LESSON 01

数直線と絶対値

絶対値から数を求める

絶対値が分かっているときに、もとの数を求める。以上・以下・未満・より大きいを定義し、絶対値が決まった値以下で小数や分数でない数をすべて挙げる入試頻出の型を扱う。

絶対値から数を求める

このレッスンでできるようになること

  • 絶対値が分かっているとき、あてはまる数をもれなく求められる
  • 以上・以下・未満・より大きいの四つを、その数を入れるか入れないかで使い分けられる
  • 絶対値の範囲が決まったとき、あてはまる数を数直線の上で数え上げられる

前のレッスンの確認

  • 数直線 … 直線上に基準の点と目盛りをとり、数を点で表したもの
  • 原点 … 数直線で0を表す点
  • 絶対値 … ある数を表す点と原点との距離
  • 絶対値の記号 … 数の両側を縦線1本ずつではさんで、\(|-5|\) と書く。\(|-5| = 5\)\(|0| = 0\)
  • 0 … 正の数でも負の数でもない、境目の数

道具を逆向きに使う

前のレッスンでは、数のほうが先に分かっていました。\(-5\) が与えられて、原点からの離れぐあいは5だ、と求めました。今日は逆です。絶対値のほうが先に分かっていて、もとの数をさがします。

前のレッスンの「今日の問い」で、絶対値をとると向きの情報が捨てられることを見ました。\(|-7| = 7\) は、ずれの大きさが7だとは言っていますが、遅れか進みかは言っていません。捨てられた情報を、逆にたどって取り戻せるのでしょうか。

絶対値が6である数

「絶対値が \(6\) である数を答えなさい」と言われたとします。絶対値は原点との距離ですから、こう言いかえられます。

原点から \(6\) だけ離れている点は、どこですか。

1目盛りが1の数直線でさがします。

絶対値が6である数は2つ 1目盛りが1の数直線。原点から左へ6目盛りの点と、右へ6目盛りの点に丸い点が打たれ、原点からそれぞれの点へ向かう矢印がついている。二本の矢印は向きが反対で、長さは同じ。 絶対値が6である数は2つ 距離は 6 距離は 6 −8 −7 −6 −5 −4 −3 −2 −1 0 +1 +2 +3 +4 +5 +6 +7 +8 原点から 6 離れた点は、左と右に一つずつ

見つかった点は二つあります。どちらも原点からの離れぐあいは \(6\) で、ちがうのは向きだけです。

右へ 6 進んだ点が表す数は +6 、その絶対値は |+6| = 6
左へ 6 進んだ点が表す数は −6 、その絶対値は |−6| = 6

絶対値をとった時点で向きは捨てられていました。だから逆にたどると、捨てられた向きが二通りともよみがえります。 答えを一つに決めることはできず、二つとも答えることになります。

絶対値が \(6\) である数は、\(+6\)\(-6\) の二つです。

絶対値が0である数

では、絶対値が \(0\) である数はどうでしょうか。

原点から \(0\) だけ離れている点は、どこですか。

\(0\) だけ離れている」とは、少しも離れていないということです。そんな点は、原点そのものしかありません。右へ少し進んでも、左へ少し進んでも、そこはもう原点ではないからです。

絶対値が \(0\) である数は、\(0\) の一つだけです。

なぜ個数がちがうのか

理由は、原点をはさんだ左右の対にあります。原点からの離れぐあいが0より大きい点は、必ず左と右に一つずつ、対になってあります。右へ6進んだ点があれば、左へ6進んだ点も必ずあるからです。この二つは、絶対値が等しくて向きだけがちがう相棒どうしです。

ところが原点だけは、相棒を持ちません。左右の分かれ目そのものだからです。0は正の数でも負の数でもない、境目の数でした。\(+0\)\(-0\) を書き分けることもしません。

