年齢と何年後の問題
このレッスンでできるようになること
- 「\(x\) 年後」「\(x\) 年前」を、出てくる人全員の年齢に同じだけ足す・引く形で式に表せる
- 年齢の表を使って、「何年後に◯倍になるか」「何年前に◯倍だったか」「今は何歳か」の方程式をつくり、解ける
- 出てきた年数や年齢が場面に合っているかを、答えの吟味で確かめられる
前のレッスンの確認
- 文章題を解く五つの手順:①何を \(x\) とおくか決めて、単位まで書く:②数量を式で表す:③等しい関係を見つけて方程式を作る:④方程式を解く:⑤場面に合うか確かめて、単位をつけて答える
- 答えの吟味:求めた値がその量としてありえるかを見ること
- 移項:項を、符号を変えて反対の辺へ移すこと
- 分配法則:\(a(b + c) = ab + ac\)
年齢の問題のいちばんの急所
年齢の問題は、次の一文で決まります。
何年たっても、そこに出てくる人の年齢は、全員が同じだけ増える。
あたりまえに聞こえますが、この一文を式にできるかどうかで、正解と不正解が分かれます。今、父が \(42\) 歳で子が \(12\) 歳だとしましょう。\(1\) 年たてば父は \(43\) 歳、子は \(13\) 歳です。\(2\) 年たてば父は \(44\) 歳、子は \(14\) 歳です。父だけが年をとって子はそのまま、ということは起こりません。
だから、「\(x\) 年後」とおいたら、父にも \(x\) を足し、子にも \(x\) を足します。父を \(42 + x\) とだけ書いて、子を \(12\) のままにしておくのが、このレッスンでいちばん多い誤りです。
反対に「\(x\) 年前」とおいたら、両方から \(x\) を引きます。\(3\) 年前なら、父は \(42 - 3 = 39\) で \(39\) 歳、子は \(12 - 3 = 9\) で \(9\) 歳です。ここでも、片方だけ引くことはできません。
変わらないものが一つだけある
ここで、年齢の差という言葉を決めておきます。年齢の差とは、二人の年齢のうち、大きいほうから小さいほうを引いた値のことです。 今の父と子なら \(42 - 12 = 30\) で、年齢の差は \(30\) 歳です。
この差は、何年たっても変わりません。\(1\) 年後は \(43 - 13 = 30\)、\(5\) 年後は \(47 - 17 = 30\)、\(10\) 年前なら \(32 - 2 = 30\) です。両方に同じ数を足し、両方から同じ数を引いているのですから、差が動きようがないのです。文字で書いても同じことが見えます。
\((42 + x) - (12 + x) = 42 + x - 12 - x = 30\)
\(x\) が消えました。これが「年齢の差は変わらない」ということの正体です。
いっぽうで、何倍かという関係は毎年変わります。今は \(42 \div 12 = 3.5\) で \(3.5\) 倍ですが、\(3\) 年後は \(45\) 歳と \(15\) 歳で \(3\) 倍、\(18\) 年後は \(60\) 歳と \(30\) 歳で \(2\) 倍です。差は動かないのに倍は動く。この食いちがいが、年齢の問題がおもしろい理由であり、方程式がつくれる理由でもあります。
年齢の表をつくる
年齢の問題では、年齢の表を使います。年齢の表とは、人を行に、「今」と「\(x\) 年後」を列にして年齢を書き並べた表のことです。 列は二つだけ、行は出てくる人の数だけつくります。
| 人 | 今 | \(x\) 年後 |
|---|---|---|
| 父 | \(42\) 歳 | \(42 + x\) 歳 |
| 子 | \(12\) 歳 | \(12 + x\) 歳 |
右の列を書くときは、必ず上から順に、どの行にも同じ \(x\) を足していきます。行を一つ飛ばしたら、その時点で式はまちがいです。「\(x\) 年前」の問題なら、右の列の見出しを「\(x\) 年前」にして、どの行からも同じ \(x\) を引きます。
方程式は、この右の列(または左の列)の中だけを見てつくります。たとえば「\(x\) 年後に父が子の \(3\) 倍になる」なら、右の列の父の式と、右の列の子の式を \(3\) 倍したものが等しい、と書けばよいのです。
下の図で、帯の長さを年齢だと思って見てください。
