正の数・負の数・0
このレッスンでできるようになること
- 正の数・負の数・0を、0との大小をもとに理由をつけて見分けられる
- 符号 \(+\) と \(-\) のはたらきを説明し、\(+\) だけが省略できる理由を言える
- なぜ0が正と負の境目になるのかを、自分の言葉で説明できる
前のレッスンの確認
- 0より小さい数 … \(2-3\) のような引き算にも答えを持たせるために作った数。\(-1\)、\(-2\) のように書く
- \(-\) は飾りではない … \(3\) と \(-3\) は別の数。書き忘れると意味が反対になる
- 何を0とみるかを先に書く … 気温なら水がこおりはじめる温度、建物なら入口の階
前のレッスンで、数を0より小さい側へ広げました。ところが、広げた先の数にはまだ名前がありません。「0より大きい数」「0より小さい数」と毎回書くのは長すぎます。このレッスンで名前を決めます。
三つの名前を決める
数を0とくらべると、行き先は三つしかありません。0より大きいか、0と等しいか、0より小さいかです。この三つに、それぞれ名前をつけます。
正の数 … 0より大きい数
負の数 … 0より小さい数
0 … 正の数でも負の数でもない、境目の数
\(+7\) は「プラス7」、\(-7\) は「マイナス7」と読みます。\(+7\) は0より7大きい数、\(-7\) は0より7小さい数です。
名前がついたので、「0より小さい数どうしをたす」を「負の数どうしをたす」と短く書けます。ここから先のレッスンでは、この三つの名前をずっと使います。
符号
\(+7\) と \(-7\) の先頭についている \(+\) と \(-\) には、名前があります。
符号 … 数が正か負かを表す \(+\) と \(-\) のしるし。\(+\) は省略できるが、\(-\) は省略できない
符号は、数の大きさを表しているのではありません。その数が0のどちら側にあるかだけを表しています。\(7\) という部分が大きさを引き受け、\(+\) や \(-\) が0のどちら側かを引き受けます。両方そろって、数が一つに決まります。
プラスを省略してよい理由
小学校で使ってきた数は、0をのぞいてすべて0より大きい数でした。\(8\) も \(0.75\) も \(\dfrac{2}{5}\) も、みな0より大きい数です。つまり、符号を書かずに書かれた数は正の数だ、と約束しておけば、今まで書いてきたものを一つも書き直さずに済みます。
だから \(+8\) と \(8\) はまったく同じ数です。ふだんは短いほうの \(8\) と書き、正であることをはっきり見せたいときだけ \(+8\) と書きます。
マイナスを省略できない理由
こちらは「そう決まっているから」ではありません。省いてみると、何が起きるかがすぐ分かります。ある日の最低気温が \(-6\) ℃だったとします。この \(-\) を省いて \(6\) ℃と書くと、こおりつくような寒さが、上着のいらない暖かさに変わってしまいます。
書きたかった数 … 0 より 6 小さい数
− を省いて書いた数 … 0 より 6 大きい数
この二つは 0 をはさんで反対側にある、別の数
\(+\) を省略しても、正の数のままです。何も失われません。\(-\) を省略すると、0のどちら側かという情報がまるごと消えてしまい、反対側の数になってしまいます。省略してよいのは、省略しても意味が変わらないものだけです。
なお、0には符号をつけません。0は正でも負でもないので、正か負かを表す符号のつけようがないからです。\(+0\) とも \(-0\) とも書かず、いつでもそのまま0と書きます。
なぜ0が境目なのか
「0より大きいほうが正の数、0より小さいほうが負の数」と言われると、あたりまえのように聞こえます。しかし、境目に0を選んだことには、ちゃんとした理由が四つあります。
理由1 0を通りこした先に、新しい数を作ったから
前のレッスンで数を広げたときのやり方を思い出してください。引かれる数か引く数のどちらかを固定して、もう一方を少しずつ動かすと、答えは同じ調子で減り続けました。ここでは引かれる数を \(9\) に固定して、引く数を増やしてみます。
| 式 | 答え |
|---|---|
| \(9-2\) | \(7\) |
| \(9-9\) | \(0\) |
| \(9-11\) | \(-2\) |
| \(9-16\) | \(-7\) |
\(9-9\) でちょうど0になり、そこを通りこした先に、今まで持っていなかった数が現れました。新しく作ったのは0より先の部分だけです。
