助詞の働き:文の中の働きをつかむ
このレッスンの役割
ここから付属語に入ります。助詞は「付属語・活用しない」の箱に入る唯一の品詞で、自立語の後ろに付いて、語と語の関係や話し手の気持ちを表します。ここでは、助詞の四種類と、それぞれの働きをつかみます。
今回の中心技能は、助詞の四種類(格・接続・副・終)を言い、文中の助詞がどの種類かを見分けられることです。目安時間は8分です。
今日の問い
弟が本を読んだが、妹は読まなかったよ。
助詞を全部挙げると、「が」「を」「が」「は」「よ」の五つ。しかし働きが違います。「弟が」の「が」は主語を示す。「読んだが」の「が」は前後をつなぐ(逆接)。「妹は」の「は」は主題を示す。「よ」は話し手の気持ちを添える。同じ「が」でも、種類が違うのです。
助詞の四種類
| 種類 | 働き | 付く相手 | 例 |
|---|---|---|---|
| 格助詞 | 名詞に付いて、他の語との関係を示す | 名詞 | が、を、に、へ、と、から、より、で、の |
| 接続助詞 | 用言・助動詞に付いて、前後をつなぐ | 用言・助動詞 | ば、と、ても、が、けれど、のに、ので、から、て、ながら、し |
| 副助詞 | いろいろな語に付いて、意味を添える | いろいろな語 | は、も、こそ、さえ、でも、しか、まで、だけ、ばかり、ほど、くらい |
| 終助詞 | 文末に付いて、話し手の気持ちを表す | 文末 | か、な、ね、よ、ぞ、とも、わ |
格助詞の働き
| 格助詞 | 示す関係 | 例 |
|---|---|---|
| が | 主語 | 犬が走る |
| を | 対象 | 本を読む |
| に | 場所・時・相手・目的 | 駅に着く、三時に、友人に、買いに |
| へ | 方向 | 東へ行く |
| と | 相手・引用・並立 | 友と話す、「行く」と言った、犬と猫 |
| から | 起点 | 家から出る |
| で | 場所・手段・原因 | 庭で遊ぶ、バスで行く、雨で中止 |
| の | 所有・主語(連体修飾の中) | 母の本、私の書いた手紙 |
接続助詞の働き
| 関係 | 接続助詞 |
|---|---|
| 順接(仮定) | ば、と、たら |
| 順接(確定) | ので、から、て |
| 逆接(仮定) | ても、とも |
| 逆接(確定) | が、けれど、のに |
| 並立・同時 | し、ながら、たり |
副助詞と終助詞
| 副助詞 | 添える意味 | 終助詞 | 表す気持ち |
|---|---|---|---|
| は | 主題・区別 | か | 疑問 |
| も | 同類・追加 | な | 禁止・感動 |
| こそ | 強調 | ね | 確認・同意 |
| しか | 限定(+ない) | よ | 念押し |
| だけ | 限定 | ぞ | 強い念押し |
| まで | 範囲・極端 | とも | 強い断定 |
「が」の見分け
| 文 | 「が」の前 | 種類 |
|---|---|---|
| 犬が走る | 名詞 | 格助詞 |
| 走ったが疲れた | 助動詞(た) | 接続助詞 |
| 雨が降ったが、行った | 一つ目は名詞→格、二つ目は助動詞→接続 |
前に付く語が名詞なら格助詞、用言・助動詞なら接続助詞です。
よくある間違い
助詞を全部同じ種類だと思う
「が」「と」「から」「で」は、前に付く語で格助詞と接続助詞に分かれます。
「は」を格助詞だと思う
「は」は副助詞です。主語の印に見えても、格助詞の「が」とは種類が違います。
終助詞を副助詞と混同する
文末にあれば終助詞。「か」は文末なら終助詞、「誰か」「〜かどうか」の「か」は副助詞。
自分で確かめよう
確認1:助詞の四種類
格助詞、接続助詞、副助詞、終助詞。
確認2:「犬が走る」と「走ったが疲れた」の「が」の種類
前者は格助詞(名詞に付く)、後者は接続助詞(助動詞に付く)。
確認3:「は」の種類
副助詞。
まとめと次の一歩
助詞は活用しない付属語で、格・接続・副・終の四種類があります。同じ形の助詞は、前に付く語で種類が決まります。
次のレッスンでは、助詞の種類と、格助詞の意味・用法を判定する手順を一行ずつ使えるようにします。
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