接続語・独立語の働き:長文・入試で使う
このレッスンの役割
ここは「接続語・独立語の働き」の出口であり、文の成分(主語・述語・修飾語・接続語・独立語)がそろった地点です。五種類の成分、四段階の手順、誤りの四つの型を、入試形式の問題で通して使います。
中心技能は、文の成分の判定問題に答え、読解で接続語の関係を読み取ることです。目安時間は10分です。
入試でどう出るか
文の成分は、三つの形で出ます。
- 成分の判定:「──線部の文節の成分を答えよ」(主語・述語・修飾語・接続語・独立語)
- 接続語の関係:「──線部の接続語と同じ働きのものを選べ」「空欄に入る接続語を選べ」
- 読解の接続語:「空欄に『しかし』『だから』のどちらが入るか」で、文章の論理を問う
成分の判定は五択になるので、手順で消去します。
総合問題
問1
次の文の──線部①〜④の成分を、それぞれ答えなさい。
①まあ、②こんなに大きな魚が、③釣れたのだから、④今夜はごちそうだね。
問2
次の文の──線部の接続語の関係を答えなさい。
一生懸命練習したのに、試合には負けてしまった。
問3
次の空欄に入る接続語として最も適切なものを選びなさい。
兄は毎日遅くまで勉強した。( )、志望校に合格した。 ア しかし イ だから ウ ところで エ または
問4
次の文章の空欄に入る接続語を選び、理由を説明しなさい。
多くの人は、便利な道具を歓迎する。( )、便利さには代償がある。考える機会を失うことだ。 ア だから イ しかし ウ つまり エ そして
答えと判断
問1
①独立語(感動)、②修飾語(「魚が」を修飾する連体修飾語)、③接続語(「のだから」で順接)、④修飾語(時を示す連用修飾語。主語は省略された「私たちは」ではなく、「ごちそうだね」の主語は「今夜は」とも取れるが、ここでは述語「ごちそうだね」に対する「何が」の答えが文中にないため、「今夜は」は時の修飾語)。
問2
逆接。「練習した」から予想される「勝つ」と逆の「負けた」が続く。「のに」は逆接の接続助詞。
問3
イ。「勉強した」から予想どおりの結果「合格した」が続くので順接。
問4
イ。前は「歓迎する」(プラス)、後は「代償がある」(マイナス)で、予想と逆の内容が続くので逆接「しかし」。論説文では、「しかし」の後に筆者の主張が来ることが多い。
誤答を診断する
| 誤答 | 型 | 戻るレッスン |
|---|---|---|
| 問1で①を主語 | 独立語を主語にした | 誤った分析を直す(型①) |
| 問1で③を述語 | 接続助詞を見落とした | 誤った分析を直す(型③) |
| 問2で順接 | 関係の取り違え | 誤った分析を直す(型④) |
| 問3でア | 前後の内容を見なかった | 誤った分析を直す(型④) |
| 問4でア | 前後の内容を見なかった | 誤った分析を直す(型④) |
成分の判定の消去法
| 順序 | 問い | 該当すれば |
|---|---|---|
| 1 | 文頭で読点付き、取り除ける | 独立語 |
| 2 | 文末にある | 述語 |
| 3 | 述語に「誰が」と問える | 主語 |
| 4 | 接続詞か、接続助詞(ので・が・から・のに・と・ば・ても)が付く | 接続語 |
| 5 | 残り(何かを詳しくしている) | 修飾語 |
読解での接続語
| 接続語 | 読解での意味 |
|---|---|
| しかし、だが | 筆者の主張が続くことが多い |
| つまり、要するに | 前の内容のまとめ |
| たとえば | 具体例 |
| なぜなら | 理由 |
| だから | 結論 |
空欄補充は、前後の内容の関係(予想どおりか逆か、まとめか例か)で決めます。
答案で落とさないための確認
| 確認 | 見るもの |
|---|---|
| 独立語を先に外したか | 文頭の読点付き |
| 述語は文末か | 連文節をまとめたか |
| 接続助詞を拾ったか | 文中の ので・が・のに |
| 関係は前後の内容で決めたか | 予想どおり/逆/まとめ/例 |
| 成分名を正しく書いたか | 修飾語(連体・連用の指定があれば書く) |
よくある間違い
五択の成分判定で、消去法を使わない
独立語→述語→主語→接続語→修飾語の順に問うと、必ず一つに決まります。
接続語の空欄補充を「よく見る語」で決める
前後の内容の関係が根拠です。「しかし」が多いからと決めつけません。
「〜のだから」「〜からこそ」を接続語と気づかない
「のだから」「からこそ」も順接の接続語です。「から」が含まれていれば疑います。
自分で説明しよう
確認1:文の成分を判定する消去法の順序
独立語、述語、主語、接続語、修飾語。
確認2:接続語の空欄補充を決める根拠
前後の内容の関係(順接・逆接・まとめ・例・理由)。
確認3:論説文で「しかし」の後に来やすいもの
筆者の主張。
セクションの出口
入試形式で、五種類の成分を消去法で判定し、接続語の関係を前後の内容から決められたら完了です。文の成分はこれで一通り学びました。
次のセクション「文節と単語の違い」からは、文節をさらに単語に分け、品詞(単語の種類)を学びます。
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