LESSON 01

累乗と四則の混合計算

四則の混じった計算の順序

かっこの中・累乗・乗除・加減の順で、四則の混じった式を計算する。かっこの入れ子は内側からほどき、加減のところはセクション4の加減の四つの手順をそのまま使う。一行に一つのことだけを書いて途中式を飛ばさない書き方も決める。

四則の混じった計算の順序

このレッスンでできるようになること

  • かっこの中・累乗・乗除・加減の順で、四則の混じった式を計算できる
  • かっこの入れ子を、内側から順にほどける
  • 一行に一つのことだけを書いて、途中式を飛ばさずに答えまで進められる

前のレッスンの確認

  • 絶対値 … ある数を表す点と原点との距離
  • … 式を \(+\)\(-\) で区切った、ひとかたまりのこと(符号は項に含まれる)
  • 累乗 … 同じ数をいくつかかけたもの
  • … 累乗で、繰り返しかける数
  • 指数 … 累乗で右上に書く、かける個数を表す数
  • 指数は、すぐ左にあるものだけにかかります。
  • かっこがあれば、かっこの中ぜんぶが底になります。
  • かっこがなければ、底は数の部分だけです。
  • 前についた \(-\) は、累乗を計算したあとにかかります。
  • \((-4)^{2}\)\(-4^{2}\) は、別の数です。
  • 底が負の数のときは、指数が偶数なら正、指数が奇数なら負になります。
  • かけ算とわり算がならんだ式は、左から順に計算します。
  • かっこがあるときは、中が先です。
  • 符号が先、絶対値があと … ①符号を先に決める(同じ符号どうしなら \(+\)、ちがう符号どうしなら \(-\)) ②絶対値どうしをかける
  • 同じ符号どうしなら商は正、ちがう符号どうしなら商は負になります。
  • 分配法則 … かっこの外の数を、かっこの中のそれぞれにかけて、たすこと。
  • 選ぶのは、計算が楽なほうの道です。
  • 加減の四つの手順 … ①項に分ける(符号は項に含める)②並べかえる(加法の交換法則・結合法則が根拠)③正の項の和と、負の項の和をそれぞれ求める合わせる

絶対値は記号でも書きます。\(|-12|\)\(12\) です。

ここまでの計算を、一つの順序にまとめます。

セクション6で、二つはもう決まっています

新しい決まりを、はじめから作るのではありません。セクション6のレッスン5で、二つを決めました。

かけ算とわり算がならんだ式は、左から順に計算します。

かっこがあるときは、中が先です。

この二つは、今日もそのまま使います。

足りないのは、累乗と加減の場所です。差しこめば、順序が完成します。

累乗は、乗除より先にします

累乗は、かけ算を短く書いたものでした。\(5^{2}\)\(5\times 5\) の短い書き方です。

\(10\times 5^{2}\) で考えます。指数は、すぐ左にあるものだけにかかります。

すぐ左にあるのは \(5\) で、\(10\) は底に入りません。つまり \(10\times 5^{2}\)\(10\times(5\times 5)\) のことです。\(5^{2}\) はひとかたまりです。

ひとかたまりを先に \(25\) に直してから、\(10\) をかけます。答えは \(250\) です。

累乗がひとかたまりであることを示した図 左に正しい読み方があり、右上の数のすぐ左にある数だけが四角で囲まれてひとかたまりだと示されている。右にまちがった読み方があり、前の数まで囲んでしまった場合の値がならんでいる。二つの答えは大きくちがう。 どこまでが ひとかたまりか 正しい読み方 10 × 5 2 ここが ひとかたまり = 10 × (5 × 5) = 10 × 25 = 250 まちがった読み方 (10 × 5) 2 10 まで 底に入れてしまう = 50 × 50 = 2500 答えが まるで ちがう 指数は すぐ左に あるものだけに かかる