絶対値 あてはまる数 個数
\(0\) \(0\) だけ 1個
\(0\) より大きい値 正のものと負のものが一つずつ 2個

0だけが相棒を持たない。 この表は、このあとの数え上げでずっと効いてきます。

範囲を表す四つの言葉

ここから先は、絶対値が範囲で与えられる問題を扱います。まず、範囲を表す言葉を四つ確定させます。

  • 以上 … その数を入れて、それより大きい範囲
  • 以下 … その数を入れて、それより小さい範囲
  • 未満 … その数を入れずに、それより小さい範囲
  • より大きい … その数を入れずに、それより大きい範囲

大事なのは一点だけです。以上・以下はその数を入れる。未満・より大きいは、その数を入れない。

「以上」「以下」には「以」の字があります。「以」が付いていたら、その数も仲間に入れると覚えると迷いません。4でくらべます。

言い方 \(4\) そのものは 入るもの
\(4\) 以上 入る \(4\)\(5\)\(6\)、…
\(4\) より大きい 入らない \(5\)\(6\)\(7\)、…
\(4\) 以下 入る \(4\)\(3\)\(2\)\(1\)\(0\)
\(4\) 未満 入らない \(3\)\(2\)\(1\)\(0\)

「4以下」と「4未満」のちがいは、\(4\) が入るかどうかたった一つです。この一つが、あとで大きな差になります。

なお、くらべているのは絶対値どうしです。絶対値は0か正の数なので、小学校のくらべ方がそのまま使えます。負の数どうしのくらべ方は、次のレッスンで扱います。

小数や分数を外しておく

「絶対値が4以下の数をすべて答えなさい」と言われたら、答えは書き切れません。\(0.5\)\(3.99\) も入り、いくらでもあるからです。そこで入試でよく出るのが、小数や分数でないものに限る問題です。

このレッスンでは、\(0\) と、\(1\)\(2\)\(3\)、… と、それらと反対の向きの \(-1\)\(-2\)\(-3\)、… をまとめて、ちょうどの数と呼ぶことにします。小数や分数は入りません。

これはこのレッスンの中だけの言い方です。正式な名前は、あとのセクションで付けます。

ちょうどの数に限れば、すべて書き出せます。「絶対値が4以下のちょうどの数をすべて答えなさい」が、これから主役になる問題の形です。

絶対値の数え上げ四つの手順

範囲で与えられた問題は、次の四つの手順で通します。

絶対値の数え上げ四つの手順

  1. 絶対値がどこからどこまでかを読み取る(その数を入れるか入れないかも決める)
  2. 絶対値になれる値を、小さい順に書き出す
  3. 値ごとに、正のものと負のものを両方書く(値が0のときだけ一つ)
  4. 数直線に印をつけ、小さい順に並べて数える

手順3が、このレッスンの前半でやったことです。手順1でつまずくと全部ずれます。「入れるのか、入れないのか」を先に声に出して決めてください。

例題1 絶対値が4以下のちょうどの数

絶対値が \(4\) 以下のちょうどの数をすべて答え、それが何個あるかも答えなさい。

絶対値が4以下のちょうどの数に印をつけた数直線 1目盛りが1の数直線。左へ4目盛りの点から右へ4目盛りの点まで、九つの点に丸い印がついている。その上に、範囲を示す線が引かれている。 絶対値が4以下のちょうどの数 絶対値が 4 以下の範囲 −8 −7 −6 −5 −4 −3 −2 −1 0 +1 +2 +3 +4 +5 +6 +7 +8 −4 から +4 まで、ぜんぶで 9 個 両はしの −4 と +4 もふくむ

四つの手順を、上から順に通します。

この行でしたこと
「4以下」なので \(4\) も入る 手順1。「以」が付いているので、その数も仲間
絶対値になれる値は \(0\)\(1\)\(2\)\(3\)\(4\) 手順2。小さい順に書き出した
\(0\) からは \(0\) の1個 手順3。0は相棒を持たない
\(1\) からは \(+1\)\(-1\) 手順3。0より大きい値は対になる
\(2\)\(3\)\(4\) からも、それぞれ2個ずつ 手順3。対が全部で4組
\(1 + 2 \times 4 = 9\) 手順4。0の分1個と、対が4組分

