LESSON 01

助詞の働き

助詞の働き:文の中の働きをつかむ

助詞は活用しない付属語で、格助詞・接続助詞・副助詞・終助詞の四種類があり、語と語の関係・文と文の関係・意味の付加・話し手の気持ちを表すことをつかみます。

助詞の働き:文の中の働きをつかむ

このレッスンの役割

ここから付属語に入ります。助詞は「付属語・活用しない」の箱に入る唯一の品詞で、自立語の後ろに付いて、語と語の関係や話し手の気持ちを表します。ここでは、助詞の四種類と、それぞれの働きをつかみます。

今回の中心技能は、助詞の四種類(格・接続・副・終)を言い、文中の助詞がどの種類かを見分けられることです。目安時間は8分です。

今日の問い

弟が本を読んだが、妹は読まなかったよ。

助詞を全部挙げると、「が」「を」「が」「は」「よ」の五つ。しかし働きが違います。「弟が」の「が」は主語を示す。「読んだが」の「が」は前後をつなぐ(逆接)。「妹は」の「は」は主題を示す。「よ」は話し手の気持ちを添える。同じ「が」でも、種類が違うのです。

助詞の四種類

種類 働き 付く相手 例
格助詞 名詞に付いて、他の語との関係を示す 名詞 が、を、に、へ、と、から、より、で、の
接続助詞 用言・助動詞に付いて、前後をつなぐ 用言・助動詞 ば、と、ても、が、けれど、のに、ので、から、て、ながら、し
副助詞 いろいろな語に付いて、意味を添える いろいろな語 は、も、こそ、さえ、でも、しか、まで、だけ、ばかり、ほど、くらい
終助詞 文末に付いて、話し手の気持ちを表す 文末 か、な、ね、よ、ぞ、とも、わ

格助詞の働き

格助詞 示す関係 例
が 主語 犬が走る
を 対象 本を読む
に 場所・時・相手・目的 駅に着く、三時に、友人に、買いに
へ 方向 東へ行く
と 相手・引用・並立 友と話す、「行く」と言った、犬と猫
から 起点 家から出る
で 場所・手段・原因 庭で遊ぶ、バスで行く、雨で中止
の 所有・主語(連体修飾の中) 母の本、私の書いた手紙

接続助詞の働き

関係 接続助詞
順接(仮定) ば、と、たら
順接(確定) ので、から、て
逆接(仮定) ても、とも
逆接(確定) が、けれど、のに
並立・同時 し、ながら、たり

副助詞と終助詞

副助詞 添える意味 終助詞 表す気持ち
は 主題・区別 か 疑問
も 同類・追加 な 禁止・感動
こそ 強調 ね 確認・同意
しか 限定(+ない) よ 念押し
だけ 限定 ぞ 強い念押し
まで 範囲・極端 とも 強い断定

「が」の見分け

文 「が」の前 種類
犬が走る 名詞 格助詞
走ったが疲れた 助動詞(た) 接続助詞
雨が降ったが、行った 一つ目は名詞→格、二つ目は助動詞→接続

前に付く語が名詞なら格助詞、用言・助動詞なら接続助詞です。

よくある間違い

助詞を全部同じ種類だと思う

「が」「と」「から」「で」は、前に付く語で格助詞と接続助詞に分かれます。

「は」を格助詞だと思う

「は」は副助詞です。主語の印に見えても、格助詞の「が」とは種類が違います。

終助詞を副助詞と混同する

文末にあれば終助詞。「か」は文末なら終助詞、「誰か」「〜かどうか」の「か」は副助詞。

自分で確かめよう

確認1:助詞の四種類

格助詞、接続助詞、副助詞、終助詞。

確認2:「犬が走る」と「走ったが疲れた」の「が」の種類

前者は格助詞(名詞に付く)、後者は接続助詞(助動詞に付く)。

確認3:「は」の種類

副助詞。

まとめと次の一歩

助詞は活用しない付属語で、格・接続・副・終の四種類があります。同じ形の助詞は、前に付く語で種類が決まります。

次のレッスンでは、助詞の種類と、格助詞の意味・用法を判定する手順を一行ずつ使えるようにします。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。

UNDERSTANDING CHECK

理解チェック:助詞の四種類

70% 合格ライン
  1. 設問 0
    助詞の四種類はどれですか。
  2. 設問 1
    「犬が走る」と「走ったが疲れた」の「が」の種類はどれですか。
  3. 設問 2
    「私は学生だ」の「は」の種類はどれですか。
  4. 設問 3
    「読まなかったよ」の「よ」の種類はどれですか。
  5. 設問 4
    格助詞と接続助詞を見分ける基準はどれですか。

まずは自分で選んでみましょう。採点・学習履歴への記録は、回答APIとの連携時に追加します。