LESSON 01

副詞・連体詞

副詞・連体詞:誤った分析を直す

形容動詞の「〜な」「〜に」を連体詞・副詞と見なす、時の名詞を副詞と見なす、連体詞の「ある」を動詞と見なす、呼応の崩れという四つの型で、副詞・連体詞の誤りを見抜いて直します。

副詞・連体詞:誤った分析を直す

このレッスンの役割

副詞・連体詞の誤りは、形容動詞・名詞・動詞との混同で起きます。ここでは、よく起きる誤りを四つの型に分け、直します。

今回の中心技能は、誤答を見て「形容動詞を連体詞・副詞と見なした」「時の名詞を副詞と見なした」「連体詞の『ある』を動詞と見なした」「呼応が崩れた」のどれかを言い、直せることです。目安時間は8分です。

今日の問い

「静かな部屋で静かに読む」の「静かな」を連体詞、「静かに」を副詞と答えた人がいます。どこで誤ったのでしょうか。

「静かな」も「静かに」も「静かだ」に戻せます。活用する語なので形容動詞です。連体詞と副詞は活用しません。形容動詞を連体詞・副詞と見なした型①です。

誤りの四つの型

型 起きていること 例 直し方
① 形容動詞を連体詞・副詞と見なす 「〜な」「〜に」の形だけで決める 静かな=連体詞 「〜だ」に戻せれば形容動詞
② 時の名詞を副詞と見なす 昨日・今・春 を副詞にする 昨日=副詞 「が」が付けば名詞
③ 連体詞の「ある」を動詞と見なす 「ある日」の「ある」を動詞にする ある=動詞 名詞だけを修飾し活用しなければ連体詞
④ 呼応の崩れ 呼応の副詞と文末が合わない 決して〜する 副詞に合う文末に直す

型①を直す:「〜だ」に戻す

語 戻す 品詞
静かな 静かだ○ 形容動詞
大きな 大きだ× 連体詞
静かに 静かだ○ 形容動詞
すぐに すぐだ× 副詞
いろんな いろんだ× 連体詞
いろいろな いろいろだ○ 形容動詞

「いろんな」(連体詞)と「いろいろな」(形容動詞)は別の語です。

型②を直す:「が」テスト

語 「が」 品詞
昨日 昨日が○ 名詞
今 今が○ 名詞
すぐ すぐが× 副詞
やがて やがてが× 副詞
毎日 毎日が○ 名詞

型③を直す:「ある」の二種類

文 「ある」の働き 品詞
本がある 述語。活用する(あった、あれば) 動詞
ある日のこと 「日」を修飾。活用しない 連体詞
ある人が言った 「人」を修飾 連体詞

「ある+名詞」で「どこかの、特定しない」の意味なら連体詞です。

型④を直す:呼応の修正

崩れた文 直した文
決して忘れます 決して忘れません
もし雨が降る、中止だ もし雨が降れば、中止だ
たぶん来る たぶん来るだろう
まるで夢だ まるで夢のようだ
全然分かる 全然分からない(本来の呼応)

例題:どの型か

「ある朝、鳥が鳴いた」の「ある」を動詞とした。

型③。「朝」を修飾し活用しないので連体詞。

「毎日走る」の「毎日」を副詞とした。

型②。「毎日が」と言えるので名詞。

「決して諦めます」。

型④。「決して諦めません」。

よくある間違い

形だけで品詞を決める

「〜な」「〜に」「〜る」の形は複数の品詞にまたがります。活用と「が」のテストで決めます。

「ある」を見たら全部動詞にする

連体詞の「ある」は入試の定番です。後ろが名詞で、活用しなければ連体詞。

呼応を意識せずに作文する

「決して」「もし」「たぶん」「まるで」を書いたら、文末を確かめます。

自分で確かめよう

確認1:「静かな」を連体詞とした誤りの型と直し方

型①。「静かだ」に戻せるので形容動詞。

確認2:「ある日」の「ある」の品詞と理由

連体詞。「日」を修飾し、活用しないから。

確認3:「まるで夢だ」の呼応を直してください

「まるで夢のようだ」。

まとめと次の一歩

誤りは、形容動詞との混同、時の名詞との混同、「ある」の二種類、呼応の崩れ、の四つに分けられます。「〜だ」に戻す、「が」テスト、「ある」の働き、文末の確認、で直せます。

次のレッスンでは、長い文と入試形式の問題で、副詞・連体詞の判定を通して使います。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。

UNDERSTANDING CHECK

理解チェック:副詞・連体詞の誤りの型

70% 合格ライン
  1. 設問 0
    「静かな部屋」の「静かな」を連体詞とした誤りの直し方はどれですか。
  2. 設問 1
    「ある日のこと」の「ある」の品詞はどれですか。
  3. 設問 2
    「毎日走る」の「毎日」の品詞はどれですか。
  4. 設問 3
    「いろんな」と「いろいろな」の品詞はそれぞれどれですか。
  5. 設問 4
    「決して諦めます」の呼応を正しく直した文はどれですか。

まずは自分で選んでみましょう。採点・学習履歴への記録は、回答APIとの連携時に追加します。