ミスの種類を見つけて直す
このレッスンでできるようになること
- 一次方程式のまちがいを、符号のミス・かけ忘れのミス・移項の取りちがえ・問われたものを答えないミスの4種類に分けられる
- まちがった解き方を見て、どの行から違うかを上から順にたどって言える
- 確かめで見つかるミスと、確かめでは見つからないミスのちがいを説明できる
前のレッスンの確認
- 解く手順…分母をはらう → 小数をなくす → かっこを外す → 移項 → 同類項をまとめる → 係数で割る → 確かめる
- 移項…項を、符号を変えて反対の辺へ移すこと
- 代入…式の中の文字を、数に置き換えること
- 答えの吟味…求めた値がその量としてありえるかを見ること
ミスには種類がある
まちがえた問題を見て、「うっかりしていた」で終わらせていませんか。それではもったいないのです。まちがえる場所はだいたい決まっています。決まっているということは、種類があるということです。
種類が分かると、次に同じ形の問題を解くとき、「ここは自分がよく落とすところだ」と分かって、その一手前で止まって見直せます。ミスを減らすとは、注意深さを上げることではなく、自分の落とし穴の場所を覚えることです。
このレッスンでは、一次方程式のミスを次の4種類に分けます。この4つは、これから先のレッスンでもそのまま使います。
種類1 符号のミス
符号のミスとは、符号を変えなければならない場面で、変えなかったり、一部だけ変えたりするミスのことです。起きる場所は3つに決まっています。移項したとき、マイナスがついたかっこを外したとき、両辺を負の数で割ったときです。
次の式で、かっこを外すところを見てみましょう。
\(6x - 2(x - 3) = 26\)
✗ 6x − 2x − 6 = 26
4x = 32
x = 8
○ 6x − 2x + 6 = 26
4x = 20
x = 5
\(-2\) をかっこの中の \(x\) にかけて \(-2x\) としたところまでは合っています。違うのは次です。かっこの中の \(-3\) にも \(-2\) をかけるので、\((-2) \times (-3) = +6\) となります。ここを \(-6\) のままにしたのが誤りです。
誤りの値 \(x=8\) を、もとの式に代入してみます。
左辺 = 6 × 8 − 2 × (8 − 3) = 48 − 2 × 5 = 48 − 10 = 38
右辺 = 26
左辺 と 右辺 がちがうので x=8 は解ではない
正しい \(x=5\) で確かめをします。
左辺 = 6 × 5 − 2 × (5 − 3) = 30 − 2 × 2 = 30 − 4 = 26
右辺 = 26
左辺 = 右辺 なので x=5 は解
同じ種類のミスは、両辺を負の数で割るときにも出ます。\(-4x = 20\) から \(x = 5\) とする形です。\(-4 \times 5 = -20\) で \(20\) になりませんから、正しくは \(x = -5\) です。
種類2 かけ忘れのミス
かけ忘れのミスとは、両辺を何倍かするときに、一部の項にかけ忘れるミスのことです。分母をはらうときと、小数をなくすときに起きます。とくに、もともと分数になっていない項が忘れられます。分数の項に目がいって、その横にある項が見えなくなるからです。
\(\dfrac{x}{3} + \dfrac{x}{6} = x - 8\)
分母の最小公倍数は \(6\) なので、両辺を \(6\) 倍します。
✗ 2x + x = x − 48
3x = x − 48
2x = −48
x = −24
○ 2x + x = 6x − 48
3x = 6x − 48
−3x = −48
x = 16
右辺は \(x - 8\) という、項が2つある式です。\(6\) をかけるのは右辺全体ですから、\(x\) にも \(-8\) にもかけます。\(-8\) には \(6\) をかけて \(-48\) にできたのに、その前の \(x\) にはかけ忘れた、というのが誤りです。
誤りの値 \(x=-24\) を代入します。
左辺 = (−24) ÷ 3 + (−24) ÷ 6 = −8 + (−4) = −12
右辺 = −24 − 8 = −32
左辺 と 右辺 がちがうので x=−24 は解ではない
正しい \(x=16\) で確かめをします。
左辺 = 16 ÷ 3 + 16 ÷ 6 = 32 ÷ 6 + 16 ÷ 6 = 48 ÷ 6 = 8
右辺 = 16 − 8 = 8
左辺 = 右辺 なので x=16 は解
