修飾語と被修飾語:文の中の働きをつかむ
このレッスンの役割
主語と述語が文の骨組みなら、修飾語は骨組みに情報を足す部分です。「白い犬が静かに走る」の「白い」「静かに」が修飾語です。ここでは、修飾語の働きと二つの種類をつかみます。
今回の中心技能は、修飾語と被修飾語の関係を言い、連体修飾語と連用修飾語を見分けられることです。目安時間は8分です。
今日の問い
白い犬が静かに走る。
「白い」は何を詳しくしていますか。「静かに」は何を詳しくしていますか。
「白い」は「犬が」を詳しくしています(白い犬)。「静かに」は「走る」を詳しくしています(静かに走る)。詳しくする側を修飾語、詳しくされる側を被修飾語といいます。「白い→犬が」「静かに→走る」のように、矢印で表します。
修飾語の二種類
| 種類 | 被修飾語 | 例 | 見分け |
|---|---|---|---|
| 連体修飾語 | 名詞(体言)を含む文節 | 白い→犬、大きな→家、母の→料理 | 名詞に係る |
| 連用修飾語 | 動詞・形容詞・形容動詞(用言)を含む文節 | 静かに→走る、とても→美しい、本を→読む | 用言に係る |
「体言」は名詞のこと、「用言」は動詞・形容詞・形容動詞のことです。連体=体言に連なる、連用=用言に連なる、と覚えます。
連体修飾語の形
| 形 | 例 |
|---|---|
| 形容詞 | 白い犬、大きい家 |
| 形容動詞の「〜な」 | 静かな部屋、きれいな花 |
| 連体詞 | 大きな家、この本、あらゆる人 |
| 名詞+の | 母の料理、学校の庭 |
| 動詞(連体形) | 走る人、読んだ本 |
連用修飾語の形
| 形 | 例 |
|---|---|
| 副詞 | とても美しい、ゆっくり歩く |
| 形容詞の「〜く」 | 速く走る、美しく咲く |
| 形容動詞の「〜に」 | 静かに読む、きれいに書く |
| 名詞+を・に・で・へ・と | 本を読む、駅に着く、庭で遊ぶ |
| 動詞(連用形)+て | 走って帰る |
「本を」「庭で」のような名詞+助詞も、動詞を詳しくするので連用修飾語です。
例題:矢印で結ぶ
妹は昨日新しい服をうれしそうに着た。
| 修飾語 | 被修飾語 | 種類 |
|---|---|---|
| 昨日 | 着た | 連用 |
| 新しい | 服を | 連体 |
| 服を | 着た | 連用 |
| うれしそうに | 着た | 連用 |
「妹は」は主語、「着た」は述語で、残りが全部修飾語です。
よくある間違い
修飾語は形容詞だけだと思う
「本を」「昨日」「庭で」も修飾語です。主語・述語以外の文節は、ほとんど修飾語です。
連体と連用を「〜な」「〜に」の形だけで決める
被修飾語が名詞か用言かで決まります。「静かな部屋」は連体、「静かに読む」は連用。
被修飾語を隣の文節だと決めつける
「昨日」は隣の「新しい」ではなく、離れた「着た」を修飾します。意味で決めます。
自分で確かめよう
確認1:連体修飾語と連用修飾語の違い
連体は名詞(体言)を、連用は動詞・形容詞・形容動詞(用言)を詳しくする。
確認2:「静かな部屋」と「静かに読む」の「静か」はそれぞれどちらですか
前者は連体修飾語、後者は連用修飾語。
確認3:「妹は昨日新しい服を着た」の「昨日」の被修飾語
「着た」。隣の「新しい」ではない。
まとめと次の一歩
修飾語は他の文節を詳しくし、名詞に係る連体修飾語と、用言に係る連用修飾語があります。被修飾語は隣とは限らず、意味で決まります。
次のレッスンでは、離れた被修飾語を見つける手順を一行ずつ使えるようにします。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。