LESSON 01

入試実戦の文章題

やりとりで数量が変わる問題

渡す・もらう・使うで数量が動いたあとの関係から方程式を作る。渡した側と受け取った側で符号が逆になること、全体の量が変わるかどうかを見分けられるようにする。

やりとりで数量が変わる問題

このレッスンでできるようになること

  • やりとりの問題を「はじめ」と「やりとりのあと」の2列の表に整理し、あとの場面で方程式を作れる
  • 渡した側と受け取った側で符号が逆になることを、式の上で正しく書き分けられる
  • 全体の量が変わる場面と変わらない場面を見分けて、立てた式を答えの吟味まで通せる

前のレッスンの確認

  • 文章題を解く五つの手順:①何を \(x\) とおくか決めて、単位まで書く ②数量を式で表す ③等しい関係を見つけて方程式を作る ④方程式を解く ⑤場面に合うか確かめて、単位をつけて答える
  • 差が決まっている型:一方を \(x\)、もう一方を \(x + △\) とおく
  • 移項分配法則:符号を変えて反対の辺へ移すこと、\(a(b + c) = ab + ac\) でかっこを外すこと
  • 答えの吟味:求めた値がその量としてありえるかを見ること

やりとりの問題には場面が二つある

「渡す」「もらう」「使う」が出てくる問題には、いつも二つの場面があります。やりとりが起きる前の場面と、やりとりが起きたあとの場面です。

そして、問題文が最後に告げている条件(「同じになった」「◯倍になった」)は、かならずあとの場面についての条件です。だから方程式も、あとの場面で作ります。ここを外すと、どれだけていねいに計算しても答えは合いません。

そこで、やりとりの問題では最初に次の表を書きます。

はじめ やりとりのあと
A
B

やりとりの表とは、はじめの数量とやりとりのあとの数量を、人ごとに並べて書いた表のことです。左の列を先に \(x\) を使って埋め、右の列は左の列に足し引きして作ります。方程式は右の列だけから作ります。

見分けることは二つだけ

① 渡した側と受け取った側で符号が逆になる

Aが Bに \(a\) 個渡したなら、Aは \(-a\)、Bは \(+a\) です。同じ \(a\) に対して、片方が引き算、もう片方が足し算になります。両方とも足したり、両方とも引いたりすることはありません。

② 全体の量は変わるか、変わらないか

ここが最大の分かれ道です。

  • 「AがBに渡す」……品物は二人の間を動いただけなので、合計は変わりません
  • 「二人とも \(a\) ずつ使う」「二人とも \(a\) ずつもらう」……外へ出ていく、または外から入ってくるので、合計は変わります。二人とも \(a\) ずつ使えば合計は \(2a\) 減り、二人とも \(a\) ずつもらえば合計は \(2a\) 増えます。

たとえば \(900\) 円と \(300\) 円を持っている二人で考えます。

  • 一方がもう一方に \(100\) 円渡すと、\(800\) 円と \(400\) 円。合計はどちらも \(1200\) 円で変わりません。
  • 二人とも \(100\) 円ずつ使うと、\(800\) 円と \(200\) 円。合計は \(1200\) 円から \(1000\) 円へ、\(200\) 円減りました。

同じ「\(100\)」でも、起きていることがまるでちがいます。

同じだけ増やしても、倍の関係は変わってしまう

さきほどの \(900\) 円と \(300\) 円は、ちょうど \(3\) 倍の関係です。ここで二人に同じことをしても、\(3\) 倍のままではありません。実際にやってみます。

はじめ        900 と 300  →  900 ÷ 300 = 3 倍
100ずつ使う   800 と 200  →  800 ÷ 200 = 4 倍
100ずつもらう 1000 と 400  →  1000 ÷ 400 = 2.5 倍

二人とも使うと倍は大きくなり、二人とももらうと倍は小さくなりました。「同じだけ動かしたのだから関係は変わらないはず」という感じ方は、ここでは通じません。差は \(600\) 円のまま変わらないのに、倍の関係だけが変わっているのです。だからこそ、あとの場面の数量をきちんと式で書き直す必要があります。

例題1 渡すと同じ数になる

はるとと ゆい は、あわせて \(84\) 枚のシールを持っています。はるとが ゆい に \(9\) 枚渡したところ、二人の枚数は同じになりました。はるとははじめ何枚持っていましたか。