確かめ

小さい順に並べると −4 、−3 、−2 、−1 、0 、+1 、+2 、+3 、+4
絶対値は 4 、3 、2 、1 、0 、1 、2 、3 、4 で、どれも 4 以下
となりの +5 と −5 は |+5| = 5 、|−5| = 5 。4 以下ではないので入らない
数えると 9 個

答えの吟味

印は、原点をはさんで左右に4個ずつ、まんなかに1個ならびました。左右の個数がそろっているのは、対になっているからです。9個という奇数になったのは、相棒を持たない0が1個だけまざっているからです。

答え \(-4\)\(-3\)\(-2\)\(-1\)\(0\)\(+1\)\(+2\)\(+3\)\(+4\) の9個

例題2 以下と未満で、個数はどう変わるか

(1)絶対値が \(4\) 未満のちょうどの数をすべて答え、何個あるかも答えなさい。 (2)絶対値が \(9\) 以下のちょうどの数は何個ありますか。

絶対値が4未満のちょうどの数に印をつけた数直線 1目盛りが1の数直線。左へ3目盛りの点から右へ3目盛りの点まで、七つの点に黒い丸の印がついている。左へ4目盛りと右へ4目盛りの点は白い丸で、範囲に入らないことを表している。 絶対値が4未満のちょうどの数 絶対値が 4 未満の範囲 −8 −7 −6 −5 −4 −3 −2 −1 0 +1 +2 +3 +4 +5 +6 +7 +8 −3 から +3 まで、ぜんぶで 7 個 白い丸の −4 と +4 は入らない
この行でしたこと
「4未満」なので \(4\) は入らない 手順1。「以」が付いていないので、仲間に入れない
絶対値になれる値は \(0\)\(1\)\(2\)\(3\) 手順2。\(4\) を外して書き出した
\(0\) からは \(0\) の1個 手順3。0は相棒を持たない
\(1\)\(2\)\(3\) からはそれぞれ2個 手順3。対が3組
\(1 + 2 \times 3 = 7\) 手順4。(1)の個数
「9以下」なので \(9\) も入る (2)の手順1
\(1 + 2 \times 9 = 19\) (2)。0の分1個と、対が9組分

確かめ

(1)小さい順に並べると −3 、−2 、−1 、0 、+1 、+2 、+3
   絶対値は 3 、2 、1 、0 、1 、2 、3 で、どれも 4 未満
   −4 は |−4| = 4 。「4 未満」ではないので入らない。数えると 7 個
(2)両はしは −9 と +9 。|−9| = 9 で、9 は 9 以下なので入る
   −9 から +9 まで 1 ずつ数えると 19 個

答えの吟味

「4以下」は9個、「4未満」は7個でした。ちがいは \(4\) を入れるかどうかだけなのに、個数は2個ちがいます。入らなくなったのが \(+4\)\(-4\)2個だからです。相棒が対で消えるので、へるのは1個ではありません。

(2)では、書き出さずに数えました。上限の値を2倍して、0の分の1をたすと個数が出ます。

答え (1)\(-3\)\(-2\)\(-1\)\(0\)\(+1\)\(+2\)\(+3\) の7個 (2)19個

例題3 条件が二つ重なるとき

絶対値が \(2\) より大きく \(6\) 以下のちょうどの数をすべて答え、何個あるかも答えなさい。

やることは変わりません。手順1で、下の端と上の端を別々に読み取ります。

  • \(2\) より大きい … 「以」が付いていないので、\(2\) は入らない
  • \(6\) 以下 … 「以」が付いているので、\(6\) は入る
絶対値が2より大きく6以下のちょうどの数に印をつけた数直線 1目盛りが1の数直線。原点の左側に四つ、右側に四つ、合わせて八つの点に黒い丸の印がついている。左へ2目盛りと右へ2目盛りの点は白い丸で、範囲に入らないことを表している。 絶対値が2より大きく6以下の数 絶対値が 3 、4 、5 、6 のもの −6 から −3 まで +3 から +6 まで −8 −7 −6 −5 −4 −3 −2 −1 0 +1 +2 +3 +4 +5 +6 +7 +8 左に 4 個、右に 4 個で、ぜんぶで 8 個 白い丸の −2 と +2 は入らない
この行でしたこと
下の端は \(2\) で、\(2\) は入らない 手順1。「より大きい」なので入れない
上の端は \(6\) で、\(6\) は入る 手順1。「以下」なので入れる
絶対値になれる値は \(3\)\(4\)\(5\)\(6\) 手順2。\(0\)\(1\)\(2\) は外れた
\(3\)\(4\)\(5\)\(6\) から、それぞれ2個ずつ 手順3。対が4組
\(2 \times 4 = 8\) 手順4。0の分はない

