3つ以上の積と、かける順番
このレッスンでできるようになること
- \(3\) つ以上の数の積を、前から順にかけて求められる
- 乗法の交換法則と乗法の結合法則を使って、かける順番をくふうできる
- 負の数の個数から、積の符号を先に決められる
前のレッスンの確認
- 乗法 … かけ算のこと
- 積 … かけ算の答えのこと
- 絶対値 … ある数を表す点と原点との距離
- 反対の数 … 符号だけを変えた数のこと
- 同じ符号どうしなら積は正、ちがう符号どうしなら積は負になります。(レッスン3で決まったこと)
- 符号が先、絶対値があと … ①符号を先に決める(同じ符号どうしなら \(+\)、ちがう符号どうしなら \(-\)) ②絶対値どうしをかける
- どんな数に \(0\) をかけても、積は \(0\) です。
- 負の数どうしをかけると、積は正の数になります。(レッスン2で分かったこと)
- 加法の交換法則 … たす順番を入れかえても、和は変わらない
- 加法の結合法則 … どこからたしても、和は変わらない
- きりのよい数になる組 … たし算では、計算しやすい組を先に作ってよかった(セクション3)
絶対値は記号でも書きます。\(|-2|\) は \(2\) です。\(|+5|\) は \(5\) です。
このレッスンでは、\(2\) 数のための道具を、\(3\) つ以上の積へ広げます。
かける数が 3 つある式
ここまで見てきたのは、\(2\) 数のかけ算だけでした。
かける数が \(3\) つになることもあります。たとえば \(2\times(-3)\times(-5)\) です。
この式には、かけ算の記号が \(2\) つあります。どこから手をつければよいでしょうか。
答えは簡単です。前から順にかけていけば計算できます。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(2\times(-3)\times(-5)\) | 元の式 |
| \((-6)\times(-5)\) | はじめの \(2\) 数をかけた |
| \(30\) | 残りをかけた |
はじめの \(2\) 数は \(2\) と \(-3\) で、ちがう符号どうしなので \(-6\) です。
次は \(-6\) と \(-5\) で、同じ符号どうしなので \(30\) です。
\(3\) つ以上でも、\(2\) 数ずつ区切れば計算できます。
かける順番を変えても、積は同じ
レッスン1で、\(3\times(-4)\) と \((-4)\times 3\) をくらべ、積がどちらも \(-12\) になることを見ました。
あのときは、事実だけをおさえました。\(3\) つの数でも同じか確かめます。
| かける順番 | 途中の計算 | 積 |
|---|---|---|
| \(2\times(-3)\times(-5)\) | \(2\times(-3)=-6\) から \((-6)\times(-5)\) | \(30\) |
| \((-3)\times 2\times(-5)\) | \((-3)\times 2=-6\) から \((-6)\times(-5)\) | \(30\) |
| \((-5)\times(-3)\times 2\) | \((-5)\times(-3)=15\) から \(15\times 2\) | \(30\) |
どの順番でも \(30\) になりました。
先に計算する場所を変えてもよい
順番だけでなく、どこから先に計算するかも変えられます。
はじめの \(2\) つを先にかけると \(-6\)、そこへ \(-5\) をかけて \(30\) です。
うしろの \(2\) つを先にかけると \(15\)、そこへ \(2\) をかけて、やはり \(30\) です。
先に計算するところをかっこで囲むと、こう書けます。
\(\left(2\times(-3)\right)\times(-5)=2\times\left((-3)\times(-5)\right)\)
二つの法則に名前をつける
いま確かめた二つのことを、乗法の交換法則、乗法の結合法則 と呼びます。
- 乗法の交換法則 … かける順番を入れかえても、積は変わらない
- 乗法の結合法則 … どこからかけても、積は変わらない
セクション3で習った加法の法則と、ならべてみます。
| くらべるところ | たし算(加法) | かけ算(乗法) |
|---|---|---|
| 交換法則 | たす順番を入れかえても、和は変わらない | かける順番を入れかえても、積は変わらない |
| 結合法則 | どこからたしても、和は変わらない | どこからかけても、積は変わらない |
ちがうのは、「たす」が「かける」に、「和」が「積」に変わったところだけです。
引き算のまじった式には使えない
この二つの法則が使えるのは、かけ算だけでできた式です。引き算のまじった式では使えません。
負の数の個数で、符号が決まる
レッスン3の道具は、\(2\) 数のかけ算のためのものでした。
手順①では、二つの符号が同じかちがうかを見ます。\(3\) つ以上あると、その見方は使えません。
そこで、手順①だけを広げます。手順②の「絶対値どうしをかける」は、そのままです。