つまり0は、もともと持っていた数と、この単元で作った数のつなぎ目です。境目に0を選んだのではなく、数を広げた結果、0がひとりでに境目になったのです。
理由2 どんな数も、0とくらべれば必ず一つに決まるから
どんな数を持ってきても、0とくらべたときの関係は次の三つのどれか一つになります。
- 0より大きい
- 0と等しい
- 0より小さい
大事なのは、どれにも入らない数はなく、二つに入る数もないということです。「0より大きくて、同時に0より小さい数」はありません。だからこの分け方には、もれもダブりもありません。
そして、まん中の「0と等しい」に入る数は0だけです。0だけが一人で一つの組を占めているので、正の数にも負の数にも入れません。0がどちらにも属さないのは、特別あつかいしているからではなく、三つに分けたときにそうなるからです。
理由3 0でなければ、境目のはたらきをしないから
「境目は5でもよいのでは」と思うかもしれません。5を境目にして、「5より大きい数」と「5より小さい数」に分けてみます。
すると、\(4\) と \(-4\) が同じ組に入ってしまいます。どちらも5より小さいからです。ところがこの二つは、増えた側と減った側という、まったく反対の意味を持つ数です。反対のものが同じ組に入ってしまうのでは、分けた意味がありません。
もう一つ、0にしかない性質があります。たしても引いても相手を変えない数は、0だけだということです。
7 + 0 = 7 たしても変わらない
7 − 0 = 7 引いても変わらない
7 + 5 = 12 5 をたすと変わってしまう
7 − 5 = 2 5 を引いても変わってしまう
「増えても減ってもいない」という状態を表せるのは0だけです。増えた側と減った側に分かれるなら、その分かれ目は「増えても減ってもいないところ」しかありません。だから境目は0以外にありえないのです。
理由4 0をまん中に置くと、数がきちんと対になるから
0を境目にすると、\(+7\) と \(-7\) のように、大きさが同じで0のどちら側かだけがちがう数が、きれいに対になります。
境目を0以外の数にすると、この対がくずれます。そして0そのものは、\(+\) をつけても \(-\) をつけても増えも減りもしない、ただ一つの数です。折り返しても動かない場所にいるのですから、どちらの側にも入れません。
分類を決めるのは、0との大小だけ
分け方は決まりました。あとは、何を見て分けるのかをはっきりさせます。見るものは一つだけです。0より大きいか、0と等しいか、0より小さいか。 これだけです。
見なくてよいものは、次のようなものです。
| 見なくてよいもの | 例 |
|---|---|
| 小数点がついているかどうか | \(-0.9\) も \(-9\) も、どちらも負の数 |
| 分数の形かどうか | \(\dfrac{3}{8}\) も \(3\) も、どちらも正の数 |
| 数字の部分が大きいか小さいか | \(-0.03\) も \(-500\) も、どちらも負の数 |
| 0からどれだけかけはなれているか | \(\dfrac{1}{9}\) も \(500\) も、どちらも正の数 |
「ほとんど0だから0の仲間」ということもありません。0の仲間は0だけです。ほんの少しでも0より小さければ負の数、ほんの少しでも0より大きければ正の数です。
例題1 小数も分数も使わない数を分ける
次の数を、正の数・負の数・0に分けなさい。
\(-8,\quad +15,\quad 6,\quad 0,\quad -11\)
一つずつ0とくらべます。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(-8\) | 符号が \(-\) なので0より8小さい。負の数 |
| \(+15\) | 符号が \(+\) なので0より15大きい。正の数 |
| \(6\) | 符号が省略されている。\(+6\) と同じで0より6大きい。正の数 |
| \(0\) | 0より大きくも小さくもない。正の数でも負の数でもない |
| \(-11\) | 符号が \(-\) なので0より11小さい。負の数 |
\(6\) に符号が書かれていないのは、省略されているからです。書かれていないから分けられない、ということはありません。
確かめ
分けた個数 = 正の数 2 個 + 負の数 2 個 + 0 が 1 個 = 5 個
もとの数も 5 個なので、もれもダブりもない
答えの吟味
個数を数える前に、\(-\) がついている数と、ついていない数の個数を見ておくと見当がつきます。\(-\) つきは2個なので、負の数も2個になるはずです。合っています。