かけ算に戻さないと、\(10\) をかけられません。だから累乗が先です。

順序を、一本にまとめます

四つが出そろいました。順にならべます。

かっこの中 → 累乗 → 乗除 → 加減

同じ優先順位のものは、左から順に。

どれを先にするかの順を、優先順位といいます。

\(-13+4^{2}\div 8+9\) なら、\(4^{2}\) が先で、次が \(\div\)、最後が \(+\) です。

計算の順序を四つの優先順位で示した図 四つの優先順位が上から下へならんでいる。上から順に、かっこの中、累乗、乗除、加減となっている。右側に、その優先順位でとくに気をつけることが書いてある。いちばん下に、同じ優先順位のものは左から順にと書いてある。 計算の順序 上にあるものから先にする 優先順位1 かっこの中 内側の かっこから 優先順位2 累乗 底が どこまでかを 見る 優先順位3 乗除 × ÷ 左から 順に 優先順位4 加減 + − 加減の四つの手順 同じ優先順位の ものは 左から 順に

優先順位が下がるほど、あとです。同じ優先順位では、左にあるものが先です。

四つの優先順位を、一つの式でたどります

\(\{3+(-7)\}\times 12-(-2)^{2}\) を計算します。

外側のかっこは \(\{\ \}\) で書いてあります。

優先順位1 かっこの中

\(3+(-7)=-4\) です。式は \((-4)\times 12-(-2)^{2}\) になりました。

優先順位2 累乗

\((-2)^{2}\) の底は \(-2\) で、指数が偶数なので符号は \(+\) です。

\(|-2|\)\(2\) なので、絶対値は \(2\times 2=4\) です。\((-2)^{2}=4\) になります。

優先順位3 乗除

\((-4)\times 12\) を、符号が先、絶対値があと で計算します。

符号はちがうので \(-\)、絶対値は \(4\times 12=48\) です。答えは \(-48\) です。

優先順位4 加減

\(-48-4=-52\) になりました。

確かめ

{3 + (−7)} × 12 − (−2) の 2 乗
= (−4) × 12 − 4
= −48 − 4
= −52

上から一つずつ通っただけです。

加減のところは、セクション4の手順がそのまま使えます

最後に残るのは、たし算と引き算だけです。ここは新しくありません。

セクション4のレッスン5の道具を、そのまま持ってきます。

加減の四つの手順

  1. 項に分ける(符号は項に含める)
  2. 並べかえる(加法の交換法則・結合法則が根拠)
  3. 正の項の和と、負の項の和をそれぞれ求める
  4. 合わせる

\(-13+4^{2}\div 8+9\) でためします。累乗と乗除を先にかたづけます。

\(4^{2}=16\)\(16\div 8=2\) なので、残るのは \(-13+2+9\) です。

項は \(-13\)\(+2\)\(+9\) の三つです。並べかえて \(2+9-13\) とします。

正の項の和は \(11\)、負の項の和は \(-13\) で、合わせて \(-2\) になります。

確かめ

−13 + 4 の 2 乗 ÷ 8 + 9
= −13 + 2 + 9
= −2
左から順に −13 + 2 = −11 、−11 + 9 = −2

項が三つ以上ならんだら、四つの手順です。

かっこの入れ子は、内側から

かっこの中に、もう一組かっこが入ることがあります。外側は \(\{\ \}\) の形にします。

\(\{18-(4-10)\}\div(-12)\) を計算します。内側の \((4-10)\) が、いちばん先です。

\(4-10=-6\)、次に外側で \(18-(-6)=24\)、最後にわり算です。

\(24\div(-12)\) は符号がちがうので商は負です。絶対値は \(2\) で、答えは \(-2\) です。

入れ子のかっこを内側からほどく流れ図 四つの式が上から下へならび、矢印でつながっている。はじめに内側のまるかっこを計算し、次に外側のなみかっこを計算し、最後にわり算をして答えが出ている。 入れ子の かっこは 内側から ほどく {18 − (4 − 10)} ÷ (−12) 内側が 先 {18 − (−6)} ÷ (−12) 外側の 波かっこ 24 ÷ (−12) わり算 = −2 いちばん 内側から 外へ ほどく

