LESSON 01

入試実戦の文章題

整数の性質を使う問題

連続する整数を x を使って表し、和や積の条件から方程式を作る。2けたの整数を位ごとに分けて表す書き方を身につけ、位を入れかえる問題まで扱う。

整数の性質を使う問題

このレッスンでできるようになること

  • 連続する整数や、連続する偶数・奇数を、1つの文字 \(x\) だけを使って表せる
  • 2けたの整数を十の位と一の位に分けて、\(10a + b\) の形で表せる
  • 位を入れかえた数を使って方程式を作り、答えの吟味まで自分でできる

前のレッスンの確認

  • 文章題を解く五つの手順:①何を \(x\) とおくか決めて、単位まで書く:②数量を式で表す:③等しい関係を見つけて方程式を作る:④方程式を解く:⑤場面に合うか確かめて、単位をつけて答える
  • 差が決まっている型 一方を \(x\)、もう一方を \(x + △\) と表す
  • 答えの吟味 求めた値がその量としてありえるかを見ること

連続する整数の表し方

連続する整数とは、1ずつ増えていく整数の並びのことです。たとえば \(5\)\(6\)\(7\) は連続する3つの整数です。\(12\)\(13\)\(14\) もそうです。

ここで大事なのは、3つの数がばらばらではないということです。\(5\) が決まれば、次は \(5 + 1\)、その次は \(5 + 2\) と自動的に決まります。\(12\) なら \(12 + 1\)\(12 + 2\) です。決まっていない数は、いちばん小さい数ひとつだけなのです。

だから、いちばん小さい数を \(x\) とおけば、3つの数は \(x\)\(x + 1\)\(x + 2\) と書けます。

3つの数を表すのに、文字は1つで足ります。これが方程式にできる理由です。

まん中の数を文字でおくと計算が楽になる

\(x\) をどこに置くかは、自分で選べます。いちばん小さい数ではなく、まん中の数\(x\) とおいてみましょう。すると、小さいほうは \(1\) 減って \(x - 1\)、大きいほうは \(1\) 増えて \(x + 1\) になります。

連続する3つの整数をまん中でおく図 数直線の上に丸が三つならび、左からエックスひく一、エックス、エックスたす一とついている。となりへ進むごとに一ずつ増えることを矢印で示している。 まん中を x とおく 1ふえる 1ふえる x − 1 x x + 1

3つの数をたしてみると、ちがいがはっきりします。

いちばん小さい数を x とおくと   x + (x + 1) + (x + 2) = 3x + 3
まん中の数を x とおくと         (x − 1) + x + (x + 1) = 3x

まん中に置くと \(-1\)\(+1\) が打ち消し合って、和がぴったり \(3x\) になります。数の項が残らないぶん、あとの計算がずっと軽くなります。どちらでも解けますが、和が出てくる問題ではまん中を選ぶのが得です。

例題1 連続する3つの整数

連続する3つの整数があります。その和は \(84\) です。この3つの整数を求めなさい。

この行でしたこと
まん中の数を \(x\) とする 何を \(x\) とおくか決めた
3つの数は \(x - 1\)\(x\)\(x + 1\) 連続する整数を1つの文字で表した
\((x - 1) + x + (x + 1) = 84\) 「和が \(84\)」という関係で方程式を作った
\(3x = 84\) 左辺の同類項をまとめた(\(-1\)\(+1\) が消える)
\(x = 28\) 両辺を \(3\) でわった

まん中が \(28\) なので、3つの数は \(27\)\(28\)\(29\) です。

確かめ

左辺 = (28 − 1) + 28 + (28 + 1) = 27 + 28 + 29 = 84
右辺 = 84
左辺 = 右辺 なので x=28 は解

答えの吟味 \(27\)\(28\)\(29\) はどれも整数で、1ずつ増えています。連続する3つの整数になっているので、場面に合っています。

答え \(27\)\(28\)\(29\)

いちばん小さい数を \(x\) とおいても同じ答えになります。\(x + (x + 1) + (x + 2) = 84\) から \(3x + 3 = 84\)\(3x = 81\)\(x = 27\) です。いちばん小さい数が \(27\) なので、やはり \(27\)\(28\)\(29\) です。ただし、\(3\) を移項する手間が1回ぶん増えました。

