四則の混じった計算の順序
このレッスンでできるようになること
- かっこの中・累乗・乗除・加減の順で、四則の混じった式を計算できる
- かっこの入れ子を、内側から順にほどける
- 一行に一つのことだけを書いて、途中式を飛ばさずに答えまで進められる
前のレッスンの確認
- 絶対値 … ある数を表す点と原点との距離
- 項 … 式を \(+\) と \(-\) で区切った、ひとかたまりのこと(符号は項に含まれる)
- 累乗 … 同じ数をいくつかかけたもの
- 底 … 累乗で、繰り返しかける数
- 指数 … 累乗で右上に書く、かける個数を表す数
- 指数は、すぐ左にあるものだけにかかります。
- かっこがあれば、かっこの中ぜんぶが底になります。
- かっこがなければ、底は数の部分だけです。
- 前についた \(-\) は、累乗を計算したあとにかかります。
- \((-4)^{2}\) と \(-4^{2}\) は、別の数です。
- 底が負の数のときは、指数が偶数なら正、指数が奇数なら負になります。
- かけ算とわり算がならんだ式は、左から順に計算します。
- かっこがあるときは、中が先です。
- 符号が先、絶対値があと … ①符号を先に決める(同じ符号どうしなら \(+\)、ちがう符号どうしなら \(-\)) ②絶対値どうしをかける
- 同じ符号どうしなら商は正、ちがう符号どうしなら商は負になります。
- 分配法則 … かっこの外の数を、かっこの中のそれぞれにかけて、たすこと。
- 選ぶのは、計算が楽なほうの道です。
- 加減の四つの手順 … ①項に分ける(符号は項に含める)②並べかえる(加法の交換法則・結合法則が根拠)③正の項の和と、負の項の和をそれぞれ求める ④合わせる
絶対値は記号でも書きます。\(|-12|\) は \(12\) です。
ここまでの計算を、一つの順序にまとめます。
セクション6で、二つはもう決まっています
新しい決まりを、はじめから作るのではありません。セクション6のレッスン5で、二つを決めました。
かけ算とわり算がならんだ式は、左から順に計算します。
かっこがあるときは、中が先です。
この二つは、今日もそのまま使います。
足りないのは、累乗と加減の場所です。差しこめば、順序が完成します。
累乗は、乗除より先にします
累乗は、かけ算を短く書いたものでした。\(5^{2}\) は \(5\times 5\) の短い書き方です。
\(10\times 5^{2}\) で考えます。指数は、すぐ左にあるものだけにかかります。
すぐ左にあるのは \(5\) で、\(10\) は底に入りません。つまり \(10\times 5^{2}\) は \(10\times(5\times 5)\) のことです。\(5^{2}\) はひとかたまりです。
ひとかたまりを先に \(25\) に直してから、\(10\) をかけます。答えは \(250\) です。
かけ算に戻さないと、\(10\) をかけられません。だから累乗が先です。
順序を、一本にまとめます
四つが出そろいました。順にならべます。
かっこの中 → 累乗 → 乗除 → 加減
同じ優先順位のものは、左から順に。
どれを先にするかの順を、優先順位といいます。
\(-13+4^{2}\div 8+9\) なら、\(4^{2}\) が先で、次が \(\div\)、最後が \(+\) です。
優先順位が下がるほど、あとです。同じ優先順位では、左にあるものが先です。
四つの優先順位を、一つの式でたどります
\(\{3+(-7)\}\times 12-(-2)^{2}\) を計算します。
外側のかっこは \(\{\ \}\) で書いてあります。
優先順位1 かっこの中
\(3+(-7)=-4\) です。式は \((-4)\times 12-(-2)^{2}\) になりました。
優先順位2 累乗
\((-2)^{2}\) の底は \(-2\) で、指数が偶数なので符号は \(+\) です。
\(|-2|\) は \(2\) なので、絶対値は \(2\times 2=4\) です。\((-2)^{2}=4\) になります。
優先順位3 乗除
\((-4)\times 12\) を、符号が先、絶対値があと で計算します。
符号はちがうので \(-\)、絶対値は \(4\times 12=48\) です。答えは \(-48\) です。
優先順位4 加減
\(-48-4=-52\) になりました。
確かめ
{3 + (−7)} × 12 − (−2) の 2 乗
= (−4) × 12 − 4
= −48 − 4
= −52
上から一つずつ通っただけです。
加減のところは、セクション4の手順がそのまま使えます
最後に残るのは、たし算と引き算だけです。ここは新しくありません。
