分数のわり算
このレッスンでできるようになること
- 分数のわり算を、わり算は、かけ算の逆 から読み直して、逆数をかける形に直せる
- わる数だけを逆数にして、符号と絶対値に分けて商を求められる
- 整数・小数・帯分数がまじった式を、分数にそろえて計算できる
前のレッスンの確認
- 商 … わり算の答えのこと
- 絶対値 … ある数を表す点と原点との距離
- わり算は、かけ算の逆 … \(12\div 3\) は、\(3\) に何をかけたら \(12\) になるかを探すこと
- 同じ符号どうしなら商は正、ちがう符号どうしなら商は負になります。
- 符号が先、絶対値があと … ①符号を先に決める(同じ符号どうしなら \(+\)、ちがう符号どうしなら \(-\)) ②絶対値どうしを割る
- 商が出たら、わる数にかけて、わられる数に戻るかを見る。
- かけて \(1\) になる \(2\) 数の、一方をもう一方の逆数といいます。
- 分数の逆数は、分子と分母を入れかえたものです。
- 逆数にしても、符号は変わりません。
- 逆数を書いたら、かけて \(1\) になるかを見る。
- \(0\) に逆数はありません。
- 計算できないのは、わる数が \(0\) のときだけです。
- \(1\) をかけると、数は変わりません。
- 乗法の交換法則 … かける順番を入れかえても、積は変わらない
- 乗法の結合法則 … どこからかけても、積は変わらない
- 約分は、かける前に … 分子どうし・分母どうしをかける。約分はかけ算の前にしておく
- 整数は、分母が \(1\) の分数と見ます
- 混じった式は、分数にそろえてください。
- 帯分数は、先に仮分数に直します
絶対値は記号でも書きます。\(\left|-\dfrac{9}{8}\right|\) は \(\dfrac{9}{8}\) です。
分数でわる式を、前と同じ読み方で読む
次の式を見てください。
\(\left(-\dfrac{3}{4}\right)\div\left(+\dfrac{9}{8}\right)\)
分数を分数でわる式です。新しい計算に見えますが、道具はもうそろっています。
わり算は、かけ算の逆 でした。読みかえると「\(+\dfrac{9}{8}\) に何をかけたら \(-\dfrac{3}{4}\) になるか」です。
二回に分けて考える
\(\dfrac{9}{8}\) にいきなり何をかければよいかは、すぐには見えません。
そこで、目的地までを二回に分けます。まず \(\dfrac{9}{8}\) を \(1\) にします。
かけて \(1\) になる \(2\) 数の、一方をもう一方の逆数といいます。 その逆数の出番です。
分数の逆数は、分子と分母を入れかえたものです。 だから逆数は \(\dfrac{8}{9}\) です。
逆数を書いたら、かけて \(1\) になるかを見る。
8 分の 9 × 9 分の 8 = 1 逆数になっている
\(1\) まで来ました。\(1\) をかけると、数は変わりません。
だから \(1\) に \(-\dfrac{3}{4}\) をかければ、\(-\dfrac{3}{4}\) に着きます。
\(\dfrac{9}{8}\times\dfrac{8}{9}\times\left(-\dfrac{3}{4}\right)\)
乗法の結合法則 を使うと、うしろの \(2\) 数を先にかけてもかまいません。
乗法の交換法則 を使うと、その \(2\) 数の順番も入れかえられます。
まとめると \(-\dfrac{3}{4}\times\dfrac{8}{9}\) です。さがしていたのは、この数でした。
\(\left(-\dfrac{3}{4}\right)\div\left(+\dfrac{9}{8}\right)=\left(-\dfrac{3}{4}\right)\times\dfrac{8}{9}\)
手順を決めます
いましたことを、一つの文にまとめます。
わる数を逆数にして、かけ算に直す。
これが分数のわり算の手順です。
わり算は、かけ算の逆 と逆数から出てきたものです。
逆数にするのは、わる数だけ
逆数にするのは、わる数だけです。わられる数は、そのまま置いておきます。
\(1\) にもどす相手は、わる数でした。わられる数は、目的地として最後にかけただけです。
符号の決め方は、変わりません
符号が先、絶対値があと をそのまま使います。
- 符号を先に決める(同じ符号どうしなら \(+\)、ちがう符号どうしなら \(-\))
- 絶対値どうしを割る
