LESSON 01

正負の数の減法と項

かっこを外して和の形に書く

かっこと符号が並んだ式を、かっこのない短い形に書き直す。外したあとに元の式と一つずつ対応させて確かめる手順を型にする。

かっこを外して和の形に書く

このレッスンでできるようになること

  • かっこを外す4つの形を、反対の数をたす考えから説明できる
  • \((+5)+(-3)-(-2)\) のような式を、\(5-3+2\) と短く書き直せる
  • 外した式を元の式と一つずつ対応させて、書きまちがいを見つけられる

前のレッスンの確認

  • 反対の数 … 符号だけを変えた数のこと
  • 変えるのは二つだけ … ①引く記号を「たす」に変える ②引く数を反対の数に変える。最初の数は変えない
  • 減法を計算する二段階 … ①たし算に書きかえる ②書きかえた式の符号を見て計算する
  • 符号の \(+\) は省略できるが、\(-\) は省略できない

絶対値は記号でも書きます。\(|-21|\)\(21\) です。\(|+19|\)\(19\) です。

このレッスンでも、答えの符号を決めるのは絶対値です。

かっこが多いと、式が読みにくい

ここまでの式には、いつもかっこが付いていました。

たとえば \((+19)+(-21)-(-33)\) です。かっこが3組、記号が5つあります。

出てくる数は3つだけなのに、目で追うところが多すぎます。

この式は \(19-21+33\) と書き直せます。ずっと短くなりました。

同じ計算を、かっこなしで書く。 それがこのレッスンの仕事です。

かっこを外すとは、記号を一つにまとめること

\(+(-21)\) を見てください。記号が二つ並んでいます。

前の \(+\) は「たす」という計算記号です。うしろの \(-\)\(21\) に付いた符号です。

役目のちがう記号が、となりあっています。かっこを外すとは、この二つを一つにまとめることです。

まとまったあとの記号が何になるかは、4つの形で決まります。一つずつ確かめます。

形1 たす記号と正の数

\(+(+19)\) は「\(+19\) をたす」という意味です。

\(+19\) をたすのは、数直線を右へ \(19\) 進むことでした。進む距離を決めるのは \(|+19|\) です。

だから \(+(+19)\)\(+19\) になります。二つの \(+\) が、一つの \(+\) にまとまりました。

形2 たす記号と負の数

\(+(-21)\) は「\(-21\) をたす」という意味です。

\(-21\) をたすのは、左へ \(21\) 進むことです。

だから \(+(-21)\)\(-21\) になります。

形3 引く記号と正の数

\(-(+30)\) は「\(+30\) を引く」という意味です。

ここで前のレッスンの言い切りを使います。ある数を引くことは、その数の反対の数をたすことでした。

\(+30\) の反対の数は \(-30\) です。つまり \(-(+30)\) は「\(-30\) をたす」ことになります。

負の数をたす形2と同じです。だから \(-(+30)\)\(-30\) です。

形4 引く記号と負の数

\(-(-33)\) は「\(-33\) を引く」という意味です。

同じように、引くのをたすに直します。\(-33\) の反対の数は \(+33\) です。

つまり \(-(-33)\) は「\(+33\) をたす」ことになります。正の数をたす形1と同じです。

だから \(-(-33)\)\(+33\) です。引く記号と負の符号がぶつかると、\(+\) になります。

4つの形をまとめる

かっこを外す四つの形 四つの行がならぶ表。左に外す前の形、矢印をはさんで右に外したあとの形、いちばん右に読み方が書かれている。たすとたすはたす、たすと引くは引く、引くとたすは引く、引くと引くはたすになる。 二つの記号が 一つにまとまる 外す前 外したあと 読み方 + ( +19 ) +19 正の数をたす + ( −21 ) −21 負の数をたす − ( +30 ) −30 正の数を引く − ( −33 ) +33 負の数を引く 引くは 反対の数をたす に直してから外す

表にすると次のようになります。◯には、どんな数が入ってもかまいません。

元の形 外した形 読み方
\(+(+◯)\) \(+◯\) 正の数をたす \(+(+19)\)\(+19\)
\(+(-◯)\) \(-◯\) 負の数をたす \(+(-21)\)\(-21\)
\(-(+◯)\) \(-◯\) 正の数を引く \(-(+30)\)\(-30\)
\(-(-◯)\) \(+◯\) 負の数を引く \(-(-33)\)\(+33\)

