平均の問題
このレッスンでできるようになること
- 平均を 平均 \(\times\) 個数 \(=\) 合計 の形で使い、合計に目をつけて方程式を作れる
- 「個数|平均|合計」の表に整理して、二つのグループを合わせた平均の問題を解ける
- 平均どうしを足したり、平均の平均をとったりしてはいけない理由を、自分のことばで説明できる
前のレッスンの確認
- 文章題を解く五つの手順:① 何を \(x\) とおくか決めて、単位まで書く:② 数量を式で表す:③ 等しい関係を見つけて方程式を作る:④ 方程式を解く:⑤ 場面に合うか確かめて、単位をつけて答える
- 答えの吟味 求めた値がその量としてありえるかを見ること
- セクション7で使った もとにする量 \(\times\) 割合 \(=\) 比べる量。わり算の関係をかけ算の形に直すと立式しやすくなる、という考え方を今回もそのまま使う
- セクション7の 食塩水の表(食塩水の重さ|濃度|食塩の重さ)。今日つくる表は、これとまったく同じ作りになる
平均とは、ならしたときの一つ分
平均とは、いくつかの数量をならして、どれも同じ大きさになるようにしたときの、一つ分の大きさのことです。
たとえば、四つの箱にみかんが \(7\) 個、\(5\) 個、\(8\) 個、\(4\) 個入っているとします。多い箱から少ない箱へみかんを移して、どの箱も同じ個数になるようにならすと、次のようになります。
どの箱も \(6\) 個になりました。この \(6\) 個が平均です。式で書けば次のようになります。
平均 \(=\) 合計 \(\div\) 個数
みかんの場合は、合計が \(7 + 5 + 8 + 4 = 24\) 個、箱の数が \(4\) つなので、\(24 \div 4 = 6\) 個です。
ここでいちばん大事なのは、ならしても合計は変わらないということです。みかんを移しかえただけなので、全部で \(24\) 個であることは最初から最後まで同じです。図の左と右で、棒の高さの合計が変わっていないことを見てください。
方程式では、合計に直してから使う
平均 \(=\) 合計 \(\div\) 個数 の形のまま使うと、分数やわり算が式の中に残って、方程式が作りにくくなります。そこで、両辺に個数をかけた形に直しておきます。
平均 \(\times\) 個数 \(=\) 合計
これがこのレッスンの道具です。セクション7で もとにする量 \(\times\) 割合 \(=\) 比べる量 という形を作ったのと、まったく同じ直し方です。わり算の関係は、かけ算の形にしてから使う。この一本でこのレッスンは通せます。
そして、方程式を作るときに目をつける場所も決まっています。目をつけるのは合計です。平均そのものを足したり引いたりすることはできませんが、合計なら足したり引いたりできるからです。
「個数|平均|合計」の表に整理する
食塩水の問題で、食塩水の重さ・濃度・食塩の重さの3列の表を作ったのを思い出してください。あのとき、たてに足せるのは食塩水の重さと食塩の重さで、濃度はたてに足せませんでした。平均の問題もまったく同じです。
| 個数 | 平均 | 合計 | |
|---|---|---|---|
| グループA | Aの個数 | Aの平均 | Aの個数 \(\times\) Aの平均 |
| グループB | Bの個数 | Bの平均 | Bの個数 \(\times\) Bの平均 |
| 全体 | 二つの個数の和 | ? | 二つの合計の和 |
- 個数の列 たてに足せる
- 合計の列 たてに足せる
- 平均の列 たてに足せない
いちばん右の合計の列は、かならず「個数 \(\times\) 平均」で作ります。そして、その合計の列をたてに見て、上の二つの和が下の一つと等しい、と書けば方程式になります。表さえ埋まれば、あとは解くだけです。
例題1 あとから1人が加わる
ある班の \(5\) 人が数学の小テストを受けたところ、平均点は \(62\) 点でした。あとから \(1\) 人が同じテストを受けたので、\(6\) 人の平均点は \(64\) 点になりました。あとから受けた \(1\) 人の点数は何点ですか。
あとから受けた \(1\) 人の点数を \(x\) 点とします。表に整理します。
| 個数(人) | 平均(点) | 合計(点) | |
|---|---|---|---|
| はじめの5人 | \(5\) | \(62\) | \(310\) |
| あとの1人 | \(1\) | \(x\) | \(x\) |
