LESSON 01

間違えやすい漢字の形

間違えやすい漢字の形:文章・入試問題で使い切る

入試の書き取りと誤字訂正で、字形を部品の意味と仲間の字から決め、答案で字形の減点を防ぐ確認の型をまとめます。

間違えやすい漢字の形:文章・入試問題で使い切る

このレッスンの役割

ここは「間違えやすい漢字の形」の出口です。三つの原因、四段階の手順、誤りの四つの型を、入試の書き取りと誤字訂正で通して使います。

中心技能は、字形で迷う漢字を正しく書き、どの部品や仲間を根拠にしたか説明することです。目安時間は10分です。

入試でどう出るか

書き取りでは、漢字が合っていても字形が正しくなければ減点か不正解です。採点では、点の有無、部首、突き抜け、はねや払いまで見られます。誤字訂正では、文中の誤った字形の字を見つけて直します。

本番では次の順に考えます。

  1. 書く前に、ちがう部品を一つ声に出す(「いとへんの績」「点ありの博」)
  2. 書いたあと、迷う字だけを部品ごとに見直す
  3. 突き抜け・点・部首を一つずつ確かめる
  4. 迷ったら、仲間の字(博・薄・簿)や熟語(紡績・功績)を思い出す

総合問題

片仮名を漢字に直し、字形の根拠を書いてください。

問1

今年のセイセキが上がった。

問2

新しい機械をコウニュウする。

問3

深いカンガイにひたる。

問4

天候の変化をカンソクする。

問5

次の文に字形の誤りがあれば直しなさい。なければ「なし」と答えなさい。

専門家が博物館で講演し、往復の交通費は主催者が負担した。

答えと判断

問1

「成績」。右側は「責」、部首は「いとへん」。「紡績」「功績」と同じ字で、「積」(のぎへん)ではありません。

問2

「購入」。お金で買うので「かいへん」。「講」(ごんべん)、「構」(きへん)ではありません。

問3

「感慨」。心の動きなので「りっしんべん」。「概要」の「概」(きへん)ではありません。

問4

「観測」。「測」はさんずいに「則」。長さや様子をはかる意味で、「側」(にんべん)ではありません。

問5

「なし」。「専」は点なし、「博」は点あり、「講」はごんべん、「復」はぎょうにんべんで、すべて正しい形です。誤字訂正の問題では、正しい字を疑って直してしまう誤りにも注意します。

誤答を診断する

誤答 型 戻るレッスン
問1で「成積」 部首の取り違え 判断手順を一行ずつ使う(段階3)
問2で「講入」 部首の取り違え よくある誤りを見抜いて直す(型②)
問3で「感概」 形の近い別の字 よくある誤りを見抜いて直す(型④)
問4で「観側」 部首の取り違え 意味と手掛かりをつかむ
問5で「専」に点を付けた 一画の過不足 よくある誤りを見抜いて直す(型①)

文章の中で使う

記述の中でも、字形は採点されます。次の文を自分で書いたとき、落としやすい字が二つあります。

卒業式では、率先して準備を進めた生徒に感謝状が贈られた。

「卒」の下は「人・人」で、「九」ではありません。「率」の中央は「幺」で、その左右に点が四つ付きます。どちらも、書いたあとに部品ごとに見直せば気づけます。急いで書いた答案ほど、字形の見直しを一度入れます。

答案で落とさないための確認

確認 見るもの
部首は意味に合っているか 績(糸)・購(貝)・慨(心)
点の有無は仲間と合っているか 博・薄・簿(あり)/専(なし)
突き抜けは合っているか 牛(抜ける)/午(抜けない)
似た別の字になっていないか 綱/網/鋼、延/廷
急いで崩れていないか はね・払い・線の数

よくある間違い

意味が合っていれば字形は見られないと思う

採点は字形まで見ます。部首が一つちがえば別の字です。

見直しで文全体を読んで終わる

字形の見直しは、迷う字だけを部品ごとに見ます。文を読むだけでは見つかりません。

書けなかった字を、その日だけ練習する

翌日に閉じて書けて初めて定着です。間を空けてもう一度書きます。

自分で説明しよう

確認1:字形の誤りの三つの原因

点や線の有無、似た部品の取り違え、形の近い別の字、です。

確認2:部首で迷ったときの決め方

その字を使う熟語(紡績・購入・感慨)を思い出し、部首の意味(糸・貝・心)が文脈に合うかで決めます。

確認3:答案の字形を見直す方法

迷う字だけを部品ごとに見て、部首・点・突き抜けを一つずつ確かめます。

セクションの出口

入試形式で字形を正しく書き、部品や仲間を根拠に説明し、答案の見直しで字形の誤りに気づけたら完了です。

次のセクション「熟字訓・特別な読み方」では、一字ずつの音訓では読めない、語全体に当てられた読みを扱います。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。

UNDERSTANDING CHECK

理解チェック:字形を入試で使う

70% 合格ライン
  1. 設問 0
    「今年のセイセキが上がった」のセイセキはどれですか。
  2. 設問 1
    「新しい機械をコウニュウする」のコウニュウはどれですか。
  3. 設問 2
    「深いカンガイにひたる」のカンガイはどれですか。
  4. 設問 3
    「天候の変化をカンソクする」のカンソクはどれですか。
  5. 設問 4
    「卒業」の「卒」の下の部分の正しい形はどれですか。

まずは自分で選んでみましょう。採点・学習履歴への記録は、回答APIとの連携時に追加します。