点線でかいた部分が、\(x\) 年でのびた分です。上の帯にも下の帯にも、まったく同じ長さの点線がついています。そして帯の右はしどうしのへだたりは、上でも下でも変わっていません。年齢の問題の絵は、いつもこの形になります。
例題1 何年後に3倍になるか
今、父は \(42\) 歳、子は \(12\) 歳です。父の年齢が子の年齢の \(3\) 倍になるのは何年後ですか。
まず手順①です。求めるものは年数なので、\(x\) 年後に \(3\) 倍になるとして、\(x\) を年数(年)とおきます。
手順②で年齢の表をつくります。上でつくった表がそのまま使えます。
| 人 | 今 | \(x\) 年後 |
|---|---|---|
| 父 | \(42\) 歳 | \(42 + x\) 歳 |
| 子 | \(12\) 歳 | \(12 + x\) 歳 |
手順③です。等しい関係は「\(x\) 年後の父の年齢は、\(x\) 年後の子の年齢の \(3\) 倍」です。\(3\) 倍するのは、\(x\) 年後の子の年齢であって、今の子の年齢ではありません。ここを取りちがえないために、かっこをつけて \(3(12 + x)\) と書きます。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(42 + x = 3(12 + x)\) | 年齢の表から方程式をつくった |
| \(42 + x = 36 + 3x\) | 右辺のかっこを分配法則で外した |
| \(x - 3x = 36 - 42\) | \(3x\) を左辺へ、\(42\) を右辺へ移項した |
| \(-2x = -6\) | 両辺の同類項をまとめた |
| \(x = 3\) | 両辺を \(-2\) でわった |
確かめ
左辺 = 42 + 3 = 45
右辺 = 3 × (12 + 3) = 3 × 15 = 45
左辺 = 右辺 なので x=3 は解
手順⑤の答えの吟味です。\(3\) 年後の父は \(45\) 歳、子は \(15\) 歳。どちらも正の整数で、年齢としてありえます。\(45\) はたしかに \(15\) の \(3\) 倍です。年数も正なので、「何年後」という問いに合っています。
答え 3年後
例題2 何年前だったかを求める
今、母は \(41\) 歳、娘は \(11\) 歳です。母の年齢が娘の年齢の \(6\) 倍だったのは何年前ですか。
手順①、\(x\) 年前だったとして、\(x\) を年数(年)とおきます。
手順②の表です。列の見出しが「\(x\) 年前」に変わり、引き算になります。
| 人 | 今 | \(x\) 年前 |
|---|---|---|
| 母 | \(41\) 歳 | \(41 - x\) 歳 |
| 娘 | \(11\) 歳 | \(11 - x\) 歳 |
引く向きをまちがえないために、下の図で確かめておきましょう。
点線の部分が、さかのぼって消える分です。二つの点線の長さは同じです。
手順③、「\(x\) 年前の母の年齢は、\(x\) 年前の娘の年齢の \(6\) 倍」でした。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(41 - x = 6(11 - x)\) | 年齢の表から方程式をつくった |
| \(41 - x = 66 - 6x\) | 右辺のかっこを分配法則で外した |
| \(-x + 6x = 66 - 41\) | \(-6x\) を左辺へ、\(41\) を右辺へ移項した |
| \(5x = 25\) | 両辺の同類項をまとめた |
| \(x = 5\) | 両辺を \(5\) でわった |
確かめ
左辺 = 41 − 5 = 36
右辺 = 6 × (11 − 5) = 6 × 6 = 36
左辺 = 右辺 なので x=5 は解
答えの吟味です。\(5\) 年前の母は \(36\) 歳、娘は \(6\) 歳。どちらも正の整数です。とくに娘の \(6\) 歳が正であることは大事で、ここがもし \(0\) 以下なら「まだ生まれていない年」を答えにしてしまったことになります。年齢の差も \(36 - 6 = 30\) で、今の \(41 - 11 = 30\) と同じままです。
答え 5年前
例題3 今の年齢を求める
今、おじの年齢は、おいの年齢より \(26\) 歳多いそうです。\(7\) 年後に、おじの年齢はおいの年齢のちょうど \(3\) 倍になります。今、おいは何歳ですか。