| 全体 | \(6\) | \(64\) | \(384\) |
合計の列をたてに見ると、\(310 + x = 384\) です。図にすると、二つの合計の差がそのまま答えになっていることが分かります。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(5 \times 62 = 310\) | はじめの5人の合計を、平均 \(\times\) 個数 で出した |
| \(6 \times 64 = 384\) | 6人になったあとの合計を、平均 \(\times\) 個数 で出した |
| \(310 + x = 384\) | 合計の列をたてに見て方程式を作った |
| \(x = 384 - 310\) | \(310\) を移項した |
| \(x = 74\) | 右辺を計算した |
確かめ
左辺 = 310 + 74 = 384
右辺 = 384
左辺 = 右辺 なので x=74 は解
答えの吟味をします。\(74\) 点は \(0\) 点以上 \(100\) 点以下なので、テストの点数としてありえます。また、\(1\) 人加わって平均が \(62\) 点から \(64\) 点に上がったのですから、加わった人の点数は \(62\) 点より高いはずです。\(74\) 点は \(62\) 点より高いので、この点でも合っています。
答え 74点
例題2 二つのグループを合わせる
ある学級でハンドボール投げの記録を測ったところ、男子 \(21\) 人の平均は \(28\) m、女子の平均は \(17\) m、学級全体の平均は \(24\) m でした。女子は何人ですか。
女子を \(x\) 人とします。
| 個数(人) | 平均(m) | 合計(m) | |
|---|---|---|---|
| 男子 | \(21\) | \(28\) | \(588\) |
| 女子 | \(x\) | \(17\) | \(17x\) |
| 全体 | \(21 + x\) | \(24\) | \(24(21 + x)\) |
合計の列をたてに見て、\(588 + 17x = 24(21 + x)\) とします。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(588 + 17x = 24(21 + x)\) | 合計の列をたてに見て方程式を作った |
| \(588 + 17x = 504 + 24x\) | 右辺のかっこを分配法則で外した |
| \(588 - 504 = 24x - 17x\) | \(17x\) を右辺へ、\(504\) を左辺へ移項した |
| \(84 = 7x\) | 両辺をそれぞれ計算した |
| \(x = 12\) | 両辺を \(7\) でわった |
確かめ
左辺 = 588 + 17 × 12 = 588 + 204 = 792
右辺 = 24 × (21 + 12) = 24 × 33 = 792
左辺 = 右辺 なので x=12 は解
答えの吟味をします。\(12\) は \(0\) 以上の整数なので、人数としてありえます。また、全体の平均 \(24\) m は、女子の \(17\) m と男子の \(28\) m の間に入っています。二つのグループを合わせた平均は、かならず二つの平均の間に入るので、これも合っています。
答え 12人
この場面を、横の長さを人数、たての長さを平均の記録とする長方形で描くと、次のようになります。長方形の面積が、そのグループの記録の合計です。
男子の長方形は破線より上にはみ出し、女子の長方形は破線より下にへこんでいます。このはみ出した分とへこんだ分がちょうど打ち消し合う高さが、全体の平均です。みかんをならしたときと、していることは同じです。
平均どうしを足すと、何が起きるか
例題2で、こう考えた人がいるかもしれません。「男子が \(28\) m、女子が \(17\) m なのだから、全体の平均は \((28 + 17) \div 2 = 22.5\) m ではないか」。
これは正しくありません。実際にやってみて、何が起きるか見てみます。もし全体の平均が \(22.5\) m だとすると、\(33\) 人の記録の合計は次のようになります。
33 × 22.5 = 742.5
ところが、本当の合計は \(588 + 204 = 792\) m です。\(742.5\) m では、\(49.5\) m 足りません。どこへ消えたのでしょうか。
