表と資料を正負の数で整理する
このレッスンでできるようになること
- 基準との差の表を作り、実際の値と差を行き来できる
- 基準を取り替えて表を作り直し、変わるものと変わらないものを見分けられる
- 差の欄から、合計・平均・値どうしのちがいを求められる
前のレッスンの確認
- 絶対値 … ある数を表す点と原点との距離
- 基準との差 … 基準値を引いて出した、符号つきの数
- 差 = 実際の値 − 基準値
- 実際の値 = 基準値 + 差
- 差が出たら、基準値にたして、実際の値に戻るかを見る。
- 答えるときは、基準と単位を言葉で添えてください。
- 基準を取り替えても、値どうしのちがいは変わりません。
- 仮平均の四つの手順 … 1. 値の近くに、計算しやすい仮平均を決める 2. 各値について「実際の値−仮平均」で差を求める 3. 差の合計を個数で割り、差の平均を求める 4. 「仮平均+差の平均」で本当の平均に戻す
- 加減の四つの手順 … ①項に分ける(符号は項に含める)②並べかえる(加法の交換法則・結合法則が根拠)③正の項の和と、負の項の和をそれぞれ求める ④合わせる
- 変化量 = 最後の値 − 最初の値
- 二つの語を混ぜないでください。
絶対値は記号でも書きます。\(|-13|\) は \(13\) です。\(|+9|\) は \(9\) です。
記録が増えると、文では追えなくなる
五つの地点で、ある夏の日の最高気温をはかりました。
地点アは \(33\) ℃、地点イは \(27\) ℃、地点ウは \(34\) ℃、地点エは \(29\) ℃、地点オは \(22\) ℃ でした。
いちばん高い地点はどこでしょうか。五つになると、文のままでは追えません。
基準との差の表
そこで、記録を三つの列の表に置きかえます。
項目、実際の値、基準との差の三つの列でつくる表を、基準との差の表といいます。
左の列に記録を区別する名前、まん中の列にはかった値、右の列に基準との差を書きます。
基準は、表の外に一度だけ書きます。
表を作る
基準を \(25\) ℃ にします。値の近くにある、きりのよい数だからです。
差 = 実際の値 − 基準値 を、五つの行で順に使います。
地点ア 33 − 25 = +8
地点イ 27 − 25 = +2
地点ウ 34 − 25 = +9
地点エ 29 − 25 = +4
地点オ 22 − 25 = −3
地点オだけ、引く数のほうが大きく、答えは負の数です。
| 項目 | 実際の値 | 基準との差 |
|---|---|---|
| 地点ア | \(33\) ℃ | \(+8\) ℃ |
| 地点イ | \(27\) ℃ | \(+2\) ℃ |
| 地点ウ | \(34\) ℃ | \(+9\) ℃ |
| 地点エ | \(29\) ℃ | \(+4\) ℃ |
| 地点オ | \(22\) ℃ | \(-3\) ℃ |
基準は \(25\) ℃、単位は ℃ です。右の列だけで、いちばん高いのが地点ウだと分かります。
表ができたら、全部の行でたし戻す
差が出たら、基準値にたして、実際の値に戻るかを見る。 を、五つの行すべてで行います。
25 + (+8) = 33 、25 + (+2) = 27 、25 + (+9) = 34
25 + (+4) = 29 、25 + (−3) = 22
五行とも、はかった気温に戻った
表を作ったら、行を飛ばさずに全部たし戻してください。 一行でも書きまちがえると、あとの合計も平均もずれます。
基準を取り替えて、作り直す
前のレッスンで、基準を取り替えても、値どうしのちがいは変わりません。 と書きました。ここでくわしく調べます。
\(35\) ℃ 以上の日を猛暑日といいます。同じ記録を、\(35\) ℃ を基準にして作り直します。
地点ア 33 − 35 = −2
地点イ 27 − 35 = −8
地点ウ 34 − 35 = −1
地点エ 29 − 35 = −6
地点オ 22 − 35 = −13
前の表の差とならべます。
| 項目 | 実際の値 | 基準が \(25\) ℃ | 基準が \(35\) ℃ |
|---|---|---|---|
| 地点ア | \(33\) ℃ | \(+8\) ℃ | \(-2\) ℃ |
| 地点イ | \(27\) ℃ | \(+2\) ℃ | \(-8\) ℃ |
| 地点ウ | \(34\) ℃ | \(+9\) ℃ | \(-1\) ℃ |
| 地点エ | \(29\) ℃ | \(+4\) ℃ | \(-6\) ℃ |
| 地点オ | \(22\) ℃ | \(-3\) ℃ | \(-13\) ℃ |
五つとも負の差で、猛暑日の地点はありませんでした。