答え 正の数 … \(+15\)、\(6\) 負の数 … \(-8\)、\(-11\) 0 … \(0\)
例題2 小数や分数がまじった数を分ける
次の数を、正の数・負の数・0に分けなさい。
\(-2.5,\quad 0.7,\quad +\dfrac{5}{2},\quad -\dfrac{7}{10}\)
小数点がついていても、分数の形をしていても、見るところは変わりません。分数のときは、符号を分数全体の前に書きます。分子や分母につけるのではありません。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(-2.5\) | 符号が \(-\) なので0より小さい。負の数 |
| \(0.7\) | 符号が省略されている。\(+0.7\) と同じで0より大きい。正の数 |
| \(+\dfrac{5}{2}\) | 分数全体の前の符号が \(+\) なので0より大きい。正の数 |
| \(-\dfrac{7}{10}\) | 分数全体の前の符号が \(-\) なので0より小さい。負の数 |
確かめ
分けた個数 = 正の数 2 個 + 負の数 2 個 = 4 個
もとの数も 4 個なので、もれもダブりもない
負の組に入れた数には、どちらにも − がついている
答えの吟味
0 に近い数もかけはなれた数も同じ組に入っているので、大きさで分けていないことが確かめられます。
答え 正の数 … \(0.7\)、\(+\dfrac{5}{2}\) 負の数 … \(-2.5\)、\(-\dfrac{7}{10}\)
例題3 符号を省略した形に直す
次の数のうち、符号を省略できるものはどれですか。省略できるものは、省略した形に書き直しなさい。
\(+12,\quad +0.35,\quad -19,\quad +\dfrac{8}{3}\)
省略できるのは \(+\) だけでした。まず符号だけを見て、\(+\) か \(-\) かを確かめます。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(+12\) | 符号が \(+\) なので省略できる。\(12\) |
| \(+0.35\) | 符号が \(+\) なので省略できる。\(0.35\) |
| \(-19\) | 符号が \(-\) なので省略できない。\(-19\) のまま |
| \(+\dfrac{8}{3}\) | 符号が \(+\) なので省略できる。\(\dfrac{8}{3}\) |
確かめ
書き直した 12 、 0.35 、 3 分の 8 には − がついていない
→ 符号が省略された正の数として読めるので、もとと同じ数
−19 の − を省くと 19 になり、0 より大きい数に変わってしまう
→ だから省略できない
答えの吟味
書き直せたのは \(+\) がついていた3個だけで、\(-\) がついていた1個は形が変わっていません。省略してよいのは \(+\) だけ、という決まりと合っています。
答え \(+12\) は \(12\)、\(+0.35\) は \(0.35\)、\(+\dfrac{8}{3}\) は \(\dfrac{8}{3}\)。\(-19\) は省略できない
今日の問い
\(-0.06\) と \(\dfrac{1}{9}\) は、どちらも0のすぐ近くにある小さな数です。それでも、一方は負の数、もう一方は正の数です。分類を決めているのは、いったい何でしょうか。
決めているのは、0のどちら側にいるか、それだけです。0からどれだけかけはなれているかは、分類には一つも関係しません。
\(-0.06\) は0にどれほど近くても、0より小さい側にいます。だから \(-500\) と同じ負の数の仲間です。\(\dfrac{1}{9}\) は1より小さい数ですが、0より大きい側にいます。だから \(500\) と同じ正の数の仲間です。
図の左の枠に入っている数は、大きさもけたもばらばらです。それでも同じ枠に入っているのは、全部が0より小さい側にいるからです。0との大小だけが枠を決めています。
0からどれだけかけはなれているかも大事なことがらで、次のセクションで名前をつけてあつかいます。今は分類とは別の話だと切り分けておいてください。
よくある間違い
まちがい1:0を「負の数ではないから正の数」としてしまう
✗ 0 は負の数ではない
✗ だから 0 は正の数である
言い分としてはもっともらしく聞こえます。そこで、正の数の定義に0をあてはめて確かめてみます。
正の数 … 0 より大きい数
0 は 0 より大きい?