消えたのではなく、人数を無視したからです。\((28 + 17) \div 2\) という式は、男子が \(1\) 人、女子が \(1\) 人しかいないときの計算です。この学級は男子 \(21\) 人、女子 \(12\) 人で、男子のほうが \(9\) 人多いのですから、全体の平均は男子の \(28\) m のほうへ引っぱられます。だから \(22.5\) m より大きい \(24\) m になるのです。
平均どうしを足したり、平均の平均をとったりしてはいけません。 平均は「一つ分の大きさ」であって、個数の情報を持っていないからです。足したり引いたりしてよいのは、いつでも合計だけです。人数がちょうど同じときにかぎって \((28 + 17) \div 2\) が正しくなりますが、それは偶然そうなるだけで、平均どうしを足してよいわけではありません。
例題3 これからの回で平均をそろえる
これまでに \(3\) 回の漢字テストを受け、平均点は \(68\) 点でした。あと \(2\) 回のテストで毎回同じ点数をとって、\(5\) 回全部の平均点を \(74\) 点にしたいと思います。\(1\) 回に何点とればよいですか。
\(1\) 回にとる点数を \(x\) 点とします。
| 個数(回) | 平均(点) | 合計(点) | |
|---|---|---|---|
| これまで | \(3\) | \(68\) | \(204\) |
| これから | \(2\) | \(x\) | \(2x\) |
| 全体 | \(5\) | \(74\) | \(370\) |
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(204 + 2x = 370\) | 合計の列をたてに見て方程式を作った |
| \(2x = 370 - 204\) | \(204\) を移項した |
| \(2x = 166\) | 右辺を計算した |
| \(x = 83\) | 両辺を \(2\) でわった |
確かめ
左辺 = 204 + 2 × 83 = 204 + 166 = 370
右辺 = 370
左辺 = 右辺 なので x=83 は解
答えの吟味をします。\(83\) 点は \(0\) 点以上 \(100\) 点以下なので、とることができます。平均を \(68\) 点から \(74\) 点へ上げたいのですから、これからとる点は \(74\) 点より高いはずです。\(83\) 点は \(74\) 点より高いので合っています。
答え 83点
例題4 人数の差も条件になっている
ある中学校の \(1\) 年生がテストを受けました。男子の平均点は \(62\) 点、女子の平均点は \(70\) 点、\(1\) 年生全体の平均点は \(65\) 点でした。また、男子は女子より \(16\) 人多いことが分かっています。\(1\) 年生は全部で何人ですか。
条件が二段になっています。一段目は平均の条件、二段目は人数の差の条件です。人数の差は、セクション6で習った差が決まっている型と同じで、一方を \(x\) とおけばもう一方が書けます。
女子を \(x\) 人とすると、男子は女子より \(16\) 人多いので \(x + 16\) 人です。
| 個数(人) | 平均(点) | 合計(点) | |
|---|---|---|---|
| 男子 | \(x + 16\) | \(62\) | \(62(x + 16)\) |
| 女子 | \(x\) | \(70\) | \(70x\) |
| 全体 | \(2x + 16\) | \(65\) | \(65(2x + 16)\) |
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(62(x + 16) + 70x = 65(2x + 16)\) | 合計の列をたてに見て方程式を作った |
| \(62x + 992 + 70x = 130x + 1040\) | 両辺のかっこを分配法則で外した |
| \(132x + 992 = 130x + 1040\) | 左辺の同類項をまとめた |
| \(132x - 130x = 1040 - 992\) | \(130x\) を左辺へ、\(992\) を右辺へ移項した |
| \(2x = 48\) | 両辺をそれぞれ計算した |
| \(x = 24\) | 両辺を \(2\) でわった |
女子が \(24\) 人なので、男子は \(24 + 16 = 40\) 人、全部で \(24 + 40 = 64\) 人です。
