前提チェック:文・文節・単語:文の中の働きをつかむ
このレッスンの役割
このコース「文の成分と品詞」は、文を区切り、各部分の働きを言えるようにするコースです。最初のセクションは前提チェックです。小学校で学んだ主語・述語と、文を意味のまとまりに分ける考えが、今どのくらい使えるかを確かめます。
今回の中心技能は、文・文節・単語という三つの単位の違いを言い、文法とは「どこで区切り、どう働くかを言うこと」だと分かることです。目安時間は8分です。
今日の問い
次の文は、いくつの部分でできているでしょうか。
弟が庭で白い犬と遊んだ。
答えは「何を一つと数えるか」で変わります。意味のまとまりで区切れば「弟が/庭で/白い/犬と/遊んだ」の五つ。これ以上分けられない語で区切れば「弟/が/庭/で/白い/犬/と/遊ん/だ」の九つ。前者の単位を文節、後者を単語といいます。文法の最初の一歩は、この単位を区別することです。
三つの単位
| 単位 | 定義 | 例 |
|---|---|---|
| 文 | 一つのまとまった内容を表し、句点(。)で終わる | 弟が庭で白い犬と遊んだ。 |
| 文節 | 文を、意味が分かる範囲で最も小さく区切ったまとまり | 弟が/庭で/白い/犬と/遊んだ |
| 単語 | 文節をさらに分けた、意味を持つ最小の語 | 弟/が/庭/で/白い/犬/と/遊ん/だ |
文は文節に分かれ、文節は単語に分かれます。文節は「ね」を挟める位置で区切れます。「弟がね、庭でね、白いね、犬とね、遊んだね」。
文法で何をするか
| すること | 例 |
|---|---|
| 区切る | 文を文節・単語に分ける |
| 働きを言う | 「弟が」は主語、「遊んだ」は述語、「白い」は「犬と」を修飾 |
| 種類を言う | 「弟」は名詞、「遊ぶ」は動詞、「が」は助詞 |
入試の文法問題は、この三つのどれかを問います。
小学校で学んだこと
| 用語 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| 主語 | 「誰が」「何が」にあたる文節 | 弟が |
| 述語 | 「どうする」「どんなだ」「何だ」にあたる文節 | 遊んだ |
| 修飾語 | ほかの文節を詳しくする文節 | 庭で、白い、犬と |
「弟が/遊んだ」が文の骨組みで、ほかは骨組みに情報を足しています。
例題:単位を数える
次の文を、文節と単語に分けてください。
私は昨日新しい本を買った。
答え
文節:私は/昨日/新しい/本を/買った(五つ) 単語:私/は/昨日/新しい/本/を/買っ/た(八つ)
「買った」は「買っ」+「た」の二単語。「新しい」は一語で一文節です。
よくある間違い
文節と単語を混同する
「本を」は一文節ですが、「本」と「を」の二単語です。文節は「ね」で切れるまとまり、単語はそれをさらに分けたものです。
主語を「は」「が」の付く語だと決めつける
「私は昨日」の「昨日」は主語ではありません。主語は述語に対して「誰が・何が」と答える文節です。
文法を暗記だと思う
区切り方と働きには理由があります。「ね」を挟む、述語から主語を探す、といった手順で決まります。
自分で確かめよう
確認1:文・文節・単語の違いを一言ずつ
文は句点で終わる一まとまり、文節は意味が分かる最小の区切り、単語は意味を持つ最小の語。
確認2:「犬が走る。」の文節数と単語数
文節二つ(犬が/走る)、単語三つ(犬/が/走る)。
確認3:文法で問われる三つのこと
区切る、働きを言う、種類を言う。
まとめと次の一歩
文は文節に、文節は単語に分かれます。文法は、文を区切り、各部分の働きと種類を言うことです。小学校の主語・述語・修飾語は、その出発点です。
次のレッスンでは、文節に区切る方法と主語・述語の見分け方を診断します。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。