防ぐには、かける前に項がいくつあるかを数えておくことです。右辺の項が2つなら、かけたあとも2つの項に \(6\) の跡が残っていなければおかしい、と分かります。
種類3 移項の取りちがえ
移項の取りちがえとは、移項したつもりで、もとの辺から項を消していないミスのことです。移項は「反対の辺へ移す」ことですから、移した先に書いたら、もとの辺からは消えます。書き足すだけでは移項になりません。
\(8x - 9 = 5x + 12\)
✗ 8x − 9 − 5x = 12 + 9
3x − 9 = 21
3x = 30
x = 10
○ 8x − 5x = 12 + 9
3x = 21
x = 7
\(-9\) を右辺へ移して \(+9\) とした、そこまでの符号は正しいのです。ところが左辺に \(-9\) が残ったままになっています。これでは左辺だけ \(9\) 小さくなったのと同じで、両辺のつり合いがくずれます。
誤りの値 \(x=10\) を代入します。
左辺 = 8 × 10 − 9 = 80 − 9 = 71
右辺 = 5 × 10 + 12 = 50 + 12 = 62
左辺 と 右辺 がちがうので x=10 は解ではない
正しい \(x=7\) で確かめをします。
左辺 = 8 × 7 − 9 = 56 − 9 = 47
右辺 = 5 × 7 + 12 = 35 + 12 = 47
左辺 = 右辺 なので x=7 は解
防ぐには、移項の行を書いたら項の数を数えます。もとの式は左辺2つ・右辺2つで合わせて4つ。移項したあとも合わせて4つでなければ、どこかに残っているか、どこかが消えています。
種類4 問われたものを答えないミス
問われたものを答えないミスとは、\(x\) の値を求めたところで満足してしまい、問題が聞いているものに戻らないミスのことです。計算はすべて合っているのに点にならない、いちばんくやしい種類です。
長さ \(76\) cm のひもを2本に切り、長い方が短い方より \(14\) cm 長くなるようにします。長い方は何cmですか。
短い方を \(x\) cm とすると、長い方は \((x + 14)\) cm です。
✗ x + (x + 14) = 76
2x = 62
x = 31
答え 31 cm
○ x + (x + 14) = 76
2x = 62
x = 31
長い方は 31 + 14 = 45
答え 45 cm
計算の行はどれも正しく、\(x=31\) も正しい値です。問題が聞いているのは長い方なのに、短い方の値を書いてしまった、というのが誤りです。
このミスは、代入の確かめでは見つかりません。\(x=31\) は方程式を正しく成り立たせるからです。
左辺 = 31 + (31 + 14) = 31 + 45 = 76
右辺 = 76
左辺 = 右辺 なので x=31 は解
防ぐには、問題文の最後の一文に線を引き、\(x\) とおいたものを式の横に書いておくことです。「\(x\) は短い方の長さ(cm)」と書いてあれば、聞かれているのが長い方だと気づけます。
どの行から違うかを見つける
ミスを直すとき、いちばんやってはいけないのが、最後の行だけを書きかえることです。まちがいが始まった行から下は、すべて作り直します。ですから最初にすることは、どの行から違うかを見つけることです。
やり方は決まっています。上から順に、その行が一つ前の行から正しく出ているかだけを見ます。 1行目は問題の式そのものですから、必ず正しい。2行目は1行目から正しく出ているか。3行目は2行目から正しく出ているか。こうして下りていき、はじめて「いいえ」になった行が、まちがいの始まりです。
ここでいちばん大事なことを言います。その行だけを見て、正しいかどうかは判断できません。 たとえば \(3x = 15\) という行があったとして、この行自体はどこも変ではありません。式としてきちんと書けています。それでも、一つ前の行が \(3x + 4 = 11\) だったなら、この行は誤りです。正しくは \(3x = 7\) だからです。
つまり、行の正しさは一つ前の行との関係でしか決まりません。式をながめて「変なところはないかな」と探すのは、うまくいかないやり方です。必ず、となり合う2行を組にして見ます。
例題1 どの行から違うかを見つける
次の解き方はまちがっています。どの行から違いますか。理由を書き、正しく解き直しなさい。
- 1行目 \(\dfrac{3x - 2}{4} = \dfrac{x}{2} + 1\)
- 2行目 \(3x - 2 = 2x + 1\)