0 と 0 は等しいので、大きくない
あてはまらないので、0 は正の数ではない
同じように負の数の定義にあてはめても、0は0より小さくないので、負の数でもありません。
○ 0 は正の数でも負の数でもない、境目の数
数の世界は「正か負か」の二つではなく、正・0・負の三つに分かれています。二つしかないと思いこむと、この間違いが出ます。
まちがい2:負の数のマイナスを省略してしまう
✗ 0 より 6 小さい数 → 6
\(+\) が省略できるのだから \(-\) も省略できるだろう、と考えてしまう間違いです。書いた \(6\) が何を表すかを見ます。
6 は符号が省略された数 → +6 と同じ
+6 は 0 より 6 大きい数
書きたかったのは 0 より 6 小さい数
0 をはさんで反対側の数を書いてしまっている
○ 0 より 6 小さい数 → −6
省略してよいのは、省略しても意味が変わらないものだけです。省略できるのは \(+\) だけです。
まちがい3:小数や分数は正の数・負の数に入らないと思う
✗ マイナス 6 分の 5 は分数だから、正の数でも負の数でもない
正の数・負の数・0のどれになるかは、数の形では決まりません。0とくらべた結果だけで決まります。
6 分の 5 は 0 より大きい数
その前についた符号が − なので、0 より小さい側の数
0 より小さいので負の数
○ マイナス 6 分の 5 は負の数
正の数でも負の数でもないのは0だけです。0以外の数は、どんな形をしていても必ずどちらかに入ります。
まちがい4:0に符号をつけて書く
✗ +0
✗ −0
符号は、その数が正か負かを表すしるしでした。0は正でも負でもないので、つけたところで何も表せません。
○ 0
0には符号をつけず、いつでもそのまま書きます。分類の問題で0が出てきたら、正の組にも負の組にも入れず、0として別に書き出してください。
自分で確かめよう
紙に書いてから、答えを開いてください。分類の問題では、なぜそう分けたのかを数ごとに一行ずつ書くこと。
- 次の数を、正の数・負の数・0に分けなさい。
\(-17,\quad +23,\quad 0,\quad 8,\quad -30\)
- 次の数を、正の数・負の数・0に分けなさい。
\(-0.9,\quad \dfrac{4}{7},\quad +3.6,\quad -\dfrac{13}{2},\quad 0.02\)
\(+\) は省略してよいのに、\(-\) は省略してはいけません。それはなぜですか。省略したときに何が起きるかを使って説明しなさい。
次の文が正しいかどうかを答えなさい。正しくないものは、理由を書いて直しなさい。
(1)\(-\dfrac{1}{2}\) は0より小さいので負の数である (2)\(-1.3\) は小数なので、正の数にも負の数にも入らない (3)\(+\) が書かれていない数は、正の数か負の数かを決められない (4)\(-0.05\) は0にとても近いので、0の仲間である
なぜ0が正の数と負の数の境目になるのですか。境目を5にした場合と見くらべて説明しなさい。
次の書き方はまちがっています。まちがいを説明し、正しく直しなさい。
0 より 21 小さい数 → +21
答えと考え方
1. 一つずつ0とくらべます。符号が省略されている数は、\(+\) がついているものとして読みます。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(-17\) | 符号が \(-\) なので0より17小さい。負の数 |
| \(+23\) | 符号が \(+\) なので0より23大きい。正の数 |
| \(0\) | 0より大きくも小さくもない。正の数でも負の数でもない |
| \(8\) | 符号が省略されている。\(+8\) と同じで0より8大きい。正の数 |
| \(-30\) | 符号が \(-\) なので0より30小さい。負の数 |
確かめ
分けた個数 = 正の数 2 個 + 負の数 2 個 + 0 が 1 個 = 5 個
もとの数も 5 個なので、もれもダブりもない
答え 正の数 … \(+23\)、\(8\) 負の数 … \(-17\)、\(-30\) 0 … \(0\)
2. 小数の形も分数の形もまじっていますが、見るところは0との大小だけです。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(-0.9\) | 符号が \(-\) なので0より小さい。負の数 |
| \(\dfrac{4}{7}\) | 符号が省略されている。0より大きい。正の数 |
| \(+3.6\) | 符号が \(+\) なので0より大きい。正の数 |
| \(-\dfrac{13}{2}\) | 分数全体の前の符号が \(-\) なので0より小さい。負の数 |
| \(0.02\) | 符号が省略されている。0より大きい。正の数 |
確かめ
分けた個数 = 正の数 3 個 + 負の数 2 個 = 5 個
もとの数も 5 個なので、もれもダブりもない
0 に近い 0.02 も、1 より小さい 7 分の 4 も、0 より大きいので正の数
答え 正の数 … \(\dfrac{4}{7}\)、\(+3.6\)、\(0.02\) 負の数 … \(-0.9\)、\(-\dfrac{13}{2}\)
3. 省いたときに起きることが、\(+\) と \(-\) でちがうからです。
符号が書かれていない数は正の数だ、という約束があります。だから \(+29\) から \(+\) を省いて \(29\) と書いても、読む人は正の数として読みます。表している数は変わりません。
いっぽう \(-29\) から \(-\) を省くと \(29\) になります。この \(29\) も、約束にしたがって正の数として読まれます。表したかったのは0より29小さい数だったのに、0より29大きい数になってしまいます。
+29 の + を省くと 29 → 正の数として読まれる → もとと同じ数
−29 の − を省くと 29 → 正の数として読まれる → 0 をはさんで反対側の数
答え 符号が書かれていない数は正の数だと約束されているから。\(+\) を省いても正の数のままで意味は変わらないが、\(-\) を省くと正の数として読まれてしまい、0をはさんで反対側の別の数になるから
4.