前の二題とは向きが逆です。年数のほうは \(7\) と分かっていて、分からないのは今の年齢です。ですから手順①では、今のおいの年齢を \(x\) 歳とおきます。おじは \(26\) 歳多いので \(x + 26\) 歳です。
手順②、表の列の見出しは「\(7\) 年後」になります。文字が入るのは今の列のほうです。
| 人 | 今 | \(7\) 年後 |
|---|---|---|
| おじ | \(x + 26\) 歳 | \(x + 26 + 7\) 歳 |
| おい | \(x\) 歳 | \(x + 7\) 歳 |
ここでも、二人ともに \(7\) を足しています。おじの \(7\) 年後は \(x + 26 + 7\) で、まとめれば \(x + 33\) です。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(x + 33 = 3(x + 7)\) | 年齢の表から方程式をつくった |
| \(x + 33 = 3x + 21\) | 右辺のかっこを分配法則で外した |
| \(x - 3x = 21 - 33\) | \(3x\) を左辺へ、\(33\) を右辺へ移項した |
| \(-2x = -12\) | 両辺の同類項をまとめた |
| \(x = 6\) | 両辺を \(-2\) でわった |
確かめ
左辺 = 6 + 33 = 39
右辺 = 3 × (6 + 7) = 3 × 13 = 39
左辺 = 右辺 なので x=6 は解
答えの吟味です。今のおいは \(6\) 歳、おじは \(6 + 26 = 32\) で \(32\) 歳。どちらも正の整数で、おじのほうが年上という場面にも合っています。\(7\) 年後はおいが \(13\) 歳、おじが \(39\) 歳で、\(39\) は \(13\) の \(3\) 倍です。
問われたのは「今、おいは何歳か」でした。\(7\) 年後の \(13\) 歳と答えないよう、最後に問題文へ戻ります。
答え 6歳
例題4 三人が出てくる問題
今、父は \(39\) 歳、母は \(37\) 歳、子は \(8\) 歳です。父と母の年齢の和が、子の年齢の \(6\) 倍になるのは何年後ですか。
入試ではこの形がよく出ます。人が三人になっても、やることは変わりません。三人とも同じだけ年をとります。
手順①、\(x\) 年後として、\(x\) を年数(年)とおきます。手順②の表は行が三つになります。
| 人 | 今 | \(x\) 年後 |
|---|---|---|
| 父 | \(39\) 歳 | \(39 + x\) 歳 |
| 母 | \(37\) 歳 | \(37 + x\) 歳 |
| 子 | \(8\) 歳 | \(8 + x\) 歳 |
手順③です。「父と母の年齢の和」は \(x\) 年後には \((39 + x) + (37 + x)\) です。\(x\) が二つ入ることに注意してください。二人いれば、増える年数も二人分だからです。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \((39 + x) + (37 + x) = 6(8 + x)\) | 年齢の表から方程式をつくった |
| \(76 + 2x = 48 + 6x\) | 左辺の同類項をまとめ、右辺のかっこを外した |
| \(2x - 6x = 48 - 76\) | \(6x\) を左辺へ、\(76\) を右辺へ移項した |
| \(-4x = -28\) | 両辺の同類項をまとめた |
| \(x = 7\) | 両辺を \(-4\) でわった |
確かめ
左辺 = (39 + 7) + (37 + 7) = 46 + 44 = 90
右辺 = 6 × (8 + 7) = 6 × 15 = 90
左辺 = 右辺 なので x=7 は解
答えの吟味です。\(7\) 年後は父 \(46\) 歳、母 \(44\) 歳、子 \(15\) 歳。三人とも正の整数で、親のほうが子より年上という関係もくずれていません。年数も正です。
答え 7年後
答えの吟味で、年齢のときに見ること
年齢の問題では、次の三つを毎回見ます。
- 年齢が正の整数になっているか。 \(0\) 歳以下の年齢や、\(7.5\) 歳のような答えは、この単元の問題では出てきません。もし出たら、たいてい立式でどこか一か所だけ \(x\) を足し忘れています。