- 3行目 \(3x - 2x = 1 + 2\)
- 4行目 \(x = 3\)
上から順に見ます。1行目は問題の式なので正しいです。2行目は両辺を \(4\) 倍した行で、左辺の \(\dfrac{3x-2}{4} \times 4 = 3x - 2\) も、右辺の \(\dfrac{x}{2} \times 4 = 2x\) も正しいのですが、右辺の \(1\) に \(4\) をかけていません。ここが違います。
✗ 3x − 2 = 2x + 1
○ 3x − 2 = 2x + 4
なお3行目と4行目は、2行目からは正しく出ています。\(-2\) を移項して \(+2\)、\(2x\) を移項して \(-2x\)、符号も合っています。だからこそ、下の行だけを見ても見つからないのです。種類2のかけ忘れのミスです。
2行目から解き直します。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(\dfrac{3x - 2}{4} = \dfrac{x}{2} + 1\) | もとの式 |
| \(3x - 2 = 2x + 4\) | 両辺を \(4\) 倍して分母をはらった(右辺の \(1\) にもかける) |
| \(3x - 2x = 4 + 2\) | \(2x\) と \(-2\) を移項した |
| \(x = 6\) | 同類項をまとめた |
確かめ
左辺 = (3 × 6 − 2) ÷ 4 = 16 ÷ 4 = 4
右辺 = 6 ÷ 2 + 1 = 3 + 1 = 4
左辺 = 右辺 なので x=6 は解
まちがいの値 \(x=3\) も代入しておきます。
左辺 = (3 × 3 − 2) ÷ 4 = 7 ÷ 4 = 1.75
右辺 = 3 ÷ 2 + 1 = 1.5 + 1 = 2.5
左辺 と 右辺 がちがうので x=3 は解ではない
答え 2行目から違う。正しい解は \(x = 6\)
例題2 まちがいを直して最後まで解く
次の解き方はまちがっています。どの行から違いますか。理由を書き、正しく解き直しなさい。
- 1行目 \(5 - 3(x + 2) = 2x + 9\)
- 2行目 \(5 - 3x - 6 = 2x + 9\)
- 3行目 \(-3x - 2x = 9 - 5 + 6\)
- 4行目 \(-5x = 10\)
- 5行目 \(x = 2\)
2行目は正しいです。\(-3 \times x = -3x\)、\(-3 \times 2 = -6\) で符号が合っています。3行目も正しく、\(2x\) を移して \(-2x\)、\(5\) を移して \(-5\)、\(-6\) を移して \(+6\)。4行目も左辺 \(-3x - 2x = -5x\)、右辺 \(9 - 5 + 6 = 10\) で合っています。
違うのは5行目です。両辺を \(-5\) で割るのに、割ったあとの符号が変わっていません。
✗ −5x = 10
x = 2
○ −5x = 10
x = −2
種類1の符号のミスです。負の数で割ると符号が変わる、という一点です。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(5 - 3(x + 2) = 2x + 9\) | もとの式 |
| \(5 - 3x - 6 = 2x + 9\) | 分配法則でかっこを外した |
| \(-3x - 2x = 9 - 5 + 6\) | \(2x\) と数の項を移項した |
| \(-5x = 10\) | 同類項をまとめた |
| \(x = -2\) | 両辺を \(-5\) で割った |
確かめ
左辺 = 5 − 3 × (−2 + 2) = 5 − 3 × 0 = 5
右辺 = 2 × (−2) + 9 = −4 + 9 = 5
左辺 = 右辺 なので x=−2 は解
まちがいの値 \(x=2\) も代入します。
左辺 = 5 − 3 × (2 + 2) = 5 − 12 = −7
右辺 = 2 × 2 + 9 = 4 + 9 = 13
左辺 と 右辺 がちがうので x=2 は解ではない
答え 5行目から違う。正しい解は \(x = -2\)
確かめで見つかるミスと、見つからないミス
ここまで見てきたように、代入して確かめれば、種類1・2・3のミスはすべて見つかります。計算の途中でどこかが狂えば、出てきた値は方程式を成り立たせないからです。
しかし、確かめれば必ず見つかる、というわけではありません。 確かめが見ているのは、「自分が立てた方程式に対して、その値が解になっているか」だけです。立てた方程式そのものが場面と合っていないとき、確かめは何も教えてくれません。
