乗法の計算:符号と絶対値
このレッスンでできるようになること
- かけ算の \(4\) つの場合を、同じ符号どうしとちがう符号どうしの \(2\) 行にまとめられる
- 符号を先に決めてから絶対値どうしをかけて、整数の積を計算できる
- \(0\) や \(1\) や \(-1\) をかける計算を、理由をつけて説明できる
前のレッスンの確認
- 符号 … 数が正か負かを表す \(+\) と \(-\) のしるし。\(+\) は省略できるが、\(-\) は省略できない
- 絶対値 … ある数を表す点と原点との距離
- 反対の数 … 符号だけを変えた数のこと
- 積 … かけ算の答えのこと
- かけ算は、同じ数を何回かたすこと
- 符号がちがう \(2\) 数をかけると、積は負の数になります。(レッスン1で分かったこと)
- どんな数に \(0\) をかけても、積は \(0\) です。(レッスン1で分かったこと)
- 負の数どうしをかけると、積は正の数になります。(レッスン2で分かったこと)
- かける数を反対の数にすると、積も反対の数になっています。(レッスン2で分かったこと)
- 異なる符号の数をたす三つの段階 … ①二つの絶対値をくらべる ②絶対値が大きいほうの符号を、答えの符号にする ③大きい絶対値から小さい絶対値を引く
絶対値は記号でも書きます。\(|-7|\) は \(7\) です。\(|+9|\) は \(9\) です。
このレッスンでは、二つのレッスンで分かったことを、一つの計算の道具にまとめます。
タイトルの乗法は、かけ算のこと
かけ算のことを 乗法 といいます。\(6\times 8\) も \((-9)\times(-7)\) も乗法の式です。
問題文では、かけ算のかわりに乗法と書かれることがあります。
レッスン1と2で分かったことを、1枚の表にする
かける \(2\) 数の符号の組み合わせは、\(4\) 通りしかありません。
正と正、正と負、負と正、負と負の \(4\) つです。
同じ数の組で、この \(4\) 通りをならべてみます。使う数は \(6\) と \(8\) です。
| かける \(2\) 数 | 式 | 積 | 分かったところ |
|---|---|---|---|
| 正と正 | \(6\times 8\) | \(48\) | 小学校 |
| 正と負 | \(6\times(-8)\) | \(-48\) | レッスン1 |
| 負と正 | \((-6)\times 8\) | \(-48\) | レッスン1 |
| 負と負 | \((-6)\times(-8)\) | \(48\) | レッスン2 |
\(4\) つとも、かけた数の絶対値は \(6\) と \(8\) です。ちがうのは符号だけです。
それなのに、積は \(48\) と \(-48\) の \(2\) 種類しかありません。
4つの場合は、2行に縮められる
表をよく見てください。積が正になったのは、\(1\) 行目と \(4\) 行目です。
この \(2\) つは、どちらも同じ符号どうしのかけ算です。正と正、負と負だからです。
残りの \(2\) 行は、どちらもちがう符号どうしのかけ算でした。積は負の数です。
同じ符号どうしをとなりに並べかえると、表は \(2\) 行に縮みます。
縮めた表が、これです。
| かける \(2\) 数の符号 | 積の符号 |
|---|---|
| 同じ符号どうし | \(+\) |
| ちがう符号どうし | \(-\) |
同じ符号どうしなら積は正、ちがう符号どうしなら積は負になります。
覚えることは、この \(2\) 行だけです。\(4\) 通りを別々に覚える必要はありません。
絶対値は、符号と切りはなしてかける
符号の話が終わりました。次は絶対値です。
さきほどの \(4\) つの式を、もう一度見てください。積の絶対値はどれも \(48\) でした。
かけた \(2\) 数の絶対値は \(6\) と \(8\) です。\(6\times 8\) は \(48\) です。
つまり、積の絶対値は、\(2\) 数の絶対値をかけたものになっています。
記号で書くと、はっきりします。\(|-6|\) は \(6\)、\(|-8|\) は \(8\) です。
だから \(|-6|\times|-8|=6\times 8=48\) となります。
ここで大事なのは、絶対値の計算にマイナスが出てこないことです。
絶対値は距離なので、いつも \(0\) 以上でした。かけ算をしても負にはなりません。
符号のことは忘れて、絶対値どうしをそのままかければよいのです。
道具に名前をつける
符号の決め方と、絶対値の計算がそろいました。二つを順番に並べれば、計算の道具になります。
順番は、符号が先です。この二つの手順を、符号が先、絶対値があと と呼びます。
- 符号を先に決める(同じ符号どうしなら \(+\)、ちがう符号どうしなら \(-\))
- 絶対値どうしをかける