負の数を 2 つずつ組にする
\((-2)\times(-3)\times(-4)\times(-5)\) で考えます。負の数が \(4\) つならんでいます。
ここで、レッスン2で分かったことを思い出してください。負の数どうしをかけると、積は正の数になります。
だから、負の数を \(2\) つずつ組にすれば、どの組も正の数に変わります。
\(2\) 組とも正の数になりました。正の数どうしの積も、正の数です。
では、負の数が \(5\) つならどうでしょうか。\(2\) つずつ組にすると \(1\) つ余ります。
余った \(1\) つは負の数なので、積は負の数になります。
決まりを言葉にする
負の数が偶数個なら積は正、奇数個なら積は負になります。
\(0\) 個も偶数個です。負の数が \(1\) つもなければ、積は正の数です。
2 数のときと食いちがわない
新しい決まりに見えますが、レッスン3で決めたことと同じです。
| かける \(2\) 数の符号 | 負の数の個数 | 積の符号 |
|---|---|---|
| 正と正 | \(0\) 個 | \(+\) |
| 正と負 | \(1\) 個 | \(-\) |
| 負と正 | \(1\) 個 | \(-\) |
| 負と負 | \(2\) 個 | \(+\) |
同じ符号どうしの行は \(0\) 個か \(2\) 個で偶数個、ちがう符号どうしの行は \(1\) 個で奇数個です。
同じことを、数え方で言い直しただけです。
広げた手順
符号が先、絶対値があと の手順①を、次のように広げます。
- 符号を先に決める(負の数の個数が偶数なら \(+\)、奇数なら \(-\))
- 絶対値どうしをかける
\((-2)\times(-4)\times(-6)\) でやってみます。負の数は \(3\) つで奇数個なので、符号は \(-\) です。
絶対値は \(|-2|\) が \(2\)、\(|-4|\) が \(4\)、\(|-6|\) が \(6\) で、かけると \(48\) です。積は \(-48\) になります。
0 が 1 つでもあれば、積は 0
\((-7)\times 0\times(-9)\) を前から計算します。\((-7)\times 0\) は \(0\)、\(0\times(-9)\) も \(0\) です。
どんな数に \(0\) をかけても、積は \(0\) でした。 一度 \(0\) になったら、あとは何をかけても \(0\) です。
\(0\) が \(1\) つでもあれば、積は \(0\) です。 ほかを計算する手間はいりません。
\(0\) に符号はありません。だから積の \(0\) にも、\(+\) や \(-\) は付けません。
かける順番のくふう
セクション3のたし算では、きりのよい数になる組を先に作りました。
かけ算でも同じ発想が使えます。根拠になるのが、乗法の交換法則と結合法則です。
\((-4)\times 7\times 25\) を見てください。\(4\times 25=100\) が、きりのよい組です。
くふうするときも、符号は先に決めます。負の数は \(-4\) の \(1\) つで奇数個なので、符号は \(-\) です。
絶対値は \(4\times 25=100\) から \(100\times 7=700\) と進み、答えは \(-700\) になります。
符号を先に決めておくと、あとは絶対値の組み方に集中できます。
例題1 前から順にかける
次の計算をしなさい。
(1)\(5\times(-2)\times(-8)\) (2)\((-4)\times 5\times(-2)\)
前から順に、\(2\) 数ずつ計算します。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| (1)\((-10)\times(-8)\) | はじめの \(2\) 数をかけた |
| (1)\(80\) | 残りをかけた |
| (2)\((-20)\times(-2)\) | はじめの \(2\) 数をかけた |
| (2)\(40\) | 残りをかけた |
確かめ
(1)負の数は 2 つで偶数個 → + 絶対値は 5 × 2 × 8 = 80
(2)負の数は 2 つで偶数個 → + 絶対値は 4 × 5 × 2 = 40
答えの吟味
どちらも負の数が \(2\) つずつで、組にできるので積は正の数です。
答え (1)\(80\) (2)\(40\)
例題2 負の数の個数から符号を決める
次の計算をしなさい。
(1)\((-3)\times(-4)\times(-9)\) (2)\(5\times(-2)\times(-7)\times(-3)\)
負の数の個数を数えてから、絶対値をかけます。(1)の絶対値は、\(|-3|\) が \(3\)、\(|-4|\) が \(4\)、\(|-9|\) が \(9\) です。
| 式 | 負の数の個数 | 符号 | 絶対値の計算 | 積 |
|---|---|---|---|---|
| (1)\((-3)\times(-4)\times(-9)\) | \(3\) 個 | \(-\) | \(3\times 4\times 9=108\) | \(-108\) |