連続する偶数・奇数の表し方

偶数は \(2\) でわりきれる整数です。\(8\) の次の偶数は \(9\) ではなく \(10\) です。\(9\) は偶数ではないので、とばさなければなりません。同じように \(10\) の次の偶数は \(12\) です。

つまり、連続する偶数はとなりへ進むごとに \(2\) ずつ増えます。だから、いちばん小さい偶数を \(x\) とおくと、3つの偶数は \(x\)\(x + 2\)\(x + 4\) となります。

\(x\)\(x + 1\)\(x + 2\) ではありません。ここが最初のつまずきどころです。

奇数も同じです。\(7\) の次の奇数は \(9\)、その次は \(11\) で、やはり \(2\) ずつ増えます。連続する奇数\(x\)\(x + 2\)\(x + 4\) と表します。偶数と奇数で書き方は変わりません。ちがうのは \(x\) に入る数が偶数か奇数かだけです。

ためしに、連続する3つの偶数の和が \(54\) になる場合を解いてみます。\(x + (x + 2) + (x + 4) = 54\) から \(3x + 6 = 54\)\(3x = 48\)\(x = 16\) です。3つの偶数は \(16\)\(18\)\(20\) で、たしかにどれも偶数、和も \(54\) です。

まん中を \(x\) とおくなら \(x - 2\)\(x\)\(x + 2\) です。和は \(3x\) になり、ここでも打ち消し合いが起こります。

例題2 連続する3つの偶数

連続する3つの偶数があります。いちばん小さい数の \(4\) 倍は、いちばん大きい数の \(3\) 倍より \(6\) 大きくなります。この3つの偶数を求めなさい。

この行でしたこと
いちばん小さい偶数を \(x\) とする 何を \(x\) とおくか決めた
3つの偶数は \(x\)\(x + 2\)\(x + 4\) 偶数は \(2\) ずつ増えるので \(+2\) ずつ
\(4x = 3(x + 4) + 6\) 「小さい数の4倍」=「大きい数の3倍より6大きい」
\(4x = 3x + 12 + 6\) 分配法則でかっこを外した
\(4x = 3x + 18\) 右辺の数の項をまとめた
\(4x - 3x = 18\) \(3x\) を左辺へ移項した
\(x = 18\) 左辺の同類項をまとめた

いちばん小さい偶数が \(18\) なので、3つの偶数は \(18\)\(20\)\(22\) です。

確かめ

左辺 = 4 × 18 = 72
右辺 = 3 × (18 + 4) + 6 = 3 × 22 + 6 = 66 + 6 = 72
左辺 = 右辺 なので x=18 は解

答えの吟味 \(18\)\(20\)\(22\) はどれも偶数で、\(2\) ずつ増えています。連続する3つの偶数になっています。

答え \(18\)\(20\)\(22\)

2けたの整数を位に分けて表す

ここからがこのレッスンの中心です。

\(47\) という数を考えます。この数の十の位の数は \(4\)、一の位の数は \(7\) です。この \(4\)\(7\) を、各位の数と呼びます。各位の数とは、その整数の十の位の数と一の位の数のことです。\(47\) の各位の数は \(4\)\(7\)\(60\) の各位の数は \(6\)\(0\) です。

では \(47\) はどうやってできているのでしょうか。十の位の \(4\) は「\(10\)\(4\) こ」という意味で \(40\) を表します。一の位の \(7\) はそのまま \(7\) です。つまり次のようになります。

\(47 = 10 \times 4 + 7 = 40 + 7\)

47 を位ごとに分ける図 十の位の箱に四、一の位の箱に七が入っている。十の位は十倍して四十、一の位はそのまま七になり、たすと四十七になることを示している。 47 を位ごとに分ける 十の位 一の位 4 7 10 × 4 = 40 1 × 7 = 7 40 + 7 = 47

\(62\) でも \(80\) でも同じです。\(62 = 10 \times 6 + 2\)\(80 = 10 \times 8 + 0\) になります。どの2けたの整数も「十の位の数を \(10\) 倍して、一の位の数をたす」でできています。

そこで、十の位の数を \(a\)、一の位の数を \(b\) とすると、その2けたの整数は次のように表せます。

\(10a + b\)

