LESSON 01

正負の数の加法

反対の数と、たす順番を変えてよい理由

符号だけを変えた数を反対の数と呼び、たして0になる組を見つけられるようにする。たす順番や組み合わせを変えてよい理由を数直線で確かめ、計算しやすい形に組みかえられるようにする。

反対の数と、たす順番を変えてよい理由

このレッスンでできるようになること

  • ある数の反対の数を答え、たして \(0\) になる組を見つけられる
  • たす順番を入れかえても和が変わらない理由を、数直線の移動で説明できる
  • どこからたしても和が変わらないことを、二通りの計算で確かめられる

前のレッスンの確認

  • 絶対値 … ある数を表す点と原点との距離。\(|-14|\) のように縦線ではさんで書く。いつも0か正の数
  • たし算の役割分担 … 最初の数が出発点、たす数の符号が向き、たす数の絶対値が距離
  • 同じ符号の数をたす二つの段階 … ①共通の符号を、そのまま答えの符号にする ②二つの絶対値をたす
  • 異なる符号の数をたす三つの段階 … ①二つの絶対値をくらべる ②絶対値が大きいほうの符号を、答えの符号にする ③大きい絶対値から小さい絶対値を引く

前のレッスンで残しておいた二つのこと

前のレッスンでは、和が \(0\) になる組に出会いました。\((+16) + (-16)\) のような組です。まだ名前を付けていません。

順番を入れかえても答えが同じになることも見ました。同じになることは確かめました。でも、なぜ変えてよいのかは説明していません。

このレッスンで、二つとも片づけます。

符号だけを変えた数

数直線に \(+10\)\(-10\) を置きます。\(+10\) は原点から右へ \(10\)\(-10\) は原点から左へ \(10\) のところです。

二つの点は、原点から同じだけ離れています。ちがうのは、原点のどちらがわにいるかだけです。

反対の数の位置 数直線の上に、原点をはさんで同じだけ離れた二組の点がある。原点から左右へ十の点と、原点から左右へ十四の点である。 反対の数は 原点をはさんで同じ距離 原点から 14 原点から 14 原点から 10 原点から 10 −14 −10 −6 0 +6 +10 +14 −10 と +10 は 符号だけがちがう −14 と +14 も 符号だけがちがう 0 は原点にあるので 0 の反対の数は 0

\(+14\)\(-14\) も同じです。どちらも原点から \(14\) 離れていて、いるがわだけがちがいます。

こういう組に名前を付けます。

反対の数 … 符号だけを変えた数のこと

\(+10\) の反対の数は \(-10\) です。\(-10\) の反対の数は \(+10\) です。

変えるのは符号だけです。絶対値はそのままにします。 \(|+10| = 10\)\(|-10| = 10\) で、原点からの距離は同じです。

もとの数 反対の数 変えたところ
\(+10\) \(-10\) 符号だけ
\(-25\) \(+25\) 符号だけ
\(+0.7\) \(-0.7\) 符号だけ

小数でも分数でも同じです。見るのは符号だけです。

0の反対の数は0

\(0\) には符号が付いていません。では、\(0\) の反対の数はどうなるでしょうか。

\(0\) は原点そのもので、原点からの距離は \(0\) です。

反対がわへ同じ距離だけ移そうとしても、距離が \(0\) なので動きません。移した先も、やはり原点です。

だから \(0\) の反対の数は \(0\) です。\(0\) だけは、自分自身が反対の数になります。

反対の数どうしをたすと0になる

\((+25) + (-25)\) を計算します。二つの絶対値は、どちらも \(25\) です。

異なる符号の三つの段階では、大きい絶対値から小さい絶対値を引きました。ここでは \(25 - 25 = 0\) になります。

残る長さも、残る向きもありません。だから和は \(0\) です。

\((+25) + (-25) = 0\)