確かめ
左辺 = 62 × (24 + 16) + 70 × 24 = 2480 + 1680 = 4160
右辺 = 65 × (2 × 24 + 16) = 65 × 64 = 4160
左辺 = 右辺 なので x=24 は解
答えの吟味をします。\(24\) も \(40\) も \(0\) 以上の整数なので、人数としてありえます。全体の平均 \(65\) 点は、\(62\) 点と \(70\) 点の間に入っています。さらに、男子のほうが人数が多いので、全体の平均は男子の \(62\) 点のほうへ寄るはずです。\((62 + 70) \div 2 = 66\) 点より小さい \(65\) 点になっているので、寄り方の向きも合っています。
答え 64人
今日の問い
二つの学級の平均点だけを聞いても、その二つを合わせた平均点は求められません。何が足りないのでしょうか。
足りないのは 人数 です。平均は一つ分の大きさしか表していないので、そのままでは足し算に使えません。人数が分かってはじめて、平均 \(\times\) 個数 \(=\) 合計 で合計に直せて、合計どうしなら足せるようになります。例題2で \(22.5\) m と \(24\) m がずれたのも、\(21\) 人と \(12\) 人という人数を使わなかったからでした。平均の問題で困ったら、まず合計に直す。これが今日の答えです。
よくある間違い
まちがい1:平均どうしを足して2でわる
例題2で、次のようにしてしまう間違いです。
✗ (28 + 17) ÷ 2 = 22.5
○ (21 × 28 + 12 × 17) ÷ (21 + 12) = 792 ÷ 33 = 24
\(22.5\) m を全体の平均として合計を出し直すと、\(33 \times 22.5 = 742.5\) となり、本当の合計 \(792\) m と合いません。人数がちがう二つのグループでは、人数の多いほうへ平均が寄ります。かならず合計に直してからわり算をしてください。
まちがい2:かける個数を取りちがえる
例題1で、はじめの \(5\) 人の合計を出すときに、あとの人数まで入れてしまう間違いです。
✗ 62 × 6 = 372 ← 平均62点だったのは5人のとき
○ 62 × 5 = 310
\(372\) を使うと \(372 + x = 384\) となり、\(x = 12\) という答えが出ます。この \(12\) 点を場面にもどして確かめてみます。
6人の合計 = 310 + 12 = 322
322 ÷ 6 = 53.6…
\(6\) 人の平均が \(64\) 点にならず、合いません。平均 \(\times\) 個数 の個数は、その平均を出したときの個数です。表の同じ行の中で、個数・平均・合計がそろっているかを見てください。
まちがい3:差の向きを逆にする
例題4で、男子を \(x\) 人、女子を \(x + 16\) 人としてしまう間違いです。「男子は女子より \(16\) 人多い」のですから、\(16\) を足すのは男子のほうです。
✗ 62x + 70(x + 16) = 65(2x + 16)
○ 62(x + 16) + 70x = 65(2x + 16)
✗ の式を解くと \(132x + 1120 = 130x + 1040\) となり、\(2x = -80\)、\(x = -40\) です。人数が負の数になってしまいました。人数は \(0\) 以上の整数でなければならないので、これはありえません。答えの吟味をすれば、その場で気づけます。
まちがい4:平均の列をたてに足す
表の平均の列を上から足して、\(28 + 17 = 45\) を全体の平均にしてしまう間違いです。
✗ 28 + 17 = 45 ← 平均の列をたてに足した
○ 21 × 28 + 12 × 17 = 588 + 204 = 792 ← 合計の列をたてに足した
\(45\) m を全体の平均だとして合計を出し直すと \(33 \times 45 = 1485\) m となり、本当の合計 \(792\) m とまるでちがいます。そもそも \(45\) m は男子の \(28\) m より大きい値です。二つのグループを合わせた平均が、どちらの平均よりも大きくなることはありえません。
たてに足してよいのは、個数の列と合計の列だけです。食塩水の表で濃度の列を足さなかったのと同じで、平均の列は足しても意味のある数になりません。
自分で確かめよう