手順②は、記号を使うとこう書けます。\((-9)\times(-7)\) なら \(|-9|\times|-7|=9\times 7=63\) です。
手順①で符号は \(+\) と決まっています。積は \(+63\)、つまり \(63\) です。
書くときは、符号の行と絶対値の行を分けてください。一行に二つのことを書かないためです。
\((-14)\times 5\) で、書き方を見せます。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \((-14)\times 5\) | 元の式 |
| 符号は \(-\) | 手順① ちがう符号どうし |
| 絶対値は \(14\times 5=70\) | 手順② |
| \(-70\) | 二つを合わせた |
0 をかけるときは、特別あつかい
ここで、\(0\) をかける場合を考えます。
\((-11)\times 0\) を、手順①にかけてみてください。\(0\) は正の数でしょうか、負の数でしょうか。
\(0\) は正の数でも負の数でもない、境目の数でした。
だから「同じ符号どうし」とも「ちがう符号どうし」とも言えません。符号が決められないのです。
レッスン1で確かめたとおりです。どんな数に \(0\) をかけても、積は \(0\) です。
\(0\) には符号がありません。だから積の \(0\) にも、\(+\) や \(-\) は付けません。
| 式 | 積 |
|---|---|
| \((-11)\times 0\) | \(0\) |
| \(0\times 6\) | \(0\) |
\(0\) を見つけたら、手順①へ進む前に答えが出ます。ここだけは別あつかいにしてください。
1 をかけると、そのまま
次は \(1\) と \(-1\) です。この二つは、あとのレッスンでよく出てきます。
まず \(1\) をかける場合です。\(1\) をかけると、数は変わりません。
\(8\times 1=8\) です。\((-8)\times 1=-8\) です。
道具でも確かめられます。\((-8)\times 1\) は、ちがう符号どうしなので積の符号は \(-\) です。
絶対値は \(8\times 1=8\) です。合わせて \(-8\) になります。
−1 をかけると、反対の数になる
では \(-1\) をかけると、どうなるでしょうか。
\(7\times(-1)\) で見ます。ちがう符号どうしなので、積の符号は \(-\) です。
絶対値は \(7\times 1=7\) で、\(7\) のままです。だから積は \(-7\) です。
\(7\) が \(-7\) に変わりました。絶対値はそのままで、符号だけが変わっています。
もう一つ見ます。\((-5)\times(-1)\) は、同じ符号どうしなので積の符号は \(+\) です。
絶対値は \(5\times 1=5\) です。だから積は \(5\) です。今度は \(-5\) が \(5\) になりました。
符号だけを変えた数を、反対の数といいました。
\(-1\) をかけると、その数の反対の数になります。
数直線で見ると、原点をはさんで反対がわにうつります。
黒くぬった点が元の数、白い点が \(-1\) をかけたあとの数です。
どちらも原点からのきょりは変わっていません。反対がわにうつっただけです。
例題1 4つの場合を、道具で計算する
次の計算をしなさい。
(1)\((-7)\times 9\) (2)\(7\times 12\) (3)\((-13)\times(-7)\) (4)\(18\times(-5)\)
\(4\) つとも、まず符号を決めます。そのあとで絶対値をかけます。
| 式 | 符号(手順①) | 絶対値(手順②) | 積 |
|---|---|---|---|
| (1)\((-7)\times 9\) | ちがう符号どうしで \(-\) | \(7\times 9=63\) | \(-63\) |
| (2)\(7\times 12\) | 同じ符号どうしで \(+\) | \(7\times 12=84\) | \(84\) |
| (3)\((-13)\times(-7)\) | 同じ符号どうしで \(+\) | \(13\times 7=91\) | \(91\) |
| (4)\(18\times(-5)\) | ちがう符号どうしで \(-\) | \(18\times 5=90\) | \(-90\) |
確かめ
(1)(−7) を 9 回たすと −63 。左へ進むので負
(2)どちらも正なので、小学校のかけ算のまま 84
(3)負と負なので正。13 × 7 = 91 だから 91
(4)(−5) を 18 回たすと −90 。左へ進むので負
答えの吟味
(3)は負の数どうしなので、積は正の数です。\(|-13|\) は \(13\)、\(|-7|\) は \(7\) です。
答え (1)\(-63\) (2)\(84\) (3)\(91\) (4)\(-90\)