外側から手をつけると、内側がまだ数になっていません。

かっこの中に 分配法則 を使って配る道もありますが、数だけの式では遠回りになりがちです。レッスン3で決めたとおり、選ぶのは、計算が楽なほうの道です。

符号を落とさないための、二つの見どころ

順序をまちがえる人より、符号を落とす人のほうが多いのです。見どころは二つです。

見どころ1 累乗にかっこが付いているか

\((-4)^{2}\)\(-4^{2}\) は、別の数です。 かっこがあるかないかで、底が変わります。

かっこがあれば、かっこの中ぜんぶが底になります。 \((-4)^{2}\) の底は \(-4\) です。

かっこがなければ、底は数の部分だけです。 \(-4^{2}\) の底は \(4\) です。

混合式の中でも、同じように読み分けます。

累乗のところ 計算 答え
\(-4^{2}+12\) \(-4^{2}=-16\) \(-16+12\) \(-4\)
\((-4)^{2}+12\) \((-4)^{2}=16\) \(16+12\) \(28\)

前についた \(-\) は、累乗を計算したあとにかかります。 先に \(-\) を底へ入れてはいけません。

見どころ2 引き算の記号か、符号か

\(18-(-3)^{2}\) では、前の \(-\) が引き算の記号、後ろの \(-\)\(3\) の符号です。

\((-3)^{2}=9\) なので、式は \(18-9\) で、答えは \(9\) です。\(18+9\) ではありません。

書き方のきまり

答えが合っていても、書き方がくずれると、あとで見直せません。三つ守ってください。

  • 一行に一つのことだけをする。 二か所を同時に直すと、まちがいが見つかりません
  • 等号を縦にそろえる。 どの行で何をしたかが見えます
  • 途中式を飛ばさない。 頭の中で二つまとめると、そこがぬけ落ちます

さきほどの式を、この形で書き直します。

{3 + (−7)} × 12 − (−2) の 2 乗
= (−4) × 12 − (−2) の 2 乗       ← かっこの中だけを計算した
= (−4) × 12 − 4                  ← 累乗だけを計算した
= −48 − 4                        ← かけ算だけを計算した
= −52                            ← 最後に引き算

一行ごとに、変わったところが一か所だけです。入試では、ここが点です。

例題1 かっこのない式を、順序どおりに計算する

次の計算をしなさい。

(1)\(-9+(-5)^{2}\div 5\) (2)\(3\times 15-2^{4}\) (3)\((-6)^{2}\div 4-15\) (4)\(-20-(-3)^{3}\div 9\)

まず累乗です。(1)の \((-5)^{2}\) は、\(|-5|\)\(5\) なので絶対値が \(25\) になります。

累乗 乗除 加減 答え
(1) \((-5)^{2}=25\) \(25\div 5=5\) \(-9+5\) \(-4\)
(2) \(2^{4}=16\) \(3\times 15=45\) \(45-16\) \(29\)
(3) \((-6)^{2}=36\) \(36\div 4=9\) \(9-15\) \(-6\)
(4) \((-3)^{3}=-27\) \(-27\div 9=-3\) \(-20-(-3)\) \(-17\)

確かめ

(1)−9 + 5 = −4
(2)45 − 16 = 29
(3)9 − 15 = −6
(4)−20 − (−3) = −20 + 3 = −17

答えの吟味

(4)は指数が奇数なので、累乗が負になります。だから最後は足し算に変わります。

答え (1)\(-4\) (2)\(29\) (3)\(-6\) (4)\(-17\)

例題2 かっこのある式

次の計算をしなさい。

(1)\(\{7+(-11)\}\times 14+50\) (2)\(50-\{20+(-6)\}\div(-7)\)

かっこの中がいちばん先です。中を数にしてから次へ進みます。

かっこの中 乗除 加減 答え
(1) \(7+(-11)=-4\) \(-4\times 14=-56\) \(-56+50\) \(-6\)
(2) \(20+(-6)=14\) \(14\div(-7)=-2\) \(50-(-2)\) \(52\)

