LESSON 01

文の成分と品詞マスターチェック

文の成分と品詞マスターチェック:長文・入試で使う

コース全体の出口として、入試本番形式の文法総合問題を解き、誤答の診断表でどのセクションに戻るかを決め、本番前の確認表で締めくくります。

文の成分と品詞マスターチェック:長文・入試で使う

このレッスンの役割

ここはコース「文の成分と品詞」の出口です。七つの技能、本番用の四段階の手順、失点の四つのグループを、入試本番形式の総合問題で通して使います。

中心技能は、入試形式の文法問題を手順どおりに解き、誤答があればどのセクションに戻るかを自分で決められることです。目安時間は12分です。

入試でどう出るか

公立高校入試の国語では、文法問題は読解の大問の中に一〜三問組み込まれるか、独立した小問として出ます。文節数、成分、品詞の識別、活用形、助詞・助動詞の意味、長い文の主語のどれかで、配点は小さいが確実に取れる問題です。

総合問題

問1

次の文はいくつの文節からできているか、漢数字で答えなさい。

妹は静かに本を読み終えてから、ゆっくりと公園へ出かけていった。

問2

次の文の──線部「残っている」の主語を一文節で抜き出しなさい。

祖母が大切に育てていた庭の花は、今年の冬も枯れずに残っている。

問3

次の──線部①〜④の品詞を答えなさい。

①あらゆる人が、②とても③静かに④話した。

問4

次の──線部「ない」と同じ品詞のものを選びなさい。

この道は危なくない。 ア 誰も知らない イ 時間がない ウ 行かない エ 分からない

問5

次の──線部「られる」と同じ意味のものを選びなさい。

校長先生が話される。 ア 友人にほめられる イ 朝早く起きられる ウ 昔が思い出される エ 先生が来られる

問6

次の──線部の動詞の活用の種類と活用形を答えなさい。

急いで走ったのに、電車に乗れなかった。(走っ/乗れ)

答えと判断

問1

八。妹は/静かに/本を/読み終えてから/ゆっくりと/公園へ/出かけて/いった。「静かに」「ゆっくりと」は一文節、「読み終える」は複合語、「から」は付属語、「いった」は補助動詞で別文節。

問2

「花は」。文末の述語「残っている」に「何が」と問う。「祖母が」は「育てていた」(連体修飾節)の主語。

問3

①連体詞(「人」を修飾、活用しない、「あらゆだ」×)、②副詞(「静かに」を修飾)、③形容動詞(「静かだ」に戻せる)、④動詞(話す)。

問4

イ。本文の「危なくない」は形容詞の連用形に付く補助形容詞(「危なくぬ」×)。イ「時間がない」も形容詞。ア・ウ・エは動詞の未然形に付く助動詞(知らぬ、行かぬ、分からぬ)。

問5

エ。本文は主語が目上なので尊敬。エも「先生が」で尊敬。アは受け身、イは可能、ウは自発。

問6

「走っ」:五段活用(走らない)、連用形(た に付く)。「乗れ」:下一段活用(可能動詞「乗れる」)、未然形(なかっ=ない に付く)。

誤答を診断する

誤答 型 戻るセクション
問1で「読み/終えて」 複合語を分けた 文節に区切ろう
問1で「出かけていった」を一文節 補助動詞をくっつけた 文節に区切ろう
問2で「祖母が」 節の主語を文全体の主語にした 主語と述語、長い文の構造
問3で③を副詞 形容動詞と副詞の混同 副詞・連体詞
問4でウ 「ない」の二種類の混同 形容詞・形容動詞、助動詞
問5でア れる・られる の意味の取り違え 助動詞の働き
問6で「乗れ」を「乗る+れる」 可能動詞の分解 動詞と活用

本番の時間配分

場面 すること 目安
独立した文法小問 四段階の手順で解く。迷ったら印をつけて先へ 一問一分
読解文中の文法問題 傍線部の前後三文で解く。全文を読み直さない 一問一分
最後の見直し 文法問題だけを、テストの目的で見直す 一分

文法問題は配点が小さいので、迷ったら先に進み、見直しで戻ります。

答案で落とさないための確認

確認 見るもの
文節数は自立語の数と一致するか 補助動詞・複合語・形容動詞・付属語
主語は文末の述語から決めたか 節の主語を除いたか
品詞は箱を決めてからテストしたか 活用・「が」・修飾相手・「〜だ」
「ない」「だ」「らしい」はテストしたか ぬ・〜な・どうやら
助動詞の意味は言い換えたか 〜に・できる・自然に・目上
活用の種類は「ない」で決めたか ア段・イ段・エ段
活用形は後ろの語で決めたか ので・のに→連体形
抜き出しは一文節か 「花は」(「庭の花は」ではない)

よくある間違い

文法を後回しにして時間切れになる

一問一分で解けます。読解の途中で出会ったら、その場で片づけます。

選択肢から入って形の似た語を選ぶ

本文の語を先にテストで決め、選択肢全部に同じテストを当てます。

自己採点で「惜しい」を正解にする

「静かな」を連体詞と答えれば不正解です。テストで決まる問題は、自己採点も厳密にします。

自分で説明しよう

確認1:入試の文法問題を解く四段階

問題の形を見る、技能とテストを決める、本文の語にテストを当てる、選択肢や答案を確かめる。

確認2:品詞十種類を絞る最初の二つの問い

自立語か付属語か、活用するかしないか。

確認3:本番の見直しで見るもの

文法問題だけを、各技能のテスト(「ね」「が」「ない」「ぬ」「〜な」「後ろの語」)の目的で確かめる。

コースの出口

このコースでは、文を文節に区切り、成分を判定し、単語を品詞十種類に分け、活用を判定し、助詞・助動詞の意味を決め、長い文の骨組みを取り出す方法を学びました。入試の文法問題を見て、形から技能とテストを決め、本文の語に当て、選択肢を確かめられたら、このコースは完了です。

誤答があったセクションに戻り、テストを一つずつ使い直してください。文法は暗記ではなく、テストで決まる技能です。本番でも同じテストが使えます。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。

UNDERSTANDING CHECK

理解チェック:文の成分と品詞マスター総合

70% 合格ライン
  1. 設問 0
    「妹は静かに本を読み終えてから、ゆっくりと公園へ出かけていった」の文節数はいくつですか。
  2. 設問 1
    「祖母が大切に育てていた庭の花は、今年の冬も残っている」の「残っている」の主語はどれですか。
  3. 設問 2
    「あらゆる人が、とても静かに話した」の「静かに」の品詞はどれですか。
  4. 設問 3
    「この道は危なくない」の「ない」と同じ品詞のものはどれですか。
  5. 設問 4
    「急いで走ったのに、電車に乗れなかった」の「乗れ」の活用の種類と活用形はどれですか。

まずは自分で選んでみましょう。採点・学習履歴への記録は、回答APIとの連携時に追加します。