手順②の「絶対値どうしを割る」は、そのままです。 絶対値どうしを割るところで、わる数を逆数にして、かけ算に直す。
逆数にしても、符号は変わりません。 だから \(2\) 数の符号の組み合わせも変わりません。
つまり 同じ符号どうしなら商は正、ちがう符号どうしなら商は負になります。
最初の式を、最後まで計算する
かけ算に直したあとは、約分は、かける前に の出番です。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(\left(-\dfrac{3}{4}\right)\div\left(+\dfrac{9}{8}\right)\) | 元の式 |
| 符号は \(-\) | 手順① ちがう符号どうし |
| \(\dfrac{3}{4}\times\dfrac{8}{9}\) | わる数を逆数にして、かけ算に直した |
| \(8\) と \(4\)、\(3\) と \(9\) を約分 | かける前に約分した |
| \(-\dfrac{2}{3}\) | 分子は \(1\times 2\)、分母は \(1\times 3\) |
確かめ
8 分の 9 × (−3 分の 2) ちがう符号どうし → −
絶対値は 8 分の 9 × 3 分の 2 = 4 分の 3
答えは −4 分の 3 わられる数にもどった
商が出たら、わる数にかけて、わられる数に戻るかを見る。
わる数が負の数のとき
\(\left(+\dfrac{5}{7}\right)\div\left(-\dfrac{10}{21}\right)\) の逆数は \(-\dfrac{21}{10}\) です。符号はそのままです。
手順①から商の符号は \(-\) です。絶対値は \(\dfrac{5}{7}\times\dfrac{21}{10}\) で、約分して \(\dfrac{3}{2}\) になります。
(−21 分の 10) × (−2 分の 3) 同じ符号どうし → +
絶対値は 21 分の 10 × 2 分の 3 = 7 分の 5 わられる数にもどった
答えは \(-\dfrac{3}{2}\) です。符号は手順①で決めたので、絶対値の計算では気にしません。
整数・小数・帯分数がまじるとき
見た目がちがうだけです。分数の形にそろえてしまえば、あとは同じ道を通ります。
整数がまじるとき
\(\left(-\dfrac{4}{15}\right)\div(-6)\) では、整数のままだと分子と分母が見あたりません。
整数は、分母が \(1\) の分数と見ます。\(-6\) は \(-\dfrac{6}{1}\) で、逆数は \(-\dfrac{1}{6}\) です。
同じ符号どうしなので商は正です。\(\dfrac{4}{15}\times\dfrac{1}{6}\) を約分して \(\dfrac{2}{45}\) になります。
(−6) × 45 分の 2 = −45 分の 12 = −15 分の 4 わられる数にもどった
\((-14)\div\left(-\dfrac{7}{3}\right)\) のように、整数がわられる数のこともあります。
このときも逆数にするのはわる数です。\(\dfrac{14}{1}\times\dfrac{3}{7}\) を約分して、商は \(6\) です。
小数がまじるとき
\((-2.4)\div\left(-\dfrac{6}{5}\right)\) には、小数と分数が同じ式に入っています。
混じった式は、分数にそろえてください。 \(2.4\) は \(\dfrac{24}{10}\) で、約分して \(\dfrac{12}{5}\) です。
同じ符号どうしなので商は正です。\(\dfrac{12}{5}\times\dfrac{5}{6}\) を約分して \(2\) になります。
(−5 分の 6) × 2 = −5 分の 12 = −2.4 わられる数にもどった
帯分数がまじるとき
\(\left(-1\dfrac{5}{6}\right)\div\left(+\dfrac{22}{9}\right)\) を計算します。
帯分数のままでは、分子どうし・分母どうしがどこにあるか分かりません。
だから 先に仮分数に直します。\(1\dfrac{5}{6}\) は \(\dfrac{11}{6}\) です。
ちがう符号どうしなので商は負です。\(\dfrac{11}{6}\times\dfrac{9}{22}\) を約分して \(\dfrac{3}{4}\) です。
