(1\) のくらべ方です。

よくある間違い

まちがい1:負の数の逆数を、正の数にしてしまう

\(-\dfrac{9}{7}\) の逆数を求める問題です。

✗ 分子と分母を入れかえて 9 分の 7
✗ 逆数は 9 分の 7

入れかえるところは合っています。落としたのは符号です。

かけて確かめます。

(−7 分の 9) × (9 分の 7) ちがう符号どうし → −1
1 ではないので 逆数ではない

正しくは、符号をそのまま残します。

○ 符号は − のまま
○ 絶対値の分子と分母を入れかえて 9 分の 7
○ 逆数は −9 分の 7

もう一度かけて確かめます。

(−7 分の 9) × (−9 分の 7) 同じ符号どうし → +
絶対値は 7 分の 9 × 9 分の 7 = 1  答えは 1
誤答は 9 分の 7 。かけると −1 になるので、まちがい

逆数にしても、符号は変わりません。

まちがい2:逆数と、反対の数を取りちがえる

\(10\) の逆数を求める問題です。

✗ 符号を変えて −10
✗ 逆数は −10

\(-10\)\(10\) の反対の数です。反対の数 は、たすと \(0\) になる相手でした。

10 × (−10) = −100  1 ではない
10 + (−10) = 0  こちらが 反対の数の役わり

正しくは、分母 \(1\) の分数と見てから入れかえます。

○ 10 を 1 分の 10 と見る
○ 入れかえて 10 分の 1
○ 逆数は 10 分の 1

かけて確かめます。

10 × 10 分の 1 = 1  積は 1
誤答は −10 。かけると −100 になるので、まちがい

たして \(0\) になる相手が反対の数、かけて \(1\) になる相手が逆数です。

まちがい3:小数のまま、逆数を作ろうとする

\(0.9\) の逆数を求める問題です。

✗ 0.9 の 9 を分母にして 9 分の 1
✗ 逆数は 9 分の 1

小数には、分子も分母もありません。数字だけを取り出して分母にはできません。

0.9 × 9 分の 1 = 0.1  1 ではない

正しくは、先に分数に直します。小数点より右の数字は \(1\) つなので、分母は \(10\) です。

○ 0.9 を 10 分の 9 に直す
○ 入れかえて 9 分の 10
○ 逆数は 9 分の 10

かけて確かめます。

10 分の 9 × 9 分の 10 = 1  積は 1
誤答は 9 分の 1 。かけると 0.1 になるので、まちがい

小数の逆数は、先に分数に直してから入れかえてください。

自分で確かめよう

紙に書いてから、答えを開いてください。逆数を書いたら、かならず一度かけて \(1\) になるかを見ること。

  1. 次の数の逆数を求めなさい。 (1)\(\dfrac{5}{8}\) (2)\(-\dfrac{7}{6}\) (3)\(\dfrac{13}{4}\) (4)\(-\dfrac{1}{14}\)

  2. 次の数の逆数を求めなさい。 (1)\(12\) (2)\(-3\) (3)\(-25\)

  3. 次の数の逆数を求めなさい。 (1)\(1.75\) (2)\(-0.05\)

  4. 次の \(2\) 数は、たがいに逆数の関係になっていますか。 (1)\(\dfrac{9}{5}\)\(\dfrac{5}{9}\) (2)\(-\dfrac{2}{11}\)\(\dfrac{11}{2}\) (3)\(-\dfrac{1}{16}\)\(-16\)

  5. \(0\) に逆数はありますか。理由も書きなさい。

  6. \(-\dfrac{8}{7}\) の逆数を求め、さらにその逆数の逆数も求めなさい。

  7. ある数に \(\dfrac{6}{13}\) をかけると \(1\) になりました。ある数を求めなさい。

  8. 次はまちがっています。どこがまちがっているかを書き、正しく直しなさい。

−2 分の 5 の逆数
分子と分母を入れかえて
= 5 分の 2
  1. 負の数の逆数が、かならず負の数になる理由を書きなさい。

  2. \(\dfrac{3}{11}\) の逆数は \(1\) より大きいですか、小さいですか。逆数を求めてから答えなさい。

  3. \(-2\) の逆数と、\(-2\) の反対の数を、それぞれ求めなさい。

  4. 逆数が自分自身になる数を、すべて答えなさい。

答えと考え方

1. 符号はそのままにして、絶対値の分子と分母を入れかえます。(4)の絶対値は \(\left|-\dfrac{1}{14}\right|\)\(\dfrac{1}{14}\) です。