紙に書いてから、答えを開いてください。
- \(4\) 人の平均点が \(55\) 点でした。もう \(1\) 人が加わって、\(5\) 人の平均点が \(58\) 点になりました。加わった \(1\) 人の点数は何点ですか。
- ある部活で反復横とびの記録を測ったところ、\(1\) 年生 \(15\) 人の平均は \(42\) 回、\(2\) 年生の平均は \(57\) 回、全体の平均は \(48\) 回でした。\(2\) 年生は何人ですか。
- これまで \(5\) 回の小テストの平均点は \(71\) 点でした。\(6\) 回目のテストで、\(6\) 回全部の平均点を \(74\) 点にするには、何点とればよいですか。
- A班 \(6\) 人の平均点は \(72\) 点、B班 \(9\) 人の平均点は \(57\) 点でした。ある人が、合わせた \(15\) 人の平均点を \((72 + 57) \div 2 = 64.5\) 点としました。正しい平均点を求め、\(64.5\) 点にならない理由を書いてください。
- あるテストで、受験した人全員の平均点は \(58\) 点でした。合格した \(40\) 人の平均点は \(72\) 点、不合格だった人の平均点は \(51\) 点です。受験した人は全部で何人ですか。
答えと考え方
1. 加わった \(1\) 人の点数を \(x\) 点とします。
| 個数(人) | 平均(点) | 合計(点) | |
|---|---|---|---|
| はじめの4人 | \(4\) | \(55\) | \(220\) |
| 加わった1人 | \(1\) | \(x\) | \(x\) |
| 全体 | \(5\) | \(58\) | \(290\) |
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(220 + x = 290\) | 合計の列をたてに見て方程式を作った |
| \(x = 290 - 220\) | \(220\) を移項した |
| \(x = 70\) | 右辺を計算した |
確かめ
左辺 = 220 + 70 = 290
右辺 = 290
左辺 = 右辺 なので x=70 は解
\(70\) 点は \(0\) 点以上 \(100\) 点以下で、平均を上げたのだから \(58\) 点より高いはずという点でも合っています。
答え 70点
2. \(2\) 年生を \(x\) 人とします。
| 個数(人) | 平均(回) | 合計(回) | |
|---|---|---|---|
| 1年生 | \(15\) | \(42\) | \(630\) |
| 2年生 | \(x\) | \(57\) | \(57x\) |
| 全体 | \(15 + x\) | \(48\) | \(48(15 + x)\) |
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(630 + 57x = 48(15 + x)\) | 合計の列をたてに見て方程式を作った |
| \(630 + 57x = 720 + 48x\) | 右辺のかっこを分配法則で外した |
| \(57x - 48x = 720 - 630\) | \(48x\) を左辺へ、\(630\) を右辺へ移項した |
| \(9x = 90\) | 両辺をそれぞれ計算した |
| \(x = 10\) | 両辺を \(9\) でわった |
確かめ
左辺 = 630 + 57 × 10 = 630 + 570 = 1200
右辺 = 48 × (15 + 10) = 48 × 25 = 1200
左辺 = 右辺 なので x=10 は解
\(10\) は \(0\) 以上の整数で、全体の平均 \(48\) 回は \(42\) 回と \(57\) 回の間に入っています。\(1\) 年生のほうが人数が多いので、平均が \(42\) 回寄りになっているのも合っています。
答え 10人
3. \(6\) 回目にとる点数を \(x\) 点とします。
| 個数(回) | 平均(点) | 合計(点) | |
|---|---|---|---|
| これまで | \(5\) | \(71\) | \(355\) |
| 6回目 | \(1\) | \(x\) | \(x\) |
| 全体 | \(6\) | \(74\) | \(444\) |
