LESSON 01

長い文の構造を読み解こう

長い文の構造を読み解こう:文の中の働きをつかむ

長い文は「文全体の主語・述語」の骨組みに、連体修飾節・接続節・引用節が入れ子になったものであり、骨組みを先に取り出せば読めることをつかみます。

長い文の構造を読み解こう:文の中の働きをつかむ

このレッスンの役割

文の成分と品詞がそろいました。ここでは、それらを使って長い一文の構造を読み解きます。入試の論説文には、一文が五十字を超えるものが珍しくありません。長い文は、骨組みに小さな文(節)が入れ子になったものです。ここでは、その仕組みをつかみます。

今回の中心技能は、長い文を「文全体の主語・述語」と「入れ子になった節」に分けて見られることです。目安時間は8分です。

今日の問い

祖父が若いころに植えた庭の桜は、私たちが家を建て替えたあとも、毎年変わらず花を咲かせている。

この文の骨組みは何でしょうか。文末の述語は「咲かせている」。「咲かせているのは何?」→「桜は」。骨組みは「桜は/咲かせている」。残りは、「祖父が/植えた」(桜を修飾する節)、「私たちが/建て替えた」(あとも に続く節)、「毎年」「変わらず」「花を」(修飾語)です。骨組みを取り出せば、長い文は短い文と同じです。

長い文の三つの部品

部品 働き 例
骨組み 文全体の主語と述語 桜は/咲かせている
節 文の中に入った小さな主語・述語の組 祖父が/植えた、私たちが/建て替えた
修飾語 骨組みや節に情報を足す文節 毎年、変わらず、花を

節の三種類

種類 働き 見分け 例
連体修飾節 名詞を修飾する 用言の連体形+名詞 祖父が植えた+桜
接続節 接続助詞でつながる 〜ので、〜が、〜あと、〜とき 建て替えたあとも
引用節 「と」で引用される 〜と言った、〜と思う 「行く」と言った

節の中にも主語と述語があります。「祖父が」は節の主語で、文全体の主語ではありません。

入れ子の図

祖父が若いころに植えた庭の桜は、私たちが家を建て替えたあとも、毎年変わらず花を咲かせている。

[桜は] ……………………………………… [咲かせている]
  ↑                                        ↑
 (祖父が/植えた)←連体修飾節            (毎年)(変わらず)(花を)
                      (私たちが/建て替えた あとも)←接続節

骨組みは一本の線で、節と修飾語がそこにぶら下がっています。

例題:骨組みと節を分ける

母が毎朝作ってくれる弁当は、私が学校で友人と食べるときに、いつも話題になる。

部品 内容
骨組み 弁当は/なる(話題になる)
連体修飾節 母が/作ってくれる → 弁当
接続節 私が/食べる ときに
修飾語 毎朝、学校で、友人と、いつも、話題に

よくある間違い

最初の「が」を文全体の主語にする

「祖父が」「母が」は節の主語です。文末の述語から問って骨組みを決めます。

長い文を頭から順に読んで疲れる

骨組みを先に取り出し、節を後から足すと、負担が減ります。

節の述語を文全体の述語と混同する

「植えた」「建て替えた」は節の述語。文全体の述語は文末の「咲かせている」。

自分で確かめよう

確認1:長い文の三つの部品

骨組み(文全体の主語・述語)、節(小さな主語・述語の組)、修飾語。

確認2:節の三種類

連体修飾節、接続節、引用節。

確認3:「母が毎朝作ってくれる弁当は話題になる」の骨組みと節

骨組み:弁当は/なる。節:母が/作ってくれる(連体修飾節)。

まとめと次の一歩

長い文は、骨組み(文全体の主語・述語)に、節(連体修飾節・接続節・引用節)と修飾語が入れ子になったものです。骨組みを先に取り出せば、長い文も短い文と同じ構造です。

次のレッスンでは、長い文の骨組みを取り出し、節を一つずつ外す手順を一行ずつ使えるようにします。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。

UNDERSTANDING CHECK

理解チェック:長い文の部品

70% 合格ライン
  1. 設問 0
    長い文の三つの部品はどれですか。
  2. 設問 1
    「祖父が若いころに植えた庭の桜は、毎年変わらず花を咲かせている」の骨組みはどれですか。
  3. 設問 2
    節の三種類はどれですか。
  4. 設問 3
    「祖父が植えた桜」の「祖父が植えた」はどの種類の節ですか。
  5. 設問 4
    長い文を読むときに先に取り出すべきものはどれですか。

まずは自分で選んでみましょう。採点・学習履歴への記録は、回答APIとの連携時に追加します。