例題2 絶対値が大きい数の乗法
次の計算をしなさい。
(1)\((-14)\times 9\) (2)\((-12)\times(-11)\)
数が大きくなっても、やることは変わりません。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| (1)\((-14)\times 9\) | 元の式 |
| (1)符号は \(-\) | 手順① ちがう符号どうし |
| (1)絶対値は \(14\times 9=126\) | 手順② |
| (1)\(-126\) | 二つを合わせた |
| (2)\((-12)\times(-11)\) | 元の式 |
| (2)符号は \(+\) | 手順① 同じ符号どうし |
| (2)絶対値は \(12\times 11=132\) | 手順② |
| (2)\(132\) | 二つを合わせた |
確かめ
(1)14 × 9 = 126 。符号は − だから −126
(2)12 × 11 = 132 。符号は + だから 132
答えの吟味
(1)はちがう符号どうしなので、積は負の数です。(2)は負の数どうしなので、積は正の数です。
答え (1)\(-126\) (2)\(132\)
例題3 絶対値が同じでも、符号でちがう
次の計算をしなさい。
(1)\(11\times 9\) (2)\(11\times(-9)\) (3)\((-11)\times 9\) (4)\((-11)\times(-9)\)
\(4\) つとも、かけた数の絶対値は \(11\) と \(9\) です。ちがうのは符号だけです。
| 式 | 符号(手順①) | 絶対値(手順②) | 積 |
|---|---|---|---|
| (1)\(11\times 9\) | 同じ符号どうしで \(+\) | \(11\times 9=99\) | \(99\) |
| (2)\(11\times(-9)\) | ちがう符号どうしで \(-\) | \(11\times 9=99\) | \(-99\) |
| (3)\((-11)\times 9\) | ちがう符号どうしで \(-\) | \(11\times 9=99\) | \(-99\) |
| (4)\((-11)\times(-9)\) | 同じ符号どうしで \(+\) | \(11\times 9=99\) | \(99\) |
確かめ
手順② の計算は 4 つとも同じ 11 × 9 = 99
(1)正と正 → + (2)正と負 → −
(3)負と正 → − (4)負と負 → +
答えの吟味
積の絶対値は \(4\) つとも \(99\) でした。符号だけが \(2\) 種類に分かれます。
答え (1)\(99\) (2)\(-99\) (3)\(-99\) (4)\(99\)
例題4 0 をふくむ乗法
次の計算をしなさい。
(1)\(0\times(-14)\) (2)\((-20)\times 0\)
\(0\) があるので、手順①へは進みません。
| 式 | この行でしたこと | 積 |
|---|---|---|
| (1)\(0\times(-14)\) | \(0\) をかける形なので、そのまま \(0\) | \(0\) |
| (2)\((-20)\times 0\) | \(0\) をかける形なので、そのまま \(0\) | \(0\) |
確かめ
(1)(−14) を 0 回たすので、0 から動かない
(2)(−20) を 0 回たすので、0 から動かない
答えの吟味
\(0\) に符号は付きません。だから \(+0\) とも \(-0\) とも書きません。
答え (1)\(0\) (2)\(0\)
例題5 1 と −1 をかける
次の計算をしなさい。
(1)\(1\times(-6)\) (2)\(8\times(-1)\) (3)\((-1)\times 13\) (4)\((-1)\times(-10)\)
\(1\) をかけるとそのままです。\(-1\) をかけると反対の数になります。
| 式 | 符号(手順①) | 絶対値(手順②) | 積 |
|---|---|---|---|
| (1)\(1\times(-6)\) | ちがう符号どうしで \(-\) | \(1\times 6=6\) | \(-6\) |
| (2)\(8\times(-1)\) | ちがう符号どうしで \(-\) | \(8\times 1=8\) | \(-8\) |
| (3)\((-1)\times 13\) | ちがう符号どうしで \(-\) | \(1\times 13=13\) | \(-13\) |
| (4)\((-1)\times(-10)\) | 同じ符号どうしで \(+\) | \(1\times 10=10\) | \(10\) |
確かめ
(1)1 をかけたので、−6 のまま
(2)8 の反対の数は −8
(3)13 の反対の数は −13
(4)−10 の反対の数は 10