確かめ

小さい順に並べると −6 、−5 、−4 、−3 、+3 、+4 、+5 、+6
絶対値は 6 、5 、4 、3 、3 、4 、5 、6
どれも 2 より大きく、6 以下になっている
|−2| = 2 。2 は「2 より大きい」にあてはまらないので入らない
|+7| = 7 。7 は 6 以下ではないので入らない。数えると 8 個

答えの吟味

印が、原点をはさんで二つのかたまりに分かれました。まんなかの \(-2\)\(-1\)\(0\)\(+1\)\(+2\) に印がないのは、絶対値が2以下だからです。個数が8個と偶数になったのは、\(0\) が入らず、すべてが対になっているからです。0が入れば奇数、入らなければ偶数です。

答え \(-6\)\(-5\)\(-4\)\(-3\)\(+3\)\(+4\)\(+5\)\(+6\) の8個

今日の問い

例題1の答えは9個で奇数、例題3の答えは8個で偶数でした。同じやり方で数えているのに、なぜ奇数と偶数に分かれるのでしょうか。

原因は \(0\) です。絶対値が0より大きい値からは、正のものと負のものが必ず対になって2個ずつ出ます。2個ずつ足していくかぎり、合計は偶数のままです。ところが絶対値が \(0\) からは、出てくるのが \(0\) の1個だけです。この1個がまざったときにかぎり、合計が奇数に変わります。

例題1 絶対値になれる値は 0 、1 、2 、3 、4
   0 の分が 1 個、対が 4 組で 8 個。合わせて 9 個(奇数)
例題3 絶対値になれる値は 3 、4 、5 、6
   0 の分はなし。対が 4 組で 8 個(偶数)

つまり、個数が奇数か偶数かは、絶対値が0のものを数えるかどうかだけで決まります。 奇数なのに \(0\) を書いていない、偶数なのに \(0\) が入っている。そう気づいたら、どこかで数えまちがえています。

よくある間違い

まちがい1:片方の符号しか答えない

絶対値が \(5\) である数を答える問題です。

✗ 絶対値が 5 である数は +5

\(+5\) は正しい答えの一つですが、これだけでは足りません。数直線で確かめます。

右へ 5 進んだ点は +5 。|+5| = 5 なので、あてはまる
左へ 5 進んだ点は −5 。|−5| = 5 なので、これもあてはまる
あてはまる点が二つあるのに、一つしか答えていない

絶対値をとると向きが捨てられるので、逆にたどると向きが二通りともよみがえります。

○ 絶対値が 5 である数は +5 と −5

「絶対値が◯である数」と聞かれたら、二つ書く。 一つでよいのは、◯が \(0\) のときだけです。

まちがい2:以下と未満を取りちがえる

絶対値が \(6\) 以下のちょうどの数が何個あるかを答える問題です。

✗ 絶対値になれる値は 0 、1 、2 、3 、4 、5
✗ 1 + 2 × 5 = 11 個

上の端の \(6\) を外してしまいました。これは「6未満」の数え方です。確かめます。

「6 以下」には「以」が付いているので、6 も仲間に入れる
だから絶対値が 6 のものも入る
|−6| = 6 、|+6| = 6 。この二つが数え落ちている
11 + 2 = 13 個
○ 絶対値になれる値は 0 、1 、2 、3 、4 、5 、6
○ 1 + 2 × 6 = 13 個