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(355 + x = 444\) | 合計の列をたてに見て方程式を作った |
| \(x = 444 - 355\) | \(355\) を移項した |
| \(x = 89\) | 右辺を計算した |
確かめ
左辺 = 355 + 89 = 444
右辺 = 444
左辺 = 右辺 なので x=89 は解
\(89\) 点は \(100\) 点以下なので、とることができます。
答え 89点
4. 平均どうしを足してはいけないので、まず合計に直します。
| 個数(人) | 平均(点) | 合計(点) | |
|---|---|---|---|
| A班 | \(6\) | \(72\) | \(432\) |
| B班 | \(9\) | \(57\) | \(513\) |
| 全体 | \(15\) | ? | \(945\) |
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(6 \times 72 = 432\) | A班の合計を、平均 \(\times\) 個数 で出した |
| \(9 \times 57 = 513\) | B班の合計を、平均 \(\times\) 個数 で出した |
| \(432 + 513 = 945\) | 合計の列をたてに足した |
| \(945 \div 15 = 63\) | 全体の合計を全体の人数でわった |
確かめ
左辺 = 15 × 63 = 945
右辺 = 432 + 513 = 945
左辺 = 右辺 なので 平均63点 で合っている
\(64.5\) 点にならない理由は、A班が \(6\) 人、B班が \(9\) 人で人数がちがうからです。\((72 + 57) \div 2\) は、二つの班が同じ人数のときの計算です。人数の多いB班のほうへ平均が寄るので、\(64.5\) 点より低い \(63\) 点になります。実際、\(64.5\) 点で合計を出し直すと \(15 \times 64.5 = 967.5\) となり、本当の合計 \(945\) 点より \(22.5\) 点多くなってしまいます。
答え 63点。人数がちがうので、人数の多いB班の57点のほうへ平均が寄るから
5. 受験した人を全部で \(x\) 人とすると、不合格だった人は \(x - 40\) 人です。
| 個数(人) | 平均(点) | 合計(点) | |
|---|---|---|---|
| 合格 | \(40\) | \(72\) | \(2880\) |
| 不合格 | \(x - 40\) | \(51\) | \(51(x - 40)\) |
| 全体 | \(x\) | \(58\) | \(58x\) |
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(2880 + 51(x - 40) = 58x\) | 合計の列をたてに見て方程式を作った |
| \(2880 + 51x - 2040 = 58x\) | 左辺のかっこを分配法則で外した |
| \(840 + 51x = 58x\) | 左辺の数の項をまとめた |
| \(840 = 58x - 51x\) | \(51x\) を右辺へ移項した |
| \(840 = 7x\) | 右辺を計算した |
| \(x = 120\) | 両辺を \(7\) でわった |
確かめ
左辺 = 2880 + 51 × (120 − 40) = 2880 + 4080 = 6960
右辺 = 58 × 120 = 6960
左辺 = 右辺 なので x=120 は解
答えの吟味をします。\(120\) は \(0\) 以上の整数で、合格した \(40\) 人より多いので、不合格の \(80\) 人も \(0\) 以上の整数になります。全体の平均 \(58\) 点は \(51\) 点と \(72\) 点の間に入っています。不合格の人数のほうが多いので、平均が \(51\) 点寄りになっているのも合っています。
答え 120人
次のレッスンへ
次のレッスンでは、やりとりで数量が変わる問題を扱います。だれかがだれかに何かを渡すと、渡したほうは減り、受け取ったほうは増えます。二つの数量が同時に変わるので、「渡す前」と「渡したあと」を分けて整理する必要があります。今日つくった表の使い方が、そのまま生きてきます。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。