基準を上げた分だけ、差は下がる
どの行も、右の列が \(10\) 小さくなりました。
基準を \(10\) 増やすと、差はぜんぶ \(10\) 減ります。 実際の値は動かず、引く数だけが \(10\) 大きくなったからです。
変わらないのは、棒どうしの高さのちがい
それでも、変わらないものがあります。地点ウと地点オで見ます。
基準が 25 ℃ のとき (+9) − (−3) = +12
基準が 35 ℃ のとき (−1) − (−13) = +12
実際の値で 34 − 22 = 12
三つとも \(12\) ℃ です。基準を取り替えても、値どうしのちがいは変わりません。
だから、基準は、計算が楽になるように選んでよいのです。 ただし、答えるときは、基準と単位を言葉で添えてください。
高いほうと低いほうの、ちがいを求める
いちばん高い値といちばん低い値のちがいは、実際の値に戻さなくても、差の欄だけで求められます。
差の最大は地点ウの \(+9\)、最小は地点オの \(-3\) です。
\((+9)-(-3)=(+9)+(+3)=+12\)
ここでいう「差」は基準からのずれ、「ちがい」は二つの値のへだたりです。 使い分けてください。
合計と平均を、差から求める
合計も、差の欄から出せます。どの値も基準値と差に分かれるからです。
合計 = 基準値 × 個数 + 差の合計
差の合計は、加減の四つの手順で求めます。
手順1 項に分ける +8 、+2 、+9 、+4 、−3
手順2 並べかえる +8 + 2 + 9 + 4 − 3
手順3 正の項の和は +23 、負の項の和は −3
手順4 合わせて +23 − 3 = +20
基準値の \(5\) つ分と、差の合計を合わせます。
25 × 5 = 125 、125 + 20 = 145
平均は、仮平均の四つの手順 がそのまま使えます。基準を仮平均とみるだけです。
差の合計 \(+20\) を \(5\) で割ると、差の平均は \(+4\) ℃ です。\(25+(+4)=29\) で、平均は \(29\) ℃ です。
平均の \(29\) ℃ は、\(22\) ℃ と \(34\) ℃ のあいだにあります。
基準が 35 ℃ でも 35 × 5 + (−30) = 145 、平均は 29 ℃
資料を読み取るときの順序
表や資料を渡されたら、この順に見てください。
- まず基準と単位を確かめる
- 差の欄を見て、正の行と負の行を分ける
- 問われているのが、実際の値か、差か、値どうしのちがいかを見分ける
この三つの手順を、資料を読み取るときの順序といいます。
式を書く前に、何を聞かれたかを紙に書いてください。
この表は、同じ時点の値をならべたものです。前とあとをくらべる 変化量 = 最後の値 − 最初の値 とは別の道具です。二つの語を混ぜないでください。
例題1 基準を決めて表を作る
四つのクラスが集めた古紙は、\(1\) 組から順に \(86\)、\(93\)、\(79\)、\(98\) kg でした。\(90\) kg を基準として、基準との差の表を作りなさい。
差 = 実際の値 − 基準値 を、四つの行で順に使います。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(86-90=86+(-90)=-4\) | 実際の値から基準値を引いた |
| \(93-90=+3\) | \(2\) 組の差 |
| \(79-90=79+(-90)=-11\) | \(3\) 組の差 |
| \(98-90=+8\) | \(4\) 組の差 |
| 項目 | 実際の値 | 基準との差 |
|---|---|---|
| \(1\) 組 | \(86\) kg | \(-4\) kg |
| \(2\) 組 | \(93\) kg | \(+3\) kg |
| \(3\) 組 | \(79\) kg | \(-11\) kg |
| \(4\) 組 | \(98\) kg | \(+8\) kg |
確かめ
90 + (−4) = 86 、90 + (+3) = 93
90 + (−11) = 79 、90 + (+8) = 98 。四行とも戻った
答えの吟味
\(90\) kg より重い二つが正、軽い二つが負です。
答え \(90\) kg を基準にして、\(1\) 組 \(-4\) kg、\(2\) 組 \(+3\) kg、\(3\) 組 \(-11\) kg、\(4\) 組 \(+8\) kg
例題2 基準を取り替えて作り直す
例題1と同じ記録で、基準を \(100\) kg に取り替えます。表を作り直しなさい。また、\(2\) 組と \(3\) 組のちがいが変わらないことを確かめなさい。