ここでの \(a\)\(b\) は、位の数を書き分けるための記号です。方程式に入れる未知数は、いつも \(x\) ひとつだけにします。

ここで \(ab\) と書いてはいけません。 なぜでしょうか。実際に書いてみて、何が起きるか見てみましょう。文字式の約束では、文字と文字をならべて書いた \(ab\)\(a \times b\) という意味です。\(a = 4\)\(b = 7\) を入れると \(ab = 4 \times 7 = 28\) になってしまいます。\(47\) ではなく \(28\) です。数字をならべて書く書き方は、文字の世界では通用しないのです。

\(10a + b\)\(a = 4\)\(b = 7\) を入れると \(10 \times 4 + 7 = 47\) になります。こちらが正しい表し方です。

未知数は1つだけにする いまは一次方程式を学んでいるので、方程式に入れる文字は1つだけです。そのため、位を使う問題には「十の位の数が一の位の数より \(3\) 大きい」「各位の数の和が \(11\) である」のように、片方が決まればもう片方も決まる条件が必ずついています。たとえば「十の位の数が一の位の数より \(3\) 大きい2けたの整数」なら、一の位の数を \(x\) とおくと十の位の数は \(x + 3\) となり、その整数は \(10(x + 3) + x\) と、\(x\) だけで書けます。

位を入れかえた数

十の位の数と一の位の数を交換してできる数を、入れかえた数と呼ぶことにします。もとの数の十の位が \(a\)、一の位が \(b\) なら、入れかえた数は十の位が \(b\)、一の位が \(a\) ですから、次のようになります。

\(10b + a\)

位を入れかえる図 上の段は十の位が四、一の位が九で四十九。矢印がたすきがけに交わり、下の段は十の位が九、一の位が四で九十四になることを示している。 位を入れかえる 十の位 一の位 4 9 = 49 9 4 = 94

\(49\) の位を入れかえると \(94\) になります。\(49 = 10 \times 4 + 9\)\(94 = 10 \times 9 + 4\) です。もとの数と入れかえた数の差は \(94 - 49 = 45\)、和は \(94 + 49 = 143\) です。入試の問題は、この差や和を手がかりにしてきます。

位の問題では、答えの吟味がとくに大切です。位の数は \(0\) から \(9\) までの整数でなければなりません。\(10\)\(-2\)\(3.5\) は位の数になれません。さらに、2けたの整数の十の位の数は \(0\) になれません。十の位が \(0\) だと \(07\) のようになり、それは1けたの \(7\) だからです。

例題3 位を入れかえた数ともとの数

各位の数の和が \(13\) である2けたの整数があります。十の位の数と一の位の数を入れかえてできる2けたの整数は、もとの整数より \(45\) 大きくなります。もとの整数を求めなさい。

この行でしたこと
一の位の数を \(x\) とする 何を \(x\) とおくか決めた
十の位の数は \(13 - x\) 各位の数の和が \(13\) だから
もとの整数は \(10(13 - x) + x\) 十の位を \(10\) 倍して一の位をたした
\(10(13 - x) + x = 130 - 10x + x = 130 - 9x\) かっこを外して同類項をまとめた
入れかえた整数は \(10x + (13 - x) = 9x + 13\) 十の位と一の位を交換した
\(9x + 13 = (130 - 9x) + 45\) 「入れかえた数はもとの数より \(45\) 大きい」
\(9x + 13 = 175 - 9x\) 右辺の数の項をまとめた
\(9x + 9x = 175 - 13\) \(-9x\) を左辺へ、\(13\) を右辺へ移項した
\(18x = 162\) 両辺の同類項をまとめた
\(x = 9\) 両辺を \(18\) でわった

一の位の数が \(9\)、十の位の数は \(13 - 9 = 4\) です。もとの整数は \(49\)、入れかえた整数は \(94\) です。

確かめ

左辺 = 9 × 9 + 13 = 81 + 13 = 94
右辺 = (130 − 9 × 9) + 45 = (130 − 81) + 45 = 49 + 45 = 94
左辺 = 右辺 なので x=9 は解

答えの吟味 \(9\)\(4\)\(0\) から \(9\) までの整数です。十の位の \(4\)\(0\) ではないので、\(49\) はきちんと2けたの整数です。\(94 - 49 = 45\) で、条件にも合っています。

答え \(49\)