- 「何年前」で、まだ生まれていない年になっていないか。 例題2で娘が \(6\) 歳だったところです。もし \(-2\) 歳のような値になったら、その年にはその人はまだいません。
- 年数の符号が問いと合っているか。 ここは少していねいに見ておきます。
三つめを、例題1と同じ家族で確かめてみましょう。今、父は \(42\) 歳、子は \(12\) 歳。「父の年齢が子の年齢の \(4\) 倍になるのは何年後か」と聞かれたとします。同じように立てると \(42 + x = 4(12 + x)\) です。
42 + x = 48 + 4x
x − 4x = 48 − 42
−3x = 6
x = −2
\(x = -2\) になりました。年数がマイナスです。これは計算ミスではありません。「\(2\) 年後」の反対、つまり \(2\) 年前を指しています。実際、\(2\) 年前は父が \(40\) 歳、子が \(10\) 歳で、\(40\) はきちんと \(10\) の \(4\) 倍です。\(4\) 倍になる年は、未来ではなくもう過ぎていた、というだけのことです。
こういうとき、「何年後ですか」という問いにそのまま \(-2\) 年後と書くのは不親切です。「\(2\) 年前」と直して答えるか、問題文が何年後だけを求めているなら「そのような年は未来にはない」と判断します。マイナスが出たら計算をやり直す前に、まず場面に戻って意味を読む。これが答えの吟味です。
今日の問い
父の年齢が子の年齢のちょうど \(3\) 倍になる年がやってきます。でも、その次の年にはもう \(3\) 倍ではありません。父も子も同じように年をとるのに、どうして \(3\) 倍のままではいられないのでしょうか。
答えは、このレッスンの最初に見たことがそのまま効いてきます。変わらないのは差で、倍ではないからです。
例題1の家族で並べてみます。\(3\) 年後は父 \(45\) 歳、子 \(15\) 歳で、差は \(30\)、倍は \(3\) 倍。その \(1\) 年後は父 \(46\) 歳、子 \(16\) 歳で、差は \(30\) のまま、しかし \(46 \div 16 = 2.875\) で \(3\) 倍ではありません。
同じ \(1\) を足しても、\(45\) にとっての \(1\) と \(15\) にとっての \(1\) では重みがちがいます。小さいほうにとっての \(1\) のほうが大きな増え方なので、子のほうが速く追い上げ、倍の数はどんどん小さくなっていきます。父が子の \(3\) 倍でいられるのは、たった \(1\) 年だけ。だから「\(3\) 倍になるのは何年後か」という問いに、答えがきちんと一つに決まるのです。差は動かず倍は動く、という性質そのものが、この型の問題を成り立たせています。
よくある間違い
まちがい1:片方の年齢だけに年数を足してしまう
例題1で、こう書いてしまう人がいます。
✗ 42 = 3(12 + x)
○ 42 + x = 3(12 + x)
✗ の式は、「子だけが \(x\) 年ぶん年をとって、父は \(42\) 歳のまま」と言っています。そんなことは起こりません。この式を解くとどうなるか、最後まで見てみましょう。
42 = 36 + 3x
−3x = 36 − 42
−3x = −6
x = 2
\(x = 2\) が出ます。もっともらしい数ですが、\(2\) 年後の本当の年齢は父 \(44\) 歳、子 \(14\) 歳です。
父の年齢 = 44
子の年齢の3倍 = 3 × 14 = 42
44 ≠ 42 なので、2年後は3倍になっていない
合いませんでした。表の右の列を上から順に、行を飛ばさずに書く。これだけでこの誤りは防げます。
まちがい2:「何年前」なのに足してしまう
例題2で、\(x\) 年前とおいたのに、表の癖で足してしまうことがあります。
✗ 41 + x = 6(11 + x)
○ 41 − x = 6(11 − x)
✗ を解くと \(41 + x = 66 + 6x\) から \(-5x = 25\) となり、\(x = -5\) です。マイナスが出ました。\(x\) は「何年前か」を表す年数のはずなのに、\(-5\) 年前ではおかしい。ここで立式を見直せば、引き算にすべきだったと気づけます。実際、正しい式の答えは \(5\) 年前でした。「前」と書いてあったら引く、と表の見出しに書いておくのが安全です。