動かしたのは基準だけです。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(86-100=-14\) | \(1\) 組の差を求め直した |
| \(93-100=-7\) | \(2\) 組の差を求め直した |
| \(79-100=-21\) | \(3\) 組の差を求め直した |
| \(98-100=-2\) | \(4\) 組の差を求め直した |
確かめ
100 + (−14) = 86 、100 + (−7) = 93
100 + (−21) = 79 、100 + (−2) = 98 。四行とも戻った
基準が 90 kg のとき (+3) − (−11) = +14
基準が 100 kg のとき (−7) − (−21) = +14
実際の値で 93 − 79 = 14 。三つとも同じ
答えの吟味
基準を \(10\) 増やしたので、差は四つとも \(10\) 減りました。
答え \(100\) kg を基準にして、\(1\) 組 \(-14\) kg、\(2\) 組 \(-7\) kg、\(3\) 組 \(-21\) kg、\(4\) 組 \(-2\) kg。\(2\) 組と \(3\) 組のちがいは \(14\) kg で変わらない
例題3 高いほうと低いほうのちがい
四つの地点の最高気温を、\(20\) ℃ を基準にして表にしました。
| 項目 | 実際の値 | 基準との差 |
|---|---|---|
| 地点カ | \(26\) ℃ | \(+6\) ℃ |
| 地点キ | \(15\) ℃ | \(-5\) ℃ |
| 地点ク | \(32\) ℃ | \(+12\) ℃ |
| 地点ケ | \(21\) ℃ | \(+1\) ℃ |
(1)いちばん高い地点といちばん低い地点の、気温のちがいを差の欄だけで求めなさい。
(2)基準からいちばん遠い地点はどこですか。
(1)は差の最大と最小を選び、(2)は絶対値をくらべます。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| (1)\((+12)-(-5)\) | 差の最大と最小を引いた |
| (1)\((+12)+(+5)=+17\) | 引き算をたし算に書きかえた |
| (2)\(32-20=+12\) | 地点クの差を確かめた |
差の絶対値は \(|+6|=6\)、\(|-5|=5\)、\(|+12|=12\)、\(|+1|=1\) で、いちばん大きいのは \(12\) です。
確かめ
実際の値で 32 − 15 = 17 。差の欄で出した 17 と同じ
20 + (+12) = 32 、20 + (−5) = 15 。気温に戻った
答えの吟味
\(-5\) の \(-\) は、基準より低い側だという意味です。遠さとは別です。
答え (1)\(17\) ℃ (2)地点ク(差の絶対値が \(12\) でいちばん大きいから)
例題4 合計と平均を、差から求める
五つのクラスが集めた古紙の重さは、\(82\)、\(77\)、\(91\)、\(89\)、\(96\) kg でした。\(85\) kg を基準として、合計と平均を差から求めなさい。
まず五つの差を出し、合計 = 基準値 × 個数 + 差の合計 を使います。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(82-85=-3\) | \(1\) 組の差 |
| \(77-85=-8\) | \(2\) 組の差 |
| \(91-85=+6\) | \(3\) 組の差 |
| \(89-85=+4\) | \(4\) 組の差 |
| \(96-85=+11\) | \(5\) 組の差 |
| \(+6+4+11-3-8=+10\) | 加減の四つの手順で差を合計した |
| \(85\times 5+10=435\) | 基準値の分と差の合計を合わせた |
| \(10\div 5=+2\) | 差の平均を求めた |
| \(85+(+2)=87\) | 仮平均に戻した |
確かめ
82 + 77 + 91 + 89 + 96 = 435 。同じ合計
435 ÷ 5 = 87 。同じ平均
答えの吟味
\(87\) kg は、いちばん小さい \(77\) kg といちばん大きい \(96\) kg のあいだにあります。
答え 合計は \(435\) kg、平均は \(87\) kg
例題5 差の表から、問われたものを読み取る
四つのクラスの古紙を、\(95\) kg を基準にして記録しました。実際の値は書かれていません。
| 項目 | 基準との差 |
|---|---|
