動詞と活用:長文・入試で使う
このレッスンの役割
ここは「動詞と活用」の出口です。六つの活用形、五つの活用の種類、四段階の手順、誤りの四つの型を、入試形式の問題で通して使います。
中心技能は、活用の種類と活用形を判定し、同じ活用形の語を選び、活用表を完成させることです。目安時間は10分です。
入試でどう出るか
動詞の活用は、四つの形で出ます。
- 活用の種類:「──線部の動詞の活用の種類を答えよ」
- 活用形:「──線部の動詞の活用形を答えよ」
- 同じ活用形の選択:「──線部と同じ活用形のものを選べ」
- 活用表の完成:「次の動詞の活用表を完成させよ」
総合問題
問1
次の──線部①〜④の動詞について、活用の種類と活用形を答えなさい。
朝早く①起きて、駅まで②走ったが、電車に③乗れなかったので、学校に④来るのが遅れた。
問2
次の──線部「読め」と同じ活用形のものを選びなさい。
この本を読めば分かる。 ア 本を読もう イ 本を読むとき ウ 本を読んだ エ 急げば間に合う
問3
次の動詞「話す」の活用表を完成させなさい。
| 未然 | 連用 | 終止 | 連体 | 仮定 | 命令 |
|---|---|---|---|---|---|
| 話す |
問4
次のうち、活用の種類が他と異なるものを選びなさい。
ア 切る イ 着る ウ 見る エ 起きる
答えと判断
問1
①起き:上一段活用(起きない)、連用形(て)。 ②走っ:五段活用(走らない)、連用形(た)。 ③乗れ:下一段活用(可能動詞「乗れる」。乗れない でエ段)、未然形(なかっ=ない)。 ④来る:カ行変格活用、連体形(の に付く)。
問2
エ。本文の「読め(ば)」は仮定形。エ「急げ(ば)」も仮定形。アは未然形(う)、イは連体形(とき)、ウは連用形(だ=た)。
問3
| 未然 | 連用 | 終止 | 連体 | 仮定 | 命令 |
|---|---|---|---|---|---|
| 話さ/話そ | 話し | 話す | 話す | 話せ | 話せ |
五段活用。未然形は「話さ(ない)」「話そ(う)」の二つ。
問4
ア。「切る」は「切らない」で五段。イ「着る」(着ない)、ウ「見る」(見ない)、エ「起きる」(起きない)は上一段。
誤答を診断する
| 誤答 | 型 | 戻るレッスン |
|---|---|---|
| 問1で②を下一段 | 「〜る」を一段と決めつけた | 誤った分析を直す(型①) |
| 問1で③を「乗る+れる」 | 可能動詞の混同 | 誤った分析を直す(型④) |
| 問1で④を終止形 | 「の」の前の連体形を誤った | 誤った分析を直す(型③) |
| 問2でイ | 後ろの語で活用形を決めなかった | 分け方・見分け方を使う(段階3) |
| 問4でイ | 「切る」と「着る」の混同 | 誤った分析を直す(型①) |
形が同じで活用形が違う組
| 形 | 活用形の候補 | 見分け |
|---|---|---|
| 書け | 仮定形(書けば)/命令形(書け。) | 後ろに「ば」か、言い切りか |
| 書く | 終止形(書く。)/連体形(書くとき) | 後ろが名詞か |
| 起き | 未然形(起きない)/連用形(起きます) | 後ろが「ない・よう」か「ます・た」か |
| 食べ | 未然形(食べない)/連用形(食べた) | 同上 |
一段動詞は未然形と連用形が同じ形、五段動詞は仮定形と命令形が同じ形です。後ろの語で決めます。
答案で落とさないための確認
| 確認 | 見るもの |
|---|---|
| 基本形に戻したか | 走っ→走る |
| 「ない」テストをしたか | 走らない(ア段)→五段 |
| 後ろの語で活用形を決めたか | の・ので・のに→連体形 |
| 可能動詞を一語にしたか | 乗れる、読める |
| 活用表の未然形は二つ書いたか | 五段:話さ/話そ |
よくある間違い
「同じ活用形」の問題で、同じ動詞の選択肢を選ぶ
同じ動詞でも活用形が違えば不正解です。後ろの語(ば・とき・た・う)で決めます。
問3で五段の未然形を一つしか書かない
「〜う」に付く形(話そ)も未然形です。二つ書きます。
「来る」の活用を五段か一段で考える
「来る」はカ変で、「こ・き・くる・くる・くれ・こい」と特別に活用します。
自分で説明しよう
確認1:活用の種類と活用形を判定する四段階
基本形に戻す、「ない」で種類、後ろの語で活用形、活用表で確かめる。
確認2:一段動詞で形が同じになる二つの活用形
未然形と連用形。
確認3:五段動詞で形が同じになる二つの活用形
仮定形と命令形。
セクションの出口
入試形式で、活用の種類と活用形を判定し、形が同じ活用形を後ろの語で区別し、活用表を完成できたら完了です。
次のセクション「形容詞・形容動詞」では、「自立語・活用する」の箱の残り二つを、活用と言い切りの形から見分けます。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。