丸暗記しなくても大丈夫です。形3と形4は、反対の数をたす形に直せば出てきます。

表を見なおすと、覚えやすい言い方が見つかります。二つの記号が同じなら \(+\)、ちがえば \(-\) です。

ただし、これは覚え方でしかありません。理由は、反対の数をたす考えのほうにあります。

式全体のかっこを外す

はじめの \((+19)+(-21)-(-33)\) に戻ります。左から順に外します。

最初の \((+19)\) には、前に記号がありません。式の先頭なので、そのまま \(+19\) です。

次の \(+(-21)\) は形2なので \(-21\)、最後の \(-(-33)\) は形4なので \(+33\) になります。

三つを並べると \(+19-21+33\) です。かっこが消えました。

先頭の符号が正なら省略できる

セクション1で決めたことがありました。\(+\) は省略できるが、\(-\) は省略できない、です。

\(+19-21+33\) の先頭は \(+19\) です。\(+\) を省いて \(19\) と書けます。

書き直すと \(19-21+33\) になります。これが目ざしていた形です。

\(+33\)\(+\) も省けそうに見えます。しかし省くと、\(33\) が前の \(21\) とくっついてしまいます。

省けるのは先頭の \(+\) だけです。 途中の記号は残します。

先頭が負のときも、\(-\) は残します。\(-33+22\)\(33+22\) と書いたら、ちがう式になります。

一つずつ対応させて確かめる

外したあとは、すぐに計算しないでください。まず元の式と見くらべます。

式を左から区切ると、符号と数がひとかたまりになって並びます。それを一つずつ見ます。

一つずつ対応させる確かめ

  1. 元の式を、左からひとかたまりずつ区切る
  2. 外した式も、左から同じように区切る
  3. 同じ番目どうしで、符号と数がそろっているか見る
外す前と外したあとを一つずつ対応させる図 上の行にかっこの付いた式が三つのかたまりに区切られてならび、下向きの矢印でそれぞれ外したあとのかたまりにつながっている。いちばん下に、先頭のたす記号を省いた式が書かれている。 外す前と外したあとを 一つずつ対応させる 1つめ 2つめ 3つめ (+19) +(−21) −(−33) +19 −21 +33 19 − 21 + 33 先頭の + だけを省いた かたまりの数は どちらも 3 つ

かたまりの数は、外す前も外したあとも同じです。合わなければ、どこかを飛ばしています。

符号だけでなく数も見てください。符号と数は、二つで一つのかたまりです。

例題1 かっこを外して書き直す

次の式のかっこを外しなさい。計算はしなくてかまいません。

(1)\((+30)+(-21)-(-19)\) (2)\((-33)-(-22)+(+19)\)

一つずつ形を見分けます。先頭は前に記号がないので、符号だけを見ます。

この行でしたこと
(1)\((+30)+(-21)-(-19)\) 元の式
(1)\(+30-21+19\) 形2と形4で外した
(1)\(30-21+19\) 先頭の \(+\) を省いた
(2)\((-33)-(-22)+(+19)\) 元の式
(2)\(-33+22+19\) 形4と形1で外した

(2)の先頭は \(-33\) です。\(-\) は省略できないので、そのまま残します。

確かめ

(1)(+30) と +30 、 +(−21) と −21 、 −(−19) と +19
(2)(−33) と −33 、 −(−22) と +22 、 +(+19) と +19
どちらも 3 つとも 符号と数がそろっている

答えの吟味

(1)も(2)も、かたまりの数は3つのままです。増えても減ってもいません。

引く記号のうしろが負の数だったところは、\(+\) に変わりました。

答え (1)\(30-21+19\) (2)\(-33+22+19\)

例題2 かっこを外してから計算する

\((+19)-(+30)-(-21)\) を計算しなさい。

先にかっこを外します。計算はそのあと、左から順にします。

この行でしたこと
\((+19)-(+30)-(-21)\) 元の式
\(+19-30+21\) 形3と形4で外した
\(19-30+21\) 先頭の \(+\) を省いた
\(19-30=-11\) 左の二つを計算した
\(-11+21=+10\) 残りを計算した