| (2)\(5\times(-2)\times(-7)\times(-3)\) | \(3\) 個 | \(-\) | \(5\times 2\times 7\times 3=210\) | \(-210\) |
確かめ
(1)前から (−3) × (−4) = 12 、12 × (−9) = −108
(2)前から 5 × (−2) = −10 、(−10) × (−7) = 70 、70 × (−3) = −210
答えの吟味
どちらも負の数が奇数個です。\(1\) つ余るので、積は負の数になります。
答え (1)\(-108\) (2)\(-210\)
例題3 0 をふくむ積
次の計算をしなさい。
(1)\((-8)\times 0\times(-15)\) (2)\(4\times(-11)\times 0\times(-2)\)
\(0\) を見つけたら、そこで答えが決まります。
| 式 | この行でしたこと | 積 |
|---|---|---|
| (1)\((-8)\times 0\times(-15)\) | \(0\) があるので、積は \(0\) | \(0\) |
| (2)\(4\times(-11)\times 0\times(-2)\) | \(0\) があるので、積は \(0\) | \(0\) |
確かめ
(1)(−8) × 0 = 0 、0 × (−15) = 0
(2)(−44) × 0 = 0 、0 × (−2) = 0
答えの吟味
負の数が \(2\) つありますが、\(0\) があるので積は \(0\) です。
答え (1)\(0\) (2)\(0\)
例題4 かける順番をくふうする
次の計算をしなさい。
(1)\((-5)\times 13\times 20\) (2)\((-2)\times(-17)\times 50\)
きりのよい数になる組を探します。\(100\) を作れると楽です。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| (1)符号は \(-\) | 負の数は \(1\) 個で奇数個 |
| (1)\(5\times 20=100\) | きりのよい組を先にかけた |
| (1)\(100\times 13=1300\) | 残りをかけた |
| (1)\(-1300\) | 符号と絶対値を合わせた |
| (2)符号は \(+\) | 負の数は \(2\) 個で偶数個 |
| (2)\(2\times 50=100\) | きりのよい組を先にかけた |
| (2)\(100\times 17=1700\) | 残りをかけた |
| (2)\(1700\) | 符号と絶対値を合わせた |
確かめ
(1)前から (−5) × 13 = −65 、(−65) × 20 = −1300
(2)前から (−2) × (−17) = 34 、34 × 50 = 1700
答えの吟味
(2)は \(17\times 50\) を先にすると \(850\) で、暗算しにくくなります。
答え (1)\(-1300\) (2)\(1700\)
例題5 工作クラブで使うくぎ
工作クラブで、木のいたにくぎを打ちます。
増える本数を正の数、減る本数を負の数で表します。
\(1\) 人が \(9\) 本ずつ使います。\(1\) つの班は \(4\) 人で、班は \(5\) つあります。
くぎの本数はどれだけ変わりますか。
\(1\) 人あたりの変化を数にしてから、式を作ります。絶対値は \(|-9|\) が \(9\) です。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(-9\) | \(1\) 人あたりの変化を数にした |
| \((-9)\times 4\times 5\) | \(4\) 人の班が \(5\) つあるぶんにした |
| 符号は \(-\) | 負の数は \(1\) 個で奇数個 |
| 絶対値は \(9\times 4\times 5=180\) | 絶対値どうしをかけた |
| \(-180\) | 符号と絶対値を合わせた |
確かめ
1 班ぶんは (−9) × 4 = −36 、5 班ぶんは (−36) × 5 = −180
答えの吟味
くぎは使うほど減るので、変化は負の数になります。場面と合っています。
答え \(-180\) 本(\(180\) 本減る)
今日の問い
負の数を \(2\) つずつ組にする、という見方を使いました。
なぜ勝手に組を作ってよいのでしょうか。式のならびは、はじめから決まっています。
\((-1)\times 8\times(-3)\) で考えます。負の数は \(-1\) と \(-3\) の \(2\) つで、となり合っていません。
組にするには、\(-1\) と \(-3\) をとなりへ動かさなければなりません。
動かしてよいと言うのが乗法の交換法則、先にかけてよいと言うのが乗法の結合法則です。
| したいこと | 根拠になる法則 |
|---|---|
| 負の数どうしをとなりへ動かす | 乗法の交換法則 |
| 動かした \(2\) つを先にかける | 乗法の結合法則 |