9 分の 22 × (−4 分の 3) ちがう符号どうし → −
絶対値は 9 分の 22 × 4 分の 3 = 6 分の 11 わられる数にもどった
0 でわれないことは、分数でも同じです
\(\left(-\dfrac{5}{8}\right)\div 0\) を考えます。この式は計算できません。
レッスン2で見たとおり、\(0\) にかけて \(-\dfrac{5}{8}\) になる数は、一つもありません。 さがす相手が、そもそも存在しないのです。
逆数の道からも、同じ結論に着きます。\(0\) に逆数はありません。 だから、かけ算にも直せません。
計算できないのは、わる数が \(0\) のときだけです。
わられる数が \(0\) のほうは計算できます。\(0\div\left(-\dfrac{3}{5}\right)\) を見ます。
わる数の逆数は \(-\dfrac{5}{3}\) で、\(0\times\left(-\dfrac{5}{3}\right)=0\) です。だから商は \(0\) です。
例題1 分数どうしのわり算
次の計算をしなさい。
(1)\(\left(-\dfrac{5}{6}\right)\div\left(+\dfrac{15}{4}\right)\) (2)\(\left(-\dfrac{7}{10}\right)\div\left(-\dfrac{21}{25}\right)\) (3)\(\left(+\dfrac{9}{16}\right)\div\left(-\dfrac{27}{8}\right)\)
先に符号を決めます。(1)でかける絶対値は \(\left|-\dfrac{5}{6}\right|\) と \(\left|+\dfrac{15}{4}\right|\) です。
| 式 | 符号(手順①) | かけ算に直した形 | かける前の約分 | 商 |
|---|---|---|---|---|
| (1) | \(-\) | \(\dfrac{5}{6}\times\dfrac{4}{15}\) | \(5\) と \(15\)、\(4\) と \(6\) | \(-\dfrac{2}{9}\) |
| (2) | \(+\) | \(\dfrac{7}{10}\times\dfrac{25}{21}\) | \(7\) と \(21\)、\(25\) と \(10\) | \(\dfrac{5}{6}\) |
| (3) | \(-\) | \(\dfrac{9}{16}\times\dfrac{8}{27}\) | \(9\) と \(27\)、\(8\) と \(16\) | \(-\dfrac{1}{6}\) |
確かめ
(1)4 分の 15 × (−9 分の 2) = −6 分の 5 わられる数にもどった
(2)(−25 分の 21) × 6 分の 5 = −10 分の 7 わられる数にもどった
(3)(−8 分の 27) × (−6 分の 1) = 16 分の 9 わられる数にもどった
答えの吟味
(2)だけが同じ符号どうしです。だから(2)だけ商が正の数になりました。
答え (1)\(-\dfrac{2}{9}\) (2)\(\dfrac{5}{6}\) (3)\(-\dfrac{1}{6}\)
例題2 整数がまじるわり算
次の計算をしなさい。
(1)\(\left(-\dfrac{9}{14}\right)\div(+3)\) (2)\((-20)\div\left(+\dfrac{4}{7}\right)\)
整数は、分母が \(1\) の分数と見ます。逆数にするのは、どちらもわる数です。
| 式 | 符号(手順①) | かけ算に直した形 | 商 |
|---|---|---|---|
| (1) | \(-\) | \(\dfrac{9}{14}\times\dfrac{1}{3}\) | \(-\dfrac{3}{14}\) |
| (2) | \(-\) | \(\dfrac{20}{1}\times\dfrac{7}{4}\) | \(-35\) |
確かめ
(1)3 × (−14 分の 3) = −14 分の 9 わられる数にもどった
(2)7 分の 4 × (−35) = −7 分の 140 = −20 わられる数にもどった
答えの吟味
(2)は絶対値が \(1\) より小さい数でわったので、商の絶対値が大きくなりました。
答え (1)\(-\dfrac{3}{14}\) (2)\(-35\)
例題3 小数や帯分数がまじるわり算
次の計算をしなさい。