さきほどのひもの問題で、こんな立て方をしたとします。
\(x + 14 = 76\)
これを解くと \(x = 62\) です。確かめてみましょう。
左辺 = 62 + 14 = 76
右辺 = 76
左辺 = 右辺 なので x=62 は解
確かめは、みごとに通ります。それでもこの答えはまちがいです。短い方が \(62\) cm なら長い方は \(76\) cm で、2本合わせると \(138\) cm になり、もとのひもより長くなってしまいます。式が場面を表していないのです。
ですから、確かめの上にもう一段が必要です。それが答えの吟味、つまり求めた値がその量としてありえるかを見ることです。人数が分数になっていないか、長さがもとの長さをこえていないか。ここまでやって、はじめてミスさがしは終わりです。
種類4の「問われたものを答えないミス」も、確かめでは見つかりません。ですから文章題では、確かめ → 吟味 → 問われたものに戻る、この3つを必ず通します。
今日の問い
確かめをすれば、どんなミスも見つけられるでしょうか。
いいえ、見つけられません。確かめが見ているのは、自分が立てた方程式に対して、その値が解になっているかだけです。種類1・2・3のミスは確かめで必ず見つかりますが、立てた式が場面と合っていない場合と、種類4の場合は、確かめが通ってしまいます。だから確かめのあとに、答えの吟味と、問われたものへの戻りが必要になるのです。
よくある間違い
まちがい1:両辺を負の数で割って、符号をそのままにする
割る数が負のときだけ、答えの符号が変わります。ここを忘れると、値の大きさは合っているのに符号だけ逆になります。
✗ −6x = 18
x = 3
○ −6x = 18
x = −3
左辺 = −6 × 3 = −18
右辺 = 18
左辺 と 右辺 がちがうので x=3 は解ではない
左辺 = −6 × (−3) = 18
右辺 = 18
左辺 = 右辺 なので x=−3 は解
まちがい2:まちがった行より下だけを直す
まちがいが2行目にあるのに、4行目だけを書きかえる人がいます。2行目が違えば、その上に建つ3行目も4行目もくずれています。直すのはまちがいが始まった行からです。
✗ 6x + 5 = 4x + 17
6x − 4x = 17 + 5
2x = 22
x = 11
○ 6x + 5 = 4x + 17
6x − 4x = 17 − 5
2x = 12
x = 6
2行目で \(+5\) を移項したのに符号を変えていません。ここから下を作り直します。
左辺 = 6 × 11 + 5 = 66 + 5 = 71
右辺 = 4 × 11 + 17 = 44 + 17 = 61
左辺 と 右辺 がちがうので x=11 は解ではない
左辺 = 6 × 6 + 5 = 36 + 5 = 41
右辺 = 4 × 6 + 17 = 24 + 17 = 41
左辺 = 右辺 なので x=6 は解
まちがい3:出てきた値がきれいだから正しいと思う
\(x = 1\) のようにきりのよい数が出ると、それだけで正しい気がします。値の見た目では何も分かりません。
✗ 2(x + 5) = 3x + 4
2x + 5 = 3x + 4
2x − 3x = 4 − 5
−x = −1
x = 1
○ 2(x + 5) = 3x + 4
2x + 10 = 3x + 4
2x − 3x = 4 − 10
−x = −6
x = 6
2行目で、\(2\) をかっこの中の \(5\) にかけ忘れています。種類2のかけ忘れのミスです。
左辺 = 2 × (1 + 5) = 2 × 6 = 12
右辺 = 3 × 1 + 4 = 3 + 4 = 7
左辺 と 右辺 がちがうので x=1 は解ではない
左辺 = 2 × (6 + 5) = 2 × 11 = 22
右辺 = 3 × 6 + 4 = 18 + 4 = 22
左辺 = 右辺 なので x=6 は解
自分で確かめよう
紙に書いてから、答えを開いてください。
1〜4 次の解き方はまちがっています。どの行から違いますか。理由を書き、正しく解き直しなさい。
1
- 1行目 \(7x - 5 = 2x + 20\)
- 2行目 \(7x - 2x = 20 - 5\)
- 3行目 \(5x = 15\)
- 4行目 \(x = 3\)
2
- 1行目 \(\dfrac{2x + 1}{3} = \dfrac{x}{2} + 2\)