セクション4のレッスン5の道具を、そのまま持ってきます。
加減の四つの手順
- 項に分ける(符号は項に含める)
- 並べかえる(加法の交換法則・結合法則が根拠)
- 正の項の和と、負の項の和をそれぞれ求める
- 合わせる
\(-13+4^{2}\div 8+9\) でためします。累乗と乗除を先にかたづけます。
\(4^{2}=16\)、\(16\div 8=2\) なので、残るのは \(-13+2+9\) です。
項は \(-13\) と \(+2\) と \(+9\) の三つです。並べかえて \(2+9-13\) とします。
正の項の和は \(11\)、負の項の和は \(-13\) で、合わせて \(-2\) になります。
確かめ
−13 + 4 の 2 乗 ÷ 8 + 9
= −13 + 2 + 9
= −2
左から順に −13 + 2 = −11 、−11 + 9 = −2
項が三つ以上ならんだら、四つの手順です。
かっこの入れ子は、内側から
かっこの中に、もう一組かっこが入ることがあります。外側は \(\{\ \}\) の形にします。
\(\{18-(4-10)\}\div(-12)\) を計算します。内側の \((4-10)\) が、いちばん先です。
\(4-10=-6\)、次に外側で \(18-(-6)=24\)、最後にわり算です。
\(24\div(-12)\) は符号がちがうので商は負です。絶対値は \(2\) で、答えは \(-2\) です。
外側から手をつけると、内側がまだ数になっていません。
かっこの中に 分配法則 を使って配る道もありますが、数だけの式では遠回りになりがちです。レッスン3で決めたとおり、選ぶのは、計算が楽なほうの道です。
符号を落とさないための、二つの見どころ
順序をまちがえる人より、符号を落とす人のほうが多いのです。見どころは二つです。
見どころ1 累乗にかっこが付いているか
\((-4)^{2}\) と \(-4^{2}\) は、別の数です。 かっこがあるかないかで、底が変わります。
かっこがあれば、かっこの中ぜんぶが底になります。 \((-4)^{2}\) の底は \(-4\) です。
かっこがなければ、底は数の部分だけです。 \(-4^{2}\) の底は \(4\) です。
混合式の中でも、同じように読み分けます。
| 式 | 累乗のところ | 計算 | 答え |
|---|---|---|---|
| \(-4^{2}+12\) | \(-4^{2}=-16\) | \(-16+12\) | \(-4\) |
| \((-4)^{2}+12\) | \((-4)^{2}=16\) | \(16+12\) | \(28\) |
前についた \(-\) は、累乗を計算したあとにかかります。 先に \(-\) を底へ入れてはいけません。
見どころ2 引き算の記号か、符号か
\(18-(-3)^{2}\) では、前の \(-\) が引き算の記号、後ろの \(-\) が \(3\) の符号です。
\((-3)^{2}=9\) なので、式は \(18-9\) で、答えは \(9\) です。\(18+9\) ではありません。
書き方のきまり
答えが合っていても、書き方がくずれると、あとで見直せません。三つ守ってください。
- 一行に一つのことだけをする。 二か所を同時に直すと、まちがいが見つかりません
- 等号を縦にそろえる。 どの行で何をしたかが見えます
- 途中式を飛ばさない。 頭の中で二つまとめると、そこがぬけ落ちます
さきほどの式を、この形で書き直します。
{3 + (−7)} × 12 − (−2) の 2 乗
= (−4) × 12 − (−2) の 2 乗 ← かっこの中だけを計算した
= (−4) × 12 − 4 ← 累乗だけを計算した
= −48 − 4 ← かけ算だけを計算した
= −52 ← 最後に引き算
一行ごとに、変わったところが一か所だけです。入試では、ここが点です。
例題1 かっこのない式を、順序どおりに計算する
次の計算をしなさい。
(1)\(-9+(-5)^{2}\div 5\) (2)\(3\times 15-2^{4}\) (3)\((-6)^{2}\div 4-15\) (4)\(-20-(-3)^{3}\div 9\)
まず累乗です。(1)の \((-5)^{2}\) は、\(|-5|\) が \(5\) なので絶対値が \(25\) になります。
| 式 | 累乗 | 乗除 | 加減 | 答え |
|---|---|---|---|---|
| (1) | \((-5)^{2}=25\) | \(25\div 5=5\) | \(-9+5\) | \(-4\) |
| (2) | \(2^{4}=16\) | \(3\times 15=45\) | \(45-16\) | \(29\) |