聞かれているのは \(x\) の値ではなく「もとの整数」です。\(x = 9\) で止めずに、\(49\) まで戻ることを忘れないでください。

例題4 各位の数の和との関係

十の位の数が一の位の数より \(2\) 大きい2けたの整数があります。この整数は、各位の数の和の \(7\) 倍に等しくなります。この整数を求めなさい。

この行でしたこと
一の位の数を \(x\) とする 何を \(x\) とおくか決めた
十の位の数は \(x + 2\) 十の位のほうが \(2\) 大きいから
整数は \(10(x + 2) + x = 11x + 20\) 十の位を \(10\) 倍して一の位をたした
各位の数の和は \((x + 2) + x = 2x + 2\) 十の位の数と一の位の数をたした
\(11x + 20 = 7(2x + 2)\) 「整数」=「各位の数の和の \(7\) 倍」
\(11x + 20 = 14x + 14\) 分配法則でかっこを外した
\(11x - 14x = 14 - 20\) \(14x\) を左辺へ、\(20\) を右辺へ移項した
\(-3x = -6\) 両辺の同類項をまとめた
\(x = 2\) 両辺を \(-3\) でわった

一の位の数が \(2\)、十の位の数は \(2 + 2 = 4\) です。整数は \(42\) です。

確かめ

左辺 = 11 × 2 + 20 = 22 + 20 = 42
右辺 = 7 × (2 × 2 + 2) = 7 × 6 = 42
左辺 = 右辺 なので x=2 は解

答えの吟味 \(2\)\(4\)\(0\) から \(9\) までの整数で、十の位は \(0\) ではありません。各位の数の和は \(4 + 2 = 6\)、その \(7\) 倍は \(42\) で、もとの整数と一致します。

答え \(42\)

今日の問い

\(47\) という2けたの整数を文字で表すとき、十の位の数を \(a\)、一の位の数を \(b\) として \(ab\) と書いてはいけないのは、なぜでしょうか。

答えは本文で確かめたとおりです。文字式の約束では \(ab\)\(a \times b\) を意味します。\(a = 4\)\(b = 7\) を入れると \(ab = 28\) となり、\(47\) とはまったくちがう数になってしまいます。数字は位ごとにならべて書けますが、文字はならべて書くとかけ算になる。この差を埋めるのが \(10a + b\) という表し方です。十の位の数には \(10\) をかける、と式の中にはっきり書いてあるので、意味を取りちがえようがありません。

よくある間違い

まちがい1:2けたの整数を、文字をならべたり、たしたりして書いてしまう

✗ 十の位が a、一の位が b の2けたの整数 = ab
✗ 十の位が x、一の位が y の2けたの整数 = x + y
○ 十の位が a、一の位が b の2けたの整数 = 10a + b

\(a = 4\)\(b = 7\) を入れて確かめます。\(ab = 4 \times 7 = 28\)\(x + y\) の形なら \(4 + 7 = 11\) です。どちらも \(47\) になりません。正しい \(10a + b\)\(10 \times 4 + 7 = 47\) になります。

\(x + y\) と書いてしまう人は、位の数をただたしています。しかし \(47\)\(4\)\(7\) をたした数ではありません。十の位の \(4\)\(40\) という重みを持っています。その重みを式に書きこむのが \(10\) をかけるという操作です。

なお、この \(x + y\) のように文字を2つ使ってしまうと、一次方程式では解けなくなります。位の問題では必ず、片方の位を \(x\) で表せる条件が問題文に書かれています。そこを探してから式を作りましょう。

まちがい2:連続する偶数を1ずつ増やして表してしまう

連続する3つの偶数の和が \(54\) である場合で見てみます。

✗ x + (x + 1) + (x + 2) = 54 → 3x + 3 = 54 → 3x = 51 → x = 17
○ x + (x + 2) + (x + 4) = 54 → 3x + 6 = 54 → 3x = 48 → x = 16

✗ の式から出た \(x = 17\) を場面に戻すと、3つの数は \(17\)\(18\)\(19\) です。たしかに和は \(54\) になります。しかし \(17\)\(19\) は偶数ではありません。求めるのは連続する3つの偶数なのですから、これでは答えになりません。

方程式そのものは正しく解けているのに答えが合わない。これは手順②の「数量を式で表す」でつまずいた印です。式が偶数を表していなければ、そこから先をどれだけ正確に計算しても偶数は出てきません。