まちがい3:人が三人いるのに年数を一つしか足さない
例題4で、父と母の和を先に \(39 + 37 = 76\) と計算してしまい、そのあとで \(x\) を一つだけ足す誤りです。
✗ 76 + x = 6(8 + x)
○ (39 + x) + (37 + x) = 6(8 + x)
✗ を解くと \(76 + x = 48 + 6x\) から \(-5x = -28\) となり、\(x = \dfrac{28}{5}\) です。\(5.6\) 年という中途半端な答えになりました。年齢の問題でこういう数が出たら、まず \(x\) の個数を数え直します。父が \(x\) 年ぶん、母も \(x\) 年ぶん年をとるのですから、和には \(x\) が二つ入らなければなりません。和を先に計算してから \(x\) を足すのではなく、一人ずつ式にしてから足す。この順番を守れば防げます。
まちがい4:問われたものと別のものを答える
例題3では今の年齢を、例題1では年数を聞かれました。\(x\) が何を表しているかは問題ごとにちがいます。
✗ x = 6 なので、答えは 6 + 7 = 13 歳
○ x は今のおいの年齢なので、答えは 6 歳
\(13\) 歳を今のおいの年齢だとして場面に戻してみます。おじは \(13 + 26 = 39\) で \(39\) 歳。\(7\) 年後はおいが \(20\) 歳、おじが \(46\) 歳です。
おじの年齢 = 46
おいの年齢の3倍 = 3 × 20 = 60
46 と 60 がちがうので、今のおいが13歳では3倍にならない
例題3で \(x = 6\) と出たあと、\(7\) 年後の \(13\) 歳と答えたり、おじの \(32\) 歳と答えたりする取りちがえがよく起こります。手順①で「今のおいの年齢を \(x\) 歳とおく」と単位まで書いておき、答える直前にもう一度そのメモを見る。これが確実な直し方です。
自分で確かめよう
紙に書いてから、答えを開いてください。
- 今、父は \(45\) 歳、子は \(13\) 歳です。父の年齢が子の年齢の \(2\) 倍になるのは何年後ですか。
- 今、祖母は \(63\) 歳、孫は \(15\) 歳です。祖母の年齢が孫の年齢の \(7\) 倍だったのは何年前ですか。
- 今、おばの年齢は、めいの年齢より \(30\) 歳多いそうです。\(5\) 年後に、おばの年齢はめいの年齢の \(4\) 倍になります。今、めいは何歳ですか。
- 今、父は \(46\) 歳、兄は \(15\) 歳、弟は \(11\) 歳です。父の年齢が、兄と弟の年齢の和と等しくなるのは何年後ですか。
答えと考え方
1
\(x\) 年後に \(2\) 倍になるとして、\(x\) を年数(年)とおきます。
| 人 | 今 | \(x\) 年後 |
|---|---|---|
| 父 | \(45\) 歳 | \(45 + x\) 歳 |
| 子 | \(13\) 歳 | \(13 + x\) 歳 |
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(45 + x = 2(13 + x)\) | 年齢の表から方程式をつくった |
| \(45 + x = 26 + 2x\) | 右辺のかっこを分配法則で外した |
| \(x - 2x = 26 - 45\) | \(2x\) を左辺へ、\(45\) を右辺へ移項した |
| \(-x = -19\) | 両辺の同類項をまとめた |
| \(x = 19\) | 両辺を \(-1\) でわった |
確かめ
左辺 = 45 + 19 = 64
右辺 = 2 × (13 + 19) = 2 × 32 = 64
左辺 = 右辺 なので x=19 は解
答えの吟味:\(19\) 年後は父 \(64\) 歳、子 \(32\) 歳で、どちらも正の整数です。年数も正なので「何年後」に合います。
答え 19年後
2
\(x\) 年前だったとして、\(x\) を年数(年)とおきます。「前」なので両方から引きます。
| 人 | 今 | \(x\) 年前 |
|---|---|---|
| 祖母 | \(63\) 歳 | \(63 - x\) 歳 |
| 孫 | \(15\) 歳 | \(15 - x\) 歳 |
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(63 - x = 7(15 - x)\) | 年齢の表から方程式をつくった |