| (3) | \((-6)^{2}=36\) | \(36\div 4=9\) | \(9-15\) | \(-6\) |
| (4) | \((-3)^{3}=-27\) | \(-27\div 9=-3\) | \(-20-(-3)\) | \(-17\) |
確かめ
(1)−9 + 5 = −4
(2)45 − 16 = 29
(3)9 − 15 = −6
(4)−20 − (−3) = −20 + 3 = −17
答えの吟味
(4)は指数が奇数なので、累乗が負になります。だから最後は足し算に変わります。
答え (1)\(-4\) (2)\(29\) (3)\(-6\) (4)\(-17\)
例題2 かっこのある式
次の計算をしなさい。
(1)\(\{7+(-11)\}\times 14+50\) (2)\(50-\{20+(-6)\}\div(-7)\)
かっこの中がいちばん先です。中を数にしてから次へ進みます。
| 式 | かっこの中 | 乗除 | 加減 | 答え |
|---|---|---|---|---|
| (1) | \(7+(-11)=-4\) | \(-4\times 14=-56\) | \(-56+50\) | \(-6\) |
| (2) | \(20+(-6)=14\) | \(14\div(-7)=-2\) | \(50-(-2)\) | \(52\) |
確かめ
(1)−56 + 50 = −6
(2)50 − (−2) = 50 + 2 = 52
答えの吟味
(2)の商は負です。負の数を引くので、答えは \(50\) より大きくなります。
答え (1)\(-6\) (2)\(52\)
例題3 かっこの入れ子
次の計算をしなさい。
(1)\(\{25-(8-13)\}\div(-10)\) (2)\(\{(-2)^{3}+(6-10)\}\times 10\)
内側の \((\ )\) から順にほどきます。外側はそのあとです。
| 式 | 内側 | 外側 | 乗除 | 答え |
|---|---|---|---|---|
| (1) | \(8-13=-5\) | \(25-(-5)=30\) | \(30\div(-10)\) | \(-3\) |
| (2) | \(6-10=-4\) | \(-8+(-4)=-12\) | \(-12\times 10\) | \(-120\) |
(2)は \((-2)^{3}\) も先に計算します。指数が奇数なので \(-8\) です。
確かめ
(1)30 ÷ (−10) = −3 (−10) × (−3) = 30 もどった
(2)(−12) × 10 = −120
答えの吟味
(1)は内側を先にしないと、\(25-8=17\) から進んで答えが変わります。
答え (1)\(-3\) (2)\(-120\)
例題4 かっこのあるなしで、答えがどう変わるか
次の計算をしなさい。
(1)\(-6^{2}\div 9+11\) (2)\((-6)^{2}\div 9+11\)
数字の形はそっくりです。ちがうのは、かっこがあるかないかだけです。
| 式 | 底 | 累乗 | 乗除 | 加減 | 答え |
|---|---|---|---|---|---|
| (1) | \(6\) | \(-6^{2}=-36\) | \(-36\div 9=-4\) | \(-4+11\) | \(7\) |
| (2) | \(-6\) | \((-6)^{2}=36\) | \(36\div 9=4\) | \(4+11\) | \(15\) |
確かめ
(1)−(6 × 6) = −36 −36 ÷ 9 = −4 −4 + 11 = 7
(2)(−6) × (−6) = 36 36 ÷ 9 = 4 4 + 11 = 15
答えの吟味
\(|-6|\) はどちらも \(6\) です。ちがうのは底に \(-\) が入るかどうかです。
答え (1)\(7\) (2)\(15\)
例題5 分数がまじる式
次の計算をしなさい。
(1)\(\left(-\dfrac{1}{5}\right)^{2}\times 50-3\)
(2)\(\dfrac{1}{8}-\left(-\dfrac{3}{8}\right)^{2}\)
分数でも、順序は変わりません。累乗が先です。
| 式 | 累乗 | 乗除 | 加減 | 答え |
|---|---|---|---|---|
| (1) | \(\left(-\dfrac{1}{5}\right)^{2}=\dfrac{1}{25}\) | \(\dfrac{1}{25}\times 50=2\) | \(2-3\) | \(-1\) |