\((-1)\times(-3)\times 8\) と並べかえると \(3\times 8=24\) です。前から順でも \(24\) になります。
個数だけで符号を決められるのは、順番を変えてよいからです。
よくある間違い
まちがい1:負の数を数えもらす
\((-1)\times 5\times(-6)\) を計算する問題です。
✗ 負の数は −6 の 1 つだけ
✗ 奇数個なので 符号は −
✗ = −30
\(-1\) も負の数です。数え忘れています。負の数は \(2\) つで、偶数個です。
○ 負の数は −1 と −6 の 2 つ。偶数個なので 符号は +
○ 絶対値は 1 × 5 × 6 = 30
○ 答えは 30
前から順に計算して確かめます。
(−1) × 5 = −5 、(−5) × (−6) = 30
誤答は −30 。正しい答え 30 と符号がちがうので、まちがい
\(-1\) も \(1\) つと数えます。
まちがい2:並べかえるときに、符号を置いていく
\((-4)\times 3\times(-5)\) を計算する問題です。
✗ 3 と 5 を先にかけると 15
✗ (−4) × 15
✗ = −60
\(3\) と \(5\) を組にしたつもりで、\(-5\) の \(-\) を置いていっています。動かす相手は \(-5\) です。
○ 3 × (−5) = −15
○ (−4) × (−15) = 60
○ 答えは 60
負の数の個数から確かめます。
負の数は −4 と −5 の 2 つ。偶数個なので 符号は +
絶対値は 4 × 3 × 5 = 60 。だから 60
誤答は −60 。符号がちがうので、まちがい
動かすときは、符号もいっしょに動かします。
まちがい3:はじめの 2 数だけで符号を決める
\((-2)\times(-6)\times(-3)\) を計算する問題です。
✗ (−2) × (−6) は 同じ符号どうしなので 積は正
✗ だから 全体も正
✗ = 36
レッスン3の見方は、\(2\) 数のかけ算のためのものでした。残りの \(-3\) も、符号を決める仲間です。
○ 負の数は −2 と −6 と −3 の 3 つ。奇数個なので 符号は −
○ 絶対値は 2 × 6 × 3 = 36
○ 答えは −36
前から順に計算して確かめます。
(−2) × (−6) = 12 、12 × (−3) = −36
誤答は 36 。正しい答え −36 と符号がちがうので、まちがい
符号は、式にある負の数を全部数えて決めてください。
自分で確かめよう
紙に書いてから、答えを開いてください。負の数の個数を先に数えること。
積の符号だけを答えなさい。絶対値は計算しなくてかまいません。 (1)\((-3)\times 7\times(-2)\) (2)\((-5)\times(-2)\times(-9)\) (3)\((-8)\times 3\times(-1)\times(-4)\) (4)\((-2)\times(-3)\times(-4)\times(-7)\)
\(3\times(-4)\times(-6)\) を計算しなさい。
\((-5)\times(-3)\times 6\) を計算しなさい。
\((-3)\times(-9)\times(-2)\) を計算しなさい。
\((-1)\times(-7)\times(-8)\) を計算しなさい。
\(2\times(-3)\times 4\times(-8)\) を計算しなさい。
\((-3)\times 2\times(-4)\times(-8)\) を計算しなさい。
\((-6)\times 0\times(-14)\) を計算しなさい。
\(9\times(-2)\times 0\times(-7)\) を計算しなさい。
くふうして計算しなさい。どんなくふうをしたかも書きなさい。 (1)\((-4)\times 9\times 25\) (2)\((-5)\times 11\times(-20)\)
\(2\times(-7)\times(-3)\) を二通りの順番で計算し、積が同じになることを確かめなさい。
\((-2)\times(-3)\times(-5)\times(-7)\times(-11)\) の積の符号を、計算せずに答えなさい。理由も書きなさい。
ある印刷機が、\(1\) 分間に \(8\) 枚の紙を使います。増える枚数を正の数、減る枚数を負の数で表します。\(1\) 日に \(5\) 分間ずつ、\(3\) 日間動かしました。紙の枚数はどれだけ変わりましたか。
次の計算はまちがっています。どこがまちがっているかを書き、正しく計算しなさい。
(−2) × (−4) × (−8)
負の数が 3 つあるので 符号は −
絶対値は 2 × 4 × 8 = 64
= 64
\((-6)\times 7\times(-2)\) を、負の数どうしを先にかける順番で計算しなさい。並べかえてよい根拠になる法則の名前も、二つとも書きなさい。
\(9\times(-4)\times 2\) の積を求めなさい。次に、\(2\) を \(-2\) に変えた \(9\times(-4)\times(-2)\) の積を求め、二つをくらべなさい。
答えと考え方
1. 負の数を数えるだけです。偶数個なら \(+\)、奇数個なら \(-\) です。
