LESSON 01

副詞・連体詞

副詞・連体詞:文の中の働きをつかむ

「自立語・活用しない」の箱のうち、用言を修飾する副詞と、名詞だけを修飾する連体詞は、修飾する相手で見分けられることをつかみます。

副詞・連体詞:文の中の働きをつかむ

このレッスンの役割

「自立語・活用しない」の箱には、名詞のほかに副詞・連体詞・接続詞・感動詞が入ります。このうち副詞と連体詞は、どちらも修飾語になる品詞です。ここでは、修飾する相手で二つを見分ける方法をつかみます。

今回の中心技能は、副詞は用言を、連体詞は名詞だけを修飾することを知り、二つを見分けられることです。目安時間は8分です。

今日の問い

とても大きな犬がゆっくり歩く。

「とても」「大きな」「ゆっくり」は、全部活用しない修飾語です。しかし、「とても」は「大きな」を、「ゆっくり」は「歩く」を修飾し、「大きな」は「犬」を修飾します。名詞を修飾するのは「大きな」だけ。これが連体詞で、「とても」「ゆっくり」は副詞です。

副詞と連体詞の違い

品詞 修飾する相手 活用 例
副詞 用言(動詞・形容詞・形容動詞)、他の副詞 しない とても、ゆっくり、すぐ、もし、決して
連体詞 名詞(体言)だけ しない この、その、大きな、あらゆる、ある

連体詞は「体言に連なる」の名のとおり、名詞しか修飾しません。副詞は主に用言を修飾します。

副詞の三種類

種類 働き 例
状態の副詞 動作の様子を表す ゆっくり、はっきり、きらきら、そっと
程度の副詞 性質や状態の程度を表す とても、かなり、少し、もっと
呼応の副詞 後ろに決まった言い方を要求する もし(〜なら)、決して(〜ない)、たぶん(〜だろう)、まるで(〜ようだ)

呼応の副詞は、入試で「空欄に合う言い方を選べ」の形で出ます。

連体詞の形

形 例
「〜の」 この、その、あの、どの
「〜な」 大きな、小さな、おかしな、いろんな
「〜る」 ある、あらゆる、いわゆる、さる
「〜た・〜だ」 とんだ、たいした
その他 わが

数は少ないので、形で覚えられます。

例題:見分ける

あらゆる人がこの本をかなり熱心に読んだ。

語 修飾する相手 品詞
あらゆる 人(名詞) 連体詞
この 本(名詞) 連体詞
かなり 熱心に(形容動詞) 副詞(程度)
熱心に 読んだ(動詞) 形容動詞の連用形

「熱心に」は「熱心だ」に戻せるので形容動詞で、副詞ではありません。

よくある間違い

連体詞と形容動詞の「〜な」を混同する

「大きな」は「大きだ」に戻せないので連体詞。「静かな」は「静かだ」に戻せるので形容動詞。

副詞と形容動詞の「〜に」を混同する

「すぐに」は「すぐだ」に戻せないので副詞。「静かに」は形容動詞。

時の名詞を副詞と思う

「昨日」は「昨日が」と言えるので名詞。副詞は「が」を付けられません。

自分で確かめよう

確認1:副詞と連体詞の見分け

副詞は用言を、連体詞は名詞だけを修飾する。

確認2:副詞の三種類

状態の副詞、程度の副詞、呼応の副詞。

確認3:「大きな」と「静かな」の品詞

「大きな」は連体詞、「静かな」は形容動詞(静かだ に戻せる)。

まとめと次の一歩

副詞は用言を修飾し、連体詞は名詞だけを修飾します。どちらも活用しません。副詞には状態・程度・呼応の三種類があり、連体詞は形で覚えられます。

次のレッスンでは、副詞・連体詞を判定し、呼応の副詞の決まった言い方を使う手順を一行ずつ使えるようにします。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。

UNDERSTANDING CHECK

理解チェック:副詞と連体詞

70% 合格ライン
  1. 設問 0
    副詞と連体詞の違いはどれですか。
  2. 設問 1
    「とても大きな犬がゆっくり歩く」の連体詞はどれですか。
  3. 設問 2
    副詞の三種類はどれですか。
  4. 設問 3
    「決して」の副詞の種類と、後ろに来る言い方はどれですか。
  5. 設問 4
    「あらゆる」「この」「とんだ」はどの品詞ですか。

まずは自分で選んでみましょう。採点・学習履歴への記録は、回答APIとの連携時に追加します。