| \(63 - x = 105 - 7x\) | 右辺のかっこを分配法則で外した |
| \(-x + 7x = 105 - 63\) | \(-7x\) を左辺へ、\(63\) を右辺へ移項した |
| \(6x = 42\) | 両辺の同類項をまとめた |
| \(x = 7\) | 両辺を \(6\) でわった |
確かめ
左辺 = 63 − 7 = 56
右辺 = 7 × (15 − 7) = 7 × 8 = 56
左辺 = 右辺 なので x=7 は解
答えの吟味:\(7\) 年前は祖母 \(56\) 歳、孫 \(8\) 歳。孫の年齢が正なので、生まれる前ではありません。年齢の差も \(56 - 8 = 48\) で、今の \(63 - 15 = 48\) と同じままです。
答え 7年前
3
今のめいの年齢を \(x\) 歳とおきます。おばは \(30\) 歳多いので \(x + 30\) 歳です。
| 人 | 今 | \(5\) 年後 |
|---|---|---|
| おば | \(x + 30\) 歳 | \(x + 35\) 歳 |
| めい | \(x\) 歳 | \(x + 5\) 歳 |
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(x + 35 = 4(x + 5)\) | 年齢の表から方程式をつくった |
| \(x + 35 = 4x + 20\) | 右辺のかっこを分配法則で外した |
| \(x - 4x = 20 - 35\) | \(4x\) を左辺へ、\(35\) を右辺へ移項した |
| \(-3x = -15\) | 両辺の同類項をまとめた |
| \(x = 5\) | 両辺を \(-3\) でわった |
確かめ
左辺 = 5 + 35 = 40
右辺 = 4 × (5 + 5) = 4 × 10 = 40
左辺 = 右辺 なので x=5 は解
答えの吟味:今のめいは \(5\) 歳、おばは \(5 + 30 = 35\) で \(35\) 歳。どちらも正の整数で、おばのほうが年上です。\(5\) 年後はめい \(10\) 歳、おば \(40\) 歳で、\(40\) は \(10\) の \(4\) 倍。聞かれたのは今のめいの年齢なので、\(10\) 歳ではなく \(5\) 歳と答えます。
答え 5歳
4
\(x\) 年後として、\(x\) を年数(年)とおきます。人が三人なので、行を三つつくります。
| 人 | 今 | \(x\) 年後 |
|---|---|---|
| 父 | \(46\) 歳 | \(46 + x\) 歳 |
| 兄 | \(15\) 歳 | \(15 + x\) 歳 |
| 弟 | \(11\) 歳 | \(11 + x\) 歳 |
兄と弟の和には \(x\) が二つ入ります。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(46 + x = (15 + x) + (11 + x)\) | 年齢の表から方程式をつくった |
| \(46 + x = 26 + 2x\) | 右辺の同類項をまとめた |
| \(x - 2x = 26 - 46\) | \(2x\) を左辺へ、\(46\) を右辺へ移項した |
| \(-x = -20\) | 両辺の同類項をまとめた |
| \(x = 20\) | 両辺を \(-1\) でわった |
確かめ
左辺 = 46 + 20 = 66
右辺 = (15 + 20) + (11 + 20) = 35 + 31 = 66
左辺 = 右辺 なので x=20 は解
答えの吟味:\(20\) 年後は父 \(66\) 歳、兄 \(35\) 歳、弟 \(31\) 歳。三人とも正の整数で、兄のほうが弟より年上という関係も保たれています。
答え 20年後
次のレッスンへ
次は、整数の性質を使う問題に進みます。年齢の問題では「全員に同じ数を足す」ことが式の骨組みでしたが、次は「数と数のあいだにある決まった関係」を文字で表すことが骨組みになります。数のならび方や、けたのしくみを \(x\) で書けるようになると、入試で出る整数の問題がひとまとまりの型として見えてきます。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。