シールのやりとりの前とあと 同じ長さの帯が二本あり、上の帯は左が大きく右が小さく分かれている。下の帯は分かれ目が左へ動いて左右が同じ長さになっている。動いた分が受け取った側にうつったことを矢印が示している。 どちらの帯も全部で84枚 はじめ やりとりのあと はると ゆい x 84 − x はると ゆい x − 9 84 − x + 9 9枚がゆいへ 分かれ目が動くだけで長さは同じ

渡しただけなので、合計 \(84\) 枚は変わりません。はるとのはじめの枚数を \(x\) 枚とすると、ゆい のはじめの枚数は \(84 - x\) 枚です。

はじめ(枚) やりとりのあと(枚)
はると \(x\) \(x - 9\)
ゆい \(84 - x\) \(84 - x + 9\)

あとの場面で二人が同じ枚数なので、右の列を等号で結びます。

この行でしたこと
\(x - 9 = 84 - x + 9\) あとの場面の枚数を等号で結んだ
\(x - 9 = 93 - x\) 右辺の数どうしをまとめた
\(x + x = 93 + 9\) \(-x\)\(-9\) を移項した
\(2x = 102\) 両辺をまとめた
\(x = 51\) 両辺を \(2\) でわった

確かめ

左辺 = 51 − 9 = 42
右辺 = 84 − 51 + 9 = 33 + 9 = 42
左辺 = 右辺 なので x=51 は解

答えの吟味をします。はるとは \(51\) 枚、ゆい は \(84 - 51 = 33\) 枚。どちらも \(0\) より大きく、はるとは \(9\) 枚渡せるだけ持っています。渡したあとは \(42\) 枚と \(42\) 枚で、合計も \(84\) 枚のままです。

答え はると \(51\)

ここで、はじめの差は \(51 - 33 = 18\) 枚でした。\(9\) 枚渡したら差が \(18\) 枚縮んで \(0\) になっています。渡した側が \(9\) 減り、受け取った側が \(9\) 増えるので、差は渡した枚数の \(2\) 倍だけ縮むのです。これが符号が逆になることの見え方です。

例題2 二人とも使う

そうた は あおい の \(4\) 倍のお金を持っています。二人とも \(400\) 円ずつ使ったところ、そうた の残りは あおい の残りの \(6\) 倍になりました。あおい ははじめ何円持っていましたか。

二人とも同じ額を使ったときの帯 長い帯と短い帯が上下に並び、下の段では両方の帯の右端が同じ長さだけ短くなっている。減った部分が点線で示されている。 はじめ そうた 4000円 あおい 1000円 400円ずつ使ったあと そうた 3600円 あおい 600円 点線は使った400円 合計は5000円から4200円へ減る

今度は二人とも外へお金を出しています。品物が二人の間を動いたのではないので、合計は変わります。あおい のはじめの金額を \(x\) 円とすると、そうた は \(4x\) 円です。

はじめ(円) 使ったあと(円)
そうた \(4x\) \(4x - 400\)
あおい \(x\) \(x - 400\)

あとの場面で「そうた は あおい の \(6\) 倍」なので、あおい の残りを \(6\) 倍したものが そうた の残りです。

この行でしたこと
\(4x - 400 = 6(x - 400)\) あとの場面で倍の関係を式にした
\(4x - 400 = 6x - 2400\) 右辺のかっこを分配法則で外した
\(4x - 6x = -2400 + 400\) \(6x\)\(-400\) を移項した
\(-2x = -2000\) 両辺をまとめた
\(x = 1000\) 両辺を \(-2\) でわった

確かめ

左辺 = 4 × 1000 − 400 = 4000 − 400 = 3600
右辺 = 6 × (1000 − 400) = 6 × 600 = 3600
左辺 = 右辺 なので x=1000 は解

答えの吟味をします。はじめは あおい \(1000\) 円、そうた \(4000\) 円。使ったあとは \(600\) 円と \(3600\) 円で、どちらも \(0\) より大きく、二人とも \(400\) 円を出せるだけ持っていました。合計は \(5000\) 円から \(4200\) 円へ \(800\) 円減っています。\(400\) 円の \(2\) 倍ですから、つじつまが合います。

答え \(1000\)

例題3 渡したあとに倍になる

みなと は ゆうと より \(40\) 枚多くカードを持っています。みなと が ゆうと に \(5\) 枚渡したところ、みなと の枚数は ゆうと の枚数の \(3\) 倍になりました。ゆうと ははじめ何枚持っていましたか。