(1)正しい文です。 分数の形をしていても、0より小さければ負の数です。分けるときにくらべる相手は0だけなので、この文のとおりで合っています。
(2)正しくありません。 小数か分数かという形は、分類に関係しません。\(-1.3\) は0より小さいので負の数です。
直した文 \(-1.3\) は0より小さいので負の数である
(3)正しくありません。 \(+\) は省略できるという約束があるので、符号が書かれていない数は正の数です。ただし0だけは例外で、符号を書かないまま0です。
直した文 \(+\) が書かれていない数は、\(+\) が省略された正の数である(0をのぞく)
(4)正しくありません。 0の仲間は0だけです。どれほど0に近くても、0と等しくなければ0ではありません。
−0.05 は 0 と等しい? → 等しくない
−0.05 は 0 より小さい → 負の数
直した文 \(-0.05\) は0より小さいので負の数である
答え (1)は正しい。(2)(3)(4)は正しくない。直した文は上のとおり
5. 理由は次のように書けます。
まず、境目を5にしてみます。「5より大きい数」と「5より小さい数」に分けると、どちらも5より小さい \(4\) と \(-4\) が同じ組に入ってしまいます。この二つは増えた側と減った側という反対の意味を持つ数なので、同じ組に入るのでは分けた意味がありません。
つぎに、たしても引いても相手を変えない数は0だけなので、「増えても減ってもいない」を表せるのも0だけです。増えた側と減った側の分かれ目は、そこにしかありません。
答え 「増えても減ってもいない」ことを表せる数は0だけであり、増えた側と減った側の分かれ目は0にしかないから。境目を5にすると、\(4\) と \(-4\) のように反対の意味を持つ数が同じ組に入ってしまい、分けた意味がなくなる
6. 符号を反対に書いてしまったところがまちがいです。
\(+\) は0より大きい側を表す符号です。書きたかったのは0より21小さい数なので、使うべき符号は \(-\) です。
誤答の \(+21\) が何を表すかを確かめます。
+21 は 0 より 21 大きい数
書きたかったのは 0 より 21 小さい数
0 をはさんで反対側の数を書いてしまっている
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(0\) より \(21\) 小さい数 | もとの言い方 |
| \(-21\) | 0より小さい側なので、符号は \(-\) |
確かめ
−21 は 0 より 21 小さい数
言いたかったことと合っているので、これでよい
答え \(-21\)
次のレッスンへ
正の数・負の数・0という三つの名前と、符号という道具が手に入りました。ただし符号は今のところ、「0より大きいか小さいか」を書き分けているだけです。
次のレッスン「反対の向きをもつ量を符号で表す」では、この符号を身のまわりの量に使えるようにします。東へ進むことと西へ進むことのように、向きが反対になる量は、片方を \(+\)、もう片方を \(-\) で表せます。そのためには、何を0とするかとどちら側を \(+\) にするかを、自分で先に決めなければなりません。決め方しだいで、同じ「西へ進む」が \(+\) になることも \(-\) になることもあります。
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