答えの吟味
(2)(3)(4)は、どれも絶対値が変わっていません。符号だけが入れかわりました。
答え (1)\(-6\) (2)\(-8\) (3)\(-13\) (4)\(10\)
例題6 みじかくなるろうそく
火をつけたろうそくが、\(1\) 分ごとに \(12\) mm ずつみじかくなります。
長くなる変化を正の数、みじかくなる変化を負の数で表します。
\(5\) 分間で、ろうそくの長さはどれだけ変わりますか。
まず \(1\) 分あたりの変化を、符号付きの数にします。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(-12\) | \(1\) 分あたりの変化を数にした |
| \((-12)\times 5\) | \(5\) 分ぶんにした |
| 符号は \(-\) | 手順① ちがう符号どうし |
| 絶対値は \(12\times 5=60\) | 手順② |
| \(-60\) | 二つを合わせた |
確かめ
1 分で −12 、2 分で −24 、3 分で −36
4 分で −48 、5 分で −60
答えの吟味
ろうそくはみじかくなっています。だから変化は負の数になるはずです。
答えは \(-60\) mm で、場面と合っています。
答え \(-60\) mm(\(60\) mm みじかくなる)
今日の問い
道具の名前は「符号が先、絶対値があと」でした。順番が名前に入っています。
では、なぜ符号を先に決めるのでしょうか。絶対値から計算してはいけないのでしょうか。
じつは、絶対値を先に計算しても答えは同じです。\((-15)\times 7\) で試してみます。
絶対値を先にかけると \(105\) です。あとから符号 \(-\) を付けて \(-105\) になります。
それでも、符号を先に決めるほうがよい理由が二つあります。
一つ目は、符号がすぐ決まるからです。符号は \(2\) 数の符号だけで決まります。
二つ目は、書き忘れを防げるからです。
絶対値を先に計算すると、出てきた \(105\) をそのまま書き写しがちです。符号が抜けて \(105\) と答えてしまいます。
先に \(-\) と書いておけば、あとは絶対値の計算に集中できます。
符号と絶対値を、同じ行で同時に考えないこと。 それが、この道具のねらいです。
よくある間違い
まちがい1:符号が同じなのに、積を負の数にする
\((-11)\times(-8)\) を計算する問題です。
✗ 負の数が出てくるから、答えも負
✗ 符号は −
✗ = −88
しかし手順①で見るのは、\(2\) 数の符号の組み合わせです。
\(-11\) も \(-8\) も負の数です。つまり同じ符号どうしなので、積は正の数です。
○ 同じ符号どうしなので 積の符号は +
○ 積の絶対値は 11 × 8 = 88
○ 答えは 88
レッスン2で分かったことから確かめます。
(−11) × 8 = −88 。ちがう符号どうしなので負
かける数 8 を 反対の数 −8 に変えると 積も反対の数になる
−88 の反対の数は 88 。だから (−11) × (−8) = 88
誤答は −88 。正しい答え 88 と符号がちがうので、まちがい
\(2\) 数のかけ算では、二つの符号が同じかちがうかを見てください。
まちがい2:たし算の決まりを、かけ算に持ちこむ
\((-4)\times 13\) を計算する問題です。
✗ 絶対値は 4 と 13 で、13 のほうが大きい
✗ 大きいほうの符号 + を答えの符号にして
✗ = 52
これは、たし算の決まりを持ちこんだ間違いです。
たし算では、絶対値が大きいほうの符号を答えの符号にしました。異なる符号の数をたす三つの段階です。
かけ算で符号を決めるときは、絶対値の大きさは使いません。符号の組み合わせだけを見ます。
○ −4 と 13 は ちがう符号どうし
○ だから 積の符号は −
○ 積の絶対値は 4 × 13 = 52
○ 答えは −52
たし算の形に戻して確かめます。
(−4) を 13 回たすと −52 。ずっと左へ進む
誤答は 52 。正しい答え −52 と符号がちがうので、まちがい
絶対値の大きさで符号を決めるのは、たし算のときだけです。
まちがい3:−1 をかけたのに、数が変わらない
\((-1)\times 14\) を計算する問題です。
✗ 1 をかけても変わらないから
✗ = 14
変わらないのは、\(1\) をかけたときです。\(-1\) は \(1\) ではありません。符号が付いています。
\(-1\) をかけると、反対の数になります。
○ −1 と 14 は ちがう符号どうし
○ だから 積の符号は −
○ 積の絶対値は 1 × 14 = 14
○ 答えは −14
数直線で確かめます。
14 は 原点から右へ 14 の点
その反対がわは 原点から左へ 14 の点で −14
誤答は 14 。もとの数のままなので、まちがい