- 2行目 \(2(2x + 1) = 3x + 2\)
- 3行目 \(4x + 2 = 3x + 2\)
- 4行目 \(x = 0\)
3
- 1行目 \(9x + 8 = 5x + 32\)
- 2行目 \(9x + 8 - 5x = 32 - 8\)
- 3行目 \(4x + 8 = 24\)
- 4行目 \(4x = 16\)
- 5行目 \(x = 4\)
4
- 1行目 \(0.3x - 1.2 = 0.1x + 0.4\)
- 2行目 \(3x - 12 = x + 0.4\)
- 3行目 \(3x - x = 0.4 + 12\)
- 4行目 \(2x = 12.4\)
- 5行目 \(x = 6.2\)
5 1個 \(90\) 円のみかんと、1個 \(150\) 円のりんごを合わせて \(23\) 個買ったら、代金の合計は \(2610\) 円でした。りんごは何個買いましたか。次の解き方のどこが違いますか。
- 1行目 みかんを \(x\) 個とすると、りんごは \((23 - x)\) 個
- 2行目 \(90x + 150(23 - x) = 2610\)
- 3行目 \(90x + 3450 - 150x = 2610\)
- 4行目 \(-60x = -840\)
- 5行目 \(x = 14\)
- 6行目 答え \(14\) 個
6 求めた値で確かめをして左辺と右辺が合ったのに、答えがまちがっていることがあります。それはどんなときですか。2つ書きなさい。
答えと考え方
1
2行目から違います。\(-5\) を右辺へ移項したのに符号を変えていません。移項は符号を変えて反対の辺へ移すので、\(-5\) は右辺で \(+5\) になります。種類1の符号のミスです。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(7x - 5 = 2x + 20\) | もとの式 |
| \(7x - 2x = 20 + 5\) | \(2x\) と \(-5\) を移項した |
| \(5x = 25\) | 同類項をまとめた |
| \(x = 5\) | 両辺を \(5\) で割った |
確かめ
左辺 = 7 × 5 − 5 = 35 − 5 = 30
右辺 = 2 × 5 + 20 = 10 + 20 = 30
左辺 = 右辺 なので x=5 は解
まちがいの値 \(x=3\) を代入すると合いません。
左辺 = 7 × 3 − 5 = 21 − 5 = 16
右辺 = 2 × 3 + 20 = 6 + 20 = 26
左辺 と 右辺 がちがうので x=3 は解ではない
答え 2行目から違う。正しい解は \(x = 5\)
2
2行目から違います。両辺を \(6\) 倍するとき、右辺の \(2\) に \(6\) をかけていません。\(2 \times 6 = 12\) です。種類2のかけ忘れのミスです。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(\dfrac{2x + 1}{3} = \dfrac{x}{2} + 2\) | もとの式 |
| \(2(2x + 1) = 3x + 12\) | 両辺を \(6\) 倍して分母をはらった(右辺の \(2\) にもかける) |
| \(4x + 2 = 3x + 12\) | 分配法則でかっこを外した |
| \(4x - 3x = 12 - 2\) | \(3x\) と \(2\) を移項した |
| \(x = 10\) | 同類項をまとめた |
確かめ
左辺 = (2 × 10 + 1) ÷ 3 = 21 ÷ 3 = 7
右辺 = 10 ÷ 2 + 2 = 5 + 2 = 7
左辺 = 右辺 なので x=10 は解
まちがいの値 \(x=0\) を代入すると合いません。
左辺 = (2 × 0 + 1) ÷ 3 = 1 ÷ 3
右辺 = 0 ÷ 2 + 2 = 2
左辺 と 右辺 がちがうので x=0 は解ではない
答え 2行目から違う。正しい解は \(x = 10\)
3
2行目から違います。\(+8\) を右辺へ移して \(-8\) とした符号は正しいのですが、左辺に \(+8\) が残ったままです。移したら、もとの辺からは消します。種類3の移項の取りちがえです。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(9x + 8 = 5x + 32\) | もとの式 |
| \(9x - 5x = 32 - 8\) | \(5x\) と \(+8\) を移項した |