| (2) | \(\left(-\dfrac{3}{8}\right)^{2}=\dfrac{9}{64}\) | なし | \(\dfrac{1}{8}-\dfrac{9}{64}\) | \(-\dfrac{1}{64}\) |
(1)は分母の \(25\) と \(50\) を約分すると、\(2\) になります。
確かめ
(1)5 分の 1 を 2 個かけて 25 分の 1 25 分の 1 × 50 = 2 2 − 3 = −1
(2)64 分の 8 − 64 分の 9 = 64 分の −1
答えの吟味
(2)の累乗は指数が偶数なので正の数です。それを引くので答えは負です。
答え (1)\(-1\) (2)\(-\dfrac{1}{64}\)
例題6 長い式を、一行に一つずつ書く
\(\{(-7)+13\}\times 15-(-4)^{3}\div 8\) を計算しなさい。
優先順位が四つとも出てきます。上から一つずつ書き下ろします。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(\{(-7)+13\}\times 15-(-4)^{3}\div 8\) | もとの式 |
| \(6\times 15-(-4)^{3}\div 8\) | かっこの中を計算した |
| \(6\times 15-(-64)\div 8\) | 累乗を計算した |
| \(90-(-64)\div 8\) | 左のかけ算を計算した |
| \(90-(-8)\) | わり算を計算した |
| \(98\) | 引き算をした |
確かめ
(−7) + 13 = 6 6 × 15 = 90
(−4) の 3 乗 = −64 −64 ÷ 8 = −8
90 − (−8) = 90 + 8 = 98
答えの吟味
\((-4)^{3}\) は指数が奇数なので負です。それを引くので、答えは \(90\) より大きくなります。
答え \(98\)
今日の問い
順序は、だれかが勝手に決めた約束なのでしょうか。決めなくてもよかったのでしょうか。
\(20-5^{2}\) でためします。順序どおりなら \(20-25=-5\) です。
左から順に読むと、\(20-5=15\) から \(15^{2}=225\) になります。
答えが \(-5\) と \(225\) に割れました。同じ式が、二通りに読めてしまいます。
順序は、式の読み方を一通りに決めるためのものです。
では、順序と別の計算がしたいときは、かっこを書きます。
\(15^{2}\) を出したいなら \((20-5)^{2}\) です。かっこがあるときは、中が先です。
かっこは、順序を書きかえる道具です。飾りではありません。
よくある間違い
まちがい1:かっこのない累乗で、底をまちがえる
\(-5^{2}+63\div 9\) を計算する問題です。
✗ −5 を 2 個かけて 25
✗ 25 + 63 ÷ 9
✗ = 25 + 7 = 32
\(-5^{2}\) にかっこはありません。かっこがなければ、底は数の部分だけです。
底は \(5\) で、\(5\) を \(2\) 個かけて \(25\)、その反対の数で \(-25\) になります。
○ −5 の 2 乗 = −(5 × 5) = −25
○ 63 ÷ 9 = 7
○ −25 + 7 = −18
誤答をもとの式に戻して確かめます。
誤答 32 は (−5) の 2 乗 + 63 ÷ 9 の答え
もとの式は −5 の 2 乗 + 63 ÷ 9 で、答えは −18
底がちがうので、まちがい
\((-4)^{2}\) と \(-4^{2}\) は、別の数です。 底を先に決めてください。
まちがい2:引く記号のうしろで、符号を落とす
\(-11-(-3)^{2}\) を計算する問題です。
✗ − が二つ ならんでいるから + になる
✗ −11 + 9
✗ = −2
\(-(-3)^{2}\) の二つの \(-\) は、並んで見えても一組ではありません。
先に \((-3)^{2}\) を計算します。指数が偶数なので \(9\) です。そのあとで引きます。
○ (−3) の 2 乗 = 9
○ −11 − 9 = −20
誤答をもとの式に戻して確かめます。
誤答 −2 は −11 − (−9) の答え
(−3) の 2 乗 は −9 ではなく 9 なので、まちがい
累乗についたかっこは、累乗を計算するまで外せません。
まちがい3:内側のかっこを、先に計算しない
\(\{30-(7-15)\}\div 2\) を計算する問題です。
✗ 左から 30 − 7 = 23
✗ 23 − 15 = 8
✗ 8 ÷ 2 = 4
内側の \((7-15)\) を、ひとかたまりとして見ていません。
\((7-15)\) は \(-8\) で、\(30\) から \(-8\) を引くので \(30+8=38\) になります。