| \(1\) 組 | \(-14\) kg |
| \(2\) 組 | \(-7\) kg |
| \(3\) 組 | \(+5\) kg |
| \(4\) 組 | \(+8\) kg |
(1)いちばん重かったクラスの実際の重さを求めなさい。
(2)いちばん重いクラスといちばん軽いクラスのちがいを求めなさい。
(1)は実際の値を聞かれています。差のままで答えてはいけません。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| (1)\(95+(+8)=103\) | 基準値に差をたした |
| (2)\((+8)-(-14)=(+8)+(+14)=+22\) | 差の最大と最小を引いた |
確かめ
95 + (+8) = 103 、95 + (−14) = 81
103 − 81 = 22 。差の欄で出した 22 と同じ
答えの吟味
(1)は実際の値、(2)はちがいです。問われたものがちがいます。
答え (1)\(103\) kg (2)\(22\) kg
今日の問い
基準を \(25\) ℃ から \(35\) ℃ に取り替えると、五つの差はぜんぶ変わりました。
それなのに、地点ウと地点オのちがいは \(12\) ℃ のままでした。なぜでしょうか。
どちらの実際の値も 実際の値 = 基準値 + 差 の形で、基準値の部分は同じです。
ちがいを求めると、その基準値どうしが打ち消し合います。残るのは差どうしのちがいです。
だから、基準をどこに置いても答えは動きません。
よくある間違い
まちがい1:基準を取り替えるとき、一部の行しか直さない
三つのクラスの古紙 \(84\)、\(79\)、\(91\) kg を、基準 \(85\) kg から \(95\) kg に取り替える問題です。もとの差は \(-1\)、\(-6\)、\(+6\) kg でした。
✗ 84 − 95 = −11
✗ 答え −11 kg 、−6 kg 、+6 kg
いちばん上の行だけ直して、下の二行をそのまま写しています。
○ 84 − 95 = −11
○ 79 − 95 = −16
○ 91 − 95 = −4
○ 答え −11 kg 、−16 kg 、−4 kg
たし戻して確かめます。
誤答の −6 で戻すと 95 + (−6) = 89 。79 kg に戻っていない
誤答の +6 で戻すと 95 + (+6) = 101 。91 kg に戻っていない
基準を取り替えたら、全部の行を書き直してください。 一行でも残すと、表の中で基準が二つになります。
まちがい2:問われているのが実際の値なのに、差を答える
基準が \(26\) ℃ の表で、ある地点の差が \(+5\) ℃ でした。その地点の気温を求める問題です。
✗ 答え +5 ℃
表に書かれた数を、そのまま写しています。\(+5\) ℃ は基準からのずれです。
○ 26 + (+5) = 31
○ 答え 31 ℃
たし戻して確かめます。
誤答の +5 ℃ を実際の気温とすると 5 − 26 = −21
表の差は +5 ℃ なので、合わない
問われたものを答えないまちがいは、計算が合っていても点になりません。
自分で確かめよう
紙に書いてから、答えを開いてください。表を作ったら、毎回たし戻して確かめること。
四つのクラスの古紙は \(92\)、\(83\)、\(99\)、\(94\) kg でした。\(90\) kg を基準として、基準との差の表を作りなさい。
問1の表で、いちばん重いクラスといちばん軽いクラスのちがいを、差の欄だけを使って求めなさい。
問1と同じ記録で、基準を \(100\) kg に取り替えて表を作り直しなさい。差はどう変わりますか。
問1の記録で、合計と平均を差の欄から求めなさい。
三つの地点サ・シ・スの最高気温は \(30\) ℃、\(23\) ℃、\(28\) ℃ でした。\(25\) ℃ を基準として表を作りなさい。
問5の表で、いちばん高い地点といちばん低い地点のちがいを、差の欄だけで求めなさい。
四つのクラスの古紙を、\(97\) kg を基準にして記録しました。差は \(+6\)、\(-9\)、\(+2\)、\(-3\) kg です。四つの実際の重さを求めなさい。
問7の記録で、合計と平均を求めなさい。
問5の表で、基準からいちばん遠い地点はどこですか。絶対値を使って説明しなさい。
次の答えはまちがっています。どこがまちがっているかを書き、正しく直しなさい。
基準 66 kg の表に、3 組の差が +12 kg とあった。
3 組の実際の重さを聞かれて、+12 kg と答えた。
- 次の答えはまちがっています。どこがまちがっているかを書き、正しく直しなさい。