ゆうと のはじめの枚数を \(x\) 枚とすると、みなと は \(x + 40\) 枚です。渡すだけなので合計は変わりません。

はじめ(枚) やりとりのあと(枚)
みなと \(x + 40\) \(x + 40 - 5\)
ゆうと \(x\) \(x + 5\)
この行でしたこと
\(x + 40 - 5 = 3(x + 5)\) あとの場面で倍の関係を式にした
\(x + 35 = 3x + 15\) 左辺の数をまとめ、右辺のかっこを外した
\(x - 3x = 15 - 35\) \(3x\)\(35\) を移項した
\(-2x = -20\) 両辺をまとめた
\(x = 10\) 両辺を \(-2\) でわった

確かめ

左辺 = 10 + 40 − 5 = 45
右辺 = 3 × (10 + 5) = 3 × 15 = 45
左辺 = 右辺 なので x=10 は解

答えの吟味をします。ゆうと \(10\) 枚、みなと \(50\) 枚。みなと は \(5\) 枚渡せます。あとは \(45\) 枚と \(15\) 枚で、たしかに \(3\) 倍。合計は \(60\) 枚のままです。

答え \(10\)

例題4 二段になった条件

れん は ひなた の \(3\) 倍のお金を持っています。れん が ひなた に \(600\) 円渡し、そのあと二人とも \(500\) 円ずつ使ったところ、れん の残りは ひなた の残りの \(2\) 倍になりました。れん ははじめ何円持っていましたか。

二段になった場面の移り変わり 左から順に、はじめ、渡したあと、使ったあとの三つの場面が並び、二人分の式が矢印でつながれている。 はじめ 渡したあと 使ったあと れんが 600円わたす 二人とも 500円ずつ使う れん ひなた 3x 3x − 600 3x − 1100 x x + 600 x + 100 単位は円

場面が三つあります。表の列を一つ増やして、左から順に埋めていきます。ひなた のはじめの金額を \(x\) 円とすると、れん は \(3x\) 円です。

はじめ(円) 渡したあと(円) 使ったあと(円)
れん \(3x\) \(3x - 600\) \(3x - 600 - 500\)
ひなた \(x\) \(x + 600\) \(x + 600 - 500\)

渡す場面では符号が逆(れん が \(-600\)、ひなた が \(+600\))、使う場面では二人とも \(-500\) です。ここを取りちがえないことがすべてです。条件が使えるのはいちばん右の列だけなので、そこで方程式を作ります。

この行でしたこと
\(3x - 1100 = 2(x + 100)\) いちばん右の列で倍の関係を式にした
\(3x - 1100 = 2x + 200\) 右辺のかっこを分配法則で外した
\(3x - 2x = 200 + 1100\) \(2x\)\(-1100\) を移項した
\(x = 1300\) 両辺をまとめた

確かめ

左辺 = 3 × 1300 − 1100 = 3900 − 1100 = 2800
右辺 = 2 × (1300 + 100) = 2 × 1400 = 2800
左辺 = 右辺 なので x=1300 は解

答えの吟味をします。はじめは ひなた \(1300\) 円、れん \(3900\) 円。れん は \(600\) 円渡せます。渡したあとは \(3300\) 円と \(1900\) 円、使ったあとは \(2800\) 円と \(1400\) 円で、どちらも \(0\) より大きく、二人とも \(500\) 円を出せました。合計は、渡しただけの段階では \(5200\) 円のまま、使ったあとは \(4200\) 円で \(1000\) 円減っています。\(500\) 円の \(2\) 倍で合っています。

問われているのは れん のはじめの金額なので、\(x\) の値そのままではありません。\(3x = 3 \times 1300 = 3900\) です。

答え \(3900\)

今日の問い

二人とも同じ額を使ったのに、倍の関係が変わってしまうのはなぜでしょうか。

差で考えると分かります。\(900\) 円と \(300\) 円は差が \(600\) 円で、二人とも \(100\) 円ずつ使っても \(800\) 円と \(200\) 円、差は \(600\) 円のままです。ところが倍の関係は「差」ではなく「何個分か」を見ています。もとにする \(300\) 円が \(200\) 円に減れば、同じ \(600\) 円の差でも入る個数は増えます。だから \(3\) 倍が \(4\) 倍になるのです。変わらないもの(差)と変わるもの(倍)を混ぜないこと。これがやりとりの問題の要です。

よくある間違い

まちがい1:渡した側も足してしまう

例題1で、\(9\) 枚という数だけを見て両方に足してしまう誤りです。

✗ x + 9 = (84 − x) + 9
○ x − 9 = (84 − x) + 9

✗ の式を解くと \(2x = 84\)\(x = 42\) となります。この \(42\) を場面に戻すと、はると \(42\) 枚、ゆい \(42\) 枚。ここから はると が \(9\) 枚渡すと \(33\) 枚と \(51\) 枚で、同じになりません。渡した側は必ず減るので、符号は \(-\) です。