(1)\((-1.5)\div\left(+\dfrac{9}{10}\right)\) (2)\(\left(-1\dfrac{2}{3}\right)\div\left(+\dfrac{10}{9}\right)\)
小数は分数にそろえ、帯分数は仮分数に直してから手順に入ります。
| 式 | 符号(手順①) | 分数にそろえた形 | かけ算に直した形 | 商 |
|---|---|---|---|---|
| (1) | \(-\) | \(1.5\) を \(\dfrac{3}{2}\) に | \(\dfrac{3}{2}\times\dfrac{10}{9}\) | \(-\dfrac{5}{3}\) |
| (2) | \(-\) | \(1\dfrac{2}{3}\) を \(\dfrac{5}{3}\) に | \(\dfrac{5}{3}\times\dfrac{9}{10}\) | \(-\dfrac{3}{2}\) |
確かめ
(1)10 分の 9 × (−3 分の 5) = −2 分の 3 = −1.5 わられる数にもどった
(2)9 分の 10 × (−2 分の 3) = −18 分の 30 = −3 分の 5 わられる数にもどった
答えの吟味
どちらもちがう符号どうしです。だから商は負の数になりました。
答え (1)\(-\dfrac{5}{3}\) (2)\(-\dfrac{3}{2}\)
例題4 0 がからむ分数のわり算
計算できるものは計算しなさい。できないものは「計算できない」と書きなさい。
(1)\(0\div\left(-\dfrac{5}{9}\right)\) (2)\(\left(-\dfrac{5}{9}\right)\div 0\)
\(0\) がどちらにあるかを、はじめに見ます。
| 式 | \(0\) の場所 | わる数の逆数 | 商 |
|---|---|---|---|
| (1) | わられる数 | \(-\dfrac{9}{5}\) | \(0\) |
| (2) | わる数 | ない | 計算できない |
確かめ
(1)(−9 分の 5) × 0 = 0 わられる数にもどった
(2)0 に逆数はないので かけ算に直せない
答えの吟味
(2)はわる数が \(0\) です。計算できないのは、わる数が \(0\) のときだけです。
答え (1)\(0\) (2)計算できない(\(0\) に逆数がないから)
例題5 かざり用のテープを切り取る
かざり用のテープを、\(1\) 回に \(\dfrac{3}{8}\) m ずつ切り取ります。
切り取るたびに、残りの長さの変化は \(-\dfrac{3}{8}\) m です。
残りの長さの変化が、合計で \(-\dfrac{15}{4}\) m になりました。何回切り取りましたか。
合計の変化を、\(1\) 回あたりの変化で割ります。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(\left(-\dfrac{15}{4}\right)\div\left(-\dfrac{3}{8}\right)\) | 合計の変化を \(1\) 回あたりの変化で割った |
| 符号は \(+\) | 手順① 同じ符号どうし |
| \(\dfrac{15}{4}\times\dfrac{8}{3}\) | わる数を逆数にして、かけ算に直した |
| \(15\) と \(3\)、\(8\) と \(4\) を約分 | かける前に約分した |
| \(10\) | 分子は \(5\times 2\)、分母は \(1\times 1\) |
確かめ
(−8 分の 3) × 10 = −8 分の 30 = −4 分の 15 わられる数にもどった
答えの吟味
回数なので、正の数になるはずです。場面と合っています。
答え \(10\) 回
今日の問い
わり算をすると、答えは小さくなるのでしょうか。今日の式をならべます。
| 元の式 | わる数の絶対値 | 商 |
|---|---|---|
| \(\left(-\dfrac{3}{4}\right)\div\left(+\dfrac{9}{8}\right)\) | \(\dfrac{9}{8}\) | \(-\dfrac{2}{3}\) |
| \(\left(+\dfrac{5}{7}\right)\div\left(-\dfrac{10}{21}\right)\) | \(\dfrac{10}{21}\) | \(-\dfrac{3}{2}\) |