基準 110 kg 、4 つのクラスの差が +3 、−5 、+9 、−3 の表がある。
4 つの合計を、差の合計の +4 として 4 kg と答えた。
- 基準を取り替えても、値どうしのちがいが変わらないのはなぜですか。説明しなさい。
答えと考え方
1. 差 = 実際の値 − 基準値 を、四つの行で順に使います。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(92-90=+2\) | 実際の値から基準値を引いた |
| \(83-90=83+(-90)=-7\) | 書きかえてから計算した |
| \(99-90=+9\) | \(3\) 組の差 |
| \(94-90=+4\) | \(4\) 組の差 |
確かめ
90 + (+2) = 92 、90 + (−7) = 83
90 + (+9) = 99 、90 + (+4) = 94 。四行とも戻った
答えの吟味
軽いのは \(2\) 組だけで、負の差もその行だけです。
答え \(90\) kg を基準にして、\(1\) 組 \(+2\) kg、\(2\) 組 \(-7\) kg、\(3\) 組 \(+9\) kg、\(4\) 組 \(+4\) kg
2. 差の最大と最小を選びます。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \((+9)-(-7)\) | 差の最大と最小を引いた |
| \((+9)+(+7)=+16\) | 引き算をたし算に書きかえた |
確かめ
実際の値で 99 − 83 = 16 。差の欄で出した 16 と同じ
答えの吟味
実際の値に戻さなくても、同じ答えです。
答え \(16\) kg
3. 動かしたのは基準だけです。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(92-100=-8\) | \(1\) 組の差を求め直した |
| \(83-100=-17\) | 同じように求め直した |
| \(99-100=-1\) | 同じように求め直した |
| \(94-100=-6\) | 同じように求め直した |
確かめ
100 + (−8) = 92 、100 + (−17) = 83
100 + (−1) = 99 、100 + (−6) = 94 。四行とも戻った
答えの吟味
基準を \(10\) 増やしたので、差は四つとも \(10\) 減りました。
答え \(100\) kg を基準にして \(-8\) kg、\(-17\) kg、\(-1\) kg、\(-6\) kg。差はぜんぶ \(10\) 減る
4. 合計 = 基準値 × 個数 + 差の合計 を使います。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(+2+9+4-7=+8\) | 加減の四つの手順で差を合計した |
| \(90\times 4+8=368\) | 基準値の分と差の合計を合わせた |
| \(8\div 4=+2\) | 差の平均を求めた |
| \(90+(+2)=92\) | 仮平均に戻した |
確かめ
92 + 83 + 99 + 94 = 368 。同じ合計
368 ÷ 4 = 92 。92 は 83 と 99 のあいだにある
答えの吟味
平均が \(1\) 組と同じ \(92\) kg になりました。
答え 合計は \(368\) kg、平均は \(92\) kg
5. 気温でも、式は変わりません。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(30-25=+5\) | 地点サの差 |
| \(23-25=23+(-25)=-2\) | 書きかえてから計算した |
| \(28-25=+3\) | 地点スの差 |
確かめ
25 + (+5) = 30 、25 + (−2) = 23 、25 + (+3) = 28 。三行とも戻った
答えの吟味
\(25\) ℃ より高い二つが正、低い一つが負です。
答え \(25\) ℃ を基準にして \(+5\) ℃、\(-2\) ℃、\(+3\) ℃
6. 差の最大と最小を選んで引きます。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \((+5)-(-2)=(+5)+(+2)=+7\) | 差の最大と最小を引いた |
確かめ
実際の値で 30 − 23 = 7 。差の欄で出した 7 と同じ
答えの吟味
基準の \(25\) ℃ は、答えのどこにも出てきません。
答え \(7\) ℃
