前提チェック:文・文節・単語:分け方・見分け方を使う
このレッスンの役割
前のレッスンで、三つの単位と文法でやることを確かめました。ここでは、このコース全体で使い続ける三つの基本手順が、今どのくらい使えるかを診断します。
今回の中心技能は、「『ね』で文節に区切る → 文末から述語を見つける → 述語に『誰が』と問うて主語を見つける」の三段階を一行ずつ書けることです。目安時間は9分です。
今日の問い
昨日、姉が駅前の店で古い時計を買った。
主語と述語を手順で見つけます。「ね」で区切ると「昨日/姉が/駅前の/店で/古い/時計を/買った」。述語は文末の「買った」。「買った」のは誰かと問うと「姉が」。主語は「姉が」、述語は「買った」です。
手順を一行ずつ
| 段階 | すること | 今日の問いの場合 |
|---|---|---|
| 1 | 「ね」を挟んで文節に区切る | 昨日/姉が/駅前の/店で/古い/時計を/買った |
| 2 | 文末から述語を見つける | 買った |
| 3 | 述語に「誰が・何が」と問うて主語を見つける | 姉が |
述語は原則として文末にあります。主語は述語から探すので、順番は述語が先です。
段階1:「ね」で区切る
| 文 | 区切り |
|---|---|
| 鳥が空を飛ぶ | 鳥がね/空をね/飛ぶね |
| とても大きな犬だ | とてもね/大きなね/犬だね |
| 本を読んでいる | 本をね/読んでね/いるね |
「読んでいる」は「読んで」と「いる」で二文節です。「ね」を挟んで不自然でなければ区切れます。
段階2:述語は文末
| 述語の形 | 例 |
|---|---|
| どうする(動作) | 走る、買った、読んでいる |
| どんなだ(様子) | 大きい、静かだ、美しかった |
| 何だ(名前・分類) | 犬だ、学生です |
| ある・いる・ない | 本がある、人がいない |
述語の形は四種類で、全部文末に来ます。
段階3:主語は述語から
述語に「誰が」「何が」と問います。「買ったのは誰?」→「姉が」。主語には「が」「は」のほか、「も」「こそ」「だけ」も付きます。
| 文 | 述語 | 問い | 主語 |
|---|---|---|---|
| 弟も来た | 来た | 来たのは誰? | 弟も |
| 雨こそ降らなかった | 降らなかった | 降らなかったのは何? | 雨こそ |
| 私だけ残った | 残った | 残ったのは誰? | 私だけ |
診断:三問
- 「公園で子どもたちが元気に走っている。」の主語と述語
- 「この花はとても美しい。」の主語と述語
- 「兄の部屋には本がたくさんある。」の主語と述語
答え
- 主語「子どもたちが」、述語「走っている」(「走って/いる」の二文節だが、述語としてまとめて扱う)
- 主語「花は」、述語「美しい」
- 主語「本が」、述語「ある」。「部屋には」は主語ではなく場所を示す修飾語。
よくある間違い
文の最初の文節を主語だと思う
「昨日」「公園で」「兄の部屋には」は主語ではありません。述語に「誰が」と問って決めます。
「は」が付けば主語だと思う
「兄の部屋には」の「は」は主語の印ではありません。「ある」のは「本が」です。
述語を文の途中で探す
述語は文末です。長い文でも、まず文末を見ます。
自分で確かめよう
確認1:主語と述語を見つける順番と理由
述語が先。主語は述語に「誰が」と問って決めるから。
確認2:「庭には花が咲いている」の主語
「花が」。「庭には」は場所の修飾語。
確認3:述語の四つの形
どうする、どんなだ、何だ、ある・いる・ない。
まとめと次の一歩
基本手順は、「ね」で区切る、文末から述語、述語から主語、の三段階です。主語は文頭でも「は」付きでもなく、述語に「誰が」と問って決めます。
次のレッスンでは、この前提チェックでよく起きる誤りを集め、どこで崩れたかを見抜けるようにします。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。