\(19-30\) は、\(+19\)\(-30\) をたすことです。\(|+19|\)\(19\)\(|-30|\)\(30\) です。

大きいのは \(30\) なので符号は \(-\) になり、\(30-19=11\) です。

次の \(-11+21\) では \(|+21|\)\(21\) が大きいので、符号は \(+\)\(21-11=10\) です。

確かめ

かたまりは (+19) と +19 、 −(+30) と −30 、 −(−21) と +21 。そろっている
かっこ付きのままやり直すと
(+19) − (+30) = −11 、 (−11) − (−21) = +10 。同じ答え

答えの吟味

\(19\) から \(30\) を引いたので、いったん負の数になりました。

そのあと \(21\) をたして、\(0\) を通りこしています。だから答えは正の数です。

答え \(+10\)

例題3 0 をふくむ式

\((-22)-(-33)+0-(+19)\) を計算しなさい。

\(0\) には符号を付けません。\(+0\) と書かず、\(0\) と書きます。

この行でしたこと
\((-22)-(-33)+0-(+19)\) 元の式
\(-22+33+0-19\) 形4と形3で外した
\(-22+33=+11\) 左の二つを計算した
\(11+0=11\)\(11-19=-8\) \(0\) では動かない。残りを計算した

\(-22+33\) では \(|+33|\)\(33\) が大きい絶対値です。だから符号は \(+\) で、\(33-22=11\) です。

確かめ

かたまりは (−22) と −22 、 −(−33) と +33 、 たす 0 と 0 、 −(+19) と −19
四つとも符号と数がそろっている

答えの吟味

\(0\) をたす行では、答えが変わりませんでした。数直線で動かなかったからです。

最後に \(11\) より大きい \(19\) を引いたので、答えは負の数になりました。

答え \(-8\)

例題4 小数と分数

次の計算をしなさい。

(1)\((-6.3)-(-1.7)+(+6.3)\)

(2)\(\left(-\dfrac{1}{8}\right)-\left(-\dfrac{7}{12}\right)+\left(-\dfrac{1}{8}\right)\)

小数でも分数でも、外し方は変わりません。分数は、外してから通分します。

この行でしたこと
(1)\(-6.3+1.7+6.3\) 形4と形1で外した
(1)\(-6.3+1.7=-4.6\)\(-4.6+6.3=+1.7\) 左から順に計算した
(2)\(-\dfrac{1}{8}+\dfrac{7}{12}-\dfrac{1}{8}\) 形4と形2で外した
(2)\(-\dfrac{3}{24}+\dfrac{14}{24}=+\dfrac{11}{24}\) 分母を \(24\) にそろえて計算した
(2)\(\dfrac{11}{24}-\dfrac{3}{24}=+\dfrac{8}{24}=+\dfrac{1}{3}\) 残りを計算して約分した

(1)の \(-6.3+1.7\) では、\(|-6.3|\)\(6.3\) が大きい絶対値です。だから符号は \(-\) になります。

確かめ

(1)かたまりは −6.3 と +1.7 と +6.3 の 3 つ。元の式と同じ
(2)かたまりは 8 分の −1 と 12 分の 7 と 8 分の −1 の 3 つ。元の式と同じ
    8 分の −1 が 2 つで 4 分の −1 、12 分の 7 とたして 12 分の 4
    12 分の 4 は 3 分の 1

答えの吟味

(1)には \(-6.3\)\(+6.3\) が入っています。反対の数どうしなので打ち消し合います。

残るのは \(+1.7\) です。計算した答えと合っています。

答え (1)\(+1.7\) (2)\(+\dfrac{1}{3}\)

例題5 貯金の出入りを式にする

ある人が、今月のお金の出入りを記録しました。月のはじめの残高を \(0\) 千円とします。

はじめに \(41\) 千円が入り、次に \(21\) 千円が出て、最後に \(19\) 千円が入りました。

月の終わりの残高は、はじめとくらべてどうなりましたか。入った分はたし、出た分は引きます。

この行でしたこと
\(0+(+41)-(+21)+(+19)\) 記録の順に式にした
\(0+41-21+19\) 形1と形3で外した
\(0+41=41\)\(41-21=20\)\(20+19=39\) 左から順に計算した

