前提チェック:文・文節・単語:長文・入試で使う
このレッスンの役割
ここは前提チェックの出口です。三つの単位、三段階の手順、誤りの四つの型を、長めの文と入試形式の問題で通して確かめ、結果をこのコースの学習計画に変えます。
中心技能は、入試形式の文節数・主語・述語の問題を手順で解き、誤答の型からどのセクションに時間をかけるかを決めることです。目安時間は10分です。
入試でどう出るか
文の成分の問題は、三つの形で出ます。
- 文節数:「次の文はいくつの文節からできているか」
- 主語・述語:「──線部の述語に対する主語を抜き出せ」
- 文節の関係:「──線部はどの文節に係るか」(修飾関係。このコースの後半で扱う)
長い文ほど、文頭が主語でないことが多く、述語と主語が離れます。手順が要ります。
総合問題
問1
次の文はいくつの文節からできているか。
先週の日曜日に、私は友人と一緒に新しくできた図書館へ行った。
問2
次の文の「咲いている」に対する主語を抜き出しなさい。
春になると、学校の裏の小さな庭には、毎年きれいな花がたくさん咲いている。
問3
次の文の主語と述語を抜き出しなさい。
兄が大切にしていた古い時計は、祖父からの贈り物だった。
問4
次の文を単語に分けなさい。
犬が静かに眠っている。
答えと判断
問1
九文節。先週の/日曜日に/私は/友人と/一緒に/新しく/できた/図書館へ/行った。「新しくできた」は「新しくね、できたね」と切れるので二文節です。
問2
「花が」。「咲いているのは何?」→「花が」。「庭には」は場所、「春になると」は時の修飾。
問3
主語「時計は」、述語「贈り物だった」。述語は文末の「何だ」の形。「贈り物だったのは何?」→「時計は」。「兄が」は「大切にしていた」の主語で、文全体の主語ではない。
問4
犬/が/静かに/眠っ/て/いる。「静かに」は一単語(形容動詞の連用形)。「眠っている」は「眠っ」「て」「いる」の三単語。
誤答を診断する
| 誤答 | 型 | 戻るレッスン |
|---|---|---|
| 問1で「新しくできた」を一文節 | 区切り不足 | 誤った分析を直す(型①) |
| 問2で「庭には」 | 「は」を主語の印と見なした | 誤った分析を直す(型③) |
| 問3で主語「兄が」 | 文全体の述語を見ず、途中の述語の主語を取った | 誤った分析を直す(型④) |
| 問4で「静か/に」 | 単語の切り方(品詞の知識) | 文節と単語の違い(セクション6) |
診断結果を学習計画にする
| 結果 | 計画 |
|---|---|
| 四問とも正解 | コースを順に進め、修飾関係と品詞で精度を上げる |
| 問1で誤り | 「文節に区切ろう」を丁寧に |
| 問2・問3で誤り | 「主語と述語を対応させよう」「長い文の構造」を重点的に |
| 問4で誤り | 「文節と単語の違い」以降の品詞のセクションを重点的に |
答案で落とさないための確認
| 確認 | 見るもの |
|---|---|
| 文節数 | 「ね」を実際に挟んで数えたか。「〜ている」「〜できた」を二つに数えたか |
| 主語 | 述語に「誰が」と問ったか。文頭・「は」で決めていないか |
| 述語 | 文末を見たか。連文節をまとめたか |
| 抜き出し | 助詞まで含めて(「花が」「時計は」)書いたか |
よくある間違い
文節を数えるときに「ね」を省略する
目で数えると、「新しくできた」のような連文節を一つに数えてしまいます。声に出して「ね」を挟みます。
長い文で、途中の述語の主語を答える
問3の「兄が」は「大切にしていた」の主語です。設問が文全体の主語を問うなら、文末の述語から探します。
抜き出しで助詞を落とす
「花」ではなく「花が」。文節は助詞まで含みます。
自分で説明しよう
確認1:主語・述語を見つける三段階
「ね」で区切る、文末から述語、述語に「誰が」と問って主語。
確認2:長い文で主語を間違えやすい理由
文頭が主語でないことが多く、途中に別の主語・述語の組があるから。文全体の述語(文末)から探します。
確認3:自分がどのセクションに時間をかけるか
誤った問の型と対応するセクションを言えれば完了です。
セクションの出口
入試形式で文節数・主語・述語を手順で答え、誤答の型から戻るセクションを決められたら、前提チェックは完了です。
次のセクション「文節に区切ろう」では、「ね」「さ」を挟む方法を精密にし、迷いやすい区切りを決める基準を扱います。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。