\((-10) + (+10)\) も同じです。原点から左へ \(10\) 進み、右へ \(10\) もどれば、また原点に立っています。

反対の数どうしをたすと、和は \(0\) になります。

前のレッスンで見た \((+16) + (-16) = 0\) も、この形でした。名前がついたので、これからは「反対の数の組」と呼べます。

符号がちがうだけでは \(0\) になりません。 絶対値も等しくなければ、打ち消しきれずに残りが出ます。

二通りの道で、同じ場所に着く

\((+14) + (-10)\)\((-10) + (+14)\) をくらべます。使っている数は同じで、書く順番だけがちがいます。

数直線では、二通りの道になります。両方とも原点から出発します。

二通りの道と着く点 上の数直線では原点から右へ十四進み、そこから左へ十もどる。下の数直線では原点から左へ十進み、そこから右へ十四進む。二本とも同じ点に着いている。 途中の道はちがっても 着く場所は同じ 道A (+14) + (−10) ① 右へ 14 ② 左へ 10 −10 0 +4 +10 +14 途中で +14 を通り 着いたのは +4 道B (−10) + (+14) ① 左へ 10 ② 右へ 14 −10 0 +4 +10 +14 途中で −10 を通り 着いたのは +4 どちらの道も +4 に着く

道Aは、原点から右へ \(14\) 進みます。そこから左へ \(10\) もどります。途中では \(+14\) を通りました。

道Bは、原点から左へ \(10\) 進みます。そこから右へ \(14\) 進みます。途中では \(-10\) を通りました。

通る場所はまるでちがいます。それでも、着いた点はどちらも \(+4\) でした。

\((+14) + (-10) = +4 \qquad (-10) + (+14) = +4\)

途中がちがうのに、着く場所が同じになる理由

二つの道でしていることを並べます。どちらも「右へ \(14\)」と「左へ \(10\)」を、一回ずつしています。

ちがうのは順番だけです。右へ進んだ長さの合計も、左へ進んだ長さの合計も、まったく同じです。

反対向きの移動は打ち消し合いました。消えるのは、短いほうの \(10\) までです。

先に右へ行っても、先に左へ行っても、消える長さは \(10\) で変わりません。残るのは、右へ \(14 - 10 = 4\) です。

くらべること 道A 道B
使った移動 右へ \(14\) と左へ \(10\) 右へ \(14\) と左へ \(10\)
動く順番 右が先 左が先
途中で通る点 \(+14\) \(-10\)
打ち消し合った長さ \(10\) \(10\)
残った移動 右へ \(4\) 右へ \(4\)
着いた点 \(+4\) \(+4\)

道はちがっても、右と左の長さが同じなら、着く場所は同じです。

符号がそろっているときも同じです。右へ二回動くなら、どちらを先にしても進む合計は変わりません。例題3で確かめます。

加法の交換法則

ここまでで分かったことを、一つの言い切りにします。

加法の交換法則 … たす順番を入れかえても、和は変わらない

名前は長いですが、中身は「入れかえてよい」というだけです。

どこからたしても、和は変わらない

こんどは数を三つにします。\((+6) + (-14) + (+14)\) を考えます。

たし算は、二つずつしかできません。三つ並んでいるときは、どこかを先に計算することになります。

まとめ方は二通りあります。両方やってみます。

二通りのまとめ方 上の段は左の二つを先にたす流れ、下の段は右の二つを先にたす流れ。どちらも同じ答えになることを示す図。 どこからたしても 答えは同じ ① 先に (+6) + (−14) = −8 つづけて (−8) + (+14) = +6 ② 先に (−14) + (+14) = 0 つづけて (+6) + 0 = +6 どちらも +6 になる

①では、はじめの二つを先にまとめました。\((+6) + (-14) = -8\) で、そこに \(+14\) をたすと \(+6\) です。

②では、あとの二つを先にまとめました。\((-14) + (+14) = 0\) で、そこに \(+6\) をたすと \(+6\) です。

数直線で見ても分かります。「右へ \(6\)」「左へ \(14\)」「右へ \(14\)」の三つの移動を、この順にしています。

まとめ方を変えても、動く順番は入れかわりません。変わるのは、どこまでを一区切りとして数えるかだけです。だから着く場所も同じです。

加法の結合法則 … どこからたしても、和は変わらない

②のほうがらくでした。反対の数の組を先にまとめると \(0\) になり、\(0\) をたしても位置は変わらないからです。

この二つの法則がそろうと、たし算だけの式は自由に組みかえてよいことになります。計算しやすい形を作る練習は、次のレッスンでたっぷりします。

例題1 反対の数を答える

次の数の反対の数を答えなさい。

(1)\(+14\) (2)\(-10\) (3)\(-\dfrac{4}{9}\)