確かめ

入った分の合計は 41 + 19 = 60 、出た分は 21
60 − 21 = 39 。同じ答え

答えの吟味

出た分より入った分のほうが多いので、残高は増えるはずです。

答えは \(+39\) 千円で、正の数になりました。場面と合っています。

答え \(+39\) 千円

かっこのない式を、かたまりで読む

もう一度、\(5-3+2\) を見てください。\((+5)+(-3)-(-2)\) を外した形です。

この式は、たし算だけの式として読めます。\(+5\)\(-3\)\(+2\) をたした形です。

かっこのない式を三つのかたまりに区切った図 五引く三たす二という式が、三つのわくに区切られている。それぞれのわくの下に、プラス五、マイナス三、プラス二と書かれている。 かっこのない式にも 三つのかたまりがならぶ 5 − 3 + 2 +5 −3 +2 先頭の 5 は +5 と読む 符号は かたまりの一部

先頭の \(5\) は、省略された \(+\) を戻して \(+5\) と読みます。

まん中の \(-3\) は「\(3\) を引く」とも「\(-3\) をたす」とも読めます。どちらでも同じ計算です。

この、符号と数がひとまとまりになったものに、次のレッスンで名前を付けます。

今日の問い

\((+5)+(-3)-(-2)\)\(5-3+2\) は、見た目がまるでちがいます。

記号の数もかっこの数もちがうのに、なぜ同じ計算だと言えるのでしょうか。

理由は、記号を減らしただけで、かたまりを変えていないことにあります。

番目 元の式のかたまり 外したあと 表す数
1つめ \((+5)\) \(5\) \(+5\)
2つめ \(+(-3)\) \(-3\) \(-3\)
3つめ \(-(-2)\) \(+2\) \(+2\)

三つとも、表す数は変わっていません。たす順番も同じままです。

同じ数を同じ順にたしているのですから、答えも同じになります。

つまり、かっこを外した式は同じ計算の、別の書き方です。

よくある間違い

まちがい1:引く記号と負の符号を、そのまま残す

\((+19)-(-33)+(-21)\) を計算する問題です。

✗ (+19) − (−33) + (−21)
✗ 19 − 33 − 21      ← 2つめを −33 のままにした
✗ = −35

2つめは \(-(-33)\) です。形4なので \(+33\) になります。

○ (+19) − (−33) + (−21)
○ 19 + 33 − 21
○ 19 + 33 = 52 、 52 − 21 = 31

一つずつ対応させて確かめます。

元の式の 2 つめは −(−33) 。負の数を引いている
誤答の 2 つめは −33 。負の数をたしている
引くとたすが入れかわっているので、まちがい

引く記号のうしろが負の数なら、必ず \(+\) になります。 反対の数をたす形に戻してください。

まちがい2:かっこの中の符号だけを見る

\((+30)-(+21)+(-19)\) を計算する問題です。

✗ (+30) − (+21) + (−19)
✗ 30 + 21 − 19      ← 2つめは中の + だけを見た
✗ = 32

2つめは \(-(+21)\) で、かっこの前に引く記号があります。

見るのは中の符号だけではありません。前の記号と中の符号、二つとも見ます。

○ (+30) − (+21) + (−19)
○ 30 − 21 − 19
○ 30 − 21 = 9 、 9 − 19 = −10

一つずつ対応させて確かめます。

元の式の 2 つめは −(+21) 。正の数を引いている
誤答の 2 つめは +21 。正の数をたしている
向きが反対なので、まちがい

まちがい3:先頭の負の符号を省いてしまう

\((-28)+(+19)-(+21)\) を計算する問題です。

✗ (−28) + (+19) − (+21)
✗ 28 + 19 − 21      ← 先頭の − を省いた
✗ = 26

省けるのは \(+\) だけです。\(-\) を省くと、正の数に変わってしまいます。

○ (−28) + (+19) − (+21)
○ −28 + 19 − 21
○ −28 + 19 = −9 、 −9 − 21 = −30

一つずつ対応させて確かめます。

元の式の 1 つめは (−28) 。負の数
誤答の 1 つめは 28 。正の数
符号がちがうので、まちがい

先頭に何も書かれていない数は、正の数という意味です。 負の数の \(-\) は、いつでも書きます。

三つとも、原因は同じです。かたまりごとに、その場で形を見分けてください。

自分で確かめよう

紙に書いてから、答えを開いてください。外したあとに一つずつ対応させることを、毎回してください。

  1. 次の式のかっこを外しなさい。計算はしなくてかまいません。 (1)\((+22)+(-30)-(-19)\) (2)\((-19)-(+33)+(-28)\)