確かめ

(1)−56 + 50 = −6
(2)50 − (−2) = 50 + 2 = 52

答えの吟味

(2)の商は負です。負の数を引くので、答えは \(50\) より大きくなります。

答え (1)\(-6\) (2)\(52\)

例題3 かっこの入れ子

次の計算をしなさい。

(1)\(\{25-(8-13)\}\div(-10)\) (2)\(\{(-2)^{3}+(6-10)\}\times 10\)

内側の \((\ )\) から順にほどきます。外側はそのあとです。

内側 外側 乗除 答え
(1) \(8-13=-5\) \(25-(-5)=30\) \(30\div(-10)\) \(-3\)
(2) \(6-10=-4\) \(-8+(-4)=-12\) \(-12\times 10\) \(-120\)

(2)は \((-2)^{3}\) も先に計算します。指数が奇数なので \(-8\) です。

確かめ

(1)30 ÷ (−10) = −3  (−10) × (−3) = 30  もどった
(2)(−12) × 10 = −120

答えの吟味

(1)は内側を先にしないと、\(25-8=17\) から進んで答えが変わります。

答え (1)\(-3\) (2)\(-120\)

例題4 かっこのあるなしで、答えがどう変わるか

次の計算をしなさい。

(1)\(-6^{2}\div 9+11\) (2)\((-6)^{2}\div 9+11\)

数字の形はそっくりです。ちがうのは、かっこがあるかないかだけです。

累乗 乗除 加減 答え
(1) \(6\) \(-6^{2}=-36\) \(-36\div 9=-4\) \(-4+11\) \(7\)
(2) \(-6\) \((-6)^{2}=36\) \(36\div 9=4\) \(4+11\) \(15\)

確かめ

(1)−(6 × 6) = −36  −36 ÷ 9 = −4  −4 + 11 = 7
(2)(−6) × (−6) = 36  36 ÷ 9 = 4  4 + 11 = 15

答えの吟味

\(|-6|\) はどちらも \(6\) です。ちがうのは底に \(-\) が入るかどうかです。

答え (1)\(7\) (2)\(15\)

例題5 分数がまじる式

次の計算をしなさい。

(1)\(\left(-\dfrac{1}{5}\right)^{2}\times 50-3\)

(2)\(\dfrac{1}{8}-\left(-\dfrac{3}{8}\right)^{2}\)

分数でも、順序は変わりません。累乗が先です。

累乗 乗除 加減 答え
(1) \(\left(-\dfrac{1}{5}\right)^{2}=\dfrac{1}{25}\) \(\dfrac{1}{25}\times 50=2\) \(2-3\) \(-1\)
(2) \(\left(-\dfrac{3}{8}\right)^{2}=\dfrac{9}{64}\) なし \(\dfrac{1}{8}-\dfrac{9}{64}\) \(-\dfrac{1}{64}\)

(1)は分母の \(25\)\(50\) を約分すると、\(2\) になります。

確かめ

(1)5 分の 1 を 2 個かけて 25 分の 1  25 分の 1 × 50 = 2  2 − 3 = −1
(2)64 分の 8 − 64 分の 9 = 64 分の −1

答えの吟味

(2)の累乗は指数が偶数なので正の数です。それを引くので答えは負です。

答え (1)\(-1\) (2)\(-\dfrac{1}{64}\)

例題6 長い式を、一行に一つずつ書く

\(\{(-7)+13\}\times 15-(-4)^{3}\div 8\) を計算しなさい。

優先順位が四つとも出てきます。上から一つずつ書き下ろします。

この行でしたこと
\(\{(-7)+13\}\times 15-(-4)^{3}\div 8\) もとの式
\(6\times 15-(-4)^{3}\div 8\) かっこの中を計算した
\(6\times 15-(-64)\div 8\) 累乗を計算した
\(90-(-64)\div 8\) 左のかけ算を計算した
\(90-(-8)\) わり算を計算した
\(98\) 引き算をした

確かめ

(−7) + 13 = 6  6 × 15 = 90
(−4) の 3 乗 = −64  −64 ÷ 8 = −8
90 − (−8) = 90 + 8 = 98

