文節に区切ろう:文の中の働きをつかむ
このレッスンの役割
前のセクションで、「ね」を挟んで文節に区切ることを確かめました。ここでは、なぜ「ね」で区切れるのかという仕組みを知ります。仕組みが分かれば、「ね」で迷う位置も決められるようになります。
今回の中心技能は、文節が「自立語一つ+付属語」でできていると分かり、「ね」が挟める理由を言えることです。目安時間は8分です。
今日の問い
「本を読んでいる」は、なぜ「本を/読んで/いる」で、「本/を読んで/いる」ではないのでしょうか。
文節には、一つの文節に一つだけ、単独で意味の分かる語(自立語)が入ります。「本」「読む」「いる」が自立語。「を」「で」は単独では意味が分からない付属語で、自立語の後ろにくっつきます。だから「本を」「読んで」「いる」の三つに分かれます。「ね」は自立語のまとまりの境目にしか入りません。
文節の仕組み
| 部品 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| 自立語 | 単独で意味が分かり、文節の最初に来る | 本、読む、いる、白い、静かだ、昨日 |
| 付属語 | 単独では意味が分からず、自立語の後ろに付く | を、が、で、て、た、ない、ます |
文節 = 自立語一つ + 付属語(ゼロ個以上)。
| 文節 | 自立語 | 付属語 |
|---|---|---|
| 本を | 本 | を |
| 読んで | 読ん(読む) | で |
| いる | いる | なし |
| 白い | 白い | なし |
| 買いました | 買い(買う) | まし、た |
「ね」が入る理由
「ね」は、自立語で始まる次のまとまりの直前にしか入りません。「本をね」のあとに「読んで」という自立語が来るので切れます。「本ね」のあとの「を」は付属語なので、「本ね、を」とは言えません。
文節の数 = 自立語の数
文節には自立語が一つずつ入るので、文節の数は自立語の数と同じです。
弟が庭で白い犬と遊んだ。
自立語:弟、庭、白い、犬、遊ん(遊ぶ)→ 五つ → 五文節。
例題:仕組みで区切る
母は毎朝早く起きて朝食を作ります。
自立語を探す:母、毎朝、早く、起き(起きる)、朝食、作り(作る)→ 六つ。 文節:母は/毎朝/早く/起きて/朝食を/作ります → 六文節。
「ね」で確かめる:母はね、毎朝ね、早くね、起きてね、朝食をね、作りますね。自然です。
よくある間違い
付属語の前で切る
「本/を読んで」は、付属語「を」が文節の先頭に来ているので誤りです。付属語は前の自立語にくっつきます。
「〜ている」「〜てみる」の「いる」「みる」を付属語だと思う
「いる」「みる」は自立語(動詞)です。だから「読んで/いる」で二文節になります。
自立語が二つ入った文節を作る
「白い犬と」は自立語「白い」と「犬」が二つ入っているので、二文節に分けます。
自分で確かめよう
確認1:文節は何と何でできていますか
自立語一つと、付属語(ゼロ個以上)。
確認2:「読んでいる」が二文節である理由
「読む」と「いる」の二つの自立語があるから。
確認3:「彼女は静かに本を読んだ」の自立語と文節数
自立語:彼女、静かに、本、読ん → 四つ → 四文節(彼女は/静かに/本を/読んだ)。
まとめと次の一歩
文節は自立語一つに付属語が付いたものです。「ね」は自立語の境目にしか入りません。文節の数は自立語の数と同じです。
次のレッスンでは、迷いやすい位置を仕組みで決める手順を一行ずつ使えるようにします。
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