LESSON 01

動詞と活用

動詞と活用:分け方・見分け方を使う

基本形に戻す、「ない」を付けて活用の種類を決める、後ろの語で活用形を決める、活用表で確かめるという四段階で、動詞の活用の種類と活用形の判定を一行ずつ使います。

動詞と活用:分け方・見分け方を使う

このレッスンの役割

前のレッスンで、動詞の活用形が六つあることを知りました。入試では、活用形に加えて「活用の種類」(五段・上一段・下一段・カ行変格・サ行変格)が問われます。ここでは、両方を判定する手順を一つに決めます。

今回の中心技能は、「基本形に戻す → 『ない』を付けて活用の種類を決める → 後ろの語で活用形を決める → 活用表で確かめる」の四段階を一行ずつ書けることです。目安時間は9分です。

今日の問い

弟は本を読んでいる。

「読ん」の活用の種類と活用形を手順で決めます。基本形は「読む」。「ない」を付けると「読まない」で、「ま」はア段 → 五段活用。後ろは「で」(=て)なので連用形。活用表で「読む」の連用形は「読み/読ん」。確定です。

手順を一行ずつ

段階 すること 「読ん」の場合
1 基本形に戻す 読む
2 「ない」を付けて活用の種類を決める 読まない → ア段 → 五段
3 後ろの語で活用形を決める で(て)→ 連用形
4 活用表で確かめる 読み/読ん で合う

段階2:活用の種類の判定

「ない」を付けた形 直前の音 種類 例
書かない、読まない ア段 五段活用 書く、読む、走る、話す
起きない、見ない イ段 上一段活用 起きる、見る、信じる
食べない、受けない エ段 下一段活用 食べる、受ける、教える
来ない(こない) (特別) カ行変格活用 来る のみ
しない (特別) サ行変格活用 する、〜する(勉強する)

「ない」の直前がア段なら五段、イ段なら上一段、エ段なら下一段。「来る」「する」だけが変格です。

段階3:活用形の判定

後ろに付く語 活用形
ない、う、よう、れる、られる、せる、させる 未然形
ます、た、て、たい、読点(中止) 連用形
言い切り、と、から、けれど、が、し 終止形
名詞(とき、こと、の、人)、ので、のに 連体形
ば 仮定形
命令して言い切る 命令形

「ので」「のに」は連体形に付くことに注意します。

段階4:活用表

種類 未然 連用 終止 連体 仮定 命令
五段「書く」 書か/書こ 書き/書い 書く 書く 書け 書け
上一段「起きる」 起き 起き 起きる 起きる 起きれ 起きろ/起きよ
下一段「食べる」 食べ 食べ 食べる 食べる 食べれ 食べろ/食べよ
カ変「来る」 こ き くる くる くれ こい
サ変「する」 し/せ/さ し する する すれ しろ/せよ

五段の未然形は二つ(書か・書こ)、連用形は二つ(書き・書い)あります。「書こう」の「書こ」は未然形、「書いた」の「書い」は連用形(音便)です。

例題1

明日早く起きよう。

  1. 基本形:起きる
  2. 起きない → イ段 → 上一段
  3. 後ろ「よう」→ 未然形
  4. 上一段の未然形は「起き」→ 合う

例題2

宿題をしなければならない。

  1. 基本形:する
  2. サ変
  3. 後ろ「なけれ(ない)」→ 未然形
  4. サ変の未然形「し」→ 合う

例題3

走れば間に合う。

  1. 基本形:走る
  2. 走らない → ア段 → 五段
  3. 後ろ「ば」→ 仮定形
  4. 五段の仮定形「走れ」→ 合う

よくある間違い

段階1を飛ばして文中の形で種類を決める

「読ん」のままでは「ない」が付けられません。基本形「読む」に戻してから。

「〜る」で終わる動詞を全部上一段か下一段だと思う

「走る」「帰る」「入る」は五段(走らない・帰らない・入らない でア段)。「ない」テストで確かめます。

「ので」「のに」を終止形に付くと思う

「読むので」の「読む」は連体形です。「ので」「のに」は名詞「の」を含むので連体形に付きます。

自分で確かめよう

確認1:「帰った」の「帰っ」を四段階で

基本形:帰る → 帰らない(ア段)→ 五段 → 「た」→ 連用形 → 五段の連用形「帰り/帰っ」で合う。

確認2:「食べるとき」の「食べる」の活用形

連体形(名詞「とき」に付く)。

確認3:活用の種類を判定するテスト

「ない」を付けて、直前の音がア段(五段)・イ段(上一段)・エ段(下一段)かを見る。「来る」「する」は変格。

まとめと次の一歩

手順は、基本形に戻す、「ない」で種類を決める、後ろの語で活用形を決める、活用表で確かめる、の四段階です。「〜る」の動詞は「ない」テストで五段か一段かを分けます。

次のレッスンでは、動詞の活用でよく起きる誤りを集め、どの段階で崩れたかを見抜けるようにします。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。

UNDERSTANDING CHECK

理解チェック:活用の種類と活用形の手順

70% 合格ライン
  1. 設問 0
    活用の種類を判定するテストはどれですか。
  2. 設問 1
    「読む」の活用の種類はどれですか。
  3. 設問 2
    「起きよう」の「起き」の活用の種類と活用形はどれですか。
  4. 設問 3
    「雨が降るので」の「降る」の活用形はどれですか。
  5. 設問 4
    「来る」「する」の活用の種類はどれですか。

まずは自分で選んでみましょう。採点・学習履歴への記録は、回答APIとの連携時に追加します。