まちがい2:渡しただけなのに合計が減ると思う

\(9\) 枚出ていった」と感じて、合計を \(84 - 9 = 75\) 枚にしてしまう誤りです。

✗ x − 9 = (75 − x) + 9
○ x − 9 = (84 − x) + 9

✗ の式は \(2x = 93\)\(x = 46.5\) となります。シールの枚数が小数になった時点でおかしいと気づけます。\(46.5\) を場面に戻すと、相手は \(84 - 46.5 = 37.5\) 枚。渡したあとは \(37.5\) 枚と \(46.5\) 枚で同じになりません。渡すときシールは二人の外へは出ていないので、合計は \(84\) 枚のままです。

まちがい3:二人とも使ったのに合計が変わらないとする

例題2で、合計が \(5x\) 円のまま変わらないと思い込む誤りです。

✗ (4x − 400) + (x − 400) = 5x
○ (4x − 400) + (x − 400) = 5x − 800

✗ の左辺を整理すると \(5x - 800\) なので、この式は \(5x - 800 = 5x\)、つまり \(-800 = 0\) となり、どんな \(x\) でも成り立ちません。式が壊れたのは、外へ出ていった \(800\) 円をなかったことにしたからです。二人とも使う・二人とももらう場面では、合計は必ず動きます。

自分で確かめよう

紙に書いてから、答えを開いてください。

  1. かのん と りく はあわせて \(72\) 個のビー玉を持っています。かのん が りく に \(8\) 個渡すと、二人の個数は同じになりました。かのん ははじめ何個持っていましたか。
  2. みお は ゆう の \(3\) 倍の枚数のシールを持っています。二人とも \(12\) 枚ずつもらったところ、みお は ゆう の \(2\) 倍になりました。ゆう ははじめ何枚持っていましたか。
  3. たくみ と さくら はあわせて \(108\) 個のおはじきを持っています。さくら が たくみ に \(12\) 個渡すと、たくみ は さくら の \(5\) 倍になりました。さくら ははじめ何個持っていましたか。
  4. はな は そう の \(2\) 倍のお金を持っています。そう が はな に \(200\) 円渡し、そのあと二人とも \(300\) 円ずつ使ったところ、はな の残りは そう の残りの \(3\) 倍になりました。そう ははじめ何円持っていましたか。
答えと考え方

1 渡すだけなので合計 \(72\) 個は変わりません。かのん のはじめを \(x\) 個とすると、りく は \(72 - x\) 個です。

はじめ(個) やりとりのあと(個)
かのん \(x\) \(x - 8\)
りく \(72 - x\) \(72 - x + 8\)
この行でしたこと
\(x - 8 = 72 - x + 8\) あとの場面の個数を等号で結んだ
\(x - 8 = 80 - x\) 右辺の数をまとめた
\(x + x = 80 + 8\) \(-x\)\(-8\) を移項した
\(2x = 88\) 両辺をまとめた
\(x = 44\) 両辺を \(2\) でわった

確かめ

左辺 = 44 − 8 = 36
右辺 = 72 − 44 + 8 = 28 + 8 = 36
左辺 = 右辺 なので x=44 は解

吟味:かのん \(44\) 個、りく \(28\) 個。かのん は \(8\) 個渡せます。あとは \(36\) 個と \(36\) 個、合計は \(72\) 個のままです。

答え \(44\)

2 二人とももらうので合計は増えます。ゆう のはじめを \(x\) 枚とすると、みお は \(3x\) 枚です。

はじめ(枚) もらったあと(枚)
みお \(3x\) \(3x + 12\)
ゆう \(x\) \(x + 12\)
この行でしたこと
\(3x + 12 = 2(x + 12)\) あとの場面で倍の関係を式にした
\(3x + 12 = 2x + 24\) 右辺のかっこを分配法則で外した
\(3x - 2x = 24 - 12\) \(2x\)\(12\) を移項した
\(x = 12\) 両辺をまとめた

確かめ

左辺 = 3 × 12 + 12 = 36 + 12 = 48
右辺 = 2 × (12 + 12) = 2 × 24 = 48
左辺 = 右辺 なので x=12 は解

吟味:ゆう \(12\) 枚、みお \(36\) 枚ではじめは \(3\) 倍。もらったあとは \(24\) 枚と \(48\) 枚で \(2\) 倍になり、倍が小さくなっています。合計は \(48\) 枚から \(72\) 枚へ \(24\) 枚増え、\(12\) 枚の \(2\) 倍で合っています。