○ 7 − 15 = −8
○ 30 − (−8) = 38
○ 38 ÷ 2 = 19
誤答をもとの式に戻して確かめます。
誤答 4 は (30 − 7 − 15) ÷ 2 の答え
内側のかっこがあるので、30 − 7 − 15 とは読めない
正しい答えは 19 で、まちがい
内側のかっこは、ひとかたまりです。 いちばん内側からほどきます。
自分で確かめよう
紙に書いてから、答えを開いてください。一行に一つのことだけを書くこと。
いちばん先に計算するところを答えなさい。計算はしなくてかまいません。 (1)\(-8+7\times 16\) (2)\(20-(-2)^{3}\div 4\) (3)\(\{-9+(2-11)\}\times 5\)
\(-15+10^{2}\div 2\) を計算しなさい。
\(8\times 14-6^{2}\) を計算しなさい。
\(-3^{2}+55\div(-11)\) を計算しなさい。
\(-7^{2}+(-7)^{2}\) を計算しなさい。
\(-2^{3}+\{13+(-25)\}\div(-2)+5\) を計算しなさい。
\(\{4^{2}+(-6)\}\div(-5)\) を計算しなさい。
\(\{16-(9-14)\}\div(-7)\) を計算しなさい。
\(\{(-3)^{2}+(4-13)\}\times 12+7\) を計算しなさい。
\(\dfrac{5}{6}-\left(-\dfrac{1}{2}\right)^{2}\) を計算しなさい。
\((-0.6)^{2}\times 25-4\) を計算しなさい。
次の計算はまちがっています。どこがまちがっているかを書き、正しく計算しなさい。
−2 の 4 乗 + 3 × 18
= 16 + 54
= 70
- 累乗を、かけ算やわり算より先に計算するのはなぜですか。\(5^{2}\) が何を短く書いたものかを使って説明しなさい。
答えと考え方
1. 優先順位が上のものをさがします。かっこがあれば、いちばん内側が先です。
| 式 | いちばん先 | 理由 |
|---|---|---|
| (1)\(-8+7\times 16\) | \(7\times 16\) | 乗除は加減より先 |
| (2)\(20-(-2)^{3}\div 4\) | \((-2)^{3}\) | 累乗は乗除より先 |
| (3)\(\{-9+(2-11)\}\times 5\) | \(2-11\) | 内側のかっこが先 |
確かめ
(1)7 × 16 = 112 (2)(−2) の 3 乗 = −8 (3)2 − 11 = −9
答えの吟味
(3)は外側にも波かっこがあります。それでも内側が先です。
答え (1)\(7\times 16\) (2)\((-2)^{3}\) (3)\(2-11\)
2.〜4. 累乗を先にかたづけ、次に乗除、最後に加減です。
| 式 | 累乗 | 乗除 | 加減 | 答え |
|---|---|---|---|---|
| 2. | \(10^{2}=100\) | \(100\div 2=50\) | \(-15+50\) | \(35\) |
| 3. | \(6^{2}=36\) | \(8\times 14=112\) | \(112-36\) | \(76\) |
| 4. | \(-3^{2}=-9\) | \(55\div(-11)=-5\) | \(-9+(-5)\) | \(-14\) |
確かめ
2. −15 + 50 = 35 3. 112 − 36 = 76
4. −9 + (−5) = −14 (−11) × (−5) = 55 もどった
答えの吟味
4 の \(-3^{2}\) にかっこはありません。底は \(3\) なので \(-9\) です。
答え 2. \(35\) 3. \(76\) 4. \(-14\)
5.〜7. 底がどこまでかを、はじめに決めます。
| 式 | 累乗 | かっこの中 | 乗除 | 加減 | 答え |
|---|---|---|---|---|---|
| 5. | \(-7^{2}=-49\)、\((-7)^{2}=49\) | なし | なし | \(-49+49\) | \(0\) |
| 6. | \(-2^{3}=-8\) | \(13+(-25)=-12\) | \(-12\div(-2)=6\) | \(-8+6+5\) | \(3\) |
| 7. | \(4^{2}=16\) | \(16+(-6)=10\) | \(10\div(-5)=-2\) | なし | \(-2\) |
6 の加減は項が三つです。加減の四つの手順 で、正の和 \(11\)、負の和 \(-8\)、合わせて \(3\) です。
確かめ