○ の式から出た \(x = 16\) なら、3つの数は \(16\)\(18\)\(20\) です。どれも偶数で、和も \(16 + 18 + 20 = 54\) です。偶数どうし、奇数どうしは \(2\) ずつはなれている。ここを間ちがえないでください。

まちがい3:「大きい」「小さい」の向きを逆にしてしまう

例題3で、どちらの数に \(45\) をたすかを取りちがえた式です。

✗ 130 − 9x = (9x + 13) + 45
○ 9x + 13 = (130 − 9x) + 45

✗ を解くと \(130 - 9x = 9x + 58\)\(-18x = -72\)\(x = 4\) となります。一の位が \(4\)、十の位が \(13 - 4 = 9\) ですから、もとの整数は \(94\)、入れかえた整数は \(49\) です。ところが \(49\)\(94\) より \(45\) 小さい数です。問題文は「入れかえた数のほうが \(45\) 大きい」と言っているので、これでは合いません。

\(45\) をたすのは、小さいほうの数です。「AはBより \(45\) 大きい」は「A \(=\) B \(+ 45\)」と書きます。大きいほうの数がある辺に、そのまま \(+45\) を書き足さないよう気をつけましょう。迷ったら、\(94 = 49 + 45\) のように具体的な数で向きを確かめてから文字にすると安全です。

自分で確かめよう

紙に書いてから、答えを開いてください。

  1. 連続する3つの整数があります。その和は \(96\) です。この3つの整数を求めなさい。
  2. 連続する3つの奇数があります。その和は \(123\) です。この3つの奇数を求めなさい。
  3. 連続する3つの整数があります。いちばん大きい数の \(3\) 倍は、他の2つの数の和より \(29\) 大きくなります。この3つの整数を求めなさい。
  4. ある2けたの整数は、十の位の数が一の位の数の \(3\) 倍です。十の位の数と一の位の数を入れかえてできる2けたの整数は、もとの整数より \(36\) 小さくなります。もとの整数を求めなさい。
  5. 各位の数の和が \(12\) である2けたの整数があります。十の位の数と一の位の数を入れかえてできる2けたの整数は、もとの整数より \(18\) 大きくなります。もとの整数を求めなさい。
答えと考え方

1

まん中の数を \(x\) とすると、3つの数は \(x - 1\)\(x\)\(x + 1\) です。和が \(96\) なので方程式を作ります。

この行でしたこと
\((x - 1) + x + (x + 1) = 96\) 3つの数の和を式にした
\(3x = 96\) 左辺の同類項をまとめた(\(-1\)\(+1\) が消えた)
\(x = 32\) 両辺を \(3\) でわった

まん中が \(32\) なので、3つの数は \(31\)\(32\)\(33\) です。\(31\)\(32\)\(33\) はどれも整数で1ずつ増えているので、場面に合っています。

確かめ

左辺 = (32 − 1) + 32 + (32 + 1) = 31 + 32 + 33 = 96
右辺 = 96
左辺 = 右辺 なので x=32 は解

答え \(31\)\(32\)\(33\)

2

奇数は \(2\) ずつ増えます。いちばん小さい奇数を \(x\) とすると、3つの奇数は \(x\)\(x + 2\)\(x + 4\) です。

この行でしたこと
\(x + (x + 2) + (x + 4) = 123\) 3つの奇数の和を式にした
\(3x + 6 = 123\) 左辺の同類項をまとめた
\(3x = 117\) \(6\) を右辺へ移項した
\(x = 39\) 両辺を \(3\) でわった

いちばん小さい奇数が \(39\) なので、3つの奇数は \(39\)\(41\)\(43\) です。どれも奇数で \(2\) ずつ増えているので、場面に合っています。

確かめ

左辺 = 39 + (39 + 2) + (39 + 4) = 39 + 41 + 43 = 123
右辺 = 123
左辺 = 右辺 なので x=39 は解

答え \(39\)\(41\)\(43\)

3

まん中の数を \(x\) とすると、3つの数は \(x - 1\)\(x\)\(x + 1\) です。いちばん大きい数は \(x + 1\)、他の2つの数の和は \((x - 1) + x\) です。

この行でしたこと
\(3(x + 1) = (x - 1) + x + 29\) 「大きい数の3倍」=「他の2つの数の和より29大きい」
\(3x + 3 = 2x - 1 + 29\) 左辺は分配法則、右辺は同類項をまとめた
\(3x + 3 = 2x + 28\) 右辺の数の項をまとめた
\(3x - 2x = 28 - 3\) \(2x\) を左辺へ、\(3\) を右辺へ移項した
\(x = 25\) 両辺の同類項をまとめた