\(1\) と \(-1\) は、まったくちがう数です。 絶対値は同じでも、符号がちがいます。
自分で確かめよう
紙に書いてから、答えを開いてください。符号の行と絶対値の行を、分けて書くこと。
積の符号だけを答えなさい。絶対値は計算しなくてかまいません。 (1)\((-16)\times 3\) (2)\(7\times(-11)\) (3)\((-6)\times(-12)\) (4)\(13\times 6\)
\((-8)\times 13\) を計算しなさい。
\(9\times(-13)\) を計算しなさい。
\((-5)\times(-11)\) を計算しなさい。
\(14\times(-6)\) を計算しなさい。
\((-12)\times(-8)\) を計算しなさい。
\(16\times(-5)\) を計算しなさい。
\((-17)\times 0\) を計算しなさい。
\(0\times(-6)\) を計算しなさい。
\((-1)\times 11\) を計算しなさい。
\((-9)\times(-1)\) を計算しなさい。
\(18\times(-1)\) を計算しなさい。
\(-16\) の反対の数を、\(-1\) をかけて求めなさい。
ある倉庫の在庫が、\(1\) 日ごとに \(8\) 箱ずつ減っていきます。増える変化を正の数、減る変化を負の数で表します。\(9\) 日間で在庫はどれだけ変わりますか。
次の計算はまちがっています。どこがまちがっているかを書き、正しく計算しなさい。
(−1) × (−12)
−1 をかけると 反対の数になるから
= −12
- \((-12)\times 9\) の積について、符号と絶対値をそれぞれ書きなさい。
答えと考え方
1. 手順①だけを使います。\(2\) 数の符号が同じかちがうかを見ます。
| 式 | 符号の組み合わせ | 積の符号 |
|---|---|---|
| (1)\((-16)\times 3\) | 負と正 | \(-\) |
| (2)\(7\times(-11)\) | 正と負 | \(-\) |
| (3)\((-6)\times(-12)\) | 負と負 | \(+\) |
| (4)\(13\times 6\) | 正と正 | \(+\) |
確かめ
(1)ちがう符号どうし → −
(2)ちがう符号どうし → −
(3)同じ符号どうし → +
(4)同じ符号どうし → +
答えの吟味
(3)は負の数どうしです。負が二つあっても、積は正になります。
答え (1)\(-\) (2)\(-\) (3)\(+\) (4)\(+\)
2.〜7. どれも同じやり方です。符号を決めてから、絶対値どうしをかけます。
| 式 | 符号(手順①) | 絶対値(手順②) | 積 |
|---|---|---|---|
| 2. \((-8)\times 13\) | ちがう符号どうしで \(-\) | \(8\times 13=104\) | \(-104\) |
| 3. \(9\times(-13)\) | ちがう符号どうしで \(-\) | \(9\times 13=117\) | \(-117\) |
| 4. \((-5)\times(-11)\) | 同じ符号どうしで \(+\) | \(5\times 11=55\) | \(55\) |
| 5. \(14\times(-6)\) | ちがう符号どうしで \(-\) | \(14\times 6=84\) | \(-84\) |
| 6. \((-12)\times(-8)\) | 同じ符号どうしで \(+\) | \(12\times 8=96\) | \(96\) |
| 7. \(16\times(-5)\) | ちがう符号どうしで \(-\) | \(16\times 5=80\) | \(-80\) |
確かめ
2. 8 × 13 は 80 に 24 をたして 104 、符号は − だから −104
3. 9 × 13 は 90 に 27 をたして 117 、符号は − だから −117
4. 5 × 11 = 55 、符号は + だから 55
5. 14 × 6 は 60 に 24 をたして 84 、符号は − だから −84
6. 12 × 8 = 96 、符号は + だから 96
7. 16 × 5 = 80 、符号は − だから −80
答えの吟味
負の数どうしは 4 と 6 の二つです。この二つだけ、積が正の数になりました。
答え 2. \(-104\) 3. \(-117\) 4. \(55\) 5. \(-84\) 6. \(96\) 7. \(-80\)
8.〜9. \(0\) をかける形です。手順①へは進みません。
| 式 | この行でしたこと | 積 |
|---|---|---|
| 8. \((-17)\times 0\) | \(0\) をかけるので、そのまま \(0\) | \(0\) |
| 9. \(0\times(-6)\) | \(0\) をかけるので、そのまま \(0\) | \(0\) |