もとの数 符号 入れかえた絶対値 逆数
(1)\(\dfrac{5}{8}\) \(+\) のまま \(\dfrac{8}{5}\) \(\dfrac{8}{5}\)
(2)\(-\dfrac{7}{6}\) \(-\) のまま \(\dfrac{6}{7}\) \(-\dfrac{6}{7}\)
(3)\(\dfrac{13}{4}\) \(+\) のまま \(\dfrac{4}{13}\) \(\dfrac{4}{13}\)
(4)\(-\dfrac{1}{14}\) \(-\) のまま \(\dfrac{14}{1}\) \(-14\)

確かめ

(1)8 分の 5 × 5 分の 8 = 1
(2)(−6 分の 7) × (−7 分の 6) = 1
(3)4 分の 13 × 13 分の 4 = 1
(4)(−14 分の 1) × (−14) = 1

答えの吟味

(4)は分子が \(1\) なので、入れかえると分母が \(1\) になり、整数に戻せます。

答え (1)\(\dfrac{8}{5}\) (2)\(-\dfrac{6}{7}\) (3)\(\dfrac{4}{13}\) (4)\(-14\)

2. 整数は、分母が \(1\) の分数と見ます。分母 \(1\) の形にしてから入れかえます。

もとの数 分数と見た形 逆数
(1)\(12\) \(\dfrac{12}{1}\) \(\dfrac{1}{12}\)
(2)\(-3\) \(-\dfrac{3}{1}\) \(-\dfrac{1}{3}\)
(3)\(-25\) \(-\dfrac{25}{1}\) \(-\dfrac{1}{25}\)

確かめ

(1)12 × 12 分の 1 = 1
(2)(−3) × (−3 分の 1) = 1
(3)(−25) × (−25 分の 1) = 1

答えの吟味

(2)と(3)は負の数で、逆数も負です。

答え (1)\(\dfrac{1}{12}\) (2)\(-\dfrac{1}{3}\) (3)\(-\dfrac{1}{25}\)

3. 先に分数に直します。小数点より右の数字が \(2\) つなので、分母は \(100\) です。

もとの数 分母を付けた形 約分した形 逆数
(1)\(1.75\) \(\dfrac{175}{100}\) \(\dfrac{7}{4}\) \(\dfrac{4}{7}\)
(2)\(-0.05\) \(-\dfrac{5}{100}\) \(-\dfrac{1}{20}\) \(-20\)

確かめ

(1)4 分の 7 × 7 分の 4 = 1
(2)(−20 分の 1) × (−20) = 1

答えの吟味

(2)は絶対値が \(1\) よりずっと小さいので、逆数は大きくなります。

答え (1)\(\dfrac{4}{7}\) (2)\(-20\)

4. 見た目で決めずに、かけて \(1\) になるかを見ます。

\(2\) 積の符号 逆数の組か
(1) 同じ符号どうしで \(+\) \(1\) なっている
(2) ちがう符号どうしで \(-\) \(-1\) なっていない
(3) 同じ符号どうしで \(+\) \(1\) なっている

確かめ

(1)5 分の 9 × 9 分の 5 = 1  逆数の組
(2)(−11 分の 2) × 2 分の 11 = −1  1 ではない
(3)(−16 分の 1) × (−16) = 1  逆数の組

答えの吟味

(2)は符号が片方だけ変わったので、積が \(-1\) になりました。

答え (1)なっている (2)なっていない (3)なっている

5. 読みかえると「\(0\) にかけて \(1\) になる数はどれか」です。

確かめ

0 × 7 = 0 、0 × (−7) = 0 、0 × 0 = 0
どんな数をかけても 積は 0 のまま

答えの吟味

逆数がないのは \(0\) だけです。ほかの数にはかならずあります。

答え ありません。\(0\) にかけて \(1\) になる数が一つもないから

6. 入れかえを \(2\) 回します。\(1\) 回ごとに、符号はそのままです。

この行でしたこと
\(-\dfrac{8}{7}\) もとの数
\(-\dfrac{7}{8}\) \(1\) 回目の入れかえ
\(-\dfrac{8}{7}\) \(2\) 回目の入れかえ

確かめ

(−7 分の 8) × (−8 分の 7) = 1  どちらの向きでも 1

答えの吟味

\(2\) 回入れかえたので、分子と分母が元の場所に帰ります。

答え 逆数は \(-\dfrac{7}{8}\)、その逆数は \(-\dfrac{8}{7}\)