答えの吟味

\((-4)^{3}\) は指数が奇数なので負です。それを引くので、答えは \(90\) より大きくなります。

答え \(98\)

今日の問い

順序は、だれかが勝手に決めた約束なのでしょうか。決めなくてもよかったのでしょうか。

\(20-5^{2}\) でためします。順序どおりなら \(20-25=-5\) です。

左から順に読むと、\(20-5=15\) から \(15^{2}=225\) になります。

答えが \(-5\)\(225\) に割れました。同じ式が、二通りに読めてしまいます。

順序は、式の読み方を一通りに決めるためのものです。

では、順序と別の計算がしたいときは、かっこを書きます。

\(15^{2}\) を出したいなら \((20-5)^{2}\) です。かっこがあるときは、中が先です。

かっこは、順序を書きかえる道具です。飾りではありません。

よくある間違い

まちがい1:かっこのない累乗で、底をまちがえる

\(-5^{2}+63\div 9\) を計算する問題です。

✗ −5 を 2 個かけて 25
✗ 25 + 63 ÷ 9
✗ = 25 + 7 = 32

\(-5^{2}\) にかっこはありません。かっこがなければ、底は数の部分だけです。

底は \(5\) で、\(5\)\(2\) 個かけて \(25\)、その反対の数で \(-25\) になります。

○ −5 の 2 乗 = −(5 × 5) = −25
○ 63 ÷ 9 = 7
○ −25 + 7 = −18

誤答をもとの式に戻して確かめます。

誤答 32 は (−5) の 2 乗 + 63 ÷ 9 の答え
もとの式は −5 の 2 乗 + 63 ÷ 9 で、答えは −18
底がちがうので、まちがい

\((-4)^{2}\)\(-4^{2}\) は、別の数です。 底を先に決めてください。

まちがい2:引く記号のうしろで、符号を落とす

\(-11-(-3)^{2}\) を計算する問題です。

✗ − が二つ ならんでいるから + になる
✗ −11 + 9
✗ = −2

\(-(-3)^{2}\) の二つの \(-\) は、並んで見えても一組ではありません。

先に \((-3)^{2}\) を計算します。指数が偶数なので \(9\) です。そのあとで引きます。

○ (−3) の 2 乗 = 9
○ −11 − 9 = −20

誤答をもとの式に戻して確かめます。

誤答 −2 は −11 − (−9) の答え
(−3) の 2 乗 は −9 ではなく 9 なので、まちがい

累乗についたかっこは、累乗を計算するまで外せません。

まちがい3:内側のかっこを、先に計算しない

\(\{30-(7-15)\}\div 2\) を計算する問題です。

✗ 左から 30 − 7 = 23
✗ 23 − 15 = 8
✗ 8 ÷ 2 = 4

内側の \((7-15)\) を、ひとかたまりとして見ていません。

\((7-15)\)\(-8\) で、\(30\) から \(-8\) を引くので \(30+8=38\) になります。

○ 7 − 15 = −8
○ 30 − (−8) = 38
○ 38 ÷ 2 = 19

誤答をもとの式に戻して確かめます。

誤答 4 は (30 − 7 − 15) ÷ 2 の答え
内側のかっこがあるので、30 − 7 − 15 とは読めない
正しい答えは 19 で、まちがい

内側のかっこは、ひとかたまりです。 いちばん内側からほどきます。

自分で確かめよう

紙に書いてから、答えを開いてください。一行に一つのことだけを書くこと。

  1. いちばん先に計算するところを答えなさい。計算はしなくてかまいません。 (1)\(-8+7\times 16\) (2)\(20-(-2)^{3}\div 4\) (3)\(\{-9+(2-11)\}\times 5\)