5. −7 の 2 乗 = −49 、(−7) の 2 乗 = 49 −49 + 49 = 0
6. −8 + 6 + 5 = 3
7. 10 ÷ (−5) = −2 (−5) × (−2) = 10 もどった
答えの吟味
5 は底がちがう二つの累乗です。反対の数どうしなので、和は \(0\) です。
答え 5. \(0\) 6. \(3\) 7. \(-2\)
8.〜9. 内側の \((\ )\) から順にほどきます。
| 式 | 内側 | 外側 | 乗除 | 加減 | 答え |
|---|---|---|---|---|---|
| 8. | \(9-14=-5\) | \(16-(-5)=21\) | \(21\div(-7)=-3\) | なし | \(-3\) |
| 9. | \(4-13=-9\) | \(9+(-9)=0\) | \(0\times 12=0\) | \(0+7\) | \(7\) |
9 は外側の中に \((-3)^{2}\) があります。累乗を先に \(9\) にしてから足します。
確かめ
8. 21 ÷ (−7) = −3 (−7) × (−3) = 21 もどった
9. 9 + (−9) = 0 、0 × 12 = 0 、0 + 7 = 7
答えの吟味
9 はかっこの中が \(0\) です。\(12\) をかけても \(0\) のままです。
答え 8. \(-3\) 9. \(7\)
10.〜11. 分数と小数でも、累乗が先です。
| 式 | 累乗 | 乗除 | 加減 | 答え |
|---|---|---|---|---|
| 10. | \(\left(-\dfrac{1}{2}\right)^{2}=\dfrac{1}{4}\) | なし | \(\dfrac{5}{6}-\dfrac{1}{4}\) | \(\dfrac{7}{12}\) |
| 11. | \((-0.6)^{2}=0.36\) | \(0.36\times 25=9\) | \(9-4\) | \(5\) |
10 は分母を \(12\) にそろえます。\(\dfrac{10}{12}-\dfrac{3}{12}=\dfrac{7}{12}\) です。
確かめ
10. 2 分の 1 を 2 個かけて 4 分の 1 12 分の 10 − 12 分の 3 = 12 分の 7
11. 0.6 を 2 個かけて 0.36 0.36 × 25 = 9 9 − 4 = 5
答えの吟味
10 の累乗は正の数です。\(\dfrac{5}{6}\) より小さいので、答えは正のままです。
答え 10. \(\dfrac{7}{12}\) 11. \(5\)
12. まちがっているのは、\(1\) 行目の累乗の底です。
\(-2^{4}\) にかっこはありません。底は \(2\) で、\(2^{4}=16\) の反対の数の \(-16\) です。
○ −2 の 4 乗 = −(2 × 2 × 2 × 2) = −16
○ 3 × 18 = 54
○ −16 + 54 = 38
確かめ
誤答 70 は (−2) の 4 乗 + 3 × 18 の答え
もとの式は −2 の 4 乗 + 3 × 18 で、答えは 38
底に − が入っているので、まちがい
答えの吟味
指数が偶数なので、底に \(-\) を入れると符号が入れかわります。
答え 底を \(-2\) としたのがまちがい。正しくは \(38\)
13. 累乗が何の短い書き方だったかに戻ります。
確かめ
5 の 2 乗 は 5 × 5 を短く書いたもの
だから 10 × 5 の 2 乗 は 10 × (5 × 5) と同じ
5 の 2 乗 をかけ算に戻さないと 10 をかける相手が決まらない
答えの吟味
指数は、すぐ左にあるものだけにかかります。 だから \(10\) は底に入りません。
答え \(5^{2}\) は \(5\times 5\) を短く書いたものなので、先にかけ算の形に戻さないと、かける相手が決まらないから
次のレッスンへ
四則の順序が、これでそろいました。
かっこの中 → 累乗 → 乗除 → 加減 の順で、同じ優先順位のものは、左から順に。 です。
セクション6の かけ算とわり算がならんだ式は、左から順に計算します。 と かっこがあるときは、中が先です。 は、そのまま生きています。
加減のところは、セクション4の 加減の四つの手順 が使えます。
書き方も決めました。一行に一つのことだけをして、途中式を飛ばさないでください。
次のレッスンは「くふうして計算する」です。
順序どおりに進めば答えは出ますが、遠回りになることがあります。同じ答えに、もっと短い道で着く方法をあつかいます。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。