動詞と活用:文の中の働きをつかむ
このレッスンの役割
「自立語・活用する」の箱には、動詞・形容詞・形容動詞が入ります。その中心が動詞です。動詞は、文中で「書く/書かない/書いた/書けば」と形を変えます。この形の変化が活用です。ここでは、動詞の見分け方と、活用の仕組みの核をつかみます。
今回の中心技能は、言い切りの形で動詞を見分け、活用には六つの形(活用形)があることを言えることです。目安時間は8分です。
今日の問い
書かない/書きます/書く/書くとき/書けば/書け
全部「書く」という一つの動詞です。なぜ形が違うのでしょうか。後ろに付く語(ない・ます・とき・ば)や、文の終わり方(言い切り・命令)に合わせて、語尾が変わっているからです。変わらない部分「書」を語幹、変わる部分「か・き・く・け」を活用語尾といいます。
動詞の見分け方
| テスト | 例 | 判定 |
|---|---|---|
| 言い切りの形がウ段(う・く・す・つ・ぬ・ぶ・む・る)で終わる | 書く、読む、走る、来る、する | 動詞 |
| 動作・作用・存在を表す | 走る(動作)、咲く(作用)、ある・いる(存在) | 動詞 |
| 「ない」を付けて活用する | 書く→書かない | 動詞 |
言い切りの形(基本形・終止形)で判定します。「書い」「書か」のように文中で形が変わっていたら、言い切りに戻します。
活用の六つの形
| 活用形 | 後ろに付く語・働き | 「書く」の例 |
|---|---|---|
| 未然形 | ない・う・よう・れる・せる | 書か(ない)、書こ(う) |
| 連用形 | ます・た・て・、(中止) | 書き(ます)、書い(た) |
| 終止形 | 言い切り・と・から・けれど | 書く。 |
| 連体形 | 名詞(とき・こと・の) | 書く(とき) |
| 仮定形 | ば | 書け(ば) |
| 命令形 | 命令して言い切る | 書け。 |
六つの形は、「ない・ます・言い切り・とき・ば・命令」の順で覚えます。
基本形(終止形)に戻す
| 文中の形 | 基本形 |
|---|---|
| 書いた | 書く |
| 読まない | 読む |
| 走れば | 走る |
| 来た | 来る |
| した | する |
| 食べて | 食べる |
辞書に載っているのは基本形です。活用形の問題は、まず基本形に戻してから考えます。
例題:動詞を見つけて基本形に
弟は走って帰り、すぐに宿題を始めた。
| 文中の形 | 基本形 | 活用形 |
|---|---|---|
| 走っ | 走る | 連用形(て) |
| 帰り | 帰る | 連用形(中止) |
| 始め | 始める | 連用形(た) |
よくある間違い
文中の形のまま動詞かどうか判断する
「走っ」だけでは動詞と分かりにくい。「走る」に戻すとウ段で終わる動詞だと分かります。
「ある」「いる」を動詞でないと思う
存在を表す「ある」「いる」も動詞です。補助動詞の「いる」も同じ。
活用形を「形の名前」だけで覚える
未然形は「ない」が付く形、連用形は「ます・た」が付く形、と後ろに付く語で覚えると使えます。
自分で確かめよう
確認1:動詞を見分ける決め手
言い切りの形がウ段で終わる。
確認2:活用の六つの形を順に
未然形、連用形、終止形、連体形、仮定形、命令形。
確認3:「読まない」「読んだ」「読めば」の活用形
未然形、連用形、仮定形。
まとめと次の一歩
動詞は言い切りがウ段で終わる自立語で、後ろに付く語に合わせて語尾が変わります。活用形は六つで、「ない・ます・言い切り・とき・ば・命令」で判定します。
次のレッスンでは、活用形と活用の種類(五段・上一段・下一段・カ変・サ変)を判定する手順を一行ずつ使えるようにします。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。