接続語・独立語の働き:分け方・見分け方を使う
このレッスンの役割
前のレッスンで、文の成分の五種類がそろいました。ここでは、一つの文の全文節の成分を判定する手順を一つに決め、どんな文でも同じ順で分析できるようにします。
今回の中心技能は、「独立語を先に外す → 述語と主語を決める → 接続語を拾う → 残りを修飾語として係り先を決める」の四段階を一行ずつ書けることです。目安時間は9分です。
今日の問い
ねえ、昨日は寒かったけれど、今日は暖かいね。
手順で成分を判定します。独立語を外す:「ねえ」。述語と主語:文末の述語「暖かいね」、主語「今日は」。接続語:「寒かったけれど」(逆接)。残り:「昨日は」は「寒かったけれど」の主語(小さな組)。これで全文節が決まりました。
手順を一行ずつ
| 段階 | すること | 今日の問いの場合 |
|---|---|---|
| 1 | 独立語を先に外す | ねえ |
| 2 | 述語と主語を決める | 暖かいね/今日は |
| 3 | 接続語を拾う | 寒かったけれど |
| 4 | 残りを修飾語として係り先を決める | 昨日は → 寒かったけれど の主語 |
独立語は文頭で読点付きなので、最初に外すと残りが分析しやすくなります。
段階1:独立語の見分け
| 手掛かり | 例 |
|---|---|
| 文頭にあり、読点で区切られる | ああ、/山田さん、/はい、 |
| 取り除いても文が成り立つ | (ああ)雨が降ってきた |
| 感動・呼びかけ・応答・提示・あいさつ | おや、ねえ、いいえ、東京それは、おはよう |
段階3:接続語の見分け
| 形 | 例 | 関係 |
|---|---|---|
| 接続詞(一語) | だから、しかし、そして、つまり | 文頭 |
| 用言+接続助詞 | 降ったので、寒かったけれど、走ると | 文中 |
| 名詞+接続助詞 | 雨なので、学生だが | 文中 |
「ので」「けれど」「が」「から」「のに」「と」「ば」「ても」が付いた文節は接続語です。
例題1:接続詞と接続助詞
雨が降った。しかし、試合は行われた。
| 文節 | 成分 |
|---|---|
| 雨が | 主語(一文目) |
| 降った | 述語(一文目) |
| しかし | 接続語 |
| 試合は | 主語(二文目) |
| 行われた | 述語(二文目) |
雨が降ったが、試合は行われた。
| 文節 | 成分 |
|---|---|
| 雨が | 主語(小さな組) |
| 降ったが | 接続語 |
| 試合は | 主語 |
| 行われた | 述語 |
一文にまとまると、「降ったが」が接続語になります。
例題2:提示の独立語
友情、それは何よりも大切なものだ。
| 文節 | 成分 |
|---|---|
| 友情 | 独立語(提示) |
| それは | 主語 |
| 何よりも | 修飾語 |
| 大切な | 修飾語 |
| ものだ | 述語 |
「友情」は主語ではなく、話題を提示する独立語です。主語は「それは」。
例題3:全部の成分
おはよう、今日は天気がいいから、公園へ行こう。
| 文節 | 成分 |
|---|---|
| おはよう | 独立語 |
| 今日は | 修飾語(時) |
| 天気が | 主語(小さな組) |
| いいから | 接続語 |
| 公園へ | 修飾語 |
| 行こう | 述語 |
文全体の主語は省略(私たちは)。「天気が/いいから」は小さな組で、「いいから」が接続語。
よくある間違い
段階1を飛ばして独立語を主語にする
「友情、それは」の「友情」を主語にすると、「それは」の成分が決まらなくなります。独立語を先に外します。
文中の「〜ので」「〜が」を見落とす
接続語は文頭の接続詞だけではありません。文中の接続助詞付きの文節を拾います。
段階4で係り先を決めない
「残りは修飾語」で終えず、どの文節に係るかまで言います。
自分で確かめよう
確認1:「はい、私が担当します」の全成分
はい(独立語)、私が(主語)、担当します(述語)。
確認2:「疲れたけれど、最後まで走った」の「疲れたけれど」の成分
接続語(逆接)。
確認3:「平和、それは人類の願いだ」の主語
「それは」。「平和」は提示の独立語。
まとめと次の一歩
手順は、独立語を先に外す、述語と主語を決める、接続語を拾う、残りを修飾語として係り先を決める、の四段階です。文中の接続助詞付きの文節も接続語です。
次のレッスンでは、接続語・独立語でよく起きる誤りを集め、どの段階で崩れたかを見抜けるようにします。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。