  2. 次の計算をしなさい。かっこを外した式も書きなさい。 (1)\((+28)-(+19)+(-30)\) (2)\((-33)+(+21)-(-19)\) (3)\((-22)-(-28)-(+19)\)

  3. \(0-(-19)+(-30)\) を計算しなさい。\(0\) もかたまりの一つとして数えなさい。

  4. 次の計算をしなさい。 (1)\((+1.7)-(+6.3)-(-1.7)\)

(2)\(\left(+\dfrac{7}{12}\right)-\left(-\dfrac{1}{8}\right)+\left(-\dfrac{7}{12}\right)\)

  1. 登山道を歩きました。出発地点の標高は \(+30\) m です。まず \(37\) m 上り、次に \(33\) m 下り、最後に \(19\) m 上りました。着いた地点の標高を求めなさい。

  2. 次の計算はまちがっています。どこがまちがっているかを書き、正しく直しなさい。

(−28) − (−21) + (−19)
かっこを外して −28 − 21 − 19
左から計算して −68
  1. \(-(-◯)\)\(+◯\) になる理由を、反対の数の言葉で説明しなさい。
答えと考え方

1. かたまりごとに、前の記号と中の符号を見ます。先頭は符号だけを見ます。

元の式 外した式 この行でしたこと
(1)\((+22)+(-30)-(-19)\) \(22-30+19\) 形2と形4。先頭の \(+\) を省いた
(2)\((-19)-(+33)+(-28)\) \(-19-33-28\) 形3と形2。先頭の \(-\) は残す

確かめ

(1)(+22) と 22 、 +(−30) と −30 、 −(−19) と +19
(2)(−19) と −19 、 −(+33) と −33 、 +(−28) と −28
どちらも符号と数がそろっている

答えの吟味

どちらも、かたまりの数は3つのままです。(2)は先頭が負の数なので \(-\) を残しました。

答え (1)\(22-30+19\) (2)\(-19-33-28\)

2. かっこを外してから、左から順に計算します。

この行でしたこと
(1)\(28-19-30\)\(28-19=9\)\(9-30=-21\) 形3と形2で外し、左から計算した
(2)\(-33+21+19\)\(-33+21=-12\)\(-12+19=+7\) 形1と形4で外し、左から計算した
(3)\(-22+28-19\)\(-22+28=+6\)\(6-19=-13\) 形4と形3で外し、左から計算した

(1)の \(9-30\) では、\(|-30|\)\(30\) が大きい絶対値です。だから符号は \(-\) になります。

(2)の \(-12+19\) では、\(|+19|\)\(19\) が大きい絶対値です。だから符号は \(+\) になります。

確かめ

どの式も かたまりは 3 つ。元の式と同じ
かっこ付きでやり直すと
(1)(+28) − (+19) = +9 、 (+9) + (−30) = −21
(2)(−33) + (+21) = −12 、 (−12) − (−19) = +7
(3)(−22) − (−28) = +6 、 (+6) − (+19) = −13

答えの吟味

(1)は引く数が続いたので、負の数まで下がりました。(2)と(3)は \(0\) をまたいでいます。

答え (1)\(-21\) (2)\(+7\) (3)\(-13\)

3. \(0\) には符号を付けません。かたまりの一つとして数えます。

この行でしたこと
\(0+19-30\) 形4と形2で外した
\(0+19=19\) \(0\) をたしても変わらない
\(19-30=-11\) 残りを計算した

確かめ

かたまりは 0 と +19 と −30 の 3 つ。元の式と同じ
かっこ付きでやり直すと 0 − (−19) = +19 、 (+19) + (−30) = −11

答えの吟味

最後に \(19\) より大きい \(30\) を引いたので、負の数になっています。

答え \(-11\)

4. 小数と分数でも、外し方は同じです。

この行でしたこと
(1)\(1.7-6.3+1.7\) 形3と形4で外した。先頭の \(+\) を省いた
(1)\(1.7-6.3=-4.6\)\(-4.6+1.7=-2.9\) 左から計算した
(2)\(\dfrac{7}{12}+\dfrac{1}{8}-\dfrac{7}{12}\) 形4と形2で外した
(2)\(\dfrac{14}{24}+\dfrac{3}{24}=\dfrac{17}{24}\) 分母を \(24\) にそろえて計算した
(2)\(\dfrac{17}{24}-\dfrac{14}{24}=+\dfrac{3}{24}=+\dfrac{1}{8}\) 残りを計算して約分した