| \((-2.4)\div\left(-\dfrac{6}{5}\right)\) | \(\dfrac{6}{5}\) | \(2\) |
\(1\) 行目は \(\left|-\dfrac{3}{4}\right|\) が \(\dfrac{3}{4}\) で、商の絶対値は \(\dfrac{2}{3}\) です。小さくなりました。
\(2\) 行目は \(\left|+\dfrac{5}{7}\right|\) が \(\dfrac{5}{7}\) で、商の絶対値は \(\dfrac{3}{2}\) です。大きくなりました。
わかれ目は、わる数の絶対値です。\(2\) 行目だけ、それが \(1\) より小さい数です。
絶対値が \(1\) より小さい数の逆数は、絶対値が \(1\) より大きくなります。前のレッスンのとおりです。
見分けるものさしは、絶対値と \(1\) のくらべ方です。
答えは「小さくなるとはかぎらない」です。わる数の絶対値と \(1\) をくらべてください。
よくある間違い
まちがい1:わられる数まで逆数にしてしまう
\(\left(-\dfrac{4}{9}\right)\div\left(+\dfrac{8}{3}\right)\) を計算する問題です。
✗ 両方を逆数にして
✗ = (−4 分の 9) × 8 分の 3
✗ = −32 分の 27
逆数にした数が \(1\) つ多すぎます。\(1\) にもどす相手は、わる数だけでした。
○ わる数だけを逆数にして
○ = (−9 分の 4) × 8 分の 3
○ 4 と 8 を約分して 分子は 1 × 1 、分母は 3 × 2
○ 答えは −6 分の 1
かけ算に戻して確かめます。
3 分の 8 × (−32 分の 27) = −4 分の 9 わられる数 −9 分の 4 とちがう
3 分の 8 × (−6 分の 1) = −9 分の 4 わられる数にもどった
誤答は −32 分の 27 。戻すと −4 分の 9 になるので、まちがい
逆数にするのは、わる数だけです。わられる数は、そのまま置いておきます。
まちがい2:逆数を作るときに、符号を変えてしまう
\(\left(-\dfrac{7}{12}\right)\div\left(-\dfrac{7}{8}\right)\) を計算する問題です。
✗ わる数の逆数を 7 分の 8 として
✗ = (−12 分の 7) × 7 分の 8
✗ = −3 分の 2
入れかえは合っています。落としたのは符号です。逆数にしても、符号は変わりません。
○ わる数の逆数は −7 分の 8
○ = (−12 分の 7) × (−7 分の 8)
○ 7 と 7 、8 と 12 を約分して 分子は 1 × 2 、分母は 3 × 1
○ 答えは 3 分の 2
かけ算に戻して確かめます。
(−8 分の 7) × (−3 分の 2) = 12 分の 7 わられる数 −12 分の 7 とちがう
(−8 分の 7) × 3 分の 2 = −12 分の 7 わられる数にもどった
誤答は −3 分の 2 。正しい答え 3 分の 2 と符号がちがうので、まちがい
手順①からも同じです。同じ符号どうしなので、商は正の数です。
自分で確かめよう
紙に書いてから、答えを開いてください。逆数にするのはわる数だけと、はじめに書くこと。
次の計算をしなさい。 (1)\(\left(-\dfrac{2}{7}\right)\div\left(+\dfrac{4}{21}\right)\) (2)\(\left(+\dfrac{8}{9}\right)\div\left(-\dfrac{4}{27}\right)\)
次の計算をしなさい。 (1)\(\left(-\dfrac{6}{11}\right)\div(+4)\) (2)\((+18)\div\left(-\dfrac{27}{5}\right)\)
分数にそろえて計算しなさい。 (1)\((-0.8)\div\left(+\dfrac{2}{15}\right)\) (2)\(\left(-\dfrac{9}{20}\right)\div(-1.2)\)
\(\left(+2\dfrac{1}{4}\right)\div\left(-\dfrac{15}{8}\right)\) を計算しなさい。
\(0\div\left(-\dfrac{7}{15}\right)\) と \(\left(-\dfrac{7}{15}\right)\div 0\) のちがいを書きなさい。
次の計算はまちがっています。どこがまちがっているかを書き、正しく計算しなさい。