絶対値には手を付けません。符号だけを書きかえます。

この行でしたこと
(1)\(+14\) の符号は \(+\) 符号だけを見た
(1)\(+\)\(-\) に変えて \(-14\) 絶対値の \(14\) はそのままにした
(2)\(-10\) の符号は \(-\) 符号だけを見た
(2)\(-\)\(+\) に変えて \(+10\) 絶対値の \(10\) はそのままにした
(3)\(-\dfrac{4}{9}\) の符号は \(-\) 分数でも見るところは同じ
(3)\(-\)\(+\) に変えて \(+\dfrac{4}{9}\) 絶対値の \(\dfrac{4}{9}\) はそのままにした

確かめ

三組とも、二つの絶対値が等しく符号だけがちがう
打ち消し合って何も残らないので、和はどれも 0

答えの吟味

三つとも、絶対値は元の数のままです。原点からの距離が変わっていないので、正しく作れています。

(2)は元が負の数で、反対の数は正になりました。反対の数がいつも負になるわけではありません。

答え (1)\(-14\) (2)\(+10\) (3)\(+\dfrac{4}{9}\)

例題2 和が0になる組をつくる

次の□に入る数を答えなさい。

(1)\((-14) + \square = 0\) (2)\(\square + (+25) = 0\)

和が \(0\) になるのは、反対の数の組のときでした。相手の反対の数を書けばよいことになります。

この行でしたこと
(1)和が \(0\) なので、□は \(-14\) の反対の数 反対の数どうしの和が \(0\) を使った
(1)符号だけ変えて \(+14\) 絶対値は \(14\) のまま
(2)和が \(0\) なので、□は \(+25\) の反対の数 前にあっても後ろにあっても同じ
(2)符号だけ変えて \(-25\) 絶対値は \(25\) のまま

確かめ

(1)左へ 14 進んでから右へ 14 もどると、もとの原点。和は 0
(2)左へ 25 進んでから右へ 25 もどると、もとの原点。和は 0

答えの吟味

(2)では□が前にあります。それでも、やることは(1)と同じでした。加法の交換法則があるので、前後の入れかえは答えに影響しません。

答え (1)\(+14\) (2)\(-25\)

例題3 順番を入れかえて確かめる

次の二つを計算し、答えが同じになるか確かめなさい。

(1)\((+6) + (+14)\)\((+14) + (+6)\) (2)\((-25) + (-14)\)\((-14) + (-25)\)

どちらも符号がそろっています。同じ符号の数をたす二つの段階を使います。入れかえるときは、符号もいっしょに動かします。

この行でしたこと
(1)どちらも \(+\) なので符号は \(+\)\(6 + 14 = 20\)\(+20\) 段階1と2
(1)入れかえても符号は \(+\)\(14 + 6 = 20\)\(+20\) 同じ答えになった
(2)どちらも \(-\) なので符号は \(-\)\(25 + 14 = 39\)\(-39\) 段階1と2
(2)入れかえても符号は \(-\)\(14 + 25 = 39\)\(-39\) 同じ答えになった

確かめ

(1)右へ 6 のあと右へ 14 でも、右へ 14 のあと右へ 6 でも、右へ 20
(2)左へ 25 のあと左へ 14 でも、左へ 14 のあと左へ 25 でも、左へ 39

答えの吟味

符号がそろっているときは、共通の符号がそのまま残ります。絶対値の和も、たす順番では変わりません。だから答えも同じでした。

答え (1)どちらも \(+20\) (2)どちらも \(-39\)

例題4 どこからたすかを変えて確かめる

\((-10) + (+25) + (+10)\) を、二通りのまとめ方で計算しなさい。

一つ目は、書かれた順に左からまとめます。二つ目は、反対の数の組を先にまとめます。

この行でしたこと
\((-10) + (+25) = +15\) ①左の二つを先にまとめた
\((+15) + (+10) = +25\) ①残りをたした
\((-10) + (+10) + (+25)\) ②交換法則で \(+25\)\(+10\) を入れかえた
\((-10) + (+10) = 0\) ②反対の数の組を先にまとめた
\(0 + (+25) = +25\) ②残りをたした

確かめ

①の道 左へ 10 が右へ 25 の一部を消して右に 15 、そこへ右へ 10 で 25
②の道 左へ 10 と右へ 10 が打ち消し合って 0 、残るのは右へ 25 だけ

