接続詞・感動詞:文の中の働きをつかむ
このレッスンの役割
「自立語・活用しない」の箱の最後は、接続詞と感動詞です。この二つは、文の成分で学んだ接続語・独立語と深く結びついています。ここでは、二つの品詞の働きと、品詞と成分の関係を整理します。
今回の中心技能は、接続詞と感動詞を見分け、「品詞」と「文の成分」の違いを言えることです。目安時間は8分です。
今日の問い
しかし、雨が降ったので、中止だ。
「しかし」と「降ったので」は、どちらも接続語(文の成分)です。しかし品詞は違います。「しかし」は一語で接続詞。「降ったので」は動詞「降る」+助動詞「た」+接続助詞「ので」で、接続詞は含まれていません。成分は同じでも、品詞は別です。
品詞と成分の違い
| 用語 | 何を分類するか | 例 |
|---|---|---|
| 品詞 | 単語の種類(十種類) | 接続詞、感動詞、名詞、動詞… |
| 成分 | 文節の働き(五種類) | 接続語、独立語、主語、述語、修飾語 |
| 成分 | その成分になる品詞 |
|---|---|
| 接続語 | 接続詞(一語)、または用言・名詞+接続助詞 |
| 独立語 | 感動詞(一語)、または名詞(提示・呼びかけ) |
| 主語 | 名詞+助詞 |
| 述語 | 動詞・形容詞・形容動詞、名詞+だ |
| 修飾語 | 副詞、連体詞、形容詞・形容動詞、名詞+助詞 |
接続詞の種類
| 関係 | 接続詞 |
|---|---|
| 順接 | だから、それで、すると、したがって |
| 逆接 | しかし、でも、けれども、ところが |
| 並立・添加 | そして、また、しかも、さらに |
| 対比・選択 | または、あるいは、それとも、一方 |
| 説明・補足 | つまり、なぜなら、たとえば、ただし |
| 転換 | ところで、さて、では |
感動詞の種類
| 種類 | 例 |
|---|---|
| 感動 | ああ、まあ、おや、あら |
| 呼びかけ | おい、ねえ、もしもし |
| 応答 | はい、いいえ、うん、ええ |
| あいさつ | おはよう、こんにちは、さようなら |
| かけ声 | えい、よいしょ、それ |
「山田さん、」は感動詞か
山田さん、こちらへどうぞ。
「山田さん」は呼びかけの独立語ですが、品詞は名詞です。感動詞ではありません。独立語になる品詞は、感動詞と名詞の二つがあります。
例題:品詞と成分
ああ、でも、東京、それは遠い。
| 文節 | 成分 | 品詞 |
|---|---|---|
| ああ | 独立語 | 感動詞 |
| でも | 接続語 | 接続詞 |
| 東京 | 独立語(提示) | 名詞 |
| それは | 主語 | 代名詞+助詞 |
| 遠い | 述語 | 形容詞 |
よくある間違い
接続語と接続詞を同じものだと思う
接続語は成分、接続詞は品詞。「降ったので」は接続語だが接続詞ではない。
独立語を全部感動詞だと思う
「東京、それは」の「東京」は独立語だが名詞。
「そして」「また」を副詞だと思う
前後をつなぐ働きなら接続詞。「また来る」の「また」は「来る」を修飾するので副詞。文中の働きで決めます。
自分で確かめよう
確認1:品詞と成分の違い
品詞は単語の種類、成分は文節の働き。
確認2:「降ったので」の成分と、接続詞が含まれるか
成分は接続語。接続詞は含まれない(動詞+助動詞+接続助詞)。
確認3:独立語になる品詞を二つ
感動詞と名詞。
まとめと次の一歩
接続詞は前後をつなぎ、感動詞は独立する、活用しない自立語です。成分の接続語・独立語とは別の概念で、接続語には接続助詞付きの文節も、独立語には名詞も含まれます。
次のレッスンでは、接続詞と副詞、感動詞と名詞を区別し、接続詞の関係を判定する手順を一行ずつ使えるようにします。
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