まん中が \(25\) なので、3つの数は \(24\)\(25\)\(26\) です。どれも整数で1ずつ増えているので、場面に合っています。

確かめ

左辺 = 3 × (25 + 1) = 3 × 26 = 78
右辺 = (25 − 1) + 25 + 29 = 24 + 25 + 29 = 78
左辺 = 右辺 なので x=25 は解

答え \(24\)\(25\)\(26\)

4

一の位の数を \(x\) とすると、十の位の数はその \(3\) 倍で \(3x\) です。もとの整数は \(10 \times 3x + x = 31x\)、入れかえた整数は \(10x + 3x = 13x\) です。

この行でしたこと
\(13x = 31x - 36\) 「入れかえた数はもとの数より36小さい」
\(13x - 31x = -36\) \(31x\) を左辺へ移項した
\(-18x = -36\) 左辺の同類項をまとめた
\(x = 2\) 両辺を \(-18\) でわった

一の位の数が \(2\)、十の位の数は \(3 \times 2 = 6\) です。もとの整数は \(62\)、入れかえた整数は \(26\) です。\(2\)\(6\)\(0\) から \(9\) までの整数で、十の位の \(6\)\(0\) ではありません。

確かめ

左辺 = 13 × 2 = 26
右辺 = 31 × 2 − 36 = 62 − 36 = 26
左辺 = 右辺 なので x=2 は解

答え \(62\)

5

一の位の数を \(x\) とすると、各位の数の和が \(12\) なので十の位の数は \(12 - x\) です。もとの整数は \(10(12 - x) + x = 120 - 10x + x = 120 - 9x\)、入れかえた整数は \(10x + (12 - x) = 9x + 12\) です。

この行でしたこと
\(9x + 12 = (120 - 9x) + 18\) 「入れかえた数はもとの数より18大きい」
\(9x + 12 = 138 - 9x\) 右辺の数の項をまとめた
\(9x + 9x = 138 - 12\) \(-9x\) を左辺へ、\(12\) を右辺へ移項した
\(18x = 126\) 両辺の同類項をまとめた
\(x = 7\) 両辺を \(18\) でわった

一の位の数が \(7\)、十の位の数は \(12 - 7 = 5\) です。もとの整数は \(57\)、入れかえた整数は \(75\) です。\(7\)\(5\)\(0\) から \(9\) までの整数で、十の位の \(5\)\(0\) ではありません。\(75 - 57 = 18\) で条件にも合っています。

確かめ

左辺 = 9 × 7 + 12 = 63 + 12 = 75
右辺 = (120 − 9 × 7) + 18 = (120 − 63) + 18 = 57 + 18 = 75
左辺 = 右辺 なので x=7 は解

答え \(57\)

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次のレッスンでは、平均の問題を扱います。平均は「合計 \(\div\) 個数」で求めますが、方程式では逆に「平均 \(\times\) 個数 \(=\) 合計」と考えて、合計を二通りに表すのが基本になります。今回の位の問題で身につけた「決まっていない数は1つだけ」という見方が、そのまま生きてきます。

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クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。

UNDERSTANDING CHECK

理解チェック:整数の性質を使う問題

70% 合格ライン
  1. 設問 0
    2けたの整数について、「各位の数」とは何のことですか。
  2. 設問 1
    十の位の数が $a$、一の位の数が $b$ である2けたの整数を、$ab$ と書いてはいけないのはなぜですか。
  3. 設問 2
    連続する3つの整数があり、その和は $135$ です。まん中の数を $x$ とするとき、正しい方程式はどれですか。
  4. 設問 3
    各位の数の和が $10$ である2けたの整数があります。十の位の数と一の位の数を入れかえてできる2けたの整数は、もとの整数より $36$ 大きくなります。一の位の数を $x$ とするとき、正しい方程式はどれですか。
  5. 設問 4
    「連続する3つの偶数があり、その和は $66$ です」という問題に、ある人が $x + (x + 1) + (x + 2) = 66$ と立てて $x = 21$ を求めました。この式のどこがちがいますか。

まずは自分で選んでみましょう。採点・学習履歴への記録は、回答APIとの連携時に追加します。