答えの吟味

①は \(+15\) を通り、②は原点を通りました。それでも着いた点は同じです。

②のほうが暗算しやすくなっています。反対の数の組を見つけたら、先にまとめると計算がらくになります。

答え どちらも \(+25\)

今日の問い

\((-10) + (+25)\) を入れかえます。動かすのは数だけでよいのでしょうか。

数の \(10\)\(25\) だけを入れかえると、\((+10) + (-25)\) になります。位置は入れかわりましたが、符号はもとの場所に残ったままです。

二つを計算してくらべます。

(−10) + (+25) → 絶対値は 10 と 25 、大きいのは 25
              → 符号は + 、25 − 10 = 15 なので +15
(+10) + (−25) → 絶対値は 10 と 25 、大きいのは 25
              → 符号は − 、25 − 10 = 15 なので −15

答えが \(+15\)\(-15\) に分かれました。この二つは別の式です。

もとの式は、左へ \(10\) 進んでから右へ \(25\) 進む動きでした。右のほうが長いので、着く点は原点の右がわのはずです。\(-15\) は原点の左がわにあり、動きと合いません。

\(-10\)\(-\) は、\(10\) に付いているしるしです。符号は数といっしょに動く、一つのかたまりです。 動かすなら \(-10\) ごと動かします。

動かすもの 入れかえた式 答え
\(-10\)\(+25\) をかたまりのまま \((+25) + (-10)\) \(+15\)
数だけを入れかえて符号を置いてくる \((+10) + (-25)\) \(-15\)

この「符号ごと動かす」という見方は、セクション4でもう一度、名前を付けて扱います。

よくある間違い

まちがい1:入れかえるときに、符号を置いてきてしまう

\((-14) + (+25)\) の順番を入れかえる問題です。

✗ 入れかえて (+14) + (−25) にする
✗ 大きい絶対値は 25 で符号は − 、25 − 14 = 11 なので −11

もとの式を数直線の移動に戻して確かめます。

出発点は −14 で、原点より左
たす数 +25 の符号は + なので、進む向きは右
原点まで 14 進み、残りの 11 が原点より右に出る
着く点は原点の右がわなので、答えは正の数のはず

誤答の \(-11\) は原点の左がわです。動きと合いません。

○ 入れかえて (+25) + (−14) にする
○ 大きい絶対値は 25 で符号は + 、25 − 14 = 11 なので +11

入れかえるのは、符号の付いた数のかたまりです。 数だけを動かすと、別の式になってしまいます。

まちがい2:反対の数はいつも負の数だと思う

\(-25\) の反対の数を答える問題です。

✗ 反対の数はマイナスが付いた数だから、−25 のまま

反対の数どうしをたすと \(0\) になるはずです。この答えで確かめます。

(−25) + (−25) は、符号がそろっている形
共通の符号は − で、絶対値は 25 + 25 = 50
和は −50 で、0 にならない

\(0\) にならないので、\(-25\)\(-25\) の反対の数ではありません。

○ −25 の符号だけを変えて +25
○ (−25) + (+25) = 0 なので、確かに反対の数

反対の数は「符号を \(-\) にすること」ではありません。「符号を反対にすること」です。 元が負なら、反対の数は正になります。

まちがい3:符号がちがえば和は0になると思う

\((-10) + (+6)\) を計算する問題です。

✗ 符号がちがうので、打ち消し合って 0

打ち消し合うのは本当です。ただし、消えるのは短いほうの長さまでです。

原点から左へ 10 進み、そこから右へ 6 もどる
もどった 6 が、左へ進んだ 10 の一部を消す
消えなかった 10 − 6 = 4 が、原点より左に残る

残りがあるので、原点には届いていません。

○ 絶対値は 10 と 6 で、大きいのは 10
○ 大きいほうは −10 なので符号は − 、10 − 6 = 4
○ 答えは −4

和が \(0\) になるのは、絶対値まで等しいときだけです。 符号がちがうだけでは足りません。

自分で確かめよう

紙に書いてから、答えを開いてください。順番を入れかえるときは、符号もいっしょに動かすこと。

  1. 次の数の反対の数を答えなさい。 (1)\(+31\) (2)\(+6\) (3)\(-0.7\) (4)\(0\)