端の数を入れるか入れないかで、個数は2個変わります。対で消えるからです。

まちがい3:0を数え落とす

絶対値が \(8\) 以下のちょうどの数が何個あるかを答える問題です。

✗ 絶対値になれる値は 1 から 8 まで
✗ 2 × 8 = 16 個

\(1\) から数え始めたので、\(0\) が抜けました。確かめます。

|0| = 0 で、0 は 8 以下にあてはまる。だから 0 も数える
0 は相棒を持たないので、ふえるのは 1 個だけ
16 + 1 = 17 個
○ 絶対値になれる値は 0 、1 、2 、… 、8
○ 1 + 2 × 8 = 17 個

「絶対値が◯以下」には、いつでも \(0\) が入ります。 数え終わって個数が偶数になっていたら、\(0\) を落としていないかを疑ってください。

自分で確かめよう

紙に書いてから、答えを開いてください。数え上げの問題では、絶対値になれる値を書き出した行を残すこと。

  1. 次の数をすべて答えなさい。(1)絶対値が \(13\) である数 (2)絶対値が \(\dfrac{1}{2}\) である数

  2. 次の言い方に、その数そのものは入りますか。入る・入らないで答えなさい。(1)\(6\) 以上 (2)\(6\) より大きい (3)\(6\) 以下 (4)\(6\) 未満

  3. 絶対値が \(2\) 以下のちょうどの数をすべて答え、何個あるかも答えなさい。

  4. 絶対値が \(1\) 以上 \(5\) 未満のちょうどの数をすべて答え、何個あるかも答えなさい。

  5. 次の答えはまちがっています。どこがまちがっているかを説明し、正しく直しなさい。

絶対値が 5 以下のちょうどの数をすべて答える。
絶対値になれる値は 0 、1 、2 、3 、4 、5 なので
0 、1 、2 、3 、4 、5 の 6 個。
答えと考え方

1. どちらも「原点から、その分だけ離れた点はどこか」に読みかえます。

この行でしたこと
原点から13だけ離れた点をさがす 絶対値を距離に読みかえた
右へ13進んだ点は \(+13\)、左へ13進んだ点は \(-13\) 向きが二通りよみがえった
\(\dfrac{1}{2}\) でも、右と左に一つずつある 分数でもやることは同じ

確かめ

|+13| = 13 、|−13| = 13
|+2分の1| = 2分の1 、|−2分の1| = 2分の1 。どちらも合っている

答えの吟味

絶対値の値が \(0\) より大きければ、それが分数であっても、あてはまる数は必ず二つあります。

答え (1)\(+13\)\(-13\) (2)\(+\dfrac{1}{2}\)\(-\dfrac{1}{2}\)

2. 「以」の字が付いているかどうかだけを見ます。

確かめ

6 以上 6 、7 、8 、…  6 より大きい 7 、8 、9 、…
6 以下 6 、5 、4 、…  6 未満    5 、4 、3 、…
「以」が付いた二つだけ、6 から始まっている

答え (1)入る (2)入らない (3)入る (4)入らない

3. 四つの手順を通します。

この行でしたこと
「2以下」なので \(2\) も入る 手順1。「以」が付いている
絶対値になれる値は \(0\)\(1\)\(2\) 手順2
\(0\) からは \(0\) の1個 手順3。0は相棒を持たない
\(1\)\(2\) からは、それぞれ2個ずつ 手順3。対が2組
\(1 + 2 \times 2 = 5\) 手順4

確かめ

小さい順に並べると −2 、−1 、0 、+1 、+2
絶対値は 2 、1 、0 、1 、2 で、どれも 2 以下
となりの +3 は |+3| = 3 。2 以下ではないので入らない。数えると 5 個

答えの吟味

\(0\) が入っているので、個数は奇数の5個になりました。今日の問いのとおりです。

答え \(-2\)\(-1\)\(0\)\(+1\)\(+2\) の5個

4. 下の端と上の端を、別々に読み取ります。

この行でしたこと
下の端は \(1\) で、\(1\) は入る 手順1。「1以上」は「以」が付いている
上の端は \(5\) で、\(5\) は入らない 手順1。「5未満」は「以」が付いていない
絶対値になれる値は \(1\)\(2\)\(3\)\(4\) 手順2。\(0\)\(5\) も外れた
\(2 \times 4 = 8\) 手順3と4。対が4組で、0の分はない