答え \(12\)

3 渡すだけなので合計 \(108\) 個は変わりません。さくら のはじめを \(x\) 個とすると、たくみ は \(108 - x\) 個です。

はじめ(個) やりとりのあと(個)
たくみ \(108 - x\) \(108 - x + 12\)
さくら \(x\) \(x - 12\)
この行でしたこと
\(108 - x + 12 = 5(x - 12)\) あとの場面で倍の関係を式にした
\(120 - x = 5x - 60\) 左辺の数をまとめ、右辺のかっこを外した
\(-x - 5x = -60 - 120\) \(5x\)\(120\) を移項した
\(-6x = -180\) 両辺をまとめた
\(x = 30\) 両辺を \(-6\) でわった

確かめ

左辺 = 108 − 30 + 12 = 78 + 12 = 90
右辺 = 5 × (30 − 12) = 5 × 18 = 90
左辺 = 右辺 なので x=30 は解

吟味:さくら \(30\) 個、たくみ \(78\) 個。さくら は \(12\) 個渡せます。あとは \(90\) 個と \(18\) 個でたしかに \(5\) 倍、合計は \(108\) 個のままです。

答え \(30\)

4 場面が三つあります。そう のはじめを \(x\) 円とすると、はな は \(2x\) 円です。渡す場面では符号が逆、使う場面では二人とも \(-300\) です。

はじめ(円) 渡したあと(円) 使ったあと(円)
はな \(2x\) \(2x + 200\) \(2x + 200 - 300\)
そう \(x\) \(x - 200\) \(x - 200 - 300\)
この行でしたこと
\(2x - 100 = 3(x - 500)\) いちばん右の列で倍の関係を式にした
\(2x - 100 = 3x - 1500\) 右辺のかっこを分配法則で外した
\(2x - 3x = -1500 + 100\) \(3x\)\(-100\) を移項した
\(-x = -1400\) 両辺をまとめた
\(x = 1400\) 両辺を \(-1\) でわった

確かめ

左辺 = 2 × 1400 − 100 = 2800 − 100 = 2700
右辺 = 3 × (1400 − 500) = 3 × 900 = 2700
左辺 = 右辺 なので x=1400 は解

吟味:そう \(1400\) 円、はな \(2800\) 円。そう は \(200\) 円渡せ、渡したあとの \(1200\) 円から \(300\) 円も出せます。渡したあとは \(1200\) 円と \(3000\) 円、使ったあとは \(900\) 円と \(2700\) 円で \(3\) 倍。合計は \(4200\) 円から \(3600\) 円へ \(600\) 円減り、\(300\) 円の \(2\) 倍で合っています。

答え \(1400\)

次のレッスンへ

これでセクション9の四つの型がそろいました。次は入試総合演習です。年齢と何年後、整数の性質、平均、そしてやりとり。どの型かを問題文の言葉から自分で見分け、五つの手順で最後まで解ききる練習をします。型を教えてもらってから解くのと、型から自分で決めて解くのとでは、必要な力がちがいます。そこが入試本番で問われるところです。

次のレッスンへ 入試総合演習 →

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。

UNDERSTANDING CHECK

理解チェック:やりとりで数量が変わる問題

70% 合格ライン
  1. 設問 0
    「やりとりの表」とは、どのような表ですか。
  2. 設問 1
    AがBに $a$ 個渡す場面では二人の合計が変わらないのに、二人とも $a$ 個ずつ使う場面では合計が変わるのはなぜですか。
  3. 設問 2
    ひなと と あかり は、あわせて $60$ 個のあめを持っています。ひなと が あかり に $7$ 個渡したところ、二人の個数は同じになりました。ひなと のはじめの個数を $x$ 個とするとき、正しい方程式はどれですか。
  4. 設問 3
    かい は のぞみ の $4$ 倍のお金を持っています。かい が のぞみ に $500$ 円渡し、そのあと二人とも $100$ 円ずつ使ったところ、かい の残りは のぞみ の残りの $2$ 倍になりました。のぞみ のはじめの金額を $x$ 円とするとき、正しい方程式はどれですか。
  5. 設問 4
    「みお と れん は、あわせて $50$ 枚のカードを持っています。みお が れん に $6$ 枚渡すと、二人の枚数は同じになりました」という問題に、ある人が $x + 6 = (50 - x) + 6$ と立てて $x = 25$ と答えました。この式のどこがちがいますか。

まずは自分で選んでみましょう。採点・学習履歴への記録は、回答APIとの連携時に追加します。