確かめ
8. (−17) を 0 回たすので、0 から動かない
9. (−6) を 0 回たすので、0 から動かない
答えの吟味
\(0+(-6)\) なら \(-6\) です。たすのかかけるのかで、答えが変わります。
答え 8. \(0\) 9. \(0\)
10.〜12. \(-1\) をかけるので、どれも反対の数になります。
| 式 | 符号(手順①) | 絶対値(手順②) | 積 |
|---|---|---|---|
| 10. \((-1)\times 11\) | ちがう符号どうしで \(-\) | \(1\times 11=11\) | \(-11\) |
| 11. \((-9)\times(-1)\) | 同じ符号どうしで \(+\) | \(9\times 1=9\) | \(9\) |
| 12. \(18\times(-1)\) | ちがう符号どうしで \(-\) | \(18\times 1=18\) | \(-18\) |
確かめ
10. 11 の反対の数は −11
11. −9 の反対の数は 9
12. 18 の反対の数は −18
答えの吟味
三つとも、絶対値は変わっていません。符号だけが入れかわりました。
答え 10. \(-11\) 11. \(9\) 12. \(-18\)
13. 反対の数は、\(-1\) をかければ作れます。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \((-1)\times(-16)\) | \(-16\) に \(-1\) をかけた |
| 符号は \(+\) | 手順① 同じ符号どうし |
| 絶対値は \(1\times 16=16\) | 手順② |
| \(16\) | 二つを合わせた |
確かめ
−16 と 16 は 符号だけがちがう
原点からのきょりは どちらも 16
答えの吟味
反対の数は、符号だけを変えた数でした。\(16\) で合っています。
答え \(16\)
14. \(1\) 日ごとの変化を、符号付きの数にしてから \(9\) 日ぶんにします。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(-8\) | \(1\) 日ごとの変化を数にした |
| \((-8)\times 9\) | \(9\) 日ぶんにした |
| 符号は \(-\) | 手順① |
| 絶対値は \(8\times 9=72\) | 手順② |
| \(-72\) | 二つを合わせた |
確かめ
1 日で −8 、5 日で −40 、9 日で −72
答えの吟味
在庫は減っています。だから変化は負の数になるはずです。場面と合っています。
答え \(-72\) 箱(\(72\) 箱減る)
15. まちがっているのは、反対の数にしていないところです。
\(-1\) をかけると反対の数になります。\(-12\) の反対の数は \(12\) です。
○ −1 と −12 は 同じ符号どうし
○ だから 積の符号は +
○ 積の絶対値は 1 × 12 = 12
○ 答えは 12
確かめ
−12 は 原点から左へ 12 の点
その反対がわは 原点から右へ 12 の点で 12
誤答は −12 。もとの数のままなので、まちがい
答えの吟味
同じ符号どうしなので、積は正の数です。手順①と合っています。
答え 符号を \(-\) のままにしたのがまちがい。正しくは \(12\)
16. 符号は符号だけ、絶対値は絶対値だけで決めます。
\(-12\) と \(9\) は、ちがう符号どうしです。だから積の符号は \(-\) です。
\(|-12|\) は \(12\)、\(|9|\) は \(9\) です。かけると \(12\times 9=108\) になります。
確かめ
12 × 9 = 108 、符号は − だから 積は −108
答えの吟味
ちがう符号どうしなので、積は負の数です。手順①と合っています。
答え 符号は \(-\)、絶対値は \(108\)(積は \(-108\))
次のレッスンへ
計算の道具が決まりました。符号が先、絶対値があと です。
手順は二つでした。①符号を先に決める ②絶対値どうしをかける、です。
符号は、同じ符号どうしなら正、ちがう符号どうしなら負でした。
\(0\) をかけたら積は \(0\)、\(-1\) をかけたら反対の数になりました。
ここまでは、かける数が \(2\) つの式だけを見てきました。
では \(2\) つより多いときは、どうすればよいでしょうか。
たとえば負の数が \(3\) つ出てくる式では、符号をどう決めるのでしょうか。
かける順番を変えてもよいのかも、まだ決めていません。
次のレッスンは「3つ以上の積と、かける順番」です。
負の数の個数で符号が決まることと、かける順番を変えてよい理由をあつかいます。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。