文節に区切ろう:分け方・見分け方を使う
このレッスンの役割
前のレッスンで、文節は自立語一つでできていると知りました。ここでは、「ね」で迷う位置を仕組みで決める手順を一つに決め、どんな文でも同じ順で区切れるようにします。
今回の中心技能は、「『ね』で仮に区切る → 自立語を数える → 迷う位置を基準で決める → 数が一致するか確かめる」の四段階を一行ずつ書けることです。目安時間は9分です。
今日の問い
妹は宿題をやってしまってから遊びに行った。
手順で区切ります。「ね」で仮に:妹は/宿題を/やって/しまって/から/遊びに/行った。自立語を数える:妹、宿題、やっ、しまっ、遊び、行っ → 六つ。迷う位置「から」は付属語なので前にくっつく:「しまってから」。数が六で一致。正解は「妹は/宿題を/やって/しまってから/遊びに/行った」の六文節。
手順を一行ずつ
| 段階 | すること | 今日の問いの場合 |
|---|---|---|
| 1 | 「ね」で仮に区切る | 七つに仮区切り |
| 2 | 自立語を数える | 六つ |
| 3 | 迷う位置を基準で決める | 「から」は付属語 → 前に付く |
| 4 | 数が一致するか確かめる | 六文節で一致 |
段階2と4で数が合わなければ、段階3の判断を見直します。
段階3の基準①:補助動詞は自立語
| 形 | 区切り | 理由 |
|---|---|---|
| 読んでいる | 読んで/いる | 「いる」は動詞(自立語) |
| やってしまう | やって/しまう | 「しまう」は動詞 |
| 見てみる | 見て/みる | 「みる」は動詞 |
| 置いておく | 置いて/おく | 「おく」は動詞 |
| 書いてある | 書いて/ある | 「ある」は動詞 |
「〜て+いる・しまう・みる・おく・ある・くる・いく」は二文節です。
段階3の基準②:複合語は一つの自立語
| 語 | 区切り | 理由 |
|---|---|---|
| 走り出す | 走り出す(一文節) | 一語の複合動詞 |
| 飛び込む | 飛び込む(一文節) | 同上 |
| 春風 | 春風(一文節) | 一語の複合名詞 |
| 読み終える | 読み終える(一文節) | 一語の複合動詞 |
「走りね、出す」とは言えません。一語になっているものは分けません。
段階3の基準③:形容動詞は一語
| 語 | 区切り | 理由 |
|---|---|---|
| 静かに | 静かに(一文節) | 形容動詞「静かだ」の活用形 |
| きれいな | きれいな(一文節) | 形容動詞「きれいだ」の活用形 |
| 元気で | 元気で(一文節) | 形容動詞「元気だ」の活用形 |
「静か/に」と分けません。「静かだ」で一語です。
段階3の基準④:付属語は前に付く
| 付属語 | 例 |
|---|---|
| 助詞(を、が、に、から、まで、ので、けれど) | 宿題を、家から、暑いので |
| 助動詞(た、ない、ます、れる、らしい) | 行った、行かない、行きます |
付属語が文節の先頭に来ることはありません。
例題
彼は走り出した。
仮区切り:彼は/走り出した。自立語:彼、走り出し → 二つ。「走り出す」は複合語。二文節。
妹はきれいな服を着てみた。
仮区切り:妹は/きれいな/服を/着て/みた。自立語:妹、きれいな、服、着、み → 五つ。「きれいな」は一語、「みた」は補助動詞。五文節。
よくある間違い
段階1だけで終わり、数を確かめない
「ね」だけだと、「しまって/から」のように付属語を切り離すことがあります。自立語の数と照合します。
補助動詞を付属語扱いする
「いる」「しまう」は動詞です。「読んでいる」は二文節。
形容動詞を分ける
「静かに」は一語。「静か/に」としません。
自分で確かめよう
確認1:「弟は本を読み終えてから寝てしまった」を四段階で
仮区切り → 自立語:弟、本、読み終え、寝、しまっ → 五つ → 「から」は付属語、「読み終える」は複合語、「しまう」は補助動詞 → 弟は/本を/読み終えてから/寝て/しまった の五文節。
確認2:「〜ている」が二文節である理由
「いる」が自立語(補助動詞)だから。
確認3:「静かに」を一文節とする理由
形容動詞「静かだ」の活用形で、一語だから。
まとめと次の一歩
手順は、「ね」で仮に区切る、自立語を数える、迷う位置を基準で決める、数が一致するか確かめる、の四段階です。基準は、補助動詞は自立語、複合語は一語、形容動詞は一語、付属語は前に付く、の四つです。
次のレッスンでは、文節区切りでよく起きる誤りを集め、どの基準で崩れたかを見抜けるようにします。
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