(−2 分の 9) ÷ (1 と 5 分の 1)
上と下を入れかえて 1 と 1 分の 5
= (−2 分の 9) × 6
= −27
分数のわり算で、逆数にするのはわられる数とわる数のどちらですか。理由も書きなさい。
\(\left(-\dfrac{4}{5}\right)\div\left(+\dfrac{2}{5}\right)\) を計算しなさい。
\(\left(+\dfrac{21}{10}\right)\div\left(-\dfrac{7}{2}\right)\) を計算しなさい。
\(\left(-\dfrac{3}{7}\right)\div\left(+\dfrac{3}{14}\right)\) を計算し、商の絶対値が大きくなった理由も書きなさい。
\(\left(-1\dfrac{1}{8}\right)\div(+0.6)\) を計算しなさい。
次の計算はまちがっています。どこがまちがっているかを書き、正しく計算しなさい。
(−9 分の 2) ÷ (−3 分の 8)
わる数を逆数にして 8 分の 3
= (−9 分の 2) × 8 分の 3
= −12 分の 1
答えと考え方
1.〜4. 符号を決め、わる数だけを逆数にします。小数は分数に、帯分数は仮分数に直します。
1(1)の絶対値は \(\left|-\dfrac{2}{7}\right|\) で \(\dfrac{2}{7}\) です。
| 問題 | 符号 | かけ算に直した形 | 商 |
|---|---|---|---|
| 1(1) | \(-\) | \(\dfrac{2}{7}\times\dfrac{21}{4}\) | \(-\dfrac{3}{2}\) |
| 1(2) | \(-\) | \(\dfrac{8}{9}\times\dfrac{27}{4}\) | \(-6\) |
| 2(1) | \(-\) | \(\dfrac{6}{11}\times\dfrac{1}{4}\) | \(-\dfrac{3}{22}\) |
| 2(2) | \(-\) | \(\dfrac{18}{1}\times\dfrac{5}{27}\) | \(-\dfrac{10}{3}\) |
| 3(1) | \(-\) | \(\dfrac{4}{5}\times\dfrac{15}{2}\) | \(-6\) |
| 3(2) | \(+\) | \(\dfrac{9}{20}\times\dfrac{5}{6}\) | \(\dfrac{3}{8}\) |
| 4. | \(-\) | \(\dfrac{9}{4}\times\dfrac{8}{15}\) | \(-\dfrac{6}{5}\) |
確かめ
1(1)21 分の 4 × (−2 分の 3) = −7 分の 2
1(2)(−27 分の 4) × (−6) = 9 分の 8
2(1)4 × (−22 分の 3) = −11 分の 6
2(2)(−5 分の 27) × (−3 分の 10) = 18
3(1)15 分の 2 × (−6) = −5 分の 4 = −0.8
3(2)(−5 分の 6) × 8 分の 3 = −20 分の 9
4. (−8 分の 15) × (−5 分の 6) = 4 分の 9
どれも わられる数にもどった
答えの吟味
同じ符号どうしは 3(2)だけです。だから 3(2)だけ、商が正の数になりました。
答え 1(1)\(-\dfrac{3}{2}\) 1(2)\(-6\) 2(1)\(-\dfrac{3}{22}\) 2(2)\(-\dfrac{10}{3}\) 3(1)\(-6\) 3(2)\(\dfrac{3}{8}\) 4. \(-\dfrac{6}{5}\)
5. \(0\) のある場所がちがいます。
確かめ
(−15 分の 7) × 0 = 0 わられる数にもどった
0 に逆数はないので かけ算に直せない
答えの吟味
計算できないのは、わる数が \(0\) のときだけです。
答え \(0\div\left(-\dfrac{7}{15}\right)\) は商が \(0\)。\(\left(-\dfrac{7}{15}\right)\div 0\) は \(0\) に逆数がないので計算できない
6. まちがっているのは、帯分数のまま入れかえたところです。
○ 1 と 5 分の 1 を 5 分の 6 に直す
○ 逆数は 6 分の 5
○ = (−2 分の 9) × 6 分の 5
○ 答えは −4 分の 15
確かめ
5 分の 6 × (−4 分の 15) = −2 分の 9 わられる数にもどった
