接続語・独立語の働き:文の中の働きをつかむ
このレッスンの役割
文の成分は、主語・述語・修飾語だけではありません。「しかし、」「だから、」のように前後をつなぐ文節と、「ああ、」「山田さん、」のように他の文節と直接結びつかない文節があります。ここでは、接続語と独立語の働きを知り、文の成分の全体像を完成させます。
今回の中心技能は、文の成分の五種類(主語・述語・修飾語・接続語・独立語)を言い、接続語と独立語を見分けられることです。目安時間は8分です。
今日の問い
ああ、雨が降ってきた。だから、試合は中止だ。
「ああ」と「だから」は、主語でも述語でも修飾語でもありません。「ああ」は感動を表して、どの文節にも係りません。「だから」は前の文と後の文をつなぎます。前者が独立語、後者が接続語です。
文の成分の五種類
| 成分 | 働き | 例 |
|---|---|---|
| 主語 | 誰が・何が | 雨が |
| 述語 | どうする・どんなだ・何だ | 降ってきた |
| 修飾語 | 他の文節を詳しくする | 急に、強い |
| 接続語 | 前後の文や文節をつなぐ | だから、しかし、降ったので |
| 独立語 | 他の文節と直接関係しない | ああ、山田さん、はい |
これで文の成分は全部です。どの文節も、この五つのどれかの働きをしています。
接続語の働き
| 関係 | 接続語 | 例 |
|---|---|---|
| 順接(だから) | だから、それで、すると、〜ので、〜から | 雨が降った。だから中止だ |
| 逆接(しかし) | しかし、でも、けれど、〜が、〜のに | 雨が降った。しかし決行した |
| 並立・添加 | そして、また、しかも | 走り、そして跳んだ |
| 対比・選択 | または、それとも、一方 | 電車、または バス |
| 説明・補足 | つまり、なぜなら、たとえば | 中止だ。なぜなら雨だから |
| 転換 | ところで、さて | ところで、明日は |
接続語には、「だから」のような一語のものと、「降ったので」のように述語に助詞が付いて接続語になるものがあります。
独立語の働き
| 種類 | 例 |
|---|---|
| 感動 | ああ、まあ、おや |
| 呼びかけ | 山田さん、おい、ねえ |
| 応答 | はい、いいえ、うん |
| 提示 | 東京、それは日本の首都だ |
| あいさつ | おはよう、ありがとう |
独立語は、文の最初に来て、読点で区切られることが多いです。「東京、それは〜」の「東京」は、話題を提示する独立語です。
例題:成分を全部言う
おや、昨日降った雪が、まだ残っている。
| 文節 | 成分 |
|---|---|
| おや | 独立語 |
| 昨日 | 修飾語(降った に係る) |
| 降った | 修飾語(雪が に係る) |
| 雪が | 主語 |
| まだ | 修飾語(残っている に係る) |
| 残っている | 述語(連文節) |
よくある間違い
接続語を修飾語だと思う
「だから」は何かを詳しくしていません。前後をつないでいます。働きで区別します。
独立語を主語だと思う
「東京、それは首都だ」の主語は「それは」で、「東京」は独立語です。述語に「何が」と問うと「それは」になります。
「〜ので」「〜が」を接続語と気づかない
「雨が降ったので中止だ」の「降ったので」は接続語です。文の途中の「ので」「が」「から」「のに」に注意します。
自分で確かめよう
確認1:文の成分の五種類
主語、述語、修飾語、接続語、独立語。
確認2:「はい、分かりました」の「はい」の成分
独立語(応答)。
確認3:「疲れたので、早く寝た」の「疲れたので」の成分
接続語(順接)。
まとめと次の一歩
文の成分は、主語・述語・修飾語・接続語・独立語の五つです。接続語は前後をつなぎ、独立語は他の文節と直接関係しません。「〜ので」「〜が」も接続語になります。
次のレッスンでは、文の成分を全部判定する手順を一行ずつ使えるようにします。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。