| 式 | 負の数の個数 | 積の符号 |
|---|---|---|
| (1)\((-3)\times 7\times(-2)\) | \(2\) 個 | \(+\) |
| (2)\((-5)\times(-2)\times(-9)\) | \(3\) 個 | \(-\) |
| (3)\((-8)\times 3\times(-1)\times(-4)\) | \(3\) 個 | \(-\) |
| (4)\((-2)\times(-3)\times(-4)\times(-7)\) | \(4\) 個 | \(+\) |
確かめ
(1)2 個は偶数 → + (2)3 個は奇数 → −
(3)−1 も 1 つと数えて 3 個 → − (4)4 個は偶数 → +
答えの吟味
数えるのは負の数だけです。正の数がいくつあっても、符号には関係ありません。
答え (1)\(+\) (2)\(-\) (3)\(-\) (4)\(+\)
2.〜7. 符号を先に決めてから、絶対値どうしをかけます。
| 式 | 負の数の個数 | 符号 | 絶対値の計算 | 積 |
|---|---|---|---|---|
| 2. \(3\times(-4)\times(-6)\) | \(2\) 個 | \(+\) | \(3\times 4\times 6=72\) | \(72\) |
| 3. \((-5)\times(-3)\times 6\) | \(2\) 個 | \(+\) | \(5\times 3\times 6=90\) | \(90\) |
| 4. \((-3)\times(-9)\times(-2)\) | \(3\) 個 | \(-\) | \(3\times 9\times 2=54\) | \(-54\) |
| 5. \((-1)\times(-7)\times(-8)\) | \(3\) 個 | \(-\) | \(1\times 7\times 8=56\) | \(-56\) |
| 6. \(2\times(-3)\times 4\times(-8)\) | \(2\) 個 | \(+\) | \(2\times 3\times 4\times 8=192\) | \(192\) |
| 7. \((-3)\times 2\times(-4)\times(-8)\) | \(3\) 個 | \(-\) | \(3\times 2\times 4\times 8=192\) | \(-192\) |
確かめ
2. −12 → 72 3. 15 → 90 4. 27 → −54 5. 7 → −56
6. −6 → −24 → 192 7. −6 → 24 → −192
いずれも 前から 2 数ずつ かけた
答えの吟味
6 と 7 は絶対値がどちらも \(192\) で、ちがうのは負の数の個数だけです。
答え 2. \(72\) 3. \(90\) 4. \(-54\) 5. \(-56\) 6. \(192\) 7. \(-192\)
8.〜9. \(0\) があるので、負の数を数える前に答えが出ます。
| 式 | この行でしたこと | 積 |
|---|---|---|
| 8. \((-6)\times 0\times(-14)\) | \(0\) があるので、積は \(0\) | \(0\) |
| 9. \(9\times(-2)\times 0\times(-7)\) | \(0\) があるので、積は \(0\) | \(0\) |
確かめ
8. (−6) × 0 = 0 、0 × (−14) = 0
9. (−18) × 0 = 0 、0 × (−7) = 0
答えの吟味
\(0\) に符号は付かないので、\(+0\) とも \(-0\) とも書きません。
答え 8. \(0\) 9. \(0\)
10. \(100\) になる組を探します。符号は先に決めておきます。
| 式 | 符号 | 先にかける組 | 残りをかける | 積 |
|---|---|---|---|---|
| (1)\((-4)\times 9\times 25\) | \(-\) | \(4\times 25=100\) | \(100\times 9=900\) | \(-900\) |
| (2)\((-5)\times 11\times(-20)\) | \(+\) | \(5\times 20=100\) | \(100\times 11=1100\) | \(1100\) |
確かめ
(1)前から (−4) × 9 = −36 、(−36) × 25 = −900
(2)前から (−5) × 11 = −55 、(−55) × (−20) = 1100
答えの吟味
(2)で \(5\) と \(-20\) をとなりへ動かせるのは、乗法の交換法則があるからです。
答え (1)\(-900\) (2)\(1100\) くふうは表のとおり
11. 前から順にかける道と、負の数どうしを先にかける道でくらべます。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(2\times(-7)\times(-3)\) | 元の式 |