7. 実際の値 = 基準値 + 差 を使います。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(97+(+6)=103\) | 基準値に差をたした |
| \(97+(-9)=88\) | 基準値に差をたした |
| \(97+(+2)=99\) | 基準値に差をたした |
| \(97+(-3)=94\) | 基準値に差をたした |
確かめ
103 − 97 = +6 、88 − 97 = −9
99 − 97 = +2 、94 − 97 = −3 。四行とも記録の差に戻った
答えの吟味
差が負の二つが、\(97\) kg より軽くなりました。
答え \(103\) kg、\(88\) kg、\(99\) kg、\(94\) kg
8. 合計 = 基準値 × 個数 + 差の合計 を使います。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(+6+2-9-3=-4\) | 加減の四つの手順で差を合計した |
| \(97\times 4+(-4)=384\) | 基準値の分と差の合計を合わせた |
| \((-4)\div 4=-1\) | 差の平均を求めた |
| \(97+(-1)=96\) | 仮平均に戻した |
確かめ
103 + 88 + 99 + 94 = 384 。同じ合計
384 ÷ 4 = 96 。96 は 88 と 103 のあいだにある
答えの吟味
差の合計が負なので、平均は基準より軽くなりました。
答え 合計は \(384\) kg、平均は \(96\) kg
9. 遠さを見るので、符号ではなく絶対値をくらべます。
差の絶対値は \(|+5|=5\)、\(|-2|=2\)、\(|+3|=3\) です。
確かめ
25 ℃ から 30 ℃ までのはなれは 5
ほかの地点は 2 と 3 で、5 より小さい
答えの吟味
\(-2\) の \(-\) は、基準より低い側だという意味です。
答え 地点サ(差の絶対値が \(5\) でいちばん大きいから)
10. 差をそのまま実際の重さとして答えたのが、まちがいです。
問われているのは実際の値です。
誤答の +12 kg を実際の重さとすると 12 − 66 = −54
表の差は +12 kg なので、合わない
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(66+(+12)=78\) | 基準値に差をたした |
確かめ
78 − 66 = +12 。表の差に戻った
答えの吟味
\(+12\) kg は基準からのずれで、重さそのものではありません。
答え \(78\) kg
11. 基準値の分をたしていないのが、まちがいです。
差の合計は、ずれを合わせただけです。基準値 \(110\) kg の \(4\) つ分が入っていません。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(+3+9-5-3=+4\) | 加減の四つの手順で差を合計した |
| \(110\times 4=440\) | 基準値の分を求めた |
| \(440+4=444\) | 差の合計と合わせた |
確かめ
110 + (+3) = 113 、110 + (−5) = 105 、110 + (+9) = 119 、110 + (−3) = 107
113 + 105 + 119 + 107 = 444 。合った
答えの吟味
合計は、いちばん重いクラスより大きくなるはずです。
答え \(444\) kg
12. どの実際の値も、実際の値 = 基準値 + 差 の形に書けます。
二つの値のちがいを求めると、同じ基準値どうしが打ち消し合います。残るのは差どうしのちがいです。
確かめ
基準が 90 kg のとき (+9) − (−7) = 16
基準が 100 kg のとき (−1) − (−17) = 16
実際の値でも 99 − 83 = 16
答えの吟味
差の変わり方が同じなので、打ち消し合います。
答え どちらの値も基準値をふくんでいて、引くと基準値どうしが打ち消し合うから
次のレッスンへ
項目、実際の値、基準との差の三つの列でつくる表を、基準との差の表といいます。
基準を取り替えても、値どうしのちがいは変わりません。
合計と平均も動きません。基準は、計算が楽になるように選んでよいのです。
次のレッスンは、このセクションのまとめです。平均が分かっていて欠けた一つを求め直す問題や、二つの地点の時刻のずれをあつかいます。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。