  2. \(-15+10^{2}\div 2\) を計算しなさい。

  3. \(8\times 14-6^{2}\) を計算しなさい。

  4. \(-3^{2}+55\div(-11)\) を計算しなさい。

  5. \(-7^{2}+(-7)^{2}\) を計算しなさい。

  6. \(-2^{3}+\{13+(-25)\}\div(-2)+5\) を計算しなさい。

  7. \(\{4^{2}+(-6)\}\div(-5)\) を計算しなさい。

  8. \(\{16-(9-14)\}\div(-7)\) を計算しなさい。

  9. \(\{(-3)^{2}+(4-13)\}\times 12+7\) を計算しなさい。

  10. \(\dfrac{5}{6}-\left(-\dfrac{1}{2}\right)^{2}\) を計算しなさい。

  11. \((-0.6)^{2}\times 25-4\) を計算しなさい。

  12. 次の計算はまちがっています。どこがまちがっているかを書き、正しく計算しなさい。

−2 の 4 乗 + 3 × 18
= 16 + 54
= 70
  1. 累乗を、かけ算やわり算より先に計算するのはなぜですか。\(5^{2}\) が何を短く書いたものかを使って説明しなさい。
答えと考え方

1. 優先順位が上のものをさがします。かっこがあれば、いちばん内側が先です。

いちばん先 理由
(1)\(-8+7\times 16\) \(7\times 16\) 乗除は加減より先
(2)\(20-(-2)^{3}\div 4\) \((-2)^{3}\) 累乗は乗除より先
(3)\(\{-9+(2-11)\}\times 5\) \(2-11\) 内側のかっこが先

確かめ

(1)7 × 16 = 112  (2)(−2) の 3 乗 = −8  (3)2 − 11 = −9

答えの吟味

(3)は外側にも波かっこがあります。それでも内側が先です。

答え (1)\(7\times 16\) (2)\((-2)^{3}\) (3)\(2-11\)

2.〜4. 累乗を先にかたづけ、次に乗除、最後に加減です。

累乗 乗除 加減 答え
2. \(10^{2}=100\) \(100\div 2=50\) \(-15+50\) \(35\)
3. \(6^{2}=36\) \(8\times 14=112\) \(112-36\) \(76\)
4. \(-3^{2}=-9\) \(55\div(-11)=-5\) \(-9+(-5)\) \(-14\)

確かめ

2. −15 + 50 = 35  3. 112 − 36 = 76
4. −9 + (−5) = −14  (−11) × (−5) = 55  もどった

答えの吟味

4 の \(-3^{2}\) にかっこはありません。底は \(3\) なので \(-9\) です。

答え 2. \(35\) 3. \(76\) 4. \(-14\)

5.〜7. 底がどこまでかを、はじめに決めます。

累乗 かっこの中 乗除 加減 答え
5. \(-7^{2}=-49\)\((-7)^{2}=49\) なし なし \(-49+49\) \(0\)
6. \(-2^{3}=-8\) \(13+(-25)=-12\) \(-12\div(-2)=6\) \(-8+6+5\) \(3\)
7. \(4^{2}=16\) \(16+(-6)=10\) \(10\div(-5)=-2\) なし \(-2\)

6 の加減は項が三つです。加減の四つの手順 で、正の和 \(11\)、負の和 \(-8\)、合わせて \(3\) です。

確かめ

5. −7 の 2 乗 = −49 、(−7) の 2 乗 = 49  −49 + 49 = 0
6. −8 + 6 + 5 = 3
7. 10 ÷ (−5) = −2  (−5) × (−2) = 10  もどった

答えの吟味

5 は底がちがう二つの累乗です。反対の数どうしなので、和は \(0\) です。

答え 5. \(0\) 6. \(3\) 7. \(-2\)

8.〜9. 内側の \((\ )\) から順にほどきます。

内側 外側 乗除 加減 答え
8. \(9-14=-5\) \(16-(-5)=21\) \(21\div(-7)=-3\) なし \(-3\)
9. \(4-13=-9\) \(9+(-9)=0\) \(0\times 12=0\) \(0+7\) \(7\)

9 は外側の中に \((-3)^{2}\) があります。累乗を先に \(9\) にしてから足します。

確かめ

8. 21 ÷ (−7) = −3  (−7) × (−3) = 21  もどった
9. 9 + (−9) = 0 、0 × 12 = 0 、0 + 7 = 7

答えの吟味

9 はかっこの中が \(0\) です。\(12\) をかけても \(0\) のままです。

答え 8. \(-3\) 9. \(7\)