5 分の 6 × (−27) = −5 分の 162 わられる数 −2 分の 9 とちがう
誤答は −27 。戻すと −5 分の 162 になるので、まちがい
答えの吟味
帯分数のままでは、分子と分母がどこにあるか決まりません。
答え 仮分数に直さなかったのがまちがい。正しくは \(-\dfrac{15}{4}\)
7. 手順の作り方を思い出してください。
確かめ
わる数を 1 にもどすために わる数の逆数をかけた
わられる数は 目的地として 最後にかけただけ
答えの吟味
わられる数とわる数は、役わりがちがいます。
答え わる数。わる数を \(1\) にもどすために、わる数の逆数をかけるから
8.〜10. 符号を決めてから、わる数を逆数にします。
| 問題 | 符号 | かけ算に直した形 | 商 |
|---|---|---|---|
| 8. | \(-\) | \(\dfrac{4}{5}\times\dfrac{5}{2}\) | \(-2\) |
| 9. | \(-\) | \(\dfrac{21}{10}\times\dfrac{2}{7}\) | \(-\dfrac{3}{5}\) |
| 10. | \(-\) | \(\dfrac{3}{7}\times\dfrac{14}{3}\) | \(-2\) |
確かめ
8. 5 分の 2 × (−2) = −5 分の 4
9. (−2 分の 7) × (−5 分の 3) = 10 分の 21
10. 14 分の 3 × (−2) = −7 分の 3
どれも わられる数にもどった
答えの吟味
10 のわる数 \(\dfrac{3}{14}\) は絶対値が \(1\) より小さい数です。逆数の \(\dfrac{14}{3}\) は \(1\) より大きい数です。
答え 8. \(-2\) 9. \(-\dfrac{3}{5}\) 10. \(-2\)(わる数の絶対値が \(1\) より小さく、逆数の絶対値が \(1\) より大きくなるから)
11. 帯分数と小数を、どちらも分数に直します。\(1\dfrac{1}{8}\) は \(\dfrac{9}{8}\)、\(0.6\) は \(\dfrac{3}{5}\) です。
ちがう符号どうしなので商は負です。\(\dfrac{9}{8}\times\dfrac{5}{3}\) を約分して \(\dfrac{15}{8}\) になります。
確かめ
5 分の 3 × (−8 分の 15) = −8 分の 9 わられる数にもどった
答えの吟味
わる数の絶対値が \(1\) より小さいので、商の絶対値は大きくなりました。
答え \(-\dfrac{15}{8}\)
12. まちがっているのは、逆数の符号です。 入れかえのほうは合っています。
○ わる数の逆数は −8 分の 3
○ = (−9 分の 2) × (−8 分の 3)
○ 2 と 8 、3 と 9 を約分して 分子は 1 × 1 、分母は 3 × 4
○ 答えは 12 分の 1
確かめ
(−3 分の 8) × 12 分の 1 = −9 分の 2 わられる数にもどった
(−3 分の 8) × (−12 分の 1) = 9 分の 2 わられる数 −9 分の 2 とちがう
誤答は −12 分の 1 。正しい答え 12 分の 1 と符号がちがうので、まちがい
答えの吟味
\(-\dfrac{2}{9}\) と \(-\dfrac{8}{3}\) は同じ符号どうしです。手順①からも商は正の数です。
答え 逆数の符号を落としたのがまちがい。正しくは \(\dfrac{1}{12}\)
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分数のわり算が、一つの手順で片づきました。わる数を逆数にして、かけ算に直す。
逆数にするのは、わる数だけです。わられる数は、そのまま置いておきます。
符号の決め方もそのままです。同じ符号どうしなら商は正、ちがう符号どうしなら商は負になります。
整数は分母 \(1\) の分数と見て、小数は分数にそろえ、帯分数は先に仮分数に直します。
\(0\) でわれないことも変わりません。\(0\) に逆数はありません。
さて、同じ式に \(\times\) と \(\div\) がならんだら、どうすればよいでしょうか。
次のレッスンは「乗除の混じった計算」です。
わり算をぜんぶかけ算に直してしまえば、道が見えてきます。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。