| \((-14)\times(-3)=42\) | 前から順にかけた |
| \((-7)\times(-3)\times 2\) | 乗法の交換法則で並べかえた |
| \(21\times 2=42\) | 負の数どうしを先にかけた |
確かめ
負の数は −7 と −3 の 2 つ。偶数個なので 符号は +
絶対値は 2 × 7 × 3 = 42 。二通りとも 42 で同じ
答えの吟味
順番を変えても積が同じで、乗法の交換法則と合っています。
答え どちらも \(42\)
12. 数えるだけで符号が分かります。負の数は \(5\) つあります。
確かめ
5 つを 2 つずつ組にすると 2 組できて 1 つ余る
2 組はどちらも正の数、余った 1 つは負の数
正 × 正 × 負 なので 積は 負
答えの吟味
\(5\) は奇数なので、積は負の数になります。組にした結果と合っています。
答え \(-\)(負の数が \(5\) つで奇数個だから)
13. \(1\) 分あたりの変化を、符号付きの数にしてから式を作ります。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(-8\) | \(1\) 分あたりの変化を数にした |
| \((-8)\times 5\times 3\) | \(1\) 日 \(5\) 分の \(3\) 日ぶんにした |
| 符号は \(-\) | 負の数は \(1\) 個で奇数個 |
| 絶対値は \(8\times 5\times 3=120\) | 絶対値どうしをかけた |
| \(-120\) | 符号と絶対値を合わせた |
確かめ
1 日ぶんは (−8) × 5 = −40 、3 日ぶんは (−40) × 3 = −120
答えの吟味
紙は使うほど減るので、変化は負の数になります。場面と合っています。
答え \(-120\) 枚(\(120\) 枚減る)
14. まちがっているのは、決めた符号を答えに付けていないところです。
個数も絶対値の計算も合っていて、最後の行だけがちがいます。
○ 負の数は −2 と −4 と −8 の 3 つ。奇数個なので 符号は −
○ 絶対値は 2 × 4 × 8 = 64
○ 答えは −64
確かめ
(−2) × (−4) = 8 、8 × (−8) = −64
誤答は 64 。正しい答え −64 と符号がちがうので、まちがい
答えの吟味
符号と絶対値は、二つで一組です。片方だけで安心しないでください。
答え 符号 \(-\) を答えに付け忘れたのがまちがい。正しくは \(-64\)
15. \(-6\) と \(-2\) を、となりどうしにしてから先にかけます。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \((-6)\times 7\times(-2)\) | 元の式 |
| \((-6)\times(-2)\times 7\) | 乗法の交換法則で並べかえた |
| \(12\times 7=84\) | 乗法の結合法則で、先の \(2\) つをかけた |
確かめ
前から (−6) × 7 = −42 、(−42) × (−2) = 84
並べかえた計算と同じ 84
答えの吟味
負の数は \(2\) つで偶数個なので、積は正の数になります。
答え \(84\) 根拠は乗法の交換法則と乗法の結合法則
16. かける数を \(1\) つだけ反対の数に変えると、何が起きるかを見ます。
| 式 | 負の数の個数 | 符号 | 絶対値の計算 | 積 |
|---|---|---|---|---|
| \(9\times(-4)\times 2\) | \(1\) 個 | \(-\) | \(9\times 4\times 2=72\) | \(-72\) |
| \(9\times(-4)\times(-2)\) | \(2\) 個 | \(+\) | \(9\times 4\times 2=72\) | \(72\) |
確かめ
9 × (−4) = −36 、(−36) × 2 = −72
9 × (−4) = −36 、(−36) × (−2) = 72
答えの吟味
絶対値はどちらも \(72\) で、個数が奇数から偶数に変わりました。
答え \(9\times(-4)\times 2=-72\)、\(9\times(-4)\times(-2)=72\) 二つは反対の数どうし
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\(3\) つ以上の積を、前から順に計算できるようになりました。
乗法の交換法則と乗法の結合法則があるので、かける順番は変えられます。
符号は負の数の個数で決まります。偶数個なら正、奇数個なら負でした。
\(0\) が \(1\) つでもあれば、ほかを計算するまでもなく積は \(0\) です。
ここまでの計算は、すべて整数だけでした。かける数が小数や分数になったら、どうなるでしょうか。
次のレッスンは「小数と分数のかけ算」です。
符号を決めるところと絶対値を計算するところを分けたまま、小数と分数へ広げます。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。