10.〜11. 分数と小数でも、累乗が先です。

累乗 乗除 加減 答え
10. \(\left(-\dfrac{1}{2}\right)^{2}=\dfrac{1}{4}\) なし \(\dfrac{5}{6}-\dfrac{1}{4}\) \(\dfrac{7}{12}\)
11. \((-0.6)^{2}=0.36\) \(0.36\times 25=9\) \(9-4\) \(5\)

10 は分母を \(12\) にそろえます。\(\dfrac{10}{12}-\dfrac{3}{12}=\dfrac{7}{12}\) です。

確かめ

10. 2 分の 1 を 2 個かけて 4 分の 1  12 分の 10 − 12 分の 3 = 12 分の 7
11. 0.6 を 2 個かけて 0.36  0.36 × 25 = 9  9 − 4 = 5

答えの吟味

10 の累乗は正の数です。\(\dfrac{5}{6}\) より小さいので、答えは正のままです。

答え 10. \(\dfrac{7}{12}\) 11. \(5\)

12. まちがっているのは、\(1\) 行目の累乗の底です。

\(-2^{4}\) にかっこはありません。底は \(2\) で、\(2^{4}=16\) の反対の数の \(-16\) です。

○ −2 の 4 乗 = −(2 × 2 × 2 × 2) = −16
○ 3 × 18 = 54
○ −16 + 54 = 38

確かめ

誤答 70 は (−2) の 4 乗 + 3 × 18 の答え
もとの式は −2 の 4 乗 + 3 × 18 で、答えは 38
底に − が入っているので、まちがい

答えの吟味

指数が偶数なので、底に \(-\) を入れると符号が入れかわります。

答え 底を \(-2\) としたのがまちがい。正しくは \(38\)

13. 累乗が何の短い書き方だったかに戻ります。

確かめ

5 の 2 乗 は 5 × 5 を短く書いたもの
だから 10 × 5 の 2 乗 は 10 × (5 × 5) と同じ
5 の 2 乗 をかけ算に戻さないと 10 をかける相手が決まらない

答えの吟味

指数は、すぐ左にあるものだけにかかります。 だから \(10\) は底に入りません。

答え \(5^{2}\)\(5\times 5\) を短く書いたものなので、先にかけ算の形に戻さないと、かける相手が決まらないから

次のレッスンへ

四則の順序が、これでそろいました。

かっこの中 → 累乗 → 乗除 → 加減 の順で、同じ優先順位のものは、左から順に。 です。

セクション6の かけ算とわり算がならんだ式は、左から順に計算します。かっこがあるときは、中が先です。 は、そのまま生きています。

加減のところは、セクション4の 加減の四つの手順 が使えます。

書き方も決めました。一行に一つのことだけをして、途中式を飛ばさないでください。

次のレッスンは「くふうして計算する」です。

順序どおりに進めば答えは出ますが、遠回りになることがあります。同じ答えに、もっと短い道で着く方法をあつかいます。

次のレッスンへ くふうして計算する →

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。

UNDERSTANDING CHECK

理解チェック:四則の混じった計算の順序

70% 合格ライン
  1. 設問 0
    四則の混じった計算で、どれを先にするかの順を優先順位といいます。優先順位の正しい並びはどれですか。
  2. 設問 1
    $8\times 3^{2}$ では、累乗を乗除より先に計算します。そう決まっているのはなぜですか。
  3. 設問 2
    $-9+(-4)^{2}\times 3$ を計算しなさい。
  4. 設問 3
    $-5^{2}+\{32-(14-6)\}\div(-4)$ を計算しなさい。
  5. 設問 4
    $-14-(-5)^{2}$ を、$-14+5^{2}=-14+25=11$ と計算しました。まちがいの原因はどれですか。

まずは自分で選んでみましょう。採点・学習履歴への記録は、回答APIとの連携時に追加します。