| \(4x = 24\) | 同類項をまとめた |
| \(x = 6\) | 両辺を \(4\) で割った |
確かめ
左辺 = 9 × 6 + 8 = 54 + 8 = 62
右辺 = 5 × 6 + 32 = 30 + 32 = 62
左辺 = 右辺 なので x=6 は解
まちがいの値 \(x=4\) を代入すると合いません。
左辺 = 9 × 4 + 8 = 36 + 8 = 44
右辺 = 5 × 4 + 32 = 20 + 32 = 52
左辺 と 右辺 がちがうので x=4 は解ではない
答え 2行目から違う。正しい解は \(x = 6\)
4
2行目から違います。両辺を \(10\) 倍するとき、右辺の \(0.4\) に \(10\) をかけていません。\(0.4 \times 10 = 4\) です。種類2のかけ忘れのミスです。小数をなくす操作でも、両辺のすべての項にかけます。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(0.3x - 1.2 = 0.1x + 0.4\) | もとの式 |
| \(3x - 12 = x + 4\) | 両辺を \(10\) 倍して小数をなくした |
| \(3x - x = 4 + 12\) | \(x\) と \(-12\) を移項した |
| \(2x = 16\) | 同類項をまとめた |
| \(x = 8\) | 両辺を \(2\) で割った |
確かめ
左辺 = 0.3 × 8 − 1.2 = 2.4 − 1.2 = 1.2
右辺 = 0.1 × 8 + 0.4 = 0.8 + 0.4 = 1.2
左辺 = 右辺 なので x=8 は解
まちがいの値 \(x=6.2\) を代入すると合いません。
左辺 = 0.3 × 6.2 − 1.2 = 1.86 − 1.2 = 0.66
右辺 = 0.1 × 6.2 + 0.4 = 0.62 + 0.4 = 1.02
左辺 と 右辺 がちがうので x=6.2 は解ではない
答え 2行目から違う。正しい解は \(x = 8\)
5
6行目が違います。1行目から5行目までは、すべて正しいのです。\(x\) はみかんの個数で、\(x = 14\) も正しい値です。ところが問題が聞いているのはりんごの個数です。りんごは \((23 - x)\) 個ですから、\(23 - 14 = 9\) 個になります。種類4の問われたものを答えないミスです。
| 式 | この行でしたこと |
|---|---|
| \(90x + 150(23 - x) = 2610\) | みかん \(x\) 個として代金の合計を式にした |
| \(90x + 3450 - 150x = 2610\) | 分配法則でかっこを外した |
| \(90x - 150x = 2610 - 3450\) | 数の項を移項した |
| \(-60x = -840\) | 同類項をまとめた |
| \(x = 14\) | 両辺を \(-60\) で割った |
| \(23 - 14 = 9\) | 問われたりんごの個数に戻した |
確かめ
左辺 = 90 × 14 + 150 × (23 − 14) = 1260 + 1350 = 2610
右辺 = 2610
左辺 = 右辺 なので x=14 は解
吟味 みかん \(14\) 個、りんご \(9\) 個で、合わせて \(23\) 個。どちらも整数で、個数としてありえます。
答え りんごは \(9\) 個
6
1つ目は、立てた方程式そのものが場面と合っていないときです。確かめは、自分が立てた式に対して値が解かどうかを見るだけなので、式がまちがっていれば通ってしまいます。このときは答えの吟味で気づきます。
2つ目は、問われたものに戻っていないときです。\(x\) の値は正しく、確かめも通るのに、問題が聞いているのは別の量だった、という場合です。
答え 立てた方程式が場面と合っていないとき/問われたものに戻っていないとき
次のレッスンへ
次のレッスンでは、立式の総点検をします。計算のミスは確かめで見つかりますが、立てた式そのもののまちがいは確かめをすり抜けました。だから、式を立てた時点で正しいかを見きわめる目が必要になります。何を \(x\) とおいたか、その式は問題文のどの一文を表しているか。文章題の立て方を、単元全体を通してもう一度点検します。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。