7. かけて \(1\) になる相手なので、\(\dfrac{6}{13}\) の逆数を求めます。

この行でしたこと
\(\dfrac{6}{13}\) かける相手の数
\(\dfrac{13}{6}\) 符号はそのままで、分子と分母を入れかえた

確かめ

13 分の 6 × 6 分の 13 = 1  問題文と合う

答えの吟味

もとの数が正なので、相手も正です。

答え \(\dfrac{13}{6}\)

8. まちがっているのは、符号を落としたところです。

分子と分母の入れかえは合っています。

○ 符号は − のまま
○ 絶対値の分子と分母を入れかえて 5 分の 2
○ 逆数は −5 分の 2

確かめ

(−2 分の 5) × (5 分の 2) = −1  1 ではない
(−2 分の 5) × (−5 分の 2) = 1  元の相手にもどった
誤答は 5 分の 2 。かけると −1 になるので、まちがい

答えの吟味

符号がそろわないと、積は \(1\) になりません。

答え 符号を落としたのがまちがい。正しくは \(-\dfrac{2}{5}\)

9. 逆数は、かけて \(1\) になる相手でした。\(1\) は正の数です。

確かめ

積が正の 1 になるのは 同じ符号どうしのときだけ
だから 負の数の相手も 負の数

答えの吟味

相手を正の数にすると、積は負になり、\(1\) には届きません。

答え 積が正の \(1\) になるのは同じ符号どうしのときだけだから

10. まず逆数を求めます。\(\dfrac{3}{11}\) の分子と分母を入れかえて \(\dfrac{11}{3}\) です。

\(\dfrac{11}{3}\) は、分子のほうが分母より大きい数です。

確かめ

11 分の 3 × 3 分の 11 = 1  逆数になっている
3 分の 11 は 3 分の 3 = 1 より大きい

答えの吟味

もとの数は絶対値が \(1\) より小さいので、逆数は \(1\) をこえます。

答え 逆数は \(\dfrac{11}{3}\) で、\(1\) より大きい

11. 二つは別のものです。かけて \(1\) になる相手が逆数、たして \(0\) になる相手が反対の数です。

求めるもの 考え方 答え
逆数 \(-\dfrac{2}{1}\) と見て入れかえる \(-\dfrac{1}{2}\)
反対の数 符号だけを変える \(2\)

確かめ

(−2) × (−2 分の 1) = 1  逆数で合っている
(−2) + 2 = 0  反対の数で合っている

答えの吟味

逆数は負のまま、反対の数は正です。役わりがちがいます。

答え 逆数は \(-\dfrac{1}{2}\)、反対の数は \(2\)

12. 自分自身とかけて \(1\) になる数をさがします。

確かめ

1 × 1 = 1 、(−1) × (−1) = 1  あてはまる
2 × 2 = 4 、3 分の 2 × 3 分の 2 = 9 分の 4  1 ではない

答えの吟味

絶対値が \(1\) の数は \(1\)\(-1\) だけで、境目から動きません。

答え \(1\)\(-1\)

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新しい相手の数を、一つ手に入れました。

かけて \(1\) になる \(2\) 数の、一方をもう一方の逆数といいます。

作り方は一つです。分数の逆数は、分子と分母を入れかえたものです。

整数は分母 \(1\) の分数と見て、小数は先に分数に直します。あとは同じです。

符号にだけ気をつけてください。逆数にしても、符号は変わりません。

\(0\) に逆数はありません。 \(0\) にかけて \(1\) になる数が、一つもないからです。

書いたあとは 逆数を書いたら、かけて \(1\) になるかを見る。 を忘れないでください。

さて、なぜ今日、逆数を用意したのでしょうか。

次のレッスンで、分数のわり算がこれ一つで片づくからです。

次のレッスンは「分数のわり算」です。逆数の出番を、そこで見ます。

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クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。

UNDERSTANDING CHECK

理解チェック:逆数

70% 合格ライン
  1. 設問 0
    逆数の説明として、正しいものはどれですか。
  2. 設問 1
    $-\dfrac{2}{7}$ の逆数は $-\dfrac{7}{2}$ です。逆数が負の数のままになる理由として、正しいものはどれですか。
  3. 設問 2
    $-1.2$ の逆数はどれですか。
  4. 設問 3
    $-\dfrac{6}{17}$ の逆数について、正しく述べているのはどれですか。
  5. 設問 4
    $-\dfrac{8}{11}$ の逆数を $\dfrac{11}{8}$ と答えました。このまちがいの説明として、正しいものはどれですか。

まずは自分で選んでみましょう。採点・学習履歴への記録は、回答APIとの連携時に追加します。