(1)の \(1.7-6.3\) では、\(|-6.3|\)\(6.3\) が大きい絶対値です。だから符号は \(-\) になります。

確かめ

(1)+1.7 が 2 つで +3.4 、これと −6.3 の和は −2.9
(2)12 分の 7 と 12 分の −7 は反対の数どうしで和は 0
    残るのは 8 分の 1

答えの吟味

(2)には \(+\dfrac{7}{12}\)\(-\dfrac{7}{12}\) が入っていて、打ち消し合います。

だから答えは、残った \(+\dfrac{1}{8}\) になりました。

答え (1)\(-2.9\) (2)\(+\dfrac{1}{8}\)

5. 上るのは正の数をたすこと、下るのは負の数をたすことです。

この行でしたこと
\((+30)+(+37)+(-33)+(+19)\) 記録の順に式にした
\(30+37-33+19\) 形1と形2で外した
\(30+37=67\)\(67-33=34\)\(34+19=53\) 左から順に計算した

確かめ

上った分の合計は 37 + 19 = 56 、下った分は 33
出発地点の標高 30 に、56 − 33 = 23 を加えて 53 。同じ答え

答えの吟味

上った分が下った分より多いので、出発地点より高くなるはずです。

\(53\) m は \(30\) m より大きい数です。場面と合っています。

答え \(+53\) m

6. まちがっているのは、2行目です。

2つめのかたまりは \(-(-21)\) です。引く記号と負の符号が並んでいるので、形4になります。

外すと \(+21\) で、\(-21\) ではありません。

○ (−28) − (−21) + (−19)
○ −28 + 21 − 19
○ −28 + 21 = −7 、 −7 − 19 = −26

確かめ

元の式の 2 つめは −(−21) で、負の数を引いている
誤答の 2 つめは −21 で、負の数をたしている
かっこ付きでやり直すと (−28) − (−21) = −7 、 (−7) + (−19) = −26

答えの吟味

\(-28\) から \(-21\) を引くので、右へ \(21\) 動きます。\(-28\) より大きくなるはずです。

\(-26\)\(-28\) より大きい数です。誤答の \(-68\) では、反対に小さくなっています。

答え \(-26\)

7. ある数を引くことは、その数の反対の数をたすことでした。

\(-◯\) の反対の数は \(+◯\) です。だから \(-(-◯)\) は「\(+◯\) をたす」ことになります。

正の数をたす形なので、外すと \(+◯\) になります。

答え ある数を引くのは反対の数をたすことで、\(-◯\) の反対の数は \(+◯\) だから

次のレッスンへ

かっこを外して、和の形に書けるようになりました。手がかりは、前の記号と中の符号だけです。

外したあとは一つずつ対応させて、符号と数がそろっているか確かめてください。

\(5-3+2\) を見ると、\(+5\)\(-3\)\(+2\) の三つが並んでいます。符号はかたまりの一部でした。

次のレッスンは「項という見方」です。このひとかたまりに、いよいよ名前が付きます。

名前が付くと、式を並べかえて計算する道が開けます。この単元で大事な見方です。

次のレッスンへ 項という見方 →

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。

UNDERSTANDING CHECK

理解チェック:かっこを外して和の形に書く

70% 合格ライン
  1. 設問 0
    かっこを外した式で、符号を省けるのはどこですか。
  2. 設問 1
    $-(-8)$ のかっこを外すと $+8$ になります。この理由の説明として正しいものはどれですか。
  3. 設問 2
    $(-39)+(-5)-(-47)$ のかっこを外した式はどれですか。
  4. 設問 3
    $(-25)-(+16)-(-50)$ を、かっこを外してから左から順に計算します。答えはどれですか。
  5. 設問 4
    $(-30)-(-12)+(-47)$ のかっこを外して、$-30-12-47$ と書きました。元の式と一つずつ対応させると、まちがっているのはどれですか。

まずは自分で選んでみましょう。採点・学習履歴への記録は、回答APIとの連携時に追加します。