  2. 次の□に入る数を答えなさい。 (1)\((+6) + \square = 0\) (2)\(\square + (-10) = 0\) (3)\(0 + \square = 0\)

  3. 次の二つを計算し、答えが同じになるか確かめなさい。 (1)\((+25) + (+10)\)\((+10) + (+25)\) (2)\(\left(-\dfrac{4}{9}\right) + \left(+\dfrac{4}{9}\right)\)\(\left(+\dfrac{4}{9}\right) + \left(-\dfrac{4}{9}\right)\)

  4. \((-25) + (+14) + (+25)\) を、二通りのまとめ方で計算しなさい。

  5. 東を正の向きとします。地点Oから、Aさんは東へ \(6\) m進み、そのあと西へ \(25\) m進みました。Bさんは西へ \(25\) m進み、そのあと東へ \(6\) m進みました。二人の式をそれぞれ書き、着いた場所を答えなさい。

  6. 次の計算はまちがっています。どこがまちがっているかを書き、正しく直しなさい。

(−14) + (+10) + (+14)
(−14) と (+14) は反対の数だから、たすと 0 。
答えは 0 。
  1. たす順番を入れかえても和が変わらない理由を、数直線の移動の言葉で説明しなさい。
答えと考え方

1. 絶対値はそのままで、符号だけを変えます。

この行でしたこと
(1)\(+31\)\(+\)\(-\) に変えて \(-31\) 絶対値は \(31\) のまま
(2)\(+6\)\(+\)\(-\) に変えて \(-6\) 絶対値は \(6\) のまま
(3)\(-0.7\)\(-\)\(+\) に変えて \(+0.7\) 小数でも見るところは同じ
(4)\(0\) は原点にあり、距離が \(0\) 動かす向きがないので \(0\) のまま

確かめ

(1)(+31) + (−31) = 0
(2)(+6) + (−6) = 0
(3)(−0.7) + (+0.7) = 0
(4)0 + 0 = 0

答えの吟味

四つとも、たすと \(0\) になりました。反対の数の組になっている印です。(4)だけは、元の数と反対の数が同じでした。

答え (1)\(-31\) (2)\(-6\) (3)\(+0.7\) (4)\(0\)

2. 和が \(0\) になる相手は、その数の反対の数です。

この行でしたこと
(1)□は \(+6\) の反対の数なので \(-6\) 符号だけを変えた
(2)□は \(-10\) の反対の数なので \(+10\) 符号だけを変えた
(3)□は \(0\) の反対の数なので \(0\) \(0\) の反対の数は \(0\)

確かめ

(1)右へ 6 進んで左へ 6 もどると、もとの原点
(2)左へ 10 進んで右へ 10 もどると、もとの原点
(3)どちらも動かないので、原点のまま

答えの吟味

(2)は□が前にありますが、答え方は変わりません。加法の交換法則があるからです。

答え (1)\(-6\) (2)\(+10\) (3)\(0\)

3. 入れかえるときは、符号もいっしょに動かします。

この行でしたこと
(1)どちらも \(+\) なので符号は \(+\)\(25 + 10 = 35\)\(+35\) 同じ符号の二つの段階
(1)入れかえても \(10 + 25 = 35\)\(+35\) 同じ答えになった
(2)絶対値はどちらも \(\dfrac{4}{9}\) で等しい 異符号の段階1
(2)差は \(0\) なので、和は \(0\) 反対の数の組だった
(2)入れかえても絶対値は等しいままで、和は \(0\) 同じ答えになった

確かめ

(1)右へ 25 のあと右へ 10 でも、右へ 10 のあと右へ 25 でも、右へ 35
(2)9 分の 4 だけ進んで同じだけもどるので、先がどちらでも原点

答えの吟味

(2)は反対の数の組です。順番を変えても、打ち消し合う長さは変わりません。だから和は \(0\) のままです。

答え (1)どちらも \(+35\) (2)どちらも \(0\)

4. 一つ目は左から順に、二つ目は反対の数の組を先にまとめます。

この行でしたこと
\((-25) + (+14) = -11\) ①左の二つを先にまとめた
\((-11) + (+25) = +14\) ①残りをたした
\((-25) + (+25) + (+14)\) ②交換法則で \(+14\)\(+25\) を入れかえた
\((-25) + (+25) = 0\) ②反対の数の組を先にまとめた
\(0 + (+14) = +14\) ②残りをたした

