LESSON 01

主語と述語を対応させよう

主語と述語を対応させよう:長文・入試で使う

入試形式の主語抜き出し、省略された主語の指摘、ねじれ文の修正を四段階の手順で解き、読解と作文の両方で使える形にまとめます。

主語と述語を対応させよう:長文・入試で使う

このレッスンの役割

ここは「主語と述語を対応させよう」の出口です。述語の四つの形、四段階の手順、誤りの四つの型を、入試形式の問題で通して使います。

中心技能は、長い文の主語を抜き出し、省略された主語を指摘し、ねじれた文を直せることです。目安時間は10分です。

入試でどう出るか

主語・述語は、三つの形で出ます。

  1. 主語の抜き出し:「──線部の述語に対する主語を一文節で抜き出せ」
  2. 省略された主語:「──線部の主語は何か。本文中の語で答えよ」
  3. ねじれの修正:「次の文を、主語と述語が対応するように書き直せ」(作文問題)

読解では、省略された主語を補って「誰が」を取り違えないことが、内容理解の土台です。

総合問題

問1

次の文の「残っていた」に対する主語を一文節で抜き出しなさい。

父が若いころに植えた庭の桜は、家を建て替えたあとも、一本だけ残っていた。

問2

次の文章の──線部「決めた」の主語を、本文中の語で答えなさい。

兄は、長い間進路に迷っていた。何度も先生に相談し、家族とも話し合った。そして春、ようやく地元の高校に進むことを決めた。

問3

次の文を、主語と述語が対応するように書き直しなさい。

私がこの本を薦める理由は、登場人物の心の動きが丁寧に描かれています。

問4

次の文の文全体の主語と述語を答えなさい。

祖母が毎年漬ける梅干しは、近所でも評判がいい。

答えと判断

問1

「桜は」。文末の述語「残っていた」に「何が」と問う。「父が/植えた」は小さな組。「一本だけ」は数を示す修飾語。

問2

「兄」(兄は)。「決めた」の主語は文中にない。前の文の主語「兄は」が続いている。

問3

「私がこの本を薦める理由は、登場人物の心の動きが丁寧に描かれていることです。」主語「理由は」に「何だ」の述語「ことです」を対応させる。

問4

主語「梅干しは」、述語「いい」。「祖母が/漬ける」は小さな組。「評判が/いい」は「評判が」が小さな主語で、文全体の述語は「いい」。

誤答を診断する

誤答 型 戻るレッスン
問1で「父が」 小さな組の主語を取った 誤った分析を直す(型①)
問1で「一本だけ」 修飾語を主語にした 誤った分析を直す(型②)
問2で「主語はない」 省略を補わなかった 誤った分析を直す(型③)
問3で述語を直さなかった ねじれに気づかない 誤った分析を直す(型④)
問4で「祖母が」 小さな組の主語を取った 誤った分析を直す(型①)

読解で主語を補う

場面 補い方
同じ人物の行動が続く 前の文の主語を引き継ぐ
会話文の「」の直後 話した人物
「〜と思った」「〜と感じた」 視点人物(物語なら「私」)
新しい段落の最初 段落の話題の人物

物語文の心情問題は、「誰が」思ったかを取り違えると全部ずれます。

答案で落とさないための確認

確認 見るもの
文末の述語から問ったか 最初の「が」で決めていないか
一文節で抜き出したか 「桜は」(「庭の桜は」ではない)
省略を補ったか 前の文、話し手
ねじれを直したか 主語と述語だけ並べて通るか
小さな組と文全体の組を分けたか 設問の述語がどちらか

よくある間違い

抜き出しで修飾語まで含める

「庭の桜は」ではなく「桜は」。一文節の指定なら、主語の文節だけです。

省略された主語を「私」と決めつける

物語でも論説文でも、前の文の主語が続くことが多いです。文脈で決めます。

ねじれを直すときに主語を変える

主語を変えてもよいが、設問によっては「述語を直せ」と指定されます。設問の指示に従います。

自分で説明しよう

確認1:長い文の主語を決める最初の一手

文末の述語を決め、「誰が・何が」と問う。

確認2:省略された主語を補う手掛かり

前の文の主語、会話の話し手、視点人物、段落の話題。

確認3:ねじれを見つける方法

主語と述語だけを並べて、文として通るかを見る。

セクションの出口

入試形式で、長い文の主語を抜き出し、省略を補い、ねじれを直せたら完了です。

次のセクション「修飾語と被修飾語」では、どの言葉がどの言葉を詳しくしているかを、近さだけでなく意味から判断する方法を扱います。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。

UNDERSTANDING CHECK

理解チェック:主語・述語を入試で使う

70% 合格ライン
  1. 設問 0
    「父が若いころに植えた庭の桜は、家を建て替えたあとも、一本だけ残っていた」の「残っていた」の主語を一文節で抜き出すとどれですか。
  2. 設問 1
    「兄は進路に迷っていた。……そして春、ようやく地元の高校に進むことを決めた」の「決めた」の主語はどれですか。
  3. 設問 2
    「私がこの本を薦める理由は、登場人物の心の動きが丁寧に描かれています」を直した文はどれですか。
  4. 設問 3
    「祖母が毎年漬ける梅干しは、近所でも評判がいい」の文全体の主語はどれですか。
  5. 設問 4
    物語文で「〜と思った」の主語が省略されているとき、補う手掛かりはどれですか。

まずは自分で選んでみましょう。採点・学習履歴への記録は、回答APIとの連携時に追加します。