確かめ

小さい順に並べると −4 、−3 、−2 、−1 、+1 、+2 、+3 、+4
絶対値は 4 、3 、2 、1 、1 、2 、3 、4 で、どれも 1 以上 5 未満
|0| = 0 で、0 は 1 以上ではないので入らない
|−5| = 5 で、5 は 5 未満ではないので入らない。数えると 8 個

答えの吟味

\(0\) が入らなかったので、個数は偶数の8個です。数直線でいえば、原点のところにすき間があいた形です。

答え \(-4\)\(-3\)\(-2\)\(-1\)\(+1\)\(+2\)\(+3\)\(+4\) の8個

5. 絶対値になれる値を、そのまま答えにしてしまったところがまちがいです。

手順2までは合っています。手順3の「正のものと負のものを両方書く」を通していません。 書かれている \(0\) から \(5\) までは「絶対値の値」であって、「あてはまる数」ではありません。\(-3\)\(|-3| = 3\) で、\(3\)\(5\) 以下なのであてはまるのに、答えに入っていません。負のものが、まるごと数え落ちています。

この行でしたこと
絶対値になれる値は \(0\) から \(5\) まで 手順2。ここまでは合っている
\(0\) からは \(0\) の1個 手順3。0は相棒を持たない
\(1\) から \(5\) までは、それぞれ2個ずつ 手順3。落ちていたのはこの行
\(1 + 2 \times 5 = 11\) 手順4

確かめ

小さい順に並べると
−5 、−4 、−3 、−2 、−1 、0 、+1 、+2 、+3 、+4 、+5
絶対値は 5 、4 、3 、2 、1 、0 、1 、2 、3 、4 、5 で、どれも 5 以下
数えると 11 個

答えの吟味

誤答の6個は、正しい11個のうち \(0\) と正のものだけを数えた形です。絶対値になれる値の個数と、あてはまる数の個数は別のものです。

答え \(-5\)\(-4\)\(-3\)\(-2\)\(-1\)\(0\)\(+1\)\(+2\)\(+3\)\(+4\)\(+5\) の11個

次のレッスンへ

これで、絶対値を逆向きにたどれるようになりました。絶対値が \(0\) より大きい値なら、あてはまる数は正と負の二つ。\(0\) なら \(0\) の一つだけ。範囲で与えられたときは、四つの手順で数え上げます。以上・以下はその数を入れ、未満・より大きいは入れません。

今日くらべたのは絶対値どうしでした。絶対値は0か正の数なので、小学校のくらべ方がそのまま使えたのです。では、\(-6\)\(-3\) のように、負の数どうしをくらべるにはどうすればよいでしょうか。絶対値は \(6\)\(3\) ですが、数そのものの大小が、それと同じ順になるとはかぎりません。

次のレッスン「正負の数の大小を比べる」では、使う原理を一つに決めます。「数直線で右にあるほど大きい」という原理です。

そこから、正と負・負と0・負どうしのくらべ方を組み立てます。大小を書き表す新しい記号も用意します。

次のレッスンへ 正負の数の大小を比べる →

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。

UNDERSTANDING CHECK

理解チェック:絶対値から数を求める

70% 合格ライン
  1. 設問 0
    「未満」の意味として正しいものを選んでください。
  2. 設問 1
    絶対値が $0$ より大きい値である数は二つあるのに、絶対値が $0$ である数は $0$ の一つだけです。それはなぜですか。
  3. 設問 2
    絶対値が $3.5$ である数を、すべて答えなさい。
  4. 設問 3
    絶対値が $7$ 以下のちょうどの数は、ぜんぶで何個ありますか。
  5. 設問 4
    絶対値が $1$ より大きく $4$ 以下のちょうどの数が何個あるかを、ある人が次のように答えました。「絶対値になれる値は $2$、$3$、$4$ だから、$1 + 2 \times 3 = 7$ で $7$ 個」。この答えのどこがまちがっていますか。

まずは自分で選んでみましょう。採点・学習履歴への記録は、回答APIとの連携時に追加します。