確かめ

①の道 左へ 25 のうち 14 が消えて左に 11 、そこへ右へ 25 で右に 14
②の道 左へ 25 と右へ 25 が打ち消し合って 0 、残るのは右へ 14 だけ

答えの吟味

①は途中で \(-11\) を通り、②は原点を通りました。通る場所はちがいますが、着いた点は同じです。②では引き算が一度も出てきませんでした。

答え どちらも \(+14\)

5. 東が正なので、西へ進む移動には \(-\) を付けます。

この行でしたこと
Aさんは \((+6) + (-25)\) 進んだ順に符号を付けた
絶対値は \(6\)\(25\) で、符号は \(-\)\(25 - 6 = 19\)\(-19\) 異符号の三つの段階
Bさんは \((-25) + (+6)\) 進んだ順に符号を付けた
絶対値は \(25\)\(6\) で、符号は \(-\)\(25 - 6 = 19\)\(-19\) 異符号の三つの段階

確かめ

1 目盛りが 1 m の数直線で、地点 O を原点とする
A は東へ 6 のあと西へ 25 。原点まで 6 もどり、さらに西へ 19
B は西へ 25 のあと東へ 6 。西へ 25 のうち 6 が消えて西へ 19

答えの吟味

二人は同じ二つの移動を、ちがう順番でしています。加法の交換法則があるので、着く場所は同じです。西へ進んだ \(25\) mのほうが長いので、地点Oより西側に残りました。

答え 式はAさんが \((+6) + (-25) = -19\)、Bさんが \((-25) + (+6) = -19\)。二人とも地点Oから西へ \(19\) m

6. まちがっているのは、\(+10\) を落としているところです。

\(-14\)\(+14\) を先にまとめてよいところまでは合っています。二つは反対の数なので、和は \(0\) です。

落ちているのは、そのあとです。式にはもう一つ \(+10\) があります。

(−14) + (+14) = 0 まではよい
残っている (+10) をたしていない
0 + (+10) = +10 が抜けている

確かめ

書かれた順に左からたしても確かめられる
(−14) + (+10) = −4
(−4) + (+14) = +10
どちらのまとめ方でも +10 。合っている

答えの吟味

三つの数のうち、二つだけを計算して止まっていました。まとめ方は変えてよいのですが、数を減らしてよいわけではありません。

答え \(+10\)

7. 説明の中に、向きと長さの二つを入れてください。

たし算は、数直線の上を動くことでした。順番を入れかえても、使う移動は同じ二つです。

右へ進む長さの合計も、左へ進む長さの合計も変わりません。打ち消し合う長さも同じです。だから残る向きと長さも変わりません。

答え 使う移動が同じなら、右と左の長さの合計も打ち消し合う長さも変わらないので、着く点が同じになるから

次のレッスンへ

このレッスンで、二つの道具がそろいました。反対の数の組と、順番や組み合わせを変えてよいという二つの法則です。

次のレッスン「3つ以上の数をたす」では、この道具を実際に使います。数がいくつ並んでいても、計算しやすい組を作ってから計算できるようになります。

動かすのは、符号の付いた数のかたまりです。この見方には、セクション4で正式な名前が付きます。単元でいちばん大事な考え方になります。

次のレッスンへ 3つ以上の数をたす →

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。

UNDERSTANDING CHECK

理解チェック:反対の数と、たす順番を変えてよい理由

70% 合格ライン
  1. 設問 0
    「反対の数」の説明として正しいものはどれですか。
  2. 設問 1
    たす順番を入れかえても和が変わらないのはなぜですか。数直線の移動の言葉で説明したものとして、正しいものはどれですか。
  3. 設問 2
    $-\dfrac{5}{7}$ の反対の数はどれですか。
  4. 設問 3
    $(-12) + (+27)$ と答えが同じになる式はどれですか。
  5. 設問 4
    $(-16) + (+7) + (+16)$ を、ある人が次のように計算しました。「$-16$ と $+16$ は反対の数だから、たすと $0$。だから答えは $0$。」この計算のまちがいの説明として、正しいものはどれですか。

まずは自分で選んでみましょう。採点・学習履歴への記録は、回答APIとの連携時に追加します。